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患 わずらい🔗⭐🔉
【患】
11画 心部 [常用漢字]
区点=2021 16進=3435 シフトJIS=8AB3
《常用音訓》カン/わずら…う
《音読み》 カン(ク
ン)
/ゲン
〈hu
n〉
《訓読み》 うれえる(うれふ)/わずらう(わづらふ)/わずらい(わづらひ)/うれい(うれひ)
《意味》
{動}うれえる(ウレフ)。くよくよと気にする。次から次へと心配する。〈類義語〉→憂。「憂患ユウカン」「不患人之不己知=人ノ己ヲ知ラザルヲ患ヘズ」〔→論語〕
{動・名}わずらう(ワヅラフ)。わずらい(ワヅラヒ)。病気にかかる。病気。「患病=病ヲ患フ」「患赤痢=赤痢ヲ患フ」〔→円仁〕
{名}うれい(ウレヒ)。わずらい(ワヅラヒ)。心配ごとややまい。また、損失や災い。〈類義語〉→禍カ・→害。「禍患カカン(災い)」「凍餒之患トウダイノウレイ(飢え凍える恐れ)」「人之患在好為人師=人ノ患ヒハ、好ンデ人ノ師トナルニ在リ」〔→孟子〕
《解字》
串カンは、じゅずつなぎに貫通すること。患は「心+音符串」で、心を貫いて、じゅずつなぎに気にかかること。→串
《類義》
→憂
《異字同訓》
わずらう/わずらわす。 →煩
《熟語》
→熟語
→下付・中付語








擾 わずらわしい🔗⭐🔉
【擾】
18画
部
区点=3081 16進=3E71 シフトJIS=8FEF
《音読み》 ジョウ(ゼウ)
/ニョウ(ネウ)
〈r
o〉
《訓読み》 みだす/みだれる(みだる)/わずらわしい(わずらはし)/ならす/なれる(なる)
《意味》
{動}みだす。みだれる(ミダル)。ずるずるとかき回す。うるさくじゃまをして、みだす。「騒擾ソウジョウ」「擾乱ジョウラン」「其勢足以相擾而不足以相斃=ソノ勢ヒモッテアヒ擾スニ足レドモ、モッテアヒ斃スニ足ラズ」〔→蘇轍〕
{形}わずらわしい(ワズラハシ)。じゃまをしてうるさい。また、騒がしい。〈類義語〉→鬧ノウ/ドウ・→繞ジョウ(まといつく)。「擾擾ジョウジョウ(ごたごたと騒がしい)」
{動}ならす。なれる(ナル)。じゃれつく。また、じゃれるように、なつかせる。「擾竜=竜ヲ擾ス」
《解字》
会意兼形声。右側の部分はもと人の子どもの形に似たさるを描いた象形文字。狃ジュウとも書き、人にじゃれつくさるのこと。擾は、もとそれを音符とし、手を加えた字で、人になれたさるのように、うるさくじゃますること。のち音符を憂に書き誤り、擾と書くようになった。
《単語家族》
狃(なれる、まといつく)
鬧ノウ・ドウ(うるさい)と同系。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語










数 わずらわしい🔗⭐🔉
【数】
13画 攴部 [二年]
区点=3184 16進=3F74 シフトJIS=9094
【數】旧字旧字
15画 攴部
区点=5843 16進=5A4B シフトJIS=9DC9
《常用音訓》ス/スウ/かず/かぞ…える
《音読み》
スウ
/ス
/シュ
〈sh
・sh
〉/
サク
〈shu
〉
《訓読み》 かず/かぞえる(かぞふ)/わずらわしい(わづらはし)/しばしば
《名付け》 かず・のり・ひら・や
《意味》

{名}かず。順序正しく並んだかず。転じて、一つ一つのかず。「数字」「奇数」「不知数=数ヲ知ラズ」「以其数則過矣=ソノ数ヲモッテスレバ、スナハチ過ギタリ」〔→孟子〕
{名}かず。同列の仲間。「不以為兄弟数=モッテ兄弟ノ数ト為サズ」〔→漢書〕
{名}回り合わせ。運命。「命数(運命)」「数奇(異常な回り合わせ)」
{名}天文や暦の計算。「暦数」
{名}六芸の一つ。算術。
{名}はかりごと。たくらみ。「術数」
{数}複数をばく然とあらわすときのことば。「数十人」「数口之家(何人かの家族の家)」〔→孟子〕
{動}かぞえる(カゾフ)。一つ二つとかぞえる。▽上声に読む。「不可勝数=アゲテ数フベカラズ」
{動}かぞえる(カゾフ)。問題として取り上げていう。▽上声に読む。「不足数=数フルニ足ラズ」
{動}一つ二つとかぞえたてて責める。▽上声に読む。「数譲」

{形}わずらわしい(ワヅラハシ)。何度も続いてひんぱんなさま。こせこせしたさま。細かい。〈類義語〉→瑣サ。「数罟サクコ(目の細かい網)」「事君数斯辱矣=君ニ事ヘテ数シケレバココニ辱メラル」〔→論語〕
{副}しばしば。何度もひんぱんに。「范増、数目項王=范増、数項王ニ目ス」〔→史記〕
《解字》
会意。婁ル・ロウは、女と女とをじゅずつなぎにしたさまを示す会意文字。數は「婁(じゅずつなぎ)+攴(動詞の記号)」で、一連の順序につないでかぞえること。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語


























煩 わずらう🔗⭐🔉
【煩】
13画 火部 [常用漢字]
区点=4049 16進=4851 シフトJIS=94CF
《常用音訓》ハン/ボン/わずら…う/わずら…わす
《音読み》 ハン
/ボン
〈f
n〉
《訓読み》 わずらわしい(わづらはし)/わずらわす(わづらはす)/わずらう(わづらふ)
《意味》
{形}わずらわしい(ワヅラハシ)。あれこれと事が多いさま。仕事が数多く広がる。〈対語〉→簡。〈類義語〉→繁。「煩雑」
{名}ごたごたとしていて雑多な用事。わずらわしい事がら。「不憚煩=煩ヲ憚ラズ」
ハンナリ{名・形}いらいらする気持ち。頭が熱くいらいらするノイローゼ。いらいらするさま。「煩悶ハンモン」「悵然心中煩=悵然トシテ心中煩ナリ」〔古楽府〕
{名・形}〔仏〕俗世間のわずらわしさ。また、俗世間がわずらわしいさま。「煩悩」
{動}わずらわす(ワヅラハス)。めんどうをかける。「敬煩(相手にめんどうな事がらを頼むときのことば)」「敢以煩執事=アヘテモッテ執事ヲ煩ハス」〔→左伝〕
〔国〕わずらう(ワヅラフ)。心がいらいらする。また、病気になる。「思い煩う」
《解字》
会意。「火+頁(あたま)」で、火のもえるように頭がいらいらすること。
《単語家族》
繁(数多く広がる)
燔ハン(火の粉が広がってもえる)
蕃ハン(広がってふえる)と同系。
《異字同訓》
わずらう/わずらわす。 煩う/煩わす「思い煩う。人手を煩わす。心を煩わす」患う「胸を患う。三年ほど患う」
《熟語》
→熟語
→下付・中付語











累 わずらわす🔗⭐🔉
【累】
11画 糸部 [常用漢字]
区点=4663 16進=4E5F シフトJIS=97DD
《常用音訓》ルイ
《音読み》 ルイ
〈l
i・l
i・l
i〉
《訓読み》 かさなる/かさねる(かさぬ)/わずらわす(わづらはす)/つなぐ/つながる/かさねて/しきりに
《名付け》 たか
《意味》
{動}かさなる。かさねる(カサヌ)。つながってかさなる。また、ほかの物事をかさね加える。▽上声に読む。〈類義語〉→積。「累代(なん世代もかさなって)」「積累」「家累千金=家ニ千金ヲ累ヌ」
{動}わずらわす(ワヅラハス)。めんどうな事につながりをもたせる。まきぞえをくわす。▽去声に読む。「願以竟内累矣=願ハクハ竟内ヲモッテ累ハサン」〔→荘子〕
{名}めんどうなかかわりあい。また、わずらわしい心配事。▽去声に読む。「家累(家庭内のごたごた)」「及累=累ヲ及ボス」
{動}つなぐ。つながる。つぎつぎとつなぐ。また、つぎつぎと縁がつながる。▽平声に読む。「係累其子弟=ソノ子弟ニ係累ス」〔→孟子〕
{副}かさねて。しきりに。なんども。▽上声に読む。〈類義語〉→屡ル/シバシバ。「累乞骸骨致仕=累ニ骸骨致仕ヲ乞フ」〔→徳川光圀〕
《解字》
会意兼形声。上部はもと田三つで、ごろごろとつみかさなったさまを描いた象形文字(音ルイ・ライ)。それを音符とし、糸を加えたのが累のもとの字で、糸でつなぐように、つぎつぎと連なってかさなること。
《単語家族》
壘ルイ(=塁。かさねた土)
雷(電気のつらなりかさなったかみなり)などと同系。
《類義》
→重
《熟語》
→熟語
→下付・中付語
→故事成語












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