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かた・い【堅い・固い・硬い】🔗🔉

かた・い [0][2] 【堅い・固い・硬い】 (形)[文]ク かた・し (1)物が力を加えられても,容易に形や状態を変えない。《固・硬》 ⇔やわらかい 「―・い鉛筆」「卵を―・くゆでる」 (2)物と物,人と人がしっかりと合わさっていて容易に離れない。《堅・固》 ⇔ゆるい 「―・くひもを結ぶ」「―・い団結」「―・い握手」 (3)心が動揺したり,容易に変わったりしない。《堅・固》「―・い決意」「―・く信ずる」「押し売り―・くおことわり」 (4)自分の考えにこだわり,融通がきかない。頑固だ。《固・硬》 ⇔やわらかい 「頭が―・い」 (5)外見がこわばって柔らかみがない。また,緊張していてぎこちない。《硬》「―・い表情」 (6)内容がまじめ一方で,面白みがない。かたくるしい。きまじめだ。《固・硬》 ⇔やわらかい 「―・い一方の男」「―・い話」 (7)することに,浮ついたところがなく,信用がおける。(ア)てがたい。堅実だ。「―・い商売」「―・く見積もっても一億円はもうかる」(イ)(「口がかたい」の形で)人に秘密をもらさない。「口の―・い人」(ウ)間違いない。確かだ。「合格は―・い」「一万円は―・い」 (8)どんな小さなことでも誤りを許さない。厳重だ。きびしい。「―・く禁ずる」「守りの―・い城」 (9)(「目がかたい」の形で)眠気がこない。眠たがらない。「おとなし様に,おめが―・い/浄瑠璃・狩」 (10)取引で,相場がなかなか下がらない。「値が―・い」「底が―・い」{(7)}〜{(10)}《堅・固》 (11)写真で,画像の明暗の対照がはっきりしている。硬調である。《硬》 [派生] ――げ(形動)――さ(名)

かた-こうがい【硬口蓋】🔗🔉

かた-こうがい [3] 【硬口蓋】 ⇒こうこうがい(硬口蓋)

かた-さ【硬さ】🔗🔉

かた-さ [0] 【硬さ】 (1)硬い度合。 (2)〔心〕 行動・思考に関して,個々の状況に対応する融通性・柔軟性がないこと。

かた-びょうし【硬表紙】🔗🔉

かた-びょうし ―ベウシ [3] 【硬表紙】 硬い紙で作った表紙。

こう-えん【硬鉛】🔗🔉

こう-えん カウ― [0][1] 【硬鉛】 鉛に1〜10パーセントのアンチモンを加えた合金。鉛合金中,硬度が最も高く,耐食性にすぐれる。

こう-おん【硬音】🔗🔉

こう-おん カウ― [0] 【硬音】 〔fortis〕 強い呼気圧で,調音器官が緊張したまま出される子音。英・独・仏などのヨーロッパの言語では,おおよそ無声音は調音器官が緊張したまま出されるので硬音となり,有声音は調音器官が弛緩しており呼気圧が弱いので軟音となる。デンマーク語では無声音に硬音と軟音の対立がみられる。強音。 →軟音

こう-か【硬化】🔗🔉

こう-か カウクワ [1][0] 【硬化】 (名)スル (1)物が硬くなること。 (2)態度・意見などが強硬な状態になること。「態度が―する」 (3)市場の相場が買い人気になって,上がる気配に向かうこと。 ⇔軟化 (4)熱硬化性樹脂が,熱の作用によって分子間が架橋され硬くなること。また,加熱されて軟化した熱可塑性樹脂が冷えて硬くなること。 ⇔軟化 (5)樹脂やゴムに適当な化合物を添加して熱可塑性を減らし安定な状態にすること。

こうか-ざい【硬化剤】🔗🔉

こうか-ざい カウクワ― [3] 【硬化剤】 硬さを増したり,硬化を早めたりするために添加する物質。

こうか-しょう【硬化症】🔗🔉

こうか-しょう カウクワシヤウ [0] 【硬化症】 組織が変性して硬くなること。また,それによって起こる病的状態。動脈硬化症・腎硬化症・筋萎縮性側索硬化症など。

こうか-びょう【硬化病】🔗🔉

こうか-びょう カウクワビヤウ [0] 【硬化病】 昆虫類の病気。死骸が硬化しミイラ状になるのが特徴。糸状菌の寄生による。特に,蚕の白(ハツキヨウ)病が知られる。 →軟化病

こうか-ゆ【硬化油】🔗🔉

こうか-ゆ カウクワ― [3] 【硬化油】 魚油や植物油などの液状の油脂に水素を添加し,不飽和脂肪酸を飽和脂肪酸に変えて固化させたもの。悪臭のあるものも無臭となり,また,空気中で酸化されにくくなる。マーガリン・石鹸などの製造原料にする。

こう-か【硬貨】🔗🔉

こう-か カウクワ [1] 【硬貨】 (1)紙幣に対して,金属で鋳造した通貨。金貨・銀貨・銅貨など。コイン。 (2)国際金融上,金または金の裏付けのある貨幣と交換可能な通貨。ハード-カレンシー。 →軟貨

こう-きゅう【硬球】🔗🔉

こう-きゅう カウキウ [0] 【硬球】 硬式のテニス・野球などで使うかたい球。テニスはゴムボールにフェルトをかぶせたもの,野球はコルクの芯(シン)を革で包んだもの。 ⇔軟球

こう-ぎょく【硬玉】🔗🔉

こう-ぎょく カウ― [0] 【硬玉】 翡翠(ヒスイ)輝石の微細結晶の集合体。色は白ないし緑で,透明または半透明。主産地はミャンマー。翡翠と呼ばれる宝石の典型的なもの。日本では新潟県の糸魚川市や青海(オウミ)町に産した。 ⇔軟玉

こう-けつ【硬結】🔗🔉

こう-けつ カウ― [0] 【硬結】 (名)スル (1)かたくなること。かたくとざすこと。 (2)〔医〕 炎症や鬱血(ウツケツ)により,軟組織が硬くなること。また,その病変部位。硬化。硬変。

こう-こう【硬膏】🔗🔉

こう-こう カウカウ [0] 【硬膏】 常温では固形で,体温に接すると粘着性を生ずる膏薬。 ⇔軟膏

こう-こう【硬鋼】🔗🔉

こう-こう カウカウ [0] 【硬鋼】 炭素鋼のうち炭素を0.36〜0.50パーセント含むもの。硬度・抗張力が大きく,伸び率が小さい。レール・外輪・シリンダー・工具などに用いる。

こう-こうがい【硬口蓋】🔗🔉

こう-こうがい カウ― [3] 【硬口蓋】 口蓋の前半の部分。強く厚い粘膜に覆われ,裏側に骨があってかたい。 ⇔軟口蓋

こうこうがい-おん【硬口蓋音】🔗🔉

こうこうがい-おん カウ― [5] 【硬口蓋音】 硬口蓋と前舌面との間で調音される子音または半母音。[c][][][j] など。上顎音。顎音。かたこうがいおん。 →口蓋音

こう-こつ【硬骨】🔗🔉

こう-こつ カウ― [0] 【硬骨】 ■一■ (名) 脊椎動物の硬骨魚類以上にある骨の一種。丈夫な骨膜に覆われ,硬い骨質とその内部にある海綿状の骨質および内部腔所を埋める造血組織の骨髄から成る。支持器官・保護器官・運動器官としてはたらく。 ⇔軟骨 ■二■ (名・形動)[文]ナリ 意志が固く,みだりに信念を曲げない・こと(さま)。「―の士」

こうこつ-かん【硬骨漢】🔗🔉

こうこつ-かん カウ― [4] 【硬骨漢】 意志が強く金力や権力に屈せず,みだりに自分の主義を曲げない男。硬骨の士。

こうこつ-ぎょるい【硬骨魚類】🔗🔉

こうこつ-ぎょるい カウ― [5] 【硬骨魚類】 脊椎動物の魚類の一綱。内骨格が硬骨で形成され,鱗(ウロコ)に覆われ,鰾(ウキブクロ)や鰓蓋(エラブタ)をもつ。サメ・エイ類などを除く魚類のほとんどがこれに属する。分類学上は硬骨魚綱という。 →軟骨魚類

こう-ざい【硬材】🔗🔉

こう-ざい カウ― [0] 【硬材】 木材工芸で,ケヤキやカツラなどの広葉樹の材をいう。硬木。 ⇔軟材

こう-さがん【硬砂岩】🔗🔉

こう-さがん カウ― [3] 【硬砂岩】 岩片や泥質の基質を多く含む淘汰度の悪い砂岩。グレー-ワッケ。

こう-しき【硬式】🔗🔉

こう-しき カウ― [0] 【硬式】 ボールなどにかたい材料を使う方式。野球・テニスなどで硬球を使うやり方。 ⇔軟式 「―野球」

こう-しつ【硬質】🔗🔉

こう-しつ カウ― [0] 【硬質】 物の質がかたいこと。かたい性質。 ⇔軟質

こうしつ-ガラス【硬質―】🔗🔉

こうしつ-ガラス カウ― [5] 【硬質―】 硬度が大きく,軟化温度の高いガラス。アルカリ分を低くし,ホウ酸を加えたホウケイ酸ガラスなど。

こうしつ-ゴム【硬質―】🔗🔉

こうしつ-ゴム カウ― [5] 【硬質―】 硫黄分を多く加えた弾性の小さいゴム。エボナイトなど。

こうしつ-こむぎ【硬質小麦】🔗🔉

こうしつ-こむぎ カウ― [5] 【硬質小麦】 強力粉の原料となる小麦。穀粒が硬く,粒の切断面がガラス状であることから,ガラス質小麦ともいう。 →強力粉

こうしつ-じき【硬質磁器】🔗🔉

こうしつ-じき カウ― [5] 【硬質磁器】 摂氏九〇〇度ほどで焼いた素地(キジ)に釉(ウワグスリ)をかけ,さらに一四〇〇度ほどで焼き上げた磁器。色が白く緻密。食器・電気器具に用いる。

こうしつ-しっき【硬質漆器】🔗🔉

こうしつ-しっき カウ― [5] 【硬質漆器】 紙を溶かして圧搾成形し硫黄を浸透させたものを素地(キジ)とした漆器。1925年(昭和1)黒田忠譲が開発。

こうしつ-せんいばん【硬質繊維板】🔗🔉

こうしつ-せんいばん カウ―セン― [0][7] 【硬質繊維板】 〔hardboard; hard fibre board〕 破砕した木削片を繊維化して圧縮成形した板。壁板・床板・家具・キャビネットなどに使用する。ハード-ボード。

こうしつ-とうき【硬質陶器】🔗🔉

こうしつ-とうき カウ―タウ― [5] 【硬質陶器】 陶器の一。摂氏一二〇〇度ほどで素焼きをしたのち,釉(ウワグスリ)をかけて一〇〇〇度ぐらいで焼き上げたもの。磁器と陶器の中間の硬度をもち,地肌は白いが,磁器のような透明性はない。食器・タイルなどに用いる。長石質陶器。

こうしつ-まい【硬質米】🔗🔉

こうしつ-まい カウ― [0] 【硬質米】 (1)水分含有量の少ない米。 (2)米の商慣習による区別の一。九州・四国地方で産する米。 →軟質米

こう-すい【硬水】🔗🔉

こう-すい カウ― [0] 【硬水】 カルシウム-イオンやマグネシウム-イオンが比較的多量に溶けている水。石鹸が溶けないので洗濯に利用できず,飲料にも適さない。染色・工業用水としても不適。 ⇔軟水

こう-せい【硬性】🔗🔉

こう-せい カウ― [0] 【硬性】 かたい性質。 ⇔軟性

こうせい-げかん【硬性下疳】🔗🔉

こうせい-げかん カウ― [5] 【硬性下疳】 第一期梅毒にできる感染局所(主として外陰部)の浅い潰瘍。軟骨様に硬く,無痛性。 ⇔軟性下疳

こうせい-けんぽう【硬性憲法】🔗🔉

こうせい-けんぽう カウ―パフ [5] 【硬性憲法】 通常の法律よりも厳格な手続きによらなければ改正されえない憲法。 ⇔軟性憲法

こう-せっこう【硬石膏】🔗🔉

こう-せっこう カウセキカウ [3] 【硬石膏】 硫酸カルシウムの無水物に相当する鉱物。普通は塊状・粒状で産するが,斜方晶系に属し,白色の板状や柱状結晶。多く,石膏と共生する。

こう-たん【硬炭】🔗🔉

こう-たん カウ― [3][0] 【硬炭】 (1)不燃物質を多く含んだ,悪質な石炭。ぼた。 (2)無煙炭など,硬質の石炭の総称。 ⇔軟炭

こう-たんぱくしつ【硬蛋白質】🔗🔉

こう-たんぱくしつ カウ― [6] 【硬蛋白質】 水に溶けず酵素によって分解されにくい繊維構造状のタンパク質。結合組織のコラーゲン,爪のケラチン,絹糸のフィブロインなど。

こう-ちょう【硬調】🔗🔉

こう-ちょう カウテウ [0] 【硬調】 (1)写真の原板・印画で明暗や色彩の対照が強く出ていること。 (2)取引市場で,買い人気が強く,値上がりの形勢にあること。堅調。 ⇔軟調

こう-ちょく【硬直】🔗🔉

こう-ちょく カウ― [0] 【硬直】 ■一■ (名)スル (1)硬くなり,自由が利かなくなること。柔軟でないこと。「―した精神」 (2)筋肉が収縮・硬化して元に戻らない状態。筋肉中のエネルギー物質 ATP が不可逆的に減少するためと考えられる。「死後―」 ■二■ (形動)[文]ナリ (1)硬くて,まっすぐなさま。「―な身体を伸長し/土(節)」 (2)正直で誠実なさま。「その男が―な士であるやうに思はれて/忠直卿行状記(寛)」

こう-ど【硬度】🔗🔉

こう-ど カウ― [1] 【硬度】 (1)物体の硬さの程度。さまざまな試験法による硬度基準があるが,鉱物では滑石からダイヤモンドに至る一〇種の鉱物を標準として定めてある。硬さ。 (2)水の中のカルシウムイオンとマグネシウムイオンの溶存量。日本では水1リットル中のイオン量を炭酸カルシウムに換算して,ミリグラムで表す。 (3)X 線やγ線の透過度。

こう-なん【硬軟】🔗🔉

こう-なん カウ― [1][0] 【硬軟】 かたいこととやわらかいこと。強腰(ツヨゴシ)と弱腰。「―両様の態度でのぞむ」

こう-は【硬派】🔗🔉

こう-は カウ― [1] 【硬派】 (1)強硬な主張・主義を持ち,激しい行動に出ようとする一派。強硬派。「―の意見が通る」 (2)女性との交際やおしゃれなどを軟弱なこととして意識的に避け,腕力や男らしさなどを誇示する者。多く青少年についていう。「―で鳴らす」 (3)新聞で,政治面や経済面を担当する記者。 (4)株式や商品市場で,相場が先行上昇すると見て買いに出るグループ。強気筋。 ⇔軟派

こう-ひつ【硬筆】🔗🔉

こう-ひつ カウ― [0] 【硬筆】 毛筆に対し,ペン・鉛筆などのように先のかたい筆記用具。「―習字」

こう-へん【硬変】🔗🔉

こう-へん カウ― [0] 【硬変】 (名)スル かたくなること。「肝―」

こう-まく【硬膜】🔗🔉

こう-まく カウ― [0][1] 【硬膜】 脳の髄膜の外層をなす強靭な膜。中層をなす蜘蛛(クモ)膜との間に硬膜下腔と呼ばれる間隙があり,少量のリンパが入っている。

こう-もう【硬毛】🔗🔉

こう-もう カウ― [0] 【硬毛】 色素・毛髄を有する,長く太い毛。ひげ・わき毛・陰毛など。

こうよう-じゅ【硬葉樹】🔗🔉

こうよう-じゅ カウエフ― [3] 【硬葉樹】 高温期に乾燥し,冬期が比較的温暖で多湿である温帯地方に生育する常緑の高木および低木の総称。葉は小形で革質,幹はコルク層が発達するものが多く,耐乾性が強い。オリーブ・コルクガシ・ユーカリやアカシアの一部など。

こうようじゅ-りん【硬葉樹林】🔗🔉

こうようじゅ-りん カウエフ― [5] 【硬葉樹林】 硬葉樹よりなる樹林。地中海沿岸,南アフリカのケープ地方,オーストラリアなどにみられる。

こうりん-ぎょ【硬鱗魚】🔗🔉

こうりん-ぎょ カウリン― [3] 【硬鱗魚】 硬骨魚類のうち,菱形の硬い鱗で体が覆われているものの総称。古生代から中生代にかけて栄えたが,現在はチョウザメ類が生存するのみ。

こう-ろん【硬論】🔗🔉

こう-ろん カウ― [0][1] 【硬論】 強硬な議論。

こうか【硬貨】(和英)🔗🔉

こうか【硬貨】 hard money;a coin.→英和

こうか【硬化】(和英)🔗🔉

こうか【硬化】 hardening;stiffening;《医》sclerosis.→英和 〜する stiffen.→英和

こうきゅう【硬球】(和英)🔗🔉

こうきゅう【硬球】 《テニス》a regulation[hard]ball.

こうぎょく【硬玉】(和英)🔗🔉

こうぎょく【硬玉】 a jade.→英和

こうこうがい【硬口蓋】(和英)🔗🔉

こうこうがい【硬口蓋】 the hard palate.

こうこつかん【硬骨漢】(和英)🔗🔉

こうこつかん【硬骨漢】 a man of firm character.

こうしき【硬式の】(和英)🔗🔉

こうしき【硬式の】 regulation.

こうしつ【硬質の】(和英)🔗🔉

こうしつ【硬質の】 hard.→英和 硬質ゴム(ガラス) hard rubber (glass).

こうすい【硬水】(和英)🔗🔉

こうすい【硬水】 hard water.

こうちょく【硬直】(和英)🔗🔉

こうちょく【硬直】 stiffness;rigidity.〜する stiffen;→英和 get stiff.→英和 〜した stiff;rigid.→英和 ‖死後硬直 rigor mortis.

こうど【硬度】(和英)🔗🔉

こうど【硬度】 hardness;→英和 solidity.→英和

こうは【硬派】(和英)🔗🔉

こうは【硬派】 the uncompromising elements;a rowdy (不良の).→英和

こうへん【硬変する】(和英)🔗🔉

こうへん【硬変する】 harden.→英和 硬変症 cirrhosis.→英和

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