複数辞典一括検索+![]()
![]()
広辞苑の検索結果 (10)
え【方】ヘ🔗⭐🔉
え【方】ヘ
〔接尾〕
「その方」「その向き」の意を表す。「ゆく―」「しり―」「いにし―」
かた【方】🔗⭐🔉
かた【方】
①方位。方角。方向。方面。竹取物語「唐の―に向かひて伏し拝み給ふ」
②所。場所。蜻蛉日記中「いかで涼しき―もやあると」
③手段。方法。源氏物語若紫「ともかうも、ただいまは聞えむ―なし」。「無念やる―ない」
④(動詞連用形に付いて)しよう。しぶり。方法。また、すること。「話し―」「撃ち―止め」
⑤仲間。組。源氏物語賢木「左右にこまどりに、―分かせ給へり」。「東―」「母―」「味―」
⑥それに関係する人。それをする人。かかり。「寺―」「囃子はやし―」
⑦頃。時分。伊勢物語「神無月のつごもり―」「暮れ―」
⑧(貴人を、その居所の方向で間接的にさしたことから)人を、敬意をもっていう語。「あの―」
⑨住んでいる所。身を寄せている家。「何某―」
⇒方明く
⇒方塞がる
がた【方】🔗⭐🔉
がた【方】
〔接尾〕
①敬意を含んで複数を示す。「先生―」
②その仲間・所属であることを示す。「幕府―」
③おおよそのところの意を示す。「三割―高い」「夜明け―」
けだ【方・角】🔗⭐🔉
けだ【方・角】
①四角な形。方形。三教指帰「―なる底に円まどかなる蓋ふたを覆うて」
②品行方正であること。律儀であること。滑稽本、戯言浮世瓢箪「独り正しき者は危く至つて―なる時は礙さわるとかや」
さま【様・状・方】🔗⭐🔉
さま【様・状・方】
[一]〔名〕
(物事の方向・形・あり方・しかた・趣に関し包括的にいう語)
①方法。方式。形式。神代紀上「其の病を療おさむる方さまを定む」。源氏物語常夏「物いふ―も知らず」
②ありさま。ふう。様子。源氏物語桐壺「うちうちに思ひ給ふる―を奏し給へ」
③すがた。かたち。なりふり。源氏物語桐壺「いみじきもののふ、仇敵なりとも見てはうちゑまれぬべき―のし給へれば」。「―を変える」「―にならない」
④おもむき。趣向。体裁。源氏物語帚木「臨時のもてあそび物の…時につけつつ、―をかへて」
⑤その時。古今和歌集別「帰る―には路も知られず」
[二]〔代〕
①(二人称。近世、多く遊里語で、通例女から男をさす)あなた。浄瑠璃、日本武尊吾妻鑑「―の心は浅ぎの伽羅に」
②(三人称)あのかた。浄瑠璃、心中刃は氷の朔日「是れはととが手焼の鉄鎚煎餅、―に進ぜて下さりませ」
[三]〔接尾〕
①(ザマとも)その方向。その方面。更級日記「大きなる人魂のたちて、京―へなむ来ぬると」。「横―」
②氏名・官名・居所などの下に添える敬称。康富記宝徳2「禁裏―、今日同じく御受衣の事有り」
③「こと」という意で、相手に対する敬意を含めて用いる。浄瑠璃、夕霧阿波鳴渡「久し振りで御無事なお顔、お嬉し―や」。浄瑠璃、卯月潤色「いとほし―や」
④丁寧にいう語。「お待遠―」「御苦労―」
⇒様に様を付ける
⇒様になる
へ【辺・方】🔗⭐🔉
へ【辺・方】
(ベとも)
①ほとり。あたり。そば。万葉集11「床の―去らず夢いめに見えこそ」
②海辺。うみばた。万葉集17「沖へこぎ―にこぎ見れば」↔沖。
③その方。万葉集7「磯に立ち沖―を見れば」
④そのころ。万葉集6「春―は花咲きををり」
ほう【方】ハウ🔗⭐🔉
ほう【方】ハウ
(四角・医方などの意のときは、歴史的かなづかいホウとする)
➊①向き。かた。狂言、宗論「事の足らうた御方の―へ、われら如き者の斎非時ときひじに呼ばせられて」。浄瑠璃、女殺油地獄「野崎へは―が悪い」。「東の―に煙があがる」
②ある地域。
③ある部面・分野。「酒の―では引けを取らない」
④話題のものをぼかして、その部面であることをいう語。「設計の―をやっている」
⑤並べて幾つか考えられるものの、一つ。「酒より菓子の―がいい」
⑥どちらかといえばこれだという部類をいう語。「勇気のある―だ」
➋①四角。今昔物語集7「―なる石いわを磨きて」↔円。
②四角の1辺の長さ。栄華物語疑「―四町をこめて大垣にして」。日葡辞書「シスンパウノハシラ」
➌①しかた。やりかた。今昔物語集12「何を注しるしにてか時を量らむ。すべき―なし」
②香・薬などの調合法。源氏物語鈴虫「荷葉かようの―をあはせたる名香」。日葡辞書「クスリノホウ」。「日本薬局―」
③医術・陰陽おんようなどの道。今昔物語集31「陰陽の―をさへ極めたりけり」
み‐ざかり【真盛・方】🔗⭐🔉
み‐ざかり【真盛・方】
ちょうどさかりであること。まさかり。まっさいちゅう。大唐西域記長寛点「伽藍の門楼に煙焔方ミサカリに熾もゆ」
《方部》🔗⭐🔉
《方部》
(かたへん)
「旗」「旅」などの偏としての「方」は「
」の一部分で、「方」とは別。「
」は、棒につけた吹き流しの象形で、はた・のぼりの意を表す。
」の一部分で、「方」とは別。「
」は、棒につけた吹き流しの象形で、はた・のぼりの意を表す。
[漢]方🔗⭐🔉
方 字形
筆順
〔方部0画/4画/教育/4293・4A7D〕
〔音〕ホウ〈ハウ〉(呉)(漢)
〔訓〕かた・あたる・まさに (名)みち・まさ
[意味]
①ある向き。かた。
㋐話し手・起点の位置からのむき。「遠くの方」「成績は上の方だ」「方位・方向・四方・下方・快方」
㋑ある部面。分野。「営業の方を担当する」
㋒並列されるものの中の一つ。「兄より弟の方ができが良い」
②ある地域(の土地)。「地方・方言」
③四角(い)。「方円・方丈・平方・正方形・直方体・前方後円墳」
④(かどがあって)きちんとしている。「方正」
⑤ふみ行うべき道。てだて。やりかた。(技)術。「方法・方便・処方・漢方」
⑥まさに。ちょうど今。あたる。「民今方まさに殆あやうし」〔詩経〕「方今」
[解字]
解字
象形。左右に柄の張り出したすきの形を描いたもの。左右に直線状に伸びる意から転じて、方向、かたわら、の意。
[下ツキ
一方・医方・盂方水方・恵方・遠方・快方・下方・漢方・貴方・局方・公方・後方・古方・十方・四方・上方・処方・西方・先方・前方・双方・大方・他方・地方・当方・途方・内方・八方・秘方・百方・複方・平方・薬方・有方・蘭方・立方・両方・六方
[難読]
方人かたうど・方舟はこぶね
筆順
〔方部0画/4画/教育/4293・4A7D〕
〔音〕ホウ〈ハウ〉(呉)(漢)
〔訓〕かた・あたる・まさに (名)みち・まさ
[意味]
①ある向き。かた。
㋐話し手・起点の位置からのむき。「遠くの方」「成績は上の方だ」「方位・方向・四方・下方・快方」
㋑ある部面。分野。「営業の方を担当する」
㋒並列されるものの中の一つ。「兄より弟の方ができが良い」
②ある地域(の土地)。「地方・方言」
③四角(い)。「方円・方丈・平方・正方形・直方体・前方後円墳」
④(かどがあって)きちんとしている。「方正」
⑤ふみ行うべき道。てだて。やりかた。(技)術。「方法・方便・処方・漢方」
⑥まさに。ちょうど今。あたる。「民今方まさに殆あやうし」〔詩経〕「方今」
[解字]
解字
象形。左右に柄の張り出したすきの形を描いたもの。左右に直線状に伸びる意から転じて、方向、かたわら、の意。
[下ツキ
一方・医方・盂方水方・恵方・遠方・快方・下方・漢方・貴方・局方・公方・後方・古方・十方・四方・上方・処方・西方・先方・前方・双方・大方・他方・地方・当方・途方・内方・八方・秘方・百方・複方・平方・薬方・有方・蘭方・立方・両方・六方
[難読]
方人かたうど・方舟はこぶね
大辞林の検索結果 (10)
え【方】🔗⭐🔉
え ヘ 【方】 (接尾)
〔名詞「へ(辺・方)」から〕
名詞,または動詞(ときに一部の助動詞)の連体形に付いて,場所・方向・時間を漠然と示す。…のあたり。…の方(ホウ)。ころ。「しり―」「ゆく―」「いにし―」
かた【方】🔗⭐🔉
かた 【方】
■一■ [2] (名)
(1)方向。方位。「東の―,三〇里」「職(シキ)の御曹司を―悪(ア)しとて/枕草子 161」
(2)〔「北の方」のように,貴人を呼ぶのに居所の方角を用いたところから〕
人を敬っていう語。「あの―は,よい―です」「男の―」
(3)ところ。場所。「道なき―」「黒羽の館代浄坊寺なにがしの―におとづる/奥の細道」
(4)(多く下に打ち消しの語を伴って)手段。方法。「憤懣やる―なし」「言はむ―なく,むくつけげなる物来て/竹取」
(5)頃。時分。「来(コ)し―行く末」「この世を去らんとする時にこそ,はじめて過ぎぬる―の誤れる事は知らるなれ/徒然 49」
(6)二つに分かれたものの一方。仲間。組。「左・右と―わかたせ給ふ/源氏(絵合)」
(7)味方。多く「方をす」の形で用いる。「娘,夫の―をして/狂言・水引聟(天正本)」
(8)物事の分野。方面。あたり。「宮仕への―にも立ち馴れ/更級」「なつかしうなまめきたる―は/大鏡(昔物語)」
■二■ (接尾)
(1)動詞の連用形に付いて,そのことを行う方法または,そのありさまの意を表す。様(ヨウ)。「作り―」「 話し―」「痛み―」
(2)人名に付いて,寄宿している場所を表す。ところ。「山田―」
(3)「お」を冠した数を表す語に付いて,その数の人を尊敬していうのに用いる。「おふた―」「お三(サン)―」
(4)〔「がた」とも〕
数量や時を表す名詞に付いて,それくらい・そのころであることを表す。「五割―高い」「暮れ―」「朝―」
(5)〔「がた」とも〕
動詞の連用形や名詞に付く。(ア)必ず相手があると予想される場合の,一方の側を表す。側(ガワ)。「父―」「母―」「売り―」「買い―」「敵―」(イ)ある組織内でその方面に関係する人を表す。係。担当。「囃子(ハヤシ)―」「衣装―」「道具―」(ウ)それをすることを表す。「撃ち―やめ」「依頼―お願いします」
→がた(方)
がた【方】🔗⭐🔉
がた 【方】 (接尾)
(1)人を表す名詞に付いて,その複数の人を尊敬していうのに用いる。「あなた―」「先生―」「御婦人―」
(2)「かた(方){■二■(4)(5)}」に同じ。
けた【方】🔗⭐🔉
けた 【方】 (形動ナリ)
〔「けだ」とも〕
(1)かどがあるさま。四角いさま。「面は―におはしまして/折たく柴の記」
(2)まじめなさま。かたいさま。「独り正しき者は危く至而(イタツテ)―なる時は礙(サワル)とかや/洒落本・戯言浮世瓢箪」
さま【様・方】🔗⭐🔉
さま [2] 【様・方】
■一■ (名)
(1)物事の様子や状態。ありさま。「彼女の寂しげな―」「蝶の群れ飛ぶ―」「―変わり」
(2)すがた。かたち。「この君の十ばかりになり給へる―の,ゆゆしきまでをかしげなるを/源氏(玉鬘)」
(3)やり方。方法。また,形式。「もの言ふ―も知らず/源氏(常夏)」「僧正遍昭は,歌の―はえたれども,まことすくなし/古今(仮名序)」
(4)品格。人柄。「この度はいかでかいなび申さむ。―もよき人におはす/竹取」
■二■ (代)
近世,多く遊里で用いられた。
(1)二人称。親愛の気持ちをもっていう。「大事の物ながら―になに惜しかるべし/浮世草子・一代男 1」
(2)三人称。あのかた。「是はととの手焼きの金槌煎餅,―に進ぜて下さりませ/浄瑠璃・氷の朔日(上)」
■三■ (接尾)
□一□
(1)(ア)人を表す名詞または身分・居所などに付いて,尊敬の意を表す。「中村―」「お母―」「殿―」「仏―」「公方(クボウ)―」(イ)接頭語「お」「ご(御)」を冠した名詞または形容動詞に付いて,丁寧にいう場合に用いる。「御馳走(ゴチソウ)―」「お粗末―」「御苦労(ゴクロウ)―」
(2)現代では普通「ざま」の形をとる。動詞連用形に付く。(ア)…するようすの意を表す。「続け―」「生き―」「起居挙動(タチイフルマイ)から物の言い―まで/浮雲(四迷)」(イ)…する瞬間,…すると同時の意を表す。「すれ違い―」「振り向き―」
□二□
(1)〔後世「ざま」という〕
体言に付いて,方向・方面を表す。「雨が横―に降る」「眉は額―に生ひあがり,鼻は横―なりとも/枕草子 49」「いととく京―に上りければ/古本説話 58」
(2)動詞に付いて,その時,その折の意を表す。「したはれてきにし心の身にしあればかへる―には道も知られず/古今(離別)」
(3)体言またはこれに「お」「ご(御)」を冠した語に付いて,「こと」の意の丁寧語として用いる。「これははばかり―」「御無事なお顔おうれし―や/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(上)」
へ【辺・方】🔗⭐🔉
べ【辺・方】🔗⭐🔉
べ 【辺・方】 (接尾)
〔名詞「へ(辺・方)」から〕
名詞に付いて,そのあたり,そのそば,そのへん,また,その頃などの意を表す。「海―」「水―」「春―」「夕―」
ほう【方】🔗⭐🔉
ほう ハウ [1] 【方】 (名・形動ナリ)
(1)方角。方向。方位。「南の―へ行く」「私の―を見なさい」
(2)方面。部門。分野。「将来は医学の―に進みます」「スポーツの―は苦手だ」
(3)(ア)対立的に存在するものの一方。がわ。「こちらの―こそお世話になっています」「相手の―から苦情が出た」(イ)二者を取り上げて比較した時の一方。「兄より弟の―が背が高い」「どうせするなら早い―がよい」(ウ)どちらかと言うと,そういう性質のあるもの。たぐい。「彼は親切な―だ」「私は寝つきがよい―だ」
(4)方法。手段。「連絡する―がない」
(5)(ア)正方形の各辺。「―三寸の金印」(イ)四角形。方形。その形であるさま。「亦―なる石を磨きて,其の面に更に経の文を写して/今昔 7」
(6)薬の調合法。処方。「漢―」「薬ノ―/日葡」
〔歴史的仮名遣いは,「はう」とされているが,古くは意味によって区別があり,方角などの意のときは「はう」,四角や処方の意(すなわち(5)(6))のときは「ほう」であるともいわれる〕
広辞苑+大辞林に「方」で完全一致するの検索結果。
>.