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ちり🔗⭐🔉
ちり
鯛、鱈、あんこう、ふぐなどの白身魚に豆腐やあくの少ない野菜を、昆布出しか熱湯の中で煮ながらポン酢・醤油・薬味などで食べる鍋物。
ちり【散】🔗⭐🔉
ちり【散】
1 散ること。また、散らしたもの。
2 建築で、二つの材の面が不揃いになる時、その出っ張ったり、または、引っこんだりした部分。
3 本の表紙で中身より出っ張った部分。
●散りの=紛(まが)い[=迷い]
散り乱れて見分けのつかないこと。しきりに散って入り交じること。*万葉‐三七〇〇「足引の山下光るもみちばの知里能麻河比(チリノマガヒ)は今日にもあるかな」
●散りの別(わか)れ
散って別れること。また、別れを花の散るのにたとえていう語。
ちり【塵】🔗⭐🔉
ちり【塵】
(「散り」の意)
1 粉末状や粒子状になってとびちるもの。くだけてとびちるもの。ほこり。「風前の塵」*十巻本和名抄‐一「塵埃<略>孫
云塵埃<陣哀二音和名知利>揚土也」
2 小さなごみ。あくた。*古今‐一六七「ちりをだにすゑじとぞ思ふ」
3 ねうちのないもの。とるにたらないもの。→塵の身。
4 よごれ。けがれ。また、他から非難されるような汚点。
5 浄土に対して、人の住む世界を汚れたものとしていう語。俗世のけがれ。また、俗界。塵界。塵俗。*徒然草‐七五「世にしたがへば、心、外の塵に奪はれて惑ひやすく」
6 きわめてわずかな物事のたとえ。いささか。ほんの少し。わずかばかり。*金葉‐六七三「ちりのうたがひをのこさず」
7 さわぎ。みだれ。「塵治まる」
8 先人のした仕事。遺業。→塵に継ぐ。
9 残りもの。お流れ。
10 「ちりがみ(塵紙)」の略。
●塵居(い)る
ちりが積もる。ちりがかかる。また、けがれる。
●塵に立(た)つ
俗世間のうわさとなる。
●塵に継(つ)ぐ
先人の遺業をつぐ。あとをつぐ。
●塵に同(どう)ず
(「老子‐四章」の「和
其光
、同
其塵
」による)
1 自分の徳や知恵を表にあらわさないで、俗世間の人と隔てなく交わる。塵に交わる。
2 仏菩薩が智慧(光)を秘めて衆生のために同じ煩悩(塵)の姿をとってさとりに導く。
●塵に交(まじ)わる
=ちり(塵)に同ず1
●塵の境(さかい)
(「塵境(じんきょう)」の訓読み)塵によごれた世界。けがれたこの世。俗世間。
●塵の末(すえ)
1 塵点劫(じんでんごう)の後の世の者。
2 物の数でないこと。数にはいらない人。つまらない人間。末輩。
●塵の住処(すみか)
俗世界のすみか。けがれたこの世のすまい。
●塵の外(ほか)
(「塵外(じんがい)」の訓読み)世俗の煩わしさを離れた所。俗世間と隔たった場所。浮世の外。世外。
●塵の身(み)
1 ちりの末2
2 俗世間のちりにけがれた身。
●塵の世(よ)
=ちり(塵)の境
●塵ばかり
(多く副詞的に用いる)少しばかり。ちりほど。わずか。いささか。
●塵も付(つ)かず
よごれやけがれが身につかない。転じて、非難されるようなわずかな汚点、欠点もないさま。
●塵も積もれば山(やま)となる
(「大智度論‐九四」の「譬如
積
微塵
成
山難
可
得移動
」による)ごくわずかなものでも数多く積み重なれば高大なものになるということのたとえ。
●塵も灰(はい)も付かぬ
きっぱりと言い放つさまにいう。とりつくしまが全くない。そっけない。ちりはい付かぬ。
●塵を出(い)ず
俗世間を離れる。出家する。
●塵をきる
相撲で、土俵上にあがり、清めの塩をまいたあと徳俵にしゃがんで手の塵をひねりおとす。
●塵を絶(た)つ
1 俗世間との縁を切る。世俗とのつながりを切る。
2 (「荘子‐田子方」に見える顔淵の言葉「夫子奔逸絶
塵、而回瞠
若乎後
矣」から)塵もたたぬくらい早く走る。転じて、徳行、人格が人の追随を許さぬ境地にあることをいう。
●塵を望んで拝(はい)す
貴い人の来往を遠くみて礼拝する。長上におもねりこびることをいう。
●塵を捻(ひね)る
1 =ちり(塵)2を結ぶ
2 はにかんでもじもじする。はにかんで手持無沙汰にしている。
●塵を結(むす)ぶ
1 ほんのすこしの物を心ばかりのしるしに贈る。
2 手を清めるのに水がない時、ちりをひねるさまをして汚(けが)れを落とし手水を使う代わりとする。塵手水(ちりちょうず)を使う。塵をひねる。
●塵を結んでも=志(こころざし)[=印(しるし)]
少しの贈りものでも、贈り主の心のあらわれである。量は少なくとも誠意のあらわれであること。気は心。















ち‐り【地利】🔗⭐🔉
ち‐り【地利】
(「ぢり」とも)
1 土地から生ずる利益。すなわち農耕、牧畜、山林・鉱山などの産物。
2 土地から上がる収益得分。地子(じし)。「地利米」
3 地勢・地形上の便利。地の利。
4 地形を利用して作られた障害物。
ち‐り【地理】🔗⭐🔉
ち‐り【地理】
1 土地の状態。山川・海陸などの状態。
2 土地。大地。
3 地表における、地形・気候・生物・村落・都市・産業・人口・交通・政治などの有様。
4 =ちりか(地理科)
チリ🔗⭐🔉
チリ
(Chile)〈チリー〉南アメリカ南西部の共和国。太平洋に面し、アンデス山脈の西側を南北に細長く占める。銅・硝石・金・銀などの鉱産物が豊富。一八一八年スペインの植民地から独立。首都サンチアゴ。
ちり‐あか・る【散り別る】🔗⭐🔉
ちり‐あか・る【散り別る】
〔自ラ下二〕分散してちりぢりになる。はなればなれになる。離散する。*源氏‐蓬生「さまざまにまよひちりあかれし、上下の人々」
ちり‐あくた【塵芥】🔗⭐🔉
ちり‐あくた【塵芥】
1 ちりとあくた。ごみくず。
2 とるにたりないつまらないもの。
ちり‐あな【塵穴】🔗⭐🔉
ちり‐あな【塵穴】
1 ちりを捨てる穴。ごみための穴。
2 茶庭内に作る四角または円形の穴。入口近くに作られ、景趣を添えるための装飾的なはきだめ。
ちり‐か【地理科】(‥クヮ)🔗⭐🔉
ちり‐か【地理科】(‥クヮ)
社会科の一単位で、地理について学習することを目的とする教科。自然地理と人文地理に分けられる。地理。
ちりかい‐くも・る【散り交い曇る】(ちりかひ‥)🔗⭐🔉
ちりかい‐くも・る【散り交い曇る】(ちりかひ‥)
〔自ラ四〕花びらなどが散り乱れるために、あたりが曇ったようになる。*古今‐三四九「さくら花ちりかひくもれ」
ちり‐か・う【散り交う】(‥かふ)🔗⭐🔉
ちり‐か・う【散り交う】(‥かふ)
〔自ハ四〕互いに入り乱れて散る。あちらこちらに散り乱れる。*古今‐一一六「ちりかふ花に道はまどひぬ」
ちり‐かか・る【散り掛かる】🔗⭐🔉
ちり‐かか・る【散り掛かる】
〔自ラ五(四)〕
1 花・葉などが散って、物の上に降りかかる。散って、物の上に落ちる。*古今‐四四「年をへて花の鏡となる水はちりかかるをや曇るといふらむ」
2 散りはじめる。
ちり‐がく【地理学】🔗⭐🔉
ちり‐がく【地理学】
地球表面における諸現象を人間と自然の相互作用を通して地域的に研究する学問。研究対象によって、自然地理学・人文地理学・地誌学に分ける。
ちりがくてき‐しゃかいがく【地理学的社会学】(‥テキシャクヮイガク)🔗⭐🔉
ちりがくてき‐しゃかいがく【地理学的社会学】(‥テキシャクヮイガク)
社会現象を気候・地形・水利などの地理学的条件から説明しようとする社会学。
ちり‐がた【散方】🔗⭐🔉
ちり‐がた【散方】
まさに散ろうとするころ。散り始めるころ。散りかかる頃。
ちり‐がま
し【塵がまし】🔗⭐🔉
ちり‐がま
し【塵がまし】
〔形シク〕(「がまし」は接尾語)塵がたくさん積もっているさま。塵にまみれているさま。ほこりっぽい。*源氏‐蓬生「ちりかましき御帳のうちも」

ちり‐がみ【塵紙】🔗⭐🔉
ちり‐がみ【塵紙】
楮(こうぞ)の外皮のくずですいたり、屑紙をすき返したりして作った粗末な紙。表面に塵滓(かす)があるのでいう。鼻紙や落とし紙とした。また、一般に鼻紙や落とし紙のこと。ちりし。
ちり‐ぎわ【散際】(‥ぎは)🔗⭐🔉
ちり‐ぎわ【散際】(‥ぎは)
散る時。今にも散ろうとする時。比喩的に、人の死に際についてもいう。
ちり‐きん【散金】🔗⭐🔉
ちり‐きん【散金】
=ちりせん(散銭)
ちり‐け【身柱・天柱】🔗⭐🔉
ちり‐け【身柱・天柱】
1 (「ちりげ」とも)灸点(きゅうてん)の名。えりくびの下で、両肩の中央の部分。ぼんのくぼ。また、そこにする灸。
2 頭に血の逆上する幼児の病気。疳(かん)。
ちりん🔗⭐🔉
ちりん
〔副〕=ちりりん
ちりけ‐もと【身柱元】🔗⭐🔉
ちりけ‐もと【身柱元】
(「ちりげもと」とも)ちりけのあたり。えりくびのあたり。くびすじ。
ちりこ‐ぼし【張星】🔗⭐🔉
ちりこ‐ぼし【張星】
二十八宿の一つ、張(ちょう)の和名。海蛇座(うみへびざ)のミュー星付近の星宿。
ちり‐じ【塵地】(‥ヂ)🔗⭐🔉
ちり‐じ【塵地】(‥ヂ)
漆地(うるしじ)の装飾の一種。漆を塗った上に金銀の鑢粉(やすりふん)をまばらに蒔(ま)いて研ぎ出したもの。平安時代の技法で以後は金箔粉による梨地となる。
ちり‐し・く【散り敷く】🔗⭐🔉
ちり‐し・く【散り敷く】
〔自カ四〕花、葉などが散って、あたり一面敷きつめる。一面に散らばる。*千載‐三六四「紅葉ちりしく白川の関」
チリ‐しょうせき【チリ硝石】(‥セウセキ)🔗⭐🔉
チリ‐しょうせき【チリ硝石】(‥セウセキ)
(南米のチリに多く産出するところからいう)ナトリウムの硝酸塩鉱物。組成は NaNO3 で各種の塩類を含む。白色・赤褐色・灰色・レモン黄色などで透明なガラス光沢をもつ三方晶系の結晶。吸湿性が大きく水に溶けやすい。窒素肥料・硝酸・火薬・ガラスなどの原料として多量に用いられたが、現在ではアンモニアや硝酸の合成工業が発達したのであまり用いられない。ニトラタイト。天然硝酸ソーダ。ソーダ硝石。
ちり‐すえ【塵居】(‥すゑ)🔗⭐🔉
ちり‐すえ【塵居】(‥すゑ)
厨子(ずし)などの足の称。
ちり‐す・く【散り透く】🔗⭐🔉
ちり‐す・く【散り透く】
〔自カ四〕花や葉などが散ってまばらになる。散って枝の間がすける。*源氏‐紅葉賀「かざしの紅葉、いたうちりすきて」
ちり‐す・ぐ【散り過ぐ】🔗⭐🔉
ちり‐す・ぐ【散り過ぐ】
〔自ガ上二〕散ってしまう。すっかり散ってなくなる。*万葉‐八一六「梅の花今咲ける如(ごと)知利須義(チリスギ)ず」
ちり‐せん【散銭】🔗⭐🔉
ちり‐せん【散銭】
1 あれこれと入用な雑費。散金(ちりきん)。
2 寄席芸人のあいだで、祝儀やこころづけのことをいう。
ちり‐そ・める【散り初める】🔗⭐🔉
ちり‐そ・める【散り初める】
〔自マ下一〕
ちりそ・む〔自マ下二〕散りはじめる。*拾遺‐五九「ちりそむる花を見捨てて帰らめや」

ちり‐ちょうず【塵手水】(‥てうづ)🔗⭐🔉
ちり‐ちょうず【塵手水】(‥てうづ)
1 手を清める水のないとき、空(くう)の塵をひねるさまをして手を洗うかわりにすること。
2 力士が土俵にあがり取組の前に行う礼式。二字口をあがり徳俵で蹲踞(そんきょ)、拍手ののち両手を左右に開き掌をかえす動作。
ちり‐ちり🔗⭐🔉
ちり‐ちり
麦こがしのこと。ちりのこ。
ちり‐ちり🔗⭐🔉
ちり‐ちり
〔副〕
1 千鳥や雲雀など、小鳥の鳴き声を表す語。また、そういう小さいものが動くさまも表す。*俳・冬の日「うれしげに囀(さへづ)る雲雀ちりちりと」
2 三味線の高い音をつづけてひく音を表す語。
3 水、涙などがしたたり落ちるさまを表す語。*幸若・屋嶋軍「ちりちり水はもりゆけども」
4 縮んでしわのよるさまを表す語。転じて、恐れてすくむさま。「叱られてちりちりしている子」*志都の岩屋講本‐下「其のうすい処は、ちりちりと縮んで」
5 朝日・夕日の照るさま、また、物に日の光が映じてきらめくさまを表す語。*俳・冬の日「日のちりちりに野に米を刈」
6 毛などの焼ける音やその様子を表す語。
ちり‐ぢり【散散】🔗⭐🔉
ちり‐ぢり【散散】
(形動)
1 はなればなれになるさま。わかれわかれになるさま。*古今‐一〇〇六「秋のもみぢとひとびとはおのがちりぢりわかれなば」
2 落ちぶれたさま。
ちりちり‐ぐさ【散散草】🔗⭐🔉
ちりちり‐ぐさ【散散草】
「つめくさ(爪草)」の異名。
ちりぢり‐ばらばら【散散ばらばら】🔗⭐🔉
ちりぢり‐ばらばら【散散ばらばら】
(形動)散り乱れ、はなればなれになるさま。ちりぢり。
ちり‐づか【塵塚】🔗⭐🔉
ちり‐づか【塵塚】
塵やごみを捨てる所。はきだめ。
●塵塚に鶴(つる)
=はきだめ(掃溜)に鶴
ちりっ‐ぱ【塵っ葉】🔗⭐🔉
ちりっ‐ぱ【塵っ葉】
塵を強めていう語。きわめてわずかなもののたとえ。「塵っ葉一つ落ちていない」
ちり‐つぼ【塵壺】🔗⭐🔉
ちり‐つぼ【塵壺】
1 内裏の清涼殿の石灰(いしばい)の壇(だん)の一隅にある穴。塵などを掃き入れた所。時には、この中で火をたいたという。ちりのつぼ。
2 唾(つば)をはき入れるつぼ。また、ごみ、紙屑などを入れる壺。じんこ。
ちり‐つ・む【散り積む】🔗⭐🔉
ちり‐つ・む【散り積む】
〔自マ四〕=ちりつもる(散積)*宇津保‐吹上上「春風のこぎいづる舟にちりつめばまがきの花をよそにみるかな」
ちり‐つも・る【散り積もる】🔗⭐🔉
ちり‐つも・る【散り積もる】
〔自ラ五(四)〕花、葉などが散って高く積み重なる。ちりつむ。*金塊集‐春「春の来て雪は消えにしこのもとにしろくも花のちりつもるかな」
ちりてき‐ゆいぶつろん【地理的唯物論】🔗⭐🔉
ちりてき‐ゆいぶつろん【地理的唯物論】
人間を取り巻く地理的環境によって社会や歴史の発展を説明する学説。モンテスキュー、J=E=ルクリュなどがその代表者。
ちり‐とり【塵取】🔗⭐🔉
ちり‐とり【塵取】
1 はき集めた塵やごみなどをとる道具。ごみとり。
2 1の形や扇の地紙形に造った毛受(けうけ)のこと。
3 腰輿(たごし)の簡素なもの。四隅に柱を立てず高欄(こうらん)だけをめぐらしたもの。その形が掃除用の1に似ているところからいう。貴人は用いなかった。ちりとりごし。
4 =ちりふせぎ(塵防)
ちりとり‐ごし【塵取輿】🔗⭐🔉
ちりとり‐ごし【塵取輿】
=ちりとり(塵取)3
ちり‐なべ【ちり鍋】🔗⭐🔉
ちり‐なべ【ちり鍋】
=ちり
ちり‐の‐こ【ちりの粉】🔗⭐🔉
ちり‐の‐こ【ちりの粉】
麦こがしをいう女房詞。
ちり‐のこ・る【散り残る】🔗⭐🔉
ちり‐のこ・る【散り残る】
〔自ラ五(四)〕散らないで残る。多く散ったあとにまだ残っている。*拾遺‐六六「足引の山がくれなる桜ばなちりのこれりとかぜにしらすな」
ちり‐はたき【塵叩】🔗⭐🔉
ちり‐はたき【塵叩】
=ちりはらい(塵払)
ちり‐ばな【散花】🔗⭐🔉
ちり‐ばな【散花】
1 散った花。落花。
2 花は咲いても実のならない花。むだばな。あだばな。
ちり‐ば・む【塵ばむ】🔗⭐🔉
ちり‐ば・む【塵ばむ】
〔自マ四〕(「ばむ」は接尾語)塵に染まる。塵にまみれる。ほこりっぽくなる。*源氏‐須磨「台盤なども、傍はちりばみて」
ちり‐ば・める【鏤める】🔗⭐🔉
ちり‐ば・める【鏤める】
〔他マ下一〕
ちりば・む〔他マ下二〕ほりつける。きざみつける。ほって、金銀・宝玉などをはめこむ。また、比喩的に、文章などで美しいことばなどを所々にはさみこむ。「美辞麗句をちりばめる」*虎寛本狂言・朝比奈「石の帯をし、金銀を鏤ばめ」

ちり‐はらい【塵払】(‥はらひ)🔗⭐🔉
ちり‐はらい【塵払】(‥はらひ)
塵をとり除くこと。塵をはらうこと。また、その道具。布・紙などを細長く切って房のようにして柄をつけたもの。ちりはたき。
ちり‐ひじ【塵泥】(‥ひぢ)🔗⭐🔉
ちり‐ひじ【塵泥】(‥ひぢ)
1 ちりとどろ。
2 転じて、つまらないもの、とるに足りないもの。ちりあくた。
ちりぶくろ【塵袋】🔗⭐🔉
ちりぶくろ【塵袋】
鎌倉中期の辞書。一一巻。著者不明。文永・弘安頃の成立。事物の起源六二〇条を天象・神祇などの部門別に分類し、問答体で示したもの。後に「
嚢鈔(あいのうしょう)」と合体して「塵添
嚢抄」となった。


ちり‐ふせぎ【塵防】🔗⭐🔉
ちり‐ふせぎ【塵防】
築城法で、堀端に、岸のきわから一尺離し、所々に水通しをつけて築いた土手。塵芥で堀が埋まったり、人が落ちたりするのを防ぐ。
ちりぶり【散ぶり】🔗⭐🔉
ちりぶり【散ぶり】
水などがはねかかること(日葡辞書)。
ちり‐ぼ・う【散りぼう】(‥ぼふ)🔗⭐🔉
ちり‐ぼ・う【散りぼう】(‥ぼふ)
〔自ハ四〕
1 散りみだれる。ちらばる。*枕‐三六「たたう紙の細やかなるが<略>几帳のもとにちりぼひたり」
2 ちりぢりになる。離散する。また、落ちぶれさまよう。*源氏‐玉鬘「京よりちりぼひきたるなどを、たよりにつけて呼び集めなどして」
ちり‐ほこり【塵埃】🔗⭐🔉
ちり‐ほこり【塵埃】
ちりとほこり。じんあい。
ちり‐まが・う【散り紛う】(‥まがふ)🔗⭐🔉
ちり‐まが・う【散り紛う】(‥まがふ)
〔自ハ四〕散りみだれる。しきりに入りみだれて散る。また、散りみだれて見あやまる。*万葉‐八三八「梅の花知利麻我比(チリマガヒ)たる岡傍(び)には」
ちり‐まさ・る【散り増さる】🔗⭐🔉
ちり‐まさ・る【散り増さる】
〔自ラ四〕しきりに散る。ますます盛んに散る。*新続古今‐一六九「惜しみにと来つるかひなく桜花見れば且こそ散まさりけれ」
ちり‐まじ・る【散り交じる】🔗⭐🔉
ちり‐まじ・る【散り交じる】
〔自ラ四〕散っていりまじる。*源氏‐若紫「名も知らぬ木草の花ども、色々にちりましり、錦をしけると見ゆる」
ちり‐みだ・れる【散り乱れる】🔗⭐🔉
ちり‐みだ・れる【散り乱れる】
〔自ラ下一〕
ちりみだ・る〔自ラ下二〕葉や花などが乱れ散る。盛んに散る。*更級「木の葉ども残りなくちりみだれて」

ちり‐めん【縮緬】🔗⭐🔉
ちり‐めん【縮緬】
1 絹織物の一種。縦糸によりのない生糸(きいと)、横糸によりの強い生糸を使って平織りにし、ソーダをまぜた石鹸液で数時間煮沸してちぢませ、水洗いをして糊気を取り除き、乾燥させて仕上げたもの。布面に細かな
(しじら)縮みがある。衣服・帯地・裏地・ふろしきなどに用いられる。《季・春》
2 「ちりめんじわ(縮緬皺)」の略。

ちりめん‐え【縮緬絵】(‥ヱ)🔗⭐🔉
ちりめん‐え【縮緬絵】(‥ヱ)
普通に摺(す)った浮世絵を棒に巻き、上から押し縮めて縮緬皺をつけたもの。一枚絵のほか、草双紙の表紙などに使用された。
ちりめん‐かえで【縮緬楓・縮緬槭】(‥かへで)🔗⭐🔉
ちりめん‐かえで【縮緬楓・縮緬槭】(‥かへで)
カエデ科の落葉小高木。観賞用に栽植されるのみで自生品種は知られない。ヤマモミジの枝変わりから出たものと考えられる。高さ約二メートル。枝は横にひろがりやや垂れる。葉は掌状に七〜一一全裂し、裂片の縁はさらに細かく深裂する。きれにしき。
ちりめん‐がみ【縮緬紙】🔗⭐🔉
ちりめん‐がみ【縮緬紙】
縮緬のように表面にしわをつけた紙。表面に小じわのついた紙。
ちりめん‐ざこ【縮緬雑魚】🔗⭐🔉
ちりめん‐ざこ【縮緬雑魚】
片口鰯(かたくちいわし)の稚魚を煮て干したもの。ちりめんじゃこ。《季・春》
ちりめん‐じそ【縮緬紫蘇】🔗⭐🔉
ちりめん‐じそ【縮緬紫蘇】
シソの変種の一つ。畑に多く栽培される。葉の縁に深く鋭い鋸歯があり、葉面にしわが多い。ちぢみじそ。ちょうせんじそ。こうらいじそ。とうじそ。
ちりめん‐じゃこ【縮緬雑魚】🔗⭐🔉
ちりめん‐じゃこ【縮緬雑魚】
=ちりめんざこ(縮緬雑魚)
ちりめん‐じわ【縮緬皺】🔗⭐🔉
ちりめん‐じわ【縮緬皺】
縮緬のように一面に細かく寄ったしわ。
ちりめん‐な【縮緬菜】🔗⭐🔉
ちりめん‐な【縮緬菜】
カラシナの一変種。葉は欠刻があり、縁がちぢれる。食用に栽培。漢名、春不老、雪裡紅、花芥。しゅんふらん。いらな。
ちりめん‐はくさい【縮緬白菜】🔗⭐🔉
ちりめん‐はくさい【縮緬白菜】
ハクサイの一品種。中国南部から輸入され、食用として広く栽培。大形の倒卵形の葉が密に重なりあって互生するが、結球はしない。
ちり‐も【塵藻】🔗⭐🔉
ちり‐も【塵藻】
緑藻類接合藻目チリモ亜目、またはそのうちで特にチリモ属に含まれる藻の総称。湖・沼・池・水田・泥炭地などいたるところの水中に生育する。とくに酸性の強い所に多い。体は単細胞で小さく、肉眼で認められる大きさのものはほとんどない。体の中央にはくびれがあり、体を二分することができる。細胞膜には様々な形の突起・刺・紋・小穴などが多数あり、分類上の特徴になる。体細胞の二分裂による無性生殖によって増える。ミカヅキモ・ツヅミモなどもこの仲間に含められる。
ち‐りゃく【知略・智略】🔗⭐🔉
ち‐りゃく【知略・智略】
才知に富んだ計略。また、うまくはかりごとをめぐらすこと。知謀。「知略をめぐらす」
ち‐りゃく【治略】🔗⭐🔉
ち‐りゃく【治略】
(「ぢりゃく」とも)世をおさめていく方法。治世の策。政治の方略。
ちりゃく【治暦】🔗⭐🔉
ちりゃく【治暦】
⇒じりゃく(治暦)
ちりゅう【知立】(ちりふ)🔗⭐🔉
ちりゅう【知立】(ちりふ)
愛知県中央部の地名。江戸時代、旧東海道五十三次岡崎と鳴海の間の池鯉鮒(ちりふ)宿として発展。現在は名古屋市近郊の住宅都市。昭和四五年市制。
ちりゅう‐じんじゃ【知立神社】(ちりふ‥)🔗⭐🔉
ちりゅう‐じんじゃ【知立神社】(ちりふ‥)
愛知県知立市にある旧県社。祭神は彦火火出見命・鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)ほか。祈雨・除蝮蛇(まむしよけ)の神とされる。
ち‐りょ【知慮・智慮】🔗⭐🔉
ち‐りょ【知慮・智慮】
かしこい考え。また、深く物事を考える能力。
ち‐りょう【知了】(‥レウ)🔗⭐🔉
ち‐りょう【知了】(‥レウ)
知り悟ること。知りつくすこと。
ち‐りょう【治療】(‥レウ)🔗⭐🔉
ち‐りょう【治療】(‥レウ)
(「ぢりょう」とも)病気やけがをなおすこと。療治。「治療法」
ちりょう‐けっせい【治療血清】(チレウ‥)🔗⭐🔉
ちりょう‐けっせい【治療血清】(チレウ‥)
伝染病の治療のために用いる高度の抗体を含む免疫血清。病原体の産出する毒素を中和する抗毒素血清と、菌体に対する抗菌血清がある。前者はジフテリア、破傷風に多く用いられるが、後者は最近あまり用いられていない。
ち‐りょうち【致良知】(‥リャウチ)🔗⭐🔉
ち‐りょうち【致良知】(‥リャウチ)
(「良知」は是非・善悪を知る心のはたらき)正しい心のはたらきを窮極にまで発現させること。良知という概念は「孟子‐尽心上」に始まるが、王陽明がこれを発展させ、陽明学の根元的な指針としたもの。→知行合一説・格物致知
ち‐りょく【地力】🔗⭐🔉
ち‐りょく【地力】
その土地が作物を生育させることのできる能力。土地の生育力。
ち‐りょく【知力・智力】🔗⭐🔉
ち‐りょく【知力・智力】
才知と勇力。また、知恵のはたらき。ちりき。
ちりょく‐ちょうさ【地力調査】(‥テウサ)🔗⭐🔉
ちりょく‐ちょうさ【地力調査】(‥テウサ)
地力の保全や作物の作付計画のために土壌の肥瘠の程度、浸蝕の情況を調査し、必要な対策、栽培可能な作物と、その収量などのおおよそを知ること。
ちりょく‐ていげん【地力逓減】🔗⭐🔉
ちりょく‐ていげん【地力逓減】
耕地に毎年作物を栽培する時、輪作や有機質肥料の使用等地力維持のための方法が十分にとられていないことなどの原因でその土地の生産力が年々低下して行くこと。
ちり‐よけ【塵除】🔗⭐🔉
ちり‐よけ【塵除】
1 塵を防ぐこと。塵を防ぐための道具や装置。
2 「ちりよけがいとう(塵除外套)」の略。
ちりよけ‐がいとう【塵除外套】(‥グヮイタウ)🔗⭐🔉
ちりよけ‐がいとう【塵除外套】(‥グヮイタウ)
長くてゆったりした男子用の外套。インバネス。ちりよけ。
ちりよけ‐ごうし【塵除格子】(‥ガウシ)🔗⭐🔉
ちりよけ‐ごうし【塵除格子】(‥ガウシ)
上水の取入口に設けて、ごみなどの流入を防ぐ格子。
ちりよけ‐めがね【塵除眼鏡】🔗⭐🔉
ちりよけ‐めがね【塵除眼鏡】
風塵を防ぐための素通しのめがね。
ちり‐りん🔗⭐🔉
ちり‐りん
〔副〕金属が軽くふれ合って立てる音を表す語。また、鈴などの軽快な音にいう。ちりん。
ちり‐れんげ【散蓮華】🔗⭐🔉
ちり‐れんげ【散蓮華】
1 散った蓮(はす)の花。《季・夏》
2 (形が1に似ているところから)柄(え)の短い小さな陶製のさじ。れんげ。
3 細長くて、しゃくれた顔。しゃくれ顔。また、その人。
チリンダーデ🔗⭐🔉
チリンダーデ
(ポルトガルtrindade)キリシタン用語。三位一体。
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