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広辞苑の検索結果 (31)

こん‐い【懇意】🔗🔉

こん‐い懇意】 ①ねんごろな心。親切。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「御親子の御―心肝に徹し忝かたじけなし」 ②交際の親しいこと。仲のよいこと。「―な間柄」「―にする」

こん‐がん【懇願・悃願】‥グワン🔗🔉

こん‐がん懇願・悃願‥グワン ねんごろに願うこと。切に願うこと。「出席を―する」「―を聞き入れる」

こん‐き【懇祈】🔗🔉

こん‐き懇祈】 ねんごろに祈願すること。源平盛衰記28「―心に満ち冥覧掌にあり」

こん‐きょく【懇棘】🔗🔉

こん‐きょく懇棘】 ねんごろなまごころ。太平記23「―忽ちに酬い、病根速やかに消せば」

こん‐こん【懇悃】🔗🔉

こん‐こん懇悃】 ねんごろで誠のあること。懇誠。

こん‐こん【懇懇・悃悃】🔗🔉

こん‐こん懇懇・悃悃】 ねんごろなさま。親切に繰り返し説くさま。「―と諭さとす」

こん‐し【懇志】🔗🔉

こん‐し懇志】 親切にゆきとどいた志。親しくつき合おうとする気持。

こん‐しょ【懇書】🔗🔉

こん‐しょ懇書】 懇切な書状。ねんごろな手紙。

こん‐じょう【懇情】‥ジヤウ🔗🔉

こん‐じょう懇情‥ジヤウ (コンセイとも)ねんごろな心づかい。「ご―を賜り」

こん‐しん【懇親】🔗🔉

こん‐しん懇親】 ねんごろに親しむこと。交際をあつくすること。「―を深める」「―会」

こん‐せい【懇情】🔗🔉

こん‐せい懇情⇒こんじょう。源平盛衰記24「歓喜の―深くして」

こん‐せい【懇誠・悃誠】🔗🔉

こん‐せい懇誠・悃誠】 ねんごろで誠実なこと。まごころのこもっているさま。

こん‐せい【懇請】🔗🔉

こん‐せい懇請】 ひたすらねんごろに願うこと。「協力を―する」

こん‐せつ【懇切】🔗🔉

こん‐せつ懇切】 ①しきりに願うこと。 ②きわめてねんごろで親切なこと。「―に指導する」「―丁寧」

こん‐たい【懇待】🔗🔉

こん‐たい懇待】 ねんごろにもてなすこと。

こん‐たん【懇嘆・懇歎】🔗🔉

こん‐たん懇嘆・懇歎】 ねんごろに嘆願すること。

こん‐だん【懇談】🔗🔉

こん‐だん懇談】 うちとけて話し合うこと。「大臣と―する」「―会」

こん‐とう【懇到】‥タウ🔗🔉

こん‐とう懇到‥タウ ねんごろで行き届くこと。「―な指導」

こん‐とく【懇篤・悃篤】🔗🔉

こん‐とく懇篤・悃篤】 親切で手厚いこと。ねんごろ。「御―なお言葉を賜りありがたく存じます」

こん‐めい【懇命】🔗🔉

こん‐めい懇命】 親切なおおせ。ねんごろな心ぞえ。

こん‐もう【懇望】‥マウ🔗🔉

こん‐もう懇望‥マウ ひたすら望むこと。こんぼう。「―黙もだし難く」

こん‐ゆ【懇諭】🔗🔉

こん‐ゆ懇諭】 ねんごろにさとすこと。

こん‐わ【懇話】🔗🔉

こん‐わ懇話】 うちとけて話し合うこと。懇談。「―会」

ねもころ【懇】🔗🔉

ねもころ(→)「ねんごろ」に同じ。万葉集2「―に見まくほしけど」

ねもころごろ【懇】🔗🔉

ねもころごろ(→)「ねもころ」に同じ。万葉集13「菅の根の―に吾が思へる妹によりては」

ねんごろ【懇ろ】🔗🔉

ねんごろ懇ろ】 (ネモコロの転) ①まごころでするさま。心づかいのこまやかなさま。親切。丁寧。伊勢物語「狩は―にもせで」。「―な言葉」「―にもてなす」 ②念入りにするさま。詳細。狂言、土産の鏡「この鏡の仔細を―に承りてござる」。「―に作る」 ③互いに親しみあうさま。懇意。伊勢物語「―にあひかたらひける友だちのもとに」。「昔から―だ」「―に付き合う」 ④男女がひそかに情を通じること。また、情交のある関係。男色関係にもいう。浄瑠璃、堀川波鼓「鼓の師匠源右衛門と―してござらぬかと」。「―になる」 ⇒ねんごろ‐あい【懇ろ合ひ】 ⇒ねんごろ‐ぶん【懇ろ分】

ねんごろ‐あい【懇ろ合ひ】‥アヒ🔗🔉

ねんごろ‐あい懇ろ合ひ‥アヒ 互いに親しい間柄であること。浄瑠璃、心中刃は氷の朔日「小かんがいとしがる人と言うて互ひの―」 ⇒ねんごろ【懇ろ】

ねんごろ‐が・る【懇ろがる】🔗🔉

ねんごろ‐が・る懇ろがる】 〔自四〕 親しみなれる。ねんごろな様子をする。源氏物語横笛「この宮に心かけきこえ給ひて、かく―・りきこえ給ふぞ」

ねんごろ‐き・る【懇ろ切る】🔗🔉

ねんごろ‐き・る懇ろ切る】 〔自四〕 男女の関係を断つ。縁を切る。浄瑠璃、用明天皇職人鑑「おのれは傾城なれば飽いた時は―・る」

ねんごろ‐ぶん【懇ろ分】🔗🔉

ねんごろ‐ぶん懇ろ分】 ねんごろな関係にある人。特に、衆道の兄弟分。男色大鑑「役者仲間に―を求め」 ⇒ねんごろ【懇ろ】

[漢]懇🔗🔉

 字形  筆順 〔心(忄・)部13画/17画/常用/2609・3A29〕 〔音〕コン(呉)(漢) 〔訓〕ねんごろ [意味] ねんごろ。まごころがこもっている。てあつい。「懇望・懇切・懇談・昵懇じっこん・別懇」 [解字] 形声。音符「」(=深い)+「心」。心を深くこめる意。

大辞林の検索結果 (35)

あから・し【懇し】🔗🔉

あから・し 【懇し】 (形シク) 胸のしめつけられるような気持ちである。ひどい。心に痛切に感じられるさまにいう。「などか来ぬ,とはぬ,憎し,―・しとて/蜻蛉(下)」

こん-い【懇意】🔗🔉

こん-い [1] 【懇意】 (名・形動) (1)親しくしていること。遠慮のいらない間柄であること。また,そのさま。「―な間柄」「―にしている人」 (2)親切な心。好意。「御―の段忝う存じまする/歌舞伎・幼稚子敵討」

こん-がん【懇願・悃願】🔗🔉

こん-がん ―グワン [0] 【懇願・悃願】 (名)スル 誠意をこめて頼むこと。「協力を―する」

こん-き【懇希】🔗🔉

こん-き [1] 【懇希】 (名)スル 真心から願うこと。「是微臣の―する所なり/新聞雑誌 24」

こん-こん【懇懇】🔗🔉

こん-こん [0] 【懇懇】 (ト|タル)[文]形動タリ 真心のこもっているさま。丁寧に詳しく説くさま。「道理を―と説き聞かせる」

こん-し【懇志】🔗🔉

こん-し [1] 【懇志】 (1)ねんごろな志。親切な志。厚志。 (2)〔仏〕 信徒が寺に銭・米などを差し上げること。また,そのもの。

こん-しょ【懇書】🔗🔉

こん-しょ [1] 【懇書】 誠意のこもった手紙。また,相手を敬ってその手紙をいう語。「御―拝受いたしました」

こん-じょう【懇情】🔗🔉

こん-じょう ―ジヤウ [0] 【懇情】 真心のこもった心遣い。親切な心。「御―を賜る」

こん-しん【懇親】🔗🔉

こん-しん [0] 【懇親】 (名・形動)[文]ナリ 打ち解けて親しくすること。また,非常に親しいさま。「―会」「会員相互の―を図る」「他国の君主とその交り―なり/明六雑誌 6」

こん-せい【懇情】🔗🔉

こん-せい [0] 【懇情】 「こんじょう(懇情)」に同じ。「君の―を蒙り今更言語に述べがたく候/八十日間世界一周(忠之助)」

こん-せい【懇誠・悃誠】🔗🔉

こん-せい [0] 【懇誠・悃誠】 (名・形動)[文]ナリ 真心のこもっている・こと(さま)。「極めて率直に,極めて―に…言はねば止(ヤ)まぬ/多情多恨(紅葉)」

こん-せい【懇請】🔗🔉

こん-せい [0] 【懇請】 (名)スル 真心をこめて頼むこと。「委員長就任を―する」

こん-せつ【懇切】🔗🔉

こん-せつ [0][1] 【懇切】 (名・形動)[文]ナリ (1)非常に親切で,細かな点にも気を配る・こと(さま)。「―丁寧に教える」「母の―な介抱から彼は救はれた/土(節)」 (2)真剣に心の底から願うこと。「欣求の念―なり/私聚百因縁集」

こん-だん【懇談】🔗🔉

こん-だん [0] 【懇談】 (名)スル 親しく,打ち解けて話し合うこと。「学級担任と父兄が―する」

こんだん-かい【懇談会】🔗🔉

こんだん-かい ―クワイ [3] 【懇談会】 打ち解けて話し合う会合。

こん-とう【懇到】🔗🔉

こん-とう ―タウ [0] 【懇到】 (名・形動)[文]ナリ 丁寧で行き届いていること。懇切。「親切―に教授しければ/妾の半生涯(英子)」

こん-とく【懇篤】🔗🔉

こん-とく [0] 【懇篤】 (名・形動)[文]ナリ 心がこもっていて,手厚い・こと(さま)。「―なる援助と有益なる忠言とを与へられ/此一戦(広徳)」 [派生] ――さ(名)

こん-ぼう【懇望】🔗🔉

こん-ぼう ―バウ [0] 【懇望】 (名)スル 「こんもう(懇望)」に同じ。

こん-めい【懇命】🔗🔉

こん-めい [0] 【懇命】 心のこもった仰せ。他人の命令を敬っていう。「―を承る」

こん-もう【懇望】🔗🔉

こん-もう ―マウ [0] 【懇望】 (名)スル 〔「もう」は呉音〕 熱心に希望すること。心から頼むこと。懇願。こんぼう。「総裁就任を―する」「―もだしがたく引き受ける」

こん-ゆ【懇諭】🔗🔉

こん-ゆ [1] 【懇諭】 (名)スル 真心をこめてさとすこと。「其(ソノ)不利なる事を―せられ/近世紀聞(延房)」

こん-わ【懇話】🔗🔉

こん-わ [0] 【懇話】 (名)スル 親しく打ち解けて話し合うこと。懇談。「―会」「諸氏…列席して相ひ―す/浮城物語(竜渓)」

ねもころ【懇ろ】🔗🔉

ねもころ 【懇ろ】 ■一■ (副) 〔「ねんごろ」の古い形〕 心をこめて。ていねいに。「かはづ鳴く六田の川の川柳の―見れど飽かぬ川かも/万葉 1723」 ■二■ (形動ナリ) {■一■}に同じ。「鶴が鳴く奈呉江の菅の―に思ひ結ぼれ/万葉 4116」

ねんごろ【懇ろ】🔗🔉

ねんごろ [0] 【懇ろ】 〔「ねもころ」の転〕 ■一■ (形動)[文]ナリ (1)心のこもっているさま。手厚いさま。「―にもてなす」「―に弔う」 (2)親しいさま。特に,男女がなれ親しむさま。「―な間柄」「―になる」 (3)程度がはなはだしいさま。度を超しているさま。「満財が子此れを見て―に希有也と思ふ/今昔 1」 ■二■ (名)スル (1)親密になること。親しく付き合うこと。「お前は貧乏神と―してござるかして/浮世草子・禁短気」 (2)男女が深い仲になること。「今までしたる―の空しくなる事をあたらものと思ひ/仮名草子・難波物語」 (3)男色関係をもつこと。「我若年の時衆道の―せし人住家もとめてありしを/浮世草子・一代男 4」 [派生] ――さ(名)

ねんごろ=にな・る🔗🔉

――にな・る 男女が親密な間柄となる。

ねんごろ-あい【懇ろ合ひ】🔗🔉

ねんごろ-あい ―アヒ 【懇ろ合ひ】 互いに親しい間柄であること。ねんごろな仲。「小かんがいとしがる人と言うて互の―/浄瑠璃・氷の朔日(上)」

ねんごろ-ぶん【懇ろ分】🔗🔉

ねんごろ-ぶん 【懇ろ分】 ねんごろな関係をもつ人。特に,男色関係の兄弟分。「役者仲間に―を求め/浮世草子・男色大鑑 7」

ねんごろ-き・る【懇ろ切る】🔗🔉

ねんごろ-き・る 【懇ろ切る】 (動ラ四) 縁を切る。関係を絶つ。「畢竟おのれは傾城なれば,飽いた時は―・る/浄瑠璃・用明天皇」

こんい【懇意な】(和英)🔗🔉

こんい【懇意な】 intimate;→英和 friendly.→英和 …と〜になる get acquainted with….…と〜にしている be friends with….

こんがん【懇願する】(和英)🔗🔉

こんがん【懇願する】 entreat;→英和 implore.→英和

こんこん【懇々と】(和英)🔗🔉

こんこん【懇々と】 earnestly;→英和 kindly (親切に).→英和

こんしんかい【懇親会】(和英)🔗🔉

こんしんかい【懇親会】 a social gathering;a social;→英和 <米>a get-together.

こんせつ【懇切な(に)】(和英)🔗🔉

こんせつ【懇切な(に)】 kind(ly);→英和 cordial(ly).→英和

こんだん【懇談】(和英)🔗🔉

こんだん【懇談】 a familiar talk;a chat.→英和 〜する chat[talk].‖懇談会 a round-table conference;a social gathering (社交の).

ねんごろ【懇ろな(に)】(和英)🔗🔉

ねんごろ【懇ろな(に)】 kind(ly) (親切な);→英和 polite(ly) (ていねいな);→英和 intimate(ly) (親しい).→英和 〜になる become intimate(男女が).

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