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おど・る【踊る・躍る・跳る】ヲドル🔗🔉

おど・る踊る・躍る・跳るヲドル 〔自五〕 ①手・足をあげなどしてはねる。飛び上がる。はねあがる。万葉集19「椙すぎの野にさ―・る雉きぎしいちしろく音にしも鳴かむ」。日葡辞書「ウマガヲドル」 ②はげしく動揺する。仁徳紀「匏ひさこ浪の上にまひつつ沈まず。則ち潝潝とくすみやかに汎うきおどりつつ遠く流る」。「凸凹道で車体が―・る」 ③《踊》踊りを演じる。舞踊する。狂言、水論聟「雨ごひにはをどりを―・らうの、いや相撲をとらうと」。「―・る阿呆に見る阿呆」 ④喜び・驚き・発憤などで動悸が激しくなる。わくわくする。沢庵書簡「路次の儀は…乗物早め申す儀、なかなか成り申すまじく候。胸―・り申して成り申さず候」。「希望に胸が―・る」「血わき肉―・る」 ⑤踊り歩となる。高利貸などの貸金で利息が二重になる。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「借銭の利を一月に二月に―・る松坂越えて」 ⑥《踊》人の意のままに行動する。「黒幕にあやつられて―・っている」→おどらす2。 ⑦(活字や書いた文字などが)乱れる。「字が―・っている」 ◇舞踊の意には「踊」を使う。躍動・跳躍の意にはふつう「躍」を用い、「跳」も使う。

ちょうかい‐きょう【跳開橋】テウ‥ケウ🔗🔉

ちょうかい‐きょう跳開橋テウ‥ケウ 可動橋の一種。大きな船を通すために橋桁を上方にはねあげる構造の橋。左右の2葉がはねあがるものと、1葉で片側にはねあがるものとがある。はね橋。

ちょう‐とう【跳騰】テウ‥🔗🔉

ちょう‐とう跳騰テウ‥ はねあがること。おどりあがること。

ちょう‐ば【跳馬】テウ‥🔗🔉

ちょう‐ば跳馬テウ‥ 体操競技の一つ。助走して高さ1.35メートル(女子は1.25メートル)の革製の「馬」を跳び越え、回転などの演技を競う。男子は縦に女子は横に使う。

ちょう‐ぶ【跳舞】テウ‥🔗🔉

ちょう‐ぶ跳舞テウ‥ はねまうこと。おどりまうこと。

ちょう‐やく【跳躍】テウ‥🔗🔉

ちょう‐やく跳躍テウ‥ ①地面を蹴ってとびあがること。とびはねること。「―力」 ②跳躍競技の略。 ⇒ちょうやく‐きょうぎ【跳躍競技】 ⇒ちょうやく‐じょうこく【跳躍上告】

ちょうやく‐きょうぎ【跳躍競技】テウ‥キヤウ‥🔗🔉

ちょうやく‐きょうぎ跳躍競技テウ‥キヤウ‥ 陸上競技の種目。走幅跳・走高跳・三段跳・棒高跳の総称。 ⇒ちょう‐やく【跳躍】

ちょうやく‐じょうこく【跳躍上告】テウ‥ジヤウ‥🔗🔉

ちょうやく‐じょうこく跳躍上告テウ‥ジヤウ‥ 〔法〕 ①民事訴訟法上、訴訟当事者が上告の権利を留保して控訴しない旨の合意をした場合に、第一審判決に対して直接になされる上告。飛越上告。 ②刑事訴訟法上、第一審判決において、法律・命令・規則・処分が憲法違反であるとした判断または地方公共団体の条例・規則が法律に違反するとした判断を不当として、直接最高裁判所へ申し立てる上告。飛躍上告。 ⇒ちょう‐やく【跳躍】

ちょう‐よう【跳揚】テウヤウ🔗🔉

ちょう‐よう跳揚テウヤウ おどりあがること。はねあがること。

ちょう‐りょう【跳梁】テウリヤウ🔗🔉

ちょう‐りょう跳梁テウリヤウ ①はねまわること。 ②悪人などがわがもの顔にのさばること。「ならず者が―する」 ⇒ちょうりょう‐ばっこ【跳梁跋扈】

ちょうりょう‐ばっこ【跳梁跋扈】テウリヤウ‥🔗🔉

ちょうりょう‐ばっこ跳梁跋扈テウリヤウ‥ 跳びはねのさばること。悪人などが好き勝手に振る舞うこと。 ⇒ちょう‐りょう【跳梁】

とび‐あが・る【飛び上がる】🔗🔉

とび‐あが・る飛び上がる】 〔自五〕 ①飛んで空へあがる。空中へ舞いあがる。 ②(「跳び上がる」とも書く)おどりあがる。はねあがる。「―・って喜ぶ」 ③順序をふまずにのぼる。飛び越して進む。にわかに出世する。

とび‐いた【飛板・跳板】🔗🔉

とび‐いた飛板・跳板】 飛込用の、基端を固定した弾性のある一枚板。スプリング‐ボード。 ⇒とびいた‐とびこみ【飛板飛込】

とび‐うさぎ【跳兎】🔗🔉

とび‐うさぎ跳兎】 ネズミ目トビウサギ科の哺乳類。頭胴長40センチメートル、尾長45センチメートルほど。後肢が長く、カンガルーに似た体形だが、耳が大きく、体の毛が長くふさふさしている。毛色は背が褐色で腹は白い。アフリカの草原にすみ、夜行性。 トビウサギ 提供:東京動物園協会

とび‐なわ【跳び縄・飛び縄】‥ナハ🔗🔉

とび‐なわ跳び縄・飛び縄‥ナハ (→)「縄跳び」に同じ。 ○鳶に油揚をさらわれるとびにあぶらあげをさらわれる 「とんびに油揚をさらわれる」に同じ。→とんび(成句) ⇒とび【鳶・鴟・鵄】

とび‐ねずみ【跳鼠】🔗🔉

とび‐ねずみ跳鼠】 ネズミ目トビネズミ科の哺乳類の総称。10属約30種を含む。頭胴長5〜15センチメートル、尾長8〜25センチメートル。体に比べ後肢と尾がきわめて大きく、跳躍力が強い。アフリカと中央アジア、モンゴルの草原に分布、乾燥に適応している。 トビネズミ 撮影:小宮輝之

とび‐ばこ【跳箱・飛箱】🔗🔉

とび‐ばこ跳箱・飛箱】 体操用器具の一つ。長方形の木枠を積み重ねて高さを加減でき、上面に布などを張ったもの。走って来てこの上に手をつき飛び越える。 飛箱 撮影:関戸 勇

とび‐はぜ【跳鯊】🔗🔉

とび‐はぜ跳鯊】 ハゼ科の海産あるいは汽水産の硬骨魚。全長約10センチメートル。眼は大きく、頭頂部にあり、水面上に突出し空中を視るのに適し、胸びれは丈夫で干潟を歩く。驚くと跳んで水中に逃げる。本州中部以南の沿岸に産。広義にはハゼ科トビハゼ属魚類の総称。 トビハゼ 提供:東京動物園協会

とび‐むし【跳虫】🔗🔉

とび‐むし跳虫】 ①トビムシ目の昆虫の総称。体長約1〜3ミリメートル。翅がなく、腹部の叉状さじょう器により、よく跳躍する。一般に腐朽した植物質を食餌とするが、農作物の幼苗を食害するものもある。枯葉の下などに多く、雨後の水溜りなどに大群をなすことがある。蚤虫のみむし。 ②ハマトビムシ科の甲殻類の総称。→はまとびむし ○鳶も居ずまいから鷹に見えるとびもいずまいからたかにみえる 下賤なものも起居が端正であれば品よく見える。 ⇒とび【鳶・鴟・鵄】

と・ぶ【飛ぶ・跳ぶ】🔗🔉

と・ぶ飛ぶ・跳ぶ】 〔自五〕 ①大地から離れ空に上がる。高く舞いあがる。空中を移動する。古事記「天―・ぶ鳥も使そ」。万葉集4「真土山越ゆらむ君は黄葉もみちばの散り―・ぶ見つつ」。新古今和歌集「蛍―・ぶ野沢に茂る葦のねの」。「―・び来る弾をかいくぐる」「滴が―・ぶ」 ②空中にはねる。跳躍する。平家物語11「能登殿は早業や劣られたりけん、やがて続いても―・び給はず」。「溝を―・ぶ」 ③空中を通り、離れた所に達する。動き出す時の強い力で遠い所までゆく。「球は場外まで―・んだ」「野次が―・んだ」 ④順序を経ないで、間をこして先へ進む。「ページが―・んでいる」「話がとんでもない所に―・んだ」 ⑤急いで行く。急行する。枕草子95「追ひてゆけど、すのもとにとまりて見たる心地こそ、―・びも出でぬべきここちすれ」。「記者が現場へ―・ぶ」 ⑥走る。 ⑦世間にひろがる。世間に伝わる。「デマが―・ぶ」 ⑧行方をくらまして遠くへ逃亡する。「犯人は海外へ―・んだらしい」 ⑨消え失せる。「ボーナスの半分が―・ぶ」 ◇広く一般には「飛」、足ではね上がる、はねて越える場合には多く「跳」を使う。 ⇒飛んで火に入る夏の虫

は・ぬ【跳ぬ】🔗🔉

は・ぬ跳ぬ】 〔自下二〕 ⇒はねる(下一)

はね【跳ね】🔗🔉

はね跳ね】 ①はねること。 ②物事の終り。結末。特に、その日の興行の終わること。浄瑠璃、艶容女舞衣「これを―にもう去なうぢやあるまいか」 ③衣服などに飛び散った泥。日葡辞書「ハネガアガル」 ④当りをとること。もてはやされること。風来六部集「咎しくじりもなく誉はねもなし」 ⑤スズキの若魚。

はね‐あがり【跳ね上り】🔗🔉

はね‐あがり跳ね上り】 ①とび上がること。 ②値段が急に上昇すること。「物価の―」 ③状況にかまわず勝手な行動や行き過ぎた行動をすること。また、その人。出しゃばり。「―者」

はね‐あが・る【跳ね上がる】🔗🔉

はね‐あが・る跳ね上がる】 〔自五〕 ①おどり上がる。とび上がる。「泥が―・る」 ②値段が急激に上がる。 ③状況を顧みず勝手に物事をする。「―・った行動」

はね‐うま【跳ね馬・駻馬】🔗🔉

はね‐うま跳ね馬・駻馬】 はねあがるくせのある馬。あがりうま。 ⇒はねうま‐の‐しょうじ【跳馬障子】

はねうま‐の‐しょうじ【跳馬障子】‥シヤウ‥🔗🔉

はねうま‐の‐しょうじ跳馬障子‥シヤウ‥ 馬の跳ねている様子を描いた障子。清涼殿の西の方、渡殿わたどのに立ててあった。→馬形障子 ⇒はね‐うま【跳ね馬・駻馬】

はね‐お・きる【跳ね起きる】🔗🔉

はね‐お・きる跳ね起きる】 〔自上一〕[文]はねお・く(上二) 跳ねるように勢いよく起きる。とびおきる。

はね‐かえり【跳ね返り】‥カヘリ🔗🔉

はね‐かえり跳ね返り‥カヘリ ①はねかえること。反動。 ②かるはずみなこと。「―者もの」 ③おきゃんな娘。おてんば。

はね‐かえ・る【跳ね返る】‥カヘル🔗🔉

はね‐かえ・る跳ね返る‥カヘル 〔自五〕 ①はねてもとへもどる。はずみかえる。 ②勢いよくはねる。「泥水が―・る」 ③あるものの動きがそのまま他に影響してそれを動かす。「コスト高が値段に―・る」

はね‐ぎ【跳木】🔗🔉

はね‐ぎ跳木】 ①物を抜き取るのに用いる、梃子てこのような木製の具。 ②(「桔木」と書く)梃子の原理で、軒先をはね上げ支えている材。→土居桁どいげた(図)

はね‐ごし【跳ね腰】🔗🔉

はね‐ごし跳ね腰】 柔道の腰技の一つ。相手を引きつけて、足と腰で跳ね上げて投げる。

はね‐しょうぎ【跳ね将棋】‥シヤウ‥🔗🔉

はね‐しょうぎ跳ね将棋‥シヤウ‥ (→)飛将棋とびしょうぎに同じ。

はね‐ずみ【跳ね炭】🔗🔉

はね‐ずみ跳ね炭】 火に爆ぜてはねる炭。はしり炭。〈[季]冬〉

はね‐だいもく【跳ね題目】🔗🔉

はね‐だいもく跳ね題目(→)「ひげだいもく」に同じ。

はねっ‐かえり【跳ねっ返り】‥カヘリ🔗🔉

はねっ‐かえり跳ねっ返り‥カヘリ ⇒はねかえり

はね‐の・く【跳ね退く】🔗🔉

はね‐の・く跳ね退く】 〔自五〕 身をおどらせて退く。とびのく。

はね‐ばし【跳ね橋・撥ね橋・刎橋・桔橋】🔗🔉

はね‐ばし跳ね橋・撥ね橋・刎橋・桔橋】 ①城門など、不必要な時は綱で吊り上げておき、必要な時におろす橋。 ②(→)跳開橋ちょうかいきょうに同じ。

はね‐び【跳ね火】🔗🔉

はね‐び跳ね火】 はぜて飛ぶ火。はしり火。

はね‐まわ・る【跳ね回る】‥マハル🔗🔉

はね‐まわ・る跳ね回る‥マハル 〔自五〕 はねてとびまわる。

はね‐むし【跳ね虫】🔗🔉

はね‐むし跳ね虫】 ①はねる虫。とびむし。 ②かるはずみな人。

はね‐もとゆい【跳元結・匕鬠】‥ユヒ🔗🔉

はね‐もとゆい跳元結・匕鬠‥ユヒ 金紙・銀紙などでつくり、中に針金を入れて結びの端がはね返るようにした元結。女の髪飾りに用いる。

はね‐もの【跳ね者】🔗🔉

はね‐もの跳ね者】 とっぴなことを言ったりしたりする者。おっちょこちょい。飛上がり者。浮世風呂3「はねがかかります。―、―。おれと同じ事だス」

は・ねる【跳ねる】🔗🔉

は・ねる跳ねる】 〔自下一〕[文]は・ぬ(下二) (「撥ねる」と同源) ①とびあがる。おどりあがる。倭名類聚鈔11「駻馬、波祢無万」。古今著聞集10「さし縄とらせたりけるを、少しも事ともせず―・ね走りけるを」。「バッタが―・ねる」 ②飛び散る。ほとばしる。「泥が―・ねる」 ③はじける。滑稽本、妙竹林話七偏人「手桶の箍たがが―・ねたのか、ばちん」。「栗が―・ねる」 ④当りを取る。成功する。洒落本、間似合早粋「曲馬がいかう―・ねました、ようのりますな」 ⑤(芝居小屋の外囲いをはねあげたことから)その日の興行が終わる。浮世風呂2「芝居が―・ねたから」

[漢]跳🔗🔉

 字形  筆順 〔足(足)部6画/13画/常用/3623・4437〕 〔音〕チョウ〈テウ〉(漢) 〔訓〕ねる・ぶ・おどる [意味] 足で地をけってとび上がる。はねる。「跳躍・跳梁ちょうりょう・跳舞」 [解字] 形声。「足」+音符「兆」(=占いで亀甲がぱっと割れる)。足ではねて体が地面から離れる意。

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