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広辞苑の検索結果 (9)
くら‐やみ【暗闇】🔗⭐🔉
くら‐やみ【暗闇】
①暗いこと。暗い時。暗い所。「―にひそむ」
②人目につかない所。人の知らない所。「―に葬る」
③理非のわきまえのないこと。
⇒くらやみ‐ざいく【暗闇細工】
⇒くらやみ‐ばん【暗闇番】
⇒くらやみ‐まつり【暗闇祭】
⇒暗闇から牛を引き出す
⇒暗闇の鉄砲
⇒暗闇の恥を明るみへ出す
⇒暗闇の頬冠
○暗闇から牛を引き出すくらやみからうしをひきだす
「くらがりから牛を引き出す」に同じ。→くらがり(成句)
⇒くら‐やみ【暗闇】
○暗闇から牛を引き出すくらやみからうしをひきだす🔗⭐🔉
○暗闇から牛を引き出すくらやみからうしをひきだす
「くらがりから牛を引き出す」に同じ。→くらがり(成句)
⇒くら‐やみ【暗闇】
くらやみ‐ざいく【暗闇細工】
目隠しをした人に、別々に作っておいた目・鼻・口・耳などを顔の輪郭の中に並べさせる遊戯。福わらい。
⇒くら‐やみ【暗闇】
くらやみ‐ざいく【暗闇細工】🔗⭐🔉
くらやみ‐ざいく【暗闇細工】
目隠しをした人に、別々に作っておいた目・鼻・口・耳などを顔の輪郭の中に並べさせる遊戯。福わらい。
⇒くら‐やみ【暗闇】
○暗闇の鉄砲くらやみのてっぽう
むこう見ずに事を行うことのたとえ。
⇒くら‐やみ【暗闇】
○暗闇の恥を明るみへ出すくらやみのはじをあかるみへだす
内緒ないしょにしていることを、騒ぎ立てて世間に知れわたらせる。
⇒くら‐やみ【暗闇】
○暗闇の頬冠くらやみのほおかむり
暗闇では顔が見えないのに、なお頬かむりして顔を隠す意。無益なことをすることのたとえ。
⇒くら‐やみ【暗闇】
○暗闇の鉄砲くらやみのてっぽう🔗⭐🔉
○暗闇の鉄砲くらやみのてっぽう
むこう見ずに事を行うことのたとえ。
⇒くら‐やみ【暗闇】
○暗闇の恥を明るみへ出すくらやみのはじをあかるみへだす🔗⭐🔉
○暗闇の恥を明るみへ出すくらやみのはじをあかるみへだす
内緒ないしょにしていることを、騒ぎ立てて世間に知れわたらせる。
⇒くら‐やみ【暗闇】
○暗闇の頬冠くらやみのほおかむり🔗⭐🔉
○暗闇の頬冠くらやみのほおかむり
暗闇では顔が見えないのに、なお頬かむりして顔を隠す意。無益なことをすることのたとえ。
⇒くら‐やみ【暗闇】
くらやみ‐ばん【暗闇番】
江戸幕府の台所番だいどころばんの俗称。
⇒くら‐やみ【暗闇】
くらやみ‐まつり【暗闇祭】
灯火を消して闇夜に行う祭。東京都府中市の大国魂おおくにたま神社の宵祭が有名。
⇒くら‐やみ【暗闇】
くらよし【倉吉】
鳥取県中部の市。中世、山名氏の城下町として発達。江戸時代は陣屋町。かつては倉吉絣かすり・稲こき千歯せんばの産地、今は広い商圏をもつ地方中心都市。人口5万3千。
くらら【苦参】
マメ科の多年草。日本を始め中国・朝鮮などの山野に普通。高さ約1メートル。夏、淡黄色の蝶形花をつけ、約6センチメートルの莢さやを生ずる。根は味が苦く、漢方生薬の苦参くじんとして健胃薬、茎葉の煎汁は蔬菜の殺虫剤。古くは茎の皮から繊維をとって織物・紙とした。クサエンジュ。〈新撰字鏡7〉
くらら
クララ【Clara】
イタリアの聖女。フランシスコ観想会(クララ会)の創立者。アッシジのフランチェスコの弟子として生涯清貧に生きる。アッシジのクララ。(1193頃〜1253)
くら‐らか【暗らか】
暗いさま。讃岐典侍日記「お前の大殿油おおとなぶら―にしなして」
くらり
①物事の急に変わるさま。
②目まいなどのするさま。
⇒くらり‐くらり
ぐらり
物が急に大きく揺れ動くさま。「―とゆれる」「―と来る」
⇒ぐらり‐ぐらり
クラリーノ【clarino イタリア】
明快なひびき渡る音色を有する、小型の高音トランペット。クラリオン。
クラリオネット【clarionet】
⇒クラリネット
くらり‐くらり
変転して定めなきさま。くらくら。
⇒くらり
ぐらり‐ぐらり
物の動いて定まらないさま。ぐらぐら。
⇒ぐらり
クラリッサ【Clarissa, or the History of a Young Lady】
リチャードソンの長編書簡体小説。1747〜48年作。才色兼備の女主人公クラリッサ=ハーロウが蕩児ラヴレースに誘惑され、追いつめられて死に至る物語。当時の結婚制度の矛盾をつき、ルソーの「新エロイーズ」に影響を与えた。
クラリネット【clarinet】
円筒形の木管楽器。1枚のリードを用いて鳴らす。音域は広く、表現力が豊か。1700年頃ドイツで創製。ソプラノ‐クラリネット、バス‐クラリネットなどがある。クラリオネット。
クラリネット
くら‐りょう【内蔵寮】‥レウ
律令制で、中務なかつかさ省に属し、天皇の宝物や日常用品の調達・保管・供進などをつかさどった役所。うちのくらのつかさ。くらづかさ。くらのつかさ。
クラルテ【Clarté フランス】
(光明の意)第一次大戦直後、バルビュスらが起こした国際平和運動。雑誌「クラルテ」を発刊、ロマン=ロランやゴーリキーなどが寄稿。
クラレット【claret】
フランス南西部、ボルドー地方に産する赤葡萄酒の総称。イギリスで付けられた名。
くらわじ‐ない‐もの【食はじ無い物】クラハ‥
食べたことのない物。食べつけない物。狂言、文蔵「とにかくに―をたべをつて」
くらわ・す【食らわす】クラハス
[一]〔他五〕
①食わせる。
②強くなぐる。
③(好ましくない物事を)こうむらせる。「小言を―・す」
[二]〔他下二〕
⇒くらわせる(下一)
くらわ・せる【食らわせる】クラハセル
〔他下一〕[文]くらは・す(下二)
(→)「くらわす」(五段)に同じ。「一発―・せる」
くら‐わたし【倉渡し】
売買条件として、売手が商品を預けている倉庫で買手に引き渡すこと。
くらわんか‐ぶね【食らわんか舟】クラハン‥
江戸時代、淀川の三十石船の船客を相手に飲食物を売った煮売り船の俗称。「飯くらわんか」など、横柄な言葉で酒食を売りつけた。
クラン【clan】
(→)氏族しぞくに同じ。
クランク【crank】
①往復運動を回転運動に変え、またはその逆を行うための折れ曲がった回転軸。
②映画撮影機のハンドル。また、これを回転して映画を撮影すること。
⇒クランク‐アップ
⇒クランク‐イン
⇒クランク‐じく【クランク軸】
クランク‐アップ
(和製語crank up)映画の制作で、撮影を完了すること。
⇒クランク【crank】
クランク‐イン
(和製語crank in)映画の制作で、撮影を開始すること。
⇒クランク【crank】
クランク‐じく【クランク軸】‥ヂク
クランク1の回転軸。曲軸。
⇒クランク【crank】
クランケ【Kranke ドイツ】
(病院用語)患者。
くらんど【蔵人】
(クラヒトの音便)
⇒くろうど
グラント【Ulysses Simpson Grant】
アメリカの軍人。第18代大統領(1869〜1877)。南北戦争時、北軍の総司令官。1879年(明治12)日本を訪れた。(1822〜1885)
グランド【grand】
「大規模の」「大型の」の意。
⇒グランド‐オペラ【grand opera】
⇒グランド‐スラム【grand slam】
⇒グランド‐ピアノ【grand piano】
グランド【ground】
⇒グラウンド。
⇒グランド‐シート【groundsheet】
⇒グランド‐ゼロ【ground zero】
グラント‐エレメント【grant element】
ODAのうち、どれだけが贈与または贈与に近い低利の借款であるかを示す指数。贈与相当指数。国際援助委員会の指標の一つ。
グランド‐オペラ【grand opera】
19世紀のフランスに流行した正統的で大規模な歌劇。歴史的題材による4〜5幕の構成で、合唱とバレエを多用し、オペラ‐コミークと対照をなす。マイヤーベーアらの作品が有名。広義には絢爛豪華に上演されるオペラのこと。
⇒グランド【grand】
グランド‐キャニオン【Grand Canyon】
アメリカ西部、アリゾナ州北西部にある峡谷。コロラド川がコロラド高原を浸食して形成したもので、長さ450キロメートル、深さ1600メートルに及ぶ。大峡谷。世界遺産。
グランド‐キャニオン
提供:JTBフォト
グランドキャニオン
提供:NHK
グランド‐シート【groundsheet】
①キャンプなどで、地面に敷く携帯防水布。
②野球場で、雨天の時に内野に敷く防水布。
⇒グランド【ground】
グランド‐ジョラス【Grandes Jorasses】
フランス・イタリアの国境にそびえる、モンブラン山群の高峰。標高4208メートル。アイガー・マッターホルンとともにアルプス三大北壁として有名。
グランド‐スラム【grand slam】
①ブリッジ7で、13組全部をとること。
②野球で、満塁ホームラン。
③ゴルフ・テニスなどで、主要試合の完全制覇。
⇒グランド【grand】
グランドゼコール【grandes écoles フランス】
フランスの高等教育機関で、高等専門学校の総称。多くはフランス革命前後に創設され、主なものに、国立橋梁土木学校・エコール‐ポリテクニク・高等師範学校・国立古文書学校・パリ政治学院・国立行政学院などがある。
グランド‐ゼロ【ground zero】
⇒グラウンド‐ゼロ
⇒グランド【ground】
グランド‐ピアノ【grand piano】
大型三脚のピアノ。弦を水平に張り、多く演奏会場で用いる。→アップライト‐ピアノ
⇒グランド【grand】
クランプ【clamp】
①工作物を工作機械のテーブル上に取り付ける用具。
②万力まんりきの一種。しゃこ万力。
③かすがい。目かすがい。
グラン‐プリ【grand prix フランス】
最高位の賞。大賞。
クランベリー【cranberry】
ツツジ科の小低木。北アメリカ北部の湿地や荒地に生える。ツルコケモモに似て背は低く、細い花茎を直立させて淡紅色の花をつけ、秋に小型で球形の液果を赤熟。ソース・ジャム・ジュースなどに用いる。
クランポン【crampon フランス】
(→)アイゼンに同じ。
くり【刳り】
刳くること。くった部分。
くり【栗】
ブナ科の落葉高木。低山地の落葉樹林に広く分布。樹皮は暗褐色。葉は長さ8〜12センチメートルの長楕円形、刺状の鋸歯があり、互生。6月頃花穂を出し淡黄色の細花をつける。単性花で雌雄同株。果実は「いが」で包まれ、食用・菓子などにする。木材は耐久・耐湿性が強く、家屋の土台、鉄道の枕木、艪ろ・車・運動具などに用いる。〈[季]秋〉。「栗の花」は〈[季]夏〉。万葉集5「瓜はめば子ども思ほゆ―はめばまして偲しぬはゆ」
クリ(実)
撮影:関戸 勇
クリ(花)
撮影:関戸 勇
くり【涅】
①水底に淀んだ黒い土。黒色の染料に用いる。沙石集2「光を包み跡を隠して―に黒まず」
②涅色くりいろの略。
くり【繰り】
①繰ること。糸などを繰ること。
②察し。かんぐり。狂言、花子「その上きやつは―の早い女ぢやによつて」
③謡曲の音階名の一つ。通常用いる音のうち最高のもの。
く‐り【庫裏・庫裡】
(クは「庫」の呉音)
①寺の台所。庫院。
②転じて、住職や家族の居間。義経記5「―の傍に法師二人児三人居たり」
ぐり【屈輪】
堆朱ついしゅなどの模様の唐草または渦のような形の称。ぐりん。ぐりぐり。
クリア【clear】
①明らかなさま。明晰。澄んでいること。冴えていること。「―な頭の持主」
②高跳で、バーを越えること。「2メートルを―した」
③サッカーなどで、自陣ゴール近くのボールを遠くに蹴り返すこと。
④難しい目標をこえること。基準を満たすこと。「課題を―する」
⑤コンピューターなどで、数値や指示が与えられていない状態にすること。また、画面を何も表示していない状態にすること。
⇒クリア‐ビジョン
くり‐あが・る【繰り上がる】
〔自五〕
①順に順位があがる。「―・って次点が当選する」
②期日などが予定より早くなる。「出発が1日―・る」
③〔数〕数を足した結果、位が上がる。
くり‐あげ【繰上げ】
①くりあげること。「―当選」↔くりさげ。
②歌舞伎で、問答や口論などの時、一方が性急に返答を迫り、「さあさあさあ」「返事は、ドドどうだ」などというせりふを言うこと。
くり‐あ・げる【繰り上げる】
〔他下一〕[文]くりあ・ぐ(下二)
①次第に上へあげる。
②軍勢を次第に引きあげる。繰引きにする。
③順番・時刻などを順繰りに前にもっていく。早める。「次点者を―・げて当選させる」「予定を―・げる」
グリア‐さいぼう【グリア細胞】‥バウ
(neuroglia)中枢神経系の神経組織にあって、その結合・支持・栄養補給などの役割を果たす細胞。神経膠細胞。
クリアストーリー【clerestorey】
キリスト教の教会堂で、側廊上部の壁に設けられた開口部。
クリア‐ビジョン
(和製語clear-vision)高画質化テレビの日本方式の愛称。従来型と両立性を有する。
⇒クリア【clear】
くり‐あみ【繰網】
引網の一種。底魚を捕獲するもので、手繰てぐり網・打瀬うたせ網など。
くり‐あゆみ【繰り歩み】
(→)「繰り出し歩み」に同じ。
クリアランス【clearance】
①取りかたづけること。一掃。
②〔医〕浄化値。腎臓による血中特定物質の尿への排泄能。一定時間内に排泄される物質の総量を血漿中濃度で割る。転じて、血中からの特定物質の消失経過の表現にも用いる。
⇒クリアランス‐セール【clearance sale】
クリアランス‐セール【clearance sale】
在庫品処分のための売出し。棚ざらえ。蔵払い。
⇒クリアランス【clearance】
くり‐あわせ【繰り合せ】‥アハセ
くりあわせること。「万障お―の上御参加下さい」
くり‐あわ・せる【繰り合わせる】‥アハセル
〔他下一〕[文]くりあは・す(下二)
①糸などを繰って合わせる。
②やりくりをする。都合をつける。さしくる。「万障―・せて出席する」
くり‐あん【栗餡】
白餡に栗の実を細かく刻んでまぜたもの。栗饅頭の餡にする。
グリー【glee】
合唱曲の形式。18世紀のイギリス起源の、3部または4部の無伴奏男声合唱曲。
⇒グリー‐クラブ【glee club】
クリーヴランド【Cleveland】
アメリカ合衆国北東部、オハイオ州の都市。エリー湖に臨む港湾都市で、鉄鋼・機械・自動車などの工業が盛ん。人口47万8千(2000)。
クリーク【cleek】
ゴルフクラブの5番ウッドの別称。
クリーク【creek】
(特に中国の)小運河。短い支流。細流。
クリーク【Ernst Krieck】
ドイツの教育学者。ヒトラー統治下のドイツ教育界を理論的に指導。著「教育の哲学」「人間形成」「文化民族の教化組織」など。(1882〜1947)
グリーク【Griek オランダ・Greek イギリス】
ギリシア語。ギリシア人。
グリーグ【Edvard Hagerup Grieg】
ノルウェーの作曲家。近代北欧音楽の代表者の一人。ピアノ協奏曲や組曲「ペール=ギュント」など。(1843〜1907)
グリーグ
提供:Lebrecht Music & Arts/APL
→組曲「ペール‐ギュント」 ソルヴェイグの歌
提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株)
→過ぎた春
提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株)
グリー‐クラブ【glee club】
①(Glee Club)1783年に創設されたロンドンの男声合唱クラブ。1857年解散。
②転じて、男声合唱団。
⇒グリー【glee】
くり‐いし【栗石】
①栗の実くらいの小石。
②河原に散在する直径10〜15センチメートルぐらいの丸石。コンクリート骨材などに使用。ぐりいし。
グリース【grease】
軸受・摩擦部分などのうち油の永く保たない所や給油困難な所などに用いる粘度の高い潤滑油。グリス。
⇒グリース‐カップ【grease cup】
⇒グリース‐ガン【grease gun】
グリース‐カップ【grease cup】
潤滑用グリースを貯えておいて徐々に機械部分に供給する容器。
⇒グリース【grease】
グリース‐ガン【grease gun】
グリースを機械などに注入するのに用いる器具。
⇒グリース【grease】
くり‐いだ・す【繰り出す】
〔他四〕
(→)「くりだす」に同じ。
グリーティング‐カード【greeting card】
クリスマスや誕生日などに祝いの言葉を記して贈るカード。
くり‐いと【繰糸】
糸を繰ること。また、繰った糸。
クリート【cleat】
①室内に電線を敷設する場合に、電線を押さえるのに用いる器具。陶器またはエボナイトでつくる。
②ロープを巻きとめるために、檣ほばしらなどに取り付けるT字形の索留め。鉄製または木製。索耳。
クリート【Crete】
クレタの英語名。
クリーナー【cleaner】
(「きれいにするもの」の意)
①掃除機。
②汚れを落とすのに用いる薬品・器具。
クリーニング【cleaning】
(「きれいにすること」の意)
①汚れを落とすこと。洗濯。
②ドライ‐クリーニングの略。
クリーピング‐インフレーション【creeping inflation】
じわじわと進行するインフレーション。上昇率は低いが持続的に物価が上がる状態。
クリープ【creep】
①はうこと。ゆっくり動くこと。「―現象」
②物体に加えた外力の大きさが一定でも、歪ひずみが時間とともにゆっくり増す現象。金属・セラミックス・コンクリート・高分子物質などに多い。→粘弾性→レオロジー
クリーマー【William Randal Cremer】
イギリスの平和運動家。第一インターナショナル結成に携わり、のち自由党議員。ノーベル賞。(1838〜1908)
クリーミー【creamy】
①クリームが多く含まれているさま。
②クリーム状にきめ細かくなめらかなさま。
クリーム【cream】
①牛乳から分離採取した脂肪分。料理・菓子に使用。乳皮。乳脂。乳酪。クレーム。「―‐シチュー」
②クリーム1に似た、卵・牛乳・砂糖などでつくった食品。「―‐パン」「カスタード‐―」
③白粉下おしろいしたあるいは肌や髪の手入れに用いる乳状の化粧料。
④乳剤性軟膏。
⑤靴墨。
⑥クリーム色の略。
Munsell color system: 5Y8.5/3.5
⑦アイス‐クリームの略。
⇒クリーム‐いろ【クリーム色】
⇒クリーム‐サンデー
⇒クリーム‐スープ【cream soup】
⇒クリーム‐ソース【cream sauce】
⇒クリーム‐ソーダ【cream soda】
⇒クリーム‐チーズ【cream cheese】
⇒クリーム‐に【クリーム煮】
⇒クリーム‐パン
クリーム‐いろ【クリーム色】
クリームのような色。淡黄色。
⇒クリーム【cream】
クリーム‐サンデー
(cream sundae)アイスクリーム‐サンデーの略。
⇒クリーム【cream】
クリーム‐スープ【cream soup】
ホワイト‐ソースを使った、とろみのあるスープ。
⇒クリーム【cream】
クリーム‐ソース【cream sauce】
ベシャメル‐ソースに生クリームを加えて作った白いソース。卵・魚・鶏などの料理に用いる。
⇒クリーム【cream】
クリーム‐ソーダ【cream soda】
アイスクリーム‐ソーダの略。
⇒クリーム【cream】
クリーム‐チーズ【cream cheese】
ナチュラル‐チーズで、クリームまたはそれに牛乳を混ぜたものを原料とするもの。熟成させない。軟質で濃厚な味が特徴。
⇒クリーム【cream】
クリーム‐に【クリーム煮】
野菜や肉などを、生クリームやベシャメル‐ソースを使って煮た料理。
⇒クリーム【cream】
クリーム‐パン
(和製語)カスタード‐クリームを中に包んだ菓子パン。
⇒クリーム【cream】
くり‐い・る【繰り入る】
[一]〔自四〕
段々にくりこむ。順次に入りこむ。
[二]〔他下二〕
⇒くりいれる(下一)
くり‐いれ【繰入れ】
くりいれること。
くり‐い・れる【繰り入れる】
〔他下一〕[文]くりい・る(下二)
①順次糸などを繰って引き入れる。
②前のものを次へと送り入れる。編入する。組み入れる。「翌年の予算に―・れる」
くり‐いろ【栗色】
栗の実の皮のような色。焦茶色。
Munsell color system: 2YR3.5/4
⇒くりいろ‐ど【栗色土】
くり‐いろ【涅色】
涅くりで染めたような色。黒い色。くり。
Munsell color system: 10YR3/2
くりいろ‐ど【栗色土】
乾燥地域の土壌。腐植質が少なく、表土の色は熟した栗の色に似ている。ユーラシア大陸ではチェルノーゼム帯の南側、中国北部・北アメリカではチェルノーゼム帯の西側に分布。
⇒くり‐いろ【栗色】
クリーン【clean】
①きれいなさま。清潔なさま。
②あざやかなさま。みごとなさま。
⇒クリーン‐アップ‐トリオ
⇒クリーン‐エネルギー
⇒クリーン‐ヒーター
⇒クリーン‐ヒット【clean hit】
⇒クリーン‐ビル【clean bill】
⇒クリーン‐ベンチ【clean bench】
⇒クリーン‐ルーム【clean room】
⇒クリーン‐ローン【clean loan】
グリーン【green】
①緑。緑色。
Munsell color system: 2.5G5/10
②草地。緑地。芝生。
③ゴルフコースで、芝を特に短く刈ってある、パットを行う区域。
④自然環境の保護に関する意を表す。
⇒グリーン‐カード【green card】
⇒グリーン‐ケミストリー
⇒グリーン‐こうにゅう‐ほう【グリーン購入法】
⇒グリーン‐サラダ【green salad】
⇒グリーン‐しゃ【グリーン車】
⇒グリーン‐ぜい【グリーン税】
⇒グリーン‐タフ【green tuff】
⇒グリーン‐ツーリズム【green tourism】
⇒グリーン‐ティー【green tea】
⇒グリーン‐ピース【green peas】
⇒グリーン‐フィー【green fee】
⇒グリーン‐プロセス
⇒グリーン‐ベルト【green belt】
⇒グリーン‐ベレー【Green Beret】
⇒グリーン‐ボーイ【green boy】
グリーン【Julien Green】
フランスの作家。両親はアメリカ南部からの移民。モーリアックとともに20世紀フランスのカトリック作家の代表。小説「モイラ」、「日記」など。(1900〜1998)
グリーン【Thomas Hill Green】
イギリスの新ヘーゲル主義の哲学者。人格の実現という観点から自由主義の基礎づけを試みた。著「倫理学序説」。(1836〜1882)
グリーン【Graham Greene】
イギリスのカトリック作家。現代における宗教問題を正面から取り上げた本格的小説「権力と栄光」「事件の核心」のほかに、「第三の男」などのエンターテインメント(娯楽)小説を書いた。(1904〜1991)
グリーン【Aleksandr S. Grin】
ロシア(ソ連)の小説家。本姓グリネフスキー。架空の土地を舞台とした幻想的な作品で知られる。作「真紅の帆」「輝く世界」「波の上を駆ける女」など。(1880〜1932)
クリーン‐アップ‐トリオ
(和製語cleanup trio)野球で、打順3番・4番・5番を打つ強打者の三人組。
⇒クリーン【clean】
クリーン‐エネルギー
(clean energy)廃棄物による環境汚染をもたらさないエネルギー。風力・太陽熱・地熱など。
⇒クリーン【clean】
グリーン‐カード【green card】
(緑色であることから)米国政府が外国人に発行する労働・永住許可証の通称。
⇒グリーン【green】
グリーン‐かんすう【グリーン関数】‥クワン‥
(イギリスの数学者George Green1793〜1841の名に因む)物理量の変化を定める微分方程式で、物理量の源となる部分がデルタ関数で表される場合に解となる関数。基本解。
グリーン‐ケミストリー
(和製語green chemistry)自然環境を保護し持続可能な社会を構築するための化学技術。
⇒グリーン【green】
グリーン‐こうにゅう‐ほう【グリーン購入法】‥ニフハフ
国・地方公共団体による環境負荷の少ない製品の調達の推進や国民への情報提供の義務づけを定める法律。正式名は「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」。2000年制定。
⇒グリーン【green】
グリーン‐サラダ【green salad】
緑色の野菜を中心としたサラダ。
⇒グリーン【green】
グリーン‐しゃ【グリーン車】
JRの、特別料金を必要とする旅客車。1969年に制定。従来の1等車に代わるもので、緑色のマークがある。
⇒グリーン【green】
グリーン‐ぜい【グリーン税】
環境への配慮に応じて負担に差を設ける税。
⇒グリーン【green】
グリーン‐タフ【green tuff】
緑色の鉱物を含む凝灰岩(タフ)。火山砕屑さいせつ物が固結し変質した時にこれらの鉱物を生じたと考えられる。羽越地方を中心とした中新世の地層中に多く見られる。広義には、緑色の鉱物を含まなくても、日本に産出する中新世(時には鮮新世)の火山砕屑物起源の厚い地層に対してもいう。緑色凝灰岩。
⇒グリーン【green】
グリーン‐ツーリズム【green tourism】
都市住民が農山漁村に訪れ、滞在型の余暇活動をすること。
⇒グリーン【green】
グリーン‐ティー【green tea】
緑茶。日本茶。
⇒グリーン【green】
グリーン‐ピース【green peas】
青豌豆あおえんどう。また、それを缶詰加工したもの。
⇒グリーン【green】
グリーンピース【Greenpeace】
国際的な環境保護団体の一つ。反核・環境保護などを目的に非暴力・直接の抗議行動を展開。1971年カナダで結成。本部はアムステルダム。各国に支部がある。
クリーン‐ヒーター
(和製語clean heater)暖房器具の一種。吸気・排気装置が室外にあるため、室内の空気汚染が少ない暖房器。
⇒クリーン【clean】
クリーン‐ヒット【clean hit】
野球で、よい当りの安打。鮮やかな安打。
⇒クリーン【clean】
クリーン‐ビル【clean bill】
荷為替にがわせ手形に対して、担保のない為替手形。裸手形。
⇒クリーン【clean】
グリーン‐フィー【green fee】
ゴルフで、コースの使用料。
⇒グリーン【green】
グリーン‐プロセス
(和製語green process)グリーン‐ケミストリーの概念に基づく化学製品の製造過程。
⇒グリーン【green】
グリーン‐ベルト【green belt】
(→)緑地帯りょくちたい。
⇒グリーン【green】
グリーン‐ベレー【Green Beret】
アメリカ・イギリス陸軍の対ゲリラ戦訓練などを受けた特殊部隊員。緑色のベレー帽をかぶっているからいう。
⇒グリーン【green】
クリーン‐ベンチ【clean bench】
作業空間を無菌や無塵に保つための作業台。
⇒クリーン【clean】
グリーン‐ボーイ【green boy】
ボクシングで、新人選手のこと。4回戦ボーイとも。
⇒グリーン【green】
グリーンランド【Greenland】
北アメリカ大陸の北東、北大西洋にある世界最大の島。デンマーク領。面積217万5000平方キロメートル。人口5万7千(2004)。中心都市ゴットホープ(ヌーク)。住民はエスキモーと北欧系ヨーロッパ人。
クリーン‐ルーム【clean room】
高度の防塵機能を備えた部屋。ICや精密機械などの製造工場、手術室などに使用。防塵室。無塵室。
⇒クリーン【clean】
クリーン‐ローン【clean loan】
為替銀行が資金不足を補うために外国銀行から無担保で借り入れる短期の貸付金。
⇒クリーン【clean】
クリヴォイ‐ログ【Krivoi Rog】
ウクライナ南部の都市。世界有数の鉄鉱石の産地で、鉄鋼・機械・セメントなどの工業が盛ん。人口66万7千(2001)。
くり‐うめ【栗梅】
染色の一つ。栗皮色の赤みの勝ったもの。栗梅色。毛吹草6「色こきは―ぞめの紅葉哉」
Munsell color system: 10R4/5.5
クリエーション【creation】
創造。創作。
クリエーター【creator】
①造物主。創造者。
②創作家。創始者。
③広告制作者。
クリエーティブ【creative】
①創造的。独創的。
②広告制作。
クリエート【create】
創造すること。
クリオーリョ【criollo スペイン】
⇒クレオール
クリオネ【Clione ラテン】
ハダカカメガイ科の巻貝。外洋浮遊性で北の海にすみ、体長2〜3センチメートル。体は半透明で、成長とともに貝殻が消失し、水中をひれをあおって泳ぐ。
くり‐おろ・す【繰り下ろす】
〔他四〕
だんだん下へ送りやる。くりさげる。
くり‐かえ【繰替え】‥カヘ
くりかえること。「資金の―」
⇒くりかえ‐ばらい【繰替え払い】
くり‐かえし【繰返し】‥カヘシ
くりかえすこと。
⇒くりかえし‐くりかえし【繰返し繰返し】
⇒くりかえし‐ふごう【繰返し符号】
くりかえし‐くりかえし【繰返し繰返し】‥カヘシ‥カヘシ
〔副〕
同じことを何度も何度も行うさま。
⇒くり‐かえし【繰返し】
くりかえし‐ふごう【繰返し符号】‥カヘシ‥ガウ
(→)「踊り字」に同じ。
⇒くり‐かえし【繰返し】
くり‐かえ・す【繰り返す】‥カヘス
〔自他五〕
①一度繰った糸などを更に繰る。繰り戻す。掻き返す。万葉集7「河内女かふちめの手染の糸を―・し」
②同じことを何回もする。反復する。源氏物語若紫「かう―・し聞え知らする心の程を」。「歴史は―・す」
くりかえ‐ばらい【繰替え払い】‥カヘバラヒ
①使途のきまった金銭を、一時他の用途に立て替えて支払うこと。
②会計法などで認められた国庫金の支出方法の特例の一つ。歳入金・歳出金・歳入歳出外現金を交互に繰り替えて使用すること。
⇒くり‐かえ【繰替え】
くり‐か・える【繰り替える】‥カヘル
〔他下一〕
①あれとこれとを替えて用いる。交換する。
②繰替え払いをする。
くり‐か・く【繰り懸く】
〔他下二〕
①たぐってひっかける。散木奇歌集「花薄まそほの糸を―・けて」
②くりかえしてしかける。
くり‐かすげ【栗糟毛】
馬の毛色の名。白い差毛さしげのある栗毛。
くり‐かた【刳形・繰形】
①刳ってあけた穴。徒然草「箱の―に緒を付くる事」
②〔建〕(moulding)部材を刳って曲面になった部分。建築や家具の部分装飾に用いる。
くり‐がた【栗形】
刀の鞘表さやおもての鯉口こいぐち近くに付ける、孔を穿うがった栗の実み状のもの。角製または金属製。この孔に下緒さげおを通す。下緒通さげおどおし。→腰刀(図)
栗形
くり‐かのこ【栗鹿の子】
求肥ぎゅうひ糖を小豆漉餡こしあんで包んで丸め、周りに栗の蜜漬をつけ、寒天液などで固めた菓子。
栗鹿の子
撮影:関戸 勇
くり‐カボチャ【栗南瓜】
「カボチャ(南瓜)」参照。
くりから【倶利迦羅】
(梵語Kulika)倶利迦羅竜王の略。
⇒くりから‐ふどう【倶利迦羅不動】
⇒くりから‐もんもん【倶利迦羅紋紋】
⇒くりから‐やき【倶利迦羅焼】
⇒くりから‐りゅうおう【倶利迦羅竜王】
くりから‐とうげ【倶利伽羅峠】‥タウゲ
富山・石川県境にある旧北陸道の峠。標高277メートル。山中に倶利迦羅不動明王の小祠がある。1183年(寿永2)源義仲の率いる反乱軍が平維盛らの追討軍を破った所。礪波となみ山。
くりから‐ふどう【倶利迦羅不動】
(→)倶利迦羅竜王に同じ。
⇒くりから【倶利迦羅】
くりから‐もんもん【倶利迦羅紋紋】
背中に施した倶利迦羅竜王の模様のいれずみ。また、そのいれずみをした人。
⇒くりから【倶利迦羅】
くりから‐やき【倶利迦羅焼】
鯛のひれを串に巻きつけて焼いた料理。婚礼その他正式の膳部に用いた。倶利迦羅竜王の形像に似ることによる。
⇒くりから【倶利迦羅】
くりから‐りゅうおう【倶利迦羅竜王】‥ワウ
不動明王の変化へんげ身で竜王の一種。形像は、磐石の上に立って剣に巻きついた黒竜が剣を呑む姿を示し、火焔に覆われる。不動明王の持物の利剣と羂索けんさくとを合したもの、またその種子しゅじの形という。倶利迦羅明王。倶利迦羅不動。
⇒くりから【倶利迦羅】
くり‐かわ【栗皮】‥カハ
①栗の実の皮。
②黒みをおびた赤茶色の革。栗革。
③栗皮茶の略。
⇒くりかわ‐ちゃ【栗皮茶】
くりかわ‐ちゃ【栗皮茶】‥カハ‥
黒みをおびた赤茶色。栗革茶。くりかわ。
⇒くり‐かわ【栗皮】
くりかわ‐の‐くつ【烏皮の沓】‥カハ‥
朝服用の牛革製黒漆塗の沓。「烏皮うひの沓」ともいう。
烏皮の沓
く‐りき【功力】
〔仏〕功徳の力。修行によって得た力。〈日葡辞書〉
くり‐きんとん【栗金団】
クリの実を煮つぶして作ったきんとん。また、クリの実をまぜたきんとん。
くり‐くり
①目などが連続して回り動くさま。また、目がまるく大きいさま。「目を―させる」
②髪をそったり短く刈ったりしてまるい頭がむきだしであるさま。「頭を刈って―にする」
③まるまると肥えたさま。「―太った子」
⇒くりくり‐ぼうず【くりくり坊主】
ぐり‐ぐり
①丸みのあるものを押しつけて回し動かす音。また、そのさま。「肩にひじを当てて―もむ」
②皮下の脂肪腫やリンパ腺腫脹などで、外部からかたまりとして触れるもの。「首筋に―ができた」
③髪をそったり刈ったりして頭がむきだしであるさま。「くりくり」よりいかつい感じ。「―のいがぐり頭」
ぐり‐ぐり【屈輪】
⇒ぐり
くりくり‐ぼうず【くりくり坊主】‥バウ‥
髪をすっかり剃ったあたま。また、その人。
⇒くり‐くり
くり‐げ【栗毛】
馬の毛色の名。たてがみと尾は赤褐色で、地色の赤黒色のもの。平家物語8「―なる馬の下尾白いに乗りかへて」
⇒くりげ‐ぶち【栗毛駁】
クリケット【cricket】
イギリス古来の国民的な球技。11人ずつ二組のチームが攻守に分かれ、ボールをバットで打ち、2カ所にあるウィッケット(木製の小さな三柱門)の間を走って得点を争う。
くりげ‐ぶち【栗毛駁】
馬の毛色の名。栗毛のぶちのあるもの。くりぶち。
⇒くり‐げ【栗毛】
グリコーゲン【Glykogen ドイツ】
動物の肝臓や筋肉のほか菌類にも含まれる多糖類の一つ。白色無味無臭の粉末。ヨードで赤色となり、また容易に葡萄糖などに分解。肝臓グリコーゲンはエネルギー貯蔵物質、筋肉グリコーゲンは筋収縮のエネルギー供給源。糖原質。
グリコール【Glykol ドイツ・glycol イギリス】
①(→)エチレン‐グリコールの略。
②2価アルコールの総称。ジオール。
くり‐こし【繰越し】
①くりこすこと。
②簿記で、計算の結果を次ページへ送ること。
③簿記で、勘定残高を次期の勘定面に送ること。
④和服の襟を抜いて着るために、襟肩明えりかたあきを後身頃うしろみごろ側へずらせること。またはその部分。
⇒くりこし‐きん【繰越金】
⇒くりこし‐けいさんしょ【繰越計算書】
くりこし‐きん【繰越金】
①繰越しとなった金銭。
②株式会社などにおいて、当期未処分利益から利益準備金・配当金・役員賞与などの利益処分額を控除した後の残余額で、次期に繰り越されるもの。その金額が正の場合、繰越利益となり、負の場合、繰越損失となる。→前期繰越金。
⇒くり‐こし【繰越し】
くりこし‐けいさんしょ【繰越計算書】
各省・庁の長が年度内に支出し終わらなかった経費を翌年度に繰り越す必要のある時、財務大臣の承認を得るために提出すべき計算書。
⇒くり‐こし【繰越し】
グリコシド【glycoside】
〔化〕(→)配糖体はいとうたいに同じ。
くり‐こ・す【繰り越す】
〔他五〕
①順次に次へ送りやる。
②会計上、繰越しをする。「次年度に―・す」
くり‐ごと【繰り言】
(クリコトとも)
①同じことを繰り返して、くどくどと言うこと。また、その言葉。〈日葡辞書〉。「老いの―」
②愚痴をいうこと。また、ぐち。
くり‐ことば【繰り言葉】
遊戯の一種。言いにくくまちがえやすい文句を、早口にあやまりなく繰り返して言って、その度数の多いのを勝ちとするもの。
くりこ‐の‐もち【栗粉の餅】
(→)「栗の子餅」に同じ。狂言、業平餅「―とくりごとを」
くりこま‐やま【栗駒山】
宮城・岩手・秋田3県の県境にある二重式火山。標高1627メートル。山麓南側に栗駒五湯など温泉が多く、こけしの産地がある。須川岳。
栗駒山
提供:オフィス史朗
くりこみ‐りろん【くりこみ理論】
量子電磁力学で、理論上は無限大に発散する物理量(例えば電子の自己エネルギー)を、有限な値におきかえて発散の困難を避けようとする計算法。朝永振一郎とシュウィンガーが独立に提案。
くり‐こ・む【繰り込む】
〔他五〕
①つぎつぎに送り入れる。
②端数を切り上げる。
③手元にたぐりよせる。つきだした槍を手許へひきもどす。
④他のものに組み入れる。「日程に―・む」
⑤(自動詞的に)大勢がつぎつぎに入りこむ。「会場に―・む」
グリザイユ【grisaille フランス】
灰色の明暗・濃淡によって描く単色画。浮彫のような立体的効果を与える。また、その作品。
くりさき‐りゅう【栗崎流】‥リウ
天正(1573〜1592)の頃、肥後国宇土郡栗崎の人栗崎道喜(1568〜1651)が呂宋ルソン島に渡ってスペイン人に外科術を学び、帰国後長崎で始めた南蛮外科医術の流派。
くり‐さげ【繰下げ】
くりさげること。「予定の―をする」↔くりあげ
くり‐さ・げる【繰り下げる】
〔他下一〕[文]くりさ・ぐ(下二)
順ぐりにあとへ回していく。順番・日時などをあとにもっていく。「大雪のため開始時間を―・げる」
くりしぎ‐ぞうむし【栗鴫象虫】‥ザウ‥
ゾウムシ科の甲虫。体は灰黄色の鱗毛を密生。体長約8ミリメートル。細長い口吻で栗の実に小孔を穿ち、卵を産み込む。幼虫は蛆うじ型で俗に「くりむし」といい、栗の実を食害する。シギムシ。
クリシギゾウムシ(幼虫)
撮影:海野和男
くりしま【栗島】
姓氏の一つ。
⇒くりしま‐すみこ【栗島すみ子】
くりしま‐すみこ【栗島すみ子】
映画女優・日本舞踊家。本姓、池田。東京生れ。映画「虞美人草」(1921年)などに出演、初期のスターとなる。(1902〜1987)
⇒くりしま【栗島】
くり‐じめ【繰締め】
①綱などを繰ってしめること。
②紐などを幾重にも輪にしてくくったもの。
⇒くりじめ‐の‐お【繰締の緒】
⇒くりじめ‐の‐かん【繰締の鐶】
くりじめ‐の‐お【繰締の緒】‥ヲ
鎧よろいや具足の下端に取り付け、繰締の鐶を通して引き締め、身体に密着させる緒。
⇒くり‐じめ【繰締め】
くりじめ‐の‐かん【繰締の鐶】‥クワン
鎧よろいや具足の背後の、引合せ近くの下端に取り付けた鐶。繰締の緒を通して締めるためのもの。
⇒くり‐じめ【繰締め】
クリシュナ【Kṛṣṇa 梵】
ヒンドゥー教の神格。半神半人的な英雄で、ヴィシュヌの化神の一つ。「バガヴァッド‐ギーター」など親しみやすい神話的物語の主人公として、広く信仰される。
グリシン【Glycin ドイツ】
蛋白質を構成するアミノ酸の一つ。アミノ酸のうち最も簡単で旋光性をもたない。絹フィブロイン・ゼラチンなどに多く含まれる。
クリスタル【crystal】
①水晶。
②結晶。
③クリスタル‐ガラスの略。
⇒クリスタル‐ガラス【クリスタル硝子】
⇒クリスタル‐マイクロフォン【crystal microphone】
クリスタル‐ガラス【クリスタル硝子】
①屈折率・透明度が高く、輝きに富むガラス。鉛ガラスと鉛を含まないボヘミア‐ガラスとがある。光学器械や高級食器類などに用いる。
②高級なカットグラス製品。
⇒クリスタル【crystal】
クリスタル‐マイクロフォン【crystal microphone】
圧電気結晶板を用いて、音波の振動を電気的振動に変えるマイクロフォン。
⇒クリスタル【crystal】
クリスチャニア【Christiania】
①オスロの旧称。
②(1で始めたからいう)滑走中スキーを揃えたまま、高速度で滑降回転する技術。急速回転。
クリスチャン【Christian】
キリスト教信者。キリスト教徒。キリスト者。
⇒クリスチャン‐サイエンス【Christian Science】
⇒クリスチャン‐ネーム【Christian name】
クリスチャン‐サイエンス【Christian Science】
1866年アメリカのエディ(Mary Baker Eddy1821〜1910)が法則を発見し、79年ボストンに創始したキリスト教団体。罪・病気は神性の法則(サイエンス)を悟ることによって癒されると主張。1908年、機関新聞「クリスチャン‐サイエンス‐モニター」を創刊。
⇒クリスチャン【Christian】
クリスチャン‐ネーム【Christian name】
キリスト教で、洗礼式の際に授ける名。一般に使徒・聖者の名を用いる。洗礼名。
⇒クリスチャン【Christian】
クリスティ【Agatha Christie】
イギリスの女性作家。探偵ポアロや老嬢探偵ミス=マープルを登場させて、多数の推理小説を書いた。作「アクロイド殺人事件」「そして誰もいなくなった」など。(1890〜1976)
クリスティーナ【Christina】
スウェーデンの女王(在位1632〜1654)。グスタフ2世の娘。学芸を保護・奨励し、グロティウス・デカルトらを招聘。ローマで没。(1626〜1689)
クリスティーヌ‐ド‐ピザン【Christine de Pisan】
フランス中世末期の女性詩人・著作家。宮廷風の優雅な詩形に若い寡婦の哀しみを盛る。「薔薇ばら物語」後編に反発して女性擁護の論陣を張った。(1364〜1430)
クリステヴァ【Julia Kristeva】
フランスの女性哲学者・社会学者・精神分析家。ブルガリア生れ。意味生成の記号学を提唱。記号論とフロイトの精神分析を基軸とする独得の評論で、女性論を展開。著「セメイオティケ」「恐怖の権力」「黒い太陽」など。(1941〜)
クリステル【klisteer オランダ】
〔医〕
⇒キリステル
クリスト
⇒キリスト
クリストバル‐せき【クリストバル石】
(cristobalite)ケイ酸鉱物の一種。正方晶系。正八面体結晶。火山岩の石基や空隙に少量ではあるがしばしば含まれる。
クリストフ【Henri Christophe】
ハイチ共和国独立の指導者の一人。初代総督。デサリーヌ暗殺後、1807年大統領、11年国王アンリ1世としてハイチ北部を支配。堅固なラフェリエール要塞は有名。病に倒れ自決。セゼール「クリストフ王」の主人公。(1767〜1820)
クリスピー【crispy】
歯ざわりが、かりかり、ぱりぱりしているさま。
クリスマス【Christmas; Xmas】
(Xは「キリスト」のギリシア語表記の頭字。masは祭日の意)キリストの降誕祭。12月25日に行う。ミトラ教の太陽神の新生を祝う「冬至の祭」をキリスト教が取り入れたもの。聖誕祭。降誕祭。ノエル。〈[季]冬〉
[reference]⇒クリスマス‐イブ【Christmas Eve】
クララ【Clara】
イタリアの聖女。フランシスコ観想会(クララ会)の創立者。アッシジのフランチェスコの弟子として生涯清貧に生きる。アッシジのクララ。(1193頃〜1253)
くら‐らか【暗らか】
暗いさま。讃岐典侍日記「お前の大殿油おおとなぶら―にしなして」
くらり
①物事の急に変わるさま。
②目まいなどのするさま。
⇒くらり‐くらり
ぐらり
物が急に大きく揺れ動くさま。「―とゆれる」「―と来る」
⇒ぐらり‐ぐらり
クラリーノ【clarino イタリア】
明快なひびき渡る音色を有する、小型の高音トランペット。クラリオン。
クラリオネット【clarionet】
⇒クラリネット
くらり‐くらり
変転して定めなきさま。くらくら。
⇒くらり
ぐらり‐ぐらり
物の動いて定まらないさま。ぐらぐら。
⇒ぐらり
クラリッサ【Clarissa, or the History of a Young Lady】
リチャードソンの長編書簡体小説。1747〜48年作。才色兼備の女主人公クラリッサ=ハーロウが蕩児ラヴレースに誘惑され、追いつめられて死に至る物語。当時の結婚制度の矛盾をつき、ルソーの「新エロイーズ」に影響を与えた。
クラリネット【clarinet】
円筒形の木管楽器。1枚のリードを用いて鳴らす。音域は広く、表現力が豊か。1700年頃ドイツで創製。ソプラノ‐クラリネット、バス‐クラリネットなどがある。クラリオネット。
クラリネット
くら‐りょう【内蔵寮】‥レウ
律令制で、中務なかつかさ省に属し、天皇の宝物や日常用品の調達・保管・供進などをつかさどった役所。うちのくらのつかさ。くらづかさ。くらのつかさ。
クラルテ【Clarté フランス】
(光明の意)第一次大戦直後、バルビュスらが起こした国際平和運動。雑誌「クラルテ」を発刊、ロマン=ロランやゴーリキーなどが寄稿。
クラレット【claret】
フランス南西部、ボルドー地方に産する赤葡萄酒の総称。イギリスで付けられた名。
くらわじ‐ない‐もの【食はじ無い物】クラハ‥
食べたことのない物。食べつけない物。狂言、文蔵「とにかくに―をたべをつて」
くらわ・す【食らわす】クラハス
[一]〔他五〕
①食わせる。
②強くなぐる。
③(好ましくない物事を)こうむらせる。「小言を―・す」
[二]〔他下二〕
⇒くらわせる(下一)
くらわ・せる【食らわせる】クラハセル
〔他下一〕[文]くらは・す(下二)
(→)「くらわす」(五段)に同じ。「一発―・せる」
くら‐わたし【倉渡し】
売買条件として、売手が商品を預けている倉庫で買手に引き渡すこと。
くらわんか‐ぶね【食らわんか舟】クラハン‥
江戸時代、淀川の三十石船の船客を相手に飲食物を売った煮売り船の俗称。「飯くらわんか」など、横柄な言葉で酒食を売りつけた。
クラン【clan】
(→)氏族しぞくに同じ。
クランク【crank】
①往復運動を回転運動に変え、またはその逆を行うための折れ曲がった回転軸。
②映画撮影機のハンドル。また、これを回転して映画を撮影すること。
⇒クランク‐アップ
⇒クランク‐イン
⇒クランク‐じく【クランク軸】
クランク‐アップ
(和製語crank up)映画の制作で、撮影を完了すること。
⇒クランク【crank】
クランク‐イン
(和製語crank in)映画の制作で、撮影を開始すること。
⇒クランク【crank】
クランク‐じく【クランク軸】‥ヂク
クランク1の回転軸。曲軸。
⇒クランク【crank】
クランケ【Kranke ドイツ】
(病院用語)患者。
くらんど【蔵人】
(クラヒトの音便)
⇒くろうど
グラント【Ulysses Simpson Grant】
アメリカの軍人。第18代大統領(1869〜1877)。南北戦争時、北軍の総司令官。1879年(明治12)日本を訪れた。(1822〜1885)
グランド【grand】
「大規模の」「大型の」の意。
⇒グランド‐オペラ【grand opera】
⇒グランド‐スラム【grand slam】
⇒グランド‐ピアノ【grand piano】
グランド【ground】
⇒グラウンド。
⇒グランド‐シート【groundsheet】
⇒グランド‐ゼロ【ground zero】
グラント‐エレメント【grant element】
ODAのうち、どれだけが贈与または贈与に近い低利の借款であるかを示す指数。贈与相当指数。国際援助委員会の指標の一つ。
グランド‐オペラ【grand opera】
19世紀のフランスに流行した正統的で大規模な歌劇。歴史的題材による4〜5幕の構成で、合唱とバレエを多用し、オペラ‐コミークと対照をなす。マイヤーベーアらの作品が有名。広義には絢爛豪華に上演されるオペラのこと。
⇒グランド【grand】
グランド‐キャニオン【Grand Canyon】
アメリカ西部、アリゾナ州北西部にある峡谷。コロラド川がコロラド高原を浸食して形成したもので、長さ450キロメートル、深さ1600メートルに及ぶ。大峡谷。世界遺産。
グランド‐キャニオン
提供:JTBフォト
グランドキャニオン
提供:NHK
グランド‐シート【groundsheet】
①キャンプなどで、地面に敷く携帯防水布。
②野球場で、雨天の時に内野に敷く防水布。
⇒グランド【ground】
グランド‐ジョラス【Grandes Jorasses】
フランス・イタリアの国境にそびえる、モンブラン山群の高峰。標高4208メートル。アイガー・マッターホルンとともにアルプス三大北壁として有名。
グランド‐スラム【grand slam】
①ブリッジ7で、13組全部をとること。
②野球で、満塁ホームラン。
③ゴルフ・テニスなどで、主要試合の完全制覇。
⇒グランド【grand】
グランドゼコール【grandes écoles フランス】
フランスの高等教育機関で、高等専門学校の総称。多くはフランス革命前後に創設され、主なものに、国立橋梁土木学校・エコール‐ポリテクニク・高等師範学校・国立古文書学校・パリ政治学院・国立行政学院などがある。
グランド‐ゼロ【ground zero】
⇒グラウンド‐ゼロ
⇒グランド【ground】
グランド‐ピアノ【grand piano】
大型三脚のピアノ。弦を水平に張り、多く演奏会場で用いる。→アップライト‐ピアノ
⇒グランド【grand】
クランプ【clamp】
①工作物を工作機械のテーブル上に取り付ける用具。
②万力まんりきの一種。しゃこ万力。
③かすがい。目かすがい。
グラン‐プリ【grand prix フランス】
最高位の賞。大賞。
クランベリー【cranberry】
ツツジ科の小低木。北アメリカ北部の湿地や荒地に生える。ツルコケモモに似て背は低く、細い花茎を直立させて淡紅色の花をつけ、秋に小型で球形の液果を赤熟。ソース・ジャム・ジュースなどに用いる。
クランポン【crampon フランス】
(→)アイゼンに同じ。
くり【刳り】
刳くること。くった部分。
くり【栗】
ブナ科の落葉高木。低山地の落葉樹林に広く分布。樹皮は暗褐色。葉は長さ8〜12センチメートルの長楕円形、刺状の鋸歯があり、互生。6月頃花穂を出し淡黄色の細花をつける。単性花で雌雄同株。果実は「いが」で包まれ、食用・菓子などにする。木材は耐久・耐湿性が強く、家屋の土台、鉄道の枕木、艪ろ・車・運動具などに用いる。〈[季]秋〉。「栗の花」は〈[季]夏〉。万葉集5「瓜はめば子ども思ほゆ―はめばまして偲しぬはゆ」
クリ(実)
撮影:関戸 勇
クリ(花)
撮影:関戸 勇
くり【涅】
①水底に淀んだ黒い土。黒色の染料に用いる。沙石集2「光を包み跡を隠して―に黒まず」
②涅色くりいろの略。
くり【繰り】
①繰ること。糸などを繰ること。
②察し。かんぐり。狂言、花子「その上きやつは―の早い女ぢやによつて」
③謡曲の音階名の一つ。通常用いる音のうち最高のもの。
く‐り【庫裏・庫裡】
(クは「庫」の呉音)
①寺の台所。庫院。
②転じて、住職や家族の居間。義経記5「―の傍に法師二人児三人居たり」
ぐり【屈輪】
堆朱ついしゅなどの模様の唐草または渦のような形の称。ぐりん。ぐりぐり。
クリア【clear】
①明らかなさま。明晰。澄んでいること。冴えていること。「―な頭の持主」
②高跳で、バーを越えること。「2メートルを―した」
③サッカーなどで、自陣ゴール近くのボールを遠くに蹴り返すこと。
④難しい目標をこえること。基準を満たすこと。「課題を―する」
⑤コンピューターなどで、数値や指示が与えられていない状態にすること。また、画面を何も表示していない状態にすること。
⇒クリア‐ビジョン
くり‐あが・る【繰り上がる】
〔自五〕
①順に順位があがる。「―・って次点が当選する」
②期日などが予定より早くなる。「出発が1日―・る」
③〔数〕数を足した結果、位が上がる。
くり‐あげ【繰上げ】
①くりあげること。「―当選」↔くりさげ。
②歌舞伎で、問答や口論などの時、一方が性急に返答を迫り、「さあさあさあ」「返事は、ドドどうだ」などというせりふを言うこと。
くり‐あ・げる【繰り上げる】
〔他下一〕[文]くりあ・ぐ(下二)
①次第に上へあげる。
②軍勢を次第に引きあげる。繰引きにする。
③順番・時刻などを順繰りに前にもっていく。早める。「次点者を―・げて当選させる」「予定を―・げる」
グリア‐さいぼう【グリア細胞】‥バウ
(neuroglia)中枢神経系の神経組織にあって、その結合・支持・栄養補給などの役割を果たす細胞。神経膠細胞。
クリアストーリー【clerestorey】
キリスト教の教会堂で、側廊上部の壁に設けられた開口部。
クリア‐ビジョン
(和製語clear-vision)高画質化テレビの日本方式の愛称。従来型と両立性を有する。
⇒クリア【clear】
くり‐あみ【繰網】
引網の一種。底魚を捕獲するもので、手繰てぐり網・打瀬うたせ網など。
くり‐あゆみ【繰り歩み】
(→)「繰り出し歩み」に同じ。
クリアランス【clearance】
①取りかたづけること。一掃。
②〔医〕浄化値。腎臓による血中特定物質の尿への排泄能。一定時間内に排泄される物質の総量を血漿中濃度で割る。転じて、血中からの特定物質の消失経過の表現にも用いる。
⇒クリアランス‐セール【clearance sale】
クリアランス‐セール【clearance sale】
在庫品処分のための売出し。棚ざらえ。蔵払い。
⇒クリアランス【clearance】
くり‐あわせ【繰り合せ】‥アハセ
くりあわせること。「万障お―の上御参加下さい」
くり‐あわ・せる【繰り合わせる】‥アハセル
〔他下一〕[文]くりあは・す(下二)
①糸などを繰って合わせる。
②やりくりをする。都合をつける。さしくる。「万障―・せて出席する」
くり‐あん【栗餡】
白餡に栗の実を細かく刻んでまぜたもの。栗饅頭の餡にする。
グリー【glee】
合唱曲の形式。18世紀のイギリス起源の、3部または4部の無伴奏男声合唱曲。
⇒グリー‐クラブ【glee club】
クリーヴランド【Cleveland】
アメリカ合衆国北東部、オハイオ州の都市。エリー湖に臨む港湾都市で、鉄鋼・機械・自動車などの工業が盛ん。人口47万8千(2000)。
クリーク【cleek】
ゴルフクラブの5番ウッドの別称。
クリーク【creek】
(特に中国の)小運河。短い支流。細流。
クリーク【Ernst Krieck】
ドイツの教育学者。ヒトラー統治下のドイツ教育界を理論的に指導。著「教育の哲学」「人間形成」「文化民族の教化組織」など。(1882〜1947)
グリーク【Griek オランダ・Greek イギリス】
ギリシア語。ギリシア人。
グリーグ【Edvard Hagerup Grieg】
ノルウェーの作曲家。近代北欧音楽の代表者の一人。ピアノ協奏曲や組曲「ペール=ギュント」など。(1843〜1907)
グリーグ
提供:Lebrecht Music & Arts/APL
→組曲「ペール‐ギュント」 ソルヴェイグの歌
提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株)
→過ぎた春
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グリー‐クラブ【glee club】
①(Glee Club)1783年に創設されたロンドンの男声合唱クラブ。1857年解散。
②転じて、男声合唱団。
⇒グリー【glee】
くり‐いし【栗石】
①栗の実くらいの小石。
②河原に散在する直径10〜15センチメートルぐらいの丸石。コンクリート骨材などに使用。ぐりいし。
グリース【grease】
軸受・摩擦部分などのうち油の永く保たない所や給油困難な所などに用いる粘度の高い潤滑油。グリス。
⇒グリース‐カップ【grease cup】
⇒グリース‐ガン【grease gun】
グリース‐カップ【grease cup】
潤滑用グリースを貯えておいて徐々に機械部分に供給する容器。
⇒グリース【grease】
グリース‐ガン【grease gun】
グリースを機械などに注入するのに用いる器具。
⇒グリース【grease】
くり‐いだ・す【繰り出す】
〔他四〕
(→)「くりだす」に同じ。
グリーティング‐カード【greeting card】
クリスマスや誕生日などに祝いの言葉を記して贈るカード。
くり‐いと【繰糸】
糸を繰ること。また、繰った糸。
クリート【cleat】
①室内に電線を敷設する場合に、電線を押さえるのに用いる器具。陶器またはエボナイトでつくる。
②ロープを巻きとめるために、檣ほばしらなどに取り付けるT字形の索留め。鉄製または木製。索耳。
クリート【Crete】
クレタの英語名。
クリーナー【cleaner】
(「きれいにするもの」の意)
①掃除機。
②汚れを落とすのに用いる薬品・器具。
クリーニング【cleaning】
(「きれいにすること」の意)
①汚れを落とすこと。洗濯。
②ドライ‐クリーニングの略。
クリーピング‐インフレーション【creeping inflation】
じわじわと進行するインフレーション。上昇率は低いが持続的に物価が上がる状態。
クリープ【creep】
①はうこと。ゆっくり動くこと。「―現象」
②物体に加えた外力の大きさが一定でも、歪ひずみが時間とともにゆっくり増す現象。金属・セラミックス・コンクリート・高分子物質などに多い。→粘弾性→レオロジー
クリーマー【William Randal Cremer】
イギリスの平和運動家。第一インターナショナル結成に携わり、のち自由党議員。ノーベル賞。(1838〜1908)
クリーミー【creamy】
①クリームが多く含まれているさま。
②クリーム状にきめ細かくなめらかなさま。
クリーム【cream】
①牛乳から分離採取した脂肪分。料理・菓子に使用。乳皮。乳脂。乳酪。クレーム。「―‐シチュー」
②クリーム1に似た、卵・牛乳・砂糖などでつくった食品。「―‐パン」「カスタード‐―」
③白粉下おしろいしたあるいは肌や髪の手入れに用いる乳状の化粧料。
④乳剤性軟膏。
⑤靴墨。
⑥クリーム色の略。
Munsell color system: 5Y8.5/3.5
⑦アイス‐クリームの略。
⇒クリーム‐いろ【クリーム色】
⇒クリーム‐サンデー
⇒クリーム‐スープ【cream soup】
⇒クリーム‐ソース【cream sauce】
⇒クリーム‐ソーダ【cream soda】
⇒クリーム‐チーズ【cream cheese】
⇒クリーム‐に【クリーム煮】
⇒クリーム‐パン
クリーム‐いろ【クリーム色】
クリームのような色。淡黄色。
⇒クリーム【cream】
クリーム‐サンデー
(cream sundae)アイスクリーム‐サンデーの略。
⇒クリーム【cream】
クリーム‐スープ【cream soup】
ホワイト‐ソースを使った、とろみのあるスープ。
⇒クリーム【cream】
クリーム‐ソース【cream sauce】
ベシャメル‐ソースに生クリームを加えて作った白いソース。卵・魚・鶏などの料理に用いる。
⇒クリーム【cream】
クリーム‐ソーダ【cream soda】
アイスクリーム‐ソーダの略。
⇒クリーム【cream】
クリーム‐チーズ【cream cheese】
ナチュラル‐チーズで、クリームまたはそれに牛乳を混ぜたものを原料とするもの。熟成させない。軟質で濃厚な味が特徴。
⇒クリーム【cream】
クリーム‐に【クリーム煮】
野菜や肉などを、生クリームやベシャメル‐ソースを使って煮た料理。
⇒クリーム【cream】
クリーム‐パン
(和製語)カスタード‐クリームを中に包んだ菓子パン。
⇒クリーム【cream】
くり‐い・る【繰り入る】
[一]〔自四〕
段々にくりこむ。順次に入りこむ。
[二]〔他下二〕
⇒くりいれる(下一)
くり‐いれ【繰入れ】
くりいれること。
くり‐い・れる【繰り入れる】
〔他下一〕[文]くりい・る(下二)
①順次糸などを繰って引き入れる。
②前のものを次へと送り入れる。編入する。組み入れる。「翌年の予算に―・れる」
くり‐いろ【栗色】
栗の実の皮のような色。焦茶色。
Munsell color system: 2YR3.5/4
⇒くりいろ‐ど【栗色土】
くり‐いろ【涅色】
涅くりで染めたような色。黒い色。くり。
Munsell color system: 10YR3/2
くりいろ‐ど【栗色土】
乾燥地域の土壌。腐植質が少なく、表土の色は熟した栗の色に似ている。ユーラシア大陸ではチェルノーゼム帯の南側、中国北部・北アメリカではチェルノーゼム帯の西側に分布。
⇒くり‐いろ【栗色】
クリーン【clean】
①きれいなさま。清潔なさま。
②あざやかなさま。みごとなさま。
⇒クリーン‐アップ‐トリオ
⇒クリーン‐エネルギー
⇒クリーン‐ヒーター
⇒クリーン‐ヒット【clean hit】
⇒クリーン‐ビル【clean bill】
⇒クリーン‐ベンチ【clean bench】
⇒クリーン‐ルーム【clean room】
⇒クリーン‐ローン【clean loan】
グリーン【green】
①緑。緑色。
Munsell color system: 2.5G5/10
②草地。緑地。芝生。
③ゴルフコースで、芝を特に短く刈ってある、パットを行う区域。
④自然環境の保護に関する意を表す。
⇒グリーン‐カード【green card】
⇒グリーン‐ケミストリー
⇒グリーン‐こうにゅう‐ほう【グリーン購入法】
⇒グリーン‐サラダ【green salad】
⇒グリーン‐しゃ【グリーン車】
⇒グリーン‐ぜい【グリーン税】
⇒グリーン‐タフ【green tuff】
⇒グリーン‐ツーリズム【green tourism】
⇒グリーン‐ティー【green tea】
⇒グリーン‐ピース【green peas】
⇒グリーン‐フィー【green fee】
⇒グリーン‐プロセス
⇒グリーン‐ベルト【green belt】
⇒グリーン‐ベレー【Green Beret】
⇒グリーン‐ボーイ【green boy】
グリーン【Julien Green】
フランスの作家。両親はアメリカ南部からの移民。モーリアックとともに20世紀フランスのカトリック作家の代表。小説「モイラ」、「日記」など。(1900〜1998)
グリーン【Thomas Hill Green】
イギリスの新ヘーゲル主義の哲学者。人格の実現という観点から自由主義の基礎づけを試みた。著「倫理学序説」。(1836〜1882)
グリーン【Graham Greene】
イギリスのカトリック作家。現代における宗教問題を正面から取り上げた本格的小説「権力と栄光」「事件の核心」のほかに、「第三の男」などのエンターテインメント(娯楽)小説を書いた。(1904〜1991)
グリーン【Aleksandr S. Grin】
ロシア(ソ連)の小説家。本姓グリネフスキー。架空の土地を舞台とした幻想的な作品で知られる。作「真紅の帆」「輝く世界」「波の上を駆ける女」など。(1880〜1932)
クリーン‐アップ‐トリオ
(和製語cleanup trio)野球で、打順3番・4番・5番を打つ強打者の三人組。
⇒クリーン【clean】
クリーン‐エネルギー
(clean energy)廃棄物による環境汚染をもたらさないエネルギー。風力・太陽熱・地熱など。
⇒クリーン【clean】
グリーン‐カード【green card】
(緑色であることから)米国政府が外国人に発行する労働・永住許可証の通称。
⇒グリーン【green】
グリーン‐かんすう【グリーン関数】‥クワン‥
(イギリスの数学者George Green1793〜1841の名に因む)物理量の変化を定める微分方程式で、物理量の源となる部分がデルタ関数で表される場合に解となる関数。基本解。
グリーン‐ケミストリー
(和製語green chemistry)自然環境を保護し持続可能な社会を構築するための化学技術。
⇒グリーン【green】
グリーン‐こうにゅう‐ほう【グリーン購入法】‥ニフハフ
国・地方公共団体による環境負荷の少ない製品の調達の推進や国民への情報提供の義務づけを定める法律。正式名は「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」。2000年制定。
⇒グリーン【green】
グリーン‐サラダ【green salad】
緑色の野菜を中心としたサラダ。
⇒グリーン【green】
グリーン‐しゃ【グリーン車】
JRの、特別料金を必要とする旅客車。1969年に制定。従来の1等車に代わるもので、緑色のマークがある。
⇒グリーン【green】
グリーン‐ぜい【グリーン税】
環境への配慮に応じて負担に差を設ける税。
⇒グリーン【green】
グリーン‐タフ【green tuff】
緑色の鉱物を含む凝灰岩(タフ)。火山砕屑さいせつ物が固結し変質した時にこれらの鉱物を生じたと考えられる。羽越地方を中心とした中新世の地層中に多く見られる。広義には、緑色の鉱物を含まなくても、日本に産出する中新世(時には鮮新世)の火山砕屑物起源の厚い地層に対してもいう。緑色凝灰岩。
⇒グリーン【green】
グリーン‐ツーリズム【green tourism】
都市住民が農山漁村に訪れ、滞在型の余暇活動をすること。
⇒グリーン【green】
グリーン‐ティー【green tea】
緑茶。日本茶。
⇒グリーン【green】
グリーン‐ピース【green peas】
青豌豆あおえんどう。また、それを缶詰加工したもの。
⇒グリーン【green】
グリーンピース【Greenpeace】
国際的な環境保護団体の一つ。反核・環境保護などを目的に非暴力・直接の抗議行動を展開。1971年カナダで結成。本部はアムステルダム。各国に支部がある。
クリーン‐ヒーター
(和製語clean heater)暖房器具の一種。吸気・排気装置が室外にあるため、室内の空気汚染が少ない暖房器。
⇒クリーン【clean】
クリーン‐ヒット【clean hit】
野球で、よい当りの安打。鮮やかな安打。
⇒クリーン【clean】
クリーン‐ビル【clean bill】
荷為替にがわせ手形に対して、担保のない為替手形。裸手形。
⇒クリーン【clean】
グリーン‐フィー【green fee】
ゴルフで、コースの使用料。
⇒グリーン【green】
グリーン‐プロセス
(和製語green process)グリーン‐ケミストリーの概念に基づく化学製品の製造過程。
⇒グリーン【green】
グリーン‐ベルト【green belt】
(→)緑地帯りょくちたい。
⇒グリーン【green】
グリーン‐ベレー【Green Beret】
アメリカ・イギリス陸軍の対ゲリラ戦訓練などを受けた特殊部隊員。緑色のベレー帽をかぶっているからいう。
⇒グリーン【green】
クリーン‐ベンチ【clean bench】
作業空間を無菌や無塵に保つための作業台。
⇒クリーン【clean】
グリーン‐ボーイ【green boy】
ボクシングで、新人選手のこと。4回戦ボーイとも。
⇒グリーン【green】
グリーンランド【Greenland】
北アメリカ大陸の北東、北大西洋にある世界最大の島。デンマーク領。面積217万5000平方キロメートル。人口5万7千(2004)。中心都市ゴットホープ(ヌーク)。住民はエスキモーと北欧系ヨーロッパ人。
クリーン‐ルーム【clean room】
高度の防塵機能を備えた部屋。ICや精密機械などの製造工場、手術室などに使用。防塵室。無塵室。
⇒クリーン【clean】
クリーン‐ローン【clean loan】
為替銀行が資金不足を補うために外国銀行から無担保で借り入れる短期の貸付金。
⇒クリーン【clean】
クリヴォイ‐ログ【Krivoi Rog】
ウクライナ南部の都市。世界有数の鉄鉱石の産地で、鉄鋼・機械・セメントなどの工業が盛ん。人口66万7千(2001)。
くり‐うめ【栗梅】
染色の一つ。栗皮色の赤みの勝ったもの。栗梅色。毛吹草6「色こきは―ぞめの紅葉哉」
Munsell color system: 10R4/5.5
クリエーション【creation】
創造。創作。
クリエーター【creator】
①造物主。創造者。
②創作家。創始者。
③広告制作者。
クリエーティブ【creative】
①創造的。独創的。
②広告制作。
クリエート【create】
創造すること。
クリオーリョ【criollo スペイン】
⇒クレオール
クリオネ【Clione ラテン】
ハダカカメガイ科の巻貝。外洋浮遊性で北の海にすみ、体長2〜3センチメートル。体は半透明で、成長とともに貝殻が消失し、水中をひれをあおって泳ぐ。
くり‐おろ・す【繰り下ろす】
〔他四〕
だんだん下へ送りやる。くりさげる。
くり‐かえ【繰替え】‥カヘ
くりかえること。「資金の―」
⇒くりかえ‐ばらい【繰替え払い】
くり‐かえし【繰返し】‥カヘシ
くりかえすこと。
⇒くりかえし‐くりかえし【繰返し繰返し】
⇒くりかえし‐ふごう【繰返し符号】
くりかえし‐くりかえし【繰返し繰返し】‥カヘシ‥カヘシ
〔副〕
同じことを何度も何度も行うさま。
⇒くり‐かえし【繰返し】
くりかえし‐ふごう【繰返し符号】‥カヘシ‥ガウ
(→)「踊り字」に同じ。
⇒くり‐かえし【繰返し】
くり‐かえ・す【繰り返す】‥カヘス
〔自他五〕
①一度繰った糸などを更に繰る。繰り戻す。掻き返す。万葉集7「河内女かふちめの手染の糸を―・し」
②同じことを何回もする。反復する。源氏物語若紫「かう―・し聞え知らする心の程を」。「歴史は―・す」
くりかえ‐ばらい【繰替え払い】‥カヘバラヒ
①使途のきまった金銭を、一時他の用途に立て替えて支払うこと。
②会計法などで認められた国庫金の支出方法の特例の一つ。歳入金・歳出金・歳入歳出外現金を交互に繰り替えて使用すること。
⇒くり‐かえ【繰替え】
くり‐か・える【繰り替える】‥カヘル
〔他下一〕
①あれとこれとを替えて用いる。交換する。
②繰替え払いをする。
くり‐か・く【繰り懸く】
〔他下二〕
①たぐってひっかける。散木奇歌集「花薄まそほの糸を―・けて」
②くりかえしてしかける。
くり‐かすげ【栗糟毛】
馬の毛色の名。白い差毛さしげのある栗毛。
くり‐かた【刳形・繰形】
①刳ってあけた穴。徒然草「箱の―に緒を付くる事」
②〔建〕(moulding)部材を刳って曲面になった部分。建築や家具の部分装飾に用いる。
くり‐がた【栗形】
刀の鞘表さやおもての鯉口こいぐち近くに付ける、孔を穿うがった栗の実み状のもの。角製または金属製。この孔に下緒さげおを通す。下緒通さげおどおし。→腰刀(図)
栗形
くり‐かのこ【栗鹿の子】
求肥ぎゅうひ糖を小豆漉餡こしあんで包んで丸め、周りに栗の蜜漬をつけ、寒天液などで固めた菓子。
栗鹿の子
撮影:関戸 勇
くり‐カボチャ【栗南瓜】
「カボチャ(南瓜)」参照。
くりから【倶利迦羅】
(梵語Kulika)倶利迦羅竜王の略。
⇒くりから‐ふどう【倶利迦羅不動】
⇒くりから‐もんもん【倶利迦羅紋紋】
⇒くりから‐やき【倶利迦羅焼】
⇒くりから‐りゅうおう【倶利迦羅竜王】
くりから‐とうげ【倶利伽羅峠】‥タウゲ
富山・石川県境にある旧北陸道の峠。標高277メートル。山中に倶利迦羅不動明王の小祠がある。1183年(寿永2)源義仲の率いる反乱軍が平維盛らの追討軍を破った所。礪波となみ山。
くりから‐ふどう【倶利迦羅不動】
(→)倶利迦羅竜王に同じ。
⇒くりから【倶利迦羅】
くりから‐もんもん【倶利迦羅紋紋】
背中に施した倶利迦羅竜王の模様のいれずみ。また、そのいれずみをした人。
⇒くりから【倶利迦羅】
くりから‐やき【倶利迦羅焼】
鯛のひれを串に巻きつけて焼いた料理。婚礼その他正式の膳部に用いた。倶利迦羅竜王の形像に似ることによる。
⇒くりから【倶利迦羅】
くりから‐りゅうおう【倶利迦羅竜王】‥ワウ
不動明王の変化へんげ身で竜王の一種。形像は、磐石の上に立って剣に巻きついた黒竜が剣を呑む姿を示し、火焔に覆われる。不動明王の持物の利剣と羂索けんさくとを合したもの、またその種子しゅじの形という。倶利迦羅明王。倶利迦羅不動。
⇒くりから【倶利迦羅】
くり‐かわ【栗皮】‥カハ
①栗の実の皮。
②黒みをおびた赤茶色の革。栗革。
③栗皮茶の略。
⇒くりかわ‐ちゃ【栗皮茶】
くりかわ‐ちゃ【栗皮茶】‥カハ‥
黒みをおびた赤茶色。栗革茶。くりかわ。
⇒くり‐かわ【栗皮】
くりかわ‐の‐くつ【烏皮の沓】‥カハ‥
朝服用の牛革製黒漆塗の沓。「烏皮うひの沓」ともいう。
烏皮の沓
く‐りき【功力】
〔仏〕功徳の力。修行によって得た力。〈日葡辞書〉
くり‐きんとん【栗金団】
クリの実を煮つぶして作ったきんとん。また、クリの実をまぜたきんとん。
くり‐くり
①目などが連続して回り動くさま。また、目がまるく大きいさま。「目を―させる」
②髪をそったり短く刈ったりしてまるい頭がむきだしであるさま。「頭を刈って―にする」
③まるまると肥えたさま。「―太った子」
⇒くりくり‐ぼうず【くりくり坊主】
ぐり‐ぐり
①丸みのあるものを押しつけて回し動かす音。また、そのさま。「肩にひじを当てて―もむ」
②皮下の脂肪腫やリンパ腺腫脹などで、外部からかたまりとして触れるもの。「首筋に―ができた」
③髪をそったり刈ったりして頭がむきだしであるさま。「くりくり」よりいかつい感じ。「―のいがぐり頭」
ぐり‐ぐり【屈輪】
⇒ぐり
くりくり‐ぼうず【くりくり坊主】‥バウ‥
髪をすっかり剃ったあたま。また、その人。
⇒くり‐くり
くり‐げ【栗毛】
馬の毛色の名。たてがみと尾は赤褐色で、地色の赤黒色のもの。平家物語8「―なる馬の下尾白いに乗りかへて」
⇒くりげ‐ぶち【栗毛駁】
クリケット【cricket】
イギリス古来の国民的な球技。11人ずつ二組のチームが攻守に分かれ、ボールをバットで打ち、2カ所にあるウィッケット(木製の小さな三柱門)の間を走って得点を争う。
くりげ‐ぶち【栗毛駁】
馬の毛色の名。栗毛のぶちのあるもの。くりぶち。
⇒くり‐げ【栗毛】
グリコーゲン【Glykogen ドイツ】
動物の肝臓や筋肉のほか菌類にも含まれる多糖類の一つ。白色無味無臭の粉末。ヨードで赤色となり、また容易に葡萄糖などに分解。肝臓グリコーゲンはエネルギー貯蔵物質、筋肉グリコーゲンは筋収縮のエネルギー供給源。糖原質。
グリコール【Glykol ドイツ・glycol イギリス】
①(→)エチレン‐グリコールの略。
②2価アルコールの総称。ジオール。
くり‐こし【繰越し】
①くりこすこと。
②簿記で、計算の結果を次ページへ送ること。
③簿記で、勘定残高を次期の勘定面に送ること。
④和服の襟を抜いて着るために、襟肩明えりかたあきを後身頃うしろみごろ側へずらせること。またはその部分。
⇒くりこし‐きん【繰越金】
⇒くりこし‐けいさんしょ【繰越計算書】
くりこし‐きん【繰越金】
①繰越しとなった金銭。
②株式会社などにおいて、当期未処分利益から利益準備金・配当金・役員賞与などの利益処分額を控除した後の残余額で、次期に繰り越されるもの。その金額が正の場合、繰越利益となり、負の場合、繰越損失となる。→前期繰越金。
⇒くり‐こし【繰越し】
くりこし‐けいさんしょ【繰越計算書】
各省・庁の長が年度内に支出し終わらなかった経費を翌年度に繰り越す必要のある時、財務大臣の承認を得るために提出すべき計算書。
⇒くり‐こし【繰越し】
グリコシド【glycoside】
〔化〕(→)配糖体はいとうたいに同じ。
くり‐こ・す【繰り越す】
〔他五〕
①順次に次へ送りやる。
②会計上、繰越しをする。「次年度に―・す」
くり‐ごと【繰り言】
(クリコトとも)
①同じことを繰り返して、くどくどと言うこと。また、その言葉。〈日葡辞書〉。「老いの―」
②愚痴をいうこと。また、ぐち。
くり‐ことば【繰り言葉】
遊戯の一種。言いにくくまちがえやすい文句を、早口にあやまりなく繰り返して言って、その度数の多いのを勝ちとするもの。
くりこ‐の‐もち【栗粉の餅】
(→)「栗の子餅」に同じ。狂言、業平餅「―とくりごとを」
くりこま‐やま【栗駒山】
宮城・岩手・秋田3県の県境にある二重式火山。標高1627メートル。山麓南側に栗駒五湯など温泉が多く、こけしの産地がある。須川岳。
栗駒山
提供:オフィス史朗
くりこみ‐りろん【くりこみ理論】
量子電磁力学で、理論上は無限大に発散する物理量(例えば電子の自己エネルギー)を、有限な値におきかえて発散の困難を避けようとする計算法。朝永振一郎とシュウィンガーが独立に提案。
くり‐こ・む【繰り込む】
〔他五〕
①つぎつぎに送り入れる。
②端数を切り上げる。
③手元にたぐりよせる。つきだした槍を手許へひきもどす。
④他のものに組み入れる。「日程に―・む」
⑤(自動詞的に)大勢がつぎつぎに入りこむ。「会場に―・む」
グリザイユ【grisaille フランス】
灰色の明暗・濃淡によって描く単色画。浮彫のような立体的効果を与える。また、その作品。
くりさき‐りゅう【栗崎流】‥リウ
天正(1573〜1592)の頃、肥後国宇土郡栗崎の人栗崎道喜(1568〜1651)が呂宋ルソン島に渡ってスペイン人に外科術を学び、帰国後長崎で始めた南蛮外科医術の流派。
くり‐さげ【繰下げ】
くりさげること。「予定の―をする」↔くりあげ
くり‐さ・げる【繰り下げる】
〔他下一〕[文]くりさ・ぐ(下二)
順ぐりにあとへ回していく。順番・日時などをあとにもっていく。「大雪のため開始時間を―・げる」
くりしぎ‐ぞうむし【栗鴫象虫】‥ザウ‥
ゾウムシ科の甲虫。体は灰黄色の鱗毛を密生。体長約8ミリメートル。細長い口吻で栗の実に小孔を穿ち、卵を産み込む。幼虫は蛆うじ型で俗に「くりむし」といい、栗の実を食害する。シギムシ。
クリシギゾウムシ(幼虫)
撮影:海野和男
くりしま【栗島】
姓氏の一つ。
⇒くりしま‐すみこ【栗島すみ子】
くりしま‐すみこ【栗島すみ子】
映画女優・日本舞踊家。本姓、池田。東京生れ。映画「虞美人草」(1921年)などに出演、初期のスターとなる。(1902〜1987)
⇒くりしま【栗島】
くり‐じめ【繰締め】
①綱などを繰ってしめること。
②紐などを幾重にも輪にしてくくったもの。
⇒くりじめ‐の‐お【繰締の緒】
⇒くりじめ‐の‐かん【繰締の鐶】
くりじめ‐の‐お【繰締の緒】‥ヲ
鎧よろいや具足の下端に取り付け、繰締の鐶を通して引き締め、身体に密着させる緒。
⇒くり‐じめ【繰締め】
くりじめ‐の‐かん【繰締の鐶】‥クワン
鎧よろいや具足の背後の、引合せ近くの下端に取り付けた鐶。繰締の緒を通して締めるためのもの。
⇒くり‐じめ【繰締め】
クリシュナ【Kṛṣṇa 梵】
ヒンドゥー教の神格。半神半人的な英雄で、ヴィシュヌの化神の一つ。「バガヴァッド‐ギーター」など親しみやすい神話的物語の主人公として、広く信仰される。
グリシン【Glycin ドイツ】
蛋白質を構成するアミノ酸の一つ。アミノ酸のうち最も簡単で旋光性をもたない。絹フィブロイン・ゼラチンなどに多く含まれる。
クリスタル【crystal】
①水晶。
②結晶。
③クリスタル‐ガラスの略。
⇒クリスタル‐ガラス【クリスタル硝子】
⇒クリスタル‐マイクロフォン【crystal microphone】
クリスタル‐ガラス【クリスタル硝子】
①屈折率・透明度が高く、輝きに富むガラス。鉛ガラスと鉛を含まないボヘミア‐ガラスとがある。光学器械や高級食器類などに用いる。
②高級なカットグラス製品。
⇒クリスタル【crystal】
クリスタル‐マイクロフォン【crystal microphone】
圧電気結晶板を用いて、音波の振動を電気的振動に変えるマイクロフォン。
⇒クリスタル【crystal】
クリスチャニア【Christiania】
①オスロの旧称。
②(1で始めたからいう)滑走中スキーを揃えたまま、高速度で滑降回転する技術。急速回転。
クリスチャン【Christian】
キリスト教信者。キリスト教徒。キリスト者。
⇒クリスチャン‐サイエンス【Christian Science】
⇒クリスチャン‐ネーム【Christian name】
クリスチャン‐サイエンス【Christian Science】
1866年アメリカのエディ(Mary Baker Eddy1821〜1910)が法則を発見し、79年ボストンに創始したキリスト教団体。罪・病気は神性の法則(サイエンス)を悟ることによって癒されると主張。1908年、機関新聞「クリスチャン‐サイエンス‐モニター」を創刊。
⇒クリスチャン【Christian】
クリスチャン‐ネーム【Christian name】
キリスト教で、洗礼式の際に授ける名。一般に使徒・聖者の名を用いる。洗礼名。
⇒クリスチャン【Christian】
クリスティ【Agatha Christie】
イギリスの女性作家。探偵ポアロや老嬢探偵ミス=マープルを登場させて、多数の推理小説を書いた。作「アクロイド殺人事件」「そして誰もいなくなった」など。(1890〜1976)
クリスティーナ【Christina】
スウェーデンの女王(在位1632〜1654)。グスタフ2世の娘。学芸を保護・奨励し、グロティウス・デカルトらを招聘。ローマで没。(1626〜1689)
クリスティーヌ‐ド‐ピザン【Christine de Pisan】
フランス中世末期の女性詩人・著作家。宮廷風の優雅な詩形に若い寡婦の哀しみを盛る。「薔薇ばら物語」後編に反発して女性擁護の論陣を張った。(1364〜1430)
クリステヴァ【Julia Kristeva】
フランスの女性哲学者・社会学者・精神分析家。ブルガリア生れ。意味生成の記号学を提唱。記号論とフロイトの精神分析を基軸とする独得の評論で、女性論を展開。著「セメイオティケ」「恐怖の権力」「黒い太陽」など。(1941〜)
クリステル【klisteer オランダ】
〔医〕
⇒キリステル
クリスト
⇒キリスト
クリストバル‐せき【クリストバル石】
(cristobalite)ケイ酸鉱物の一種。正方晶系。正八面体結晶。火山岩の石基や空隙に少量ではあるがしばしば含まれる。
クリストフ【Henri Christophe】
ハイチ共和国独立の指導者の一人。初代総督。デサリーヌ暗殺後、1807年大統領、11年国王アンリ1世としてハイチ北部を支配。堅固なラフェリエール要塞は有名。病に倒れ自決。セゼール「クリストフ王」の主人公。(1767〜1820)
クリスピー【crispy】
歯ざわりが、かりかり、ぱりぱりしているさま。
クリスマス【Christmas; Xmas】
(Xは「キリスト」のギリシア語表記の頭字。masは祭日の意)キリストの降誕祭。12月25日に行う。ミトラ教の太陽神の新生を祝う「冬至の祭」をキリスト教が取り入れたもの。聖誕祭。降誕祭。ノエル。〈[季]冬〉
[reference]⇒クリスマス‐イブ【Christmas Eve】くらやみ‐ばん【暗闇番】🔗⭐🔉
くらやみ‐ばん【暗闇番】
江戸幕府の台所番だいどころばんの俗称。
⇒くら‐やみ【暗闇】
くらやみ‐まつり【暗闇祭】🔗⭐🔉
くらやみ‐まつり【暗闇祭】
灯火を消して闇夜に行う祭。東京都府中市の大国魂おおくにたま神社の宵祭が有名。
⇒くら‐やみ【暗闇】
くれ‐やみ【暗れ闇】🔗⭐🔉
くれ‐やみ【暗れ闇】
心のくれまどうこと。くらやみ。栄華物語月宴「―にて過ぐさせ給ふにも」
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くら-やみ【暗闇】🔗⭐🔉
くら-やみ [0] 【暗闇】
(1)明かりがなくて暗いこと。また,暗い場所。くらがり。
(2)人の目につかない所。人に知られない所。「悪事を―に葬る」
(3)前途の見通しがはっきりせず,将来に希望がもてないこと。「社会正義が通らないようでは世の中は―だ」
くらやみ=から牛を引き出す🔗⭐🔉
――から牛を引き出す
⇒暗がりから牛を引き出す
くらやみ=の鉄砲(テツポウ)🔗⭐🔉
――の鉄砲(テツポウ)
あてずっぽうにやってみること。闇夜の鉄砲。
くらやみ=の恥を明るみへ出す🔗⭐🔉
――の恥を明るみへ出す
穏やかに対処すれば知られずにすんだ恥を,騒ぎ立ててかえって世間に暴露する。
くらやみ=の頬冠(ホオカムリ)🔗⭐🔉
――の頬冠(ホオカムリ)
暗闇では顔が見えないのに,なお頬かむりして顔を隠す。無益なことをすることのたとえ。
くらやみ-ざいく【暗闇細工】🔗⭐🔉
くらやみ-ざいく [5] 【暗闇細工】
目隠しをして,手渡される目・鼻・耳などを顔の輪郭の中に並べる遊び。福笑いの類。
くらやみ-ばん【暗闇番】🔗⭐🔉
くらやみ-ばん [0] 【暗闇番】
江戸幕府の台所番の俗称。闇夜番。台所番。
くらやみ-まつり【暗闇祭(り)】🔗⭐🔉
くらやみ-まつり [5] 【暗闇祭(り)】
灯火を消して闇夜に神霊の渡御を迎える祭り。東京都府中市の大国魂(オオクニタマ)神社のものは深夜八基の御輿(ミコシ)が御旅所に行幸する。
くらやみ【暗闇に[で]】(和英)🔗⭐🔉
くらやみ【暗闇に[で]】
in the dark(ness).→英和
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