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かた【方】🔗🔉

かた【方】 他人を高めていう語。 「あの━は素敵な━です」 「次の━どうぞ」 ◇「北の方」のように、居所の方角を示すことによって間接的に貴人をさしたことから。 「お一方ひとかた」「お二方ふたかた」「お三方さんかた」の形で、人を数えるのにも使う。四人以上には使わない。 「○○の人」「○○者[○○人・○○員・○○家]」など人を表す語の敬語表現として使う(カナダの方・関係者の方・推薦人の方・職員の方・陶芸家の方)。複数の場合は、「かたがた(方々)」という。 方向。方角。 「東の━を見やる」 《下に否定表現を伴って》方法。手段。 「せん━なし」 「言わん━なし」 「憤懣ふんまんやる━なし」 ◆は古風な言い方。 (造) 《動詞の連用形に付いて》そのことをする方法・手段。また、そのようす・ありさま。 「行き━がわからない」 「ひどい言い━だ」 《動詞の連用形や動作性の漢語名詞に付いて》…することの意を表す。 「調査━を依頼する」 「撃ち━やめ」 《名詞に付いて》その方面を担当する係である意を表す。 「囃子はやし━・会計━」 《名詞に付いて》二つあるものの一方の側。 「母━の親戚」 「豊臣━・相手━」 《氏名に付いて》その人の家などに寄宿している意を表す。 「山田一郎━鈴木一行」 おおよその時間。その時分。 「夜明け━・暮れ━」 おおよその割合・程度を表す。 「八割━完成した」 ◆は、連濁して「がた」とも。 関連語 大分類‖人‖ひと 中分類‖人間‖にんげん

片が付・く🔗🔉

片が付・く 物事の決着がつく。落着する。 「遺産争い[仕事]の━」 「片」は「方」とも書く。

片を付・ける🔗🔉

片を付・ける 物事の決着をつける。 「片」は「方」とも書く。

がた【方】🔗🔉

がた【方】 接尾《人を表す語に付いて》複数の人を敬意を込めて表す。 「皆様━・先生━・あなた━」

かた‐がた【方方】🔗🔉

かた‐がた【方方】 「人々」の尊敬語。 「お集まりの━に申し上げます」 関連語 大分類‖人‖ひと 中分類‖人々‖ひとびと

た‐ずき【方便活計━ヅキ🔗🔉

た‐ずき【方便活計━ヅキ 生活の手段。生計。たつき。 現代仮名遣いでは「たづき」も許容。

た‐つき【方便生計🔗🔉

た‐つき【方便生計 たずき 「━に苦しみて、きょうの日の食なかりし折

はこ‐ぶね【箱船・方舟】🔗🔉

はこ‐ぶね【箱船・方舟】 方形の船。 「ノアの━」

ほう【方】ハウ🔗🔉

ほう【方】ハウ 方向。方角。また、その方向にある場所。 「西の━に進む」 「僕の━を見る」 「池の━まで行く」 〔抽象的に〕物事のおもむく方向。 「国会は解散の━へと向かう」 いくつかある区分けのうちの一つ。特に、対比するもののうちの一つ。 「家事の━にまで手が回らない」 「改革派の━につく」 「演説は得意だが書く━は苦手だ」 物事をぼかしていったり遠回しにいったりする。多く、ぼかすことで慎み深い気持ちを表す。 「金融の━に勤めています」 「お仕事の━は順調ですか」 「おつりの方は二三〇円です」「〔コーヒーだけを注文した客に〕コーヒーの方をお持ちしました」など、ぼかす必要のない場面や、対比するものがない場合に使うのは適切でない。 《「…━だ」の形で、連体修飾句を受けて》どちらかというとその部類に属する意を表す。 「背は高い━だ」 「これだけできれば上出来の━だ」 《「…━がいい」「…━が宜よろしい」の形で》適当である意を表す。また、勧め・提案を表す。 「予備知識があった━がいい」 「あまり期待しない━がいい」 「行くなら新幹線の━がいい」 ◆は、かな書きも多い。 「ほお」と書くのは誤り。「×見たほおがいい」

ほう‐い【方位】ハウヰ🔗🔉

ほう‐い【方位】ハウヰ 東西南北の四方向を基準として定めた方角。一般に、八方位・一六方位・三二方位などに区分する。 易で、吉凶を表す方角。それぞれの方向に陰陽・十干十二支・八卦などを配したもの。恵方えほう・金神こんじん・鬼門などの類。

ほう‐えん【方円】ハウヱン🔗🔉

ほう‐えん【方円】ハウヱン 方形と円形。四角と丸。 「水は━の器に従う」

ほうかい‐せき【方解石】ハウカイ━🔗🔉

ほうかい‐せき【方解石】ハウカイ━ 炭酸カルシウムを主成分とする鉱物。無色または白色で、ガラス光沢がある。たたくと菱面りょうめん体(=菱形の平面で囲まれている六面体)に割れやすい。

ほう‐がく【方角】ハウ━🔗🔉

ほう‐がく【方角】ハウ━ 東西南北で規定される向き。 「太陽が昇る━」 「駅は反対の━です」 「方向」は前後左右上下斜めなどを含んで広くいう。 話などが向かうところ。方向。方面。 「思わぬ━へ話が進む」 見当。 「━違い」

ほうがん‐し【方眼紙】ハウガン━🔗🔉

ほうがん‐し【方眼紙】ハウガン━ 直角に交わる縦横の線を等間隔に引き、多数の細かい方形を表した用紙。グラフ・見取り図・設計図などを描くのに用いる。セクションペーパー。

ほう‐けい【方形】ハウ━🔗🔉

ほう‐けい【方形】ハウ━ 四角形。 「━の皿」 「正━」

ほう‐げん【方言】ハウ━🔗🔉

ほう‐げん【方言】ハウ━ 特定の地域社会で使われることば。一つの国語が地域によって異なる音韻・語彙・語法をもつとき、それぞれの地域の言語体系をいう。 「九州[関西]━」 標準語・共通語に対して、特定の地域で使われる発音・用語・語法。なまり。俚言りげん。 ⇔標準語共通語

ほう‐こう【方向】ハウカウ🔗🔉

ほう‐こう【方向】ハウカウ ものが向いたり進んだりする方。 「南に━を変える」 「電気はマイナスからプラスの━に流れる」 「━感覚」 「進行━」 「方角」は主に東西南北で規定される向きをいい、「方向」は前後左右上下斜めなどを含んで向きを広くとらえていう。 意思や行動が向かうところ。めあて。方針。 「卒業後の━が決まる」 「妥結の━で話がまとまる」

ほうこう‐おんち【方向音痴】ハウカウ━🔗🔉

ほうこう‐おんち【方向音痴】ハウカウ━ すぐに道を間違えるなど、方向に対する感覚が鈍いこと。また、その人。

ほうこう‐たんちき【方向探知器・方向探知機】ハウカウ━🔗🔉

ほうこう‐たんちき【方向探知器・方向探知機】ハウカウ━ 指向性の強い受信アンテナを回転させ、電波の進んで来る方向を測定する装置。飛行機や船舶がその位置などを知るために用いる。方位測定器。

ほう‐こん【方今】ハウ━🔗🔉

ほう‐こん【方今】ハウ━ ちょうど今。ただ今。現今。 「━の世相」 ◇副詞的にも使う。

ほう‐さく【方策】ハウ━🔗🔉

ほう‐さく【方策】ハウ━ 物事を処理するための手段・方法。 「━が尽きる」

ほう‐しき【方式】ハウ━🔗🔉

ほう‐しき【方式】ハウ━ ある一定のやり方・形式・手続き。 「新しい━を採用する」

ほう‐じゅつ【方術】ハウ━🔗🔉

ほう‐じゅつ【方術】ハウ━ 方法。手だて。 仙人が使う不思議な術。神仙術。法術。 「━士」

ほう‐じょう【方丈】ハウヂャウ🔗🔉

ほう‐じょう【方丈】ハウヂャウ 一丈(=約三・〇三メートル)四方。四畳半ほどの広さ。また、その広さの部屋や建物。 「━の間」 寺で、住職の居室。また、住職。

ほう‐しん【方針】ハウ━🔗🔉

ほう‐しん【方針】ハウ━ 物事を行うときの、めざす方向や原則。 「政策の━を決める」 「基本[教育]━」 ◇方位を指し示す磁石の針の意から。

ほう‐じん【方陣】ハウヂン🔗🔉

ほう‐じん【方陣】ハウヂン 兵士を四角形に並べた陣立て。方形の陣。 いくつかの数字を正方形に並べ、縦・横・斜めの和がいずれも等しくなるようにしたもの。魔方陣。

ほう‐ず【方図】ハウヅ🔗🔉

ほう‐ず【方図】ハウヅ 物事の限り。際限。きり。 「━もないことを言う」

ほう‐すん【方寸】ハウ━🔗🔉

ほう‐すん【方寸】ハウ━ 一寸(=約三・〇三センチメートル)四方。きわめて狭い所をいう。 「━の地」 心。心の中。胸中。 「去就は我が━にあり」

ほう‐せい【方正】ハウ━🔗🔉

ほう‐せい【方正】ハウ━ 名・形動心の持ち方や行いが正しいこと。 「品行━な/の人」

ほうてい‐しき【方程式】ハウテイ━🔗🔉

ほうてい‐しき【方程式】ハウテイ━ 未知数を含み、その未知数にある特定の値を入れたときにだけ成立する等式。 「連立━」 ◇その特定の値を根こん(または解)という。 比喩的に、未知の問題を解決するための方法論。 「成功への━を模索する」 「勝利の━(=公式)を手中にする」

ほう‐と【方途】ハウ━🔗🔉

ほう‐と【方途】ハウ━ とるべき方法。手段。てだて。 「━を見出す」

ほう‐べん【方便】ハウ━🔗🔉

ほう‐べん【方便】ハウ━ 仏教で、衆生を真の教えに導くために用いる仮の手段。 ある目的を達するために用いる便宜的な手段。 「うそも━」

ほう‐ほう【方法】ハウハフ🔗🔉

ほう‐ほう【方法】ハウハフ 目的を達成するためのやり方。手だて。 「会社再建の━を考える」 「━上に問題がある」 「手段」と似るが、「方法」は抽象的な考え方や手順に、「手段」は具体的な手だてに重点がある。「連絡の方法/手段」では、主に前者は「誰が・いつ・どのように」など連絡のしかたの全般を、後者は「電話・手紙・直接会う」などの具体策を問題にしていう。

ほう‐ぼう【方方】ハウバウ🔗🔉

ほう‐ぼう【方方】ハウバウ いろいろな方面。あちこちの場所。 「━の社寺を訪ねる」 「━に手を回す」 関連語 大分類‖所‖ところ 中分類‖あちこち‖あちこち

ほうほう‐ろん【方法論】ハウハフ━🔗🔉

ほうほう‐ろん【方法論】ハウハフ━ 哲学で、学問の研究方法を論理的に考察し、真理を得るための合理的な過程を探究する分野。

ほう‐めん【方面】ハウ━🔗🔉

ほう‐めん【方面】ハウ━ その方向。また、そのあたり。 「台風が九州━に近づく」 ある分野・領域。 「法律の━にくわしい」

ほう‐りゃく【方略】ハウ━🔗🔉

ほう‐りゃく【方略】ハウ━ はかりごと。計略。

まさ‐に【正に】🔗🔉

まさ‐に【正に】 疑いのないさま。まちがいなく。確かに。 「━名言だ」 「━その通り」 「━千載一遇のチャンスだ」 当に」とも。 ぴったりあてはまるさま。ちょうど。 「芳紀━一八歳」 あることが起こる、または、行われる直前であるさま。 「━沈もうとする太陽」 「物語は━佳境に入らんとしている」 ◇漢文の訓読「まさに…んとす」から。 将に」「方に」とも。 そうするのが当然であるさま。 「客への態度は━そうあるべきだ」 ◇漢文の訓読「まさに…べし」から。 当に」とも。

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