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た【田】🔗🔉

た【田】 稲を栽培する耕作地。たんぼ。 「━を耕す」 ◇ふつうは水を引いて水稲栽培する水田をいう。

た【他】🔗🔉

た【他】 別のこと。ほかのこと。 「一つのことに集中し、━を顧みない」 「その━」 「━意・━国」 「排━」 ほかの人。他人。 「━の意見を聞く」 「━殺」 「自━」

た【多】🔗🔉

た【多】 数・量がたくさんあること。 「━とする(=高く評価する)」 「━額・━感・━種・━忙」 「過━・最━」 「━事━端・━情━恨」

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助動 特活型たろ‐○‐た‐た‐(たら)‐○ 完了動作や作用が仕上がり、確定的な状況に至ったことを表す。 「ずいぶん立派になっ━ね」 「もう終わっ━よ」 過去 出来事が生じたり状態が存在したのが現時点より前であることを表す。 「昨年アメリカに旅行しまし━」 の「過去の状態」は、「かつてはこの国は貧しかった(今はそうではない)」のように、変化が生じる前の状態を、変化後の現状と対比して表すのに用いることが多い。また、「この国はずっと貧しかった(現在も最貧国の一つである)」のように、状態変化を前提にしない、過去の持続した状態を表す表現もある。 《形容詞や形容動詞に付いて》以前に感じた感情や感覚を表す。 「アラスカは寒かっ━なあ」 「昨日の舞台は見事だっ━」 は過去にそういう感覚を体験したことを表し、現状には関わらない。 以前から心にあるものごとの実現(想起)を表す。 待っていたことが実現しつつあることを表す。 「あ、バスが来━」 「よし、これで勝っ━」 探していたものの発見を表す。 「あっ、あっ━」 知っていることの確認・想起を表す。 「出発は明日でし━ね」 「お名前は何でし━かね」 「確か今日は会議があっ━な」 《評価を表す語に付いて》過去の出来事に対する評価や感想を表す。 「合格できてよかっ━ね」 「悪かっ━。許してくれ」 「あそこで引いたのがまずかっ━ね」 過去に下した評価ではなく、過去を振り返って下した、現時点での評価を表す。また、「長らくのご乗車、お疲れさまでした」のように、完了する出来事に対する評価を表すこともある。 「昨日は来てくれてありがとうございます/ありがとうございました」は、ともに、過去の出来事に対する現時点の評価(謝意)を表す。「ありがとうございます」は、その場で下された評価である意が強い。これに対し「ありがとうございました」は、「た」によってその評価の対象が過去の出来事であることを表し、これを通じて、謝意がその場で生じたものではなく、以前から抱いているものであることを表す。 「おめでとうございます」に「た」を付けると、めでたい状態が既に終わったとも受け取られ、祝いの言葉としては違和感を与える。「×ご両家の皆様、本日はおめでとうございまし 《終止形で》差し迫った要求・命令を表す。 「さあ、帰っ━、帰っ━」 「おっと待っ━」 《主に連体形で》後句の出来事より以前に起こる意を表す。 「今度会っ━ときに話そう」 「出かけ━後に電話があった」 「聞かれ━としても言わないでね」 《連体修飾語や接続語などの中で》状態の存続動作・作用によって生じた状態や性質の存続を表す。…ている。…てある。 「荷台に大きな荷物を載せ━トラック」 「書類の入っ━かばん」 「雪の積もっ━通り」 「ばかげた話だ」「庭に面した部屋」など、動きと関わらない性質や状態を表すものもある。 事実とはちがうことを想定する意を表す。 「タクシーに乗ってい━なら、今ごろは着いてい━よ」 「こんなはずではなかっ━」 「台風さえ来なければ豊作だっ━」 ◆完了の助動詞「たり」の連体形「たる」から。仮定形「たら」は、助詞として認める。→たら(接助) 動詞および「(よ)う」「まい」「そうだ(伝聞)」を除く助動詞の連用形に付く。ア行・カ行・タ行・ラ行の五段動詞の場合は、「言った・勝った」のように音便形に付く。ガ行・ナ行・バ行・マ行の五段動詞に付くときは、「飛んだ・読んだ」のように濁音化する。

た【太】🔗🔉

た【太】 (造)ふとい。ふといもの。 「根━ねだ・丸━」

た【汰】🔗🔉

た【汰】 (造)良いものと悪いものを選び分ける。 「沙━さた・淘━とうた

だ【駄】🔗🔉

だ【駄】 馬一頭に積める荷物の規定重量を一駄として、荷物の重さを表す単位。一駄は三六貫で、約一三五キログラム。 ◇計量法の基準となるSI単位系外の単位。 (造) 馬に荷を積む。また、その荷物。 「━賃・━馬」 値打ちがない。つまらない。 「━句・━作・━文・━洒落だじゃれ はきもの。 「足━・下━げた・雪━せった

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用例引き A 名詞に付く 私は学生だ・僕は紅茶だ・さあ、仕事だ・ご執着だこと B 文節に付く そこでだ、きみはだね、あす出発してくれ C 文の後に付く 行きたくないだと・知らないよォだ 助動 形動型(だろ)‐だっ・で‐だ‐(な)‐なら‐○ 《「AはB━」「AがB━」の形で》断定AがBという性質を持つ、Aの示すものとBの示すものとが一致する、また、AがBに属するという断定的な判断を表す。 「私は学生━」 「あの人が田中さん━」 「お前が犯人━」 「明日は休み━」 「トラはネコ科の動物━」 多くの場合、BはAの種別に相当するもの(Aが人ならば、Bは人にふさわしい性質や種別)になるが、「僕は紅茶だ」のように、ある範囲の中で最も関わりの強いものを指定して、その意味的な関係は文脈にゆだねる(「紅茶が飲みたい、紅茶を持ってきた、紅茶の研究をしている」など)ことがある。 《終止形で》ある事柄を提示して、行動を促す。 「さあ、仕事━」 「飯━、飯━」 《「お(ご)」+動詞連用形に付いて》軽い尊敬を表す。 「よく来ておくれ━ね」 「今朝はすいぶん早くにお出まし━ね」 「彼女にひどくご執着━こと」 「鶴の間のお客さん、お帰り━よ」 「お…になる(なった、なっている)」の意。→お(御)ご(御) 《「…━と」「…━って」「…━なんて」の形で》不適切と思われる相手の言葉を直接引用して示す。多く、非難・意外などの気持ちがこもる。 「なに、行きたくない━と」 「参加しない━なんて言わないで…」 〔終助詞的に〕 相手への訴えかけを強める。 「そこで━、きみは━ね、あす出発してくれ」 相手を軽くばかにした気持ちを表す。直前の音を長く延ばすことが多い。 「知らないよォ━」 「あっかあんべェ━」 ◆未然形「だろ」は、「だろう」を「だ」+「う」(推量の助動詞)と解釈した場合に立てられる。「だろう」は「だ」と異なり、動詞の終止形に直接接続するので、別語とされることが多い(「来るだろう/×だ」)。→だろう 書き言葉では中立の文体だが、話し言葉では親しい間柄やくだけた場合に使われる。丁寧に言うときは「です」を使う。

だ【打】🔗🔉

だ【打】 (造) たたく。うつ。 「━撃・━倒・━撲」 「殴━・乱━」 野球・テニスなどで、ボールを打つ。 「━順・━点」 「安━・強━」 動詞に添えて語調を整える。 「━開・━算」

だ【妥】🔗🔉

だ【妥】 (造)おだやか。また、座に落ち着く。 「━協・━結・━当」

だ【唾】🔗🔉

だ【唾】 (造) つば。 「━液」 「咳━がいだ つばを吐くように嫌う。 「━棄」

だ【堕】🔗🔉

だ【堕】 (造)おちる。おとす。 「━胎・━落」

だ【惰】🔗🔉

だ【惰】 (造)なまける。だらける。 「━気・━弱・━眠」 「勤━・怠━・遊━・懶━らんだ

たあ🔗🔉

たあ 連語《べらんめえ口調の会話で使って》…は。…とは。 「そんなこ━知らないよ」 「あいつ━一度会ったきりだ」 ◇「こと」や格助詞「と」に副助詞「は」が続いて音が融合したもの。

た‐あい【他愛】🔗🔉

た‐あい【他愛】 自分のことよりもまず他人の利益や幸福を考えること。愛他。利他。 「━主義」

たあい‐な・い【他愛ない】🔗🔉

たあい‐な・い【他愛ない】 たわいない 「他愛」は当て字。

ダーク[dark]🔗🔉

ダーク[dark] 名・形動暗いこと。黒ずんでいること。 「━なイメージ」 「━ブルー」 「━チェンジ(=暗転)」 ⇔ライト

ダーク‐ホース[dark horse]🔗🔉

ダーク‐ホース[dark horse] 競馬で、実力はわからないが予想外の活躍をして勝ち馬になるかも知れない馬。穴馬。 実力はわからないが有力とみなされている競争相手。

ターゲット[target]🔗🔉

ターゲット[target] 標的。まと。 商品などを売り込む対象。 「三〇代の女性に━を絞る」 フェンシングで、得点となる有効命中面。

ターコイズ[turquoise]🔗🔉

ターコイズ[turquoise] トルコ石。 (トルコ石のような)緑がかった明るい青色。 ◇「ターコイズブルー」の略。

ダース🔗🔉

ダース 品物一二個を一組とする数量の単位。 「鉛筆三━」 ◇dozenから。 打」と当てる。

タータン‐チェック[和製 tartan+check]🔗🔉

タータン‐チェック[和製 tartan+check] 赤・緑・黄・黒などの色を使った格子柄の毛織物。また、その格子柄。タータン。

ダーツ[darts]🔗🔉

ダーツ[darts] 洋裁で、布を体に合わせて立体化するために必要な部分を錐すい形に縫いつまむこと。つまみ縫い。また、その部分。 円形の標的に羽のついた短い矢(ダート)を投げ当てて得点を競う室内遊戯。

ダーティー[dirty]🔗🔉

ダーティー[dirty] 形動 汚いさま。よごれている。 道徳的に、けがれているさま。卑劣だ。 「━なイメージ」

ダート[dirt]🔗🔉

ダート[dirt] 競馬で、土と砂を固めてつくった水はけのよい走路。 ◇「ダートコース(dirt course)」の略。

タートルネック[turtleneck]🔗🔉

タートルネック[turtleneck] セーターなどで、首にそって筒状に伸びている襟えり。折り返して着る。とっくり襟。 ◇「タートル」は海亀うみがめの意。

ターニング‐ポイント[turning point]🔗🔉

ターニング‐ポイント[turning point] 変わり目。転換点。分岐点。 「人生の━」

ターバン[turban]🔗🔉

ターバン[turban] インド人やイスラム教徒の男性が頭に巻くスカーフ状の長い布。 を巻いた形の婦人帽。

ダービー[Derby]🔗🔉

ダービー[Derby] 毎年六月上旬、ロンドン郊外のエプソムで行われる、サラブレッド三歳馬による競馬。 ◇創設者ダービーの名に由来する。 日本で、にならって毎年五月の終わりまたは六月の初めに行われる東京優駿ゆうしゅん競走の通称。日本ダービー。 首位争い。 「ハーラー━」 ◇多く他の語と複合して使う。

タービン[turbine]🔗🔉

タービン[turbine] 流体のもつエネルギーを動力に変換する原動機。流体を羽根車に受け、その力で軸を回転させる。水力タービン・蒸気タービン・ガスタービンなど。

ターフ[turf]🔗🔉

ターフ[turf] 芝。芝生。 競馬場で、芝を敷いた走路。芝コース。 ◇「ターフコース(turf course)」の略。

ターボ[turbo]🔗🔉

ターボ[turbo] 内燃機関で、排気ガスを利用してタービンを回転させ、圧縮した空気や混合気をシリンダー内に送り込んで圧力を高める装置。 ◇「ターボチャージャー(turbocharger)」の略。

ターボジェット[turbojet]🔗🔉

ターボジェット[turbojet] 航空機用ジェットエンジンの一つ。前方から取り入れて圧縮した空気に燃料を噴射して燃焼させ、そのガスでタービンを回転させながら排気を後方に噴出して推力を得る。 を使用した航空機。

ターボプロップ[turboprop]🔗🔉

ターボプロップ[turboprop] 航空機用ジェットエンジンの一つ。燃焼ガスでプロペラを回転させて推進力とし、また排気の噴出による反動力も推進力に利用する。 ◇低速・中型の航空機に適する。

ターミナル[terminal]🔗🔉

ターミナル[terminal] 鉄道・バスなどの起点・終点。また、鉄道・バスなどの路線が集中し、発着する所。 「バス━」 空港で、管制塔・通信・税関・サービス部門など種々の施設を備えている建物。 ◇「ターミナルビル」の略。 電池・電気器具などの端子。 コンピューターで、端末。

ターミナル‐ケア[terminal care]🔗🔉

ターミナル‐ケア[terminal care] 末期癌がんなど、終末期患者の苦痛を精神的・肉体的に軽減し、安らかな死を迎えられるように行う医療・介護。医療スタッフだけでなく、家族・カウンセラー・ケースワーカー・宗教家などの協力を必要とする。

ターム[term]🔗🔉

ターム[term] 専門用語。学術用語。術語。 「テクニカル━」

ターメリック[turmeric]🔗🔉

ターメリック[turmeric] ウコンの根茎を乾燥した黄色の香辛料。カレー粉・たくあん漬などの着色料として用いるほか、染料にもする。

ダーリン[darling]🔗🔉

ダーリン[darling] 最愛の人。いとしい人。 ◇恋人・夫婦間で、相手に呼びかけるときなどに使う。

タール[tar]🔗🔉

タール[tar] 木材・石炭などを乾留したときに得られる、黒色または黒褐色のねばねばした油状液体。コールタール・木タール・石油タールなど。

ターン[turn]🔗🔉

ターン[turn] 名・自サ変 回転すること。また、向きを変えること。 「U━」 水泳で、折り返すこと。 「最初の五〇メートルを━する」

ターンオーバー[turnover]🔗🔉

ターンオーバー[turnover] バスケットボールやアメリカンフットボールなどで、ボールを相手に奪われて攻守が入れ替わること。 皮膚ひふの表皮組織が入れ替わること。 両面を焼いた目玉焼き。 ⇔サニーサイドアップ

ターンテーブル[turntable]🔗🔉

ターンテーブル[turntable] レコードプレーヤーで、レコードをのせて一定速度で回転する円盤。 機関車や自動車などを乗せて向きを変える回転装置。転車台。

たい🔗🔉

たい他意たい(助動)退

たい【鯛】タヒ🔗🔉

たい【鯛】タヒ 体は平たい楕円だえん形で、多くは淡紅色のタイ科の海水魚の総称。マダイ・キダイ(レンコダイ)・チダイ・クロダイなどがあるが、特に、マダイをさす。姿が美しく、美味であることから魚類の王とされ、またその名が「めでたい」に通じることから、尾頭つきで祝い膳などに用いられる。不飽和脂肪酸が少ないので、多少古くなっても味が落ちにくい。 「腐っても━」 「海老えびで━を釣る」 ◇アマダイ・イシダイ・キンメダイ・フエフキダイなど、タイと名のつく魚は日本近海だけでも二〇〇種を越えるが、うちタイ科に分類されるのは十数種に過ぎない。

たい【体】🔗🔉

たい【体】 身体。からだ。 「━をかわす」 「━育・━重」 「人━」 すがた。ありさま。てい。 「論文の━をなしていない」 「固━・書━・立━」 本体。実体。 「名は━を表す」 (造)神体・仏像・遺体などを数える語。 「三━の仏像」 體(「体」「體」は本来別字。「体ホン」は粗末、「體」はからだ。「躰」は「體」の俗字)

たい【対】🔗🔉

たい【対】 向かい合うこと。 「━で話をする」 「━岸・━座・━面」 対等であること。 「━で勝負をする」 ことばが対語ついご・反対語の関係にあること。 (造) 相手に向かう。また、敵として相手に向かう。 「━日(=日本に対する)政策」 「━自然の戦い」 「━抗・━立」 「反━」 「A対B」の形で、対立や対戦の組み合わせを表す。「現職━新人の争い」「横綱━大関の相撲」 比較のために向かい合う。 「━照・━比」 二つの数の間にはさんで、比率や得点を比べる意を表す。「六━四の割合」「三━二で紅組の勝ち」

たい【隊】🔗🔉

たい【隊】 ある目的のために組織された人の集団。また、その集団の並び方。 「━を組む」 「━員・━列」 「楽━・探検━・登山━」 兵士で組織された集団。 「艦━・部━・連━」

た‐い【他意】🔗🔉

た‐い【他意】 ほかの考え。心中に隠された別の意図。 「それきりの話で━はない」

たい🔗🔉

たい 助動 形型たかろ‐たかっ・たく‐たい‐たい‐たけれ‐○《動詞および助動詞「(さ)せる」、助動詞「(ら)れる」の連用形に付いて》希望を表す。 そうすること、そうあることを希望する意を表す。 「早く帰り━」 「何をし━の?」 「行き━人は手を挙げて下さい」 「気にいられ━と努力する」 「何とか母校に優勝させ━」 「粗餐そさんを差し上げたく御案内申し上げます」 「みんなに好かれる人であり━」 〜ヲをとる動詞に「たい」が付く場合、〜ガとなることがある。「水が(=を)飲み━」「詳しい事情が(=を)知り━」「あの岩壁が(=を)登り━の?」 主語には、で示した場合を除いて、意図を持つものをとる。意図的に行う行為や状態維持に限られる。主語が無生物の「家[試験]がある」は「…たい」を付けられないが、主語の意図による状態維持の場合は、「(私は)健康でありたい」のように「…たい」が付けられる。 可能を表す動詞に直接「たい」を付けることはできない。「なる」や「いる」を介して続ける。「×(私は英語が)出来たい→出来るようになりたい」「×(私はあなたといつまでも)会えたい→会える状態でいたい」→「出来る」の注意 感情や思いを表す名詞を修飾する場合は、「という」や「との」を付けるほうが自然(「見たいという気持ちになった」)。報道などで見られる「政府は…を進めたい考えだ」も、「進めたいという[との]考え」のほうが自然な言い方。 《「てもらい━」「(て)いただき━」「願い━」「(ら)れ━」「下され━」などの形で》自分以外の人がそうするように希望する意を表す。…して欲しい。 「この本を読んでもらい━」 「ご了承願い━」 「次ページを参照され━」 「ご容赦下されたくお願い申し上げます」 ◇「てもらいたい」以外は、敬意を示すべき相手への希望。また、「(ら)れたい」や「下されたい」は、やや古風な言い方。 ◆文語形は「たし」。 度い」とも当てた。 「早く帰りたい。」のような「たい」で言い切る形では、話し手の希望を表す。「行きたい人」のような連体修飾、「君も行きたいか?」のような疑問、「彼も行きたいらしい/行きたいそうだ(×彼も行きたい)」のように「らしい」「ようだ」「そうだ」などが付いた表現では、自分以外の希望を表す。「のだ」を付けた場合には人称の制限はなくなる。「私/彼は行きたいのだ」 「〜を祈りたい」「〜を期待したい」など、事柄の成就を願う動詞に付く場合は、そのような精神作用を行うことではなく、事柄が成就することへの希望を表す。 の用法以外にも、自分と相手の共同で成立する事柄に「たい」を付けて自分の希望を示すことで、相手への依頼を間接的に表すことがある。「この件について相談したい」「月曜日にお目にかかりたい」 「て欲しい」も自分の希望を表すが、「たい」が自らの行動や状態についての希望を表すのに対し、「て欲しい」は、他にあつらえ願うことを表す。「私は彼に謝りたい」は「私が彼に謝ること」を希望するのに対し、「私は彼に謝って欲しい」は「彼が私(あるいは他人)に謝ること」を希望することを表す。「たい」は敬意の面を除けば「て欲しい」と同様の意味を表す。 敬意表現や依頼表現を省略して、連用形「…たく。」で止める形は、要求を一方的に伝え、お願いの気持ちを示さない失礼な表現だと受け取られることもある。「二時から打ち合わせをしたく(どうか時間の都合をつけてください)。」

たい【大】🔗🔉

たい【大】 (造) おおきい。すぐれた。 「━家・━会・━国・━作・━樹・━成」 数や量が多い。 「━金・━差・━衆・━量」 最高位である。 「━使・━将・━老」 重要である。 「━切・━任」 相手への敬意を表す。 「━兄」 おおよそ。 「━意・━概・━抵」

たい【太】🔗🔉

たい【太】 (造) きわめて大きい。 「━鼓・━洋・━陽」 はなはだしい。 「━古・━平」 おおもと。第一番の。 「━初・━祖」 最も尊い。最も上位の。 「━公・━守・━閤たいこう

たい【待】🔗🔉

たい【待】 (造) まつ。まちうける。 「━機・━避・━望」 「期━」 もてなす。 「━遇」 「招━・接━・優━」

たい【怠】🔗🔉

たい【怠】 (造)なまける。 「━惰・━納・━慢」 「けんたい

たい【耐】🔗🔉

たい【耐】 (造)たえる。もちこたえる。 「━寒・━久・━熱」 「忍━」

たい【胎】🔗🔉

たい【胎】 (造) 母の体内に子がやどること。また、その子。 「━教・━児」 「受━・堕━」 母体の、子をやどす所。 「━内・━盤」 物事の起こるもと。 「禍━」

たい【退】🔗🔉

たい【退】 (造) あとへさがる。しりぞく。去る。 「━院・━化・━散・━出」 「辞━・早━・撤━」 しりぞける。 「━治」 「撃━」 身を引く。やめる。 「━位・━会・━学・━職」 「引━・脱━・中━」 おとろえる。 「━屈」 「衰━」

たい【帯】🔗🔉

たい【帯】 (造) おび。また、おび状のもの。 「眼━・靱━じんたい・声━・包━」 身につける。おびる。 「━電・━刀」 「携━」 そばに伴う。行動をともにする。 「妻━・世━・連━」 ある範囲の地域。 「一━・亜熱━・針葉樹林━」

たい【泰】🔗🔉

たい【泰】 (造) ゆったりしている。やすらか。 「━然・━平」 「安━」 はなはだしい。 「━西」 「泰国(=タイ王国)」の略。 「日━」

たい【堆】🔗🔉

たい【堆】 (造)高く積み上げる。 「━積・━肥」

たい【袋】🔗🔉

たい【袋】 (造)ふくろ。 「郵━」 「有━類」

たい【逮】🔗🔉

たい【逮】 (造) 及ぶ。とどく。 「━夜」 追ってとらえる。 「━捕」

たい【替】🔗🔉

たい【替】 (造)入れかわる。とりかえる。 「交━・代━」

たい【貸】🔗🔉

たい【貸】 (造)かす。 「━借・━与」 「賃━」

たい【滞】🔗🔉

たい【滞】 (造) 一か所にとどまる。 「━空・━在」 一か所にとどまって進まない。とどこおる。 「━積・━納」 「延━・渋━・停━」

たい【態】🔗🔉

たい【態】 (造)かたち。すがた。また、ようす。ありさま。 「━勢・━度」 「悪━・事━・状━・生━」

たい【頽】🔗🔉

たい【頽】 (造)くずれる。おとろえる。 「━唐・━廃」 「衰━」

たい【戴】🔗🔉

たい【戴】 (造) 頭の上にのせる。 「━冠」 「不━天ふぐたいてん ありがたくもらう。おしいただく。 「頂━ちょうだい

タイ[tie]🔗🔉

タイ[tie] 「ネクタイ」の略。→ネクタイ 「アスコット━」 競技・試合などで、得点や記録が相手チームまたは他の競技者と等しいこと。 楽譜で、同じ高さの二音符を結ぶ弧線。両音符を一音として続けて演奏する。

だい【大】🔗🔉

だい【大】 大きいこと。大きいもの。 「声を━にする」 「━問題・━ピンチ」 「巨━・絶━」 「大の月」の略。→大の月 ◆⇔ (造) すぐれている。また、位が高い。 「━臣・━僧正・━選手」 「偉━」 《名詞に付いて》ほぼそれくらいの大きさである。 「実物━の見本」 「葉書━の紙」 「大学」の略。→大学 「短━・国立━」 ◆→「おお(大)」のコラム 関連語 大分類‖物事の性質‖ものごとのせいしつ 中分類‖大きい‖おおきい

だい【代】🔗🔉

だい【代】 家長・主人などがその地位にある期間。世代。 「━が代わる」 「初━・先━・歴━」 「三━将軍家光」 物品や手間などの対価として払う金銭。代金。 「お━はあとで結構」 「花━・修理━・ガソリン━」 歴史学や地質学で、一定の期間。年代。 「古━・古生━・新生━」 接尾時代や年齢の範囲を表す。 「昭和五〇年━」 「三〇━の男性」 「台」とも。 (造)代わる。代わって行う。 「━作・━書・━表」 「総━」

だい【台】🔗🔉

だい【台】 物をのせたり人がのったりする平たいもの。 「踏み━」 「━座」 「縁━・鏡━」 接尾数量のおおよその範囲を表す。 「三千円━」 「二〇━の女性」 ◇「代」に通じる。 (造) 見晴らしのきくところ。高い建物。 「━地」 「高━・灯━・天文━」 基礎・もとになるもの。 「━紙・━帳・━本」 車・機械などを数える語。 「三━の車」 「印刷機二━」 (手紙などで)相手に対する敬意を表す。 「貴━・尊━」 ◆「臺」の新字体として「台」が使われるが、もともと別字。「臺」は、壇・高殿の意で、「灯台」「番台」などは本来「臺」。「台」は本来喜ぶ意。「天台宗」などの旧字体表記に「臺」は使わない。

だい【題】🔗🔉

だい【題】 作品のテーマや思想を(短い)ことばで表すもの。表題。題名。タイトル。 「━を付ける」 「━字」 「副━」 短歌・俳句などで、それをよみこむように決められたことば。 「新春句会の━は『雪』だ」 「お━を頂く」 「━詠」 (造) 解決すべき問題。 「課━・宿━・例━」 書き付ける。 「━画・━壁」

だい【第】🔗🔉

だい【第】 接頭《数を表す語の上に付いて》その順番・順位であることを表す。 「━一回」 「━二位」 「━三の問題点」 ◇「第一日目」「第二回目」など「第…目」は重言でやや冗長だが、慣用で広く使う。 (造) 物事の順序。 「式次━」 試験。 「及━・落━」 ◇中国の官吏登用試験の意から。

だ‐い🔗🔉

だ‐い 連語 《疑問を表す語とともに使って》質問に親しみの気持ちを添える。 「あの人は誰━?」 「何をしてるん━?」 断定の語気を強める。 「そんなのうそ━」 「お兄ちゃんがいけないん━」 ◇多くは子供が使う。 ◆断定の助動詞「だ」+終助詞「い」。

たい‐あたり【体当たり】🔗🔉

たい‐あたり【体当たり】 名・自サ変 自分の体を相手にぶつけること。 「敵に━する」 「━を食う」 捨て身になって物事をすること。 「━の演技」

たい‐あつ【耐圧】🔗🔉

たい‐あつ【耐圧】 圧力にたえること。 「━力」

タイ‐アップ[tie-up]🔗🔉

タイ‐アップ[tie-up] 名・自サ変協力・提携して物事を行うこと。 「経験豊富な企業と━する」

ダイアリー[diary]🔗🔉

ダイアリー[diary] 日記。日誌。日記帳。

ダイアル[dial]🔗🔉

ダイアル[dial] ダイヤル

ダイアローグ[dialogue]🔗🔉

ダイアローグ[dialogue] 対話。問答。特に、演劇・小説などの対話の部分。 ⇔モノローグ

たい‐あん【大安】🔗🔉

たい‐あん【大安】 六曜の一つ。万事によいとされる日。大安日にち。だいあん。 「━吉日きちじつきつじつきちにち

たい‐あん【対案】🔗🔉

たい‐あん【対案】 ある提案に対して示す別の案。 関連語 大分類‖計画‖けいかく 中分類‖‖あん

だい‐あん【代案】🔗🔉

だい‐あん【代案】 ある案に代わって出す案。 関連語 大分類‖計画‖けいかく 中分類‖‖あん

たい‐い【大尉】━ヰ🔗🔉

たい‐い【大尉】━ヰ 軍隊の階級の一つ。尉官の最上位。少佐の下、中尉の上にあたる。 ◇旧日本海軍では「だいい」といった。自衛隊では一尉。

たい‐い【大意】🔗🔉

たい‐い【大意】 おおよその意味。大体の趣旨。

たい‐い【体位】━ヰ🔗🔉

たい‐い【体位】━ヰ 体格・健康状態・運動能力などから総合的にとらえた、身体の発育・発達の程度。 物事をするときの体の位置や姿勢。

たい‐い【退位】━ヰ🔗🔉

たい‐い【退位】━ヰ 名・自サ変帝王・皇帝などがその位をしりぞくこと。 「国王が━する」

だい‐い【題意】🔗🔉

だい‐い【題意】 詩歌などの題の意味するところ。 出題のねらい。

たい‐いく【体育】🔗🔉

たい‐いく【体育】 知育・徳育に対し、スポーツ・体操などの運動を通して身体の健全な発達を促し、運動能力や健康な生活を営む能力を養うことを目的とする教育。 を行う、学校の教科名。 ◆「たいく」は誤り。

たいいく‐かい【体育会】━クヮイ🔗🔉

たいいく‐かい【体育会】━クヮイ 大学で、運動部が組織する会。 ◇運動部に属する学生の気質や雰囲気などを「体育会系」という。「━系の男性」

たいいく‐かん【体育館】━クヮン🔗🔉

たいいく‐かん【体育館】━クヮン 屋内で運動競技を行うための建物。屋内運動場。

たいいく‐の‐ひ【体育の日】🔗🔉

たいいく‐の‐ひ【体育の日】 国民の祝日の一つ。スポーツに親しみ、健康な心身をつちかうことを目的とする。十月の第二月曜日。 ◇もと、十月十日。一九六四(昭和三九)年のオリンピック東京大会の開会日を記念して六六年に制定された。

だい‐いち【第一】🔗🔉

だい‐いち【第一】 いちばん初め。 「━の問題」 もっとも大切なこと。 「健康が━だ」 まず。何よりも。 「━君には関係ない」

だいいち‐いんしょう【第一印象】━インシャウ🔗🔉

だいいち‐いんしょう【第一印象】━インシャウ 人や物事に接したとき最初に受ける印象。

だいいち‐ぎ【第一義】🔗🔉

だいいち‐ぎ【第一義】 最も重要な根本的な意義。また、最も価値のある大切なこと。

だいいちじ‐さんぎょう【第一次産業】━サンゲフ🔗🔉

だいいちじ‐さんぎょう【第一次産業】━サンゲフ イギリスの経済学者コーリンクラークによる産業分類の一つ。原材料・食糧などの生産にかかわる産業。農業・林業・水産業・牧畜業など。一次産業。

だいいちにん‐しゃ【第一人者】🔗🔉

だいいちにん‐しゃ【第一人者】 ある社会や分野で最もすぐれている人。 「各界の━が顔をそろえる」

だいいち‐にんしょう【第一人称】🔗🔉

だいいち‐にんしょう【第一人称】 一人称

ダイヤモンド[diamond]🔗🔉

ダイヤモンド[diamond] 炭素の同素体の一つ。純粋なものは無色透明の結晶で、天然の鉱物中最も硬い。屈折率が大きく、美しい光沢をもつので最高の宝石として珍重される。研磨材・切削工具など、工業用としても利用される。金剛石。ダイヤ。 ◇四月の誕生石。 野球場の内野のこと。 ◆「ダイアモンド」とも。

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