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かし‐あみ【浸網】🔗⭐🔉
かし‐あみ【浸網】
(「かし」は「浸す」の意か)磯近くに定置して、雑魚、かに、海老などを捕える建網(たてあみ)の一種。かし取り網。
かし‐ばり【浸針】🔗⭐🔉
かし‐ばり【浸針】
=おきばり(置針)
か・す【淅す・浸す】🔗⭐🔉
か・す【淅す・浸す】
〔他サ四〕
1 水にひたす。水につける。うるかす。*堀河百首‐春「秋刈りしむろのおしねを思ひ出でて春ぞたなゐに種をかしける」
2 米を洗う。米をとぐ。しかける。*新撰字鏡「濤米米加須」
こみ【浸・
】🔗⭐🔉
こみ【浸・
】
1 河川の水やたまり水などがいっぱいにみなぎっていること。また、その所。
2 湖水。みずうみ。

こ・む【浸む・
む】🔗⭐🔉
こ・む【浸む・
む】
〔自マ四〕水が入りこむ。水びたしになる。こみ入る。しみこむ。多く田についていう。*書紀‐安閑元年七月辛巳(寛文版訓)「此の田は天(ひて)り旱するに水潦(いさら水)するに漑(水まか)せ難く浸(コミ)費(つく)すこと易し」

したし【浸】🔗⭐🔉
したし【浸】
(「ひたし」の変化)青菜をゆでて、醤油や酢などで食べる料理。したしもの。おしたし。
したし‐もの【浸物】🔗⭐🔉
したし‐もの【浸物】
(「ひたしもの(浸物)」の変化)=したし(浸)
しと・む【浸む】🔗⭐🔉
しと・む【浸む】
〔自マ四〕水などにつかる。また、水などがしみこむ。ひたる。*平家‐四「水しとまば」
しみ‐づ・く【浸み付く】🔗⭐🔉
しみ‐づ・く【浸み付く】
〔自カ四〕濡れてじめじめする。*浄・曾我扇八景‐下「すそのの道のしみづくも」
し・みる【染みる・沁みる・浸みる・滲みる】🔗⭐🔉
し・みる【染みる・沁みる・浸みる・滲みる】
〔自マ上一〕
し・む〔自マ上二〕
1 液体が物にぬれ通る。しみこむ。また、よごれがついてなかなかとれない状態になる。しむ。*蜻蛉‐下「さごろもの涙にしむる時はなかりき」
2 深く心に感じる。しみじみと心にはいりこむ。しむ。「身にしみる話」*古道大意‐上「涙もこぼれるほど、心に深く染るもので厶(ござる)」
3 刺激がからだにこたえる。また、液体や塩分の刺激で痛みを覚える。しむ。「薬が傷口にしみる」*源氏‐薄雲「人知れず我が身にしむる秋の夕風」
4 なじみになる。ほれこむ。しむ。*評判・吉原すずめ‐上「惣じて、しみるぞふかくなるぞといふも、つゐにはうけらるべきとおもふ男にならでは」
5 物事が佳境に入る。興が増す。しむ。*黄・高漫斉行脚日記‐中「雲の上のおんもてあそび、染みるにしたがひおもしろく」
6 影響を受けてその傾向に染まる。「悪習にしみる」
[補注]古くはマ行四段の「しむ」が使われたがのちマ行上二段活用が現れ、以後並用された。

し・む【染む・沁む・浸む・滲む】🔗⭐🔉
し・む【染む・沁む・浸む・滲む】
〔自マ四〕
1 ある色や濁りなどに染まる。*古今‐一六五「はちすばのにごりにしまぬ心もて」
2 液体に十分ひたる。また、液体がぬれ通る。しみこむ。しみる。*万葉‐三四三「なかなかに人とあらずは酒壺に成りにてしかも酒に染(しみ)なむ」
3 におい、味などが深く入りこむ。また、よごれなどが付着してなかなかとれない状態になる。しみる。*枕‐二九「かうばしうしみたるきぬなど着たる」
4 深く心に感じる。しみじみと心にはいりこむ。しみる。*平家‐六「物の身にしみて面白事は」
5 強く心を寄せる。また、繰り返し行って親しむ。*源氏‐若菜下「いみじうつとめて、まぎれなく行ひにしみ給にたなり」
6 刺激がからだにこたえる。また、液体や塩分の刺激で痛みを覚える。しみる。*平家‐五「まことにめでたき瑞相どもありければ、吹くる風も身にしまず」
7 なじみになる。ほれこむ。しみる。*評判・難波物語「傾城も精をいだす。さればしむ事常の人よりもまさるゆへに」
8 しみじみと落ち着いた雰囲気になる。*風姿花伝‐三「座敷のはや静まりて、をのづからしみたるには」
9 物事が佳境に入る。興が増す。また、うちとけてよい気分になる。しみる。*浮・傾城禁短気‐四「咄しがしまばかるい吸物して酒を出せ」
10 陰気になる。しんみりと沈みがちになる。*談・つれづれ
か川‐四「たいこもちもしまぬが上手」
11 所帯じみる。*浄・いろは蔵三組盃‐八「扨は子迄へり出したか。夫では弥(いよいよ)しまねばならぬ」
〔自マ上二〕⇒しみる(染)
〔他マ下二〕
1 色に染まるようにする。色をつける。*歌経標式「秋山の黄葉(もみちば)自牟留(シムル)白露の」
2 においなどを深く入り込ませる。*枕‐三六「香の紙のいみじうしめたる」
3 深く心に感じさせる。十分わからせる。また、強く思う。*浜松中納言‐一「心にしめて思ひわたり侍しかども」
4 (心を)対象に深く入れこむ。うちこむ。*源氏‐若紫「あぢなき事に心をしめて」




しん‐がい【浸害】🔗⭐🔉
しん‐がい【浸害】
水につけて損害を与えること。
しん‐ざい【浸剤】🔗⭐🔉
しん‐ざい【浸剤】
こまかく砕いた薬物に熱湯を注ぎ、かきまわして成分をしみ出させる薬剤。ふりだし薬。
しん‐し【浸死】🔗⭐🔉
しん‐し【浸死】
おぼれて死ぬこと。水死。
しん‐し【浸漬】🔗⭐🔉
しん‐し【浸漬】
1 ひたすこと。つけること。また、ひたること。つかること。
2 流言や教化などが次第に浸透していくこと。
しん‐しゅ【浸種】🔗⭐🔉
しん‐しゅ【浸種】
農作物の種子、または蚕種を淡水にひたすこと。種子の場合は水分を吸収させ発芽を促進するため、蚕種の場合は弱いものを殺し、病菌の付着しているのを洗い落とすために行う。
しん‐しゅつ【浸出】🔗⭐🔉
しん‐しゅつ【浸出】
1 ひたし出すこと。
2 抽出操作の一つ。固体を液体で処理して、ある成分を液体中にとり出す操作。化学分析における沈澱中の可溶成分の洗い出し、冶金における鉱石からの目的金属の溶かし出し、豆からの油の抽出など。
しんしゅつ‐えき【浸出液】🔗⭐🔉
しんしゅつ‐えき【浸出液】
浸出によって得られた液。たとえば、生薬の有効成分を、水・アルコール・エーテルなどの溶剤を用いてとり出した液。
しん‐じゅん【浸潤】🔗⭐🔉
しん‐じゅん【浸潤】
1 液体が少しずつしみ込んでぬれること。
2 思想や勢力などが次第に浸透して広がっていくこと。
3 結核菌・がん細胞などが組織内に侵入しておかすこと。肺浸潤など。
●浸潤の譖(そしり・しん)
(「論語‐顔淵」の「浸潤之譖、膚受之愬不
行焉、可
謂
明也已矣」による)水が物にしだいにしみ込むように、すこしずつ讒言(ざんげん)して人をおとし入れること。



●浸潤の譖(そしり・しん)🔗⭐🔉
●浸潤の譖(そしり・しん)
(「論語‐顔淵」の「浸潤之譖、膚受之愬不
行焉、可
謂
明也已矣」による)水が物にしだいにしみ込むように、すこしずつ讒言(ざんげん)して人をおとし入れること。
しん‐しょ【心緒】
考えのすじみち。心の動くいとぐち。また、心の中で思っている内容。しんちょ。



しん‐しょく【浸食・浸蝕】🔗⭐🔉
しん‐しょく【浸食・浸蝕】
1 (―する)水、風などが、物や土をすりへらしたりくずしたりすること。
2 =しんしょくさよう(浸食作用)
しんしょく‐こく【浸食谷】🔗⭐🔉
しんしょく‐こく【浸食谷】
浸食作用によって生じた谷。ふつう河谷の上流部ではV字形で、氷食谷はU字形。断層に沿って生じた谷などに対していう。
しんしょく‐さよう【浸食作用】🔗⭐🔉
しんしょく‐さよう【浸食作用】
風・水・雪・氷などにより陸地が削りとられる作用。雨食・河食・氷食・風食・海食・溶食などの種類によってそれぞれ独特の地形を生ずる。
しんしょく‐だいち【浸食台地】🔗⭐🔉
しんしょく‐だいち【浸食台地】
浸食作用の結果、台地状となった地形。
しんしょく‐りんね【浸食輪廻】(‥リンヱ)🔗⭐🔉
しんしょく‐りんね【浸食輪廻】(‥リンヱ)
(「りんね」は「りんえ」の連声)隆起した原地形が風化・浸食によって、起伏の多い複雑な地形を経て、海面に近い高度で起伏のない準平原になるまでの地形変化の過程。時期によって幼年期・壮年期・老年期に分ける。地形輪廻。
しん‐すい【浸水】🔗⭐🔉
しん‐すい【浸水】
水がはいり込むこと。ものが水につかること。洪水などのために水びたしになること。また、その水。「床下浸水」
しんすい‐かおく【浸水家屋】(‥カヲク)🔗⭐🔉
しんすい‐かおく【浸水家屋】(‥カヲク)
洪水などのために水につかった家屋。
しん‐せん【浸染】🔗⭐🔉
しん‐せん【浸染】
(「しんぜん」とも)
1 液体がしみこんで、それに染まること。また、ひたして染めること。
2 次第に感化されること。また、感化すること。
3 染色で、染液にひたし、冷浴、温浴または煮沸浴で処理して染め上げる方法。
しん‐ぜん【浸漸】🔗⭐🔉
しん‐ぜん【浸漸】
1 ひたしうるおすこと。また、しみこむこと。
2 次第にその程度、状態が進むこと。
しん‐たん【滲炭・浸炭】🔗⭐🔉
しん‐たん【滲炭・浸炭】
鋼の表面硬化法の一つ。炭素含有量の少ない鋼の表面に焼入れと同じような方法で炭素をしみこませること。炭素むし。はだ焼き。
しん‐とう【浸透・滲透】🔗⭐🔉
しん‐とう【浸透・滲透】
1 しみとおること。転じて、徹底すること。「ある考えが国民に浸透する」
2 濃度の異なる二つの溶液が、境界面に設けられた多孔性の膜を隔てて接するとき、濃度の低い側の溶媒が、膜を通じて濃度の高い側に移動し拡散する現象。
しんとう‐あつ【浸透圧】🔗⭐🔉
しんとう‐あつ【浸透圧】
濃度の異なる二つの溶液が半透膜を通過して浸透現象を起こしているとき、浸透しようとする溶媒が半透膜に与える圧力。物質が溶液内に浸透していこうとする圧力を表す。
しん‐にゅう【浸入】(‥ニフ)🔗⭐🔉
しん‐にゅう【浸入】(‥ニフ)
水などがはいり込むこと。ひたし入ること。
しんみ‐そう【浸淫瘡】(‥サウ)🔗⭐🔉
しんみ‐そう【浸淫瘡】(‥サウ)
(「しんいそう」の連声か。「しんみぞう」とも)瘡(かさぶた)の一種。初めは非常に小さくて痒(かゆ)く、だんだん痛くなり、瘡ができ、液が出て、体中にひろがるもの。みずくさ。
しん‐れい【浸礼】🔗⭐🔉
しん‐れい【浸礼】
キリスト教信者となるための洗礼の一種。全身を水にひたして、原罪を洗い清める。バプテスマ。
しんれい‐きょうかい【浸礼教会】(‥ケウクヮイ)🔗⭐🔉
しんれい‐きょうかい【浸礼教会】(‥ケウクヮイ)
=バプテストきょうかい(―教会)
ひたし【浸】🔗⭐🔉
ひたし【浸】
青菜などをゆでて、醤油などをかけてひたしたもの。おひたし。ひたしもの。
ひたし‐もの【浸物】🔗⭐🔉
ひたし‐もの【浸物】
=ひたし(浸)
ひた・す【浸す・漬す】🔗⭐🔉
ひた・す【浸す・漬す】
〔他サ五(四)〕(自動詞「ひず(漬)」に対する他動詞)
1 液体の中に入れる。漬ける。*蜻蛉‐中「手足もひたしたれば」
2 ぬれるようにする。ぐっしょりとぬらす。「タオルを浸す」
ひた・る【浸る・漬る】🔗⭐🔉
ひた・る【浸る・漬る】
〔自ラ五(四)〕
1 液体、またはその類のものの中にはいる。完全ではなく一部がつかる。*拾遺‐四五七「賀の屏風に松の海にひたりたる所を」
2 ある心境・状態にはいりきる。「なつかしい気持にひたる」「喜びに浸る」
〔自ラ下二〕
1に同じ。*浄・平家女護島‐二「腰の一重が波にひたれてはだゑも見えすく」



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