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か・す【△浸す・×淅す】🔗🔉

か・す【浸す・×淅す】 [動サ四]水にひたす。つける。「秋刈りし室のおしねを思ひ出でて春ぞたなゐに種も―・しける」〈堀河百首〉米を洗う。米をとぐ。〈新撰字鏡〉

しと・む【△浸む】🔗🔉

しと・む【浸む】 [動マ四]水などにつかる。また、水などがしみ込む。ひたる。「水―・まば、三頭(さんづ)の上に乗りかかれ」〈平家・四〉

し・みる【染みる・×沁みる・△浸みる・×滲みる】🔗🔉

し・みる【染みる・×沁みる・浸みる・×滲みる】 [動マ上一]し・む[マ上二]液体や気体が他の物に移りついて、次第に深く広がる。また、にじんで汚れる。しむ。「味が―・みる」「匂いが―・みる」「汗の―・みた下着」液体や気体などの刺激を受けて痛みを感じる。しむ。「消毒薬が傷口に―・みる」「歯に―・みる」心にしみじみと感じる。しむ。「親切が身に―・みる」好ましくない気風の影響を受けて、その傾向をもつようになる。そまる。しむ。「悪習に―・みる」 [用法]しみる・にじむ――「血のしみた(にじんだ)手ぬぐい」「汗のしみた(にじんだ)シャツ」のように、濡れて広がる意では相通じて用いられる。◇「しみる」は液体・気体・におい・味や外部からの刺激などが、内部にまで入りこむことで、「煙が目にしみる」「寒さが身にしみる」「煮物は味がしみるのに時間がかかる」「心にしみる音楽」などという。◇「にじむ」は、その部分から周囲へ広がる、また、内部から表面に出てくる意で、「絵の具の色がにじむ」「落ちた涙で字がにじむ」「涙で街灯がにじんで見える」「涙がにじみ出る」などと用いる。 [下接句]肝に染みる・骨に沁みる・骨身に沁みる・身に沁みる・目に染みる

し・む【△染む・×沁む・△浸む・×滲む】🔗🔉

し・む【染む・×沁む・浸む・×滲む】 [動マ五(四)]染みる」に同じ。「寒さが身に―・む」「花の香は散りにし枝にとまらねどうつらむ袖にあさく―・まめや」〈源・梅枝〉「吹きくる風も身に―・まず」〈平家・五〉色などに染まる。「蓮葉(はちすば)のにごりに―・まぬ心もてなにかは露を玉とあざむく」〈古今・夏〉深く心を寄せる。「我心ながら、いとかく人に―・む事はなきを」〈源・夕顔〉[動マ上二]「し(染)みる」の文語形。[動マ下二]「し(染)める」の文語形。

しん‐ざい【浸剤】🔗🔉

しん‐ざい【浸剤】 細かく切った生薬に熱湯を注ぎ、成分をにじみ出させて服用する薬剤。振り出し薬。

しん‐しゅ【浸種】🔗🔉

しん‐しゅ【浸種】 種子の発芽を促進するために、種子を水に浸すこと。たねひたし。

しん‐しゅつ【浸出】🔗🔉

しん‐しゅつ【浸出】 [名]スル物を液体の中につけたときに、その物質の成分が溶け出ること。また、溶け出させること。「生薬の成分を溶剤に―させる」

しん‐じゅん【浸潤】🔗🔉

しん‐じゅん【浸潤】 [名]スル液体がしみ込んでぬれること。「漏水が―して壁にしみができる」水がしみ込むように、思想・勢力・雰囲気などが広がっていくこと。「生活の合理化が国民に―する」結核菌や癌(がん)細胞などがからだの組織内で増殖してしだいに広まっていくこと。肺浸潤など。

浸潤の譖(そし)り🔗🔉

浸潤の譖(そし)り 《「論語」顔淵から》少しずつ讒言(ざんげん)して徐々に人を陥れること。浸潤の言。

しん‐しょく【浸食・浸×蝕】🔗🔉

しん‐しょく【浸食・浸×蝕】 [名]スル流水・雨水・海水・風・氷河などが地表の岩石や土壌を削り取ること。また、その作用。「波が岩を―する」◆「侵食」とも書く。

しんしょく‐こく【浸食谷】🔗🔉

しんしょく‐こく【浸食谷】 流水や氷河の浸食によってできた谷。河谷の上流部ではV字形で、氷食谷ではU字形。しんしょくだに。

しんしょく‐さよう【浸食作用】🔗🔉

しんしょく‐さよう【浸食作用】 浸食

しんしょく‐へいや【浸食平野】🔗🔉

しんしょく‐へいや【浸食平野】 河川の浸食によって土地が低く平らになってできた平野。

しんしょく‐りんね【浸食輪×廻】‐リンヱ🔗🔉

しんしょく‐りんね【浸食輪×廻】‐リンヱ 地盤の隆起により生じた原地形が、浸食によって険しい山地に変わり、最後に平坦(へいたん)な準平原になる地形の変化。地形輪廻。

しん‐すい【浸水】🔗🔉

しん‐すい【浸水】 [名]スル水につかること。水が入り込むこと。「台風で家が―する」「床上―」

しん‐せん【浸染】🔗🔉

しん‐せん【浸染】 [名]スル《「しんぜん」とも》液体がしみ込んで、それに染まること。浸透して感化されること。また、感化すること。「王政の時より仏道久しく人心に―し」〈田口・日本開化小史〉染料の溶液の中に、織物・織り糸などを浸して染め上げる染色法。→捺染(なつせん)

しん‐ぜん【浸漸】🔗🔉

しん‐ぜん【浸漸】 [名]スルしだいにしみ込むこと。しだいに程度・状態が進むこと。「天下を挙げて卑屈陋劣の風に―せんとす」〈雪嶺・偽悪醜日本人〉

しん‐たん【×滲炭・浸炭】🔗🔉

しん‐たん【×滲炭・浸炭】 鋼鉄材料の表面から炭素をしみ込ませて表面を硬化する方法。

しん‐とう【浸透・×滲透】🔗🔉

しん‐とう【浸透・×滲透】 [名]スル水などが、しみとおること。「雨水が地下に―する」思想・風潮・雰囲気などがしだいに広い範囲に行きわたること。「新しい生活様式が国民に―する」ある液体または気体が、半透膜を通過して、他の液体または気体と混じり合い拡散する現象。

しんとう‐あつ【浸透圧】🔗🔉

しんとう‐あつ【浸透圧】 半透膜を境にして溶液と溶媒とが接触し、浸透の現象が起こるときの両方の圧力の差。溶液の濃度が低い場合には、濃度と絶対温度に比例する。

しん‐にゅう【浸入】‐ニフ🔗🔉

しん‐にゅう【浸入】‐ニフ [名]スル水などが入り込むこと。「船体の割れ目から海水が―する」

しん‐れい【浸礼】🔗🔉

しん‐れい【浸礼】 キリスト教の洗礼の一。全身を水に浸して罪を洗い清める儀式。バプテスマ。

しんれい‐きょうかい【浸礼教会】‐ケウクワイ🔗🔉

しんれい‐きょうかい【浸礼教会】‐ケウクワイ バプテスト教会

つ・く【漬く・△浸く】🔗🔉

つ・く【漬く・浸く】 [動カ五(四)]大量にあふれ出た水にひたる。つかる。「床(ゆか)まで水が―・く」(漬く)漬物に味がしみて、食べごろになる。つかる。「ナスがよく―・いた」[動カ下二]「つ(漬)ける」の文語形。

つ・ける【漬ける・△浸ける】🔗🔉

つ・ける【漬ける・浸ける】 [動カ下一]つ・く[カ下二]水などの中に入れておく。ひたす。「洗濯物を水に―・ける」「豆を一晩―・けておく」(漬ける)漬物につくる。漬物にする。「梅の実を塩で―・ける」「大根を―・ける」 [用法]つける・ひたす――「足を湯につける(ひたす)」「魚を醤油につける(ひたす)」など、液体の中に入れる意では相通じて用いられる。◇「塩につける」「味噌につける」「大根をつける」「白菜をつける」は「つける」だけの用法で、「ひたす」は使わない。◇「布切れにアルコールをひたす」のように液体を含ませることは「つける」とは言わない。◇「ひたす」は液体を染み込ませ、ぬれた状態にすることに重点があり、「つける」は液体やその他のものの中に沈め入れることに重点がある。◇「漬け物」は塩をかけ重しを加えて一定時間そのままにしておくが、「浸し物」は熱湯でさっとゆでるだけである。

ひたし‐もの【浸し物】🔗🔉

ひたし‐もの【浸し物】おひたし」に同じ。

ひた・す【浸す・△漬す】🔗🔉

ひた・す【浸す・漬す】 [動サ五(四)]液体の中につける。また、液体を十分に含ませる。「冷水に足を―・す」「ガーゼを消毒液に―・す」→漬(つ)ける[用法] [可能]ひたせる

ひた・る【浸る・△漬る】🔗🔉

ひた・る【浸る・漬る】 [動ラ五(四)]水などの中に入る。つかる。「温泉に―・る」「床下まで水に―・る」ある状態や心境にはいりきる。「毎日酒に―・る」「喜びに―・る」 [可能]ひたれる

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[音]シン [訓]ひた‐す    ひた‐る    し‐みる    やや    ようやく [部首]水 [総画数]10 [コード]区点    3127      JIS   3F3B      S‐JIS 905A [分類]常用漢字

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