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どう🔗⭐🔉
どう
〔副〕(「どこ(何処)」「どち(何方)」などにみられる、「ど」の変化か。なお、「ロドリゲス大文典」の表記などから、もとは「だう」であったとし、これが「かう→こう」「さう→そう」の類にならって「どう」になったともいわれる
1 よくわからないことを不定・未定の状態として指示する。どのように。どんなふうに。→どうか・どうして・どういう・どうにか。「未来はどうなるかわからない」*波形本狂言・合柿「うそを吹とはどふする事でござる」
2 現実のある事柄を、理解できず、肯定しがたいものとして、拒否・非難の気持をこめてさし示す。なんと。→どうした。*滑・浮世風呂‐二「コレサ、おまへがたはどうしたもんだへ」
3 あり得る事態のいっさいを、その極端な場合をも含めて、観念的にさし示す。→どうあっても・どうしても。*狂言記・八句連歌「どうおっしゃれても、今日はなりませぬ」
4 呼びかけて相手の気分、意向を軽く問い確かめ、物を勧めたりするときに用いる。いかが。いかがですか。「もう一杯どう」
●どうあっても
どういう状態でも。何とあっても。強い命令や意志の表現に用いる。*虎寛本狂言・地蔵舞「いやいや、どふ有ても成らぬ事でおりゃる」
●どう致しまして
相手のことばに対して、それをていねいに打ち消しながら返す挨拶(あいさつ)のことば。
どう【同・仝】🔗⭐🔉
どう【同・仝】
1 おなじであること。ひとしいこと。
2 前に出てきた字句を繰り返して書く代わりに用いる語。「三月一日出発、同七日到着」
3 前に出てきた事柄を受けて、連体詞的に「その…」の意で用いる。「同問題」
どう【胴】🔗⭐🔉
どう【胴】
1 頭・頸・尾・四肢を除いた体部の総称。動物体の中心となる部分で、内臓諸器官が納められている。哺乳類・両生類・爬虫類・鳥類・節足動物では胸・腹・背に区別されるが、魚類や多くの無脊椎動物のようにその区別が不十分なものもある。
2 鎧(よろい)の胸と腹部をおおう部分。前後の立挙(たてあげ)と衡胴(かぶきどう)からなる。
3 剣道の防具で、胸と腹部をおおう部分。また、その部分に打ち込んだときのきまり手の技。あるいは、そこへ打ち込むときの掛け声。
4 物の腹部にあたり、中が空になっている部分。
=どう(筒)4
牛車(ぎっしゃ)の車箱。
和船の船体中央部。腰当、筒関の位置に相当する。「胴の間」
やかん、鉄びん、火鉢などの本体。
5 額仕立の和服で、額の部分をのぞいた表地の部分。
6 きもたま。こころ。性根。度胸。→胴が据わる・胴を据える。
7 ⇒どう(筒)
●胴が据(す)わる
性根がすわる。度胸が定まる。肝(きも)がすわる。
●胴の間(ま)
⇒親見出し
●胴を据(す)える
度胸を定める。覚悟をきめる。




どう【動】🔗⭐🔉
どう【動】
動くこと。変わること。乱れること。「動と静」
●動無(な)し
動ずる様子がない。心を動かしたり何かしようとするけはいがない。*源氏‐帚木「心も騒ぎて、したひ来たれど、どうもなくて、奥なる御座にいり給ぬ」
どう【堂】(ダウ)🔗⭐🔉
どう【堂】(ダウ)
1 土台の上に高く作った建物。客に接したり、礼楽を行ったりするものについていう。表御殿。正殿。
2 神仏をまつる建物。
3 朝廷で、長官の執務する所。
4 公会堂・議事堂など、多人数が集会する建物。「一堂に会す」
〔接尾〕屋号・雅号、または建造物の名前などに添えて用いる。「静嘉堂」「大雅堂」「哲学堂」など。
●堂に入(い)る
(「どう(堂)に昇り室に入る」から)学問・技芸、その他修練を必要とする事柄について、よく身についてその深奥に達している。転じて、すっかりなれて身につく。堂奥(どうおう)に入る。「堂に入った司会ぶり」
●堂に昇(のぼ)り室(しつ)に入(い)る
(「論語‐先進」による語。「堂」は中国の建物で表の客間、「室」はその奥座敷)学問・技芸などが、しだいに進歩してその深奥に達するたとえ。


どう【筒】🔗⭐🔉
どう【筒】
1 双六や博打(ばくち)で賽を入れて振り出すつつ。また、それを振る役。*浄・丹波与作待夜の小室節‐中「瀬田の九三がどうの時、百切張って見たれば」
2 (「胴」とも)「どうおや(筒親)」「どうとり(筒取)」「どうもと(筒元)」の略。「胴を取る」
3 牛車の部分の名。車輪の中心で、輻(や)が集中している太く丸い部分。その中を車軸が貫いている。轂(こしき)。
4 (「胴」とも)太鼓・鼓(つづみ)などの打楽器で、中央のくりぬいて空洞になった部分。
どう【道】(ダウ)🔗⭐🔉
どう【道】(ダウ)
1 道路。みち。
2 人の従い守るべき正しいおしえ。道徳などのおしえ。みち。道理。
3 学問・技芸などの、専門分野。分野それぞれのやりかた。
4 仏語。
八正道のこと。
仏の教え。仏道、すなわち、さとり。
仏になるための修行。
5 道教。
6 行政上の区画。
中国で、唐時代、全国を十道に分けた、現在の「省」に当たる区画。清時代には、省の下位の区画。
わが国の律令制で、畿内のほかの諸国を大別した行政区画。すなわち、東海・東山・北陸・山陰・山陽・南海・西海の七道。
朝鮮で行われている最上位の地方区画。
7 都・府・県と同等の普通地方公共団体。現在は、北海道だけ。また、北海道の略。「道南(北)」






どう【銅】🔗⭐🔉
どう【銅】
銅族元素の一つ。元素記号 Cu 原子番号二九。原子量六三・五四六。赤色の金属光沢をもつ金属。等軸晶系。天然には黄銅鉱・斑銅鉱・輝銅鉱・赤銅鉱・藍銅鉱・孔雀石などとして産出。最も古くから用いられた金属で、展性・延性・加工性にすぐれ、強さがある。二酸化炭素・二酸化硫黄または塩分を含む湿気中では表面に明緑色の緑青(ろくしょう)を生じる。酸に侵されやすい。熱および電気の良導体で伝導率は銀についで大きい。電気導体・合金材などとして広く用いられる。
〔接尾〕銅銭を数えるのに用いる。文(もん)。


どう【幢】(ダウ)🔗⭐🔉
どう【幢】(ダウ)
1 竿の先端に、種々に彩色した布でつくった旗をつけたもの。軍陣などの指揮や、儀式に用いた。はたほこ。幢の旗。
2 (1から)魔軍を破摧する法(のり)の王である仏を象徴して1を仏菩薩の荘厳具としたもの。竜や宝珠を上端につけて竿につるし、堂内の柱にかける。→法幢。
3 とばり。たれぎぬ。
どう🔗⭐🔉
どう
〔感動〕牛・馬をひくときのかけ声。進めたり停止させたりする時の掛け声で、一般には「どうどう」と二度繰り返すことが多く、また、特に「しい」と対応して停止させる時に用いる。
どう🔗⭐🔉
どう
〔接頭〕接頭語「ど」に同じ。「どう因果」「どう乞食」など。
日国に「どう」で完全一致するの検索結果 1-11。