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し・みる【染みる】🔗🔉

し・みる【染みる】 自上一 液体・気体・味・においなどが物に移りついて、吸い取られるようにして中へ入ってゆく。浸透する。 「雨がレインコートに━」 「煮物[服]に味[タバコのにおい]が━」 細いすきまや薄い膜などを通して、液体が表面ににじみ出てくる。 「薬が包帯を通して━・み出てきた」 痛いほどの刺激(感動)が突き抜けるように体(心)に入ってくる。 「冷たい水が歯に━」 「煙が目に━」 「寒さが身に━」 「苦労が骨身に━」 「海の青さが目に━(=視覚に強く印象づけられる)」 「師の教えが心に━」 〔古風な言い方で〕悪い影響を受けて、その傾向をもつようになる。そまる。 「悪[悪風]に━」 ◆沁みる」「泌みる」「滲みる」「浸みる」とも。「沁」は深く心に感じる、刺激が体にこたえるなどの意からで好まれ、「泌」はすき間から液体がしみ出る意からで好まれる。「滲・浸」は液体がしみ込む、にじみ出るの意で「雨水が土に滲[浸]みる」などと使うが、今は一般にすべて「染」でまかなう。「染」は本来は色がしみこむ意。 し・む(上二) 染み 関連語 大分類‖快い心の状態‖こころよいこころのじょうたい 中分類‖感動‖かんどう

しん【浸】🔗🔉

しん【浸】 (造) 水がしみ込む。水につける。 「━食」 水がしみ込むように次第に広がる。 「━透」

しん‐ざい【浸剤】🔗🔉

しん‐ざい【浸剤】 細かく切ったり砕いたりした生薬しょうやくに熱湯を注ぎ、成分をしみ出させて服用する薬剤。ふりだし。

しん‐しゅつ【浸出】🔗🔉

しん‐しゅつ【浸出】 名・自他サ変固体を液体にひたしたとき、その成分が液中に溶け出ること。また、その成分を溶け出させること。

しん‐じゅん【浸潤】🔗🔉

しん‐じゅん【浸潤】 名・自サ変 液体がしみ込んでぬれること。 思想などが人々の間にしみ込んで広がっていくこと。 「ファシズムが国民に━する」 結核菌・がん細胞などが他の組織に侵入して広がっていくこと。 関連語 大分類‖広める‖ひろめる 中分類‖普及‖ふきゅう

しん‐しょく【浸食(侵食・浸)】🔗🔉

しん‐しょく【浸食(侵食・浸)】 名・他サ変 水などがしみ込んで物をそこなうこと。 「酸が金属を━する」 流水・雨水・海水・氷河などが陸地や岩石を少しずつ削り取っていくこと。また、その作用。 「━台地・━作用」 ◆「浸食」「侵食」は代用表記。

しん‐すい【浸水】🔗🔉

しん‐すい【浸水】 名・自サ変物が水にひたること。水びたしになること。また、大量の水が入りこむこと。 「洪水で一帯が━する」 「床上━」

しん‐ぜん【浸染】🔗🔉

しん‐ぜん【浸染】 名・他サ変染料の溶液に織り糸・織物などをひたして染めること。また、その染色法。しんせん。

しん‐とう【浸透(滲透)】🔗🔉

しん‐とう【浸透(滲透)】 名・自サ変 液体などがしみとおること。 「雨水の━を防ぐ」 思想・風潮などが人々の間に広く行きわたること。 「合理主義が国民生活に━する」 半透膜を隔てて濃い液と薄い液があるとき、同じ濃さになろうとして、薄い液の溶媒ようばい(水など)が膜を通過して濃い液の側に移動する現象。 「━圧」 ◆「浸透」は代用表記。 関連語 大分類‖広める‖ひろめる 中分類‖普及‖ふきゅう

しん‐にゅう【浸入】━ニフ🔗🔉

しん‐にゅう【浸入】━ニフ 名・自サ変水などが入り込むこと。 「船底から海水が━する」

しん‐れい【浸礼】🔗🔉

しん‐れい【浸礼】 キリスト教の洗礼の一つ。全身を水にひたして罪を清める儀式。バプテスマ。

つか・る【漬かる(浸かる)】🔗🔉

つか・る【漬かる(浸かる)】 自五 液体の中に入る。ひたる。 「肩まで湯に━」 「床まで水に━・った家屋」 ある状態などに入りきる。 「怠惰な生活に━」 漬け物が食べごろになる。 「白菜がほどよく━」 ◆は「浸」が好まれるが、かな書きも多い。はもっぱら「漬」。

つ・く【漬く(浸く)】🔗🔉

つ・く【漬く(浸く)】 自五〔古い言い方で〕水がいっぱいになる。また、(いっぱいになった)水にひたる。つかる。 「床下まで水が━」

つ・ける【漬ける(浸ける)】🔗🔉

つ・ける【漬ける(浸ける)】 他下一 物を液体の中に入れる。ひたす。 「洗濯物をぬるま湯に━」 「やけどした指を冷水に━」 「大豆を一晩水に━・けておく」 野菜・魚・肉などの食材を熟成させるために、塩・酢・こうじ・しょうゆ・みそ・ぬかみそなどの中に入れる。また、そのようにして漬物を作る。 「キュウリをぬかみそに━」 「たくあんを━」 ◆は「浸」が好まれるが、かな書きも多い。はもっぱら「漬」。 つ・く(下二)

ひた・す【浸す(漬す)】🔗🔉

ひた・す【浸す(漬す)】 他五 液体の中にいれる。浸ける。また、そのようにして液体を十分に含ませる。しみこませる。 「湯槽ゆぶねの中に体を━」 「清水に足を━」 「冷水にタオルを━」 「消毒液に━・したガーゼ」 あふれた水が物をおおいつくす。水びたしにする。 「高波が家々を━」 「秋の夜更けの夜気が水のように肌を━・した円地文子」のように、気体にも転用する(修辞的な言い方)。 《多く「…に身を━」の形で》ある心の状態の中にすっぽりと身を置く。 「思い出にわが身を━」 「心地良い眠りに身を━・して村上春樹の比喩ひゆ的な言い方で、心の状態を液体に見たてていう。 《多く「…が胸を━」の形で》ある感情(特に、ある感動)で胸がいっぱいになる。 「幸福感が私の胸を━」 の比喩的な言い方で、心の状態を液体に見たてていう。

ひた・る【浸る(漬る)】🔗🔉

ひた・る【浸る(漬る)】 自五 水や湯の中にはいる。つかる。 「肩まで湯に━」 「たそがれの薄明かりの中に━」「故郷の吸いなれた空気に━」のように、ある自然環境の中にすっぽりと身を置く意に転用する。 あふれた水に建造物や田畑がおおわれる。つかる。 「濁流に線路[田畑]が━」 ある状態(特に、心の状態)の中にすっぽりと身を置く。 「勝利の喜びに━」 「幼少の思い出に━」 「古代史のロマンに━」 「旅の空の感傷に━」 「ドラッグに━」 浸れる

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