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広辞苑の検索結果 (34)

かし‐ばり【浸鉤】🔗🔉

かし‐ばり浸鉤(→)置鉤おきばりに同じ。

か・す【淅す・浸す】🔗🔉

か・す淅す・浸す】 〔他四〕 ①米を水であらう。とぐ。新撰字鏡12「米加須」 ②水につける。ひたす。

したし‐もの【浸し物】🔗🔉

したし‐もの浸し物】 ヒタシモノの訛。おしたし。

し・みる【染みる・沁みる・浸みる】🔗🔉

し・みる染みる・沁みる・浸みる】 〔自上一〕[文]し・む(上二) 「しむ」(五段)に同じ。蜻蛉日記「さごろもの涙に―・むる時はなかりき」。源氏物語薄雲「人知れず我身に―・むる秋の夕風」。「悪習に―・みる」「寒気が身に―・みる」「煙が目に―・みる」「目に―・みる青葉」

し・む【染む・沁む・浸む・滲む】🔗🔉

し・む染む・沁む・浸む・滲む】 [一]〔自五〕 染色の液にひたって色のつく意から、あるものがいつのまにか他のものに深く移りついて、その性質や状態に変化・影響が現れる意。 ①色が何かにそまる。色づく。万葉集8「折らば散るべみ梅の花袖にこきれつ―・まば―・むとも」 ②液体がぬれとおる。万葉集3「なかなかに人とあらずは酒壺になりにてしかも酒に―・みなむ」。浄瑠璃、冥途飛脚「…と泣き―・みづきて語るにぞ」 ③香りなどがうつりつく。源氏物語宿木「かの人の御移香のいと深う―・み給へるが」 ④よごれなどが付着して、なかなかとれなくなる。しみこむ。しみつく。日葡辞書「キルモノニアカガシウダ」 ⑤影響を受ける。感染する。玉塵抄13「心も胆も鉄のやうにこはうて物も―・まずなまけぬ心ぞ」。「濁りに―・まぬ心」 ⑥強い印象を受けて深く感じる。いつまでも心にのこる。万葉集4「韓人の衣―・むとふ紫の心に―・みて思ほゆるかも」。大鏡道長「いみじと身に―・みて思ふ給へし罪も今に失せ侍らじ」 ⑦繰り返し行なって親しんでいる。源氏物語若菜下「斎院はたいみじう勤めて、紛れなく行ひに―・み給ひにたなり」 ⑧しみじみと落ち着いた雰囲気になる。筑波問答「一座の―・まぬ時は思ふやうならぬ事も侍るなり」 ⑨気に入る。興に入る。佳境に入る。日葡辞書「コンニチノダンギ、即ち、フルマイガシウダ」。傾城禁短気「はなしが―・まば軽い吸物して酒を出せ」 ⑩なじみになる。傾城禁短気「三浦の太夫職花紫に色濃くも―・みつき」 ⑪感覚を強く刺激されてからだにこたえる。また、痛みを覚える。源氏物語宿木「いつと侍らぬなかにも、秋の風は身に―・みてつらう覚え侍りて」。日葡辞書「カゼガミニシウダ」「クスリガシム」 [二]〔自上二〕 ⇒しみる(上一)。 [三]〔他下二〕 ①そめつける。色をつける。万葉集7「紅に衣―・めまく欲しけども着てにほはばか人の知るべき」 ②香りなどをしみこませる。源氏物語末摘花「陸奥紙の厚肥えたるに匂ひばかりは深う―・め給へり」 ③深く覚えさとらせる。しっかり身につくようにする。源氏物語若菜下「昼は…心あわただしければ、夜々なむ、静かに事の心も―・め奉るべき」 ④心に深く刻みこむ。思いつめる。源氏物語匂宮「かの紫の御有様を心に―・めつつ、よろづの事につけて思ひ出で聞え給はぬ時のまもなし」。源氏物語総角「心に―・めたる方のことは、うち出づることもかたくて」 ⑤(主に「…に心を―・む」の形で)心をうちこむ。心を奪われる。源氏物語薄雲「春のあけぼのに心―・め給へるもことわりにこそあれ」。源氏物語総角「世の中に心を―・むる方なかりつるを」

しん‐ざい【浸剤】🔗🔉

しん‐ざい浸剤】 熱湯を注ぎ成分を浸出して服用する薬剤。また、その浸出した薬液。ふりだし。

しん‐し【浸死】🔗🔉

しん‐し浸死】 水におぼれて死ぬこと。水死。

しん‐し【浸漬】🔗🔉

しん‐し浸漬】 水がしみとおること。ひたすこと。流言などが次第に浸透することにいう。

しん‐しゅ【浸種】🔗🔉

しん‐しゅ浸種】 種子を迅速かつ一斉に発芽させるために、播種前に必要な水分を種子に吸収させる作業。ナス・スイカ・トウモロコシ・籾種もみだね・花卉かきなどに行う。

しん‐しゅつ【浸出】🔗🔉

しん‐しゅつ浸出】 ①ひたして出すこと。 ②(→)滲出に同じ。 ⇒しんしゅつ‐えき【浸出液】

しんしゅつ‐えき【浸出液】🔗🔉

しんしゅつ‐えき浸出液】 ①薬物などを水・エーテル・アルコールなどの溶剤で浸出したもの。 ②(→)滲出液⇒しん‐しゅつ【浸出】

しん‐じゅん【浸潤】🔗🔉

しん‐じゅん浸潤】 ①(液体が)しみこんで濡れること。 ②(思想や勢力が)次第にしみこんで広がること。 ③〔医〕癌細胞が健康な組織に入りこむこと。 ⇒浸潤の譏 ○浸潤の譏しんじゅんのそしり [論語顔淵]水が物に次第にしみ入るように、讒言ざんげんをして少しずつ人をおとしめること。 ⇒しん‐じゅん【浸潤】

○浸潤の譏しんじゅんのそしり🔗🔉

○浸潤の譏しんじゅんのそしり [論語顔淵]水が物に次第にしみ入るように、讒言ざんげんをして少しずつ人をおとしめること。 ⇒しん‐じゅん【浸潤】 しん‐しょ心緒】 (シンチョとも)心の動くいとぐち。思いのはし。 しん‐しょ臣庶】 臣下と庶民。臣民。 しん‐しょ信書】 特定の人が特定の人に意思などを通ずる文書。てがみ。書状。 ⇒しんしょ‐いんとく‐ざい【信書隠匿罪】 ⇒しんしょ‐の‐ひみつ【信書の秘密】 しん‐しょ神所】 神をまつる所。神社のある所。 しん‐しょ神書】 ①神に関することを記した書物。 ②神が作ったという書物。 しん‐しょ真書】 ①真体の文字(楷書)で書くこと。また、楷書。 ②真実の事柄を記した文書。 しん‐しょ新書】 ①新しく著述・編集された書物。また、新刊の書物。 ②出版物の形式の一つ。B6判よりもやや小型で、入門的教養書やノンフィクションなどを収めた叢書。「―判」 しん‐しょ親書】 ①みずから書くこと。 ②自筆のてがみ。 ③天皇・元首の手紙。「―を手渡す」 しん‐しょ親署】 天皇が親みずから署名すること。また、その署名。 しん‐しょ讖書】 未来の予言を書いたもの。未来記。 しん‐じょ心所】 〔仏〕心の働きの主体である心王しんのうに伴って生ずるさまざまな心の働き。心所有法。 しん‐じょ神助】 神のたすけ。「天佑―」 しんじょ晋書】 二十四史の一つ。晋代の正史。唐の太宗の時、古くからの晋史諸種を改訂したもの。房玄齢らの奉勅撰。帝紀10巻、志20巻、列伝70巻、載紀30巻。648年成る。 しん‐じょ寝所】 寝る所。寝室。ねや。 しん‐じょ糝薯・真薯】 魚・鳥・蝦などの肉のすりみに、すった山の芋・粉類を加えて調味したもの。蒸しまたはゆでて使う。 じん‐しょ甚暑】 はなはだしい暑さ。 じん‐しょ陣所ヂン‥ 陣屋。陣営。 じん‐じょ仁恕】 (「恕」は思いやる意) ①あわれみ深く、思いやりの厚いこと。 ②あわれんで、罪過を許すこと。 じん‐じょ尋所(→)尋承じんじょうに同じ。平家物語11「いまだ案内をしらぬに、―せよ」 しんしょ‐いんとく‐ざい信書隠匿罪】 他人の信書の発見を妨げる罪。 ⇒しん‐しょ【信書】 しん‐しょう心匠‥シヤウ 心の中でのくふう。心づもり。笈の小文「我が―の拙なきを知らぬに似たり」 しん‐しょう心性‥シヤウ 〔仏〕心の本性。心の本来の姿。 しん‐しょう心証】 ①心にうける印象。「―を害する」 ②裁判官が訴訟事件の審理において、その心中に得た事実認識ないし確信。 しん‐しょう心象‥シヤウ 〔心〕意識に浮かんだ姿や像。心像しんぞう。「―風景」 しん‐しょう申証】 あきらかな証拠。 しん‐しょう臣妾‥セフ 臣下と婢妾。主君に従属するもの。 しん‐しょう身上‥シヤウ ①一身に関すること。身の上。こんてむつすむん地「―の歎きを悉皆御身に任せ奉らぬものは」 ②身分。地位。甲陽軍鑑14「足軽大将から下の―の人」 ③身代しんだい。財産。浮世物語「―はすりきりはつる故に」。「―をつぶす」「―を築く」 ④家計。くらしむき。梅暦「借金多く―たちがたきところ」。「―の苦労」 ⑤(芝居の楽屋用語)給金。 ⑥とりえ。値打ち。本領。しんじょう。 ⇒しんしょう‐もち【身上持ち】 ⇒身上が回る ⇒身上済む しん‐しょう辛勝】 競技などで、かろうじて勝つこと。「接戦の末―する」 しん‐しょう参商‥シヤウ ①参星と商星。 ②(参星は西方に、商星は東方にあって、相隔たっているからいう)遠く相離れて会うことのないたとえ。太平記12「君が夫婦をして―たらしむ」 しん‐しょう信証】 あかし。しるし。証拠。 しん‐しょう神床‥シヤウ 神を安置するとこ。 しん‐しょう神証(→)神明しんめい裁判に同じ。 しん‐しょう神漿‥シヤウ ①神に供える飲物。 ②不思議に湧き出て霊験のある飲物。 しん‐しょう真症‥シヤウ 確実な検査によって疑う余地がないとされた疾患。 しん‐しょう秦椒‥セウ 〔植〕サンショウの異称。 しん‐しょう紳商‥シヤウ 品格と地位を備えた上流の商人。大商人。豪商。福沢諭吉、福翁百話「当世流行の官吏紳士富豪―輩が、身にフロツクコートを纏まとひ頭に高帽子を戴き」 しん‐しょう震悚】 ふるえあがっておそれること。震恐。 しん‐しょう震慴・震懾‥セフ ふるえおそれること。ふるえおそれさせること。 しん‐じょう心状‥ジヤウ 心のありさま。 しん‐じょう心情‥ジヤウ 心の中の思い。気持。「―を察する」 ⇒しんじょう‐てき【心情的】 ⇒しんじょう‐りんり【心情倫理】 しん‐じょう身上‥ジヤウ ①からだの表面。太平記12「落葉をあつめて―の衣となし」 ②一身に関する事柄。みのうえ。「―調査」 ③その人が身につけているとりえ、値打ち。「頑固なところが彼の―さ」→しんしょう⇒しんじょう‐しょ【身上書】 しん‐じょう信条‥デウ ①かたく信ずる事柄。「思想―の自由」「誠実を―とする」 ②(symbolum・credo ラテン)キリスト教で、中心的な信仰告白の表現。教義を簡潔に要約したもの。信徒信条・ニカイア信条・アウクスブルク信仰告白など。信仰箇条。信経。クレド。 しん‐じょう侵擾‥ゼウ 攻め入ってみだすこと。 しん‐じょう唇状‥ジヤウ 唇のような形。「―突起」 しん‐じょう真情‥ジヤウ ①いつわりのない心。かざらぬ心。まごころ。「―を吐露する」 ②真実の状態。実情。 しん‐じょう針状‥ジヤウ 針のように先がとがって、細い棒の形をしていること。「―の岩峰」 しん‐じょう進上‥ジヤウ ①さしあげること。献上。進呈。「ここまでおいで、甘酒―」 ②目上の人に送る書状の表に記して敬意を表する語。 ⇒しんじょう‐ごよみ【進上暦】 ⇒しんじょう‐しょ【進上書】 ⇒しんじょう‐だい【進上台】 ⇒しんじょう‐ばこ【進上箱】 ⇒しんじょう‐もの【進上物】 しんじょう新庄‥ジヤウ 山形県北東部の市。新庄盆地の中心で米・木材の集散地。近年、家具製造業も発展。もと最上氏、のち戸沢氏の城下町。人口4万1千。 しん‐じょう新嘗‥ジヤウ ①秋季に、新穀を供えて神を祭ること。 ②天子が新穀を食すること。にいなめ。 ⇒しんじょう‐え【新嘗会】 ⇒しんじょう‐さい【新嘗祭】 じん‐しょう人証】 裁判で、人の供述内容を証拠とするもの。→物証→書証 じん‐じょう訊杖‥ヂヤウ 昔、罪人を拷問するとき身体をたたくのに用いた杖。 じん‐じょう陣定ヂンヂヤウ 朝廷の公事くじに際し、陣の座で行われる評定ひょうじょう。仗儀。陣のさだめ。大鏡基経「陽成院おりさせ給ふべき―に候はせ給ふ」 じん‐じょう晨朝‥デウ (ジンチョウとも)六時の一つ。卯の刻。今の午前6時頃。また、その時刻に行う勤行ごんぎょう。今昔物語集17「毎日の―に地蔵菩薩の宝号一百八反ぺん唱ふ」 じん‐じょう晨鐘】 (シンショウとも)夜明けに鳴らすかね。暁鐘ぎょうしょう。謡曲、老松「―夕梵せきぼんの響」 じん‐じょう尋承】 案内すること。また、その人。嚮導きょうどう。尋所じんじょ。源平盛衰記42「親家を西国の案内者にたのむ。屋島の―せよ」 じん‐じょう尋常‥ジヤウ (尋は8尺、常は1丈6尺。普通の長さ・幅の意) ①普通。通常。よのつね。なみ。あたりまえ。今昔物語集28「一人として―なる者なし」。「―な手段では解決しない」「―でない言動」 ②すなおなこと。殊勝なこと。太平記3「敵ながらも弓矢取つて―に死したる者かな」。「―に勝負しろ」 ③目立たないで品格のよいこと。おとなしいこと。きゃしゃ。義経記4「廿四五ばかりなる男の色白く、―なるが」 ④立派なこと。すぐれたこと。平家物語11「―に飾つたる小舟一艘」 ⇒じんじょう‐いちよう【尋常一様】 ⇒じんじょう‐か【尋常科】 ⇒じんじょう‐かいめん【尋常海綿】 ⇒じんじょう‐こうとう‐しょうがっこう【尋常高等小学校】 ⇒じんじょう‐さはん【尋常茶飯】 ⇒じんじょう‐しょうがっこう【尋常小学校】 ⇒じんじょう‐ちゅうがっこう【尋常中学校】 ⇒じんじょう‐よう【尋常葉】 じんじょう‐いちよう尋常一様‥ジヤウ‥ヤウ 普通と異なることのないこと。なみひととおり。「―の事件ではない」 ⇒じん‐じょう【尋常】 しんじょう‐え新嘗会‥ジヤウヱ 新嘗祭に伴って行われる節会せちえ⇒しん‐じょう【新嘗】 しん‐しょうが新生姜‥シヤウ‥ 7月頃に掘った、まだ若い根生姜。味噌をつけるなどして生食する。〈[季]夏〉 じんじょう‐か尋常科‥ジヤウクワ 旧制の尋常小学校。また、旧制7年制高等学校の前期4年間。↔高等科。 ⇒じん‐じょう【尋常】 じんじょう‐かいめん尋常海綿‥ジヤウ‥ 〔動〕普通海綿のこと。 ⇒じん‐じょう【尋常】

しん‐しょく【浸食・浸蝕】🔗🔉

しん‐しょく浸食・浸蝕】 〔地〕流水・氷河・波浪・風などが地表面を掘り削る作用。 ⇒しんしょく‐こく【浸食谷】 ⇒しんしょく‐りんね【浸食輪廻】

しんしょく‐こく【浸食谷】🔗🔉

しんしょく‐こく浸食谷】 浸食作用のために生じた谷。 ⇒しん‐しょく【浸食・浸蝕】

しんしょく‐りんね【浸食輪廻】‥ヱ🔗🔉

しんしょく‐りんね浸食輪廻‥ヱ 低平な原地形面が、隆起の後、浸食作用を受け、再びもとのような地表面に戻るまでの期間。→準平原 ⇒しん‐しょく【浸食・浸蝕】

しん‐すい【浸水】🔗🔉

しん‐すい浸水】 水が入りこむこと。水にひたること。また、その水。「床下―」 ⇒しんすい‐かおく【浸水家屋】

しんすい‐かおく【浸水家屋】‥ヲク🔗🔉

しんすい‐かおく浸水家屋‥ヲク 洪水などのために水にひたった家。 ⇒しん‐すい【浸水】

しん‐せき【浸漬】🔗🔉

しん‐せき浸漬】 シンシの誤読に基づく慣用読み。

しん‐ぜん【浸染】🔗🔉

しん‐ぜん浸染】 ①しみこみそまること。漸次に感化されること。 ②(dyeing)染色法の一つ。染料の溶液に所要薬剤を加え、その中に被染物を浸して染め上げること。捺染なっせんに対していう。

しん‐ぜん【浸漸】🔗🔉

しん‐ぜん浸漸】 ①ひたりうるおうこと。しみこむこと。 ②次第にすすみいること。

しん‐たん【浸炭・滲炭】🔗🔉

しん‐たん浸炭・滲炭】 鋼の表面硬化法の一つ。低炭素鋼の性質を改良するため、鋼の表面の炭素含有量を増して硬化させること。炭素むし。 ⇒しんたん‐こう【浸炭鋼】

しんたん‐こう【浸炭鋼】‥カウ🔗🔉

しんたん‐こう浸炭鋼‥カウ 表面に浸炭作業を行い、硬くした鋼。内部はやわらかいため、靱性で摩耗に耐え衝撃部や振動部に用いる。 ⇒しん‐たん【浸炭・滲炭】

しん‐とう【浸透・滲透】🔗🔉

しん‐とう浸透・滲透】 ①しみとおること。しみこむこと。「水分の―を防ぐ」「広く―した見方」 ②〔化〕(osmosis)濃度の異なる溶液を、半透膜の両側においた時、溶媒がその膜を通って濃度の高い溶液側に移行する現象。 ⇒しんとう‐あつ【浸透圧】

しんとう‐あつ【浸透圧】🔗🔉

しんとう‐あつ浸透圧】 半透膜の両側に溶液と純粋な溶媒とをおいた時、両側に表れる圧力の差。溶液の濃度が小さい場合には、その濃度と絶対温度に比例する。 ⇒しん‐とう【浸透・滲透】

しん‐にゅう【浸入】‥ニフ🔗🔉

しん‐にゅう浸入‥ニフ 水などがはいりこむこと。

しん‐れい【浸礼】🔗🔉

しん‐れい浸礼】 〔宗〕(immersion)キリスト教の信徒となるために行う洗礼の一形式。全身を水に浸す。バプテスマ。 ⇒しんれい‐きょうかい【浸礼教会】

しんれい‐きょうかい【浸礼教会】‥ケウクワイ🔗🔉

しんれい‐きょうかい浸礼教会‥ケウクワイ (→)バプテスト派に同じ。 ⇒しん‐れい【浸礼】

つか・る【漬かる】🔗🔉

つか・る漬かる】 〔自五〕 ①(「浸かる」とも書く)液体の中にひたる。平家物語5「文覚滝つぼに下りひたり、頸きは―・つて慈救じくの呪しゅを満てんげるが」。「湯に―・る」 ②ある環境・状態などにはいりきる。田山花袋、東京の三十年「変遷の空気の中に―・つてゐては」 ③漬物がよく熟して味が出て来る。「茄子が―・る」

つ・ける【漬ける】🔗🔉

つ・ける漬ける】 〔他下一〕[文]つ・く(下二) ①(「浸ける」とも書く)ひたす。うるおす。万葉集7「広瀬河袖―・くばかり」。「洗濯物を水に―・ける」 ②塩またはぬかみそなどに入れる。つけものにする。「なすを―・ける」

ひたし‐もの【浸し物】🔗🔉

ひたし‐もの浸し物】 野菜をゆで、醤油または酢などをかけてひたしたもの。ゆでもの。おひたし。

ひた・す【浸す・漬す】🔗🔉

ひた・す浸す・漬す】 〔他五〕 ①液体の中につける。また、ある心情の中にすっぽりと身をおく。枕192「氷水ひみずに手を―・し」。「感傷に身を―・す」 ②液体などでびっしょり濡らす。しめす。源氏物語東屋「怖ろしき夢のさめたる心地して汗におし―・して臥し給へり」

ひた・る【浸る・漬る】🔗🔉

ひた・る浸る・漬る】 〔自五〕 ①水や湯につかる。水につかってぬれる。平家物語5「文覚、滝つぼに下り―・り」。「温泉に―・る」 ②転じて、ある境地などに入りきる。「喜びに―・る」

[漢]浸🔗🔉

 字形  筆順 〔水(氵・氺)部7画/10画/常用/3127・3F3B〕 [] 字形 〔水(氵・氺)部7画/10画〕 〔音〕シン(呉)(漢) 〔訓〕ひたす・ひたる・つかる [意味] ①水につかる。ひたる。ひたす。「浸水」 ②(水が)しみこむ。じわじわと中へ入りこんでおかす。「浸透・浸潤・浸入・浸食」 ③じわじわと。ようやく。やや。「浸漸しんぜん」 [解字] 形声。「水」+音符「」(=しだいに進める)。水がしだいにしみわたる意。は異体字。

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か・す【淅す・浸す・漬す】🔗🔉

か・す 【淅す・浸す・漬す】 (動サ四) (1)水に浸す。水につける。「秋刈りし室のおしねを思ひ出でて春ぞたなゐに種ぞ―・しける/堀河百首」 (2)米をとぐ。[名義抄]

し・みる【染みる・沁みる・浸みる・滲みる】🔗🔉

し・みる [0] 【染みる・沁みる・浸みる・滲みる】 (動マ上一)[文]マ上二 し・む (1)液体が,繊維の間や物の割れ目をつたって広がる。《染・浸・滲》「インクが―・みる紙」「雨が壁に―・みる」「汗の―・みたハンカチ」 〔しみ出る場合は「滲みる」と書くことが多い〕 (2)液体や気体などの刺激で,刺すような痛みを感じる。比喩的にも用いる。《染・沁》「冷たい水が歯に―・みる」「寒さが身に―・みる」「目に―・みるような新緑」 (3)心などに深く感じる。《染・沁》「人の情けが身に―・みる」「骨身に―・みて感じる」 (4)影響を受ける。染まる。「悪習に―・みる」 〔古くは四段活用,中古に入って上二段にも活用し,近世以降は上一段に活用されることが多くなった〕

しん-いん【浸淫】🔗🔉

しん-いん [0] 【浸淫】 (名)スル 次第にしみ込むこと。だんだん進行すること。

しん-がい【浸害】🔗🔉

しん-がい [0] 【浸害】 (名)スル 水びたしにして効用を害すること。

しん-ざい【浸剤】🔗🔉

しん-ざい [0] 【浸剤】 生薬に熱湯を注いで成分を浸出させた飲み薬。キキョウ浸・セネガ浸など。振り出し。

しん-し【浸漬】🔗🔉

しん-し [1] 【浸漬】 (名)スル 次第に浸透していくこと。「已に新事物の為に―せられて/三酔人経綸問答(兆民)」

しん-しゅ【浸種】🔗🔉

しん-しゅ [0] 【浸種】 発芽を容易にするために,播種(ハシユ)する前に種を水に浸して水分を吸わせること。

しん-しゅつ【浸出】🔗🔉

しん-しゅつ [0] 【浸出】 (名)スル 固体を液体の中につけて,その成分を溶かし出すこと。

しんしゅつ-えき【浸出液】🔗🔉

しんしゅつ-えき [4] 【浸出液】 (1)成分を水・アルコールなどで浸出したもの。 (2)鉱石から目的とする金属を抽出する際に用いる処理液。硫酸など。

しん-じゅん【浸潤】🔗🔉

しん-じゅん [0] 【浸潤】 (名)スル (1)液体がしみとおってぬれること。「雨水が―する」 (2)思想などが,人々の間にしみこみ広がること。 (3)〔医〕 炎症や悪性腫瘍(シユヨウ)の発育の場が,隣接する組織中に侵入すること。「肺―」

しん-しょく【浸食・浸蝕】🔗🔉

しん-しょく [0] 【浸食・浸蝕】 (名)スル (1)「侵食」に同じ。 (2)地表が自然現象により削り取られること。雨食・河食・雪食・氷食・風食・波食などがある。「―作用」「風浪に―された断崖(ダンガイ)」

しんしょく-こく【浸食谷】🔗🔉

しんしょく-こく [4][3] 【浸食谷】 河川の流水や氷河の浸食によってできた谷。水食谷。

しんしょく-さよう【浸食作用】🔗🔉

しんしょく-さよう [5] 【浸食作用】 雨水・流水・氷河・風などによって地表面が次第に削られていく作用。 →地形輪廻(チケイリンネ)

しんしょく-へいや【浸食平野】🔗🔉

しんしょく-へいや [5] 【浸食平野】 浸食作用で地形が低平化して形成された平野。成因により準平原・構造平野・ケスタなどに分けられる。例,北ドイツ平原・パリ盆地。 ⇔堆積平野

しん-すい【浸水】🔗🔉

しん-すい [0] 【浸水】 (名)スル 水が入ってくること。洪水などで,水につかること。「床下まで―する」「―家屋」

しん-せき【浸漬】🔗🔉

しん-せき [0] 【浸漬】 液体の中にひたすこと。「―試験」

しん-せん【浸染】🔗🔉

しん-せん [0] 【浸染】 (名)スル 〔「しんぜん」とも〕 (1)液体がしみこんでそまること。 (2)だんだんに物事が浸透すること。「漢語漸く世俗に―し/日本開化小史(卯吉)」 (3)繊維製品を染料の溶液に浸して染める染色法。ひたし染め。

しん-ぜん【浸染】🔗🔉

しん-ぜん [0] 【浸染】 (名)スル ⇒しんせん(浸染)

しん-ぜん【浸漸】🔗🔉

しん-ぜん [0] 【浸漸】 (名)スル (1)ひたりうるおうこと。また,しみこむこと。 (2)しだいに進行すること。浸漬(シンシ)。「卑屈陋劣の風に―せんとす/偽悪醜日本人(雪嶺)」

しん-たん【滲炭・浸炭】🔗🔉

しん-たん [0] 【滲炭・浸炭】 低炭素鋼の表面に炭素成分をしみ込ませるように焼いて硬化させること。炭素むし。はだ焼き。

しん-とう【浸透・滲透】🔗🔉

しん-とう [0] 【浸透・滲透】 (名)スル (1)液体がしみとおること。「雨水が―する」 (2)思想などが,人々の間にしみとおり広がること。「自由の気風が―する」 (3)溶媒の分子のみを通す半透膜を隔てて溶液を接したとき,溶媒の分子が,溶液を薄める方向に膜を通りぬけて拡散する現象。

しんとう-あつ【浸透圧】🔗🔉

しんとう-あつ [3] 【浸透圧】 半透膜を隔てて溶媒と溶液をおいたとき,溶媒の一部が膜を透過して溶液側へ移動することによって平衡に達する。その際に両液の間に生じる圧力差。その大きさは溶液の濃度差と絶対温度に比例する。

しん-にゅう【浸入】🔗🔉

しん-にゅう ―ニフ [0] 【浸入】 (名)スル (建物や土地に)水などがはいりこむこと。「氾濫した川の水が家屋に―する」

しん-れい【浸礼】🔗🔉

しん-れい [0] 【浸礼】 洗礼の一形式で,全身を水に浸して罪を清める儀式。バプテスマ。

しんれい-きょうかい【浸礼教会】🔗🔉

しんれい-きょうかい ―ケウクワイ 【浸礼教会】 ⇒バプテスト教会(キヨウカイ)

つか・る【漬かる・浸かる】🔗🔉

つか・る [0] 【漬かる・浸かる】 (動ラ五[四]) (1)物が液体の中にはいる。ひたる。「水に―・った畳」「(湯ニ)肩まで―・る」 (2)ある状態などにはいりきる。「安楽な生活にどっぷりと―・っている」 (3)漬物が食べられる状態になる。《漬》「たくあんが―・る」 [可能] つかれる

つ・く【漬く・浸く】🔗🔉

つ・く [0] 【漬く・浸く】 ■一■ (動カ五[四]) (1)漬物が熟成してちょうど食べ頃になる。つかる。《漬》「このナスはまだよく―・いていない」 (2)湯・水にひたる。つかる。「広瀬河袖―・くばかり浅きをや/万葉 1381」 〔「漬ける」に対する自動詞〕 ■二■ (動カ下二) ⇒つける

つ・ける【漬ける・浸ける】🔗🔉

つ・ける [0] 【漬ける・浸ける】 (動カ下一)[文]カ下二 つ・く (1)物を液体の中にいれる。ひたす。「水に洗濯物を―・けておく」 (2)野菜や魚・肉などを糠味噌(ヌカミソ)・麹(コウジ)・塩などの中に入れて漬物にする。《漬》「ナスをぬかみそに―・ける」

ひたし-もの【浸し物】🔗🔉

ひたし-もの [0][5] 【浸し物】 ゆでた野菜に醤油・鰹節(カツオブシ)などをかけた料理。おひたし。

ひた・す【浸す】🔗🔉

ひた・す [0][2] 【浸す】 (動サ五[四]) (1)物を液体の中に入れる。「足を小川の水に―・す」「タオルを水に―・して額をぬぐう」 (2)液体で濡らす。「アルコールを―・したガーゼ」「汗におし―・して/源氏(葵)」 [可能] ひたせる

ひた・る【浸る】🔗🔉

ひた・る [0][2] 【浸る】 (動ラ五[四]) (1)物の全体が水や湯の中にはいる。つかる。「肩まで湯に―・る」 (2)ある心理状態・境地にはいりきる。「しばし王侯貴族の気分に―・る」「過去の思い出に―・る」 [可能] ひたれる

しんじゅん【浸潤する】(和英)🔗🔉

しんじゅん【浸潤する】 be saturated;permeate;→英和 infiltrate.→英和

しんしょく【浸食する】(和英)🔗🔉

しんしょく【浸食する】 erode;→英和 corrode;→英和 eat away.浸食作用 erosion.→英和

しんすい【浸水】(和英)🔗🔉

しんすい【浸水】 flood;→英和 inundation.〜する be flooded[inundated];leak (船が).→英和 ‖浸水家屋(地方) flooded houses (districts).床上浸水する be flooded above floor level.

しんとう【浸透】(和英)🔗🔉

しんとう【浸透】 penetration.〜する permeate;→英和 penetrate.→英和

ひたす【浸す】(和英)🔗🔉

ひたす【浸す】 soak[dip].→英和

ひたる【浸る】(和英)🔗🔉

ひたる【浸る】 be soaked;be flooded;indulge(ふける).→英和

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