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もみじ【紅‐葉・黄=葉】もみぢ🔗⭐🔉
もみじ【紅‐葉・黄=葉】もみぢ
[名]スル《動詞「もみ(紅葉)ず」の連用形から。上代は「もみち」》
晩秋に草木の葉が赤や黄色に色づくこと。また、その葉。こうよう。「美しく―した山」《季 秋》「山くれて―の朱(あけ)をうばひけり/蕪村」
カエデの別名。また、その葉。
襲(かさね)の色目の名。表は紅、裏は青。一説に、表は赤、裏は濃い赤とも。もみじがさね。
紋所の名。カエデの葉を図案化したもの。
鹿の肉。鹿には紅葉が取り合わせであるところからいう。





もみじ‐あおい【紅‐葉×葵】もみぢあふひ🔗⭐🔉
もみじ‐あおい【紅‐葉×葵】もみぢあふひ
アオイ科の多年草。高さ約二メートルになり、茎は木質化する。葉は深く手のひら状に裂けていて、カエデに似る。夏、赤い大きな五弁花を開き、一日でしぼむ。北アメリカの原産。観賞用。紅蜀葵(こうしよつき)。《季 夏》


もみじ‐いちご【紅‐葉×苺】もみぢ‐🔗⭐🔉
もみじ‐いちご【紅‐葉×苺】もみぢ‐
バラ科の落葉小低木。中部以北の山地に自生。枝にとげがあり、葉は卵形で手のひら状に切れ込みがある。四、五月ごろ、白い五弁花をつけ、実は黄色に熟し、味がよい。きいちご。《季 春》
もみじ‐おろし【紅‐葉卸し】もみぢ‐🔗⭐🔉
もみじ‐おろし【紅‐葉卸し】もみぢ‐
大根に唐辛子を差し込んで一緒におろしたもの。また、大根おろしとにんじんおろしを合わせたもの。
もみじ‐がい【紅‐葉貝】もみぢがひ🔗⭐🔉
もみじ‐がい【紅‐葉貝】もみぢがひ
モミジガイ科のヒトデ。浅海の砂泥中にすむ。体は星形で直径約一〇センチ、青灰色や淡褐色。腕の縁に小さなとげが並ぶ。
もみじ‐がさ【紅‐葉傘・紅‐葉×笠】もみぢ‐🔗⭐🔉
もみじ‐がさ【紅‐葉傘・紅‐葉×笠】もみぢ‐
《古今集・秋下の「雨降れば笠取山のもみぢばは行きかふ人の袖さへぞ照る」から、照る笠の意》日傘。日照り傘。
中央を青土佐紙、周囲は白い紙で蛇の目に張った雨傘。貞享(一六八四〜一六八八)ごろから江戸に流行し、初めは日傘にしたという。
キク科の多年草。山地の林下に生え、高さ約九〇センチ。茎は直立し、葉は手のひら状に裂けていて、互生する。夏、白色か紅紫色の花を円錐状につける。若芽は食用。しとぎ。もみじそう。



もみじ‐がさね【紅‐葉△襲】もみぢ‐🔗⭐🔉
もみじ‐がさね【紅‐葉△襲】もみぢ‐
紅葉(もみじ)


もみじ‐からまつ【紅‐葉唐松】もみぢ‐🔗⭐🔉
もみじ‐からまつ【紅‐葉唐松】もみぢ‐
キンポウゲ科の多年草。高山の湿った草原に生え、高さ約五〇センチ。根際から、手のひら状に裂けている葉を出す。夏、カラマツソウに似た白い花をつける。もみじしょうま。
もみじ‐がり【紅‐葉狩(り)】もみぢ‐🔗⭐🔉
もみじ‐がり【紅‐葉狩(り)】もみぢ‐
山野に紅葉をたずねて楽しむこと。観楓(かんぷう)。紅葉見。《季 秋》「大嶺に歩み迫りぬ―/久女」◆曲名別項
もみじがり【紅葉狩】もみぢがり🔗⭐🔉
もみじがり【紅葉狩】もみぢがり
謡曲。五番目物。観世小次郎信光作。平維茂(たいらのこれもち)が戸隠山中で女に化けた鬼に紅葉狩りの宴に誘われ、命が危うくなるが、男山八幡の神助を得て本性を現した鬼を退治する。
歌舞伎舞踊。常磐津(ときわず)・義太夫・長唄の掛け合い。河竹黙阿弥作詞。明治二〇年(一八八七)東京新富座初演。
の舞踊化。新歌舞伎十八番の一。
長唄・地歌・荻江節・一中節などの曲名。長唄以外は
に基づく。





もみじ‐ぜんせん【紅‐葉前線】もみぢ‐🔗⭐🔉
もみじ‐ぜんせん【紅‐葉前線】もみぢ‐
イロハカエデが紅葉した日を結んで地図上に示したもの。一〇〜一一月にかけて南下する。
もみじ‐づき【紅‐葉月】もみぢ‐🔗⭐🔉
もみじ‐づき【紅‐葉月】もみぢ‐
陰暦九月の異称。
もみじ‐どり【紅‐葉鳥】もみぢ‐🔗⭐🔉
もみじ‐どり【紅‐葉鳥】もみぢ‐
シカのこと。「しぐれふる竜田の山の―もみぢの衣きてや鳴くらん」〈蔵玉集〉
もみじ‐の‐が【紅‐葉賀】もみぢ‐🔗⭐🔉
もみじ‐の‐が【紅‐葉賀】もみぢ‐
紅葉のころに催す賀の祝宴。また、紅葉の木陰で宴を開くこと。《季 秋》「―わたしら火鉢あっても無くても/青畝」
源氏物語第七巻の巻名。光源氏一八歳から一九歳。源氏が舞を舞った紅葉のころの祝宴と、藤壺の皇子出産などを描く。


もみじ‐の‐にしき【紅‐葉の×錦】もみぢ‐🔗⭐🔉
もみじ‐の‐にしき【紅‐葉の×錦】もみぢ‐
紅葉の美しさを錦に見立てていう語。「水のあやに―重ねつつ河瀬に波の立たぬ日ぞなき」〈拾遺・秋〉
もみじ‐の‐はし【紅‐葉の橋】もみぢ‐🔗⭐🔉
もみじ‐の‐はし【紅‐葉の橋】もみぢ‐
《古今集・秋上の「天の川もみぢを橋に渡せばやたなばたつめの秋をしも待つ」から》天の川に渡すという橋。《季 秋》
もみじ‐ば【紅=葉・黄=葉】もみぢ‐🔗⭐🔉
もみじ‐ば【紅=葉・黄=葉】もみぢ‐
《上代は「もみちば」》紅または黄に色づいた木の葉。もみじ。《季 秋》
もみじ‐はぐま【紅‐葉羽×熊】もみぢ‐🔗⭐🔉
もみじ‐はぐま【紅‐葉羽×熊】もみぢ‐
キク科の多年草。深山の林下に生え、高さ四〇〜八〇センチ。茎は直立し、葉は手のひら状にやや浅く裂けている。夏、花びらが白く細長い花を穂状につける。
もみじば‐の【紅=葉の・黄=葉の】もみぢば‐🔗⭐🔉
もみじば‐の【紅=葉の・黄=葉の】もみぢば‐
〔枕〕
木の葉の色が移り変わっていく意から、「移る」「過ぐ」にかかる。「―移りい行けば悲しくもあるか」〈万・四五九〉
葉が紅(あか)い意から、「朱(あけ)」にかかる。「―朱の玉垣いく秋の」〈新勅撰・神祇〉


もみじ‐ぶな【紅‐葉×鮒】もみぢ‐🔗⭐🔉
もみじ‐ぶな【紅‐葉×鮒】もみぢ‐
琵琶湖でとれる鮒で、秋・冬のころ、ひれが赤くなったもの。《季 秋》「―そろそろ比良の雪嶺かな/東洋城」
もみじ‐み【紅‐葉見】もみぢ‐🔗⭐🔉
もみじ‐み【紅‐葉見】もみぢ‐
「紅葉狩(もみじが)り」に同じ。《季 秋》
もみじ‐むしろ【紅‐葉×蓆・紅‐葉×筵】もみぢ‐🔗⭐🔉
もみじ‐むしろ【紅‐葉×蓆・紅‐葉×筵】もみぢ‐
紅葉が散り敷いたさまをむしろに見立てていう語。「草枕―に代へたらば心を砕くものならましや」〈後撰・羇旅〉
もみじやま‐ぶんこ【紅葉山文庫】もみぢやま‐🔗⭐🔉
もみじやま‐ぶんこ【紅葉山文庫】もみぢやま‐
江戸時代、徳川氏の文庫。初め、徳川家康が江戸城内富士見亭に設けて富士見亭文庫と称したが、三代将軍家光の時に城内西の丸の紅葉山に移して改称。蔵書の大部分は現在国立公文書館内閣文庫に所蔵。
椛🔗⭐🔉
椛
[訓]もみじ
かば
[部首]木
[総画数]11
[コード]区点 1981
JIS 3371
S‐JIS 8A91
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