きょ［巨］ (一)たいへん大きい。 「巨大・巨人・巨体・巨木[0][1]」 (二)多い。 「巨万・巨額・巨財」 (三)えらい。 「巨匠」

きょあく【巨悪】[1] 時の権力者△にも抑えられない（自身が主役をつとめる）ような、その社会の体質を変えるほどの大きな悪。 「―に蝕^ムシバまれた国家」

きょえき【巨益】[0][1] 非常に大きな利益。巨利。

きょおう【巨桜】キョアウ[0] 何百年もの樹齢を有し、他の桜よりも けた違いに大きい桜。

きょおく【巨億】[1] ばくだいな数。〔「巨万」より強い気持の言葉〕

きょかい【巨魁】キョクワイ[0] 賊の仲間の首領。 [表記]「〈渠魁〉」とも書く。

きょがく【巨額】[0] お金の量が けたはずれに多いこと。 「―に上る融資／―な借財」 ――さ[0]

きょかん【巨漢】[0] 並はずれて からだの大きな男性。大男。

きょかん【巨艦】[0] 大きな軍艦。

きょがん【巨岩】[0] 大きな岩。 [表記]「巨〈巌」とも書く。

きょく【巨躯】[1] 大きな からだ。巨体。

きょこん【巨根】[0] (一)けたはずれに太く大きく広がった根。 (二)普通よりも大きな男根。

きょさい【巨細】[0][1] 「大小」の意の漢語的表現。こさい。 「―漏らさず／―に〔＝細かい所まで略さずに〕調べる」

きょざい【巨材】[0] 大きな材木。〔その当時としての大人物の意にも用いられる〕

きょざい【巨財】[0] 多くの財宝・財産。 「―をたくわえる」

きょさつ【巨刹】[0] 大きな寺院。大伽藍（^{ダイガラン}）。

きょし【巨資】[1] 多くの資本。 「―を投じる」 [表記]「〈鉅資」とも書く。

きょしてき【巨視的】[0] ―な／―に 微視的　 (一)肉眼で見分けられるくらいの大きさである様子。 「―世界[5]」 (二)部分にとらわれず、対象全体の特徴などを他のものと対比して大きく見ようとする様子。マクロ。

きょじゅ【巨儒】[1] 「大学者」の意の漢語的表現。 [表記]「〈鉅儒」とも書く。

きょじゅ【巨樹】[1] 大きな立ち木。

きょじゅう【巨獣】キョジウ[0] 大きな けもの。

きょしょう【巨匠】キョシヤウ[0] （芸術界の）大家。 「画壇の―」

きょじん【巨人】[0] 並はずれてからだの大きな人。ジャイアント。〔その方面での並はずれた才能の持主の意にも用いられる。例、「ロシアの生んだ―ドストエフスキー」〕 「―ゴリアテ」

きょせい【巨星】[0] 形が大きく、光が強い恒星。〔ある方面で輝かしい業績をあげた偉大な存在の意にも用いられる。例、「―墜^オつ＝不世出の人材が世を去ったことを惜しむ形容」〕

きょせき【巨石】[0][1] 大きな石。 「―信仰・―文化」

きょぞう【巨像】キョザウ[0] （彫刻像などの）大きな姿。 「イースター島の―、モアイ」

きょたい【巨体】[0] 同類のものとは比べ物にならないほど大きな、人間や動物のからだ。

きょだい【巨大】[0] ―な／―に 同類に属する物より、規模がはるかに大きい様子。 「―化した…／―産業[4]」 ――さ[0]

きょとう【巨頭】[0] 国家や大きな組織の重要な地位にあって、実権を持っている人。 「―会談[4]」

きょはく【巨擘】[0] 〔「擘」は、おやゆびの意〕 団体などにおいて指導的な立場に在る人。

きょひ【巨費】[1] 非常に多くの費用。 「―を投じる」

きょふ【巨富】[1] 途方も無く多い財産。 「―を築く」

きょへん【巨編】[0] 「映画などの（超）大作」の意の漢語的表現。 [表記]「巨〈篇」とも書く。

きょほ【巨歩】[1] (一)大またに歩くこと。 「―を踏み出す〔＝力強く出発する〕」 (二)〔大きな足跡の意〕 その方面の進歩・発展に尽くした大きな功績。 「―を残す」

きょほう【巨砲】キョハウ[0] 大きな大砲。〔野球では強打者の、すもうでは強い突っぱりの意にも用いられる〕

きょぼく【巨木】[0] 神霊が宿ると考えられる大木。 「―倒るるの観有り〔＝偉大な存在の死を惜しむ表現〕／―信仰」

きょまん【巨万】[0][2] 非常に大きな数（量）。 「―の富」

きょり【巨利】[1] 大きな利益。 「―を△むさぼる（博する）」 小利

こさい【巨細】[0][1] 〔古〕〔大と小の意〕 「―に（わたって）〔＝細大もらさず。一部始終〕」