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わずらい【煩】(わづらひ)🔗⭐🔉
わずらい【煩】(わづらひ)
1 悩むこと。苦しむこと。また、厄介なこと。手数のかかること。心配。苦労。迷惑。*宇津保‐俊蔭「わづらひなくて、ただうち遊びて」
2 苦労の種となるもの。妻子、縁者など面倒をみなければならない者、またそれによる連累。係累。*石山寺本金剛般若経集験記平安初期点「親の累(ワツラヒ)に縁りて断ぜらるるに」
3 病気。やまい。疾患。*御湯殿上日記‐慶長三年一一月八日「御わつらひの御きたうに」
わずらい‐つ・く【煩い付く】(わづらひ‥)🔗⭐🔉
わずらい‐つ・く【煩い付く】(わづらひ‥)
〔自カ四〕病気にかかる。病気になる。病みつく。*滑・浮世床‐初「ぶらぶらとわづらひ付(ツイ)たが」
わずら・う【煩う】(わづらふ)🔗⭐🔉
わずら・う【煩う】(わづらふ)
〔自ワ五(ハ四)〕
1 そのことに心がとらわれて思い苦しむ。悩む。心配する。*万葉‐八九七「かにかくに思ひ和豆良比(ワヅラヒ)」
2 難渋する。苦労する。骨を折る。*源氏‐橋姫「川のこなたなれば、舟などもわづらはで、御馬にてなりけり」
3 病気になる。病気で苦しむ。後世、「…をわずらう」の形でも用いる。「胸をわずらう」*伊勢‐一二五「わづらひて、心地死ぬべくおぼえければ」
4 (動詞の連用形に付けて用い)その動作・行為がすらすらと進まないで苦労するの意を表す。…しかねる。*源氏‐手習「中将、言ひわづらひて帰りにければ」
わずらわ
し【煩わし】(わづらはし)🔗⭐🔉
わずらわ
し【煩わし】(わづらはし)
〔形シク〕⇒わずらわしい(煩)

わずらわし・い【煩わしい】(わづらはしい)🔗⭐🔉
わずらわし・い【煩わしい】(わづらはしい)
〔形口〕
わづらは
し〔形シク〕(動詞「わずらう(煩)」の形容詞化)
1 めんどうなことなどにかかずらっていやだという感じである。いとわしい。めんどうである。厄介である。*蜻蛉‐中「わづらはし、例のやうにて、ふと渡りなん」
2 物事が入りくんでいる。こみ入っていて複雑である。*竹取「宮仕つかうまつらず成ぬるも、かくわづらはしき身にて侍れば」
3 手数がかかっている。手がこんで念入りである。*宇津保‐国譲上「本どもを、いとわづらはしくかかせ給めりしが」
4 気がおかれるさまである。なんとなく気をつかわせられるさまである。*源氏‐賢木「やむごとなくわづらはしき物におぼえ給へりし大殿のきみも、うせ給て後」
5 体の具合が悪い。病気である。また、病状が重い。*平家‐六「御悩つかせ給ひて、つねはわづらはしうきこえさせ給しが」
わずらわし‐が・る(自ラ五(四))/わずらわし‐げ(形動)/わずらわし‐さ(名)


わずらわ・す【煩わす】(わづらはす)🔗⭐🔉
わずらわ・す【煩わす】(わづらはす)
〔他サ五(四)〕
1 わずらわしくする。思い苦しませる。なやませる。*源氏‐葵「ことにおどろおどろしう、わづらはし聞ゆる事もなけれど」
2 めんどうな目に合わせる。迷惑をかける。骨を折らせる。手数をかける。「お手を煩わせます」「先生を煩わす」*書紀‐継体二三年四月(前田本訓)「勅(みことのり)を聴く使を悩(ワツラハス)は」
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