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広辞苑の検索結果 (52)
かた・い【堅い・固い・硬い・難い】🔗⭐🔉
かた・い【堅い・固い・硬い・難い】
[一]〔形〕[文]かた・し(ク)
➊《堅・固・硬》事物が変化動揺をうけにくい状態である。
①物の質が強くしっかりしている。丈夫である。こわれにくい。源氏物語行幸「―・きいはほもあは雪になし給ふつべき御けしきなれば」。「―・いからをかぶる」
②物と物とがしっかり結合して離れにくい。ゆるみなく、すきまがない。落窪物語1「中隔なかへだての障子そうじを明け給ふに―・ければ」。「結び目が―・い」「脇を―・くしめる」
③変わることなく、たしかである。確実である。雄略紀「大君に―・くつかへまつらむと」。「意志が―・い」「―・い約束」「―・い商売」「勝利は―・い」
④きびしい。強い。源氏物語明石「世の人もいかがいひつたへ侍らむなど后―・ういさめ給ふに」
⑤操行が正しい。信用がおける。日葡辞書「カタイヒト」。「身持ちが―・い」
⑥かたくるしい。幸若舞曲、大織冠「唐人の行列ではない。あの人の訴状さうな。字が―・うて読みにくい」。「―・い話ばかりで面白味がない」
⑦頑固である。融通がきかない。「頭が―・い」
⑧緊張して動きになめらかさがない。ぎこちない。「―・い表情」「顔つきが―・くなる」
⑨(取引用語)相場が容易に下落する模様がない。
➋《難》それをするのが容易でない。むずかしい。古今和歌集秋「秋ならであふ事―・き女郎花天の川原におひぬものゆゑ」。「想像に―・くない」
[二]〔接尾〕
(形容詞型活用。「がたい」と濁音化する)《難》動詞の連用形に付いて、その動作をすること、その状態にあることが困難である意を表す。万葉集8「天の河いと川波は立たねどもさもらひ―・し近きこの瀬を」。日葡辞書「シガタイコト」。「信じ―・い」
◇「固い」は「ゆるい」の対語といった趣で広く一般に使う。「堅い」は「もろい」の対語といった趣で人や物の性質に、「硬い」は「軟らかい」の対語として物の状態や人の態度に使うことが多い。
⇒堅き氷は霜を履むより至る
⇒堅くなる
かた・し【堅し・固し・硬し・難し】🔗⭐🔉
かた・し【堅し・固し・硬し・難し】
〔形ク〕
⇒かたい
かた‐びょうし【硬表紙】‥ベウ‥🔗⭐🔉
かた‐びょうし【硬表紙】‥ベウ‥
硬い紙で作った表紙。
こう【硬】カウ🔗⭐🔉
こう【硬】カウ
かたいこと。かたくななこと。手ごわいこと。「―と軟とを使いわける」↔軟
こう‐えん【硬鉛】カウ‥🔗⭐🔉
こう‐えん【硬鉛】カウ‥
鉛とアンチモンとの合金。アンチモンは1〜12パーセント含む。鉛蓄電池の極板、耐酸機器の部品、水道用合金鉛管などに使用。
こう‐おん【硬音】カウ‥🔗⭐🔉
こう‐おん【硬音】カウ‥
〔言〕(fortis)
①調音器官の緊張を伴って発音する子音。〔p〕〔t〕〔k〕などの無声閉鎖音は一般に硬音となる。
②スラヴ語学で、口蓋化を伴わない子音のこと。硬子音。
↔軟音
こう‐か【硬化】カウクワ🔗⭐🔉
こう‐か【硬化】カウクワ
①物がかたくなること。「動脈―」
②意見・態度・調子が強硬になること。「態度を―させる」
③市場が買人気になって、相場が騰貴に向かうこと。
↔軟化。
⇒こうか‐びょう【硬化病】
⇒こうか‐ゆ【硬化油】
こう‐か【硬貨】カウクワ🔗⭐🔉
こう‐か【硬貨】カウクワ
①金属で鋳造した貨幣。金貨・銀貨の類。
②㋐国際金融上、為替管理をうけず、金と直接につながりをもつ貨幣。
㋑広義には、他国通貨に自由に交換できる通貨。交換可能通貨。
↔軟貨
こうか‐ゆ【硬化油】カウクワ‥🔗⭐🔉
こうか‐ゆ【硬化油】カウクワ‥
不飽和脂肪酸のグリセリン‐エステルを多く含む液状油(植物油・魚油)に水素を添加して飽和させ、固体脂肪としたもの。悪臭もなくなる。石鹸・蝋燭ろうそく・マーガリンなどの原料。
⇒こう‐か【硬化】
こう‐きゅう【硬球】カウキウ🔗⭐🔉
こう‐きゅう【硬球】カウキウ
硬式のテニス・野球・卓球などに使用する硬くて重い球。厚いゴム球の上にフェルトを張ったもの(テニス)、コルクなどの芯しんを革で張ったもの(野球)、つや消しセルロイド製のもの(卓球)などがある。↔軟球
こう‐ぎょく【硬玉】カウ‥🔗⭐🔉
こう‐ぎょく【硬玉】カウ‥
翡翠ひすい輝石からできた岩石(翡翠)のこと。純粋なものは白色で、クロムを含むものは緑・青緑・緑白色。ミャンマー(ビルマ)・日本などに産する。中国の玉ぎょくの一部はこれである。角閃石を主成分とする軟玉より硬いところから硬玉といわれる。翡翠輝石。翡翠。
硬玉(1)
撮影:松原 聰
硬玉(2)
撮影:関戸 勇
硬玉(3)
撮影:関戸 勇
硬玉(4)
撮影:関戸 勇
硬玉(原石)(1)
撮影:関戸 勇
硬玉(原石)(2)
撮影:関戸 勇
硬玉(2)
撮影:関戸 勇
硬玉(3)
撮影:関戸 勇
硬玉(4)
撮影:関戸 勇
硬玉(原石)(1)
撮影:関戸 勇
硬玉(原石)(2)
撮影:関戸 勇
こう‐けつ【硬結】カウ‥🔗⭐🔉
こう‐けつ【硬結】カウ‥
①かたくなること。
②〔医〕結節状の硬い限局性の病巣。また、軟らかい組織が病的に硬くなること。
こう‐けん【硬券】カウ‥🔗⭐🔉
こう‐けん【硬券】カウ‥
厚紙製の鉄道切符。↔軟券
こう‐こう【硬膏】カウカウ🔗⭐🔉
こう‐こう【硬膏】カウカウ
硬くて常温では融解しないが、体温に接すれば粘着性を生じる膏薬。樹脂・蝋ろう・ゴム・脂肪を加えて製造する。↔軟膏
こう‐こう【硬鋼】カウカウ🔗⭐🔉
こう‐こう【硬鋼】カウカウ
炭素含有率によって炭素鋼を分けた名称の一つ。炭素含有量0.36〜0.50パーセント。鋼材・軸・レール・外輪・ねじ・工具などに用いる。高炭素鋼。↔軟鋼
こう‐こうがい【硬口蓋】カウ‥🔗⭐🔉
こう‐こうがい【硬口蓋】カウ‥
口蓋の前半部。骨質で、厚い粘膜に覆われている。↔軟口蓋。
⇒こうこうがい‐おん【硬口蓋音】
こうこうがい‐おん【硬口蓋音】カウ‥🔗⭐🔉
こうこうがい‐おん【硬口蓋音】カウ‥
〔言〕(palatal)前舌と硬口蓋とで妨げ(閉鎖・狭めなど)を作り、息がそこを通過する際に発せられる子音。破裂音の〔c〕、摩擦音の〔ç〕など。単に口蓋音ともいう。顎音がくおん。
⇒こう‐こうがい【硬口蓋】
こう‐こつ【硬骨】カウ‥🔗⭐🔉
こう‐こつ【硬骨】カウ‥
①硬骨魚類以上の脊椎動物の内骨格を構成する個々の要素。いわゆる骨。↔軟骨。
②意志がかたく、権勢などに屈しないこと。「―の士」
⇒こうこつ‐かん【硬骨漢】
⇒こうこつ‐ぎょるい【硬骨魚類】
こうこつ‐かん【硬骨漢】カウ‥🔗⭐🔉
こうこつ‐かん【硬骨漢】カウ‥
意志が強く権力・金力などに屈しない男子。みだりに自己の主義を曲げない男。
⇒こう‐こつ【硬骨】
こうこつ‐ぎょるい【硬骨魚類】カウ‥🔗⭐🔉
こうこつ‐ぎょるい【硬骨魚類】カウ‥
脊椎動物の一綱。骨格が主として硬骨から成る魚類。魚類の大部分を占める。↔軟骨魚類
⇒こう‐こつ【硬骨】
こう‐ざい【硬材】カウ‥🔗⭐🔉
こう‐ざい【硬材】カウ‥
広葉樹の材。木材工芸でいう語。
こう‐しき【硬式】カウ‥🔗⭐🔉
こう‐しき【硬式】カウ‥
硬い材料を用いる方式。特に、野球・テニス・卓球などで硬球を使う方式。↔軟式。
⇒こうしき‐テニス【硬式テニス】
⇒こうしき‐ひこうせん【硬式飛行船】
⇒こうしき‐やきゅう【硬式野球】
こうしき‐テニス【硬式テニス】カウ‥🔗⭐🔉
こうしき‐テニス【硬式テニス】カウ‥
硬球で行うテニス。硬式庭球。
⇒こう‐しき【硬式】
こうしき‐ひこうせん【硬式飛行船】カウ‥カウ‥🔗⭐🔉
こうしき‐ひこうせん【硬式飛行船】カウ‥カウ‥
飛行船として最も進歩した構造形式のもので、軽金属および木材で強固な船体を作り、軟式飛行船に比べてはるかに薄いガス袋を内部に収めたもの。ツェッペリンが開発。
⇒こう‐しき【硬式】
こうしき‐やきゅう【硬式野球】カウ‥キウ🔗⭐🔉
こうしき‐やきゅう【硬式野球】カウ‥キウ
硬球で行う野球。↔軟式野球
⇒こう‐しき【硬式】
こう‐しつ【硬質】カウ‥🔗⭐🔉
こうしつ‐ガラス【硬質ガラス】カウ‥🔗⭐🔉
こうしつ‐ガラス【硬質ガラス】カウ‥
普通のソーダガラスに比して軟化温度の高いガラスの通称。一般にアルカリ含有量の少ない硼珪酸ほうけいさんガラスが用いられる。パイレックス‐ガラスの類。
⇒こう‐しつ【硬質】
こうしつ‐こむぎ【硬質小麦】カウ‥🔗⭐🔉
こうしつ‐こむぎ【硬質小麦】カウ‥
穀粒の硬い小麦。一般にグルテン含量が多く、主に強力粉きょうりきこに加工される。
⇒こう‐しつ【硬質】
こうしつ‐じき【硬質磁器】カウ‥🔗⭐🔉
こうしつ‐じき【硬質磁器】カウ‥
磁器の一種。素地きじをセ氏900度位で焼き強い釉うわぐすりをかけ、さらに1400度位で焼き上げたもの。色白くやや透明性を帯び、緻密。
⇒こう‐しつ【硬質】
こうしつ‐とうき【硬質陶器】カウ‥タウ‥🔗⭐🔉
こうしつ‐とうき【硬質陶器】カウ‥タウ‥
陶器の一種。素地きじをセ氏1200度位で焼き弱い釉うわぐすりをかけ、さらに1000度位で焼き上げたもの。磁器と陶器との間に当たる。色白く磁器に近いが、透明性がない。長石質陶器。
⇒こう‐しつ【硬質】
こう‐すい【硬水】カウ‥🔗⭐🔉
こう‐すい【硬水】カウ‥
カルシウム塩・マグネシウム塩を比較的多く溶解・含有している天然水。洗濯に適さない。↔軟水
こう‐せい【硬性】カウ‥🔗⭐🔉
こう‐せい【硬性】カウ‥
かたい性質。↔軟性。
⇒こうせい‐げかん【硬性下疳】
⇒こうせい‐けんぽう【硬性憲法】
こうせい‐げかん【硬性下疳】カウ‥🔗⭐🔉
こうせい‐げかん【硬性下疳】カウ‥
梅毒スピロヘータの感染によって性器の粘膜・皮膚に発生する潰瘍。潰瘍の周囲が硬いのでこの名がある。↔軟性下疳。
⇒こう‐せい【硬性】
こうせい‐けんぽう【硬性憲法】カウ‥パフ🔗⭐🔉
こうせい‐けんぽう【硬性憲法】カウ‥パフ
改正に当たって通常の法律を制定する場合よりも厳重な手続を必要とする憲法。↔軟性憲法
⇒こう‐せい【硬性】
こう‐せっけん【硬石鹸】カウセキ‥🔗⭐🔉
こう‐せっけん【硬石鹸】カウセキ‥
(→)ソーダ石鹸に同じ。
こう‐せっこう【硬石膏】カウセキカウ🔗⭐🔉
こう‐せっこう【硬石膏】カウセキカウ
硫酸カルシウムの鉱物。斜方晶系で、白色または淡青色。
こう‐たん【硬炭】カウ‥🔗⭐🔉
こう‐たん【硬炭】カウ‥
①日本では不燃質分の多い粗悪な石炭。ぼた。
②イギリスでは硬質石炭、特に無煙炭。↔軟炭
こう‐たんぱくしつ【硬蛋白質】カウ‥🔗⭐🔉
こう‐たんぱくしつ【硬蛋白質】カウ‥
水に溶けず、酵素によっても分解されにくい蛋白質。動物の皮膚・爪・毛や骨の成分をなすもので、コラーゲン・ケラチン・フィブロインの類。
こう‐ちょう【硬調】カウテウ🔗⭐🔉
こう‐ちょう【硬調】カウテウ
①調子がかたい感じのすること。
②取引市場で、買人気が強く、値の上がる形勢にあること。
③写真の原板・印画で、明暗の変化が過度に大きいこと。↔軟調
こう‐ちょく【硬直】カウ‥🔗⭐🔉
こう‐ちょく【硬直】カウ‥
①身体などが、かたくなること。考え方などが、こわばって柔軟性のないこと。「―した姿勢」「―した体制」
②骨格筋が収縮しつづけ、自由に動かせなくなった状態。強直きょうちょく。「死後―」
こう‐ど【硬度】カウ‥🔗⭐🔉
こう‐ど【硬度】カウ‥
①物体の硬軟の程度。かたさ。特に金属・鉱物についていう。→モースの硬度計。
②水100立方センチメートル中に溶けている酸化カルシウム量を、ミリグラムで表した値。普通20以上の水を硬水、10以下を軟水という。
③X線の波長の大小による物質透過度をいう。
こう‐なん【硬軟】カウ‥🔗⭐🔉
こう‐なん【硬軟】カウ‥
かたいこととやわらかいこと。強硬と軟弱。「―合わせ持つ人」「―両様の構え」
○江南の橘、江北の枳となるこうなんのたちばなこうほくのからたちとなる
[淮南子原道訓]長江の南岸に生えているタチバナを、北岸に移し植えるとカラタチに変化する。人も境遇によって性質が変わることのたとえ。
⇒こう‐なん【江南】
○郷に入っては郷に従えごうにいってはごうにしたがえ
(童子教による)人は住んでいる土地の風俗・習慣に従うのが処世の法である。
⇒ごう【郷】
○甲に着るこうにきる
他人の威勢を借りていばる。他人の威光を笠に着る。浄瑠璃、傾城反魂香「威をふるふ、その山三さんざめを甲に着て」
⇒こう【甲】
こう‐は【硬派】カウ‥🔗⭐🔉
こう‐は【硬派】カウ‥
①強硬な主義・意見を主張する党派。
②青少年などで、好んで腕力を振るう不良仲間。
③男女間の交際にきまじめな人。
④新聞社で、政治・経済などの記事をあつかう人の俗称。
↔軟派
こう‐ひつ【硬筆】カウ‥🔗⭐🔉
こう‐ひつ【硬筆】カウ‥
毛筆に対して、ペン・鉛筆などの称。「―習字」
こう‐まく【硬膜】カウ‥🔗⭐🔉
こう‐まく【硬膜】カウ‥
〔医〕脳脊髄膜のうち最も外層のもの。硬脳膜。
⇒こうまく‐じょうみゃくどう【硬膜静脈洞】
こうまく‐じょうみゃくどう【硬膜静脈洞】カウ‥ジヤウ‥🔗⭐🔉
こうまく‐じょうみゃくどう【硬膜静脈洞】カウ‥ジヤウ‥
頭蓋骨内の硬膜にある太い静脈。大脳と小脳からの血液を集めて頭蓋の外に導く。
⇒こう‐まく【硬膜】
こうよう‐じゅりん【硬葉樹林】カウエフ‥🔗⭐🔉
こうよう‐じゅりん【硬葉樹林】カウエフ‥
小形で硬い葉をつける常緑樹から成る樹林。地中海気候のように夏に乾燥し、冬に雨のある温帯地域に生じる。
こう‐ろう【硬鑞】カウラフ🔗⭐🔉
こう‐ろう【硬鑞】カウラフ
高融点(セ氏450度以上)の鑞付け用合金の総称。銀鑞・金鑞・銅鑞・ニッケル鑞など。
こう‐ろん【硬論】カウ‥🔗⭐🔉
こう‐ろん【硬論】カウ‥
強硬な議論・意見。↔軟論
[漢]硬🔗⭐🔉
硬 字形
筆順
〔石部7画/12画/常用/2537・3945〕
〔音〕コウ〈カウ〉(慣) ゴウ〈ガウ〉(漢)
〔訓〕かたい
[意味]
かたい。強こわい。てごわい。(対)軟。「硬度・硬球・硬骨漢・硬直・強硬・生硬」
[解字]
形声。「石」+音符「更」(=かたくぴんと張る)。石のようにかたい意。
筆順
〔石部7画/12画/常用/2537・3945〕
〔音〕コウ〈カウ〉(慣) ゴウ〈ガウ〉(漢)
〔訓〕かたい
[意味]
かたい。強こわい。てごわい。(対)軟。「硬度・硬球・硬骨漢・硬直・強硬・生硬」
[解字]
形声。「石」+音符「更」(=かたくぴんと張る)。石のようにかたい意。
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かた・い【堅い・固い・硬い】🔗⭐🔉
かた・い [0][2] 【堅い・固い・硬い】 (形)[文]ク かた・し
(1)物が力を加えられても,容易に形や状態を変えない。《固・硬》
⇔やわらかい
「―・い鉛筆」「卵を―・くゆでる」
(2)物と物,人と人がしっかりと合わさっていて容易に離れない。《堅・固》
⇔ゆるい
「―・くひもを結ぶ」「―・い団結」「―・い握手」
(3)心が動揺したり,容易に変わったりしない。《堅・固》「―・い決意」「―・く信ずる」「押し売り―・くおことわり」
(4)自分の考えにこだわり,融通がきかない。頑固だ。《固・硬》
⇔やわらかい
「頭が―・い」
(5)外見がこわばって柔らかみがない。また,緊張していてぎこちない。《硬》「―・い表情」
(6)内容がまじめ一方で,面白みがない。かたくるしい。きまじめだ。《固・硬》
⇔やわらかい
「―・い一方の男」「―・い話」
(7)することに,浮ついたところがなく,信用がおける。(ア)てがたい。堅実だ。「―・い商売」「―・く見積もっても一億円はもうかる」(イ)(「口がかたい」の形で)人に秘密をもらさない。「口の―・い人」(ウ)間違いない。確かだ。「合格は―・い」「一万円は―・い」
(8)どんな小さなことでも誤りを許さない。厳重だ。きびしい。「―・く禁ずる」「守りの―・い城」
(9)(「目がかたい」の形で)眠気がこない。眠たがらない。「おとなし様に,おめが―・い/浄瑠璃・
狩」
(10)取引で,相場がなかなか下がらない。「値が―・い」「底が―・い」{(7)}〜{(10)}《堅・固》
(11)写真で,画像の明暗の対照がはっきりしている。硬調である。《硬》
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
狩」
(10)取引で,相場がなかなか下がらない。「値が―・い」「底が―・い」{(7)}〜{(10)}《堅・固》
(11)写真で,画像の明暗の対照がはっきりしている。硬調である。《硬》
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
かた-こうがい【硬口蓋】🔗⭐🔉
かた-こうがい [3] 【硬口蓋】
⇒こうこうがい(硬口蓋)
かた-さ【硬さ】🔗⭐🔉
かた-さ [0] 【硬さ】
(1)硬い度合。
(2)〔心〕 行動・思考に関して,個々の状況に対応する融通性・柔軟性がないこと。
かた-びょうし【硬表紙】🔗⭐🔉
かた-びょうし ―ベウシ [3] 【硬表紙】
硬い紙で作った表紙。
こう-えん【硬鉛】🔗⭐🔉
こう-えん カウ― [0][1] 【硬鉛】
鉛に1〜10パーセントのアンチモンを加えた合金。鉛合金中,硬度が最も高く,耐食性にすぐれる。
こう-おん【硬音】🔗⭐🔉
こう-おん カウ― [0] 【硬音】
〔fortis〕
強い呼気圧で,調音器官が緊張したまま出される子音。英・独・仏などのヨーロッパの言語では,おおよそ無声音は調音器官が緊張したまま出されるので硬音となり,有声音は調音器官が弛緩しており呼気圧が弱いので軟音となる。デンマーク語では無声音に硬音と軟音の対立がみられる。強音。
→軟音
こう-か【硬化】🔗⭐🔉
こうか-ざい【硬化剤】🔗⭐🔉
こうか-ざい カウクワ― [3] 【硬化剤】
硬さを増したり,硬化を早めたりするために添加する物質。
こうか-しょう【硬化症】🔗⭐🔉
こうか-しょう カウクワシヤウ [0] 【硬化症】
組織が変性して硬くなること。また,それによって起こる病的状態。動脈硬化症・腎硬化症・筋萎縮性側索硬化症など。
こうか-びょう【硬化病】🔗⭐🔉
こうか-びょう カウクワビヤウ [0] 【硬化病】
昆虫類の病気。死骸が硬化しミイラ状になるのが特徴。糸状菌の寄生による。特に,蚕の白
(ハツキヨウ)病が知られる。
→軟化病
(ハツキヨウ)病が知られる。
→軟化病
こうか-ゆ【硬化油】🔗⭐🔉
こうか-ゆ カウクワ― [3] 【硬化油】
魚油や植物油などの液状の油脂に水素を添加し,不飽和脂肪酸を飽和脂肪酸に変えて固化させたもの。悪臭のあるものも無臭となり,また,空気中で酸化されにくくなる。マーガリン・石鹸などの製造原料にする。
こう-か【硬貨】🔗⭐🔉
こう-か カウクワ [1] 【硬貨】
(1)紙幣に対して,金属で鋳造した通貨。金貨・銀貨・銅貨など。コイン。
(2)国際金融上,金または金の裏付けのある貨幣と交換可能な通貨。ハード-カレンシー。
→軟貨
こう-きゅう【硬球】🔗⭐🔉
こう-きゅう カウキウ [0] 【硬球】
硬式のテニス・野球などで使うかたい球。テニスはゴムボールにフェルトをかぶせたもの,野球はコルクの芯(シン)を革で包んだもの。
⇔軟球
こう-ぎょく【硬玉】🔗⭐🔉
こう-ぎょく カウ― [0] 【硬玉】
翡翠(ヒスイ)輝石の微細結晶の集合体。色は白ないし緑で,透明または半透明。主産地はミャンマー。翡翠と呼ばれる宝石の典型的なもの。日本では新潟県の糸魚川市や青海(オウミ)町に産した。
⇔軟玉
こう-けつ【硬結】🔗⭐🔉
こう-けつ カウ― [0] 【硬結】 (名)スル
(1)かたくなること。かたくとざすこと。
(2)〔医〕 炎症や鬱血(ウツケツ)により,軟組織が硬くなること。また,その病変部位。硬化。硬変。
こう-こう【硬鋼】🔗⭐🔉
こう-こう カウカウ [0] 【硬鋼】
炭素鋼のうち炭素を0.36〜0.50パーセント含むもの。硬度・抗張力が大きく,伸び率が小さい。レール・外輪・シリンダー・工具などに用いる。
こう-こうがい【硬口蓋】🔗⭐🔉
こう-こうがい カウ― [3] 【硬口蓋】
口蓋の前半の部分。強く厚い粘膜に覆われ,裏側に骨があってかたい。
⇔軟口蓋
こう-こつ【硬骨】🔗⭐🔉
こう-こつ カウ― [0] 【硬骨】
■一■ (名)
脊椎動物の硬骨魚類以上にある骨の一種。丈夫な骨膜に覆われ,硬い骨質とその内部にある海綿状の骨質および内部腔所を埋める造血組織の骨髄から成る。支持器官・保護器官・運動器官としてはたらく。
⇔軟骨
■二■ (名・形動)[文]ナリ
意志が固く,みだりに信念を曲げない・こと(さま)。「―の士」
こうこつ-かん【硬骨漢】🔗⭐🔉
こうこつ-かん カウ― [4] 【硬骨漢】
意志が強く金力や権力に屈せず,みだりに自分の主義を曲げない男。硬骨の士。
こうこつ-ぎょるい【硬骨魚類】🔗⭐🔉
こうこつ-ぎょるい カウ― [5] 【硬骨魚類】
脊椎動物の魚類の一綱。内骨格が硬骨で形成され,鱗(ウロコ)に覆われ,鰾(ウキブクロ)や鰓蓋(エラブタ)をもつ。サメ・エイ類などを除く魚類のほとんどがこれに属する。分類学上は硬骨魚綱という。
→軟骨魚類
こう-さがん【硬砂岩】🔗⭐🔉
こう-さがん カウ― [3] 【硬砂岩】
岩片や泥質の基質を多く含む淘汰度の悪い砂岩。グレー-ワッケ。
こうしつ-ガラス【硬質―】🔗⭐🔉
こうしつ-ガラス カウ― [5] 【硬質―】
硬度が大きく,軟化温度の高いガラス。アルカリ分を低くし,ホウ酸を加えたホウケイ酸ガラスなど。
こうしつ-ゴム【硬質―】🔗⭐🔉
こうしつ-ゴム カウ― [5] 【硬質―】
硫黄分を多く加えた弾性の小さいゴム。エボナイトなど。
こうしつ-こむぎ【硬質小麦】🔗⭐🔉
こうしつ-こむぎ カウ― [5] 【硬質小麦】
強力粉の原料となる小麦。穀粒が硬く,粒の切断面がガラス状であることから,ガラス質小麦ともいう。
→強力粉
こうしつ-じき【硬質磁器】🔗⭐🔉
こうしつ-じき カウ― [5] 【硬質磁器】
摂氏九〇〇度ほどで焼いた素地(キジ)に釉(ウワグスリ)をかけ,さらに一四〇〇度ほどで焼き上げた磁器。色が白く緻密。食器・電気器具に用いる。
こうしつ-しっき【硬質漆器】🔗⭐🔉
こうしつ-しっき カウ― [5] 【硬質漆器】
紙を溶かして圧搾成形し硫黄を浸透させたものを素地(キジ)とした漆器。1925年(昭和1)黒田忠譲が開発。
こうしつ-せんいばん【硬質繊維板】🔗⭐🔉
こうしつ-せんいばん カウ―セン
― [0][7] 【硬質繊維板】
〔hardboard; hard fibre board〕
破砕した木削片を繊維化して圧縮成形した板。壁板・床板・家具・キャビネットなどに使用する。ハード-ボード。
― [0][7] 【硬質繊維板】
〔hardboard; hard fibre board〕
破砕した木削片を繊維化して圧縮成形した板。壁板・床板・家具・キャビネットなどに使用する。ハード-ボード。
こうしつ-とうき【硬質陶器】🔗⭐🔉
こうしつ-とうき カウ―タウ― [5] 【硬質陶器】
陶器の一。摂氏一二〇〇度ほどで素焼きをしたのち,釉(ウワグスリ)をかけて一〇〇〇度ぐらいで焼き上げたもの。磁器と陶器の中間の硬度をもち,地肌は白いが,磁器のような透明性はない。食器・タイルなどに用いる。長石質陶器。
こうしつ-まい【硬質米】🔗⭐🔉
こうしつ-まい カウ― [0] 【硬質米】
(1)水分含有量の少ない米。
(2)米の商慣習による区別の一。九州・四国地方で産する米。
→軟質米
こう-すい【硬水】🔗⭐🔉
こう-すい カウ― [0] 【硬水】
カルシウム-イオンやマグネシウム-イオンが比較的多量に溶けている水。石鹸が溶けないので洗濯に利用できず,飲料にも適さない。染色・工業用水としても不適。
⇔軟水
こうせい-げかん【硬性下疳】🔗⭐🔉
こうせい-げかん カウ― [5] 【硬性下疳】
第一期梅毒にできる感染局所(主として外陰部)の浅い潰瘍。軟骨様に硬く,無痛性。
⇔軟性下疳
こうせい-けんぽう【硬性憲法】🔗⭐🔉
こうせい-けんぽう カウ―パフ [5] 【硬性憲法】
通常の法律よりも厳格な手続きによらなければ改正されえない憲法。
⇔軟性憲法
こう-せっこう【硬石膏】🔗⭐🔉
こう-せっこう カウセキカウ [3] 【硬石膏】
硫酸カルシウムの無水物に相当する鉱物。普通は塊状・粒状で産するが,斜方晶系に属し,白色の板状や柱状結晶。多く,石膏と共生する。
こう-たんぱくしつ【硬蛋白質】🔗⭐🔉
こう-たんぱくしつ カウ― [6] 【硬蛋白質】
水に溶けず酵素によって分解されにくい繊維構造状のタンパク質。結合組織のコラーゲン,爪のケラチン,絹糸のフィブロインなど。
こう-ちょう【硬調】🔗⭐🔉
こう-ちょう カウテウ [0] 【硬調】
(1)写真の原板・印画で明暗や色彩の対照が強く出ていること。
(2)取引市場で,買い人気が強く,値上がりの形勢にあること。堅調。
⇔軟調
こう-ちょく【硬直】🔗⭐🔉
こう-ちょく カウ― [0] 【硬直】
■一■ (名)スル
(1)硬くなり,自由が利かなくなること。柔軟でないこと。「―した精神」
(2)筋肉が収縮・硬化して元に戻らない状態。筋肉中のエネルギー物質 ATP が不可逆的に減少するためと考えられる。「死後―」
■二■ (形動)[文]ナリ
(1)硬くて,まっすぐなさま。「―な身体を伸長し/土(節)」
(2)正直で誠実なさま。「その男が―な士であるやうに思はれて/忠直卿行状記(寛)」
こう-ど【硬度】🔗⭐🔉
こう-ど カウ― [1] 【硬度】
(1)物体の硬さの程度。さまざまな試験法による硬度基準があるが,鉱物では滑石からダイヤモンドに至る一〇種の鉱物を標準として定めてある。硬さ。
(2)水の中のカルシウムイオンとマグネシウムイオンの溶存量。日本では水1リットル中のイオン量を炭酸カルシウムに換算して,ミリグラムで表す。
(3)X 線やγ線の透過度。
こう-なん【硬軟】🔗⭐🔉
こう-なん カウ― [1][0] 【硬軟】
かたいこととやわらかいこと。強腰(ツヨゴシ)と弱腰。「―両様の態度でのぞむ」
こう-は【硬派】🔗⭐🔉
こう-は カウ― [1] 【硬派】
(1)強硬な主張・主義を持ち,激しい行動に出ようとする一派。強硬派。「―の意見が通る」
(2)女性との交際やおしゃれなどを軟弱なこととして意識的に避け,腕力や男らしさなどを誇示する者。多く青少年についていう。「―で鳴らす」
(3)新聞で,政治面や経済面を担当する記者。
(4)株式や商品市場で,相場が先行上昇すると見て買いに出るグループ。強気筋。
⇔軟派
こう-ひつ【硬筆】🔗⭐🔉
こう-ひつ カウ― [0] 【硬筆】
毛筆に対し,ペン・鉛筆などのように先のかたい筆記用具。「―習字」
こう-へん【硬変】🔗⭐🔉
こう-へん カウ― [0] 【硬変】 (名)スル
かたくなること。「肝―」
こう-まく【硬膜】🔗⭐🔉
こう-まく カウ― [0][1] 【硬膜】
脳の髄膜の外層をなす強靭な膜。中層をなす蜘蛛(クモ)膜との間に硬膜下腔と呼ばれる間隙があり,少量のリンパが入っている。
こう-もう【硬毛】🔗⭐🔉
こう-もう カウ― [0] 【硬毛】
色素・毛髄を有する,長く太い毛。ひげ・わき毛・陰毛など。
こうよう-じゅ【硬葉樹】🔗⭐🔉
こうよう-じゅ カウエフ― [3] 【硬葉樹】
高温期に乾燥し,冬期が比較的温暖で多湿である温帯地方に生育する常緑の高木および低木の総称。葉は小形で革質,幹はコルク層が発達するものが多く,耐乾性が強い。オリーブ・コルクガシ・ユーカリやアカシアの一部など。
こうようじゅ-りん【硬葉樹林】🔗⭐🔉
こうようじゅ-りん カウエフ― [5] 【硬葉樹林】
硬葉樹よりなる樹林。地中海沿岸,南アフリカのケープ地方,オーストラリアなどにみられる。
こうりん-ぎょ【硬鱗魚】🔗⭐🔉
こうりん-ぎょ カウリン― [3] 【硬鱗魚】
硬骨魚類のうち,菱形の硬い鱗で体が覆われているものの総称。古生代から中生代にかけて栄えたが,現在はチョウザメ類が生存するのみ。
こう-ろん【硬論】🔗⭐🔉
こう-ろん カウ― [0][1] 【硬論】
強硬な議論。
こうか【硬貨】(和英)🔗⭐🔉
こうか【硬貨】
hard money;a coin.→英和
こうか【硬化】(和英)🔗⭐🔉
こうきゅう【硬球】(和英)🔗⭐🔉
こうきゅう【硬球】
《テニス》a regulation[hard]ball.
こうぎょく【硬玉】(和英)🔗⭐🔉
こうぎょく【硬玉】
a jade.→英和
こうこうがい【硬口蓋】(和英)🔗⭐🔉
こうこうがい【硬口蓋】
the hard palate.
こうこつかん【硬骨漢】(和英)🔗⭐🔉
こうこつかん【硬骨漢】
a man of firm character.
こうしき【硬式の】(和英)🔗⭐🔉
こうしき【硬式の】
regulation.
こうしつ【硬質の】(和英)🔗⭐🔉
こうしつ【硬質の】
hard.→英和
硬質ゴム(ガラス) hard rubber (glass).
こうすい【硬水】(和英)🔗⭐🔉
こうすい【硬水】
hard water.
こうど【硬度】(和英)🔗⭐🔉
こうは【硬派】(和英)🔗⭐🔉
こうは【硬派】
the uncompromising elements;a rowdy (不良の).→英和
広辞苑+大辞林に「硬」で始まるの検索結果。
][
][j] など。上顎音。顎音。かたこうがいおん。