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広辞苑の検索結果 (49)
さだ【定】🔗⭐🔉
さだ【定】
〔副〕
(定ムの語幹か)たしかに、の意か。万葉集11「人間ひとま守もり葦垣越しに吾妹子を相見しからに言そ―多き」
さだ‐か【定か】🔗⭐🔉
さだ‐か【定か】
たしかなさま。はっきりしているさま。分明。古今和歌集恋「むば玉の闇のうつつは―なる夢にいくらもまさらざりけり」。「死亡者の数は―でない」
さだ‐け・し【定けし】🔗⭐🔉
さだ‐け・し【定けし】
〔形ク〕
①はっきりしている。たしかである。
②公明である。履中紀「臣が―・きことを明さむと欲おもふ」
さだ‐さだ‐と【定定と】🔗⭐🔉
さだ‐さだ‐と【定定と】
〔副〕
最もたしかに。はっきりと。源氏物語葵「何にさる事を―けざやかに見聞きけむ」
さだまり【定まり】🔗⭐🔉
さだまり【定まり】
①さだまること。きまり。「お―の苦労話」
②おさまり。鎮定。
⇒さだまり‐ごと【定まり事】
さだまり‐ごと【定まり事】🔗⭐🔉
さだまり‐ごと【定まり事】
①定まって動かないことがら。
②前世の因縁。運命。宿因。西鶴織留6「死は前生ぜんしょうよりの―といへり」
⇒さだまり【定まり】
さだま・る【定まる】🔗⭐🔉
さだま・る【定まる】
〔自五〕
ゆるぎなく維持されるような状態として固定する。
①確定する。規定される。きまる。万葉集19「天地の初めの時ゆうつそみの八十伴の男おは大君にまつろふものと―・れる官にしあれば」。大鏡後一条「文武天皇の御時に年号―・りたり」。「評価が―・る」「日程が―・る」
②一定のしきたりとなる。慣例として定着する。大鏡道隆「御賀茂詣の日は社頭にて三度の御かはらけ―・りて参らするわざなるを」。徒然草「御産の時甑こしき落すことは―・れる事にはあらず」
③配偶者などとして正式にきまる。源氏物語藤裏葉「そこらの御なかにも、すぐれたる御心ざしにて、ならびなきさまに―・り給ひけるも」
④平定・安定する。おちつく。おさまる。しずまる。宇津保物語俊蔭「心―・らぬ人なりけり」。源氏物語澪標「人の国にも事移り世の中―・らぬ折は」。猿蓑「汐―・らぬ外の海づら」(乙州)。「天気が―・らない」「世情が―・る」「足もとが―・らない」
さだめ【定め】🔗⭐🔉
さだめ【定め】
①定めること。決定。評定。判定。源氏物語少女「この御いそぎの事、御としみの事、楽人・舞人の―などを」。源氏物語若菜上「勝ち負けの―し給ひし中に」
②おきて。きまり。規則。法度はっと。「―を破る」
③運命。命数。「つらい―」
⇒さだめ‐がき【定書】
⇒さだめ‐ごと【定め事】
⇒さだめ‐まい【定米】
さだめ‐き・る【定め切る】🔗⭐🔉
さだめ‐き・る【定め切る】
〔他四〕
決定する。決断する。枕草子82「今宵悪あしともよしとも―・りてやみなんかし」
さだめ‐ごと【定め事】🔗⭐🔉
さだめ‐ごと【定め事】
定まったこと。定まった運命。
⇒さだめ【定め】
さだめ‐し【定めし】🔗⭐🔉
さだめ‐し【定めし】
〔副〕
「定めて」に同じ。浄瑠璃、心中天の網島「自害すると首くくるとは、―此ののどを切る方かたが、たんと痛いでござんしよの」。「―がっかりしているだろう」
さだめ‐て【定めて】🔗⭐🔉
さだめ‐て【定めて】
〔副〕
①明らかに。間違いなく。今昔物語集2「生うまるる者は必ず滅す、相あへる者は―離る」
②(下に推量の語を伴って)
㋐かならず。きっと。源氏物語蜻蛉「―宮をしも疑ひ聞え給はじ」
㋑おそらく。たぶん。狂言、入間川「―道通みちとおりの者であらう」
さだめ‐な・い【定め無い】🔗⭐🔉
さだめ‐な・い【定め無い】
〔形〕[文]さだめな・し(ク)
①一定しない。落ち着かない。源氏物語葵「かくのみ―・き御心を」。「―・きは秋の空」
②無常である。源氏物語紅葉賀「世の中の―・きにつけても」。「―・い浮き世」
さだ・める【定める】🔗⭐🔉
さだ・める【定める】
〔他下一〕[文]さだ・む(下二)
ゆるぎなく維持されるような状態を固定する。
①決定する。制定する。(本来は、皇位継承者、帝都の位置、罪刑などの重大な公共的事項について使われた)万葉集6「八百万千年をかねて―・めけむ平城ならの都は」。大鏡道長「御まつりの日四月下子・十一月下申日とを―・めて」。「規則を―・める」
②平定する。鎮定する。万葉集2「天の下治めたまひ食おす国を―・めたまふと」
③安定させる。一定させる。新古今和歌集別「老いぬる身こそ―・めがたけれ」。平家物語9「泊―・めぬ梶枕」。「ねらいを―・める」
④物事の是非・優劣をきめるために、論議する。評議する。源氏物語帚木「中将待ち取りて、この品々をわきまへ―・め争ふ」
⑤判定する。断定する。枕草子56「名のりよし、あし、聞きにくし、など―・むるもをかし」。徒然草「都の空よりは雲の往来ゆききも速き心地して、月の晴れ曇ること―・めがたし」。「可否を―・める」
さだん【定】🔗⭐🔉
さだん【定】
暦注の十二直じゅうにちょくで、造作・転宅・婚礼にはよいが、訴訟・旅立ちには忌むべしとする日。
じょう【定】ヂヤウ🔗⭐🔉
じょう【定】ヂヤウ
(呉音)
①さだめること。さだまること。さだめ。正法眼蔵随聞記6「死去―なり」
②まちがいないこと。たしか。真実。本当。狂言、佐渡狐「狐は有るが―か無いが―か」。「案の―」
③範囲。程度。かぎり。平家物語5「文覚がはたらくところの―を拷してけり」
④(逆接の関係を示して)…するものの。…であっても。平家物語11「小兵といふ―、十二束三ぶせ、弓はつよし」→条じょう5。
⑤(きまった法式の意から)「その通り」「その様子」などの意を表す。今昔物語集19「此の―に念仏を申さば」。宇治拾遺物語14「この御心の―にては」
⑥(→)「さぐり(探)」3に同じ。
⑦〔仏〕(梵語samādhi; dhyānaの訳語)心を一つの対象に集中して安定させること。心の散乱を静めた瞑想の境地。禅定。三昧。
⑧評定ひょうじょう。愚管抄4「御前にて―のありけるに」
じょう‐いん【定印】ヂヤウ‥🔗⭐🔉
じょう‐いん【定印】ヂヤウ‥
〔仏〕禅定ぜんじょうに入っていることを示す印契いんげい。法界定印・阿弥陀定印など。
定印
じょうがく‐じ【定額寺】ヂヤウ‥🔗⭐🔉
じょうがく‐じ【定額寺】ヂヤウ‥
古代の朝廷で一定数を限って保護した官寺。官稲などを賜った。官寺待遇の出願をしたものが多かったために制定。勧修寺・醍醐寺など。
⇒じょう‐がく【定額】
じょうがく‐そう【定額僧】ヂヤウ‥🔗⭐🔉
じょうがく‐そう【定額僧】ヂヤウ‥
定額寺・勅願寺などに一定数を定めて置かれた僧。
⇒じょう‐がく【定額】
じょうがく‐の‐にょじゅ【定額の女嬬】ヂヤウ‥🔗⭐🔉
じょうがく‐の‐にょじゅ【定額の女嬬】ヂヤウ‥
後宮職員令で一定の員数を定められた下級女官。徒然草「―といふ事、延喜式に見えたり」
⇒じょう‐がく【定額】
じょう‐の‐ゆみ【定の弓】ヂヤウ‥🔗⭐🔉
じょう‐の‐ゆみ【定の弓】ヂヤウ‥
密教で、定(禅定)を悪魔を払う弓にたとえていう語。慧(智慧)を矢にたとえていう「慧えの矢」の語と対になる。禅定の弓。謡曲、寝覚「愛染明王、―慧の矢にて悪魔を従へ給ふなり」
じょう‐びけし【定火消】ヂヤウ‥🔗⭐🔉
じょう‐びけし【定火消】ヂヤウ‥
江戸幕府の職名。若年寄に属し、旗本・御家人を主任として、江戸市中の防火および非常警備をつかさどった。与力6騎、同心30人、火消人夫若干がこれに属し、役屋敷に居住。1658年(万治1)初めて4組を置く。火消役。
じょう‐まわり【定廻り】ヂヤウマハリ🔗⭐🔉
じょう‐まわり【定廻り】ヂヤウマハリ
江戸時代、町奉行所付の同心で江戸市中を巡回する者。
てい‐あつ【定圧】🔗⭐🔉
てい‐あつ【定圧】
一定の圧力。
⇒ていあつ‐ひねつ【定圧比熱】
ていあつ‐ひねつ【定圧比熱】🔗⭐🔉
ていあつ‐ひねつ【定圧比熱】
一定圧力のもとで熱する場合の物体の比熱。主に気体でいう。一般に定積比熱より大きい。
⇒てい‐あつ【定圧】
てい‐あん【定案】🔗⭐🔉
てい‐あん【定案】
定まった案。
てい‐い【定位】‥ヰ🔗⭐🔉
てい‐い【定位】‥ヰ
①位置・姿勢を一定にすること。また、そのように定めた位置・姿勢。
②〔生〕(orientation)動物が刺激に対して体の位置または姿勢を能動的に定めること。
てい‐いち【定位置】‥ヰ‥🔗⭐🔉
てい‐いち【定位置】‥ヰ‥
決まった位置。いつもの位置。
てい‐いん【定員】‥ヰン🔗⭐🔉
てい‐いん【定員】‥ヰン
定まった人数。きまりの人員。「乗車―」「―に達しない」
てい‐おん【定温】‥ヲン🔗⭐🔉
てい‐おん【定温】‥ヲン
一定の温度。
⇒ていおん‐どうぶつ【定温動物】
ていおん‐どうぶつ【定温動物】‥ヲン‥🔗⭐🔉
ていおん‐どうぶつ【定温動物】‥ヲン‥
哺乳類・鳥類のように、体温調節の能力をもち、外気の温度に関係なく常にほぼ一定の体温を維持する動物。恒温動物。温血動物。↔変温動物
⇒てい‐おん【定温】
てい‐か【定価】🔗⭐🔉
てい‐か【定価】
商品の、前もって決めてある売値。「―販売」「―で買う」
ていか【定家】🔗⭐🔉
ていか【定家】
①⇒ふじわらのていか(藤原定家)。
②能。金春禅竹作の鬘物。藤原定家と式子しょくし内親王の激しい恋の物語。死後も内親王の墓に定家葛ていかかずらがまつわりついたという伝説を脚色。古称、定家葛。
⇒ていか‐かずら【定家葛】
⇒ていか‐かなづかい【定家仮名遣】
⇒ていか‐づくえ【定家机】
⇒ていか‐に【定家煮】
⇒ていか‐ぶんこ【定家文庫】
⇒ていか‐りゅう【定家流】
てい‐が【定芽】🔗⭐🔉
てい‐が【定芽】
正常の位置、すなわち茎の頂端または葉腋に生じる芽。↔不定芽
ていか‐かなづかい【定家仮名遣】‥ヅカヒ🔗⭐🔉
ていか‐かなづかい【定家仮名遣】‥ヅカヒ
「を」「お」、「い」「ひ」「ゐ」、「え」「ゑ」「へ」3類8字に関する仮名遣を、藤原定家が平安後期の仮名文献などをもとに定めたもの。「を」と「お」とは音節のアクセントの高低による。後世、俗に定家仮名遣として行われているものは、源親行が著し、行阿が増補したともいう「仮名文字遣」(一名、「行阿仮名遣」)で、「ほ」「わ」「は」「う」「ふ」「む」6字を増補して5類14字とし、さらに語例を増加したもの。中世から江戸時代にかけて堂上家・歌人などの間で広く用いられた。
⇒ていか【定家】
てい‐かく【定格】🔗⭐🔉
てい‐かく【定格】
①一定の規格。
②設計時に保証される機器の使用限度。
③機器を適正に動作させるための条件。
⇒ていかく‐しゅつりょく【定格出力】
てい‐がく【定額】🔗⭐🔉
てい‐がく【定額】
一定の額。さだまった額。
⇒ていがく‐こがわせ【定額小為替】
⇒ていがく‐せい【定額制】
⇒ていがく‐ちょきん【定額貯金】
⇒ていがく‐ねんきん【定額年金】
⇒ていがく‐ほう【定額法】
⇒ていがく‐ほけん【定額保険】
ていがく‐こがわせ【定額小為替】‥ガハセ🔗⭐🔉
ていがく‐こがわせ【定額小為替】‥ガハセ
小口送金のための郵便為替。50円から1万円まで定額の証書で送金する方式。
⇒てい‐がく【定額】
ていかく‐しゅつりょく【定格出力】🔗⭐🔉
ていかく‐しゅつりょく【定格出力】
①機器・装置などで、仕様で定めた出力の値。
②電力増幅器で、決められたひずみ率以内で連続的に取り出しうる正弦波出力。
⇒てい‐かく【定格】
ていがく‐せい【定額制】🔗⭐🔉
ていがく‐せい【定額制】
通信サービスの課金方式の一つ。利用量や利用時間にかかわらず、契約した一定額が課される制度。↔従量制。
⇒てい‐がく【定額】
ていか‐づくえ【定家机】🔗⭐🔉
ていか‐づくえ【定家机】
歌人などの用いた文机ふづくえ。
⇒ていか【定家】
ていか‐に【定家煮】🔗⭐🔉
ていか‐に【定家煮】
魚介類を塩と酒だけで味つけした料理。
⇒ていか【定家】
ていか‐ぶんこ【定家文庫】🔗⭐🔉
ていか‐ぶんこ【定家文庫】
表面を錦・金襴などでおおい、口にくくり紐をつけた、婦人携帯用の一種の文庫3。定家袋。
定家文庫
提供:ポーラ文化研究所
⇒ていか【定家】
⇒ていか【定家】
ていか‐りゅう【定家流】‥リウ🔗⭐🔉
ていか‐りゅう【定家流】‥リウ
和様書道の一派。室町時代以前に盛んとなった藤原定家を祖とするもの。
定家流
⇒ていか【定家】
⇒ていか【定家】
[漢]定🔗⭐🔉
定 字形
筆順
〔宀部5画/8画/教育/3674・446A〕
〔音〕テイ(漢) ジョウ〈ヂャウ〉(呉)
〔訓〕さだめる・さだまる・さだか (名)さだ
[意味]
①きめる。さだめる。きまり。「決定・評定ひょうてい・ひょうじょう・推定・規定・定礎」。さだまる。(いつも)きまっている。「未定・定員・定例ていれい・じょうれい・定石じょうせき」
②おさめしずめる。動揺がしずまって落ち着く。「安定・鎮定・治定じじょう・禅定ぜんじょう」
③かならず。きっと。さだめし。「案の定じょう」「必定ひつじょう」
[解字]
形声。「宀」(=やね)+音符「正」(=足を正しく整えて止める)。屋内のひと所に落ち着いて動かない意。
[下ツキ
安定・一定・改定・画定・確定・火定・仮定・勘定・鑑定・議定・既定・規定・協定・欽定・決定・検定・限定・公定・肯定・校定・国定・固定・裁定・策定・査定・算定・暫定・実定法・指定・所定・人定・推定・制定・設定・禅定・剪定・選定・想定・測定・措定・断定・治定・勅定・鎮定・同定・特定・内定・入定・認定・判定・必定・否定・比定・評定・不定・平定・法定・卜定・未定・約定・予定・量定・論定
筆順
〔宀部5画/8画/教育/3674・446A〕
〔音〕テイ(漢) ジョウ〈ヂャウ〉(呉)
〔訓〕さだめる・さだまる・さだか (名)さだ
[意味]
①きめる。さだめる。きまり。「決定・評定ひょうてい・ひょうじょう・推定・規定・定礎」。さだまる。(いつも)きまっている。「未定・定員・定例ていれい・じょうれい・定石じょうせき」
②おさめしずめる。動揺がしずまって落ち着く。「安定・鎮定・治定じじょう・禅定ぜんじょう」
③かならず。きっと。さだめし。「案の定じょう」「必定ひつじょう」
[解字]
形声。「宀」(=やね)+音符「正」(=足を正しく整えて止める)。屋内のひと所に落ち着いて動かない意。
[下ツキ
安定・一定・改定・画定・確定・火定・仮定・勘定・鑑定・議定・既定・規定・協定・欽定・決定・検定・限定・公定・肯定・校定・国定・固定・裁定・策定・査定・算定・暫定・実定法・指定・所定・人定・推定・制定・設定・禅定・剪定・選定・想定・測定・措定・断定・治定・勅定・鎮定・同定・特定・内定・入定・認定・判定・必定・否定・比定・評定・不定・平定・法定・卜定・未定・約定・予定・量定・論定
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さだ-か【定か】🔗⭐🔉
さだ-か [1] 【定か】 (形動)[文]ナリ
はっきりしているさま。確かなさま。「霧で―には見えない」「彼の行方は―ではない」
さだ-け・し【定けし】🔗⭐🔉
さだ-け・し 【定けし】 (形ク)
はっきりしている。さだかである。「この言ひ人―・き歌をぬすみて/平中 25」
さだまり【定まり】🔗⭐🔉
さだまり [0][3][4] 【定まり】
(1)さだまること。さだまったこと。きまり。きめ。
(2)きめたこと。決意。「胸のうちには断然(キツ)とせし―もなく/花ごもり(一葉)」
(3)きまりきっていること。おきまり。
→おさだまり
さだまり-ごと【定まり事】🔗⭐🔉
さだまり-ごと [0] 【定まり事】
(1)きまっていて動かぬこと。さだまっていること。
(2)前世の因縁。運命。「死は前生よりの―といへり/浮世草子・織留 6」
さだま・る【定まる】🔗⭐🔉
さだま・る [3] 【定まる】 (動ラ五[四])
(1)考え・方針などがきちんとできあがる。確定する。きまる。「方針が―・る」「いまだに目標が―・らない」
(2)体の位置・姿勢などが変化しないようになる。安定する。「腰が―・らない(=対スル態度ガハッキリシナイ)」「足元が―・らない」
(3)安定した良い状態になる。落ち着く。「天候が―・らない」「事移り世の中―・らぬ折は/源氏(澪標)」
(4)慣例・様式となる。「―・った用紙がある」「神世には歌の文字も―・らず/古今(仮名序)」
〔「定める」に対する自動詞〕
さだめ【定め】🔗⭐🔉
さだめ [3] 【定め】
〔動詞「定める」の連用形から〕
(1)きまり。規則。とりきめ。「本契約に別段の―なき場合は…」
(2)性質・傾向・状態などがはっきりしていて変わらないこと。
(3)運命。宿命。「はかない―」
(4)決定。判定。「この大臣(オトド)の―によりて/大鏡(基経)」
(5)物事を決定するための議論。評定。「主上御元服の―の為に,殿下御出あるべかんなり/平家 1」
さだめ-ごと【定め事】🔗⭐🔉
さだめ-ごと [0] 【定め事】
(1)さだめたこと。規則。さだめ。
(2)さだまった運命。さだめ。
さだめ-し【定めし】🔗⭐🔉
さだめ-し [2][3] 【定めし】 (副)
(下に推量の語を伴って)さぞ。おそらく。「―お困りのことでしょう」
さだめ-て【定めて】🔗⭐🔉
さだめ-て [2] 【定めて】 (副)
(1)(下に推量の語を伴って)さぞ。きっと。さだめし。「―帰りが早からうと思うて/にごりえ(一葉)」
(2)必ず。「生じぬる者は―死ぬる事也/今昔 3」
さだめ-な・い【定め無い】🔗⭐🔉
さだめ-な・い [4] 【定め無い】 (形)[文]ク さだめな・し
(1)落ち着かない。一定しない。「―・き空」
(2)無常である。「―・い浮世」「世の中の,―・きにつけても/源氏(紅葉賀)」
さだ・める【定める】🔗⭐🔉
さだ・める [3] 【定める】 (動マ下一)[文]マ下二 さだ・む
(1)物事をある状態に維持するため,きまりを作る。制定する。規定する。「規則を―・める」「法律の―・めるところにより処罰する」「国境線を―・める」
(2)いろいろある中から,ある物・地点・範囲を選んでそれときめる。きめる。「目標額を―・めて毎月積み立てる」「ねらいを―・める」「行く先も―・めぬ旅」
(3)安定させる。こうだと断定する。「月の晴れ曇る事―・めがたし/徒然 44」
(4)平定する。静める。「天の下治めたまひ食(オズ)国を―・めたまふと/万葉 199」
(5)物事をきめるために議論する。評議する。「しばしふねをとどめて,とかく―・むることあり/土左」
〔「定まる」に対する他動詞〕
さだん【定】🔗⭐🔉
さだん [0] 【定】
暦注の十二直の一。建築・結婚などに吉,訴訟・旅行などに凶という日。
じょう【定】🔗⭐🔉
じょう ヂヤウ 【定】
■一■ (名)
(1)決めたこと。約束。「二月ならば末代欠き申すまじき由,―申ししあひだ/申楽談儀」
(2)そうなるに決まっていること。必然のこと。必定。「案の―」「二とせあまりにすつきりとないが―なり/浮世草子・置土産 2」
(3)本当のこと。真実。「いやいや,確か無いと聞いたが,有るが―か/狂言記・佐渡狐」
(4)弓の弦の中央の矢はずをかける所。麻を巻き少し太くしてある。探(サグ)り。「張り候ひて,そとす引をして,―にて弦音一度,―より上にて一度/今川大双紙」
(5)〔仏〕
〔梵 sam
dhi〕
意識を一定の対象に集中させることで体験される宗教的精神状態。宗教的な瞑想状態の一種。三昧(サンマイ)。
⇔散
(6)(形式名詞)
(ア)ありさま。ようす。状態。「うるはしく装束きて,冠・老懸などあるべき―にしければ/宇治拾遺 15」(イ)程度。範囲。「大矢と申す―のものの,十五束に劣つて引くは候はず/平家 5」
(7)(接続助詞的に用いて)…といっても。…とはいうものの。「大名一人と申すは,勢の少ない―,五百騎に劣るは候はず/平家 5」
■二■ (副)
確かに。きっと。「やい,―言ふか。も一祷(イノリ)ぞ祷つたり/狂言記・柿山伏」
dhi〕
意識を一定の対象に集中させることで体験される宗教的精神状態。宗教的な瞑想状態の一種。三昧(サンマイ)。
⇔散
(6)(形式名詞)
(ア)ありさま。ようす。状態。「うるはしく装束きて,冠・老懸などあるべき―にしければ/宇治拾遺 15」(イ)程度。範囲。「大矢と申す―のものの,十五束に劣つて引くは候はず/平家 5」
(7)(接続助詞的に用いて)…といっても。…とはいうものの。「大名一人と申すは,勢の少ない―,五百騎に劣るは候はず/平家 5」
■二■ (副)
確かに。きっと。「やい,―言ふか。も一祷(イノリ)ぞ祷つたり/狂言記・柿山伏」
じょう=に入(イ)・る🔗⭐🔉
――に入(イ)・る
禅定に入る。入定する。「先づ一七日の間―・り/太平記 12」
じょう-いん【定印】🔗⭐🔉
じょう-いん ヂヤウ― [0] 【定印】
〔仏〕 仏や菩薩がその禅定(ゼンジヨウ)に応じてとる印契(インゲイ)。密教の修法においても,定められた印を結ぶ。
じょう-かく【定格】🔗⭐🔉
じょう-かく ヂヤウ― [0] 【定格】
格式を守ること。また,かたくるしいこと。
じょう-がく【定額】🔗⭐🔉
じょう-がく ヂヤウ― [0] 【定額】
(1)きまった金額。一定の額。ていがく。
(2)「定額僧」に同じ。「浄蔵―を御祈の師にておはす/大鏡(良相)」
じょう-の-ゆみ【定の弓】🔗⭐🔉
じょう-の-ゆみ ヂヤウ― [1] 【定の弓】
〔仏〕 密教で,禅定の力を悪魔を払う弓にたとえた語。
じょう-まわり【定廻り】🔗⭐🔉
じょう-まわり ヂヤウマハリ [3] 【定廻り】
江戸時代,江戸町奉行・大坂町奉行・京都町奉行などの配下の与力・同心の職種。また,その役にあたる与力・同心。市中を巡回し,犯罪の捜査,法令違反の取り締まりなどを行う。定町廻り。
てい-あつ【定圧】🔗⭐🔉
てい-あつ [0] 【定圧】
一定の圧力。
ていあつ-ひねつ【定圧比熱】🔗⭐🔉
ていあつ-ひねつ [5] 【定圧比熱】
物質が一定の圧力のもとで示す比熱。
→定積比熱
てい-あん【定案】🔗⭐🔉
てい-あん [0] 【定案】
定まった考え。「未だ―を得ない」
てい-い【定位】🔗⭐🔉
てい-い ―
[1] 【定位】 (名)スル
(1)事物の位置・姿勢などを定めること。また,その定められた位置・姿勢など。
(2)生物が身体の空間的位置や姿勢を能動的に定めること。また,その位置や姿勢。
(3)測定器などで,一定の大きさの入力が加えられたとき,または入力が一定の大きさだけ変化した場合,出力がそれに対応した状態に落ち着くこと。
[1] 【定位】 (名)スル
(1)事物の位置・姿勢などを定めること。また,その定められた位置・姿勢など。
(2)生物が身体の空間的位置や姿勢を能動的に定めること。また,その位置や姿勢。
(3)測定器などで,一定の大きさの入力が加えられたとき,または入力が一定の大きさだけ変化した場合,出力がそれに対応した状態に落ち着くこと。
てい-いん【定員】🔗⭐🔉
てい-いん ―
ン [0] 【定員】
規則などによって定められた,組織・団体などの構成員の数。また,乗り物などの,安全に収容し得る人数。「―に満たない」
ン [0] 【定員】
規則などによって定められた,組織・団体などの構成員の数。また,乗り物などの,安全に収容し得る人数。「―に満たない」
ていいん-ばらい-ほうしき【定員払方式】🔗⭐🔉
ていいん-ばらい-ほうしき ―
ンバラヒハウシキ [8] 【定員払方式】
社会福祉における措置費支払い方式の一。措置の費用を定員によって支払う。
→現員払方式
ンバラヒハウシキ [8] 【定員払方式】
社会福祉における措置費支払い方式の一。措置の費用を定員によって支払う。
→現員払方式
てい-おん【定温】🔗⭐🔉
てい-おん ―ヲン [0] 【定温】
一定の温度。「―を保つ」
ていおん-どうぶつ【定温動物】🔗⭐🔉
ていおん-どうぶつ ―ヲン― [5] 【定温動物】
⇒恒温動物(コウオンドウブツ)
てい-か【定価】🔗⭐🔉
てい-か [0] 【定価】
商品の,決まっている値段。「―の二割引」
ていか【定家】🔗⭐🔉
ていか 【定家】
(1)
⇒藤原定家(フジワラノテイカ)
(2)能の一。三番目物。金春禅竹(コンパルゼンチク)作。古名,定家葛(カズラ)。旅の僧の前に式子内親王の霊が現れ,藤原定家の執拗な愛情が死後葛となって墓石にからみついていると語る。
ていか-かずら【定家葛】🔗⭐🔉
ていか-かずら ―カヅラ [4] 【定家葛】
(1)キョウチクトウ科のつる性常緑木本。山野に生え,ときに庭木とされる。茎は地をはい,また気根を出して樹や岩にからむ。葉は対生し,質厚く光沢がある。初夏,枝先および葉腋に黄白色の花を集散花序につける。花冠は高坏形で巴(トモエ)形に五裂する。茎・葉は鎮痛・強壮などの薬用。古名マサキノカズラ。
(2)定家{(2)}の古名。
定家葛(1)
[図]
[図]
ていか-かなづかい【定家仮名遣い】🔗⭐🔉
ていか-かなづかい ―ヅカヒ [6] 【定家仮名遣い】
藤原定家が平安後期の仮名文献をもとに「お」「を」,「え」「ゑ」「へ」,「い」「ゐ」「ひ」の八つの仮名の使い分けを示したもの。「お」「を」についてはアクセントの高低によって定めたと推定される。定家の作と伝える「下官集」の「嫌文字事」の条に,八つの仮名の用い方が示されている。のち行阿(源知行)が「仮名文字遣」において「ほ」「わ」「は」「む」「う」「ふ」の六字を増補し,江戸中期まで歌人の間で広く用いられた。
ていか-じってい【定家十体】🔗⭐🔉
ていか-じってい 【定家十体】
歌学書。一冊。藤原定家著と伝えられる。1213年以前に成立か。和歌を幽玄様・有心様などの一〇体に分類し,例歌を示す。
ていか-づくえ【定家机】🔗⭐🔉
ていか-づくえ [4] 【定家机】
歌人などの用いた小さな文机(フヅクエ)。
ていか-に【定家煮】🔗⭐🔉
ていか-に [0] 【定家煮】
魚を塩と酒または焼酎で煮ること。
ていか-ぶんこ【定家文庫】🔗⭐🔉
ていか-ぶんこ [4] 【定家文庫】
近世,女性が用いた携帯用の一種の文庫。厚紙で作った箱の外に布を張り,その布で口を覆うようにしたもの。定家袋。
ていか-りゅう【定家流】🔗⭐🔉
ていか-りゅう ―リウ 【定家流】
和様書道の一。藤原定家を祖とする。独特の書体が室町期の茶人に愛好された。
てい-が【定芽】🔗⭐🔉
てい-が [1] 【定芽】
頂芽や腋芽(エキガ)など,決まった位置にできる芽。
→不定芽(フテイガ)
てい-かく【定格】🔗⭐🔉
てい-かく [0] 【定格】
(1)定まった格式。物事のきまり。
(2)ある機器の,指定された条件の下における使用限度。指定条件は定格出力を発生させるべき回転速度・電圧・周波数などで表される。
ていかく-ふか【定格負荷】🔗⭐🔉
ていかく-ふか [5] 【定格負荷】
ある機器で指定条件としている抵抗値。機器の出力,周波数特性などの仕様は,定格負荷を接続した時に保障される。
−がけ【定価の8掛で】(和英)🔗⭐🔉
−がけ【定価の8掛で】
at 80 percent of the price;→英和
at a discount of 20 percent.
さだまる【定まる】(和英)🔗⭐🔉
さだまる【定まる】
be decided;be fixed;become peaceful (平定する);be settled (天候が).
さだめ【定め】(和英)🔗⭐🔉
さだめし【定めし】(和英)🔗⭐🔉
さだめし【定めし】
surely;no doubt;probably (多分).→英和
ていいん【定員】(和英)🔗⭐🔉
ていか【定価】(和英)🔗⭐🔉
ていか【定価】
a fixed[list,set]price.定価表(票) a price list (tag).
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