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かび【黴】🔗⭐🔉
かび【黴】
①菌類のうちで、きのこを生じないものの総称。主に糸状菌をいう。アオカビ・クロカビ・ケカビなど。〈[季]夏〉
②飲食物・衣服・器具などの表面に生ずる微生物の集落の俗称。
⇒黴が生える
○黴が生えるかびがはえる🔗⭐🔉
○黴が生えるかびがはえる
物の表面にかびがつく。転じて、古くさくなる、時代遅れになる意にいう。
⇒かび【黴】
かび‐くさ・い【黴臭い】
〔形〕[文]かびくさ・し(ク)
①かびのにおいがする。「―・い布団」
②ふるくさい。ふるめかしい。「―・い理論」
がび‐さん【峨眉山】
中国四川省の中部、峨眉山市の南西にある山。主峰万仏頂は標高3099メートル。天台山・五台山と共に中国仏教三大霊場の一つで、奇勝に富む。世界遺産。蛾眉山。
峨眉山
提供:JTBフォト
カピタル【capital】
⇒キャピタル
カピタン【capitão ポルトガル・kapitein オランダ・甲比丹・甲必丹】
①(オランダ船などの)船長。隊長。
②江戸時代、長崎におけるオランダ商館長。毎年(1790年(寛政2)からは4年に1度)3月、江戸に上って将軍に拝謁し、品物を献上した。
③カピタンの持参した縞織物。現在は経たていとに染糸、緯よこいとに白糸を織り込んだ織物をいう。カピタン織。
⇒カピタン‐せった【甲比丹雪踏】
カピタン‐せった【甲比丹雪踏】
革を3枚重ね、表を黒塗または溜塗にした雪踏。医師・僧侶・武士などが用いた。
⇒カピタン【capitão ポルトガル・kapitein オランダ・甲比丹・甲必丹】
カピチュレーション【capitulation】
オスマン帝国が西洋諸国からの在留外国人に与えた特権。生命・財産の安全のほか治外法権を含み、16〜17世紀は通商を円滑化したが、18世紀以降は列強による侵略の手段となった。1923年ローザンヌ会議により廃止。
がび‐ちょう【画眉鳥】グワ‥テウ
スズメ目チメドリ科の一種。原産地は中国南部。鳴き声が良く飼鳥。日本で一部の低地林で野生化。
か‐ひつ【加筆】
文章・絵などに筆を加えて直すこと。「お気付きの点、ご―下さい」「―訂正」
が‐ひつ【画筆】グワ‥
絵をかくのに用いる筆。えふで。
カピッツァ【Petr Leonidovich Kapitsa】
ソ連の物理学者。強磁場の発生、極低温の実験、液体酸素生産用のタービン、液体ヘリウムの研究などに寄与。ノーベル賞。(1894〜1984)
カピテイン【kapitein オランダ】
船長。首領。長。
カビネ‐ばん【カビネ判】
(→)キャビネに同じ。
かひ‐の‐り【加比の理】
二つ以上の比が相等しい時、その各比の前項の和と後項の和との比もまた元の比に相等しいという定理。
a:b=c:d
ならば
(a+c):(b+d)=a:b
カピバラ【capybara】
(現地語から)ネズミ目カピバラ科の哺乳類。体長1.3メートル、体重50キログラムに達し、この目もくで最大。尾はほとんどない。頭が大きく、ずんぐりした体形で、赤褐色の荒い毛をもつ。南アメリカ東部の森林近くの湿地に群れをつくって生活。泳ぎが巧みで、敵にあうと水中に避難する。肉は食用にもする。
カピバラ
提供:東京動物園協会
かひ‐や【鹿火屋】
夜中、鹿や猪が出て来て農作物を害するのを防ぐため、火を焚いて警戒する番人の小屋。一説に、蚊遣り火を焚く小屋。〈[季]秋〉。万葉集10「朝霞―が下に鳴く河蝦かわず」
か‐びゅう【過謬】クワビウ
あやまり。まちがい。
かびゅう‐しゅぎ【可謬主義】‥ビウ‥
(fallibilism)人間が獲得した知識には絶対的に正しいということはなく、将来的に誤りが発見され修正される可能性が常に残されているという認識論上の主張。パースによって提唱され、クワインやポパーに受け継がれた。
かひよ
(擬声語)鹿の鳴き声。古今和歌集雑体「秋の野に妻なき鹿の年をへてなぞ我が恋の―とぞ鳴く」
か‐ひょう【下平】‥ヒヤウ
①中国の韻書で分巻の都合から平声ひょうしょうの韻を二分したその後半。「広韻」では先韻から凡韻に至る29韻。
②近世・現代の中国語における声調の一つ。陽平声すなわち第二声の別称。北京語では陰平声すなわち第一声より低く昇調に発音する。
↔上平。→平声
か‐ひょう【価標】‥ヘウ
分子内の二つの原子間に共有される2個の電子を1本の線で表したもの。線は当該原子の元素記号間に引く。単結合・二重結合・三重結合はそれぞれ一・二・三重線で表される。
か‐ひょう【苛評】‥ヒヤウ
あまりにきびしい批評。酷評。
か‐ひょう【華表・花表】クワヘウ
①中国で城郭・官庁または墓所の入口に建てる門。
②神社の鳥居。
か‐びょう【家猫】‥ベウ
飼いねこ。
が‐ひょう【賀表】‥ヘウ
祝意を表して奉る文。
が‐ひょう【餓莩】‥ヘウ
餓死した人。太平記1「―野に満ちて」
が‐びょう【画鋲】グワビヤウ
図画などを板や壁面にとめるための鋲。
が‐びょう【臥病】グワビヤウ
病んで床に臥ふすこと。病臥。
かびら【迦毘羅】
迦毘羅衛かびらえの略。
⇒かびら‐え【迦毘羅衛】
⇒かびら‐げどう【迦毘羅外道】
カピラヴァスツ【Kapilavastu 梵】
⇒かびらえ(迦毘羅衛)
かびら‐え【迦毘羅衛】‥ヱ
(梵語Kapilavastu)北インドのヒマラヤ山麓、今のネパールのタライ地方で、かつて釈迦族の住んでいた国およびその都の名。釈尊はこの国の浄飯王の子として生まれた。釈尊の生存中、コーサラ国に攻められて滅ぶ。カピラヴァスツ。
⇒かびら【迦毘羅】
かびら‐げどう【迦毘羅外道】‥ダウ
インドで行われた二元論哲学。迦毘羅仙が始めたという。→サーンキヤ
⇒かびら【迦毘羅】
か・びる【黴びる】
〔自上一〕[文]か・ぶ(上二)
①かびがはえる。〈日葡辞書〉
②比喩的に、古くなる。
かび‐ろうにん【黴浪人】‥ラウ‥
粗末なみなりの浪人。
かひろ・く
〔自四〕
⇒かいろぐ。〈倭名類聚鈔11〉
か‐ひん【下品】
①下等の品。
②家柄のひくい者。
か‐ひん【佳品】
よい品。
か‐ひん【佳賓】
よい客。珍しい客。賓客。
か‐ひん【河浜】
河辺。河のほとり。中国では、多く黄河のほとり。
か‐びん【花瓶】クワ‥
花器の一種で、多くは壺形にした銅器・陶磁器・ガラス器など。日葡辞書「クヮヒン」
か‐びん【過敏】クワ‥
感受性の強すぎること。「神経―」「―な肌」
⇒かびん‐しょう【過敏症】
⇒かびんせい‐だいちょう‐しょうこうぐん【過敏性大腸症候群】
⇒かびんせい‐はいえん【過敏性肺炎】
が‐ひん【画品】グワ‥
絵画の品位。
かびん‐しょう【過敏症】クワ‥シヤウ
特定の刺激に対して異常に強い反応を起こす状態。抗原抗体反応に基づくアレルギー、特にアナフィラキシーはその典型的なもの。自律神経系の過敏によるもの、あるいは感情が過度に敏感な状態も含まれる。
⇒か‐びん【過敏】
かびんせい‐だいちょう‐しょうこうぐん【過敏性大腸症候群】クワ‥チヤウシヤウ‥
ストレスや情緒不安定などに伴い腸管の機能異常を来す心身症の一つ。不定の腹痛、腹部膨満感、下痢、便秘などの症状を呈するが、器質的病変を認めない。
⇒か‐びん【過敏】
かびんせい‐はいえん【過敏性肺炎】クワ‥
黴かびなどの有機性粉塵の反復吸入による免疫反応によって起こる肺炎。
⇒か‐びん【過敏】
か‐ふ【下付】
役所から人民へさげわたすこと。「金一封を―する」
か‐ふ【火夫】クワ‥
ボイラーなどの火を焚たく係。かまたき。
か‐ふ【可否】
よしあし。かひ。
か‐ふ【仮父】
かりの父。養父。義父。親分おやぶん。
か‐ふ【花布】クワ‥
①草花などの文様を染色または刺繍ししゅうした布。印花布。
②サラサ(更紗)の別称。
か‐ふ【花譜】クワ‥
四季の花を、咲く順序や分類に従って図示したもの。
か‐ふ【家父】
①自分の父。↔家母。
②〔法〕(pater familias ラテン)古代ローマで、家長権の主体たる者。家族に対し絶大な権力を持った。父であるとは限らない。
か‐ふ【家扶】
①親王家・王家で、家令をたすけ家務・会計をつかさどった判任官。
②華族の家務・会計をつかさどった者。家令の次席。
か‐ふ【家婦】
妻。主婦。
か‐ふ【家譜】
一家の系譜。「寛政重修ちょうしゅう諸家譜」の類。
か‐ふ【華府】クワ‥
華盛頓ワシントンの略称。
か‐ふ【寡夫】クワ‥
妻と死別または離婚して再婚していない男。男やもめ。やもお。「―控除」
か‐ふ【寡婦】クワ‥
夫と死別または離婚して再婚していない女。やもめ。未亡人。
かぶ
①(賭博用語)めくりカルタで、9の数の札。また、11と12の札を除いた40枚で行う賭博で、合わせて末尾が9になったもの。
②(→)「おいちょかぶ」に同じ。
かぶ【株】
①伐り倒した木の残った幹または根。くいぜ。きりかぶ。
②植物の何本かが一緒になった根元。「稲の―」「―わけ」
③根のついた植物を数える語。
④江戸時代に株仲間かぶなかまの組合員の独占した権利。転じて、広く職業・営業上の特権または専売特権。「相撲の年寄―」
⑤江戸時代に売買された役目または名跡みょうせき。「同心の―」
⑥株式または株券。「―でもうける」
⑦もちまえ。おかぶ。浮世風呂2「此のばあさまは…泣言ばかりいふが―なり」
⑧身分。資格。地位。「おやじ―」
⇒株が上がる
かぶ【蕪・蕪菁】
(一説に「かぶら」の女房詞「おかぶ」から)
①アブラナ科の一年生または二年生根菜。植物学上は、ハクサイ・アブラナなどと同種。原産地は地中海沿岸から西アジアとされ、世界に広く栽培し、品種が多い。根の球形部は多肉・多汁で、白色・紅色など品種による差が大きい。葉・根は食用・飼料用、冬に収穫。かぶら。かぶらな。かぶな。〈[季]冬〉。〈日葡辞書〉
②カブの形をした髢かもじ。
③紋所の名。カブの形を図案化したもの。
かぶ【頭】
あたま。かしら。狂言、惣八「―をきるか」
かぶ【鏑】
⇒かぶら
か‐ぶ【下部】
下の部分。
か‐ぶ【歌舞】
歌と舞。歌ったり舞ったりすること。「―音曲おんぎょく」
か・ぶ【黴ぶ】
〔自上二〕
⇒かびる(上一)
が‐ふ【画布】グワ‥
カンバスの訳語。
が‐ふ【画譜】グワ‥
絵画を類集した冊子。また、画論などをのせたものにもいう。
が‐ふ【楽府】
漢詩の一体。もと、前漢の武帝が民間の歌謡を採集し、加工・編曲を行わせた役所の名。のちに民間歌謡一般と、それに倣って作られた詩をいうようになった。古楽府、六朝期以降文人が古楽府に倣って作った擬古楽府、新楽府がある。→古楽府→新楽府
が‐ふ【衙府】
官庁。役所。官衙かんが。
か‐ふう【下風】
かざしも。転じて、人より劣った地位。「人の―に立つ」
か‐ふう【火風】クワ‥
火と風。また、火焔を伴う風。
か‐ふう【花風】クワ‥
(世阿弥の用語)花を含む芸風。観客の感動を自在に誘い出す芸風。申楽談儀「天下に名を得る為手してに於きては幽玄の―は離るべからず」
か‐ふう【家風】
①家の風儀。その家に特有な生活様式。家の慣わし。「―になじめない」
②(→)家抱けほうに同じ。
かふう【荷風】
⇒ながいかふう(永井荷風)
か‐ふう【歌風】
歌の作風。歌のよみぶり。
が‐ふう【画風】グワ‥
絵画の作風。
かふう‐らく【夏風楽】
雅楽。「春庭楽しゅんでいらく」の別称。
カブール【Kabul】
アフガニスタン‐イスラム共和国の首都。ヒンドゥー‐クシ山脈の南麓に位置し、中央アジア・インド間の通商上の要地。人口142万4千(1988)。カーブル。
カブール
撮影:田沼武能
カフェ【café フランス】
(コーヒーの意)
①主としてコーヒーその他の飲料を供する店。日本では幕末の横浜に始まり、東京では1888年(明治21)上野で開店した可否カッヒー茶館が最初。珈琲店。喫茶店。
②明治末〜昭和初期頃、女給が接待して主として洋酒類を供した飲食店。カッフェ。カフェー。
⇒カフェ‐オ‐レ【café au lait フランス】
⇒カフェ‐テラス
⇒カフェ‐バー【café bar】
⇒カフェ‐ラテ【caffelatte イタリア】
⇒カフェ‐ロワイヤル【café royal フランス】
カフェイン【Kaffein ドイツ】
茶の葉、コーヒーの実・葉などに含まれるアルカロイドの一つ。無色・無臭の白色針状結晶。水・アルコールには溶けにくく、クロロホルムには溶ける。少量で神経中枢を興奮させ、多量では麻痺させる。強心・利尿・興奮剤。テイン。茶素。
カフェ‐オ‐レ【café au lait フランス】
牛乳入りのコーヒー。大ぶりのカップに濃いコーヒーと、温めた牛乳とをほぼ等量入れて飲む。
⇒カフェ【café フランス】
カフェ‐テラス
(和製語café terrasse)喫茶店などで、路上など屋外に張り出して客席を設けたところ。
⇒カフェ【café フランス】
カフェテリア【cafeteria アメリカ】
客が好みの料理を自分で選んで食卓に運ぶ、セルフ‐サービス形式の軽食堂。
カフェ‐バー【café bar】
アルコール類も出す喫茶店。
⇒カフェ【café フランス】
カフェ‐ラテ【caffelatte イタリア】
温めた牛乳を加えたエスプレッソ‐コーヒー。
⇒カフェ【café フランス】
カフェ‐ロワイヤル【café royal フランス】
ブランデー入りのコーヒー。デミタス‐カップに濃いコーヒーを注ぎ、スプーンにのせた角砂糖にブランデーを注いで点火し、燃えたあとそれを溶かして飲む。フレーミング‐コーヒー。
⇒カフェ【café フランス】
かぶ‐おんぎょく【歌舞音曲】
歌と踊りと音楽。派手な芸事の総称。「―停止ちょうじ」
カフカ【Franz Kafka】
プラハ生れのドイツ語による小説家。実存主義文学の先駆者で、第二次大戦後の文学に大きな影響を及ぼした。小説「変身」「審判」「城」「アメリカ」など。(1883〜1924)
かぶ‐か【株価】
株式の市場での価格。
⇒かぶか‐しすう【株価指数】
⇒かぶかしすう‐さきものとりひき【株価指数先物取引】
⇒かぶか‐しゅうえき‐りつ【株価収益率】
⇒かぶか‐じゅんしさん‐ばいりつ【株価純資産倍率】
カピタル【capital】
⇒キャピタル
カピタン【capitão ポルトガル・kapitein オランダ・甲比丹・甲必丹】
①(オランダ船などの)船長。隊長。
②江戸時代、長崎におけるオランダ商館長。毎年(1790年(寛政2)からは4年に1度)3月、江戸に上って将軍に拝謁し、品物を献上した。
③カピタンの持参した縞織物。現在は経たていとに染糸、緯よこいとに白糸を織り込んだ織物をいう。カピタン織。
⇒カピタン‐せった【甲比丹雪踏】
カピタン‐せった【甲比丹雪踏】
革を3枚重ね、表を黒塗または溜塗にした雪踏。医師・僧侶・武士などが用いた。
⇒カピタン【capitão ポルトガル・kapitein オランダ・甲比丹・甲必丹】
カピチュレーション【capitulation】
オスマン帝国が西洋諸国からの在留外国人に与えた特権。生命・財産の安全のほか治外法権を含み、16〜17世紀は通商を円滑化したが、18世紀以降は列強による侵略の手段となった。1923年ローザンヌ会議により廃止。
がび‐ちょう【画眉鳥】グワ‥テウ
スズメ目チメドリ科の一種。原産地は中国南部。鳴き声が良く飼鳥。日本で一部の低地林で野生化。
か‐ひつ【加筆】
文章・絵などに筆を加えて直すこと。「お気付きの点、ご―下さい」「―訂正」
が‐ひつ【画筆】グワ‥
絵をかくのに用いる筆。えふで。
カピッツァ【Petr Leonidovich Kapitsa】
ソ連の物理学者。強磁場の発生、極低温の実験、液体酸素生産用のタービン、液体ヘリウムの研究などに寄与。ノーベル賞。(1894〜1984)
カピテイン【kapitein オランダ】
船長。首領。長。
カビネ‐ばん【カビネ判】
(→)キャビネに同じ。
かひ‐の‐り【加比の理】
二つ以上の比が相等しい時、その各比の前項の和と後項の和との比もまた元の比に相等しいという定理。
a:b=c:d
ならば
(a+c):(b+d)=a:b
カピバラ【capybara】
(現地語から)ネズミ目カピバラ科の哺乳類。体長1.3メートル、体重50キログラムに達し、この目もくで最大。尾はほとんどない。頭が大きく、ずんぐりした体形で、赤褐色の荒い毛をもつ。南アメリカ東部の森林近くの湿地に群れをつくって生活。泳ぎが巧みで、敵にあうと水中に避難する。肉は食用にもする。
カピバラ
提供:東京動物園協会
かひ‐や【鹿火屋】
夜中、鹿や猪が出て来て農作物を害するのを防ぐため、火を焚いて警戒する番人の小屋。一説に、蚊遣り火を焚く小屋。〈[季]秋〉。万葉集10「朝霞―が下に鳴く河蝦かわず」
か‐びゅう【過謬】クワビウ
あやまり。まちがい。
かびゅう‐しゅぎ【可謬主義】‥ビウ‥
(fallibilism)人間が獲得した知識には絶対的に正しいということはなく、将来的に誤りが発見され修正される可能性が常に残されているという認識論上の主張。パースによって提唱され、クワインやポパーに受け継がれた。
かひよ
(擬声語)鹿の鳴き声。古今和歌集雑体「秋の野に妻なき鹿の年をへてなぞ我が恋の―とぞ鳴く」
か‐ひょう【下平】‥ヒヤウ
①中国の韻書で分巻の都合から平声ひょうしょうの韻を二分したその後半。「広韻」では先韻から凡韻に至る29韻。
②近世・現代の中国語における声調の一つ。陽平声すなわち第二声の別称。北京語では陰平声すなわち第一声より低く昇調に発音する。
↔上平。→平声
か‐ひょう【価標】‥ヘウ
分子内の二つの原子間に共有される2個の電子を1本の線で表したもの。線は当該原子の元素記号間に引く。単結合・二重結合・三重結合はそれぞれ一・二・三重線で表される。
か‐ひょう【苛評】‥ヒヤウ
あまりにきびしい批評。酷評。
か‐ひょう【華表・花表】クワヘウ
①中国で城郭・官庁または墓所の入口に建てる門。
②神社の鳥居。
か‐びょう【家猫】‥ベウ
飼いねこ。
が‐ひょう【賀表】‥ヘウ
祝意を表して奉る文。
が‐ひょう【餓莩】‥ヘウ
餓死した人。太平記1「―野に満ちて」
が‐びょう【画鋲】グワビヤウ
図画などを板や壁面にとめるための鋲。
が‐びょう【臥病】グワビヤウ
病んで床に臥ふすこと。病臥。
かびら【迦毘羅】
迦毘羅衛かびらえの略。
⇒かびら‐え【迦毘羅衛】
⇒かびら‐げどう【迦毘羅外道】
カピラヴァスツ【Kapilavastu 梵】
⇒かびらえ(迦毘羅衛)
かびら‐え【迦毘羅衛】‥ヱ
(梵語Kapilavastu)北インドのヒマラヤ山麓、今のネパールのタライ地方で、かつて釈迦族の住んでいた国およびその都の名。釈尊はこの国の浄飯王の子として生まれた。釈尊の生存中、コーサラ国に攻められて滅ぶ。カピラヴァスツ。
⇒かびら【迦毘羅】
かびら‐げどう【迦毘羅外道】‥ダウ
インドで行われた二元論哲学。迦毘羅仙が始めたという。→サーンキヤ
⇒かびら【迦毘羅】
か・びる【黴びる】
〔自上一〕[文]か・ぶ(上二)
①かびがはえる。〈日葡辞書〉
②比喩的に、古くなる。
かび‐ろうにん【黴浪人】‥ラウ‥
粗末なみなりの浪人。
かひろ・く
〔自四〕
⇒かいろぐ。〈倭名類聚鈔11〉
か‐ひん【下品】
①下等の品。
②家柄のひくい者。
か‐ひん【佳品】
よい品。
か‐ひん【佳賓】
よい客。珍しい客。賓客。
か‐ひん【河浜】
河辺。河のほとり。中国では、多く黄河のほとり。
か‐びん【花瓶】クワ‥
花器の一種で、多くは壺形にした銅器・陶磁器・ガラス器など。日葡辞書「クヮヒン」
か‐びん【過敏】クワ‥
感受性の強すぎること。「神経―」「―な肌」
⇒かびん‐しょう【過敏症】
⇒かびんせい‐だいちょう‐しょうこうぐん【過敏性大腸症候群】
⇒かびんせい‐はいえん【過敏性肺炎】
が‐ひん【画品】グワ‥
絵画の品位。
かびん‐しょう【過敏症】クワ‥シヤウ
特定の刺激に対して異常に強い反応を起こす状態。抗原抗体反応に基づくアレルギー、特にアナフィラキシーはその典型的なもの。自律神経系の過敏によるもの、あるいは感情が過度に敏感な状態も含まれる。
⇒か‐びん【過敏】
かびんせい‐だいちょう‐しょうこうぐん【過敏性大腸症候群】クワ‥チヤウシヤウ‥
ストレスや情緒不安定などに伴い腸管の機能異常を来す心身症の一つ。不定の腹痛、腹部膨満感、下痢、便秘などの症状を呈するが、器質的病変を認めない。
⇒か‐びん【過敏】
かびんせい‐はいえん【過敏性肺炎】クワ‥
黴かびなどの有機性粉塵の反復吸入による免疫反応によって起こる肺炎。
⇒か‐びん【過敏】
か‐ふ【下付】
役所から人民へさげわたすこと。「金一封を―する」
か‐ふ【火夫】クワ‥
ボイラーなどの火を焚たく係。かまたき。
か‐ふ【可否】
よしあし。かひ。
か‐ふ【仮父】
かりの父。養父。義父。親分おやぶん。
か‐ふ【花布】クワ‥
①草花などの文様を染色または刺繍ししゅうした布。印花布。
②サラサ(更紗)の別称。
か‐ふ【花譜】クワ‥
四季の花を、咲く順序や分類に従って図示したもの。
か‐ふ【家父】
①自分の父。↔家母。
②〔法〕(pater familias ラテン)古代ローマで、家長権の主体たる者。家族に対し絶大な権力を持った。父であるとは限らない。
か‐ふ【家扶】
①親王家・王家で、家令をたすけ家務・会計をつかさどった判任官。
②華族の家務・会計をつかさどった者。家令の次席。
か‐ふ【家婦】
妻。主婦。
か‐ふ【家譜】
一家の系譜。「寛政重修ちょうしゅう諸家譜」の類。
か‐ふ【華府】クワ‥
華盛頓ワシントンの略称。
か‐ふ【寡夫】クワ‥
妻と死別または離婚して再婚していない男。男やもめ。やもお。「―控除」
か‐ふ【寡婦】クワ‥
夫と死別または離婚して再婚していない女。やもめ。未亡人。
かぶ
①(賭博用語)めくりカルタで、9の数の札。また、11と12の札を除いた40枚で行う賭博で、合わせて末尾が9になったもの。
②(→)「おいちょかぶ」に同じ。
かぶ【株】
①伐り倒した木の残った幹または根。くいぜ。きりかぶ。
②植物の何本かが一緒になった根元。「稲の―」「―わけ」
③根のついた植物を数える語。
④江戸時代に株仲間かぶなかまの組合員の独占した権利。転じて、広く職業・営業上の特権または専売特権。「相撲の年寄―」
⑤江戸時代に売買された役目または名跡みょうせき。「同心の―」
⑥株式または株券。「―でもうける」
⑦もちまえ。おかぶ。浮世風呂2「此のばあさまは…泣言ばかりいふが―なり」
⑧身分。資格。地位。「おやじ―」
⇒株が上がる
かぶ【蕪・蕪菁】
(一説に「かぶら」の女房詞「おかぶ」から)
①アブラナ科の一年生または二年生根菜。植物学上は、ハクサイ・アブラナなどと同種。原産地は地中海沿岸から西アジアとされ、世界に広く栽培し、品種が多い。根の球形部は多肉・多汁で、白色・紅色など品種による差が大きい。葉・根は食用・飼料用、冬に収穫。かぶら。かぶらな。かぶな。〈[季]冬〉。〈日葡辞書〉
②カブの形をした髢かもじ。
③紋所の名。カブの形を図案化したもの。
かぶ【頭】
あたま。かしら。狂言、惣八「―をきるか」
かぶ【鏑】
⇒かぶら
か‐ぶ【下部】
下の部分。
か‐ぶ【歌舞】
歌と舞。歌ったり舞ったりすること。「―音曲おんぎょく」
か・ぶ【黴ぶ】
〔自上二〕
⇒かびる(上一)
が‐ふ【画布】グワ‥
カンバスの訳語。
が‐ふ【画譜】グワ‥
絵画を類集した冊子。また、画論などをのせたものにもいう。
が‐ふ【楽府】
漢詩の一体。もと、前漢の武帝が民間の歌謡を採集し、加工・編曲を行わせた役所の名。のちに民間歌謡一般と、それに倣って作られた詩をいうようになった。古楽府、六朝期以降文人が古楽府に倣って作った擬古楽府、新楽府がある。→古楽府→新楽府
が‐ふ【衙府】
官庁。役所。官衙かんが。
か‐ふう【下風】
かざしも。転じて、人より劣った地位。「人の―に立つ」
か‐ふう【火風】クワ‥
火と風。また、火焔を伴う風。
か‐ふう【花風】クワ‥
(世阿弥の用語)花を含む芸風。観客の感動を自在に誘い出す芸風。申楽談儀「天下に名を得る為手してに於きては幽玄の―は離るべからず」
か‐ふう【家風】
①家の風儀。その家に特有な生活様式。家の慣わし。「―になじめない」
②(→)家抱けほうに同じ。
かふう【荷風】
⇒ながいかふう(永井荷風)
か‐ふう【歌風】
歌の作風。歌のよみぶり。
が‐ふう【画風】グワ‥
絵画の作風。
かふう‐らく【夏風楽】
雅楽。「春庭楽しゅんでいらく」の別称。
カブール【Kabul】
アフガニスタン‐イスラム共和国の首都。ヒンドゥー‐クシ山脈の南麓に位置し、中央アジア・インド間の通商上の要地。人口142万4千(1988)。カーブル。
カブール
撮影:田沼武能
カフェ【café フランス】
(コーヒーの意)
①主としてコーヒーその他の飲料を供する店。日本では幕末の横浜に始まり、東京では1888年(明治21)上野で開店した可否カッヒー茶館が最初。珈琲店。喫茶店。
②明治末〜昭和初期頃、女給が接待して主として洋酒類を供した飲食店。カッフェ。カフェー。
⇒カフェ‐オ‐レ【café au lait フランス】
⇒カフェ‐テラス
⇒カフェ‐バー【café bar】
⇒カフェ‐ラテ【caffelatte イタリア】
⇒カフェ‐ロワイヤル【café royal フランス】
カフェイン【Kaffein ドイツ】
茶の葉、コーヒーの実・葉などに含まれるアルカロイドの一つ。無色・無臭の白色針状結晶。水・アルコールには溶けにくく、クロロホルムには溶ける。少量で神経中枢を興奮させ、多量では麻痺させる。強心・利尿・興奮剤。テイン。茶素。
カフェ‐オ‐レ【café au lait フランス】
牛乳入りのコーヒー。大ぶりのカップに濃いコーヒーと、温めた牛乳とをほぼ等量入れて飲む。
⇒カフェ【café フランス】
カフェ‐テラス
(和製語café terrasse)喫茶店などで、路上など屋外に張り出して客席を設けたところ。
⇒カフェ【café フランス】
カフェテリア【cafeteria アメリカ】
客が好みの料理を自分で選んで食卓に運ぶ、セルフ‐サービス形式の軽食堂。
カフェ‐バー【café bar】
アルコール類も出す喫茶店。
⇒カフェ【café フランス】
カフェ‐ラテ【caffelatte イタリア】
温めた牛乳を加えたエスプレッソ‐コーヒー。
⇒カフェ【café フランス】
カフェ‐ロワイヤル【café royal フランス】
ブランデー入りのコーヒー。デミタス‐カップに濃いコーヒーを注ぎ、スプーンにのせた角砂糖にブランデーを注いで点火し、燃えたあとそれを溶かして飲む。フレーミング‐コーヒー。
⇒カフェ【café フランス】
かぶ‐おんぎょく【歌舞音曲】
歌と踊りと音楽。派手な芸事の総称。「―停止ちょうじ」
カフカ【Franz Kafka】
プラハ生れのドイツ語による小説家。実存主義文学の先駆者で、第二次大戦後の文学に大きな影響を及ぼした。小説「変身」「審判」「城」「アメリカ」など。(1883〜1924)
かぶ‐か【株価】
株式の市場での価格。
⇒かぶか‐しすう【株価指数】
⇒かぶかしすう‐さきものとりひき【株価指数先物取引】
⇒かぶか‐しゅうえき‐りつ【株価収益率】
⇒かぶか‐じゅんしさん‐ばいりつ【株価純資産倍率】
かび‐くさ・い【黴臭い】🔗⭐🔉
かび‐くさ・い【黴臭い】
〔形〕[文]かびくさ・し(ク)
①かびのにおいがする。「―・い布団」
②ふるくさい。ふるめかしい。「―・い理論」
か・びる【黴びる】🔗⭐🔉
か・びる【黴びる】
〔自上一〕[文]か・ぶ(上二)
①かびがはえる。〈日葡辞書〉
②比喩的に、古くなる。
かび‐ろうにん【黴浪人】‥ラウ‥🔗⭐🔉
かび‐ろうにん【黴浪人】‥ラウ‥
粗末なみなりの浪人。
つゆ【梅雨・黴雨】🔗⭐🔉
つゆ【梅雨・黴雨】
6月(陰暦では5月)頃降りつづく長雨。また、その雨期。さみだれ。ばいう。〈[季]夏〉。「―に入る」「―が明ける」
ばい‐う【梅雨・黴雨】🔗⭐🔉
ばい‐う【梅雨・黴雨】
(梅の実の熟する時期に当たるからとも、物に黴かびが生じやすいからともいう)6月上旬から7月中旬にかけて日本・朝鮮半島南部・長江流域地方に起こる雨季。また、その時期の雨。6月10日頃本格的となり、20日過ぎに中休みがあって、後半は驟雨しゅうう・豪雨を伴うことが多い。停滞性の梅雨前線に沿って小低気圧が連なって東進して雨を降らせる。東北・北海道地方では、やや不明瞭。梅霖ばいりん。さみだれ。つゆ。〈[季]夏〉
⇒ばいう‐ぜんせん【梅雨前線】
ばい‐きん【黴菌】🔗⭐🔉
ばい‐きん【黴菌】
①黴かびや細菌などの有害な微生物の俗称。「―が入る」
②転じて、有害なもの。「社会の―」
ばい‐そう【黴瘡・梅瘡】‥サウ🔗⭐🔉
ばい‐そう【黴瘡・梅瘡】‥サウ
(→)梅毒の異称。
ばい‐どく【梅毒・黴毒】🔗⭐🔉
ばい‐どく【梅毒・黴毒】
(syphilis)性感染症の一つ。トレポネーマ‐パリドゥム(スピロヘータ)によって起こる慢性感染性疾患。患者の性器粘膜・口腔粘膜から、また、先天的には母体から感染。第1期は病菌侵入部に初期硬結を、次いで無痛性横痃おうげんを生じ、第2期は全身に菌が分布して発疹を生じ、第3期は皮膚・内臓・筋肉・骨などにゴム腫を生じ、第4期は麻痺性痴呆症・脊髄癆せきずいろうなどを起こす。コロンブスのアメリカ到達、シャルル8世のナポリ攻撃(1494〜95年)以来欧州から世界にひろがり、日本では1512年すでに記載がある。瘡かさ。唐瘡とうがさ。瘡毒そうどく。シフィリス。ルーエス。
[漢]黴🔗⭐🔉
黴 字形
〔彳部20画/23画/8364・7360〕
〔音〕バイ(漢)
〔訓〕かび・かびる
[意味]
かび。動植物に寄生し、あるいは飲食物・衣類などに生ずる下等の菌類。「黴菌・黴毒」
▷もと、黒部11画。
〔彳部20画/23画/8364・7360〕
〔音〕バイ(漢)
〔訓〕かび・かびる
[意味]
かび。動植物に寄生し、あるいは飲食物・衣類などに生ずる下等の菌類。「黴菌・黴毒」
▷もと、黒部11画。
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