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広辞苑の検索結果 (6)
か【処】🔗⭐🔉
か【処】
〔接尾〕
(ソコのコ、イヅクのクと同源)場所の意を表す。万葉集5「国の奥―を」。「住み―」
く【処】🔗⭐🔉
く【処】
(スミカ(住処)のカ、ミヤコ(都)のコと同源)他の語の下につき、場所の意を表す。古事記中「いづ―の蟹」
こ【処】🔗⭐🔉
こ【処】
〔接尾〕
場所の意を表す。「そ―」「かし―」「あそ―」
と【所・処】🔗⭐🔉
と【所・処】
他の語に付いて、ところ・場所の意を表す。万葉集20「葦垣の隈―に立ちて」。「隠こもりど」「臥ふしど」
ところ【所・処】🔗⭐🔉
ところ【所・処】
➊物が在りまた事が起こる(行われる)、ある広がりをもった位置。もとは空間的、後には時間的・抽象的にもいう。
①一区画の場所。古事記上「成り成りて成り余れる―一―あり」。「前に来た―」
②人が居り、住み、または所有する場所。
㋐居場所。源氏物語若菜上「陰陽師どもも―をかへて慎み給ふべく申しければ」
㋑地域。地方。閑居友「―の長おさなる者」。「―変われば品変わる」
㋒住所。住みか。山家集「山深みほた伐るなりと聞えつつ―にぎはふ斧の音かな」。「友人の―に泊まる」
㋓立場。「攻守―を変える」
㋔領有する土地。今鏡「親の譲りたる―をとり給ひけるを」
㋕「所払い」の略。誹風柳多留140「喧嘩で―をくつたのは実方」
③役所。特に、蔵人所・武者所の略。
④話題として取り立てる部分。
㋐部分。徒然草「あやまちはやすき―になりて」。「小説の終りの―」
㋑場合。時。枕草子25「待つ人ある―に夜すこしふけて」。「今日の―は大目に見よう」「すんでに死ぬ―だった」
㋒(「―だ」の形で、また句頭に「―に」などの形で)ちょうどそのおり。「今行く―だ」→ところに[二]。
㋓(「所」の漢文訓読から生じた用法)問題の点。こと。源氏物語若紫「おぼされん―をも憚らず」。「君の関知する―でない」
㋔(数量表現にガが付いた形を受け)そのくらいの数量・分量・値段。「百文が―損した」
⑤(ドコロと濁音化して体言に付き)
㋐だいたいそれにあてはまる、その値打ちはある、の意。「中堅―の社員」「この芝居は三幕目が見―だ」
㋑産出量が多いなどその物で名のある土地。「米―」「酒―」
➋(漢文直訳体から生じ、「AのBするところとなる」の形で)AにBされる。「親の知る―となった」
➌(欧文の関係代名詞の直訳から広まった用法。「…ところの」の形で)…の部分を連体修飾語とするのに用いる。「彼が熱愛する―の女性は」
➍(「…の場合」の意から転じて)接続助詞的に用いる。
①きっかけになる事柄を示すのに用いる。…すると。「拝見仕候―皆々様には」「交渉した―、承諾した」
②(「…どころか」「…どころの」「…どころで(は)ない」の形で多く否定を伴って)ある事物を取り上げて、事の程度がそれにとどまらずもっと進んでいると強調する。「子供―か大人まで漫画を読んでいる」「びた一文出す―か舌も出さない」「泣きわめく―(の騒ぎ)ではない」→ところが→ところで→ところに。
➎神仏や貴人を数えるのに用いる語。方かた。竹取物語「ただ一―深き山へ入り給ひぬ」
⇒ところ‐あそび【所遊び】
⇒ところ‐あて【所宛・所充】
⇒ところ‐あらそい【所争い】
⇒ところ‐あらわし【所顕し・露顕・伉儷】
⇒ところえ‐がお【所得顔】
⇒ところ‐がえ【所替え】
⇒ところ‐がき【所書】
⇒ところ‐がまえ【所構え】
⇒ところ‐がら【所柄】
⇒ところ‐きらわず【所嫌わず】
⇒ところ‐けんご【所堅固】
⇒ところ‐ことば【所言葉】
⇒ところ‐ざけ【所酒】
⇒ところ‐さらず【所去らず】
⇒ところ‐じち【所質】
⇒ところ‐じまん【所自慢】
⇒ところ‐そだち【所育ち】
⇒ところ‐たがえ【所違え】
⇒ところ‐ちがい【所違い】
⇒ところ‐どう【所籐】
⇒ところ‐どころ【所所・処処】
⇒ところ‐ならわし【所習わし】
⇒ところ‐の‐しゅう【所衆】
⇒ところ‐の‐ひと【所の人】
⇒ところ‐ばなし【所話】
⇒ところ‐ばらい【所払い】
⇒ところ‐ばんち【所番地】
⇒ところ‐まだら【所斑】
⇒所変われば品変わる
⇒所に置く
⇒所に付く
⇒所へ持ってきて
⇒所を得る
[漢]処🔗⭐🔉
処 字形
筆順
〔几部3画/5画/教育/2972・3D68〕
[處] 字形
〔虍部5画/11画/4961・515D〕
〔音〕ショ(漢)
〔訓〕おる・おく・ところ
[意味]
①おる。一定のところにとどまっている。その場に身をおく。「処世」
㋐官につかず家にいる。「処士・出処進退」
㋑まだ結婚せず家にいる。「処女」
②しかるべきところにおく。あてはめる。とりはからう。「難局に身を処する」「刑に処する」「処理・処置・処方・善処・対処・区処」
③ところ。場所。「処処・各処・随処・死処」
[解字]
「処」が原字。会意。「夂」(=あし)+「几」(=台)。足をとめて台に腰をおろして落ち着く意。「處」は、これに音符「虎」の略体「虍」を加えた形声文字。[
]は異体字。
筆順
〔几部3画/5画/教育/2972・3D68〕
[處] 字形
〔虍部5画/11画/4961・515D〕
〔音〕ショ(漢)
〔訓〕おる・おく・ところ
[意味]
①おる。一定のところにとどまっている。その場に身をおく。「処世」
㋐官につかず家にいる。「処士・出処進退」
㋑まだ結婚せず家にいる。「処女」
②しかるべきところにおく。あてはめる。とりはからう。「難局に身を処する」「刑に処する」「処理・処置・処方・善処・対処・区処」
③ところ。場所。「処処・各処・随処・死処」
[解字]
「処」が原字。会意。「夂」(=あし)+「几」(=台)。足をとめて台に腰をおろして落ち着く意。「處」は、これに音符「虎」の略体「虍」を加えた形声文字。[
]は異体字。
大辞林の検索結果 (4)
か【処】🔗⭐🔉
か 【処】
名詞または動詞の連用形の下に付いて,場所の意を表す。ところ。「あり―」「住み―」「奥―」「山―(ヤマガ)」
こ【処】🔗⭐🔉
こ 【処】 (接尾)
名詞・代名詞に付いて,その場所を表す。「こ―」「そ―」「あそ―」
と【所・処】🔗⭐🔉
と 【所・処】
ところ。「隈所(クマト)」など複合した形でみられる。「ふしど(臥所)」「ねど(寝所)」のように「ど」ともなる。
ところ【所・処】🔗⭐🔉
ところ [0] 【所・処】
□一□空間的な位置・場所。
(1)ある地点。また,そのあたり。「遠い―から来た」「町を出た―に橋がある」「時と―を考える」「窓の―に立つ」
(2)ある地域。地方。「―変われば品変わる」
(3)住んでいる場所。住所。居所。「―番地」「書類に―と名前を書き込む」「―払い」
(4)家庭・会社・地域など,所属している社会。「兄の―は五人家族だ」「あなたの―では何人社員がいますか」「私の―ではまだそんな風習が残っている」
(5)ある箇所。部分。「口の上の―に吹き出物ができる」
(6)その者が所有している領地。「―には地頭強して,領家は弱く/太平記 1」
(7)都から離れたいなか。在所。「かの人々を待ちて―の名所をも尋ねばや/謡曲・求塚」
(8)「蔵人(クロウド)所」「武者所」の略。
□二□抽象的な事柄についての位置や場面など。
(1)ふさわしい部署・地位。「―を得た人事配置」
(2)時間の流れの中のある部分を漠然とさす。場面。段階。「今の―は心配がない」「今日の―はこの程度にしておきます」「すんでの―で助かる」
(3)連体修飾語を受けて用いる。(ア)ちょうど何かをしようとする,あるいは,何かをしたばかりの場面・状況であることを表す。ちょうどその時。ほかならぬその時点。「出かけようとする―に来客があった」「もうすぐ式が始まる―だ」「今し方外出した―だ」(イ)特定の状況における事態を表す。場合。「彼女が一人で歩いている―を見たことがある」「普通の人間なら当然おこり出す―だ」(ウ)抽象的な箇所を表す。点。部分。「彼には人をひきつける―がある」「小説のおもしろい―だけ話す」(エ)そこに示されている内容のことであることを表す。…すること。…であること。「自分の信ずる―を述べる」「聞く―によると」
(4)数量を表す語に「が」を介して付いて,そのぐらいの程度であることを表す。くらい。「千円が―損をした」
□三□(形式名詞)
(1)〔漢文の「為 A 所 B 」を「 A の B するところとなる」と訓読したことから〕
状態。成り行き。「人の知る―となった」
(2)〔漢文訓読で連体修飾の「所」を直訳したことから生じた用法。近代では西洋語の関係代名詞の翻訳にも用いられるようになった〕
用言に付き,「…ところの」の形で,連体修飾語をつくる。「彼のめざす―の理想」「私が愛する―の家族」
□四□(「どころ」の形で)
(1)動詞の連用形の下に付いて,それをするのにふさわしい部分・場所を表す。「見―」「つかみ―がない」
(2)名詞の下に付いて,それがたくさんとれるところを表す。「米―」「茶―」
(3)名詞・形容動詞の語幹の下に付いて,それに該当する人たちの意を表す。「きれい―」「社の幹部―が集まった」
(4)名詞の下に付いて,それを扱う場所・役所を表す。「台盤―」「御息(ミヤスン)―」「大歌―」「蔵人(クロウド)―」
→ところが
→ところで
→ところに
→ところへ
→ところを
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