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ひと【一】🔗⭐🔉
ひと【一】
ひとつ。いち。物の数を、声に出して唱えながら数えるときのことば。
〔語素〕(名詞または動詞の連用形の上に付けて用いる)
1 物事の数がひとつであること、または一回分であることを表す。「ひと足」「ひと冬」「ひと勝負」「ひと浜」など。
2 ひとつのもの全体に満ちている、または、全体に及ぶ意を表す。…にいっぱい。…全体。…じゅう。「ひと鍋」「ひとかかえ」「ひと晩」など。
3 不特定のある一点を漠然とさして表す。ある。*枕‐一三六「ひとひの文に、ありし事など語り給ふ」
4 一応その範疇にはいる意、またちょっとしたものである意を表す。ひとかどの。いちおうの。*太平記‐一五「一(ヒト)面目に備んと攻(せめ)戦ふ」
5 (「ひと…(…)する」の形で)その動作を一応する、一通りする意を表す。ちょっとの。また、ひとしきりの。「ひと苦労する」「ひと泡ふかす」「ひと旗あげる」など。なお、この後半を略して「ひと…」の形だけでいうことも多い。*万葉‐四〇七七「わが背子が古き垣内(かきつ)の桜花いまだ含(ふふ)めり比等(ヒト)目見に来ね」
6 (「ひと…に…する」の形で)その動作が一回だけで終わる、一回だけで完全に行われる意を表す。一回だけの。一度だけの。また、いっきの。ひといきの。「ひと筆に書く」「ひと打ちに打ちのめす」など。なお、この後半を略して「ひと…」の形だけでいうことも多い。*伊勢‐六「おにはやひとくちに食ひてけり」


ひと【人】🔗⭐🔉
ひと【人】
1 生物中の一類としての人間。下肢で直立歩行し、上肢は手の機能を果たすようになり、地上生活を営み、道具を使用し、さらに大脳の著しい発達によって、言語、思考、理性の能力、また文化的創造の能力を有するに至ったもの。人間。生物学上は、脊椎動物門哺乳綱霊長目ヒト科に分類される。ひとの進化の段階として、一般に猿人、原人、旧人、新人が考えられており、これら化石人類は数属に分かれるが、現生人類はすべて一属一種、すなわちホモ‐サピエンスであり、狭義にはこれを「ひと」という。
2 人類以外の生物で、人間に準ずる体形や能力を有すると考えられるもの。人類から類推した天人、火星人など。
社会的に生存する人間。
1 存在、行為、思考、あるいは性質、状態などの主体としての人間。個人、またはその集合。*徒然草‐八〇「人ごとに我身にうとき事をのみぞ好める」
2 具体的な存在ではなく、抽象的な概念としての人間。
人間一般をいう。人間たるもの。*紫式部日記「人はなほこころばへこそかたきものなめれなど」
格助詞「の」を伴って連体修飾語となり、物事の帰属する主体が一般的な人間であることを表す。多く慣用句として用いられ、きわめて軽い意味を加えるにすぎない。*枕‐二八「おほかた、人の家のをとこ主ならでは」
3 世の人々。一般の人間。また世間。世俗。*源氏‐夕顔「下が下と、人の思すてしすまひなれど」
4 人民。国民。ひとくさ。たみくさ。*徒然草‐一四二「いかがして人を恵むべきとならば」
5 人間として、またはある事に関して、必要な条件を備えたもの。完成した人格。一人前の人間。
成年に達したもの。成人。おとな。
人らしい人。とりたてていうに価する人。立派な人物。また、特にある事について、しかるべき人。すぐれた人。人材。「人を得る」*万葉‐八九二「あれをおきて人はあらじと誇ろへど」
6 人間であるための重要な条件をいう。
人間の品格。人柄。人品。*源氏‐帚木「人もたちまさり、心ばせまことにゆゑありと見えぬべく」
人の身分、家柄。*源氏‐夕顔「人も賤しからぬ筋に、かたちなどねびたれど清げにて」
人間の性質。ひととなり。特に、気性、心だてをいう。「人がよい」「人が悪い」
7 当人に対して、それ以外の人。他の人。
他人。当人以外の不特定の人。また、当事者に対して、まわりの人。「人の意見」*枕‐一一九「烏帽子のさまなどぞ、少し人わろき」
ほか。よそ。他。特に人間を具体的に意識することなくいう。「人にすぐれた腕前」*伊勢‐四六「人の国へいきけるを、いとあはれと思ひて別れにけり」
8 法律でいう。
広義には、自然人と法人を含む法律上の人格者。権利および義務の主体となるもの。
狭義には、法人に対して自然人。出生から死亡に至るまでの個人。
ある人物、またはある種の人間を、一般化、または客観化することによって、漠然と表現する。
1 不特定の人物をいう。ある人。だれか。特定の人物を、ことさらに不特定化して、ぼかしていう場合がある。*伊勢‐四八「うまのはなむけせんとて人を待ちけるに」
2 すでに話題に上っている特定の人物をさして、一般的にぼかしていう。この人。あの人。*古今‐四〇七「わたの原八十島かけて漕ぎいでぬと人にはつげよあまの釣舟」
3 自分自身を客観化して、ぼかしていう。*万葉‐五六二「暇なく人の眉根を徒に掻かしめつつも逢はぬ妹かも」
4 自分に対して対者をいう。また、男女の相聞などで、相手を客観化していう。あなた。*源氏‐薄雲「いたづらなる野辺の虫をも棲ませて、人に御覧ぜさせむと思ひたまふるを」
5 さまざまの相対的関係にある人物の一方をいう。
恋人。また、夫、あるいは妻。「うちの人」*宇津保‐嵯峨院「今の世の男は、先づ人を得んとては」
君主、主人に対して、それに従うもの、使われるもの。臣下、家来、女房、供人、召使、使用人など。「人を使う」*宇津保‐藤原の君「公に仕うまつればこそ、人のなきも苦しけれ」
使者。代理人。*伊勢‐九六「かしこより人おこせばこれをやれ」
客人。「一日中人があった」
●人悪(あ)しかれ
他人には不幸があるように。他の不幸を願う利己心をいう。「人悪しかれ、我よかれ」
●人有る中にも人無し
人は大勢いるけれども真の人物はなかなかいない。
●人至って=賢(かしこ)ければ[=善なれば内に]友なし
(「孔子家語‐入官」から)あまり賢明であると、他人から敬遠される。水清ければ魚棲まず。
●人=衆(おお)ければ[=盛んなる時は]天に勝つ
衆人の勢力が強い場合には、一時的に天理にも勝つことができる。
●人必ず自(みずか)ら侮(あなど)りて然(しか)る後に人これを侮る
(「孟子‐離婁上」による)自分で自分を侮るようになると必ず世人から侮りを受けるようになる。人から侮りを受けないためには、まず自分で自分を重んじなければならない。
●人知(し)れず
1 人に知られないで。人目につかないように。ひそかに。
2 思いもよらず。思いがけず。*平家‐一〇「か様に人しれずかれこれ恥をさらし候も」
●人と成(な)る
1 人間に生まれてくる。また神などが人の姿をかりてこの世に現れる。
2 おとなになる。成人する。
3 常態の人となる。常態にかえる。蘇生する。
●人と屏風は直(すぐ)には立たず
屏風は折らなければ立たないように、人間も意志を曲げて適当に妥協しないと、世の中に立って行けない。正しい道理ばかりでは世間を渡って行けない。
●人には添うてみよ馬には乗ってみよ
親しく交わってみなければ、その人の本質はよくわからない。何事も実際に働きかけて試してみなければ本当のことがわからない。
●人の=秋(あき)[=秋風]
(「秋」に「飽き」をかけていう)人の交情の疎遠になること。男女が相手に飽きること。
●人の一生は重荷(おもに)を負うて遠き道を行くが如(ごと)し
(徳川家康の遺訓の一つ)人生の路は遠く長いから、絶えず努力と忍耐をしながら進まなければ歩み通すことはできない。
●人の上(うえ)
1 人間の身の上。
2 他人の身の上。
●人の噂(うわさ)も七十五日
世間がいろいろと噂をするのも一時のことで、やがて世間は忘れてしまう。
●人の親(おや)
1 人たるものの親。人倫にのっとった存在としての親。⇔人の子。
2 祖先。祖。
3 他人の親。
●人の香(か)
人の移り香。
●人の鏡(かがみ)
人々の手本、模範。
●人の口(くち)
衆人の言うところ。世間の評判。「人の口にのぼる」
●人の口にあり
広く人々に言いふらされている。世間で有名である。
●人の口に戸はたてられず
世間が噂をするのはとめることができない。
●人の国(くに)
1 日本以外の国。他国。外国。ひとくに。
2 都以外の地方。いなか。
●人の子(こ)
1 人たるものの子。人倫にのっとった存在としての子。また、人間を小ささや弱さの面から見ていう語。人。⇔人の親。「彼も人の子、恐るるに足りぬ」
2 子孫。
3 他人の子。
4 まだ親がかりの娘。また、他人の妻となった女性。
●人の善悪は=針を袋に入れたるが如(ごと)し[=錐(きり)嚢(ふくろ)を通す]
善人悪人の区別は、隠しても必ず表に現れるものである。
●人の疝気(せんき)を頭痛に病む
自分に関係のないことについて、余計な心配をする。
●人の宝を数える
自分には何の利益にもならないことのたとえ。
●人の日(ひ)
⇒親見出し
●人の=ふり見て我がふり直せ[=上(うえ)見て我が身を思え]
他人の行為の善悪を見て、自分の行為を反省し改めよ。
●人の=褌(ふんどし)で相撲(すもう)を取る[=提灯(ちょうちん)で明りを取る・太刀(たち)で功名する]
他人の物を利用して、自分の事に役立てる。
●人の将(まさ)に死なんとするその言(げん)や善(よ)し
(「論語‐泰伯」による)人が死にのぞんで言う言葉は、純粋で真実がこもっている。
●人の朝(みかど)
外国の朝廷。
●人の山(やま)
1 人が大勢集まって、山のようであること。人山(ひとやま)。
2 人の死骸が積み重なって山のようであること。
●人のよ
1 (人代・人世)神代に対して、神武天皇以降の人皇の時代をいう。人代(じんだい)。
2 (人世)人間の世の中。
3 (人世)男女の仲。*夜の寝覚‐一「人の世のさまざまなるを見聞きつもるに」
●人の業(わざ)
人の死後、追善の弔いをすること。中陰の仏事。
●人は一代(いちだい)名は末代(まつだい)
肉体は一代で滅びるが、よいにつけ悪いにつけ名は死後も長く残るということ。
●人は落目(おちめ)が大事(だいじ)
1 人は零落して落目になったときこそ、特に援助してやらなければいけない。
2 人は落目の時こそ自分でも慎重に行動しなくてはならない。
●人は死して名を留む
人は死後に名誉や功績を残し伝えるべきである。
●人は善悪の友による
人は交友のよしあしによって、良くも悪くもなる。
●人は互(たが)い
人は互いに助けたり助けられたりして生きてゆくべきである。
●人は情(なさけ)の下=に[=で]立つ
人は互いの人情に守られて生きている。人の世は情に従って動いている。
●人はパンのみにて生くるものに非ず
(「新約聖書‐マタイ伝第四章」から出たことば)人は物質的満足だけを唯一の目的として生きるものではない。
●人は人、我(われ)は我
1 他人がどうあろうと、影響を受けず、気にもせず、自分の立場を貫くこと。
2 他人のことには一切かかわらず、自分だけのことを考え、行動すること。
●人は見かけに=よらぬ[=似ぬ]もの
人間の性質・能力はうわべだけでは判断できない。
●人はみめよりただ心
人は外見よりも心の方が大事である。
●人木石(ぼくせき)に非ず
人間は、木や石とは異なって、喜怒哀楽の感情がある。
●人増せば水増す
家族の人数がふえればそれだけ費用がかさむ。
●人我に辛(つら)ければ我また人に辛し
相手が自分に対してつれなくすれば、自分も相手につれない態度で接する。
●人を射んとせばまず馬(うま)を射よ
=しょう(将)を射んと欲すればまず馬を射よ
●人を=怨(うら)む[=怨むる]より身を=怨め[=怨みよ]
相手のしうちをうらむ前に、自分の至らないことを反省せよ。
●人を思うは身を思う
他人に情をかければ、やがては自分のためになる。情は人のためならず。
●人を食(く)う
人を人とも思わないような言動をする。人をばかにする。
●人を使うは使わるる
人を使うということはとかく気苦労が多く、かえって人に使われているようなものである。
●人を使えば苦(く)を使う
人を使うのは、使う人にとってはまるで苦労を使うようなもので気苦労の絶えることがない。人を使うことのむずかしいことのたとえ。
●人をつけにする
(人をうつけにするの意か)人をばかにする。
●人を=呪(のろ)わば[=祈らば]穴二つ
(「人を呪えば身を呪う」とも)他人を呪って殺そうと墓穴を掘る者は、その報いで自分のための墓穴も掘らなければならなくなる。人に害を与えれば結局自分も同じように害をうけることのたとえ。
●人を人とも思わぬ
他人を一人前の人間として扱わない。傍若無人のふるまいなどに対していう。
●人を見たら泥棒と思え
他人を軽々しく信用してはいけないということ。
●人を見て法を説け
(「法華経‐方便品」の「以
万億方便
随
宜而説
法」などによる)相手によって臨機応変の処置をとることが必要である。
●人を以(もっ)て言(げん)を=廃せず[=捨てず]
(「論語‐衛霊公」の「子日、君子不
以
言挙
人。不
以
人廃
言」による)つまらない人のことばでも、その内容が立派なものであればそれを退けずとり上げるべきである。




























ひ‐と【不図】🔗⭐🔉
ひ‐と【不図】
大きなはかりごと。鴻図(こうと)。
ひ‐と【匪徒】🔗⭐🔉
ひ‐と【匪徒】
徒党を組んで人々を襲い、掠奪暴行を加える賊。匪賊。
ひ‐と【費途】🔗⭐🔉
ひ‐と【費途】
金銭のつかいみち。
ひと‐あい【人間・人愛】(‥あひ)🔗⭐🔉
ひと‐あい【人間・人愛】(‥あひ)
人づきあい。人に対する愛想。*平家‐八「人あひ心ざまゆうに情ありければ」
ひと‐あいさつ【人挨拶】🔗⭐🔉
ひと‐あいさつ【人挨拶】
人との応対。人のもてなし。人あしらい。
ひと‐あか【人垢】🔗⭐🔉
ひと‐あか【人垢】
1 人の垢。人の肌または衣類や物についた垢。
2 他人の垢。
●人垢は身につかぬ
他人からの借り物や奪った物は、一時は自分のものとなっても本当に自分のものとはならない。
ひと‐あきない【人商】(‥あきなひ)🔗⭐🔉
ひと‐あきない【人商】(‥あきなひ)
人間を売買すること。また、それを業とする人。人あきびと。人買。
ひと‐あきびと【人商人】🔗⭐🔉
ひと‐あきびと【人商人】
人あきないを業とする商人。
ひと‐あし【一足】🔗⭐🔉
ひと‐あし【一足】
1 歩くときなどのひとまたぎ。一歩。
2 ちょっとの時間。ちょっとの距離。「駅から一足の距離」
ひと‐あし【人足】🔗⭐🔉
ひと‐あし【人足】
1 人の往来。人のおとずれ。人の足音。
2 =にんにょう(儿繞)
ひとあし‐ちがい【一足違】(‥ちがひ)🔗⭐🔉
ひとあし‐ちがい【一足違】(‥ちがひ)
ちょっとの時間の行き違い。
ひと‐あしらい【人あしらい】(‥あしらひ)🔗⭐🔉
ひと‐あしらい【人あしらい】(‥あしらひ)
人をあしらうこと。人をもてなすこと。応対。接待。「人あしらいがうまい」
ひと‐あせ【一汗】🔗⭐🔉
ひと‐あせ【一汗】
1 ひとしきり汗を流すこと。また、ひとしごとすること。「一汗流す」
2 馬を乗りならすとき、馬の胸懸(むながい)から爪先まで汗が流れるほど走らせること。
ひと‐あたり【一当】🔗⭐🔉
ひと‐あたり【一当】
その事柄や人に、一度当たってみること。一通り当たってみること。
ひと‐あたり【人当】🔗⭐🔉
ひと‐あたり【人当】
人に対する応対ぶり。応対の際に、人に与える感じや印象。「人当たりの柔らかな人」
ひと‐あて【一当】🔗⭐🔉
ひと‐あて【一当】
1 鞭などを一度当てること。
2 いくさなどを、一度相手に仕掛けてみること。勝負を挑(いど)んでみること。
3 くじやかけ事などで、一度大当たりを取ること。
ひと‐あと【人跡】🔗⭐🔉
ひと‐あと【人跡】
人の通った足あと。じんせき。
ひと‐あな【人穴】🔗⭐🔉
ひと‐あな【人穴】
火山のふもとなどにあるほら穴。溶岩流の表面部が凝結した後に、内部の比較的やわらかい部分が、発生したガスにより押し広げられてできた空洞。昔、人が住んだという。富士山の西北麓にある「富士の人穴」が有名。
ひと‐あなずられ【人侮られ】(‥あなづられ)🔗⭐🔉
ひと‐あなずられ【人侮られ】(‥あなづられ)
人にあなどられること。人にさげすまれること。*源氏‐薄雲「いとめなれて、人あなつられなる事どももあらまし」
ひと‐あめ【一雨】🔗⭐🔉
ひと‐あめ【一雨】
一度の降雨。ひとしきり降る雨。ひとしめり。
●一雨=ありそう[=来(き)そう]
降雨がちかい。転じて、何か事件や騒動が起こらずにはすみそうもない。悪いことが起こりそうな予感にいう。
ひと‐あらため【人改】🔗⭐🔉
ひと‐あらため【人改】
1 関所や番所で通行人を取り調べること。また、その役人。
2 戸籍調べ。人別改め。
3 江戸時代、禁制のキリシタン教徒を摘発すること。
ひと‐あれ【一荒】🔗⭐🔉
ひと‐あれ【一荒】
1 雨風がひとしきりはげしくなること。
2 人の機嫌が悪くなって一時他に強く当たること。
ひと‐あわ【一泡】🔗⭐🔉
ひと‐あわ【一泡】
不意をつかれて、驚きあわてるさまをたとえていう。
●一泡=吹かせる[=吹かす]
相手の不意をついて驚きあわてさせる。
ひと‐あんしん【一安心】🔗⭐🔉
ひと‐あんしん【一安心】
いちおう安心すること。ちょっと安心すること。「まずまずこれで一安心」
ひと‐い【一寝】🔗⭐🔉
ひと‐い【一寝】
(「い」は眠ることの意)ひとねむり。一睡。
ひと‐いえ【一家】(‥いへ)🔗⭐🔉
ひと‐いえ【一家】(‥いへ)
家中。一家全部。
ひと‐いかだ【人筏】🔗⭐🔉
ひと‐いかだ【人筏】
多くの人がいかだのように身体を互いに組み合わせて川などをくだること。
ひと‐いき【一息】🔗⭐🔉
ひと‐いき【一息】
1 ひと呼吸。また、ひと休み。「一息入れる」
2 (形動)一気に事を行うこと。休まず立て続けに努めること。また、一続きに事を行うさま。*太平記‐二九「城をば一息(イキ)に攻落すべかりしを」
3 すこしの努力。ひとふんばり。ひとがんばり。「頂上までもう一息だ」
ひと‐いきれ【人熱】🔗⭐🔉
ひと‐いきれ【人熱】
人が多く集まって、からだの熱やにおいでむんむんすること。
ひと‐いくさ【一軍・一戦】🔗⭐🔉
ひと‐いくさ【一軍・一戦】
一回の戦闘。いっせん。
ひと‐いちばい【人一倍】🔗⭐🔉
ひと‐いちばい【人一倍】
人の倍であること。他の人以上であること。「人一倍努力する」
ひと‐いれ【人入】🔗⭐🔉
ひと‐いれ【人入】
人足などを周旋すること。また、それを業とした人。
ひといれ‐かぎょう【人入稼業】(‥カゲフ)🔗⭐🔉
ひといれ‐かぎょう【人入稼業】(‥カゲフ)
雇い人の周旋を商売とすること。また、その営業。
ひといれ‐やど【人入宿】🔗⭐🔉
ひといれ‐やど【人入宿】
雇い人の周旋と身元引受けを業とする家。慶庵(けいあん)。
ひと‐いろ【一色】🔗⭐🔉
ひと‐いろ【一色】
1 単独の色。一つの色。いっしょく。いっしき。
2 一つの種類。いっしき。
ひと‐いろ【人色】🔗⭐🔉
ひと‐いろ【人色】
肉色。はだ色。
ひ‐とう【比島】(‥タウ)🔗⭐🔉
ひ‐とう【比島】(‥タウ)
フィリピン(比律賓)諸島の略称。
ひ‐とう【飛騰】🔗⭐🔉
ひ‐とう【飛騰】
とびあがること。
ひ‐とう【悲悼】(‥タウ)🔗⭐🔉
ひ‐とう【悲悼】(‥タウ)
悲しみいたむこと。特に、人の死を悲しみいたむこと。悲傷。
ひ‐とう【緋桃】(‥タウ)🔗⭐🔉
ひ‐とう【緋桃】(‥タウ)
=ひもも(緋桃)
ひと‐うけ【人受】🔗⭐🔉
ひと‐うけ【人受】
世間からの受けとられ方。他人の心証。他人の信用。うけ。
ひと‐うけ【人請】🔗⭐🔉
ひと‐うけ【人請】
江戸時代、奉公人などの身元保証をすること。また、その保証人。
ひとうけ‐しょうもん【人請証文】🔗⭐🔉
ひとうけ‐しょうもん【人請証文】
奉公人などの身元を引き受ける証文。
ひと‐うち【一内】🔗⭐🔉
ひと‐うち【一内】
座中。家じゅう。一家じゅう。
ひと‐うち【一打】🔗⭐🔉
ひと‐うち【一打】
1 一度うつこと。
2 一撃でうち倒すこと。一刀に切り捨てること。ひとかたな。ひとたち。
3 ひと張りの網。
ひと‐うと・し【人疎し】🔗⭐🔉
ひと‐うと・し【人疎し】
〔形ク〕人に親しみなじまない。*源氏‐末摘花「人うとうもてなし給へば」
ひと‐うり【人売】🔗⭐🔉
ひと‐うり【人売】
=ひとあきない(人商)
ひと‐え【一日】(‥へ)🔗⭐🔉
ひと‐え【一日】(‥へ)
「ひとひ(一日)」の変化した語。
ひと‐え【一重・単・単衣】(‥へ)🔗⭐🔉
ひと‐え【一重・単・単衣】(‥へ)
1 そのものだけで、重なっていないこと。また、そのもの。ひとひら。一枚。
2 花弁が一枚ずつになっていて、重ならないこと。単弁。
3 (単)=ひとえもの(単物)1
4 (形動)まじりけのないさま。純粋であるさま。ひたすら。→ひとえに。*こんてむつすむん地‐三・一四「ひとへなる御心をもて」
5 (副詞的に用いて)程度が一段と進むさま。いっそう。ひとしお。多く、「今ひとえ」の形で用いられる。*源氏‐明石「げに、今ひとへ、しのばれ給ふべきことを添ふる形見なめり」
ひと‐えい【人酔】(‥ゑひ)🔗⭐🔉
ひと‐えい【人酔】(‥ゑひ)
人ごみの雰囲気で酔ったように気分が悪くなること。
ひとえ‐うめ【一重梅】(ひとへ‥)🔗⭐🔉
ひとえ‐うめ【一重梅】(ひとへ‥)
1 花弁が重ならない花をつける梅。単弁の梅。
2 襲(かさね)の色目の名。表は白、裏は赤で、一一月から二月ごろまで用いた。雪の下紅梅。
ひとえ‐おび【一重帯・単帯】(ひとへ‥)🔗⭐🔉
ひとえ‐おび【一重帯・単帯】(ひとへ‥)
裏地をつけない帯。夏に用いるもので、幅は鯨尺で八寸(約三〇・八センチメートル)、丈は一丈五寸(約四〇四センチメートル)。現在は博多のみで産する。《季・夏》
ひとえ‐がさね【単襲】(ひとへ‥)🔗⭐🔉
ひとえ‐がさね【単襲】(ひとへ‥)
裏地をつけないで、縁(へり)を捻り返した単(ひとえ)を数枚重ねること。
ひとえ‐ぎぬ【単衣】(ひとへ‥)🔗⭐🔉
ひとえ‐ぎぬ【単衣】(ひとへ‥)
1 裏地のついていない衣服。
2 装束の下の肌着、または肌小袖の上につける裏なしの衣(きぬ)。女子は袴の上につけるので裾を長く引き、男子は袴に着こめるので裾を短く仕立てるのを普通とした。
ひとえ‐ぐさ【一重草】(ひとへ‥)🔗⭐🔉
ひとえ‐ぐさ【一重草】(ひとへ‥)
1 「ききょう(桔梗)」の異名。
2 緑藻類ヒトエグサ科の海藻。本州中部から九州にかけての太平洋岸の岩礁上に着生。葉状体は黄緑色を帯び径数センチメートル、ほぼ円形で薄く、縁は波状。海苔の佃煮の原料になる。ひとえあおさ。べっこうあおさ。べっこうのり。《季・春》
ひとえ‐ごころ【偏心】(ひとへ‥)🔗⭐🔉
ひとえ‐ごころ【偏心】(ひとへ‥)
いちずな心。一筋に思いつめる心。
ひとえ‐ごろも【単衣】(ひとへ‥)🔗⭐🔉
ひとえ‐ごろも【単衣】(ひとへ‥)
=ひとえぎぬ(単衣)。
ひとえ‐ざくら【一重桜】(ひとへ‥)🔗⭐🔉
ひとえ‐ざくら【一重桜】(ひとへ‥)
単弁の花をつける桜。
ひとえ‐つかい【単使】(ひとへつかひ)🔗⭐🔉
ひとえ‐つかい【単使】(ひとへつかひ)
副使を伴わない単身の使者。
ひとえ‐に【偏に】(ひとへ‥)🔗⭐🔉
ひとえ‐に【偏に】(ひとへ‥)
〔副〕(「一重に」の意)
1 もっぱらその行為に徹するさま。いちずに。一筋に。ひたすらに。*蜻蛉‐上「ただひとへにかなしう心ぼそきことをのみ思ふ」
2 もっぱら、その状態であるさま。まったく。*さゝめごと‐下「ひとへにかなはぬ輩をも、<略>家をだに継ぎぬれば万人尊重する」
ひとえ‐ばおり【単羽織】(ひとへ‥)🔗⭐🔉
ひとえ‐ばおり【単羽織】(ひとへ‥)
裏地をつけない羽織。夏季およびその前後に用いる。なつばおり。《季・夏》
ひとえ‐ばかま【単袴・一重袴】(ひとへ‥)🔗⭐🔉
ひとえ‐ばかま【単袴・一重袴】(ひとへ‥)
1 裏地をつけない袴。
2 単(ひとえ)に袴をつけた姿。
ひとえ‐まぶた【一重瞼】(ひとへ‥)🔗⭐🔉
ひとえ‐まぶた【一重瞼】(ひとへ‥)
うわまぶたの前面に横ひだがなくて一重であるもの。ひとえまぶち。
ひとえ‐むすび【一重結】(ひとへ‥)🔗⭐🔉
ひとえ‐むすび【一重結】(ひとへ‥)
紐の結びの一つ。輪を作り一回くぐらせてそのまま結ぶ最も簡単なもの。
ひとえ‐もの【単物】(ひとへ‥)🔗⭐🔉
ひとえ‐もの【単物】(ひとへ‥)
1 裏地のついていない和服の総称。絹地を普通とし、夏とその前後に着る。ひとえぎぬ。ひとえごろも。ひとえ。《季・夏》⇔袷(あわせ)。
2 (裏地のないことを特色としたところから)素襖(すおう)の直垂(ひたたれ)。
ひと‐えらび【人選】🔗⭐🔉
ひと‐えらび【人選】
1 人を選抜すること。じんせん。ひとえり。
2 人をえり好みすること。ひとえり。
ひと‐えり【人選】🔗⭐🔉
ひと‐えり【人選】
=ひとえらび(人選)
ひと‐おき【人置】🔗⭐🔉
ひと‐おき【人置】
江戸時代、遊女・妾・奉公人などの周旋屋。求職者に一時の宿を貸したり、その身元保証人などを引き受けたりした。人宿。
ひと‐おじ【人怖】(‥おぢ)🔗⭐🔉
ひと‐おじ【人怖】(‥おぢ)
見知らない人の前でこわがったり、しりごみしたりすること。ひとおめ。
ひと‐おと【人音】🔗⭐🔉
ひと‐おと【人音】
人のいる気配の物音。また、人の来る音。
ひと‐おに【人鬼】🔗⭐🔉
ひと‐おに【人鬼】
鬼のように残忍・無慈悲な人。
ヒトーパデーシャ🔗⭐🔉
ヒトーパデーシャ
(サンスクリットHitopade
a有益な教訓の意)古代インドの寓話集「パンチャタントラ」の改作本。ナーラーヤナ編。一〇世紀頃成立。原本の五編を「友人の獲得」「友人の離反」「戦争」「平和」の四編に改編し、独自な説話一七を加える。ベンガル地方に伝来。

ひと‐おめ【人怖】🔗⭐🔉
ひと‐おめ【人怖】
=ひとおじ(人怖)
ひと‐おもい【一思】(‥おもひ)🔗⭐🔉
ひと‐おもい【一思】(‥おもひ)
1 ただ一度の苦しい思い。
2 (「に」を伴って、副詞的に用いる)思いきって行うこと。決断して一気に行うこと。「いっそ一思いに殺してくれ」
ひと‐おれ【一折】(‥をれ)🔗⭐🔉
ひと‐おれ【一折】(‥をれ)
舞や曲の一区切り。ひとさし。ひとふし。
ひと‐か【人香】🔗⭐🔉
ひと‐か【人香】
人の移り香。人のかおり。*源氏‐空蝉「いとなつかしき人かにしめるを」
ひと‐かい【人買】(‥かひ)🔗⭐🔉
ひと‐かい【人買】(‥かひ)
かどわかした子女や、貧家から買った子女を他に売ること。また、それを業とする者。
ひと‐がい【人甲斐】(‥がひ)🔗⭐🔉
ひと‐がい【人甲斐】(‥がひ)
人としての資格。人らしいしるし。人としての生きがい。
ひとかい‐ぶね【人買船】(ひとかひ‥)🔗⭐🔉
ひとかい‐ぶね【人買船】(ひとかひ‥)
人買いが人を運ぶ船。
ひと‐がえし【人返】(‥がへし)🔗⭐🔉
ひと‐がえし【人返】(‥がへし)
(「ひとかえし」とも)
1 武家時代、領主が領民の他領に移住して奉公するのを防止するため、勝手に他領で奉公する者を、そこの領主に交渉して召還すること。
2 江戸時代後期、幕府が江戸・大坂などの大都市に集中した移住者を帰郷させた政策。都市の人口過剰を打破し、あわせて農村の荒廃を防止する目的で行われたもの。
ひと‐かえり【一返】(‥かへり)🔗⭐🔉
ひと‐かえり【一返】(‥かへり)
動作・事柄の一まとまり。一度。一回。*源氏‐若菜下「ただひとかへり舞ひて」
ひと‐かかえ【一抱】(‥かかへ)🔗⭐🔉
ひと‐かかえ【一抱】(‥かかへ)
両手を広げて抱えるくらいの大きさや太さ。「ひとかかえもある大木」
ひと‐がき【人垣】🔗⭐🔉
ひと‐がき【人垣】
1 古く、儀式の際に、人を垣のように立ち並ばせたこと。
2 古代、貴人の陵墓に、人を垣のように立て並べたこと。これを生埋めにして殉死させた。
3 陵墓に立て並べた人型の埴輪(はにわ)。2の代用とした。
4 多くの人が、垣のように立ち並ぶこと。「人垣を分けて」
ひと‐かげ【人影】🔗⭐🔉
ひと‐かげ【人影】
1 水や鏡などにうつった、人の形。
2 人の姿。また、影法師。
ひと‐かさ【一嵩】🔗⭐🔉
ひと‐かさ【一嵩】
物事の程度の一段階。ひときわ。
ひと‐かさね【一重・一襲】🔗⭐🔉
ひと‐かさね【一重・一襲】
1 襲(かさね)のひとそろい。また、女房・童・僧などの装束の上下ひとそろい。
2 二つでそろいになる物のひとそろい。
ひと‐がしら【人頭】🔗⭐🔉
ひと‐がしら【人頭】
1 頭蓋骨。されこうべ。
2 漢字の頭(かしら)の一つ。「介」「企」などの「
」の部分をいう。

ひと‐かず【人数】🔗⭐🔉
ひと‐かず【人数】
1 人の数。あたまかず。にんずう。
2 特定の人たちの中にかぞえられること。とりたてて数えられる人の中にはいること。人並み。
ひと‐かすみ【一霞】🔗⭐🔉
ひと‐かすみ【一霞】
1 ひとすじの霞。一条の霞。《季・春》
2 程度が一層深まること。ひとしお。*増鏡‐一六「いま一かすみ心細うあはれにて」
3 見渡す限りの広い土地。
ひと‐かせ【一かせ】🔗⭐🔉
ひと‐かせ【一かせ】
(「かせ」は刀で切る回数を表す接尾語)=ひとたち(一太刀)
ひと‐かせぎ【一稼】🔗⭐🔉
ひと‐かせぎ【一稼】
一度稼ぐこと。また、短期間にまとまった利益を得ること。一働き。一もうけ。
ひと‐かた【一方】🔗⭐🔉
ひと‐かた【一方】
1 (形動)一つの方向。一方面。また、一つの方向にかたよること。
2 一か所にかたよること。ひとところ。
3 (形動)普通であること。また、そのさま。一通り。
4 (「かた」は接尾語)一人を敬っていう語。
●一方ならず
一通りでない。尋常一様ではない。なみなみでない。さまざまに。*源氏‐夕顔「ひとかたならず心あわただしくて」
ひと‐かた【一肩】🔗⭐🔉
ひと‐かた【一肩】
1 駕籠などの一方を担ぐこと。また、駕籠などをちょっと担ぐこと。
2 転じて、援助すること。負担の一部を受け持つこと。ちょっと助力すること。「一肩入れてやる」
ひと‐がた【人形】🔗⭐🔉
ひと‐がた【人形】
1 人の形。人間のすがたかたち。
2 人の姿かたちをかたどったもの。にんぎょう。
3 禊(みそぎ)、祈祷のときに用いるかたしろ。紙などで作り、身体を撫でて身の災いを移し、水に流す。撫物(なでもの)。《季・夏》
4 身代わりの人。代理。かたしろ。
5 人相。人相書。
ひと‐かたい【人乞丐・人癩】(‥かたゐ)🔗⭐🔉
ひと‐かたい【人乞丐・人癩】(‥かたゐ)
人間として当然備えなければならない仁義や恥を知らない人。人非人。
ひと‐がたき【人敵】🔗⭐🔉
ひと‐がたき【人敵】
他人から敵とされること。あだ。かたき。
ひと‐かたけ【一片食】🔗⭐🔉
ひと‐かたけ【一片食】
(「ひとかたげ」とも)一度の食事。一回の食事。ひとかた。
ひと‐かたげ【一担】🔗⭐🔉
ひと‐かたげ【一担】
ちょっとかつぐこと。
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