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つま【褄】🔗🔉

つま】 (端はしの意。「褄」は国字) ①長着の裾の左右両端の部分。源氏物語「我がたまを結び留めよしたがひの―」 ②袷あわせや綿入れなどの表地と裏地とが、裾袘すそぶきと襟下の最下端との角で1点に集まるところ。 ⇒褄をとる

つま‐おめし【褄御召】🔗🔉

つま‐おめし褄御召】 御召の一種。褄模様を縫取ぬいとりで織り出したもの。

つまき‐ちょう【褄黄蝶】‥テフ🔗🔉

つまき‐ちょう褄黄蝶‥テフ シロチョウ科のチョウ。開張約48ミリメートル。前翅端が尖り、雄では橙黄色、雌では黒色。春先に出る。幼虫はタネツケバナ・イヌガラシを食う。 ツマキチョウ 提供:ネイチャー・プロダクション

つま‐ぐろ【端黒・褄黒】🔗🔉

つま‐ぐろ端黒・褄黒】 縁の黒いこと。また、そのもの。源平盛衰記20「―の矢負ひ、長覆輪の剣を佩きけり」 ⇒つまぐろ‐よこばい【褄黒横這い】

つまぐろ‐よこばい【褄黒横這い】‥バヒ🔗🔉

つまぐろ‐よこばい褄黒横這い‥バヒ カメムシ目ヨコバイ科の昆虫。体長約6ミリメートル。全体黄緑色で、翅端は、雄は黒色、雌は灰褐色。イネなどに寄生して、液汁を吸い、萎縮病・黄萎病を媒介する害虫。 ⇒つま‐ぐろ【端黒・褄黒】

つま‐さき【褄先】🔗🔉

つま‐さき褄先】 着物の褄の先端。→和服(図)

つま‐ずり【褄摺】🔗🔉

つま‐ずり褄摺】 着物の褄に摺模様をつけること。堀河百首「あづまぢや伊香保の沼のかきつばた袖の―色ことに見む」

つま‐だか【褄高】🔗🔉

つま‐だか褄高】 着物の褄を高くからげて着ること。好色一代男1「ひとつ着る物、―に白帯心まま引き締め」

つま‐どり【褄取り】🔗🔉

つま‐どり褄取り】 着物の竪褄たてづまを手で持ち上げること。

つまどり‐おどし【褄取縅・妻取縅】‥ヲドシ🔗🔉

つまどり‐おどし褄取縅・妻取縅‥ヲドシよろいの縅の一種。鎧の袖または草摺くさずりの端を三角形に地色じいろとは別の色の緒でおどしたもの。

つま‐ど・る【褄取る・袺る】🔗🔉

つま‐ど・る褄取る・袺る】 〔他五〕 竪褄たてづまを手で持ち上げる。褄をとる。

つま‐なげだし【褄投出し】🔗🔉

つま‐なげだし褄投出し】 着物の褄を外に開いてすわること。武家の女性のすわり方。好色一代女6「いつ見習ひける―の居ずまひ」

つま‐はずれ【褄外れ・爪外れ】‥ハヅレ🔗🔉

つま‐はずれ褄外れ・爪外れ‥ハヅレ 取りまわし。身のこなし。男色大鑑「―ゆたかに物ごししとやかに」

つま‐むすび【褄結び】🔗🔉

つま‐むすび褄結び】 着物の褄を結ぶこと。「つま(夫・妻)」にかけて、男女の縁を結ぶことにいう。

つま‐もよう【褄模様】‥ヤウ🔗🔉

つま‐もよう褄模様‥ヤウ 女物の着物の褄に置いた模様。また、その着物。

○褄をとるつまをとる🔗🔉

○褄をとるつまをとる ①裾の長い着物の竪褄たてづまを手で持ち上げて歩く。普通、芸者が左褄をとるのにいう。 ②芸者になる。 ⇒つま【褄】 つみ】 ヤマグワの異称。万葉集3「この夕―のさ枝の流れこば」 つみ】 ①悪・穢けがれ・禍わざわいなど、神の禁忌をおかし、その報いを受けるべき凶事。古事記「生剥いきはぎ、逆剥さかはぎ…の―の類たぐいを種々くさぐさぎて、国の大祓おおはらえをして」 ②社会の規範・風俗・道徳などに反した、悪行・過失・災禍など。また、その行いによって受ける罰。竹取物語「かぐや姫は―を作り給へりければ、…―の限り果てぬれば」。「―をつぐなう」「―に服する」 ③刑罰を科せられる不法行為。法律上の犯罪。「―を犯す」 ④仏教で、その教法を破る行為。あるいは、その人の背負っている罪業。紫式部日記「―深き人は、またかならずしもかなひ侍らじ、前の世知らるることのみ多う侍れば」 ⑤キリスト教で、神の言葉にそむくこと。「―を告白する」 ⑥悪いことや行いに対する自覚、もしくは責任。蜻蛉日記「―もなく、さりげもなくいふ」。「子どもに―はない」 ⑦無慈悲なこと。思いやりのないこと。「―な事をする」 ⇒罪がない ⇒罪無くして配所の月を見る ⇒罪を着せる ⇒罪を悪んで人を悪まず つみ詰み】 詰むこと。将棋で王手がかかり、王将が相手の駒の利きで動けないこと、すなわち負まけとなること。 つみ摘み】 摘むこと。古事記「蒜ひる―に我が行く道の」 つみ⇒つむ。日葡辞書「ツミデイトヲツムグ」 つみ⇒つぶ。山家集「―と申す物拾ふなり」 つみ雀鷂】 タカの一種。小形で、灰黒色、腹面は白色。雌は雄よりやや大きい。雄を「えっさい」と呼ぶことがある。小鳥を主食とする。日本では主に夏鳥。中国大陸・台湾・インドなどに広く分布。〈倭名類聚鈔18つみ‐あ・ぐ摘み上ぐ】 〔他下二〕 つまみあげる。万葉集20「み裳の裾―・げかきなで」 つみ‐あ・げる積み上げる】 〔他下一〕[文]つみあ・ぐ(下二) ①積んで高く重ねる。積み重ねる。「荷物を―・げる」「実績を―・げる」 ②積み終わる。 つみ‐いし積石】 ①積み重ねた石。 ②いしずえ。今昔物語集12「昔の関寺の跡など云ひて、―ばかりを見て」 ③すわらせて膝の上に石を積む拷問。 ⇒つみいし‐づか【積石塚】 つみいし‐づか積石塚】 墓の上を盛り土でなく自然石で厚く覆ったもの。時には土に石をまぜるものをもいう。 ⇒つみ‐いし【積石】 つみ‐いれ摘入れ⇒つみれ つみ‐いれ積入れ】 荷物を船などに積み込むこと。 つみ‐え摘餌‥ヱ 鳥のついばみ食う餌。 つみ‐え‐がま・し罪得がまし】 〔形シク〕 罪を得そうである。源氏物語初音「年月の隔りけるも―・しく心苦しとおぼす」 つみ‐おかし罪犯し‥ヲカシ 罪を犯すこと。しばしば「摘み」にかけていう。拾遺和歌集「大原野辺のつぼすみれ、―あるものならば」 つみ‐おくり積送り】 品物を積んで送ること。「―品」 つみ‐おろし積み卸し】 貨物を船・車などに、積むこととおろすこと。 つみ‐かえ積み換え・積み替え‥カヘ 積みかえること。積みなおすこと。 つみ‐かえ・す積み返す‥カヘス 〔他五〕 車などに積んで送って来た品物を差出人に送り返す。積み戻す。 つみ‐か・える積み替える‥カヘル 〔他下一〕[文]つみか・ふ(下二) 積みなおす。改めて積む。「貨車からトラックに―・える」「くずれた荷を―・える」 つみ‐かさな・る積み重なる】 〔自五〕 つもってかさが高くなる。幾重にも重なる。「落葉が―・る」「疲れが―・る」 つみ‐かさ・ねる積み重ねる】 〔他下一〕[文]つみかさ・ぬ(下二) 幾重にも積み上げる。積んで高くする。積み上げる。「本を―・ねる」「努力を―・ねる」 つみ‐かた積方】 ①積みかさねる方法。 ②積む人。

[漢]褄🔗🔉

 字形 〔衣(衤)部8画/13画/7477・6A6D〕 (国字) 〔訓〕つま [意味] 和服のつま。衽おくみの、腰から下のへりの部分。

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