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のど【喉・咽・吭】🔗⭐🔉
のど【喉・咽・吭】
(「飲(の)み門(と)」の意の「のんど」の変化)
1 一般に動物頸部の腹面にあり、消化管の口腔につづく部分。哺乳類では軟口蓋および舌根による狭い部分で、気管の外、発音器官にもなっている。無脊椎動物では腸の前方の部分で筋肉性の箇所を咽頭という。繊毛虫では、漏斗状をした口陥入部の下部を細胞咽頭という。咽頭。喉頭。
2 歌う声。「渋い喉」
3 大事なところ。急所。「喉をおさえる」
4 書物の各ページの背に近い部分。また、とじ目の余白。新聞のページの境の余白部分。
5 空穂(うつぼ)の部分の名。矢をさし込む竈(かまど)と空穂の穂とをつなぐ部分で、「わたり」ともいう。
●喉が渇(かわ)く
1 のどに水気がなくなって、水などが欲しくなる。
2 ほしいものを見てうらやむ。人の美しい衣装や持ち物などをうらやみ、欲しがる。
●喉が鳴(な)る
うまそうなものなどを見て、食べたくてうずうずする。はなはだしく欲求が起こる。
●喉から手が出る
ほしくてたまらないたとえにいう。
●喉の鎖(くさり)
(人の命のつなぎとなる鎖の意)のど。
●喉の下へはいる
人を扇動して、自分が利を占める。また、うまく取り入る。こびへつらう。
●喉を
(やく)して背(せ)を拊(う)つ
前後から急所を攻めて、避ける道がないようにする。

のど【閑・和】🔗⭐🔉
のど【閑・和】
〔形動〕
1 静かで穏やかなさま。のどか。*万葉‐一九七「流るる水も能杼爾(ノドニ)かあらまし」
2 平穏、無事なさま。*続日本紀‐天平勝宝元年四月一日・宣命「能杼爾(ノドニ)は死なじ」
のとうま‐く【宣まく】(のたうま‥)🔗⭐🔉
のとうま‐く【宣まく】(のたうま‥)
(動詞「のとうぶ(宣)」のク語法「のとうばく(宣)」の変化)=のたまわく(宣)*仮名書論語‐雍也「しののたふまく」
の‐どおみ【野遠見】(‥どほみ)🔗⭐🔉
の‐どおみ【野遠見】(‥どほみ)
歌舞伎の大道具の一つ。遠く野面(のづら)を描いて、これに草木・人家などをあしらった背景画。
のど‐か【長閑・閑】🔗⭐🔉
のど‐か【長閑・閑】
〔形動〕(「か」は接尾語)さしせまった感じや、きわだった動きがなく、静かで穏やかなさま。のど。
1 状態、雰囲気などが、静かで穏やかなさま。*平中‐三五「海いとのどかになりて」
2 天気がよく、静かで穏やかなさま。多く、春の日にいう。《季・春》*大和‐三「のどかなるはる日しもこそおもひいでけれ」
3 性質、態度、動作などがゆったりと落ち着いていて、静かで穏やかなさま。*落窪‐二「じちの御心は、いとなつかしう、のどかになんおはしける」
4 のんびりした気持で、くつろいでいるさま。時間的にゆとりのあるさま。また、物事が長びくさま。*蜻蛉‐上「今日だにのどかにと思ひつるを」
5 さしせまった用事もなく、暇なさま。*源氏‐浮舟「大将殿、すこしのどかになりぬる頃」
6 気にかけないさま。のんきなさま。安心しているさま。*宇津保‐嵯峨院「いづれの人か御心のどかににて籠りおはせん」
のど‐ぐさり【喉腐】🔗⭐🔉
のど‐ぐさり【喉腐】
魚「ねずみごち(鼠鯒)」の異名。
のど‐くび【喉頸】🔗⭐🔉
のど‐くび【喉頸】
1 のどとくびのあたり。
2 大事なところ。急所。*杜詩続翠抄‐二「天下之喉(ノトクヒ)」
のど‐け【喉気】🔗⭐🔉
のど‐け【喉気】
のどの内部がはれて、飲食や呼吸のときにひどく痛み苦しむ病気。
のど‐け・し【長閑けし・閑けし】🔗⭐🔉
のど‐け・し【長閑けし・閑けし】
〔形ク〕(「けし」は接尾語)
1 状態、雰囲気(ふんいき)などが、静かで穏やかなさま。*蜻蛉‐中「いさり火もあまのをぶねものどけかれいけるかひある浦にきにけり」
2 天気がよくて、静かで穏やかである。《季・春》*古今‐八四「久かたの光りのどけき春の日に」
3 性質や気持がゆったりと落ち着いていて、穏やかなさま。激しやすくないさま。*源氏‐帚木「うしろやすくのどけき所だに強くは」
4 十分時間があり、気持にもゆとりがあって、あわただしくないさま。ゆっくりしているさま。のんびりしているさま。*徒然草‐七「つくづくと一年を暮らすほどだにもこよなうのどけしや」
5 何事も起こらないで暇なさま。*源氏‐浮舟「まぎるる事なくのどけき春の日に」
6 気にかけないさま。安心しているさま。のんきなさま。*蜻蛉‐上「客人(まらうど)の御方、男なんどたちまじらねばのどけし」
のどけ‐さ(名)
のど‐じまん【喉自慢】🔗⭐🔉
のど‐じまん【喉自慢】
1 声のよいのを自慢にすること。また、その人。
2 団体や放送局などの催すしろうとの歌唱コンクール。
のど‐ちんこ【喉ちんこ】🔗⭐🔉
のど‐ちんこ【喉ちんこ】
(「ちんこ」は男根の幼児語)口蓋垂(こうがいすい)の俗称。のどちんぽ。のどびこ。
のど‐ちんぽ【喉ちんぽ】🔗⭐🔉
のど‐ちんぽ【喉ちんぽ】
=のどちんこ(喉―)
のど‐つづみ【喉鼓】🔗⭐🔉
のど‐つづみ【喉鼓】
食欲がさかんに起こってきたとき、のどがごくりと鳴ること。
のどっ‐ぷし【喉っ節】🔗⭐🔉
のどっ‐ぷし【喉っ節】
=のどぼとけ(喉仏)
のど‐のど🔗⭐🔉
のど‐のど
〔副〕(「のど(閑)」を重ねたもの)きわめてのどかなさま。ゆったりとしているさま。*更級「人めも見えず、のどのどとかすみわたりたるに」
のど‐とめ【喉留】🔗⭐🔉
のど‐とめ【喉留】
のどにとどめを刺すこと。
のど‐に【閑に・和に】🔗⭐🔉
のど‐に【閑に・和に】
⇒のど(閑)
のと‐はんとう【能登半島】(‥ハンタウ)🔗⭐🔉
のと‐はんとう【能登半島】(‥ハンタウ)
石川県北部を占める半島。七尾・羽咋(はくい)の両市を結ぶ線を基部とし、日本海に突出する。富山湾に面する東側を内浦、日本海に面する西側を外浦といい、東側に七尾湾を抱く。
のとはんとう‐こくていこうえん【能登半島国定公園】(のとハンタウコクテイコウヱン)🔗⭐🔉
のとはんとう‐こくていこうえん【能登半島国定公園】(のとハンタウコクテイコウヱン)
石川・富山の二県にまたがる国定公園。能登半島・能登島の海岸線の大部分および舳倉(へぐら)島・七ツ島などを含む。
のど‐び【喉び】🔗⭐🔉
のど‐び【喉び】
=のどぶえ(喉笛)*浮・好色一代男‐四「息をとめ、喉(ノド)びに喰つく所を」
のど‐びこ【喉彦】🔗⭐🔉
のど‐びこ【喉彦】
(「のどひこ」とも)=のどちんこ(喉―)
のど‐ぶえ【喉笛】🔗⭐🔉
のど‐ぶえ【喉笛】
気管の咽喉(いんこう)を通る部分。また、喉ぼとけ。「喉笛をかき切る」
のど‐ぶと【喉太】🔗⭐🔉
のど‐ぶと【喉太】
低音で音量の豊かなこと。また、その音声。
のど‐ぼとけ【喉仏】🔗⭐🔉
のど‐ぼとけ【喉仏】
のどの中間にある甲状軟骨の突出した所。成年男子に顕著に見られる。のどぼね。
のど‐ぼね【喉骨】🔗⭐🔉
のど‐ぼね【喉骨】
=のどぼとけ(喉仏)
のどま・る【和まる】🔗⭐🔉
のどま・る【和まる】
〔自ラ四〕のどかになる。穏やかになる。落ち着く。*源氏‐須磨「何となく心のどまる世なくこそありけれ」
のど・む【和む】🔗⭐🔉
のど・む【和む】
〔他マ下二〕
心や気持をのどかにする。
1 心や気持を落ち着かせる。やわらげる。なごめる。気持を押さえる。*蜻蛉‐中「たちもとまらでゆきすぐれば、心ちのどめて思ふ」
2 心をゆったりと寛大にする。のんきにする。*源氏‐賢木「いと急に、のどめたる所おはせぬ大臣の」
物事をのどかにする。
1 ゆるめる。ひかえめにする。*源氏‐常夏「この物宣ふ声を少しのどめて聞かせ給へ」
2 猶予する。さしおく。後まわしにする。ゆっくりする。*源氏‐帚木「そのたなばたのたち縫ふ方をのどめて、長き契りにぞあえまし」


のど‐め・く【長閑めく・和めく】🔗⭐🔉
のど‐め・く【長閑めく・和めく】
〔自カ四〕(「めく」は接尾語)のどかであるようにする。穏やかにふるまう。*平中‐三六「聖徳太子の家とぞ、求めける。のどめきてよ」
のど‐もと【喉元・咽元】🔗⭐🔉
のど‐もと【喉元・咽元】
のどの、胸部に近い部分。咽喉(いんこう)部の、食道と気管とに通じるあたり。また、のどのあたり。のどのところ。
●喉元=過ぎれば[=通れば]熱さを忘れる
熱いものも飲み込んでしまえば、熱さを忘れてしまうことから、苦しいことも、それが過ぎると簡単に忘れてしまうことのたとえ。
のどもと‐じあん【喉元思案】🔗⭐🔉
のどもと‐じあん【喉元思案】
胸の深いところでじっくり考えたのでない、きわめてあさはかな考え。
のど‐やか【長閑やか・閑やか】🔗⭐🔉
のど‐やか【長閑やか・閑やか】
〔形動〕(「やか」は接尾語)
1 状態、雰囲気(ふんいき)などが、静かで穏やかなさま。*宇津保‐楼上下「きんをいとのどやかにその声にあはせてひき給つつ」
2 天気がよく、静かで穏やかなさま。《季・春》*徒然草‐四三「春の暮つ方、のどやかに艶なる空に」
3 人の性質、態度、動作などが、ゆったりと落ち着いていて、静かで穏やかなさま。*落窪‐二「男君も女君も御心のどやかによくおはすれば」
4 気持をのんびりして、ゆっくりするさま。時間的にゆとりのあるさま。*能因本枕‐二〇三「かうな急ぎそ。のどやかにやれ」
5 さしせまった用事もなく、暇なさま。*源氏‐梅枝「正月のつごもりなれば、公私のどやかなる頃ほひに」
6 気にかけないさま。平然たるさま。平気。のんき。*源氏‐帚木「ともかくも違ふべき節あらむを、のどやかに見忍ばむより外に、ますことあるまじかりけり」
のど‐よろい【喉鎧】(‥よろひ)🔗⭐🔉
のど‐よろい【喉鎧】(‥よろひ)
のどを保護する鎧。
のど‐らか【長閑らか】🔗⭐🔉
のど‐らか【長閑らか】
〔形動〕(「らか」は接尾語)=のどやか(長閑)*蜻蛉‐上「いかなるも、のどらかにうちおきたるものと見えぬ癖なんありける」
の‐どり【野鳥】🔗⭐🔉
の‐どり【野鳥】
野にいる鳥。野生の鳥。やちょう。
の‐と・る【則る】🔗⭐🔉
の‐と・る【則る】
〔自ラ四〕(「のっとる(則)」の促音「つ」の無表記)=のっとる(則)*大唐西域記長寛元年点‐一「我が大唐極に御り天に則(ノトリ)」
のど‐ろか【長閑ろか】🔗⭐🔉
のど‐ろか【長閑ろか】
〔形動〕=のどやか(長閑)*源平盛衰記‐一〇「少し日闌て公達引具し参給へり。最(いと)のとろかにぞ見え給ける」
のとろ‐に🔗⭐🔉
のとろ‐に
〔副〕度を過ぎているさま、際限のないさまを表す語。はてしないさま。むやみに。*雑俳・寄太鼓「桃の花見るとのとろに腹がへる」
のど‐わ【喉輪】🔗⭐🔉
のど‐わ【喉輪】
1 鎧(よろい)の付属具で、のどの所にかけて、胸板のはずれを覆うもの。月形の鉄と蝙蝠付(こうもりづけ)に威し付けた垂(たれ)二段からなる。よだれかけ。
2 =のどわぜめ(喉輪攻)
のどわ‐ぜめ【喉輪攻】🔗⭐🔉
のどわ‐ぜめ【喉輪攻】
相撲で、指を矢筈(やはず)の形にして相手ののどに押しあてて攻める方法。のどわ。
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