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もみじ【紅葉・黄葉】モミヂ🔗⭐🔉
もみじ【紅葉・黄葉】モミヂ
(上代にはモミチと清音。上代は「黄葉」、平安時代以後「紅葉」と書く例が多い)
①秋に、木の葉が赤や黄色に色づくこと。また、その葉。〈[季]秋〉。万葉集15「秋山の―をかざし」→紅葉こうよう→黄葉こうよう。
②(→)カエデの別称。〈[季]秋〉
③「もみじば」の略。
④襲かさねの色目。「雑事鈔ぞうじしょう」によると、表は紅、裏は濃い蘇芳すおう。「雁衣鈔」では表は赤、裏は濃い赤。もみじがさね。
⑤(鹿にはもみじが取り合わされるところから)鹿の肉。「―鍋」
⑥(関西で)麦のふすま。もみじご。
⑦茶を濃く味よくたてること。「紅葉こうよう」を「濃う好う」にかけたしゃれ。醒睡笑「お茶を―にたてよ。…ただこうようにといふ事なり」
⇒もみじ‐あえ【紅葉和え】
⇒もみじ‐あおい【紅葉葵】
⇒もみじ‐いちご【紅葉苺】
⇒もみじ‐おろし【紅葉卸し】
⇒もみじ‐がい【紅葉貝】
⇒もみじ‐がさ【紅葉笠・紅葉傘】
⇒もみじ‐がさね【紅葉襲】
⇒もみじ‐からまつ【紅葉唐松・槭唐松】
⇒もみじ‐がり【紅葉狩】
⇒もみじ‐ごろも【紅葉衣】
⇒もみじ‐づき【紅葉月】
⇒もみじ‐どり【紅葉鳥】
⇒もみじ‐の‐が【紅葉賀】
⇒もみじ‐の‐かさ【紅葉の笠】
⇒もみじ‐の‐ころも【紅葉の衣】
⇒もみじ‐の‐とばり【紅葉の帳】
⇒もみじ‐の‐にしき【紅葉の錦】
⇒もみじ‐の‐はし【紅葉の橋】
⇒もみじ‐ば【紅葉・黄葉】
⇒もみじば‐の【紅葉の・黄葉の】
⇒もみじば‐ふう【紅葉楓】
⇒もみじ‐ぶくろ【紅葉袋】
⇒もみじ‐ぶな【紅葉鮒】
⇒もみじ‐マーク【紅葉マーク】
⇒もみじ‐み【紅葉見】
⇒もみじ‐むしろ【紅葉蓆】
⇒紅葉散る
⇒紅葉のような手
⇒紅葉を散らす
もみじ‐あえ【紅葉和え】モミヂアヘ🔗⭐🔉
もみじ‐あえ【紅葉和え】モミヂアヘ
(赤色を紅葉にたとえた名)赤みのある和え物。
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐あおい【紅葉葵】モミヂアフヒ🔗⭐🔉
もみじ‐あおい【紅葉葵】モミヂアフヒ
アオイ科の多年草。北アメリカの原産。高さは1.5メートルに達し、葉は掌状で深く5〜7裂。夏から秋に大形緋色の美花を開く。観賞用。紅蜀葵こうしょっき。
もみじあおい
⇒もみじ【紅葉・黄葉】

もみじ‐いちご【紅葉苺】モミヂ‥🔗⭐🔉
もみじ‐いちご【紅葉苺】モミヂ‥
バラ科の落葉低木で山地に普通。木苺の一種。高さ約1メートル。茎に毛と刺とげがある。葉は卵形で、掌状に3〜5裂。春、白色のヤマブキに似た花を開き、夏、黄色の果実を結ぶ。甘味があり、生食。
モミジイチゴ
提供:OPO
⇒もみじ【紅葉・黄葉】

もみじ‐おろし【紅葉卸し】モミヂ‥🔗⭐🔉
もみじ‐おろし【紅葉卸し】モミヂ‥
大根おろしの一種。大根に赤唐辛子を差し込んで共におろしたもの。また、人参をすりおろして加えたもの。たつたおろし。
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐がい【紅葉貝】モミヂガヒ🔗⭐🔉
もみじ‐がい【紅葉貝】モミヂガヒ
モミジガイ科のヒトデ。体は星形で腕は5本。背面は灰青色か淡褐色。腕は長さ5〜6センチメートルで、側面に細い刺とげが多く並ぶ。体を砂中に浅くうずめてすべるように動き、小さな貝や動物の死骸を食う。北海道南部以南に分布。
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐がさ【紅葉笠・紅葉傘】モミヂ‥🔗⭐🔉
もみじ‐がさ【紅葉笠・紅葉傘】モミヂ‥
①(古今集秋に「雨降れば笠取山のもみぢばは行きかふ人の袖さへぞ照る」とあるのに基づく)菅笠の一種、日照笠ひでりがさのこと。
②中心部分を丸く青土佐紙で張り、外側は白紙で張った雨傘。貞享(1684〜1688)頃から江戸に流行、初めは日傘にしたという。歌舞伎、韓人漢文手管始「傾城と―は新しい内が賞翫じや」
③〔植〕キク科の多年草。山地の林下に自生。高さ約1メートル。葉は大きく掌状中裂、夏、帯紫白色の細長い頭状花を、総状花序に開く。若芽は山菜の「しとぎ」で、食用。
モミジガサ
提供:OPO
⇒もみじ【紅葉・黄葉】

もみじ‐がさね【紅葉襲】モミヂ‥🔗⭐🔉
もみじ‐がさね【紅葉襲】モミヂ‥
(→)「もみじ」4に同じ。
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐からまつ【紅葉唐松・槭唐松】モミヂ‥🔗⭐🔉
もみじ‐からまつ【紅葉唐松・槭唐松】モミヂ‥
キンポウゲ科の多年草。日本の中部・北部の高山に自生。掌状の葉をつけ、夏、茎頭にカラマツソウに似た多数の白花を開く。雄しべも白色で目立つ。モミジショウマ。
モミジカラマツ
提供:OPO
⇒もみじ【紅葉・黄葉】

もみじ‐がり【紅葉狩】モミヂ‥🔗⭐🔉
もみじ‐がり【紅葉狩】モミヂ‥
山野に紅葉をたずねて観賞すること。もみじみ。観楓。〈[季]秋〉。(曲名別項)
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじがり【紅葉狩】モミヂ‥(作品名)🔗⭐🔉
もみじがり【紅葉狩】モミヂ‥
①能。観世信光作。平維茂が戸隠山で、美女に化けて紅葉狩する鬼女にめぐり逢い誘惑されかかるが、ついに退治する。
②舞踊劇。義太夫・常磐津・長唄の三方掛合。河竹黙阿弥作詞。能の舞踊化。1887年(明治20)初演。新歌舞伎十八番の一つ。
③長唄。本名題「色見草月盃」。腰元秋篠が色仕掛で盗賊雲井太郎から名笛を奪い返す場に用いた。
④荻江節。能の文句を郭くるわ気分に改めたもの。ほかに地唄・一中節にも同名の曲がある。
もみじ‐ごろも【紅葉衣】モミヂ‥🔗⭐🔉
もみじ‐ごろも【紅葉衣】モミヂ‥
紅葉襲もみじがさねの衣服。陰暦9月から11月まで用いる。〈[季]秋〉
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
○紅葉散るもみじちる
紅葉した木々の葉が、次々と散ってゆく。〈[季]冬〉
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
○紅葉散るもみじちる🔗⭐🔉
○紅葉散るもみじちる
紅葉した木々の葉が、次々と散ってゆく。〈[季]冬〉
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐づき【紅葉月】モミヂ‥
陰暦9月の異称。
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐どり【紅葉鳥】モミヂ‥
鹿の異称。
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐の‐が【紅葉賀】モミヂ‥
①紅葉を眺めながら催す祝宴。
②香銘。
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐の‐かさ【紅葉の笠】モミヂ‥
紅葉した枝の美しさを笠に見立てていう語。
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐の‐ころも【紅葉の衣】モミヂ‥
秋になって一面に紅葉したさまを衣に見立てていう語。
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐の‐とばり【紅葉の帳】モミヂ‥
一面に紅葉したさまを帳に見立てていう語。
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐の‐にしき【紅葉の錦】モミヂ‥
一面に紅葉したさまを錦に見立てていう語。古今和歌集旅「―神のまにまに」
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐の‐はし【紅葉の橋】モミヂ‥
①(古今集秋に「天の河もみぢを橋に渡せばやたなばたつめの秋をしも待つ」とあるのに基づく)天の河にわたしてあるという橋。〈[季]秋〉
②紅葉の落ち散っている山中の橋。
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐づき【紅葉月】モミヂ‥🔗⭐🔉
もみじ‐づき【紅葉月】モミヂ‥
陰暦9月の異称。
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐どり【紅葉鳥】モミヂ‥🔗⭐🔉
もみじ‐どり【紅葉鳥】モミヂ‥
鹿の異称。
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐の‐が【紅葉賀】モミヂ‥🔗⭐🔉
もみじ‐の‐が【紅葉賀】モミヂ‥
①紅葉を眺めながら催す祝宴。
②香銘。
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐の‐かさ【紅葉の笠】モミヂ‥🔗⭐🔉
もみじ‐の‐かさ【紅葉の笠】モミヂ‥
紅葉した枝の美しさを笠に見立てていう語。
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐の‐ころも【紅葉の衣】モミヂ‥🔗⭐🔉
もみじ‐の‐ころも【紅葉の衣】モミヂ‥
秋になって一面に紅葉したさまを衣に見立てていう語。
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐の‐とばり【紅葉の帳】モミヂ‥🔗⭐🔉
もみじ‐の‐とばり【紅葉の帳】モミヂ‥
一面に紅葉したさまを帳に見立てていう語。
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐の‐にしき【紅葉の錦】モミヂ‥🔗⭐🔉
もみじ‐の‐にしき【紅葉の錦】モミヂ‥
一面に紅葉したさまを錦に見立てていう語。古今和歌集旅「―神のまにまに」
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐の‐はし【紅葉の橋】モミヂ‥🔗⭐🔉
もみじ‐の‐はし【紅葉の橋】モミヂ‥
①(古今集秋に「天の河もみぢを橋に渡せばやたなばたつめの秋をしも待つ」とあるのに基づく)天の河にわたしてあるという橋。〈[季]秋〉
②紅葉の落ち散っている山中の橋。
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
○紅葉のような手もみじのようなて
幼児の、小さくて可愛らしい手。
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
○紅葉のような手もみじのようなて🔗⭐🔉
○紅葉のような手もみじのようなて
幼児の、小さくて可愛らしい手。
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐ば【紅葉・黄葉】モミヂ‥
紅葉(黄葉)した草木の葉。〈[季]秋〉
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじば‐の【紅葉の・黄葉の】モミヂ‥
〔枕〕
「過ぎ」「散り」「移り」「朱あけ」にかかる。万葉集1「―過ぎにし君が」
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじば‐ふう【紅葉楓】モミヂ‥
マンサク科の落葉高木。アメリカ東部からメキシコの原産。樹皮は褐色を帯び、掌状の葉は光沢があり、紅葉する。街路樹として広く植栽。カエデの類ではない。アメリカフウ。
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐ぶくろ【紅葉袋】モミヂ‥
ぬか袋。入浴のとき肌をこすって洗うのに用いた。歌舞伎、幼稚子敵討おさなごのかたきうち「風呂場へ―を持つて行て」
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐ぶな【紅葉鮒】モミヂ‥
琵琶湖で秋冬に産する鰭ひれの紅色になった鮒。〈[季]秋〉。本朝桜陰比事「春は桜鯛、秋は―」
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐マーク【紅葉マーク】モミヂ‥
高齢運転者標識の通称。
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐み【紅葉見】モミヂ‥
観楓。もみじがり。〈[季]秋〉
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐むしろ【紅葉蓆】モミヂ‥
紅葉の散り敷いたのをむしろに見立てていう語。後撰和歌集旅「草枕―に代へたらば」
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじやま‐ぶんこ【紅葉山文庫】モミヂ‥
江戸城内に設けられた徳川氏の文庫。1602年(慶長7)徳川家康によって創設された富士見亭文庫を39年(寛永16)将軍家光が城内紅葉山に移したもの。書物奉行が管理。蔵書は国立公文書館内閣文庫・宮内庁書陵部に現蔵。楓山ふうざん文庫。
もみじ‐ば【紅葉・黄葉】モミヂ‥🔗⭐🔉
もみじ‐ば【紅葉・黄葉】モミヂ‥
紅葉(黄葉)した草木の葉。〈[季]秋〉
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじば‐の【紅葉の・黄葉の】モミヂ‥🔗⭐🔉
もみじば‐の【紅葉の・黄葉の】モミヂ‥
〔枕〕
「過ぎ」「散り」「移り」「朱あけ」にかかる。万葉集1「―過ぎにし君が」
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじば‐ふう【紅葉楓】モミヂ‥🔗⭐🔉
もみじば‐ふう【紅葉楓】モミヂ‥
マンサク科の落葉高木。アメリカ東部からメキシコの原産。樹皮は褐色を帯び、掌状の葉は光沢があり、紅葉する。街路樹として広く植栽。カエデの類ではない。アメリカフウ。
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐ぶくろ【紅葉袋】モミヂ‥🔗⭐🔉
もみじ‐ぶくろ【紅葉袋】モミヂ‥
ぬか袋。入浴のとき肌をこすって洗うのに用いた。歌舞伎、幼稚子敵討おさなごのかたきうち「風呂場へ―を持つて行て」
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐ぶな【紅葉鮒】モミヂ‥🔗⭐🔉
もみじ‐ぶな【紅葉鮒】モミヂ‥
琵琶湖で秋冬に産する鰭ひれの紅色になった鮒。〈[季]秋〉。本朝桜陰比事「春は桜鯛、秋は―」
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐マーク【紅葉マーク】モミヂ‥🔗⭐🔉
もみじ‐マーク【紅葉マーク】モミヂ‥
高齢運転者標識の通称。
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐み【紅葉見】モミヂ‥🔗⭐🔉
もみじ‐み【紅葉見】モミヂ‥
観楓。もみじがり。〈[季]秋〉
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじ‐むしろ【紅葉蓆】モミヂ‥🔗⭐🔉
もみじ‐むしろ【紅葉蓆】モミヂ‥
紅葉の散り敷いたのをむしろに見立てていう語。後撰和歌集旅「草枕―に代へたらば」
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみじやま‐ぶんこ【紅葉山文庫】モミヂ‥🔗⭐🔉
もみじやま‐ぶんこ【紅葉山文庫】モミヂ‥
江戸城内に設けられた徳川氏の文庫。1602年(慶長7)徳川家康によって創設された富士見亭文庫を39年(寛永16)将軍家光が城内紅葉山に移したもの。書物奉行が管理。蔵書は国立公文書館内閣文庫・宮内庁書陵部に現蔵。楓山ふうざん文庫。
○紅葉を散らすもみじをちらす
恥かしさや怒りなどで顔を赤くする。日葡辞書「カヲ(顔)ニモミヂヲチラス」。誹風柳多留85「双六で―妻と妾」
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
○紅葉を散らすもみじをちらす🔗⭐🔉
○紅葉を散らすもみじをちらす
恥かしさや怒りなどで顔を赤くする。日葡辞書「カヲ(顔)ニモミヂヲチラス」。誹風柳多留85「双六で―妻と妾」
⇒もみじ【紅葉・黄葉】
もみ・ず【紅葉づ・黄葉づ】モミヅ
〔自上二〕
(奈良時代には清音で四段活用。平安時代以後、濁音化し、上二段活用に転じた)草木の葉が秋の末に、紅または黄に変わる。後撰和歌集秋「斯くばかり―・づる色の濃ければや」
もみ‐すり【籾摺り】
籾を磨臼すりうすにかけ、唐箕とうみで粃しいなを去り、のち篩ふるいまたは千石通しなどで米と籾殻を分けること。今は籾摺機を用いる。〈[季]秋〉
⇒もみすり‐ぶあい【籾摺り歩合】
もみすり‐ぶあい【籾摺り歩合】‥アヒ
籾のときの量と玄米になってからの量との歩合。
⇒もみ‐すり【籾摺り】
もみ‐ぞめ【紅染】
紅花べにばなで染めること。べにぞめ。
もみた・う【紅葉たふ・黄葉たふ】‥タフ
〔自四〕
(モミツの未然形に接尾語フの付いた語)紅葉している。草木の葉が色づいている。万葉集15「浅茅山しぐれの雨に―・ひにけり」
もみ‐た・す【紅葉たす・黄葉たす】
〔他四〕
紅葉・黄葉させる。万葉集10「春日の山を―・すものは」
もみ‐だ・す【揉み出す】
〔他五〕
①揉んで外に出す。
②揉み洗いで、汚れをとる。
もみ‐た・てる【揉み立てる】
〔他下一〕[文]もみた・つ(下二)
①はげしく揉む。盛んに揉む。
②いらだてる。せきたてる。しきりにいそがせる。好色一代男5「其の夜俄に―・て吉野を請け出し」
もみ‐だね【籾種】
稲の種とする籾。種籾。稲種。
もみ・つ【紅葉つ・黄葉つ】
〔自四〕
(上代語)紅葉・黄葉する。万葉集8「秋山に―・つ木の葉の」→もみず
もみ‐づき【籾搗き】
籾のまま搗いて精白すること。いったん玄米にして精白する以前の精米法。
もみ‐つぶ・す【揉み潰す】
〔他五〕
①もんでつぶす。もみくちゃにしてつぶす。「―・されそうな人出」
②強引に、無かったことにする。もみけす。「事件を―・す」
もみ‐で【揉み手】
詫び事・頼み事などの時、左右の手のひらを相互にすり合わせ、物を揉む時のような手つきをすること。「―をして客を迎える」
もみ‐ど【籾所】
(関東地方で)穀物専用の小さな倉。母屋からやや離して建てる。
もみ‐な・い
〔形〕
モムナイの訛。浮世風呂2「あないな―・いもんぢやない」
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もみじ【紅葉・黄葉】🔗⭐🔉
もみじ モミヂ [1] 【紅葉・黄葉】 (名)スル
〔動詞「もみず」の連用形から〕
(1)〔古くは「もみち」〕
秋の終わりごろ,木の葉が赤や黄などに変わること。また,色づいた葉。[季]秋。「山々が美しく―する」
(2)イロハモミジおよびその近縁のカエデ類の別名。
(3)「紅葉襲(ガサネ)」に同じ。
(4)鹿の肉の俗称。
(5)家紋の一。「楓(カエデ)紋」の別名。
もみじ-あおい【紅葉葵】🔗⭐🔉
もみじ-あおい モミヂアフヒ [4] 【紅葉葵】
アオイ科の多年草。北アメリカ原産。高さ約1.5メートル。葉は柄が長く,掌状に三〜五裂。夏,緋紅色の大形五弁花を横向きにつける。観賞用。紅蜀葵(コウシヨツキ)。[季]夏。
紅葉葵
[図]

もみじ-いちご【紅葉苺】🔗⭐🔉
もみじ-いちご モミヂ― [4] 【紅葉苺】
キイチゴの一種。山野に自生。小低木で,枝は緑色でとげが多い。葉は掌状に中裂または深裂。春,白色の五弁花を開く。果実は黄熟し,甘みがあって食べられる。アワイチゴ。
もみじ-おろし【紅葉卸(し)】🔗⭐🔉
もみじ-おろし モミヂ― [4] 【紅葉卸(し)】
(1)大根と唐辛子(トウガラシ)を一緒におろしたもの。
(2)大根おろしとにんじんおろしを混ぜたもの。
もみじ-がい【紅葉貝】🔗⭐🔉
もみじ-がい モミヂガヒ [3] 【紅葉貝】
海産のヒトデの一種。体は星形で灰青色か淡褐色。五本の腕は幅広く,長さ6センチメートル内外。日本各地の沿岸に広く分布。
もみじ-がさ【紅葉傘・紅葉笠】🔗⭐🔉
もみじ-がさ モミヂ― [4] 【紅葉傘・紅葉笠】
(1)中央に丸く青土佐紙を貼り,外側を白紙貼りにした傘。周囲を青くしたものを軒青(ノキアオ)という。「まだ夏ながら―を持て差さで来にけり/浮世草子・男色大鑑 2」
(2)〔「あめふればかさとり山のもみぢばは行きかふ人の袖さへぞてる/古今(秋下)」から〕
日傘。
(3)キク科の多年草。山中の林地に生える。高さ約80センチメートル。葉は柄が長く,掌状に五〜七裂。夏,茎頂に白色の小頭花を多数円錐状につける。若苗は食用。モミジソウ。
もみじ-がさね【紅葉襲】🔗⭐🔉
もみじ-がさね モミヂ― 【紅葉襲】
襲の色目の名。表は紅,裏は青。表は赤,裏は濃い赤とも。
もみじ-からまつ【紅葉唐松】🔗⭐🔉
もみじ-からまつ モミヂ― [5] 【紅葉唐松】
キンポウゲ科の多年草。高山の湿った草地に生える。根葉は柄が長く,掌状に分裂。初夏,高さ約50センチメートルの花茎の先に蕊(シベ)の目立つ多数の白色の小花をつける。モミジショウマ。
もみじ-がり【紅葉狩(り)】🔗⭐🔉
もみじ-がり モミヂ― [0] 【紅葉狩(り)】
(1)山野に紅葉を見に出かけること。観楓(カンプウ)。もみじみ。[季]秋。
(2)能などの曲名(別項参照)。
もみじ-ごろも【紅葉衣】🔗⭐🔉
もみじ-ごろも モミヂ― 【紅葉衣】
紅葉襲(ガサネ)の衣。陰暦九月から一一月にかけて用いる。紅葉の衣。「片しく袖も―の紅深き顔ばせの/謡曲・紅葉狩」
もみじ-づき【紅葉月】🔗⭐🔉
もみじ-づき モミヂ― [3] 【紅葉月】
陰暦九月の異名。
もみじ-どり【紅葉鳥】🔗⭐🔉
もみじ-どり モミヂ― [3] 【紅葉鳥】
鹿の異名。
もみじ-の-が【紅葉賀】🔗⭐🔉
もみじ-の-が モミヂ― 【紅葉賀】
紅葉の季節に催す祝宴。「朱雀院の―の,例のふること,おぼし出でらる/源氏(藤裏葉)」
もみじ-の-ころも【紅葉の衣】🔗⭐🔉
もみじ-の-ころも モミヂ― 【紅葉の衣】
(1)秋になって一面に美しく紅葉したさまを衣に見たてていう語。「秋のきる―日を重ねうつろひまさる三室山かな/洞院百首」
(2)「もみじごろも」に同じ。
もみじ-の-にしき【紅葉の錦】🔗⭐🔉
もみじ-の-にしき モミヂ― 【紅葉の錦】
(1)一面に紅葉したもみじの美しさを錦に見たてていう語。「このたびは幣(ヌサ)も取りあへず手向山―神のまにまに/古今(羇旅)」
(2)錦繍(キンシユウ)の美しい衣装のたとえ。「―に裁ち替へて参り給へるは/狭衣 4」
もみじ-の-はし【紅葉の橋】🔗⭐🔉
もみじ-の-はし モミヂ― 【紅葉の橋】
〔「天河紅葉を橋に渡せばやたなばたつめの秋をしもまつ/古今(秋上)」による〕
天の川に渡す橋。「星あひの夕べ涼しき天の川―を渡る秋風/新古今(秋上)」
もみじ-ば【紅葉・黄葉】🔗⭐🔉
もみじ-ば モミヂ― [3] 【紅葉・黄葉】
紅葉・黄葉した草木の葉。カエデの葉のことが多い。
もみじ-はぐま【紅葉羽熊】🔗⭐🔉
もみじ-はぐま モミヂ― [4] 【紅葉羽熊】
キク科の多年草。本州中部以西の丘陵の日あたりのよい林縁に生える。高さ約60センチメートル。葉は柄が長く,掌状に中裂。夏から秋,茎頂に白色の小頭花を穂状につける。
もみじ-ば-の【紅葉の・黄葉の】🔗⭐🔉
もみじ-ば-の モミヂ― 【紅葉の・黄葉の】 (枕詞)
〔古くは「もみちばの」〕
(1)うつろい,散るところから,「移る」「過ぐ」にかかる。「―過ぎにし君が形見とそ来し/万葉 47」「―移りい行けば悲しくもあるか/万葉 459」
(2)紅葉のあかいところから,「あけ」にかかる。「―あけのたまがきいく秋の/新勅撰(神祇)」
もみじ-ぶな【紅葉鮒】🔗⭐🔉
もみじ-ぶな モミヂ― [4] 【紅葉鮒】
秋になって,ひれが赤くなった琵琶湖産の鮒。[季]秋。《少年の魚籠重からず―/田村木国》
もみじ-み【紅葉見】🔗⭐🔉
もみじ-み モミヂ― [3] 【紅葉見】
「紅葉狩り{(1)}」に同じ。[季]秋。
もみじがり【紅葉狩】🔗⭐🔉
もみじがり モミヂガリ 【紅葉狩】
(1)能の一。五番目物。観世小次郎信光作。信濃国(今の長野県)戸隠山へ狩りに出かけた平維茂(コレモチ)が,山中で紅葉狩りの酒宴を催している女たちに誘われて酒に酔う。やがて鬼女の本性を現した女が襲いかかるが,男山八幡の夢告で護身の太刀を与えられた維茂は鬼女を退治する。
(2)歌舞伎舞踊の一。長唄・常磐津・義太夫の掛け合い。新歌舞伎十八番の一。河竹黙阿弥作詞。1887年(明治20)東京新富座初演。能の「紅葉狩」に取材した活歴風の舞踊劇。
(3)長唄の一。本名題「色見草月盃(イロミグサツキノサカズキ)」。初世杵屋正次郎作曲。1776年江戸森田座初演。秋篠という腰元が盗賊雲井太郎から色仕掛けで名笛を取り返す筋。
もみじやま-ぶんこ【紅葉山文庫】🔗⭐🔉
もみじやま-ぶんこ モミヂヤマ― 【紅葉山文庫】
1639年江戸城西の丸北側の紅葉山に設けられた徳川将軍家の文書蔵。原型は徳川家康が1602年に創設した富士見亭文庫で,漢籍を中心とし,歴代将軍の治世記録が順次納められた。蔵書の大部分は国立公文書館に継承。
もみじ【紅葉】(和英)🔗⭐🔉
もみじ【紅葉】
a maple (かえで);→英和
red leaves (紅葉).⇒紅葉(こうよう).
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