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あん‐きも【鮟肝】🔗⭐🔉
あん‐きも【鮟肝】
鮟鱇あんこうの肝臓。酒の肴などとして珍重。
あん‐こう【鮟鱇】‥カウ🔗⭐🔉
あん‐こう【鮟鱇】‥カウ
(アンゴウとも)
①山椒魚さんしょううおの異称。日葡辞書「アンカウ、また、アンガウ」。文明本節用集「鮟鱇、アンカウ、有足魚也、心気良薬」
②アンコウ科の硬骨魚の総称。全長1メートル以上。海底にすむ。体は平たく、口は著しく大きい。背部前方に背びれの変形した誘引突起があり、これで小魚を誘致して呑み込む。海産。日本各地に産し、鮟鱇鍋にして美味。肝臓は鮟肝あんきもとして酒の肴。アンコウ・キアンコウなどがある。〈[季]冬〉。仮名草子、聚楽物語「つねづね汝は―といふ魚のごとくに口をあけてゐる故に砂はあるぞかし」
あんこう
アンコウ
提供:東京動物園協会
③(「鮟鱇の餌待ち」から)仕事を待つ日雇労働者。たちんぼう。
④(形の類似から)軒樋と竪樋とをつなぐ部分の称。呼樋よびどい。
⑤広口で下ぶくれの名物茶入れの名。
⇒あんこう‐がた【鮟鱇形】
⇒あんこう‐なべ【鮟鱇鍋】
⇒あんこう‐の‐えまち【鮟鱇の餌待ち】
⇒あんこう‐の‐つるしぎり【鮟鱇の吊し切り】
⇒あんこう‐むしゃ【鮟鱇武者】
⇒鮟鱇の唾に噎せたような人
アンコウ
提供:東京動物園協会
③(「鮟鱇の餌待ち」から)仕事を待つ日雇労働者。たちんぼう。
④(形の類似から)軒樋と竪樋とをつなぐ部分の称。呼樋よびどい。
⑤広口で下ぶくれの名物茶入れの名。
⇒あんこう‐がた【鮟鱇形】
⇒あんこう‐なべ【鮟鱇鍋】
⇒あんこう‐の‐えまち【鮟鱇の餌待ち】
⇒あんこう‐の‐つるしぎり【鮟鱇の吊し切り】
⇒あんこう‐むしゃ【鮟鱇武者】
⇒鮟鱇の唾に噎せたような人
あんこう‐がた【鮟鱇形】‥カウ‥🔗⭐🔉
あんこう‐がた【鮟鱇形】‥カウ‥
①竹製の花器の一つ。生け口の大きなもの。
②相撲で、太って腹の出ている力士。あんこ形。↔ソップ形。
⇒あん‐こう【鮟鱇】
あんこう‐なべ【鮟鱇鍋】‥カウ‥🔗⭐🔉
あんこう‐なべ【鮟鱇鍋】‥カウ‥
鮟鱇2の肉・皮・内臓を葱ねぎや豆腐などとともに煮ながら食べる料理。〈[季]冬〉。小山内薫、感謝「その頭の側そばには―がフツフツと煮えてゐた」
⇒あん‐こう【鮟鱇】
あんこう‐の‐えまち【鮟鱇の餌待ち】‥カウ‥ヱ‥🔗⭐🔉
あんこう‐の‐えまち【鮟鱇の餌待ち】‥カウ‥ヱ‥
ぼんやりと口を開いているさま。
⇒あん‐こう【鮟鱇】
○鮟鱇の唾に噎せたような人あんこうのつにむせたようなひと
鮟鱇2のように口をあけてぽかんとしている愚鈍な人。〈日葡辞書〉
⇒あん‐こう【鮟鱇】
○鮟鱇の唾に噎せたような人あんこうのつにむせたようなひと🔗⭐🔉
○鮟鱇の唾に噎せたような人あんこうのつにむせたようなひと
鮟鱇2のように口をあけてぽかんとしている愚鈍な人。〈日葡辞書〉
⇒あん‐こう【鮟鱇】
あんこう‐の‐つるしぎり【鮟鱇の吊し切り】‥カウ‥
鮟鱇2の卸し方。鉤かぎで下顎したあごを貫いて吊し、胃に水を満たして身に張りをもたせ、まず外皮を剥ぎ、破れないように肝・内臓をとり、肉を切り取る。身が軟らかく粘りがあるために用いる方法。鮟鱇のつりぎり。
⇒あん‐こう【鮟鱇】
あんこう‐むしゃ【鮟鱇武者】‥カウ‥
口では強いことをいうが内心は卑怯な武士をののしっていう語。あんごうざむらい。浄瑠璃、最明寺殿百人上臈「口広い癖に、尾の細いを、―とて、何の役に立たぬもの」
⇒あん‐こう【鮟鱇】
アンコール【Angkor】
カンボジアのアンコール王朝(9〜15世紀)の遺跡。トンレサップ湖の北に当たり、都城跡であるアンコール‐トム(A. Thom)と、その南方に寺院跡アンコール‐ワット(A. Vat)がある。世界遺産。
アンコールワット(1)
提供:JTBフォト
アンコールワット(2)
提供:JTBフォト
アンコール【encore】
(もとフランス語で、「なお」「もっと」の意)
①音楽会で、演奏者が予定の演奏を終了したあと、客が拍手や掛け声で追加演奏を求めること。また、それにこたえて行う演奏。「―にこたえる」
②転じて広く、再上演・再上映などの意。
あん‐こく【安国】
①国家を安穏にすること。
②よく治まっている国。〈日葡辞書〉
⇒あんこく‐いん【安国院】
あん‐こく【暗黒・闇黒】
①くらいこと。くらやみ。
②世の中の秩序が乱れたり道義がすたれたりしているさま。また、文明が遅れていること。「―の世となる」
⇒あんこく‐エネルギー【暗黒エネルギー】
⇒あんこく‐がい【暗黒街】
⇒あんこく‐じだい【暗黒時代】
⇒あんこく‐せいうん【暗黒星雲】
⇒あんこく‐たいりく【暗黒大陸】
⇒あんこく‐ぶっしつ【暗黒物質】
⇒あんこく‐ぶとう【暗黒舞踏】
⇒あんこく‐めん【暗黒面】
あんこく‐いん【安国院】‥ヰン
徳川家康の法号。
⇒あん‐こく【安国】
あんこく‐エネルギー【暗黒エネルギー】
宇宙の膨張を加速している斥力源と考えられる正体不明のエネルギー。
⇒あん‐こく【暗黒・闇黒】
あんこく‐がい【暗黒街】
不道徳な行為や犯罪などの頻繁におこる街まち。
⇒あん‐こく【暗黒・闇黒】
あんこく‐じ【安国寺】
①足利尊氏・直義兄弟が、夢窓疎石の勧めにより、南北朝の戦死者の追善または国家安穏の祈祷場として、1338年(暦応1)から日本六十余州の国ごとに設営させた臨済宗の寺。その塔を利生りしょう塔と名づけた。直義・尊氏没後空洞化。
②鎌倉市にある日蓮宗の寺。日蓮が「立正安国論」を著作した旧址を寺院化したもの。安国論寺。
⇒あんこくじ‐えけい【安国寺恵瓊】
あんこくじ‐えけい【安国寺恵瓊】‥ヱ‥
⇒えけい(恵瓊)
⇒あんこく‐じ【安国寺】
あんこく‐じだい【暗黒時代】
①圧政が行われ、或いは道徳や文化が衰えるなどの、暗い感じのする時代。
②(Dark Ages)西ローマ帝国の滅亡(476年)から紀元1000年頃までのヨーロッパ中世前期を知的暗黒時代と考えて呼んだ語。ルネサンスまでのヨーロッパ中世全体を指すこともある。
⇒あん‐こく【暗黒・闇黒】
あんこく‐せいうん【暗黒星雲】
銀河1の所々にある暗黒の部分。ガスや塵が大量に存在し、背後の星の光をさえぎっている。
馬頭星雲
撮影:Anglo-Australian Observatory,photograph by David Malin
⇒あん‐こく【暗黒・闇黒】
あんこく‐たいりく【暗黒大陸】
(Dark Continent)アフリカ大陸のかつての異称。その内陸部がほとんど知られず、文明も遅れていると考えられたことによる。
⇒あん‐こく【暗黒・闇黒】
あんこく‐ぶっしつ【暗黒物質】
〔天〕銀河内や銀河間に大量に存在しながら、光を発していないのでその正体がまだわからない物質。天体に重力を及ぼしていることからその存在はわかっている。ダークマター。
⇒あん‐こく【暗黒・闇黒】
あんこく‐ぶとう【暗黒舞踏】‥タフ
舞踊の一分野。民族的モチーフを取り入れ裸体を白塗りしてゆったりと舞う。1959年土方巽ひじかたたつみの「禁色」が嚆矢。
⇒あん‐こく【暗黒・闇黒】
あんこく‐めん【暗黒面】
物事の醜い面。暗い悲惨な面。
⇒あん‐こく【暗黒・闇黒】
あんこ‐だま【餡こ玉】
餡を小さな団子にして、寒天で包んだ菓子。
⇒あん‐こ【餡こ】
アンゴラ【Angola】
アフリカ南西部の大西洋岸にある共和国。1975年ポルトガルから独立。原油・コーヒー・ダイヤモンドなどを産する。面積124万6000平方キロメートル。人口1107万(1995)。首都ルアンダ。→アフリカ(図)
ルアンダ港(アンゴラ)
撮影:田沼武能
アンゴラ【Angora】
①アンカラの旧称。
②アンゴラ毛の略。また、その織物。
⇒アンゴラ‐うさぎ【アンゴラ兎】
⇒アンゴラ‐もう【アンゴラ毛】
⇒アンゴラ‐やぎ【アンゴラ山羊】
アンゴラ‐うさぎ【アンゴラ兎】
カイウサギの一変種。アンカラ地方の原産。眼は淡紅色。毛は白色で長く柔らかく、織物の原料。
アンゴラウサギ
撮影:小宮輝之
⇒アンゴラ【Angora】
アンゴラ‐もう【アンゴラ毛】
アンゴラヤギ・アンゴラウサギの毛。→モヘア。
⇒アンゴラ【Angora】
アンゴラ‐やぎ【アンゴラ山羊】
ヤギの一変種。アンカラ地方の原産。毛はモヘア織の原料。モヘア山羊。
アンゴラヤギ
撮影:小宮輝之
⇒アンゴラ【Angora】
あん‐ころ【餡ころ】
「あんころもち」の略。
⇒あんころ‐もち【餡ころ餅】
あんころ‐もち【餡ころ餅】
外側に餡をつけた餅。
⇒あん‐ころ【餡ころ】
アンコロン【angklung インドネシア】
⇒アンクルン
あん‐ざ【安座・安坐】
①おちついて座ること。特に、あぐらを組むこと。
②安閑としていること。
アンサー【answer】
答え。回答。返事。
あんさい【闇斎】
⇒やまざきあんさい(山崎闇斎)。
⇒あんさい‐がくは【闇斎学派】
⇒あんさい‐てん【闇斎点】
あんざい【安西】
姓氏の一つ。
⇒あんざい‐ふゆえ【安西冬衛】
あんさい‐がくは【闇斎学派】
山崎闇斎の学説を奉ずる学派。闇斎は、神道説を朱子学により理論づけた垂加神道を主張。そのため門人は、佐藤直方・浅見絅斎・三宅尚斎らの儒学派、玉木正英・正親町公通らの垂加派、神儒一致を説く跡部良顕らに三分された。崎門きもん学派。
⇒あんさい【闇斎】
あんざい‐しょ【行在所】
(アンは唐音)天皇行幸の際の仮のすまい。行宮。行在。
あんさいずいひつ【安斎随筆】
公卿・武家の有職故実などに関して考説した伊勢貞丈の随筆。30冊または20冊。
あん‐さいせい【暗催青】
蚕卵の胚を暗所で発育させる方法。↔明催青
あんさい‐てん【闇斎点】
(→)嘉点かてんに同じ。
⇒あんさい【闇斎】
あんざい‐ふゆえ【安西冬衛】‥ヱ
詩人。本名、勝。奈良生れ。「詩と詩論」に創刊よりかかわり、昭和の新散文詩運動を推進。作「軍艦茉莉」など。(1898〜1965)
⇒あんざい【安西】
アンザイレン【Anseilen ドイツ】
登山で、登山者が互いにザイルで体を結び合うこと。
アンザス【ANZUS】
(Australia, New Zealand and the United States Treaty)1951年9月、対日講和条約と同時に、オーストラリア・ニュー‐ジーランド・アメリカ3国間で締結された相互防衛条約。
あん‐さつ【按察】
しらべること。政治上の事をしらべただすこと。吟味。
⇒あんさつ‐し【按察使】
あん‐さつ【暗殺】
ひそかにねらって人を殺すこと。多く、政治的に対立している要人を殺すこと。「大統領を―する」
⇒あんさつ‐きょうだん【暗殺教団】
あんさつ‐きょうだん【暗殺教団】‥ケウ‥
「アサッシン派」参照。
⇒あん‐さつ【暗殺】
あんさつ‐し【按察使】
①唐代に創設された官職。宋〜清末、地方府県の民政・司法を監察した。
②府藩県の政績を按察する官職。1869年(明治2)東北・越後に設置し、翌年廃止。
③⇒あぜち
⇒あん‐さつ【按察】
あん‐ざん【安産】
無事に子を生むこと。↔難産。
⇒あんざん‐じゅ【安産樹】
あん‐ざん【暗算】
筆算や珠算の方法によらないで、頭の中で計算すること。
あんざん【鞍山】
(Anshan)中国遼寧省南部の工業都市。東北地区の鉄鋼業の中心。関連工業も発達。人口155万6千(2000)。
あんざん‐がん【安山岩】
(もとアンデス山系で発見され、andesiteに由来する)火山岩の一種。暗灰色で緻密。斜長石・角閃石・黒雲母・輝石などを含み、板状・柱状等の節理がある。造山帯に産出。広く土木・建築に使用。
あんざん‐じゅ【安産樹】
アラビア・シリア・エジプトなどの熱帯乾燥地に産するアブラナ科の低木状一年草。高さ約15センチメートル。花後落葉、枝が湾曲し全体は毬まり状。産婦がこの草の乾いたものを水に浸し、その葉が開けば安産すると伝えられる。含生草。
⇒あん‐ざん【安産】
アンサンブル【ensemble フランス】
(「ともに」「一緒に」の意)
①小人数の合奏・合唱。また、小人数の合奏団・合唱団。
②演奏のまとまり具合。「―の妙」
③デザイン・色柄・材質などの調和のとれた一揃いの服。組み合わせて着るためのコートとドレス、ジャケットとドレスなど。
⇒アンサンブル‐よほう【アンサンブル予報】
アンサンブル‐よほう【アンサンブル予報】
天気予報の手法の一つ。観測値を元にした複数の初期値により数値予報を行い、それらを統計的に処理することで予報精度を高める。
⇒アンサンブル【ensemble フランス】
あんし【晏子】
晏嬰あんえいの敬称。
⇒あんし‐しゅんじゅう【晏子春秋】
⇒あんし‐の‐ぎょ【晏子の御】
あん‐し【暗視】
暗い中でも見えること。「―カメラ」
⇒あんし‐そうち【暗視装置】
あんじ【案じ】
①案じること。心配。浮世風呂2「さめるといふ―がないわいな」
②考え。計画。洒落本、娼妓絹籭しょうぎきぬぶるい「着物の模様の―まで」
⇒あんじ‐かた【案じ方】
⇒あんじ‐ごと【案じ事】
⇒あんじ‐じに【案じ死に】
⇒あんじ‐すごし【案じ過し】
⇒あんじ‐ぶみ【案じ文】
あん‐じ【行師】
(アンは唐音)案内者。
あん‐じ【按司】
(アンズ・アジとも)古琉球の階級の一つ。諸侯に相当する。もと領主の意、後には一間切(村)を与えられた王家の近親をいう。
あん‐じ【暗示】
①別のものを示して、それとなく感づかせること。「―を与える」「将来を―する」
②〔心〕感覚・観念・意図などが、理性に訴えることなく無意識のうちに他人に伝達される現象。「―にかかる」
⇒あんじ‐りょうほう【暗示療法】
⇒暗示にかける
アンジェラス【Angelus】
カトリック教会で、聖母マリアに対する受胎告知の記念に朝・昼・晩に行う祈祷。お告げの祈り。「主の御使(Angelus Domini)の告げありければ」の言葉で始まる。また、その時刻を知らせる教会の鐘。アンゼルス。
アンジェリコ【Fra Angelico】
⇒フラ=アンジェリコ
あんじ‐かた【案じ方】
(俳諧用語)付句を考える方法。
⇒あんじ【案じ】
アンシクロペディスト【encyclopédistes フランス】
百科全書家。
あんじ‐ごと【案じ事】
心配。考えごと。
⇒あんじ【案じ】
あんじ‐じに【案じ死に】
心配しながら死ぬこと。浮世草子、御伽名題紙衣「親御の御気にちがはつしやろと―しましたが」
⇒あんじ【案じ】
あんし‐じゅつ【安死術】
安楽死の技術・方法。
あんし‐しゅんじゅう【晏子春秋】‥ジウ
斉の晏嬰の言行録とされる書。内篇6、外篇2。実際は後人の編録したもの。
⇒あんし【晏子】
あんし‐しょく【暗紫色】
くろずんだ紫色。
あんじ‐すごし【案じ過し】
取越し苦労。
⇒あんじ【案じ】
あんし‐そうち【暗視装置】‥サウ‥
暗闇の中で物を見る装置。赤外線・マイクロ波などを利用し、動物の生体観察などに利用。ノクトビジョン。
⇒あん‐し【暗視】
あん‐じち【庵室】
(シチは呉音)
⇒あんしつ。恵慶集「―の戸を閉ぢて人もなければ」
あん‐しつ【庵室】
(古くはアンジツ・アンジチ)僧尼の住家。また、隠遁者などの仮の住居。いおり。あん。
あん‐しつ【暗室】
外からの光が入らないように、特別に作った部屋。感光材料の取扱い、現像処理、あるいは物理学・化学・生物学の実験などに用いる。
⇒あんしつ‐ランプ【暗室ランプ】
アン‐ジッヒ【an sich ドイツ】
①現象から独立なそれ自らの存在(自体と訳す)。→物自体。
②即自。フュール‐ジッヒ(対自、または向自)、アン‐ウント‐フュール‐ジッヒ(即自かつ対自)とともにヘーゲル弁証法の根本概念で、事物の発展段階を示す語。即自はそれ自身の存在に即した未発展の段階、対自は即自の状態から発展し否定契機として自己の対立物が現れる段階、即自かつ対自は、その対立を止揚して統一を回復した一段高まった状態。この3段階は定立・反定立・総合(正・反・合)に対応する。
あんしつ‐ランプ【暗室ランプ】
暗室内で用いる照明。→安全光
⇒あん‐しつ【暗室】
アンコールワット(2)
提供:JTBフォト
アンコール【encore】
(もとフランス語で、「なお」「もっと」の意)
①音楽会で、演奏者が予定の演奏を終了したあと、客が拍手や掛け声で追加演奏を求めること。また、それにこたえて行う演奏。「―にこたえる」
②転じて広く、再上演・再上映などの意。
あん‐こく【安国】
①国家を安穏にすること。
②よく治まっている国。〈日葡辞書〉
⇒あんこく‐いん【安国院】
あん‐こく【暗黒・闇黒】
①くらいこと。くらやみ。
②世の中の秩序が乱れたり道義がすたれたりしているさま。また、文明が遅れていること。「―の世となる」
⇒あんこく‐エネルギー【暗黒エネルギー】
⇒あんこく‐がい【暗黒街】
⇒あんこく‐じだい【暗黒時代】
⇒あんこく‐せいうん【暗黒星雲】
⇒あんこく‐たいりく【暗黒大陸】
⇒あんこく‐ぶっしつ【暗黒物質】
⇒あんこく‐ぶとう【暗黒舞踏】
⇒あんこく‐めん【暗黒面】
あんこく‐いん【安国院】‥ヰン
徳川家康の法号。
⇒あん‐こく【安国】
あんこく‐エネルギー【暗黒エネルギー】
宇宙の膨張を加速している斥力源と考えられる正体不明のエネルギー。
⇒あん‐こく【暗黒・闇黒】
あんこく‐がい【暗黒街】
不道徳な行為や犯罪などの頻繁におこる街まち。
⇒あん‐こく【暗黒・闇黒】
あんこく‐じ【安国寺】
①足利尊氏・直義兄弟が、夢窓疎石の勧めにより、南北朝の戦死者の追善または国家安穏の祈祷場として、1338年(暦応1)から日本六十余州の国ごとに設営させた臨済宗の寺。その塔を利生りしょう塔と名づけた。直義・尊氏没後空洞化。
②鎌倉市にある日蓮宗の寺。日蓮が「立正安国論」を著作した旧址を寺院化したもの。安国論寺。
⇒あんこくじ‐えけい【安国寺恵瓊】
あんこくじ‐えけい【安国寺恵瓊】‥ヱ‥
⇒えけい(恵瓊)
⇒あんこく‐じ【安国寺】
あんこく‐じだい【暗黒時代】
①圧政が行われ、或いは道徳や文化が衰えるなどの、暗い感じのする時代。
②(Dark Ages)西ローマ帝国の滅亡(476年)から紀元1000年頃までのヨーロッパ中世前期を知的暗黒時代と考えて呼んだ語。ルネサンスまでのヨーロッパ中世全体を指すこともある。
⇒あん‐こく【暗黒・闇黒】
あんこく‐せいうん【暗黒星雲】
銀河1の所々にある暗黒の部分。ガスや塵が大量に存在し、背後の星の光をさえぎっている。
馬頭星雲
撮影:Anglo-Australian Observatory,photograph by David Malin
⇒あん‐こく【暗黒・闇黒】
あんこく‐たいりく【暗黒大陸】
(Dark Continent)アフリカ大陸のかつての異称。その内陸部がほとんど知られず、文明も遅れていると考えられたことによる。
⇒あん‐こく【暗黒・闇黒】
あんこく‐ぶっしつ【暗黒物質】
〔天〕銀河内や銀河間に大量に存在しながら、光を発していないのでその正体がまだわからない物質。天体に重力を及ぼしていることからその存在はわかっている。ダークマター。
⇒あん‐こく【暗黒・闇黒】
あんこく‐ぶとう【暗黒舞踏】‥タフ
舞踊の一分野。民族的モチーフを取り入れ裸体を白塗りしてゆったりと舞う。1959年土方巽ひじかたたつみの「禁色」が嚆矢。
⇒あん‐こく【暗黒・闇黒】
あんこく‐めん【暗黒面】
物事の醜い面。暗い悲惨な面。
⇒あん‐こく【暗黒・闇黒】
あんこ‐だま【餡こ玉】
餡を小さな団子にして、寒天で包んだ菓子。
⇒あん‐こ【餡こ】
アンゴラ【Angola】
アフリカ南西部の大西洋岸にある共和国。1975年ポルトガルから独立。原油・コーヒー・ダイヤモンドなどを産する。面積124万6000平方キロメートル。人口1107万(1995)。首都ルアンダ。→アフリカ(図)
ルアンダ港(アンゴラ)
撮影:田沼武能
アンゴラ【Angora】
①アンカラの旧称。
②アンゴラ毛の略。また、その織物。
⇒アンゴラ‐うさぎ【アンゴラ兎】
⇒アンゴラ‐もう【アンゴラ毛】
⇒アンゴラ‐やぎ【アンゴラ山羊】
アンゴラ‐うさぎ【アンゴラ兎】
カイウサギの一変種。アンカラ地方の原産。眼は淡紅色。毛は白色で長く柔らかく、織物の原料。
アンゴラウサギ
撮影:小宮輝之
⇒アンゴラ【Angora】
アンゴラ‐もう【アンゴラ毛】
アンゴラヤギ・アンゴラウサギの毛。→モヘア。
⇒アンゴラ【Angora】
アンゴラ‐やぎ【アンゴラ山羊】
ヤギの一変種。アンカラ地方の原産。毛はモヘア織の原料。モヘア山羊。
アンゴラヤギ
撮影:小宮輝之
⇒アンゴラ【Angora】
あん‐ころ【餡ころ】
「あんころもち」の略。
⇒あんころ‐もち【餡ころ餅】
あんころ‐もち【餡ころ餅】
外側に餡をつけた餅。
⇒あん‐ころ【餡ころ】
アンコロン【angklung インドネシア】
⇒アンクルン
あん‐ざ【安座・安坐】
①おちついて座ること。特に、あぐらを組むこと。
②安閑としていること。
アンサー【answer】
答え。回答。返事。
あんさい【闇斎】
⇒やまざきあんさい(山崎闇斎)。
⇒あんさい‐がくは【闇斎学派】
⇒あんさい‐てん【闇斎点】
あんざい【安西】
姓氏の一つ。
⇒あんざい‐ふゆえ【安西冬衛】
あんさい‐がくは【闇斎学派】
山崎闇斎の学説を奉ずる学派。闇斎は、神道説を朱子学により理論づけた垂加神道を主張。そのため門人は、佐藤直方・浅見絅斎・三宅尚斎らの儒学派、玉木正英・正親町公通らの垂加派、神儒一致を説く跡部良顕らに三分された。崎門きもん学派。
⇒あんさい【闇斎】
あんざい‐しょ【行在所】
(アンは唐音)天皇行幸の際の仮のすまい。行宮。行在。
あんさいずいひつ【安斎随筆】
公卿・武家の有職故実などに関して考説した伊勢貞丈の随筆。30冊または20冊。
あん‐さいせい【暗催青】
蚕卵の胚を暗所で発育させる方法。↔明催青
あんさい‐てん【闇斎点】
(→)嘉点かてんに同じ。
⇒あんさい【闇斎】
あんざい‐ふゆえ【安西冬衛】‥ヱ
詩人。本名、勝。奈良生れ。「詩と詩論」に創刊よりかかわり、昭和の新散文詩運動を推進。作「軍艦茉莉」など。(1898〜1965)
⇒あんざい【安西】
アンザイレン【Anseilen ドイツ】
登山で、登山者が互いにザイルで体を結び合うこと。
アンザス【ANZUS】
(Australia, New Zealand and the United States Treaty)1951年9月、対日講和条約と同時に、オーストラリア・ニュー‐ジーランド・アメリカ3国間で締結された相互防衛条約。
あん‐さつ【按察】
しらべること。政治上の事をしらべただすこと。吟味。
⇒あんさつ‐し【按察使】
あん‐さつ【暗殺】
ひそかにねらって人を殺すこと。多く、政治的に対立している要人を殺すこと。「大統領を―する」
⇒あんさつ‐きょうだん【暗殺教団】
あんさつ‐きょうだん【暗殺教団】‥ケウ‥
「アサッシン派」参照。
⇒あん‐さつ【暗殺】
あんさつ‐し【按察使】
①唐代に創設された官職。宋〜清末、地方府県の民政・司法を監察した。
②府藩県の政績を按察する官職。1869年(明治2)東北・越後に設置し、翌年廃止。
③⇒あぜち
⇒あん‐さつ【按察】
あん‐ざん【安産】
無事に子を生むこと。↔難産。
⇒あんざん‐じゅ【安産樹】
あん‐ざん【暗算】
筆算や珠算の方法によらないで、頭の中で計算すること。
あんざん【鞍山】
(Anshan)中国遼寧省南部の工業都市。東北地区の鉄鋼業の中心。関連工業も発達。人口155万6千(2000)。
あんざん‐がん【安山岩】
(もとアンデス山系で発見され、andesiteに由来する)火山岩の一種。暗灰色で緻密。斜長石・角閃石・黒雲母・輝石などを含み、板状・柱状等の節理がある。造山帯に産出。広く土木・建築に使用。
あんざん‐じゅ【安産樹】
アラビア・シリア・エジプトなどの熱帯乾燥地に産するアブラナ科の低木状一年草。高さ約15センチメートル。花後落葉、枝が湾曲し全体は毬まり状。産婦がこの草の乾いたものを水に浸し、その葉が開けば安産すると伝えられる。含生草。
⇒あん‐ざん【安産】
アンサンブル【ensemble フランス】
(「ともに」「一緒に」の意)
①小人数の合奏・合唱。また、小人数の合奏団・合唱団。
②演奏のまとまり具合。「―の妙」
③デザイン・色柄・材質などの調和のとれた一揃いの服。組み合わせて着るためのコートとドレス、ジャケットとドレスなど。
⇒アンサンブル‐よほう【アンサンブル予報】
アンサンブル‐よほう【アンサンブル予報】
天気予報の手法の一つ。観測値を元にした複数の初期値により数値予報を行い、それらを統計的に処理することで予報精度を高める。
⇒アンサンブル【ensemble フランス】
あんし【晏子】
晏嬰あんえいの敬称。
⇒あんし‐しゅんじゅう【晏子春秋】
⇒あんし‐の‐ぎょ【晏子の御】
あん‐し【暗視】
暗い中でも見えること。「―カメラ」
⇒あんし‐そうち【暗視装置】
あんじ【案じ】
①案じること。心配。浮世風呂2「さめるといふ―がないわいな」
②考え。計画。洒落本、娼妓絹籭しょうぎきぬぶるい「着物の模様の―まで」
⇒あんじ‐かた【案じ方】
⇒あんじ‐ごと【案じ事】
⇒あんじ‐じに【案じ死に】
⇒あんじ‐すごし【案じ過し】
⇒あんじ‐ぶみ【案じ文】
あん‐じ【行師】
(アンは唐音)案内者。
あん‐じ【按司】
(アンズ・アジとも)古琉球の階級の一つ。諸侯に相当する。もと領主の意、後には一間切(村)を与えられた王家の近親をいう。
あん‐じ【暗示】
①別のものを示して、それとなく感づかせること。「―を与える」「将来を―する」
②〔心〕感覚・観念・意図などが、理性に訴えることなく無意識のうちに他人に伝達される現象。「―にかかる」
⇒あんじ‐りょうほう【暗示療法】
⇒暗示にかける
アンジェラス【Angelus】
カトリック教会で、聖母マリアに対する受胎告知の記念に朝・昼・晩に行う祈祷。お告げの祈り。「主の御使(Angelus Domini)の告げありければ」の言葉で始まる。また、その時刻を知らせる教会の鐘。アンゼルス。
アンジェリコ【Fra Angelico】
⇒フラ=アンジェリコ
あんじ‐かた【案じ方】
(俳諧用語)付句を考える方法。
⇒あんじ【案じ】
アンシクロペディスト【encyclopédistes フランス】
百科全書家。
あんじ‐ごと【案じ事】
心配。考えごと。
⇒あんじ【案じ】
あんじ‐じに【案じ死に】
心配しながら死ぬこと。浮世草子、御伽名題紙衣「親御の御気にちがはつしやろと―しましたが」
⇒あんじ【案じ】
あんし‐じゅつ【安死術】
安楽死の技術・方法。
あんし‐しゅんじゅう【晏子春秋】‥ジウ
斉の晏嬰の言行録とされる書。内篇6、外篇2。実際は後人の編録したもの。
⇒あんし【晏子】
あんし‐しょく【暗紫色】
くろずんだ紫色。
あんじ‐すごし【案じ過し】
取越し苦労。
⇒あんじ【案じ】
あんし‐そうち【暗視装置】‥サウ‥
暗闇の中で物を見る装置。赤外線・マイクロ波などを利用し、動物の生体観察などに利用。ノクトビジョン。
⇒あん‐し【暗視】
あん‐じち【庵室】
(シチは呉音)
⇒あんしつ。恵慶集「―の戸を閉ぢて人もなければ」
あん‐しつ【庵室】
(古くはアンジツ・アンジチ)僧尼の住家。また、隠遁者などの仮の住居。いおり。あん。
あん‐しつ【暗室】
外からの光が入らないように、特別に作った部屋。感光材料の取扱い、現像処理、あるいは物理学・化学・生物学の実験などに用いる。
⇒あんしつ‐ランプ【暗室ランプ】
アン‐ジッヒ【an sich ドイツ】
①現象から独立なそれ自らの存在(自体と訳す)。→物自体。
②即自。フュール‐ジッヒ(対自、または向自)、アン‐ウント‐フュール‐ジッヒ(即自かつ対自)とともにヘーゲル弁証法の根本概念で、事物の発展段階を示す語。即自はそれ自身の存在に即した未発展の段階、対自は即自の状態から発展し否定契機として自己の対立物が現れる段階、即自かつ対自は、その対立を止揚して統一を回復した一段高まった状態。この3段階は定立・反定立・総合(正・反・合)に対応する。
あんしつ‐ランプ【暗室ランプ】
暗室内で用いる照明。→安全光
⇒あん‐しつ【暗室】
あんこう‐の‐つるしぎり【鮟鱇の吊し切り】‥カウ‥🔗⭐🔉
あんこう‐の‐つるしぎり【鮟鱇の吊し切り】‥カウ‥
鮟鱇2の卸し方。鉤かぎで下顎したあごを貫いて吊し、胃に水を満たして身に張りをもたせ、まず外皮を剥ぎ、破れないように肝・内臓をとり、肉を切り取る。身が軟らかく粘りがあるために用いる方法。鮟鱇のつりぎり。
⇒あん‐こう【鮟鱇】
あんこう‐むしゃ【鮟鱇武者】‥カウ‥🔗⭐🔉
あんこう‐むしゃ【鮟鱇武者】‥カウ‥
口では強いことをいうが内心は卑怯な武士をののしっていう語。あんごうざむらい。浄瑠璃、最明寺殿百人上臈「口広い癖に、尾の細いを、―とて、何の役に立たぬもの」
⇒あん‐こう【鮟鱇】
[漢]鮟🔗⭐🔉
鮟 字形
〔魚部6画/17画/8229・723D〕
〔音〕アン(呉)(漢)
〔魚部6画/17画/8229・723D〕
〔音〕アン(呉)(漢)
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