【誠】 13画　言部　［六年］ 区点=3231　16進=403F　シフトJIS=90BD 《常用音訓》セイ／まこと 《音読み》　セイ／ジョウ（ジャウ）〈chng〉 《訓読み》　まこと／まことにする（まことにす）／まことに 《名付け》　あき・あきら・かね・さと・さね・しげ・すみ・たか・たかし・たね・とも・なが・なり・なる・のぶ・のり・まこと・まさ・み・もと・よし 《意味》 ｛名｝まこと。うそのない心。また、ごまかしのない言行。▽訓は「真事（まこと）」の意。〈類義語〉→真。「推誠＝誠ヲ推ス」「誠者天之道也＝誠ナルモノハ天ノ道ナリ」〔→中庸〕 セイナリ｛形｝まこと。かけめやごまかしのない。真実の。「誠心誠意」「誠哉是言也＝誠ナルカナ、コノ言ヤ」〔→論語〕 ｛動｝まことにする（マコトニス）。ごまかしのない状態にする。かけめのないものにしあげる。「誠之者人之道也＝コレヲ誠ニスルハ人ノ道ナリ」〔→中庸〕 ｛副｝まことに。ほんとうに。まったく。「誠如是也＝誠ニカクノゴトキナリ」〔→孟子〕 《解字》 会意兼形声。成セイは「戈（ほこ）＋音符丁（とんとうつ）」からなり、道具でとんとんとうち固めて城壁をつくること。かけめなくまとまるの意を含む。誠は「言＋音符成」で、かけめない言行。→成 《単語家族》 城（かけめなく固めたしろ）成（かけめなくまとまる）などと同系。 《類義》 →信 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

【誠心】 セイシン 偽りがない真実の心。真心。まこと。「誠心守仁則形＝誠心モテ仁ヲ守レバスナハチ形ル」〔→荀子〕

【誠切】 セイセツ 真心があって親切なこと。〈類義語〉忠切。

【誠至】 セイシ 態度に偽りがなく、まじめである。真心。〈類義語〉至誠。

【誠壱】 セイイツ 心に偽りがないこと。また、純粋で偽りのない心。『誠一セイイツ』「此皆誠壱之所致＝コレミナ誠壱ノ致ス所」〔→史記〕

【誠実】 セイジツ 偽りがなくまじめなこと。

【誠直】 セイチョク 誠実でまっすぐなこと。『誠正セイセイ』

【誠信】 セイシン 偽りのない心。真心。「端愨タンカク誠信」〔→荀子〕偽りがなく誠実である。

【誠荘】 セイソウ 偽りがなくきちんと整っている。

【誠悃】 セイコン 真心。『誠懇セイコン』〈類義語〉悃誠コンセイ。

【誠烈】 セイレツ 誠実で操がかたい。

【誠情】 セイジョウ 偽りのない心。まことの心。

【誠款】 セイカン うそや、かけめのない真心。

【誠敬】 セイケイ 誠実で、つつしみうやまうこと。

【誠惶誠恐】 セイコウセイキョウ このうえなくおそれかしこまる。身分の高い人に意見を述べるときに用いることば。〔→曹植〕

【誠意】 セイイ 私欲や偽りの気持ちを持たず、正直に物事に対する心。真心。誠心。イヲマコトニス心に偽りをもたず、誠一な状態にする。▽「大学」の「欲正其心者、先誠其意＝其ノ心ヲ正サント欲スル者ハ、先ヅソノ意ヲ誠ニス」から。

【誠愨】 セイカク きまじめでかたいこと。〔→礼記〕

【誠懇】 セイコン 誠実で親切なこと。

【誠願】 セイガン 本心からの願い。