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かた・い【硬い】🔗🔉

かた・い【硬い】 (形) (1)力を加えても,たやすく形や状態を変えない。⇔やわらかい 「―・い宝石」 (2)こわばっていてぎこちない。「―・い表情」 (3)よくこなれていない。「―・い表現」

かたさ【硬さ】🔗🔉

かたさ【硬さ】 (1)硬い度合。 (2)〔心〕行動・思考に関して,個々の状況に対応する融通性・柔軟性がないこと。

こうえん【硬鉛】🔗🔉

こうえん【硬鉛】 鉛に 1〜10%のアンチモンを加えた合金。鉛合金中,硬度が最も高く,耐食性にすぐれる。

こうおん【硬音】🔗🔉

こうおん【硬音】 〔fortis〕 強い呼気圧で,調音器官が緊張したまま出される子音。英・独・仏などのヨーロッパの言語では,おおよそ無声音は調音器官が緊張したまま出されるので硬音となり,有声音は調音器官が弛緩しており呼気圧が弱いので軟音となる。デンマーク語では無声音に硬音と軟音の対立がみられる。強音。

こうか【硬化】🔗🔉

こうか【硬化】 (1)物が硬くなること。 (2)態度・意見などが強硬な状態になること。「態度が―する」 (3)市場の相場が買い人気になって,上がる気配に向かうこと。⇔軟化 (4)熱硬化性樹脂が,熱の作用によって分子間が架橋され硬くなること。また,加熱されて軟化した熱可塑性樹脂が冷えて硬くなること。⇔軟化

こうか【硬貨】🔗🔉

こうか【硬貨】 (1)紙幣に対して,金属で鋳造した通貨。金貨・銀貨・銅貨など。コイン。 (2)国際金融上,金または金の裏付けのある貨幣と交換可能な通貨。ハード-カレンシー。→軟貨

こうかしょう【硬化症】🔗🔉

こうかしょう【硬化症】 組織が変性して硬くなることによっておこる病的状態。動脈硬化症・腎硬化症など。

こうかゆ【硬化油】🔗🔉

こうかゆ【硬化油】 魚油や植物油などの液状の油脂に水素を添加し,不飽和脂肪酸を飽和脂肪酸に変えて固化させたもの。マーガリン・石鹸などの製造原料にする。

こうきゅう【硬球】🔗🔉

こうきゅう【硬球】 硬式のテニス・野球などで使うかたい球。⇔軟球

こうぎょく【硬玉】🔗🔉

こうぎょく【硬玉】 翡翠(ひすい)輝石の微細結晶の集合体。白色・緑色で,透明または半透明。主産地はミャンマー。翡翠とよばれる宝石の典型的なもの。日本では新潟県姫川の支流で産した。⇔軟玉

こうけつ【硬結】🔗🔉

こうけつ【硬結】 (1)かたくなること。かたくとざすこと。 (2)〔医〕炎症や鬱血(うつけつ)により,軟組織が硬くなること。また,その病変部位。硬化。硬変。

こうこう【硬膏】🔗🔉

こうこう【硬膏】 常温では固形で,体温に接すると粘着性を生ずる膏薬。⇔軟膏

こうこう【硬鋼】🔗🔉

こうこう【硬鋼】 炭素鋼のうち炭素を 0.36〜0.50%含むもの。硬度・抗張力が大きく,伸び率が小さい。レール・外輪・シリンダー・工具などに用いる。

こうこうがい【硬口蓋】🔗🔉

こうこうがい【硬口蓋】 口蓋の前半の部分。強く厚い粘膜に覆われ,裏側に骨があってかたい。⇔軟口蓋

こうこうがいおん【硬口蓋音】🔗🔉

こうこうがいおん【硬口蓋音】 硬口蓋と前舌面との間で調音される子音または半母音。[c][f][][j] など。上顎音。顎音。かたこうがいおん。→口蓋音

こうこつ【硬骨】🔗🔉

こうこつ【硬骨】 (1)脊椎動物の硬骨魚類以上にある骨の一種。丈夫な骨膜におおわれ,硬い骨質とその内部にある海綿状の骨質および内部腔所を埋める造血組織の骨髄からなる。⇔軟骨 (2)意志が固く,みだりに信念を曲げないこと。「―の士」

こうこつかん【硬骨漢】🔗🔉

こうこつかん【硬骨漢】 意志が強く,みだりに自分の主義を曲げない男。

こうこつぎょるい【硬骨魚類】🔗🔉

こうこつぎょるい【硬骨魚類】 脊椎動物の魚類の一綱。内骨格が硬骨で形成され,鱗(うろこ)に覆われ,鰾(うきぶくろ)や鰓蓋(えらぶた)をもつ。サメ・エイ類などを除く魚類のほとんどがこれに属する。→軟骨魚類

こうざい【硬材】🔗🔉

こうざい【硬材】 木材工芸で,ケヤキやカツラなどの広葉樹の材をいう。硬木。

こうしき【硬式】🔗🔉

こうしき【硬式】 ボールなどにかたい材料を使う方式。野球・テニスなどで硬球を使うやり方。⇔軟式

こうしつ【硬質】🔗🔉

こうしつ【硬質】 物の質がかたいこと。かたい性質。⇔軟質

こうしつガラス【硬質ガラス】🔗🔉

こうしつガラス【硬質ガラス】 硬度が大きく,軟化温度の高いガラス。アルカリ分を低くし,ホウ酸を加えたホウケイ酸ガラスなど。

こうしつゴム【硬質ゴム】🔗🔉

こうしつゴム【硬質ゴム】 硫黄分を多く加えた弾性の小さいゴム。エボナイトなど。

こうしつこむぎ【硬質小麦】🔗🔉

こうしつこむぎ【硬質小麦】 強力粉の原料となる小麦。穀粒が硬く,粒の切断面がガラス状であることから,ガラス質小麦ともいう。→強力粉

こうしつじき【硬質磁器】🔗🔉

こうしつじき【硬質磁器】 900℃ほどで焼いた素地(きじ)に釉(うわぐすり)をかけ,さらに 1400℃ほどで焼き上げた磁器。色が白く緻密。食器・電気器具に用いる。

こうしつせんいばん【硬質繊維板】🔗🔉

こうしつせんいばん【硬質繊維板】 〔hardboard; hard fibre board〕 破砕した木削片を繊維化して圧縮成形した板。壁板・床板・家具・キャビネットなどに使用する。ハード-ボード。

こうしつとうき【硬質陶器】🔗🔉

こうしつとうき【硬質陶器】 陶器の一。1200℃ほどで素焼きをしたのち,釉(うわぐすり)をかけて 1000℃ぐらいで焼き上げたもの。磁器と陶器の中間の硬度をもち,地肌は白いが,磁器のような透明性はない。食器・タイルなどに用いる。長石質陶器。

こうしつまい【硬質米】🔗🔉

こうしつまい【硬質米】 (1)水分含有量の少ない米。 (2)米の商慣習による区別の一。九州・四国地方で産する米。→軟質米

こうすい【硬水】🔗🔉

こうすい【硬水】 カルシウム-イオンやマグネシウム-イオンが比較的多量に溶けている水。洗濯・染色・工業用水に適さない。煮沸により軟水となる一時硬水と,軟水とならない永久硬水とがある。⇔軟水

こうせい【硬性】🔗🔉

こうせい【硬性】 かたい性質。⇔軟性

こうせいがん【硬性癌】🔗🔉

こうせいがん【硬性癌】 腺癌の一。癌細胞が個々あるいは小塊状に散在し,組織はきわめて硬い。硬癌。スキルス。

こうせいげかん【硬性下疳】🔗🔉

こうせいげかん【硬性下疳】 第 1 期梅毒にできる感染局所(主として外陰部)の浅い潰瘍。軟骨様に硬く,無痛性。⇔軟性下疳

こうせいけんぽう【硬性憲法】🔗🔉

こうせいけんぽう【硬性憲法】 通常の法律よりも厳格な手続きによらなければ改正できない憲法。⇔軟性憲法

こうたん【硬炭】🔗🔉

こうたん【硬炭】 無煙炭など,硬質の石炭の総称。⇔軟炭

こうたんぱくしつ【硬蛋白質】🔗🔉

こうたんぱくしつ【硬蛋白質】 水に溶けず酵素によって分解されにくい繊維構造状のタンパク質。結合組織のコラーゲン,爪・毛髪のケラチン,絹糸のフィブロインなど。

こうちょう【硬調】🔗🔉

こうちょう【硬調】 (1)写真の原板・印画で明暗や色彩の対照が強く出ていること。 (2)取引市場で,買い人気が強く,値上がりの形勢にあること。堅調。⇔軟調

こうちょく【硬直】🔗🔉

こうちょく【硬直】 (1)筋肉が収縮・硬化して元に戻らない状態。「死後―」 (2)こわばって自由が利かなくなること。周囲の状況に応じた変化ができなくなること。「―した精神」

こうど【硬度】🔗🔉

こうど【硬度】 (1)物体,特に鉱物の硬さの程度。さまざまな硬度基準があるが,鉱物では滑石からダイヤモンドに至る 10 種の鉱物を標準として定めてある。 (2)水の中のカルシウムイオンとマグネシウムイオンの溶存量。日本では水 1l中のイオン量を炭酸カルシウムに換算して,ミリグラムで表す。 (3)X 線やγ線の透過度。

こうなん【硬軟】🔗🔉

こうなん【硬軟】 かたいこととやわらかいこと。強硬と軟弱。

こうは【硬派】🔗🔉

こうは【硬派】 (1)強硬な主張・主義を持つ一派。強硬派。 (2)女性との交際やおしゃれなどを軟弱なこととして避ける若者。 (3)新聞で,政治面や経済面を担当する記者。⇔軟派

こうひつ【硬筆】🔗🔉

こうひつ【硬筆】 毛筆に対し,ペン・鉛筆などのように先のかたい筆記用具。

こうまく【硬膜】🔗🔉

こうまく【硬膜】 脳の髄膜の外層をなす強靱な膜。中層をなす蜘蛛(くも)膜との間に硬膜下腔と呼ばれる間隙があり,少量のリンパが入っている。

こうもう【硬毛】🔗🔉

こうもう【硬毛】 色素・毛髄を有する,長く太い毛。ひげ・わき毛・陰毛など。

こうようじゅ【硬葉樹】🔗🔉

こうようじゅ【硬葉樹】 高温期に乾燥し,冬期が比較的温暖で多湿である温帯地方に生育する常緑樹の総称。葉は小形で革質。オリーブ・コルクガシ・ユーカリなど。

こうようじゅりん【硬葉樹林】🔗🔉

こうようじゅりん【硬葉樹林】 硬葉樹よりなる樹林。地中海沿岸,オーストラリアなどにみられる。

こうりんぎょ【硬鱗魚】🔗🔉

こうりんぎょ【硬鱗魚】 硬骨魚類のうち,菱形の硬い鱗で体が覆われているものの総称。古生代から中生代にかけて栄えたが,現在はチョウザメ類が生存するのみ。

こうろん【硬論】🔗🔉

こうろん【硬論】 強硬な議論。

【硬】🔗🔉

【硬】 〔画 数〕12画 − 常用漢字 〔区 点〕2537〔JIS〕3945〔シフトJIS〕8D64 〔音 訓〕コウ・ゴウ・かたい 〔名乗り〕かた・かたし 〔熟語一覧〕 →水蝋樹蝋硬貝殻虫(いぼたろうかたかいがらむし) →価格硬直性(かかくこうちょくせい) →硬い(かたい) →硬さ(かたさ) →下方硬直性(かほうこうちょくせい) →肝硬変(かんこうへん) →気硬性(きこうせい) →強硬(きょうこう) →強硬症(きょうこうしょう) →筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう) →硬鉛(こうえん) →硬音(こうおん) →硬化(こうか) →硬貨(こうか) →硬化症(こうかしょう) →硬化油(こうかゆ) →硬球(こうきゅう) →硬玉(こうぎょく) →硬結(こうけつ) →硬膏(こうこう) →硬鋼(こうこう) →硬口蓋(こうこうがい) →硬口蓋音(こうこうがいおん) →硬骨(こうこつ) →硬骨漢(こうこつかん) →硬骨魚類(こうこつぎょるい) →硬材(こうざい) →硬式(こうしき) →硬質(こうしつ) →硬質ガラス(こうしつガラス) →硬質ゴム(こうしつゴム) →硬質小麦(こうしつこむぎ) →硬質磁器(こうしつじき) →硬質繊維板(こうしつせんいばん) →硬質陶器(こうしつとうき) →硬質米(こうしつまい) →硬水(こうすい) →硬性(こうせい) →硬性癌(こうせいがん) →硬性下疳(こうせいげかん) →硬性憲法(こうせいけんぽう) →硬炭(こうたん) →硬蛋白質(こうたんぱくしつ) →硬調(こうちょう) →硬直(こうちょく) →硬度(こうど) →硬軟(こうなん) →硬派(こうは) →硬筆(こうひつ) →硬膜(こうまく) →硬毛(こうもう) →硬葉樹(こうようじゅ) →硬葉樹林(こうようじゅりん) →硬鱗魚(こうりんぎょ) →硬論(こうろん) →財政硬直化(ざいせいこうちょくか) →死後硬直(しごこうちょく) →ショア硬度(ショアこうど) →腎硬化症(じんこうかしょう) →水硬性(すいこうせい) →生硬(せいこう) →多発性硬化症(たはつせいこうかしょう) →超硬合金(ちょうこうごうきん) →動脈硬化症(どうみゃくこうかしょう) →熱硬化性(ねつこうかせい) →熱硬化性樹脂(ねつこうかせいじゅし) →バザン硬結性紅斑(バザンこうけつせいこうはん) →表面硬化(ひょうめんこうか) →ブリネル硬度(ブリネルこうど) →モースの硬度計(モースのこうどけい)

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