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たる【垂】🔗🔉

たる【垂】 (「たるみ(垂水)」の略。「だる」とも)滝(たき)をいう。

たる【樽】🔗🔉

たる【樽】 (「たり()」の変化という)流動物などを入れて貯える木製の容器。形は桶(おけ)に似て蓋(ふた)のあるもの。そん。

た・る【足る】🔗🔉

た・る【足る】 〔自ラ五(四)〕 1 十分である。満ち整っている。不足がない。欠けたところがない。たりる。*古事記‐中・歌謡「百千(ももち)陀流(ダル)家庭も見ゆ国の秀も見ゆ」 2 分に相応する。分にふさわしい。資格がある。また、価値がある。たりる。「一読するに足る書」*源氏‐松風「たをやぎたるけはひ、御子たちといはむにもたりぬべし」 3 満足する。安心する。*万葉‐二二〇「天地日月と共に満(たり)行かむ神の御面と」 4 一定の数量に達する。また、長ずる。*万葉‐三八四一「仏造る真朱(まそほ)足(たら)ずは水渟る池田の朝臣(あそ)が鼻の上を穿れ」 5 頭の働きがすぐれている。たりる。下に打消の語を伴って用いる。

た・る【垂る】🔗🔉

た・る【垂る】 〔自ラ四〕(「たれる(垂)」に対する自動詞) 1 物の端が下にさがる。ぶらさがる。たれさがる。*源氏‐末摘花「さきの方少したりて、色つきたる事」 2 血、汁、涙など、液状のものがしたたる。流れ落ちる。*万葉‐四四〇八「白鬚の上ゆ涙多利(タリ)」 〔自他ラ下二〕⇒たれる(垂)

た・る【疲る】🔗🔉

た・る【疲る】 〔自ラ四〕(四段動詞「たる(垂)」からで、力が落ちるの意。後世は濁音化して「だる」)つかれる。くたびれる。*古本説話集‐五八「かちよりまゐる女房の歩み困じて、ただたりにたりゐたるが」

たるい【垂井】(たるゐ)🔗🔉

たるい【垂井】(たるゐ) 岐阜県南西部の地名。揖斐(いび)川の支流相川の流域にあり、江戸時代は中山道の赤坂と関ケ原の間にあった宿駅。干し柿、茶を特産。

たるい【樽井】(たるゐ)🔗🔉

たるい【樽井】(たるゐ) 姓氏。

たる・い【怠い】🔗🔉

たる・い【怠い】 〔形口〕たる・し〔形ク〕⇒だるい(怠)

たるい‐とうきち【樽井藤吉】(たるゐ‥)🔗🔉

たるい‐とうきち【樽井藤吉】(たるゐ‥) 明治時代の政治家。奈良県出身。自由民憲運動に参加し東洋社会党を結成。のち、朝鮮の内政改革を企てた大阪事件で逮捕されたが不起訴となり、衆議院議員として日韓併合を推進した。著書「大東合邦論」。(一八五〇〜一九二二)

たる‐いり【樽入】🔗🔉

たる‐いり【樽入】 食品などが樽に入っていること。また、その物。「樽入りの酒」

たる‐いれ【樽入】🔗🔉

たる‐いれ【樽入】 1 不漁の時、他の大漁のあった方へ樽酒を贈ってともに酒宴をし、大漁にあやかること。 2 婚約成立のしるしとして婿方から嫁方へ樽酒を贈ること。また、一般に祝儀として樽酒を贈ること。

たる‐かいせん【樽廻船】(‥クヮイセン)🔗🔉

たる‐かいせん【樽廻船】(‥クヮイセン) 江戸時代、灘・伊丹・泉州などの関西産の酒樽荷を主に、大坂・西宮の両地から江戸へ運送した樽廻船問屋仕建ての廻船。船は典型的な弁財(べざい)造り。酒樽積廻船。樽船。

たる‐かがみ【樽鏡】🔗🔉

たる‐かがみ【樽鏡】 (円形で古鏡に似ているところから)樽の蓋(ふた)。かがみ。

たる‐がき【樽柿】🔗🔉

たる‐がき【樽柿】 酒のあき樽に入れて、酒気でその渋味を抜いた柿。

タルカム‐パウダー🔗🔉

タルカム‐パウダー (英talcum powder)〈タルカンパウダー〉(「タルカム」は滑石(かっせき))滑石粉に硼酸(ほうさん)、香料などを加えた粉末。夏季の湯上がりや汗どめに用いられる。

たる‐き【垂木・榱・椽・・架】🔗🔉

たる‐き【垂木・榱・椽・・架】 屋根面を形成するために、棟から桁へ渡す長い木材。はえぎ。たりき。

たるき‐がた【垂木形】🔗🔉

たるき‐がた【垂木形】 切妻屋根の端につける破風の一種。破風より背が低いもの。

たるき‐だけ【垂木竹】🔗🔉

たるき‐だけ【垂木竹】 竹を用いた垂木。また、その竹。

たるき‐ばな【垂木鼻】🔗🔉

たるき‐ばな【垂木鼻】 軒下に現れた垂木の先端。防腐兼装飾のため、塗料を塗ったり金具や瓦をかぶせたりする。

たるき‐わり【垂木割】🔗🔉

たるき‐わり【垂木割】 垂木の配置法。垂木と垂木との間の割り方の広狭により、本繁(ほんしげ)割・まばら割・吹寄割などの種類がある。

タルク🔗🔉

タルク (英talc)=かっせき(滑石)

たる‐ざかな【樽肴】🔗🔉

たる‐ざかな【樽肴】 進物としての酒樽と酒のさかな。

たる‐ざけ【樽酒】🔗🔉

たる‐ざけ【樽酒】 樽にはいっている酒。樽詰めの酒。

たる・し【怠し】🔗🔉

たる・し【怠し】 〔形ク〕⇒だるい(怠)

たる‐だい【樽代】🔗🔉

たる‐だい【樽代】 1 樽を買う代金。 2 祝儀などに酒を贈るかわりに酒代として包む金。 3 江戸時代、家屋敷を売買するときの代価。また、地借人・店借人が町内に初めて地借り、店借りしたり、他より移住してきたときに家主に贈った金。

タルタル‐ソース🔗🔉

タルタル‐ソース (英tartar sauce)マヨネーズソースを応用したもので、これにきゅうりのピクルス、玉ねぎ、パセリなどをみじん切りにしてまぜたもの。魚、肉、野菜に、とくに魚のフライ、グリルにあう。

タルチュフ🔗🔉

タルチュフ (原題フランスLe Tartuffe)戯曲。五幕。モリエール作。一六六四年成立、同年ベルサイユ宮で初演。オルゴン家に入りこみ、主人オルゴンに巧みに取りいってその財産を横領しようとした偽善的敬神家タルチュフが、オルゴンの妻に仮面をはがれ、国王の裁きを受けるにいたる性格喜劇。別名「ペテン師」。

タルチュフ‐がた【タルチュフ型】🔗🔉

タルチュフ‐がた【タルチュフ型】 (モリエールの戯曲の主人公の名から)えせ信仰者、あるいは偽善者という人間の性格。

たる‐づめ【樽詰】🔗🔉

たる‐づめ【樽詰】 樽に詰めること。また、樽に詰めたもの。

たる‐てんのう【樽天王】(‥テンワウ)🔗🔉

たる‐てんのう【樽天王】(‥テンワウ) =たるみこし(樽御輿)

タルト🔗🔉

タルト 1 (オランダtaart)柚あんをカステラで巻いた菓子。四国松山の名産。松山藩主松平定行が長崎でオランダ人より製法を伝受した。 2 (フランスtarte英tart)くだもの入りのパイ。また、くだものをつめたパイ。

タルド🔗🔉

タルド (Jean Gabriel Tarde ジャン=ガブリエル―)フランスの社会学者、犯罪学者。社会現象の特質を個人間の心理的関係のなかに求め、心理学的社会学の立場を確立した。主著「社会法則論」「模倣の法則」。(一八四三〜一九〇四)

たる‐にんぎょう【樽人形】(‥ニンギャウ)🔗🔉

たる‐にんぎょう【樽人形】(‥ニンギャウ) 酒宴の席などの余興に、柄樽(えだる)に羽織などを着せ編笠をかぶらせて人形にしたて、人がこれを差し上げて踊らせたもの。後には専用の樽も作られるようになった。寛文・延宝頃に流行。

たる‐ぬき【樽抜】🔗🔉

たる‐ぬき【樽抜】 1 樽のふたを抜くこと。 2 渋柿を酒のあき樽に入れ、酒気で渋味を抜くこと。また、その柿。 3 酒臭い人、酔っ払いをたとえていう語。

タルバガン🔗🔉

タルバガン (英talbaghan元来はモンゴル語)リス科の哺乳類。体長五〇センチメートルぐらいで、アナグマに似ている。尾と耳は短い。四肢は太くて短く、強大なつめをもつ。背面は赤褐色から黄褐色、腹面は淡黄褐色で尾は黒い。東ヨーロッパからモンゴル・中国・チベットなどに分布し、草原に群生して穴を掘ってすむ。毛皮は優良で、テンの代用品となるがペスト菌の媒介をする蚤が寄生する。

たる‐ひ【足日】🔗🔉

たる‐ひ【足日】 物事の満ち足りる日。吉日。*延喜式‐祝詞・出雲国造神賀詞「今日の生日(いくひ)の足日(たるひ)に」

たる‐ひ【垂氷】🔗🔉

たる‐ひ【垂氷】 雨、雪などの水滴が、軒先または岩角などからしたたりながら凍って垂れ下がったもの。また、それができること。つらら。たりひ。《季・冬》

たるひと‐しんのう【熾仁親王】(‥シンワウ)🔗🔉

たるひと‐しんのう【熾仁親王】(‥シンワウ) ⇒ありすがわのみやたるひとしんのう(有栖川宮熾仁親王)

たる‐ひろい【樽拾】(‥ひろひ)🔗🔉

たる‐ひろい【樽拾】(‥ひろひ) 酒店の小僧が得意先のあき樽を集めて歩くこと。また、その小僧。

たる‐ぶね【樽船】🔗🔉

たる‐ぶね【樽船】 「たるかいせん(樽廻船)」の略称。

タルボサウルス🔗🔉

タルボサウルス (tarbosaurus)中生代白亜紀後半、アジア大陸にいた大型の肉食恐竜。体高四メートル。

たる‐まる【樽丸】🔗🔉

たる‐まる【樽丸】 酒樽の用材。

たるみ【弛】🔗🔉

たるみ【弛】 1 たるむこと。また、その度合い。ゆるみ。 2 引き潮と上げ潮の境で、潮の動きがゆるくなっているところ。

たる‐み【垂水】🔗🔉

たる‐み【垂水】 垂れ落ちる水。滝。瀑布。*万葉‐一四一八「いは走る垂見(たるみ)の上のさわらびの」 兵庫県神戸市の区名。昭和二一年須磨区から分離して新設。市の西端にあり、明石海峡に臨む。塩屋・舞子ノ浜などの白砂青松の景勝地がある。

たる‐みこし【樽御輿】🔗🔉

たる‐みこし【樽御輿】 酒樽でつくった神輿。主に子どもがかつぐもの。薦(こも)かぶりのあき樽をさかさにして御輿の胴とし、草鞋(わらじ)で胴と尾を作り、渋うちわで翼を作った鳥を載せ、楊枝(ようじ)をくちばしとし、藁たわしを鈴に代用し、樽の下に二本の棒をつけてかつぐ。樽天王。

たるみず【垂水】(たるみづ)🔗🔉

たるみず【垂水】(たるみづ) 鹿児島県中部の地名。大隅半島の西部、鹿児島湾に面する。ポンカンなどの果樹類を栽培。昭和三三年市制。

たる・む【弛む】🔗🔉

たる・む【弛む】 〔自マ五(四)〕(「たる(疲)」からの派生。「だるむ」とも) 1 ぴんと張っていたものが、ゆるんで垂れる。「架線が風で弛む」 2 気持にしまりがなくなる。張りつめていた心がゆるむ。だらしなくなる。ゆるむ。*日葡辞書「ココロガ tarumu(タルム)」 〔他マ下二〕⇒たるめる(弛)

タルムード🔗🔉

タルムード (ヘブライTalmud「教訓」「教義」の意)ユダヤ人の律法学者の社会百般の事象に対する口伝・解説を集めた、聖書に次ぐユダヤ人の精神的遺産。四世紀末ごろパレスチナで編集されたものと、六世紀ごろまでにバビロニアで編集されたものの二種がある。

たる・める【弛める】🔗🔉

たる・める【弛める】 〔他マ下一〕たる・む〔他マ下二〕 1 ゆるめる。たるむようにする。*日葡辞書「ツナヲ tarumuru(タルムル)」 2 張りつめていた心をゆるめる。また、相手を油断させる。*仮・因果物語‐上「彼女をたるめて、井の端へ遊に出」

たる‐や【樽屋】🔗🔉

たる‐や【樽屋】 樽の類をつくる店。また、その人。

たるや‐おせん【樽屋おせん】🔗🔉

たるや‐おせん【樽屋おせん】 江戸初期、姦通事件で有名になった女性。実説は明らかでなく、井原西鶴の「好色五人女」で扱われているものと、それ以前の「樽屋おせん歌祭文」とでは、内容が大分異なっている。 歌舞伎脚本「名作切籠曙(めいさくきりこのあけぼの)」の通称。

たるら‐むし【たるら虫】🔗🔉

たるら‐むし【たるら虫】 「へび(蛇)」の異名。

たる‐わり【樽割】🔗🔉

たる‐わり【樽割】 酒や醤油などを一樽売りの値段の割で、一合、二合と小売りをすること。

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