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もみ‐し【紅師】🔗⭐🔉
もみ‐し【紅師】
「もみ(紅)」を染める職人。
もみじ【紅葉・黄葉・
】(もみぢ)🔗⭐🔉
もみじ【紅葉・黄葉・
】(もみぢ)
(動詞「もみず(紅葉)」の名詞化。上代「もみち」)
1 (―する)秋に、草木の葉が赤や黄に変わること。紅葉(こうよう)すること。また、その葉。《季・秋》
2 楓(かえで)、または楓の葉をいう。
3 紋所の名。楓を図柄としたもの。丸に紅葉、杏葉紅葉など。
4 「もみじがさね(紅葉襲)」の略。
5 恥ずかしさや怒りのために顔が赤くなることのたとえ。「顔にもみじを散らす」
6 花札で一〇月を表す札。一〇点札、五点札と、一点札二枚がある。
7 料理で、秋の紅葉した木の葉の色を表したものにいう語。「もみじおろし」
8 鹿の肉。鹿には紅葉が取り合わせであるところからいう。
9 小麦の挽きかす。ふすま。もと、女房詞。また、大坂でいった語。
10 茄子(なすび)をいう女房詞。
11 「もみじがさ(紅葉笠)」の略。
12 「もみじぶくろ(紅葉袋)」の略。
●紅葉の賀(が)
1 紅葉の美しい季節に行う祝い。《季・秋》
2 香の名。伽羅の属。古く甘く、少し辛味がある。六十一種名香の一つ。
⇒親見出し
●紅葉の笠(かさ)
一面に紅葉(こうよう)した美しいさまを笠に見立てていう語。
●紅葉の衣(ころも)
1 秋になって一面に紅葉(こうよう)するさまを着物に見立てていう語。
2 =もみじごろも(紅葉衣)
●紅葉の帳(とばり)
一面に紅葉して錦のようであるさまを帳に見立てていう語。《季・秋》
●紅葉の錦(にしき)
1 紅葉の美しさを錦に見立てていう語。《季・秋》
2 紅葉のように美しく、その季節にあった衣服のたとえ。
●紅葉の橋(はし)
1 (「古今‐一七五」の、「天河もみぢをはしにわたせばやたなばたつめの秋をしも待つ」による)天の川にかかっているという、想像上の美しい橋。《季・秋》
2 紅葉の散りたまっている山中の橋。
●紅葉のような手(て)
幼児の小さくかわいらしい手。



もみじ‐あおい【紅葉葵】(もみぢあふひ)🔗⭐🔉
もみじ‐あおい【紅葉葵】(もみぢあふひ)
アオイ科の多年草。北アメリカ原産で、観賞用に栽培される。高さ一〜二メートル。葉は掌状に深く三〜五裂、裂片は披針形で縁にまばらな鋸歯がある。八月、葉腋に径一五センチメートルぐらいの緋紅色の五弁花が横向きに咲く。果実は卵形で長さ約二・五センチメートル。《季・夏》
もみじ‐いちご【紅葉苺】(もみぢ‥)🔗⭐🔉
もみじ‐いちご【紅葉苺】(もみぢ‥)
バラ科の落葉低木。近畿以北の本州に分布し、伐採地や植林の林縁などに生える。高さ一〜二メートル。枝にはとげが多い。葉は卵形でモミジの葉のようにおおむね掌状に五裂する。晩春、葉腋に柄のある径約三センチメートルの五弁花を一花ずつ付け垂れ下がって咲く。花弁は白色で柔らかく、しわがある。夏、橙黄色の果実を結ぶ。果実は液質で美味。漢名に懸鉤子を当てるが誤用という。きいちご。あわいちご。さがりいちご。《季・春》
もみじ‐がさ【紅葉笠・紅葉傘】(もみぢ‥)🔗⭐🔉
もみじ‐がさ【紅葉笠・紅葉傘】(もみぢ‥)
1 (「古今‐二六三」の歌、「雨ふればかさとり山のもみぢばは行きかふ人の袖さへぞ照る」から出て、照る笠の意)日傘。日照傘(ひでりがさ)。
2 雨傘の一種。元禄時代から用いられた高級品。中央の部分だけ青色の土佐紙で丸く張り、外側を白紙ばりにしたもの。後には、蛇の目傘と同じ模様のものをさし、多く、粗製の傘にいった。
3 (紅葉笠)キク科の多年草。各地のやや暗い湿潤な山林内に生える。高さ五〇センチメートル内外。葉は互生し長柄をもち掌状に五〜七裂する。初秋、白い小さな頭花を多数円錐状につける。小花はすべて管状花で白い冠毛がある。若苗は食用とする。もみじそう。しとぎ。しとげ。
もみじ‐がさね【紅葉襲】(もみぢ‥)🔗⭐🔉
もみじ‐がさね【紅葉襲】(もみぢ‥)
襲(かさね)の色目の名。表は紅、裏は青。一説に、表は赤色、裏は濃い赤色。また、女房の五衣の襲の色目では上には黄、次に山吹の濃淡、紅の濃淡、これに蘇芳の単(ひとえ)を着る。もみじ。《季・秋》
もみじ‐からまつ【紅葉唐松】(もみぢ‥)🔗⭐🔉
もみじ‐からまつ【紅葉唐松】(もみぢ‥)
キンポウゲ科の多年草。北海道、本州中部以北の深山の林下に生える。高さ六〇センチメートル内外。葉は長柄をもち根生。葉身は心円形で幅五〜二〇センチメートル、掌状に五〜一〇裂して裂片の縁は欠刻状。夏、茎頂に白色の小花を多数散房状につける。花には早落生の萼片があり、花弁はない。もみじしょうま。くさつしょうま。
もみじ‐がり【紅葉狩】(もみぢ‥)🔗⭐🔉
もみじ‐がり【紅葉狩】(もみぢ‥)
山野に紅葉をたずねて観賞すること。紅葉見。《季・秋》
能楽の曲名。五番目物。各流。観世小次郎信光作。古名「維茂(これもち)」。平維茂一行が鹿狩に山中にはいると、身分の高い女が酒宴をしていて、一行に酒を勧め、維茂が酔い伏すと姿を消す。維茂が八幡宮の神勅をうける夢を見て目をさますと、鬼女が現れて襲いかかるが、八幡大菩薩を念じてこれを討ち平らげる。
歌舞伎所作事。義太夫・常磐津・長唄。河竹黙阿弥作詞。鶴沢安次郎・五世岸沢式佐・三世杵屋正次郎作曲。明治二〇年東京新富座初演。能を舞踊化したもの。新歌舞伎十八番の一つ。
長唄・地唄・荻江節・一中節などの曲名。





もみじ‐ごろも【紅葉衣】(もみぢ‥)🔗⭐🔉
もみじ‐ごろも【紅葉衣】(もみぢ‥)
紅葉襲(もみじがさね)の衣。陰暦九月から一一月まで用いる。また、紅葉の散りかかる衣や紅葉を敷きつめたさまのたとえにもいう。もみじのころも。《季・秋》
もみじ‐ぜんせん【紅葉前線】(もみぢ‥)🔗⭐🔉
もみじ‐ぜんせん【紅葉前線】(もみぢ‥)
イロハカエデが紅葉する同期日を結んで示す線。一〇月一〇日頃から約一か月かかって南下する。
もみじ‐づき【紅葉月】(もみぢ‥)🔗⭐🔉
もみじ‐づき【紅葉月】(もみぢ‥)
陰暦九月の異称。
もみじ‐どり【紅葉鳥】(もみぢ‥)🔗⭐🔉
もみじ‐どり【紅葉鳥】(もみぢ‥)
「しか(鹿)」の異名。
もみじのが【紅葉賀】(もみぢのガ)🔗⭐🔉
もみじのが【紅葉賀】(もみぢのガ)
「源氏物語」第七帖の巻名。源氏一八歳の秋から一九歳の秋まで。紅葉賀の試楽での源氏の舞う青海波のはなやかさ、藤壺の生んだ皇子が自分に生き写しと知って苦悩する源氏と藤壺、老女房源内侍をめぐる頭中将と源氏などを中心に描く。
もみじ‐ば【紅葉・黄葉】(もみぢ‥)🔗⭐🔉
もみじ‐ば【紅葉・黄葉】(もみぢ‥)
(上代は「もみちば」)秋の末、紅、または黄色に色づいた草木の葉。特に、紅葉(こうよう)した楓(かえで)の葉。《季・秋》
もみじ‐はぐま【紅葉羽熊】(もみぢ‥)🔗⭐🔉
もみじ‐はぐま【紅葉羽熊】(もみぢ‥)
キク科の多年草。本州中部以西、四国、九州の山林内に生える。高さ三〇〜八〇センチメートル。全体に褐色の軟毛を散生。葉は長柄をもち茎の上部に五〜六個つく。葉身は心臓形で長さ約一〇センチメートル、掌状に七〜一一中裂する。夏、白い小さな頭状花を穂状につける。果実の冠毛は紫褐色。もみじばのはぐま。
もみじば‐すずかけ【紅葉鈴懸】(もみぢば‥)🔗⭐🔉
もみじば‐すずかけ【紅葉鈴懸】(もみぢば‥)
スズカケノキ科の落葉高木。スズカケノキとアメリカスズカケノキの種間雑種で、葉形や球状果の数が両種の中間を示す。日本では、多く街路樹に用いられる。かえでばすずかけ。
もみじば‐の【紅葉の・黄葉の】(もみぢば‥)🔗⭐🔉
もみじば‐の【紅葉の・黄葉の】(もみぢば‥)
(古くは「もみちばちの」)
1 木の葉が色づき、やがて散っていく意で、「移る」「過ぐ」にかかる。
2 後世、「もみじ」は赤いものという観念ができたところから、「朱(あけ)」にかかる。

もみじ‐ぶくろ【紅葉袋】(もみぢ‥)🔗⭐🔉
もみじ‐ぶくろ【紅葉袋】(もみぢ‥)
=ぬかぶくろ(糠袋)
もみじ‐ぶな【紅葉鮒】(もみぢ‥)🔗⭐🔉
もみじ‐ぶな【紅葉鮒】(もみぢ‥)
琵琶湖に産する鮒で、秋・冬にひれが紅色になったものをいう。《季・秋》
もみじ‐み【紅葉見】(もみぢ‥)🔗⭐🔉
もみじ‐み【紅葉見】(もみぢ‥)
=もみじがり(紅葉狩)

もみじ‐むしろ【紅葉筵】(もみぢ‥)🔗⭐🔉
もみじ‐むしろ【紅葉筵】(もみぢ‥)
紅葉の散り敷いたさまを筵に見立てていう語。
もみじやま‐ぶんこ【紅葉山文庫】(もみぢやま‥)🔗⭐🔉
もみじやま‐ぶんこ【紅葉山文庫】(もみぢやま‥)
慶長七年に設けられた富士見亭文庫を、寛永一六年に江戸城西の丸の北側、現在の皇居にある小丘紅葉山に移した後の名称。明治維新後、その蔵書は政府の所有に帰し、現在は国立公文書館に引き継がれている。
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