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とど【座】🔗⭐🔉
とど【座】
すわること。かがむこと。→とどす
とど【椴】🔗⭐🔉
とど【椴】
「おおしらびそ(大白檜曾)」の異名。
とど【海馬・胡
】🔗⭐🔉
とど【海馬・胡
】
(アイヌ語TondoあるいはTodo,Totoからか)アシカ科の哺乳類。体長は雄で四メートル、雌では三メートルにもなる。体はアシカに似ているがはるかに大きく、くびにたてがみ状の毛がない。吻(ふん)は太く鈍い。体色は黄褐色ないし暗褐色。繁殖期にはオットセイと同じように一雄多雌だが雄が占有する雌の数は少なく、十数頭ほど。食物はおもに魚類。太平洋の北部で繁殖し、北海道などに回游する。

とど🔗⭐🔉
とど
1 ボラの最も成熟したものの称。
2 ぎりぎりのところ。限度。数量を表す語に付けても用いる。*滑・人間万事虚誕計‐前「よく生きて、五年か三年が到頭(トド)だ」
〔副〕「とどのつまり」の略。特に歌舞伎のト書きに多く用いられる。*伎・鳴神「当麻姫いろいろあって、とど滝の元へよぢのぼり」
●とどの=つまり[=つめ・仕舞(しまい)・果(は)て]
(「どどのつまり」とも。ボラは成長して行くに従って名称が変わり、最後に「とど」といわれるところからという。一説に「とど」は「止」、また、「到頭」の変化とも)いろいろやって、または、せんじつめていった最後のところ。副詞的にも用いる。結局。畢竟(ひっきょう)。多く、思わしくない結果である場合に用いる。「とどのつまりは離婚した」*洒・戯作四書京伝予誌「とどのつまりは二ばん番頭がむかひに来て」


とど🔗⭐🔉
とど
〔副〕
1 戸をたたく音や馬の足音など、とどろき響く音を表す語。*万葉‐三四六七「奥山の真木の板戸を等杼(トド)としてわが開かむに」
2 よろめくさまを表す語。よたよたと。とぼとぼと。*源平盛衰記‐二〇「ふまれて下りに弓長(ゆんだけ)三杖ばかりとど走りて倒れにけり」
と‐どう【都堂】(‥ダウ)🔗⭐🔉
と‐どう【都堂】(‥ダウ)
1 中国、隋・唐時代に尚書省をいう。また、明代に都御史、清代に総督をいった。
2 律令制で、大学寮所管の建物。釈奠(せきてん)のとき、この建物で講義、宴会が行われた。
ととう‐せん【渡唐銭】(トタウ‥)🔗⭐🔉
ととう‐せん【渡唐銭】(トタウ‥)
平安末期から室町末期に至る間、中国から移入されて、本邦通貨として流通した銭貨。前漢時代の半両・五銖の両銭に始まり、唐朝、宋朝、南宋朝、遼、金、元朝、明朝に至る間のもの。そのうち、宋朝(北宋)のものが数量的に最も多い。
と‐どう‐ふ‐けん【都道府県】(‥ダウ‥)🔗⭐🔉
と‐どう‐ふ‐けん【都道府県】(‥ダウ‥)
日本の普通地方公共団体の総称。一都・一道・二府・四三県がある。市町村を包括する広域地方公共団体として、広域にわたる事務・統一的な処理を必要とする事務・市町村に関する連絡調整事務などを処理する。議決機関として議会、執行機関として知事、補助機関として副知事、出納長を備え、教育委員会・選挙管理委員会などを置く。地方税・使用料などを賦課徴収し、地方債を起こすことができる。
とどうふけん‐ぎかい【都道府県議会】(トダウフケンギクヮイ)🔗⭐🔉
とどうふけん‐ぎかい【都道府県議会】(トダウフケンギクヮイ)
都道府県の住民の公選した議員によって構成される議決機関。
とどうふけんぎかい‐ぎいん【都道府県議会議員】(トダウフケンギクヮイギヰン)🔗⭐🔉
とどうふけんぎかい‐ぎいん【都道府県議会議員】(トダウフケンギクヮイギヰン)
都道府県内の住民から選挙によって選ばれ、その都道府県議会を構成する議員。任期は四年、定数は人口に比例して四〇人から一二〇人(都の場合は一三〇人)以下とされ条例で定められる。
とどうふけん‐きそく【都道府県規則】(トダウフケン‥)🔗⭐🔉
とどうふけん‐きそく【都道府県規則】(トダウフケン‥)
都道府県知事が法令の範囲内においてその権限に属する事務に関して制定する法形式。
とどうふけん‐くみあい【都道府県組合】(トダウフケンくみあひ)🔗⭐🔉
とどうふけん‐くみあい【都道府県組合】(トダウフケンくみあひ)
二つ以上の都道府県が土木・教育その他事務の一部を共同で処理するために組織する組合。
とどうふけん‐こうあんいいんかい【都道府県公安委員会】(トダウフケンコウアンヰヰンクヮイ)🔗⭐🔉
とどうふけん‐こうあんいいんかい【都道府県公安委員会】(トダウフケンコウアンヰヰンクヮイ)
都道府県に設置され、都道府県警察の管理を行う行政委員会。五名または三名の委員で構成され、都道府県知事が議会の同意を得て任命する。任期は、三年。
とどうふけん‐じょうれい【都道府県条例】(トダウフケンデウレイ)🔗⭐🔉
とどうふけん‐じょうれい【都道府県条例】(トダウフケンデウレイ)
都道府県の議会が制定する法規。法令に違反しない限りにおいて都道府県の処理すべき事務について定めることができる。
とどうふけん‐ぜい【都道府県税】(トダウフケン‥)🔗⭐🔉
とどうふけん‐ぜい【都道府県税】(トダウフケン‥)
都道府県が賦課権をもつ租税。
とと‐かか【父母・爺嚊】🔗⭐🔉
とと‐かか【父母・爺嚊】
1 父と母。亭主と女房。
2 妻でありながら夫のようにいばる女。夫よりも権勢のある妻。かかあ天下であること。*浄・最明寺殿百人上
‐道行「めん鳥が時をつくるか、鎌倉殿はととかかじゃなどとあざけって」

とどうふけん‐ちじ【都道府県知事】(トダウフケン‥)🔗⭐🔉
とどうふけん‐ちじ【都道府県知事】(トダウフケン‥)
都道府県の長。その都道府県を統轄し、代表する機関。旧憲法下では天皇が勅任する国の官吏であったが、現在は都道府県内の住民によって直接公選される。任期は四年。都道府県の事務並びに機関委任事務を管理執行し、区域内の公共的団体に対する指揮監督権をもつ。
とどうふけん‐どう【都道府県道】(トダウフケンダウ)🔗⭐🔉
とどうふけん‐どう【都道府県道】(トダウフケンダウ)
都道府県が設置し管理する道路。地方的な幹線道路網を構成するなどの条件に該当する道路で、都道府県知事により、その路線が認定される。
とどうふけん‐ひ【都道府県費】(トダウフケン‥)🔗⭐🔉
とどうふけん‐ひ【都道府県費】(トダウフケン‥)
都道府県の行政・公共のために必要な経費および法律・政令で定められた、負担しなければならない経費。
ととう‐もんと【徒党門徒】(トタウ‥)🔗⭐🔉
ととう‐もんと【徒党門徒】(トタウ‥)
団結心の強い門徒宗の信者仲間をさしていう。
とど‐が‐さき【
ケ崎】🔗⭐🔉
とど‐が‐さき【
ケ崎】
岩手県宮古市の東端にある岬。本州の最東端で、
ケ崎灯台がある。


ととき🔗⭐🔉
ととき
1 「あまずら(甘葛)」の古名。
2 「ききょう(桔梗)」の異名。
3 「つりがねにんじん(釣鐘人参)」の異名。
と‐とく【都督】🔗⭐🔉
と‐とく【都督】
1 (―する)統率して取り締まること。都統。
2 全軍を統率するもの。総大将。
3 中国の官名。ふつう、諸州または軍団の長官をさす。また、その官庁や建物。
4 大宰府の現地の最高責任者。大宰の権帥(ごんのそち)または大宰の大弐(だいに)。
5 関東都督府の長官。
と‐どく【荼毒】🔗⭐🔉
と‐どく【荼毒】
(「荼」は苦菜(にがな)、また物事を害するもの)
1 苦しめること。しいたげること。また、苦しむこと。苦痛。*太平記‐三五「百姓荼毒して四海逆浪をなす」
2 害毒。また、害毒をながすこと。
と‐どく【渡独】🔗⭐🔉
と‐どく【渡独】
ドイツへ行くこと。
と‐どく【蠧毒】🔗⭐🔉
と‐どく【蠧毒】
(「蠧」は、キクイムシや、シミのこと)
1 害虫がものを食害すること。むしばむこと。
2 物事に害を与えること。悪い影響を与えること。
とど・く【届く】🔗⭐🔉
とど・く【届く】
(「とずく(届)」の変化)
〔自カ五(四)〕
1 さし出したものが先方に着く。こちらから送った物が向こうに着く。あちらからこちらに到達する。「母から小荷物が届く」*発心集‐五「京のたよりごとに文をやれど、とどかずさはりがちにて返事も見ず」
2 あるところにまで達する。及ぶ。「光がとどく」「六十に手が届く」*滑・浮世風呂‐二「天(てんぢょこ)へとどきさうな天窓(あたま)アして」
3 こちらの心が先方に通じる。転じて、反応が現れる。目的を達する。成功する。「思いが届く」*滑・浮世風呂‐二「鉄炮で打殺した物が薬位で届くものじゃアないはな」
4 注意や調査などが十分にゆきわたる。行きとどく。「注意(調べ)が届く」*虎寛本狂言・八句連歌「ああ、そなたは届かぬ人じゃ、何がとどきませぬ」
5 徹する。*日葡辞書「ゼンノ ミチニ todoqu(トドク)」
〔他カ下二〕⇒とどける(届)


ととく‐ふ【都督府】🔗⭐🔉
ととく‐ふ【都督府】
1 中国で、都督の執務する官庁。
2 大宰府(だざいふ)の唐名。
とどけ【届】🔗⭐🔉
とどけ【届】
1 役所や会社の上司などに届け出ること。また、その書類。届書。「婚姻の届けを出す」
2 謝礼、または義理などのためにする贈り物。*浄・淀鯉出世滝徳‐上「新七めが口故に、揚屋のとどけも無沙汰になり」
とどけ‐い・ず【届け出ず】(‥いづ)🔗⭐🔉
とどけ‐い・ず【届け出ず】(‥いづ)
〔他ダ下二〕=とどけでる(届出)
とどけ‐いで【届出】🔗⭐🔉
とどけ‐いで【届出】
=とどけで(届出)
とどけ‐がき【届書】🔗⭐🔉
とどけ‐がき【届書】
=とどけしょ(届書)
とどけ‐さき【届先】🔗⭐🔉
とどけ‐さき【届先】
送り届ける相手。届けて渡す先。
とどけ‐しょ【届書】🔗⭐🔉
とどけ‐しょ【届書】
届け出る事柄をしるした文書。
とどけ‐ずみ【届済】🔗⭐🔉
とどけ‐ずみ【届済】
届け出て許可を得たこと。
とどけ‐で【届出】🔗⭐🔉
とどけ‐で【届出】
役所や会社の上司などに申し出ること。届け。とどけいで。
とどけ‐・でる【届け出る】🔗⭐🔉
とどけ‐・でる【届け出る】
〔他ダ下一〕役所・学校・会社の上司などに書類または口頭で申し出る。「休暇を届け出る」
とどけ‐ぶみ【届文】🔗⭐🔉
とどけ‐ぶみ【届文】
先方に送り届ける手紙。特に、遊女から客に送り届ける手紙。
とどけ‐もの【届物】🔗⭐🔉
とどけ‐もの【届物】
先方へ送り届ける物。また、つけとどけのもの。贈り物。
とど・ける【届ける】🔗⭐🔉
とど・ける【届ける】
〔他カ下一〕
とど・く〔他カ下二〕
1 品物などを先方に持って行く。相手の所に着くようにする。送達する。*日葡辞書「フミナドヲ todoquru(トドクル)」
2 注意して聞いて、受け入れる。聞きとどける。承知する。また、約束などを果たす。*日葡辞書「ヤクソクヲ todoquru(トドクル)」
3 最後までやり通す。*毛詩抄(京大二十冊本)一「始終をととくるは賢人ぞ」
4 役所・学校または会社の上司などに申し出る。届けを出す。*仮・浮世物語‐一「それさもなくは、町中として届(トド)け侍べらん」

と‐どこ【外床】🔗⭐🔉
と‐どこ【外床】
入口に近い方にある床。*万葉‐三三一二「奥床に母は寝たり外床(とどこ)に父は寝たり」
とどこおら・す【滞らす】(とどこほらす)🔗⭐🔉
とどこおら・す【滞らす】(とどこほらす)
〔他サ四〕
1 物事がつかえて進まないようにする。*大慈恩寺三蔵法師伝承徳三年点「文句を上下に滞(トトコホラシ)」
2 期限を過ぎても支払わないままにする。「家賃を滞らす」
とどこおり【滞】(とどこほり)🔗⭐🔉
とどこおり【滞】(とどこほり)
1 さしさわること。さしつかえること。よどむこと。また、そのもの。
2 所定の期限が過ぎても、返済・納付されないこと。また、その金額。滞納金。*評判・色道大鏡‐一五「或家よりよび込、古きとどこほりをことはる」
とどこお・る【滞る】(とどこほる)🔗⭐🔉
とどこお・る【滞る】(とどこほる)
〔自ラ五(四)〕(「とど」は「とどまる(止)」などの「とど」、「こおる」は「凍る」で凝結する意という)
1 途中でつかえて、先へ行かなくなる。停滞する。つかえる。よどむ。*万葉‐四三九八「ことどひすれば群鳥(むらとり)の出でたちかてに等騰己保里(トドコホリ)」
2 こりかたまる。むすぼる。集まる。こる。*書紀‐神代上(兼方本訓)「重濁(かさなりにこ)れるものは淹滞(トトコホリ)て地(つち)と為(な)るに及むで」
3 からみついて、動く邪魔になる。*万葉‐四九二「衣手に取り等騰己保里(トドコホリ)泣く児にも」
4 差し支えがあり、物事のなりゆきが順調でなくなる。*西大寺本金光明最勝王経平安初期点‐八「意に随ひて成就して、礙滞(トトコホル)こと無からむと欲(おも)はむ者(い)は」
5 自制して、心のままにふるまうことをさける。ためらう。ぐずぐずする。躊躇する。*源氏‐賢木「いとど老いの御ひがみさへ添ひ給ふに、これは何事にかはとどこほり給はむ、ゆくゆくと宮にもうれへ聞え給ふ」
6 流れているものがとまる。*源氏‐蜻蛉「涙の、やがてとどこほらずふりおつれば」
7 定期的に納めるべき金品が、未納のままたまる。「家賃が滞る」
8 和歌で「とどこおる」に「氷る」をかけていう。すらすらと氷がとけて行かない。*類従本伊勢大輔集「きえやすき露の命にくらぶればげにとどこほる松の雪かな」
とどこ・る【滞る】🔗⭐🔉
とどこ・る【滞る】
〔自ラ五(四)〕=とどこおる(滞)*太平記‐一七「小笠原上洛の路に滞(トトコッ)て、不慮に両度の合戦を致し」
とと‐さま【父様】🔗⭐🔉
とと‐さま【父様】
父を敬って呼ぶ語。父上。
とと‐さん【父さん】🔗⭐🔉
とと‐さん【父さん】
(「ととさま(父様)」の変化)父を敬い親しんで呼ぶ語。
とど‐・す【座す】🔗⭐🔉
とど‐・す【座す】
〔自サ変〕すわる。かがむ。*俳・崑山集‐一春「きのふまでとどして居たかけふの春」
ととの・う【整う・調う・斉う】(ととのふ)🔗⭐🔉
ととの・う【整う・調う・斉う】(ととのふ)
〔自ワ五(ハ四)〕(「ととのえる(整)」に対する自動詞として、「ととのおる(整)」より少しおくれて成立した形)
1 秩序のある状態になる。調和がとれる。均整がとれる。きちんとする。また、楽器などの調子が合う。「ととのった目鼻だち」*源氏‐紅葉賀「人がらもあるべきかぎりととのひて、何事もあらまほしく」
2 不足なくそろう。完備する。備わる。そろう。また、用意ができる。「食事の準備がととのう」*大鏡‐三「よろづにととのひたまへるに、和歌のかたやすこしおくれたまへりけん」
3 ぐあいのよい状態になる。望むようにしあがる。うまくいく。できあがる。成立する。「縁談がととのう」*宇津保‐沖つ白浪「みな御かたがたととのひてすみ給」
〔他ハ四〕=ととのえる(整)*続日本紀‐天平宝字八年一〇月九日・宣命「又竊かに六千の兵を発し等等乃比(トトノヒ)」
〔他ハ下二〕⇒ととのえる(整)



ととの・える【整える・調える・斉える】(ととのへる)🔗⭐🔉
ととの・える【整える・調える・斉える】(ととのへる)
〔他ア下一(ハ下一)〕
ととの・ふ〔他ハ下二〕(室町時代ごろからヤ行にも活用)
1 本来の、または正しい状態に直す。きちんとさせる。整理する。整頓する。「乱れた髪を整える」*万葉‐四二五四「物部の八十伴の男を撫で賜ひ等登能倍(トトノヘ)賜ひ」
2 凹凸がないようにそろえる。ひとつになるように合わせる。そろえる。「列を整える」*源氏‐胡蝶「童べ八人、かたちなど殊にととのへさせ給ひて」
3 目的をもって人や相手を集める、または、そろえる。自分の支配下におさめる。*万葉‐二一四二「さを牡鹿(しか)の妻整(ととのふ)と鳴く声の」
4 秩序ある状態にまとめる。調和のとれた好もしい状態にもって行く。調整する。調節する。*宇津保‐俊蔭「これが声、まだなれずなんある。ととのへたてまつれと仰せらるる時に」
5 夫婦としてめあわせる。結婚させる。*宇津保‐藤原の君「一人にあたるをば、帝に奉りつ。そのつぎつぎ、ことごとくにととのへたなり」
6 用意する。支度する。準備する。調達する。調製する。「必要書類を整える」*万葉‐四三三一「朝凪ぎに水手(かこ)等登能倍(トトノヘ)」
7 買う。あがなう。*浮・好色一代男‐四「いかなる太夫も十両十五両がもてあそびを調(トトノ)えなぐさむ事ぞかし」

ととのお・る【整おる・調おる・斉おる】(ととのほる)🔗⭐🔉
ととのお・る【整おる・調おる・斉おる】(ととのほる)
〔自ラ四〕(「ととのえる(整)」に対する自動詞で、「ととのう(整)」よりも先に用いられている)
1 秩序ある状態になる。均整がとれる。調和がとれる。きちんとする。*西大寺本金光明最勝王経平安初期点‐九「心定まり身平整(トトノホリ)」
2 欠けるところなくそろう。備わる。そろう。*源氏‐花宴「ふみども、きゃうざくに、舞楽、物の音ども、ととのほりて」
3 うまくいく。はかどる。*大唐三蔵玄奘法師表啓平安初期点「幸に九瀛に属(あづ)け、四表に截(トトノホレ)ること有り」
とど‐の‐つまり🔗⭐🔉
とど‐の‐つまり
→「とど」の子見出し
ととの・ゆ【整ゆ・調ゆ・斉ゆ】🔗⭐🔉
ととの・ゆ【整ゆ・調ゆ・斉ゆ】
〔他ヤ下二〕⇒ととのえる(整)
とど‐まつ【椴松】🔗⭐🔉
とど‐まつ【椴松】
マツ科の常緑高木。北海道、南千島、サハリンに生える。高さ約三〇メートルになる。樹冠は卵状円錐形、枝は輪生する。松かさは円筒形で長さ五〜一〇センチメートル。樹皮が灰白色で鱗状に縦裂するアカトドマツと、灰青白色で裂けないアオトドマツがある。建築・器具・パルプ材に用いる。
とどま・る【止まる・停まる・留まる】🔗⭐🔉
とどま・る【止まる・停まる・留まる】
〔自ラ五(四)〕(「とまる(止)」が、動きをやめる、停止する意を主にするのに対し、「とどまる」は、動かないでその場にいる意を主とする)
1 ひとところにあって動かなくなる。移動しないで、同一の場所にある。静止している。*飯室切金光明最勝王経註釈平安初期点「住(トトマラ)ず、去かず、来らず」
2 動いていたものが静止の状態にはいる。動くのをやめる。たちどまる。*大慈恩寺三蔵法師伝承徳三年点‐一〇「追ひて鷲領の容を思ひ、竚(トトマ)りて提河の説を想ふ」
3 つかえて進まなくなる。とどこおる。渋滞する。よどむ。*源氏‐藤裏葉「なみだのとどまらぬは」
4 やめになる。中止になる。やむ。*栄花‐見はてぬ夢「年ごとの祭の使もとどまりて」
5 やどる。とまる。滞在する。逗留する。宿泊する。*大般涅槃経治安四年点‐八「他の家に寄り臥し止宿(トトマリ)て」
6 遺物として残る。この世に生きて残る。また、他のものの去ったあとに残る。*古今‐仮名序「まさきのかづら永ぐ伝はり、鳥の跡久しくとどまれらば」
7 殺される。とどめを刺される。*曾我物語‐八「鹿は少しも働かず、二つの矢にてぞとどまりける」
8 最高のものとする。*浄・寿の門松‐中「人の父としては慈にとどまり、人の子として孝にとどまるといふ」
9 それ以上にならなくなる。その範囲を越えなくなる。「ただのうわさ話にとどまった」
10 留意する。注意する。心を向ける。それにひきつけられる。*源氏‐若紫「なべてならずもてひがみたる事好み給ふ御心なれば、御身ととまらむをやと見奉る」
11 (他動詞的に用いて)しようと思ったことをやめる。思いとどまる。*日葡辞書「ジガイヲ todomaru(トドマル)」
とどみ【停】🔗⭐🔉
とどみ【停】
潮が満ちとどまっていること。また、その時。満潮。潮合。*万葉‐一七八〇「夕潮の満ちの登等美(トドミ)に」
とど・む【止む・停む・留む】🔗⭐🔉
とど・む【止む・停む・留む】
〔他マ上二〕=とどめる(止)*万葉‐八〇四「時の盛りを等々尾(トドミ)かね」
〔他マ下二〕⇒とどめる(止)


とどめ【止】🔗⭐🔉
とどめ【止】
1 さしとめること。抑止すること。
2 人を殺すとき、その喉(のど)を刺して息の根をとめ、死を確実にすること。また、その刺すべき箇所。
●止めを刺(さ)す
1 人などを殺すとき、喉(のど)を刺して息の根をとめる。
2 転じて、物事を確実に処理する。あとで問題が生じないように、念を押しておく。
3 それにまさるものがない。それに限る。
4 決定的な打撃を与える。再起できなくなるほどに徹底的にうちのめす。
とど‐めき【轟】🔗⭐🔉
とど‐めき【轟】
1 とどろくこと。
2 溝などが合流して、音をたてて流れ落ちるところ。
3 灌漑用水を取るために設けられた川の堰。
とど‐め・く【轟めく】🔗⭐🔉
とど‐め・く【轟めく】
〔自カ四〕(「どどめく」とも。「とど」は擬音、「めく」は接尾語)
1 音が響きわたる。*塵袋‐一一「いかづちのなりとどめくをり」
2 がやがや騒ぐ。やかましく騒ぐ。*宇治拾遺‐一・三「はるかより人の音おほくして、とどめき来る音す」
とどめ‐どり【禁鳥】🔗⭐🔉
とどめ‐どり【禁鳥】
(鶯宿梅(おうしゅくばい)1の故事による)「うぐいす(鶯)」の異名。
とど・める【止める・停める・留める】🔗⭐🔉
とど・める【止める・停める・留める】
〔他マ下一〕
とど・む〔他マ下二〕
1 行くことができないようにする。その場から去らないようにする。*東大寺諷誦文平安初期点「波斯匿王と眷属衆との法の席を避し時には仏制止(トトメ)たまひたり」
2 制する。抑止する。さしとめる。おさえる。*源氏‐若菜上「涙もえととめねば」
3 中止する。やめる。省く。略する。*源氏‐若菜上「事ども多くとどめさせ給ひつ」
4 (気持や注意を動かさず)一つのものに集中する。注ぐ。離れないようにする。つく。注意する。*伊勢‐四四「この歌はあるが中におもしろければ、心とどめて読まず腹にあぢはひて」
5 その場から移動しないようにさせる。とめる。宿泊させる。滞在させる。*万葉‐三三四八「沖つ州に舟は等杼米(トドメ)む」
6 あとに残す。遺留する。死後に残す。残して置く。残す。「歴史に名を留める」*源氏‐桐壺「御子をばとどめ奉りて、忍びてぞ出で給ふ」
7 滅びないようにする。生きながらえさせる。保持する。*万葉‐四六一「留(とどめ)えぬ命にしあれば」
8 それ以上に及ぼさないようにする。その範囲から出ないようにする。それだけにする。「失点を最小限にとどめる」
9 殺す。とどめを刺す。けりをつける。*曾我物語‐八「保重が矢一つにてとどめたる鹿を」

とども・る【止もる】🔗⭐🔉
とども・る【止もる】
〔自ラ四〕=とどまる(止)*大乗阿
達磨雑集論平安初期点‐一四「滞(トドモル)こと无きが故に」

とと‐や【魚屋・唐渡屋・斗々屋】🔗⭐🔉
とと‐や【魚屋・唐渡屋・斗々屋】
1 (魚屋)魚を売る店。さかなや。
2 高麗茶碗の一つ。朝鮮李朝時代の粗製の碗で日本に輸入されて抹茶茶碗に用いられた。鉄分の多い素地に薄く釉をかけ、わびた感じのものが多い。語源は未詳。
とどろ【轟】🔗⭐🔉
とどろ【轟】
〔副〕擬音語。音の力強く鳴り響くさまにいう語。*万葉‐三三九二「筑波嶺の岩も等杼呂(トドロ)に落つる水」
とどろ‐あし【轟足】🔗⭐🔉
とどろ‐あし【轟足】
足音荒々しく踏みつける足つき。また、その足つきで歩くこと。
とどろ‐がけ【轟駆】🔗⭐🔉
とどろ‐がけ【轟駆】
足音、馬蹄の音などを荒々しく響かせて駆けること。*幸若・張良「蘆毛なる駒に乗なから、さしもにせばき此橋を、とどろがけして渡さるる」
とどろか・す【轟かす】🔗⭐🔉
とどろか・す【轟かす】
〔他サ五(四)〕(「とどろく(轟)」に対する他動詞)
1 とどろくようにする。音を大きく鳴り響かせる。*古今‐七〇一「あまの原ふみとどろかしなる神も」
2 あまねく世に知らせる。名を広く聞こえさせる。「名声をとどろかす」
3 鼓動を激しくする。胸をときめかせる。「胸をとどろかす」
とどろき【轟】🔗⭐🔉
とどろき【轟】
1 音が荒々しく鳴り響くこと。また、その音。
2 胸が激しく動悸を打つこと。鼓動。ときめき。
とどろ・く【轟く】🔗⭐🔉
とどろ・く【轟く】
〔自カ五(四)〕(擬音語「とどろ(轟)」の動詞化)
1 音が荒々しく鳴り響く。力強く響きわたる。*源氏‐夕霧「滝の声は〈略〉耳かしがましうとどろきひびく」
2 転じて、驚く。驚きさわぐ。*太平記‐三一「仁木越後守些も轟(トドロ)かず」
3 広く世に知れわたる。有名になる。「天下に勇名が轟く」*催馬楽‐葦垣「誰かこの事を親にまうよこし申しし止々呂介(トトロケ)るこの家」
4 鼓動が激しくなる。動悸がする。ときめく。「はっと胸がとどろく」
とどろこ・す【轟こす】🔗⭐🔉
とどろこ・す【轟こす】
〔他サ四〕=とどろかす(轟)*古事記‐上「天の岩屋戸に
気(うけ)伏せて蹈み登杼呂許志(トドロコシ)」

とどろ‐とどろ🔗⭐🔉
とどろ‐とどろ
〔副〕とどろき響く音やそのさまを表す語。特に、板敷を踏み鳴らす音、雷の激しく鳴り響く音などにいう。*紫式部日記「足音、渡殿の橋のととろととろと踏み鳴らさるる」
とどろ‐め・く【轟めく】🔗⭐🔉
とどろ‐め・く【轟めく】
〔自カ四〕(「とどろ」は擬音、「めく」は接尾語)音が鳴り響く。とどろく。*宇治拾遺‐八・六「谷へとどろめきて、逃行音す」
と‐どん【吐呑】🔗⭐🔉
と‐どん【吐呑】
飲んだりはいたりすること。
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