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ひと【一】🔗🔉

ひと【一】 ひとつ。いち。(名詞や動詞の連用形の上に付いて)一つ、または一回の意を表す。「―包み」「―勝負」不特定の一時期や大体の範囲などを表す。「―ころ」「―わたり」「―通り」ちょっとしたものであることを表す。「―かど」「―くせ」全体に及ぶさまを表す。全部。…中(じゆう)。「―皿たいらげる」「―夏を山荘で過ごす」(「ひと…する」の形で)軽くある動作を行う、あることをひととおりする意を表す。「―眠りする」「―風呂浴びる」

ひと【人】🔗🔉

ひと【人】 [名]動物分類学上は、霊長目ヒト科の哺乳類。直立二足歩行し、手で道具を使い、大脳はきわめて発達し、複雑な言語をもつ。多様な文化を伝承し、地球上で最も栄えた文明をつくり上げている。現生種は一種だけ。学名はホモ‐サピエンス。人間。人類。個々の人間。ある特定の個人。「裕福な―」「大阪の―」「目上の―」「―は一代、名は末代」その事をするのにふさわしい人材。有能な人材。「彼は教育界では得がたい―です」ある仕事・職業などに従事する人材。「―を募集する」「―が不足している」成人に達した者。おとな。人柄。性質。「―が悪い」世間の人間。「―の目を気にする」「―に何といわれようと平気だ」自分と相手以外の人間。他人。「―の悪口をいう」「三時に―が来る」「迎えに―を遣る」話し手が自分を第三者のようにいう語。わたし。「―のことも少しは考えてくれよ」妻が他者に対して、夫をいう語。「うちの―」意中の相手。恋人。法律上、権利・義務の帰属主体である地位または資格。権利能力者。自然人と法人とがあり、狭義には自然人だけをさす。人民。臣下。臣民。「君も―も身を合はせたりといふなるべし」〈古今・仮名序〉身分。「―もいやしからぬ筋に」〈源・夕顔〉人里。人気(ひとげ)。「―に遠くて生(お)ひ出でさせ給ふめれば」〈源・総角〉従者。家来。供。「某も―を持ってござれども」〈虎明狂・二人大名〉[代]二人称の人代名詞。あなた。「誠に、―は十三、我は十五より見そめ奉り」〈平家・七〉 [下接句]馬方船頭お乳(ち)の人・駕籠(かご)に乗る人担ぐ人そのまた草鞋(わらじ)を作る人・眼中の人・地獄にも知る人・裁ち縫わぬ衣着る人・東西南北の人・十(とお)で神童十五で才子二十(はたち)過ぎれば只(ただ)の人・文は人なり・冥土(めいど)にも知る人・立志伝中の人・我か人か

ひ‐と【×匪徒】🔗🔉

ひ‐と【×匪徒】 徒党を組んで略奪・暴行などをする悪者。匪賊。

ひ‐と【費途】🔗🔉

ひ‐と【費途】 金銭の使いみち。使途。「租税の―」

ひと‐あい【人△間】‐あひ🔗🔉

ひと‐あい【人間】‐あひ 人づきあい。交際。「―、心様、優に情けありければ」〈平家・八〉

ひと‐あか【人×垢】🔗🔉

ひと‐あか【人×垢】 人の肌や衣類などについた垢。他人の垢。

ひと‐あきびと【人△商人】🔗🔉

ひと‐あきびと【人商人】人買い」に同じ。「―の、人あまた具して下りける中に」〈沙石集・九〉

ひと‐あし【一足】🔗🔉

ひと‐あし【一足】 歩くときのひとまたぎ。一歩。「―踏み出す」わずかな距離。また、わずかな時間。「駅まではもう―だ」「―先に帰宅する」

ひと‐あし【人足】🔗🔉

ひと‐あし【人足】 人のゆきき。往来。「―がしげくなる」人繞(にんによう)」に同じ。

ひと‐あじ【一味】‐あぢ🔗🔉

ひと‐あじ【一味】‐あぢ ちょっとした味の加減。比喩的にも用いる。「―足りない汁物」「―違うドラマ」

ひと‐あしらい【人あしらい】‐あしらひ🔗🔉

ひと‐あしらい【人あしらい】‐あしらひ 人のもてなし方。人との応対。「―が上手な人」

ひと‐あせ【一汗】🔗🔉

ひと‐あせ【一汗】 ひとしきり汗をかくこと。また、ひと働きすること。「ジョギングで―かく」

ひと‐あたり【一当(た)り】🔗🔉

ひと‐あたり【一当(た)り】 [名]スルその人やその事柄に一度当たってみること。「引き受けてくれるかどうか―してみる」すべての相手や事柄にひととおり当たること。「全チームと―する」

ひと‐あたり【人当(た)り】🔗🔉

ひと‐あたり【人当(た)り】 人と会った際などに、相手に与える感じや印象。「―が柔らかい」

ひと‐あて【一当て】🔗🔉

ひと‐あて【一当て】 [名]スル一度当てること。「馬にむちを―する」投機・商売・賭(か)け事などでひともうけすること。「相場で―する」一度相手に事を仕掛けてためしてみること。「八郎においては義朝―あてん」〈保元・中〉

ひと‐あと【人跡】🔗🔉

ひと‐あと【人跡】 人の通った足跡。じんせき。

ひと‐あな【人穴】🔗🔉

ひと‐あな【人穴】 火山のふもとなどにある洞穴。溶岩の表面が固まり、内部の固まっていない部分が流出してできたもの。昔、人が住んだといい、富士山北西麓に「富士の人穴」がある。

ひと‐あめ【一雨】🔗🔉

ひと‐あめ【一雨】 ひとしきり降る雨。ひとしめり。「―欲しいところだ」雨が一度降ること。「―ごとに春めく」

ひと‐あらため【人改め】🔗🔉

ひと‐あらため【人改め】 関所や番所などで通る人を調べること。人別改(にんべつあらため)

ひと‐あれ【一荒れ】🔗🔉

ひと‐あれ【一荒れ】 [名]スル天候がひとしきり荒れること。転じて、人の機嫌が悪くなること。また、もめごとなどが起こること。「―しそうな空模様」「会議で―ありそうだ」

ひと‐あわ【一泡】🔗🔉

ひと‐あわ【一泡】 不意をつき、驚きあわてさせることのたとえ。

ひと‐あんしん【一安心】🔗🔉

ひと‐あんしん【一安心】 [名]スルひとまず安心すること。「無事との知らせに―する」

ひと‐いき【一息】🔗🔉

ひと‐いき【一息】 一度息をつくこと。一呼吸。また、ひとやすみ。「―入れる」「これで―つける」一呼吸するだけの短い間。一気。「ぐっと―で飲み干す」仕事などを休まずにやってしまうこと。「―に書きあげる」すこしの努力。ひとがんばり。「もう―で頂上だ」

ひと‐いきれ【人△熱れ・人×れ】🔗🔉

ひと‐いきれ【人熱れ・人×れ】 人が多く集まって、体熱やにおいでむんむんすること。「車内は―でむっとしている」

ひと‐いくさ【一戦・一△軍】🔗🔉

ひと‐いくさ【一戦・一軍】 一回の戦闘。いっせん。

ひと‐いちばい【人一倍】🔗🔉

ひと‐いちばい【人一倍】 普通の人以上であること。副詞的にも用いる。「寒さには―強い」

ひと‐いれ【人入れ】🔗🔉

ひと‐いれ【人入れ】 雇い人の周旋をすること。また、それを業とする人。「―稼業」

ひといれ‐やど【人入れ宿】🔗🔉

ひといれ‐やど【人入れ宿】 雇い人の周旋を業とする家。桂庵(けいあん)

ひと‐いろ【一色】🔗🔉

ひと‐いろ【一色】 一種類の色。いっしょく。一つだけの種類。一種類。

ひ‐とう【比島】‐タウ🔗🔉

ひ‐とう【比島】‐タウ フィリピン諸島のこと。

ひ‐とう【飛騰】🔗🔉

ひ‐とう【飛騰】 [名]スル高くあがること。「熱泉を噴出し、硫気(りゆうき)―して煙霧をなす」〈鉄腸・雪中梅〉

ひ‐とう【秘湯】‐タウ🔗🔉

ひ‐とう【秘湯】‐タウ 辺鄙な場所にあって、人に知られていない温泉。

ひ‐とう【悲悼】‐タウ🔗🔉

ひ‐とう【悲悼】‐タウ [名]スル悲しみいたむこと。「先見の明なきを―するに」〈井上勤訳・狐の裁判〉

ひと‐うけ【人受け】🔗🔉

ひと‐うけ【人受け】 他人にもたれる好悪の印象や評判。他人の気受け。「―のいい人」

ひと‐うけ【人請け】🔗🔉

ひと‐うけ【人請け】 江戸時代、奉公人などの身元保証をすること。また、その保証人。

ひとうけ‐しょうもん【人請け証文】🔗🔉

ひとうけ‐しょうもん【人請け証文】 奉公人などの身元を引き受ける証文。身元引受証。

ひと‐うち【一打ち】🔗🔉

ひと‐うち【一打ち】 一度打つこと。一撃で打ち倒すこと。「敵を―にする」

ひと‐うと・し【人疎し】🔗🔉

ひと‐うと・し【人疎し】 [形ク]人に親しまない。「この姫君は、かく―・き御癖なれば」〈源・蓬生〉

ひと‐うり【人売り】🔗🔉

ひと‐うり【人売り】 人を売ること。また、それを商売とする人。ひとあきない。

ひと‐え【一重・△単】‐ヘ🔗🔉

ひと‐え【一重・単】‐ヘ そのものだけであること。重ならないであること。「唐紙―を隔てた隣室」「紙―」花びらが重なっていないこと。単弁。「―の椿(つばき)単物(ひとえもの)」に同じ。「―の着物」《季 夏》「松籟(しようらい)に―の衿(えり)をかき合はす/みどり女」(あわせ)「単衣(ひとえぎぬ)」の略。

ひとえ‐うめ【一重梅】ひとへ‐🔗🔉

ひとえ‐うめ【一重梅】ひとへ‐ 花が単弁の梅。(かさね)の色目の名。表は白、裏は紅。雪の下紅梅。

ひとえ‐おび【△単帯・一重帯】ひとへ‐🔗🔉

ひとえ‐おび【単帯・一重帯】ひとへ‐ 裏をつけない帯。主に女帯で夏季用。太糸で地厚に堅く織り上げた博多織・つづれ織りなどを用いる。《季 夏》「たてとほす男嫌ひの―/久女」

ひとえ‐がさね【△単△襲】ひとへ‐🔗🔉

ひとえ‐がさね【襲】ひとへ‐ 裏をつけずに、袖口・裾などの縁(へり)を撚(よ)って仕立てた単衣(ひとえぎぬ)を数枚重ねること。女性が夏季に用いた。

ひとえ‐ぎぬ【△単△衣】ひとへ‐🔗🔉

ひとえ‐ぎぬ【衣】ひとへ‐ 公家男女の装束の下に肌着として用いた裏のない衣。平安末期に小袖肌着を着用するようになると、その上に重ねて着た。地質は主に綾や平絹で、綾の文様は菱(ひし)、色は紅・白・青など。

ひとえ‐ぐさ【一重草】ひとへ‐🔗🔉

ひとえ‐ぐさ【一重草】ひとへ‐ ヒトエグサ科の緑藻。浅い海岸の岩上に生え、全体に黄緑色で薄く、ほぼ円形をし、縁は波打つ。汁の実や佃煮にする。ひとえあおさ。

ひとえ‐ごころ【△偏心】ひとへ‐🔗🔉

ひとえ‐ごころ【偏心】ひとへ‐ ひとすじに思いこむ心。いちずな心。「手弱女(たをやめ)の今日脱ぎかふる衣手の―は我が身なりけり」〈新撰六帖・一〉

ひとえ‐ざくら【一重桜】ひとへ‐🔗🔉

ひとえ‐ざくら【一重桜】ひとへ‐ 花が単弁の桜。

ひとえ‐に【△偏に】ひとへ‐🔗🔉

ひとえ‐に【偏に】ひとへ‐ [副]《名詞「一重(ひとえ)」+格助詞「に」から》ただそのことだけをするさま。いちずに。ひたすら。「御贔屓(ごひいき)のほどを―お願い申し上げます」原因・理由・条件などが、それに尽きるさま。もっぱら。「成功は―君の尽力による」

ひとえ‐ばおり【△単羽織】ひとへ‐🔗🔉

ひとえ‐ばおり【単羽織】ひとへ‐ 裏をつけない夏用の羽織。《季 夏》「身にからむ―も浮世かな/其角」

ひとえ‐ばかま【△単×袴】ひとへ‐🔗🔉

ひとえ‐ばかま【×袴】ひとへ‐ 裏をつけない袴。

ひとえ‐まぶた【一重×瞼】ひとへ‐🔗🔉

ひとえ‐まぶた【一重×瞼】ひとへ‐ 上まぶたに横ひだがない、一重のまぶた。

ひとえ‐もの【△単物】ひとへ‐🔗🔉

ひとえ‐もの【単物】ひとへ‐ 裏をつけずに仕立てた和服類の総称。特に、裏をつけない長着。初夏から初秋にかけて着る。《季 夏》「地下鉄の青きシートや―/汀女」室町時代、素襖(すおう)の直垂(ひたたれ)をいった語。

ひと‐えり【人△選り】🔗🔉

ひと‐えり【人選り】 [名]スル人をえらぶこと。ひとえらび。「かやうに訪れ聞こえむ人をば、―して」〈源・胡蝶〉

ひと‐おき【人置き】🔗🔉

ひと‐おき【人置き】 江戸時代、雇い人の周旋屋。求職者を一時宿泊させたり、保証人や仮親などを引き受けたりした。人宿(ひとやど)

ひと‐おくめん【人×臆面】🔗🔉

ひと‐おくめん【人×臆面】 人見知り。人おじ。「つっと―をなさるるほどに」〈鷺流狂・米市〉

ひと‐おさ【人△長】🔗🔉

ひと‐おさ【人長】 にんじょう(人長)

ひと‐おじ【人△怖じ】‐おぢ🔗🔉

ひと‐おじ【人怖じ】‐おぢ [名]スル知らない人の前に出ておじけづくこと。「―して泣く子」

ひと‐おと【人音】🔗🔉

ひと‐おと【人音】 人がいる気配の物音。また、人の来る音。

ひと‐おに【人鬼】🔗🔉

ひと‐おに【人鬼】 鬼のように無慈悲で残忍な人。「出(いで)し都会(みやこ)に―はなくとも」〈一葉・やみ夜〉

ヒトーパデーシャ【梵Hitopadea】🔗🔉

ヒトーパデーシャ【梵Hitopadea】 《有益な教訓の意》古代インドの説話集「パンチャタントラ」の異本の一。一〇世紀ごろ、ナーラーヤナ編。原本の五編を四編に改編し、独自の説話も追加されている。

ひと‐おもい【一思い】‐おもひ🔗🔉

ひと‐おもい【一思い】‐おもひ たった一度の苦しい思い。「刃(やいば)で死ぬるは―」〈浄・天の網島〉

ひとおもい‐に【一思いに】ひとおもひ‐🔗🔉

ひとおもい‐に【一思いに】ひとおもひ‐ [副]あれこれ迷わず、一気にそうするさま。思い切って。「いっそ―別れてくれ」

ひと‐おれ【一折れ】‐をれ🔗🔉

ひと‐おれ【一折れ】‐をれ 舞や曲のひと区切り。ひとさし。ひとふし。「袖かへす所を、―、気色ばかり舞ひ給へるに」〈源・花宴〉

ひと‐か【人香】🔗🔉

ひと‐か【人香】 人の移り香。人のにおい。「騒めく物音と共に若い―が立上った」〈森田草平・煤煙〉

ひと‐かい【人買い】‐かひ🔗🔉

ひと‐かい【人買い】‐かひ 女・子供をだまして連れ去ったり買い取ったりして他に売り渡す者。

ひと‐がい【人△甲×斐】‐がひ🔗🔉

ひと‐がい【人×斐】‐がひ 人としての生きがい。人間らしいしるし。「―もなき今の身を語れば主従と知らるることぞ悲しき」〈謡・烏帽子折〉

ひとかい‐ぶね【人買い船】ひとかひ‐🔗🔉

ひとかい‐ぶね【人買い船】ひとかひ‐ 人買いが買った人を運ぶ船。

ひと‐がえし【人返し】‐がへし🔗🔉

ひと‐がえし【人返し】‐がへし 領民の他領への移住を防ぐため、勝手に移住した者を領主間の交渉により召還したこと。江戸時代、江戸・大坂・京都などの大都市に集中した人々を帰郷させたこと。特に、寛政の改革・天保の改革では、江戸の人口過剰、農村の荒廃を打開する目的で行われた。旧里帰農。

ひと‐かえり【一返り】‐かへり🔗🔉

ひと‐かえり【一返り】‐かへり [副]一とおり。一度。「いま―承りとどめてこそ」〈浜松中納言・三〉ひときわ。いっそう。「今―悲しさの数そふ心地し給ひて」〈狭衣・四〉

ひと‐かかえ【一抱え】‐かかへ🔗🔉

ひと‐かかえ【一抱え】‐かかへ 両腕で抱えるほどの量、または太さや大きさ。「―の薪(まき)」「―もある幹」

ひと‐がき【人垣】🔗🔉

ひと‐がき【人垣】 多くの人が垣のように立ち並ぶこと。「沿道に歓迎の―ができる」「―をかきわけて前へ出る」上代、貴人の陵墓に多くの人を垣のように並べたこと。生き埋めにして殉死させた。「此の王の時始めて陵に―を立てき」〈記・中〉

ひと‐かげ【人影】🔗🔉

ひと‐かげ【人影】 物に映った人の影。「川面に映る―」人の姿。「―もまばらな裏通り」

ひと‐かさ【一×嵩】🔗🔉

ひと‐かさ【一×嵩】 物事の程度の一つの段階。多く副詞的に用いる。ひときわ。「先の男に―まして、仁王を作り損じたる如くなる武者の」〈太平記・一七〉

ひと‐がしら【人頭】🔗🔉

ひと‐がしら【人頭】 漢字の頭(かしら)の一。「今」「会」などの「」の称。されこうべ。髑髏(どくろ)。「人畜(けもの)に履(ふ)まるる―を救ひ収められ」〈霊異記・上〉

ひと‐かず【人数】🔗🔉

ひと‐かず【人数】 人のかず。にんずう。一人前の人として数えられること。「―に入らない」

ひと‐かすみ【一×霞】🔗🔉

ひと‐かすみ【一×霞】 [名]ひとすじの霞。また、一面の霞。「明石潟(あかしがた)おき行く舟もかつ消えて―なる波の上かな」〈夫木・二〉[副]程度が深まるさま。ひとしお。「今―心細うあはれにて」〈増鏡・久米のさら山〉見渡す限りに広いさま。「あの樋(ひ)の口から向かうの松まで―譲りし上田」〈浄・振袖始〉

ひと‐かせぎ【一稼ぎ】🔗🔉

ひと‐かせぎ【一稼ぎ】 [名]スル短期間にまとまった金額を稼ぐこと。「バイトで―する」

ひと‐かた【一方】🔗🔉

ひと‐かた【一方】 [名]「一人(ひとり)」の丁寧な言い方。「もうお―お乗りになれます」いっぽうの人。片方。「今―の御心乱れまさるに」〈浜松中納言・二〉[形動][ナリ]程度が普通であるさま。一とおり。多くあとに、打消しの表現を伴う。「悲しみようは―ではない」一つの方向にかたよるさま。一方的。「―に思ひとりにし心にはなほそむかるる身をいかにせむ」〈新古今・雑下〉

ひと‐かた【一肩】🔗🔉

ひと‐かた【一肩】 駕籠(かご)などの一方を担ぐこと。負担の一部を受け持つこと。

ひと‐がた【人形】🔗🔉

ひと‐がた【人形】 《「ひとかた」とも》人の形。形代(かたしろ)」に同じ。人の姿をかたどったもの。にんぎょう。「かの山里のわたりに、わざと寺などはなくとも、昔覚ゆる―をも作り」〈源・宿木〉人相。人相書き。「権八が―を返せ戻せとおっしゃるは」〈伎・吾嬬鑑〉

ひと‐かたけ【一片△食】🔗🔉

ひと‐かたけ【一片食】 一回の食事。ひとかたき。

ひとかた‐ひとかた【一方一方】🔗🔉

ひとかた‐ひとかた【一方一方】 一人一人。それぞれ。「―につけて、いとうたてある事は出で来なむ」〈源・浮舟〉

ひと‐かたまり【一塊】🔗🔉

ひと‐かたまり【一塊】 一個のかたまり。また、寄り集まって一つにまとまっている状態や、そういうもの。「―になって走る」

ひと‐がち【人勝ち】🔗🔉

ひと‐がち【人勝ち】 [形動ナリ]人が多くいるさま。「いと思はずに―にむつかし」〈狭衣・二〉

ひとかっぷ‐わん【単冠湾】🔗🔉

ひとかっぷ‐わん【単冠湾】 南千島、択捉島(えとろふとう)中部の太平洋側にある湾。第二次大戦中、真珠湾攻撃の日本艦隊の集結地。

ひと‐かど【一角・一△廉】🔗🔉

ひと‐かど【一角・一廉】 [名]ひときわすぐれていること。いっかど。「―の人物」それ相応であること。一人前であること。「―の理屈を並ベ立てる」一つの事柄。一つの方面。「詳慎精密にこの―を究察し」〈中村訳・西国立志編〉[副]相当に。いっぱし。「君は―悪者がっているが」〈志賀・暗夜行路〉

ひと‐かまえ【一構え】‐かまへ🔗🔉

ひと‐かまえ【一構え】‐かまへ 独立して建っている一軒の家。「高級住宅地の―」一つの群れ。ひとかたまり。「―の森のうちに、きれいなる殿造りありて」〈浮・五人女・五〉

ひと‐がまし・い【人がましい】🔗🔉

ひと‐がまし・い【人がましい】 [形]ひとがま・し[シク]一人前に見えるさま。人並みらしい。「斯様(こんな)ものさえ―・くそのようにお話して下さいますのが」〈木下尚江・良人の自白〉相当の人物らしく見えるさま。「次々の人の子も―・しかりぬべき子をこそ」〈愚管抄・七〉

ひと‐がら【人柄】🔗🔉

ひと‐がら【人柄】 [名・形動]その人に備わっている性質や品格。「―がいい」「りっぱな―」性質がよいこと。品格がすぐれていること。また、そのさま。「あのお嬢さん中々―な美しい方じゃないか」〈野上・真知子〉

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[音]イツ    イチ [訓]ひと‐つ    ひと    はじめ [部首]一 [総画数]1 [コード]区点    1676      JIS   306C      S‐JIS 88EA [分類]常用漢字 [難読語] →イー‐チャン【一荘】イー‐ファン【一翻】い‐こう【一向】いちげ‐そう【一花草】いち‐げん【一見】いち‐じき【一食】いちじゅう‐さいじゅう【一入再入】いち‐ず【一途】いち‐ぞく【一粟】いちのせき【一関】いちのたにふたばぐんき【一谷嫩軍記】いちのみや【一宮】いち‐はつ【一八・鳶尾】いち‐はな【一端】いち‐べつ【一瞥】いち‐ぼう【一眸】いちもんじ‐せせり【一文字蝶】いち‐ゆう【一揖】いち‐る【一縷】いっ‐かど【一角・一廉】いっ‐き【一饋】いっ‐く【一口】いっ‐こう【一鉤】いっしゃ‐せんり【一瀉千里】いっせんだい【一闡提】いっぴん‐いっしょう【一顰一笑】いっ‐ぽん【一品】えいがいってい【詠歌一体】おと‐つ‐い【一昨日】おと‐と‐い【一昨日】おと‐とし【一昨年】ぐ‐いち【五一】けんこん‐いってき【乾坤一擲】さ‐おととし【一昨昨年】さき‐おとつい【一昨昨日】さき‐おととい【一昨昨日】さき‐おととし【一昨昨年】さん‐ぴん【三一】せき‐いつ【尺一】ちょっ‐と【一寸・鳥渡】ちょ‐と【一寸・鳥渡】チン‐イーソー【清一色】つい‐たち【一日・朔日・朔】ツーイーソー【字一色】つき‐たち【月立ち・一日・朔】でっ‐ち【畳一・重一】どどいつ【都都逸・都都一】なか‐がみ【天一神・中神】びた‐いちもん【鐚一文】ひた‐すら【只管・一向】ひた‐ぶる【頓・一向】ひと‐くさ【一種】ひと‐くさり【一齣・一ひと‐くだり【一行】ひと‐こま【一齣】ひと‐しお【一入】ひと‐ぞう【一族】ひと‐つら【一連・一行】ひと‐とせ【一年】ひと‐はた【一杯】ひと‐ひら【一片・一枚】ひとよ‐ぎり【一節切】ピン‐ぞろ【一揃】ホンイーソー【混一色】みそひと‐もじ【三十一文字】リュー‐イーソー【緑一色】

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[音]ジン    ニン [訓]ひと [部首]人 [総画数]2 [コード]区点    3145      JIS   3F4D      S‐JIS 906C [分類]常用漢字 [難読語] →あかし‐びと【証人】あき‐うど【商人】あき‐びと【商人】あきゅうど【商人】あきんど【商人】あずま‐うど【東人】あだ‐びと【他人】あて‐びと【貴人】あま【海人・海士・海女・蜑】あや‐ひと【漢人】いく‐たり【幾人】いたずら‐びと【徒人】いにしえ‐びと【古人】うし【大人】う‐どねり【内舎人】うま‐ひと【貴人】えん‐じん【閹人】おち‐うど【落人】おちゅうど【落人】おっと【夫・良人】おとな【大人】かかりゅうど【掛人】かた‐うど【方人】かとうど【方人】かみん‐ちゅ【神人】かり‐うど【狩人・猟人】かりゅうど【狩人・猟人】くせ‐びと【曲人・癖人】くに‐うど【国人】くに‐たみ【国民・国人】く‐にん【公人】くらんど【蔵人】くろ‐うと【玄人】くろうど【蔵人】くろ‐と【玄人】げし‐にん【解死人・下手人】こく‐ぬすと【穀盗人・穀盗】ごく‐ぬすびと【穀盗人】こ‐じん【挙人】こま‐ひと【肥人】さえ‐にん【支人】さき‐もり【防人】さつ‐ひと【猟人】サボテンじ‐にん【神人】しも‐うど【下人】しょうと【兄人】しょう‐にん【上人】しら‐びと【素人】しり‐うと【知人】しりゅうと【知人】しろ‐うと【素人】しろ‐と【素人】じん‐かん【人寰】じん‐ぴら【人平】ず‐にん【徒人】せ‐うと【兄人】たい‐じん【大人】た‐うど【田人】ただ‐うど【徒人・直人・只人】たびと【旅人】たびゅうど【旅人】ちゅう‐じん【稠人】つかまつり‐びと【仕り人・仕奉人】つぐのい‐びと【償い人・客作児】つつ‐もたせ【美人局】とねり【舎人】とねり‐おとこ【舎人男・舎人壮士】なこうど【仲人・媒人】にん‐じょう【人長】にん‐じん【人参】ぬすっ‐と【盗人】はや‐と【隼人】はや‐ひと【隼人】ひき‐ひと【低人・侏儒・ひと‐あい【人間】ひと‐き【棺・人城】ひと‐ざま【人様・人状】ひと‐たけ【人長】ひと‐だま【人魂】ひと‐づて【人伝】ひと‐つぶて【人礫】ひと‐と‐なり【人となり・為人】ひとよし【人吉】びぼう‐じん【未亡人】ふる‐ひと【古人・故人・旧人】へい‐じん【嬖人】へ‐ひと【戸人・食封】ぼん‐にん【犯人】ま‐うと【真人】まくり【海人草・海仁草】まとうど【全人】まれ‐びと【客・賓・客人】まろうど【客・賓・客人】めし‐うど【囚人】めし‐うど【召人】めしゅうど【囚人】めしゅうど【召人】もうと【真人】もうと【間人】やもうど【山人】よっ‐たり【四人】より‐うど【寄人】よりゅうど【寄人】わか‐うど【若人】わこうど【若人】

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[音]タン    ゼン    セン [訓]ひと‐り    ひとえ [部首]十 [総画数]9 [コード]区点    3517      JIS   4331      S‐JIS 9250 [分類]常用漢字 [難読語] →シータン【食単】じゅうに‐ひとえ【十二単】ぜんう‐とごふ【単于都護府】たび【足袋・単皮】ひとえ‐もの【単物】ひとかっぷ‐わん【単冠湾】ひとこぶ‐らくだ【単峰駱駝】

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[音]ヘン [訓]かたよ‐る    ひとえ‐に [部首]人 [総画数]11 [コード]区点    4248      JIS   4A50      S‐JIS 95CE [分類]常用漢字 [難読語] →あと‐へん【足偏】かた‐ほとり【片辺・偏辺】こざと‐へん【阜偏】しょう‐へん【爿偏】すき‐へん【耒偏】のごめ‐へん【ノ米偏・釆偏】ひとえ‐ごころ【偏心】へん‐き【偏諱】ほとぎ‐へん【缶偏】むじな‐へん【豸偏】

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[音]イツ    イチ [訓]ひと‐つ    ひと    はじめ [部首]弋 [総画数]4 [コード]区点    4801      JIS   5021      S‐JIS 989F

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[音]タン    ゼン    セン [訓]ひと‐り    ひとえ [部首]口 [総画数]12 [コード]区点    5137      JIS   5345      S‐JIS 9A64

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[音]サン [訓]ひとえ [部首]衣 [総画数]8 [コード]区点    7446      JIS   6A4E      S‐JIS E5CC [難読語] →かざみ【汗衫】カルサン【ポルトガルcalo】【軽衫】ろう‐そう【緑衫】

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[音]シン [訓]ひとえ [部首]衣 [総画数]10 [コード]区点    7455      JIS   6A57      S‐JIS E5D5

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[音]タン [訓]ひとえ [部首]衣 [総画数]17 [コード]区点    7491      JIS   6A7B      S‐JIS E5F9

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[音]タン [訓]ひとえ [部首]衣 [総画数]14 [コード]区点    7492      JIS   6A7C      S‐JIS E5FA

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[音]ラン [訓]ひとえ    すそつき [部首]衣 [総画数]22 [コード]区点    7506      JIS   6B26      S‐JIS E645

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