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さき【先】🔗🔉

さき【先】 細長い物の先端。特に、とがった物の先端。 「トンボが指の━に止まる」 「靴の━」 「つま━」 ⇔しり とがった物には、「尖」とも。 進んでいくものの一番前。先頭。 「列の━に立って行進する」 「━を争って飛び出す」 ⇔あとしり ある基準より空間的に前の方。前方。 「目的地を目指して━へ進む」 「技術では一歩━を行く」 「銀行とデパートは目と鼻の━(=すぐ近く)にある」 「玄関━」 展開する物事の、それに続く部分。 「話の━を聞かせてください」 順序で、前のほう。 「名簿の━のほうに彼の名前が出ている」 「お━に失礼します」 《多く上に比較の格助詞「より」を伴って》物事が優先される意を表す。 「初対面では、何よりも挨拶あいさつが━だ」 時間的に、ある基準より以前。特に、現在からあまり遠くない過去。前。 「事情は━にお知らせしたとおりです」 「こんなことは後にも━にも一度しかない」 「転ばぬ━の杖つえ」 「後悔━に立たず」 ⇔あとのち 前」「曩」とも。 時間的に、ある基準より以後。これから。将来。 「━のことは分からない」 「三年━が楽しみだ」 「辞書づくりは━の長い(=長年月を要する)仕事だ」 「お━真っ暗」 「━送り」 「老い━」 動作の及ぶ相手や場所。 「行く━」 「旅行━・取引━」 「━様」 単独用法はまれ。 関連語 大分類‖時‖とき 中分類‖さきほど‖さきほど 大分類‖時‖とき 中分類‖将来‖しょうらい

ぜん【前】🔗🔉

ぜん【前】 ある基準より早い時。(時間的に)まえ。 「━に聞いたこと」 「━半・━夜」 「食━・直━・使用━」 ◇名詞の用法はやや古くて硬い言い方。 一代前にその職にあったこと。特に、前回の選挙に当選し(その職にあっ)たこと。 「斎藤━社長」 「山田次郎、当選、民主━」 「○○太郎━首相」 (造) 正面の方向・場所。 「━進・━面」 「眼━・神━・墓━」 (位置的に)ある基準よりまえ。 「━部・━列」 現在より一つまえ。 「━局長・━世紀」 「紀元前」の略。→紀元前 「━三世紀」 ◆・⇔こう 関連語 大分類‖時‖とき 中分類‖過去‖かこ

まえ【前】マヘ🔗🔉

まえ【前】マヘ 人では、その体・顔・目が向いている、物では物の正面が向いている方向。また、その方向にある場所。 「━を向いて歩く」 「一歩だけ━に出る」 「テレビの━に座る」 「聴衆を━にして語る」 ⇔後ろ 人と向かい合ったとき、相手の領域となる場所。また、物と向かい合ったとき、その物に近いほうの場所。 「父の━に進み出る」 「子供の━でそんなことは慎みなさい」 「皆が見ている━で転んでしまった」 「店の━を自転車が通る」 物の中心部付近より「前」の部分。前方部(分)。また、縦に並んだ列で基準とするものの前部。特に、縦列の最前部。 「衝突して車の━がへこんだ」 「太郎の二人━に花子がいる」 「━の二人は最後まで残れ」 ⇔後ろ 一連の内容をもつもので、基準とするものに先行する部分。 「本文の━に『訳者のことば』がある」 「日本語では修飾語は被修飾語の━に来る」 ⇔後ろ 衣服で、前部を打ち合わせる部分。また、その身体部分。特に、陰部。 「着物の━を合わせる」 「━を隠す」 〔抽象的な事柄に関して〕人の行動が向かう方向(にある場所)。 「幾多の困難が兄弟の━に立ちはだかる」 「危険が彼の━に迫っている」 《多く「…の━」の形で、他人の意を表す語を受けて》体裁や体面を重んじなければならない状況。 「お客の━をつくろう」 《「…の━で(は)」「…の━に(は)」の形で、形式名詞的に》人が直面する、強い支配力をもった状況をいう。 「いかなる人も神の━では平等だ」 「相手の不当な要求の━に屈してはならぬ」 「どうしても死にきれない、この事実の━に彼は項垂うなだれてしまう…北条民雄 基準となる時間より以前の時間。〔今を基準にするときは過去を、過去を基準にするときはさらに過去を、未来を基準にするときはより現在に近い未来を表す〕 「今から三年━の話だ」 「彼女ならもっと━から知っている」 「それは結婚する━のことだった」 ⇔あとのち 未来を基準にして言う「暗くなる(=暗くならない)━に帰る」などでは、肯定と否定の言い方が同義となる。〜ならない内に、の意。 基準となる出来事が起こる以前(特に、直前)の時間。 「乾杯の━に来賓の祝辞がある」 「連休の━に仕事を済ませておく」 「嵐あらしの━の静けさ」 「試合を━にして抱負を述べる」 ⇔あと 順番が基準となるものより早いこと。 「妹が姉より━に面接を済ませた」 「外来患者の━に急患を診る」 ⇔あと 同一の(名称で呼ばれる)ものを比較して、以前の様子や状態をいう。 「━にもましてお美しい」 「今度のより━の事件の方が難しい」 「━の社長は偉大だった」 〔俗〕以前に犯した犯罪。犯罪歴。前科。 「彼には━がある」 《「Aである━にBだ」の形で、形式名詞的に》AよりもさらにBが優先される意を表す。Aである以前にBだ。 「教師である━に一人の人間だ」 〔古〕身分の高い女性の名に添えて敬意を表す語。 「千手せんじゅの━・玉藻たまもの━」 接尾《人数を表す語に付いて》 その人数に相当する食事の量であることを表す。 「三人━を平らげる」 それ相応の価値や内容であることを表す。 「一人いちにん━の職人」 「半人━の仕事しかできない」 ◆「目」の意。

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