複数辞典一括検索+
広辞苑の検索結果 (19)
あめ‐つち【天地】🔗⭐🔉
あめ‐つち【天地】
①天と地。宇宙。てんち。
②天つ神と国つ神。万葉集13「―を歎き乞ひ祷のみ」
⇒あめつち‐の‐うた【天地の歌】
⇒あめつち‐の‐ことば【天地の詞】
⇒あめつち‐の‐ふくろ【天地の袋】
⇒あめつち‐の‐みち【天地の道】
○雨塊を破らずあめつちくれをやぶらず
[塩鉄論水旱]太平の世には、雨も静かに降って土をこわさず、草木を培養することをいう。
⇒あめ【雨】
あめつち‐の‐うた【天地の歌】🔗⭐🔉
あめつち‐の‐うた【天地の歌】
(→)「天地の詞ことば」に同じ。
⇒あめ‐つち【天地】
あめつち‐の‐ことば【天地の詞】🔗⭐🔉
あめつち‐の‐ことば【天地の詞】
平安初期の手習歌。「たゐにの歌」「いろは歌」に先行。「あめ(天)つち(地)ほし(星)そら(空)やま(山)かは(川)みね(峰)たに(谷)くも(雲)きり(霧)むろ(室)こけ(苔)ひと(人)いぬ(犬)うへ(上)すゑ(末)ゆわ(硫黄)さる(猿)おふせよ(生ふせよ)えの
を(榎の枝を)なれゐて(馴れ居て)」のように、かな48字を重複しないように綴ったもの。ア行のえとヤ行の
との区別を残し平安初期の音節数を示す。源順集にある「あめつちの歌四十八首」は、歌の首尾にこの仮名1字ずつを詠み込んである。
⇒あめ‐つち【天地】


あめつち‐の‐ふくろ【天地の袋】🔗⭐🔉
あめつち‐の‐ふくろ【天地の袋】
女子が新春の祝いとして作る袋。幸福を多く取り入れて逃さぬように、上下をともに縫い合わせ、また、「天地を袋に縫ひて」と唱えて新春を祝った。一条大納言家歌合「―の数し多かれば」
⇒あめ‐つち【天地】
あめつち‐の‐みち【天地の道】🔗⭐🔉
あめつち‐の‐みち【天地の道】
天地自然の大道。
⇒あめ‐つち【天地】
てん‐ち【天地】🔗⭐🔉
てん‐ち【天地】
①天と地。天壌。あめつち。「―の差」
②宇宙。世界。世の中。「―創造」「新―を求める」
③書物・荷物などの、うえした。
⇒てんち‐かい【天地会】
⇒てんち‐かいびゃく【天地開闢】
⇒てんち‐がえし【天地返し】
⇒てんち‐げんこう【天地玄黄】
⇒てんちこんげん‐づくり【天地根元造】
⇒てんち‐しんめい【天地神明】
⇒てんち‐そうぞう【天地創造】
⇒てんち‐の‐せい【天地の性】
⇒てんち‐べに【天地紅】
⇒てんち‐まる【天地丸】
⇒てんち‐むよう【天地無用】
てんちうじょう【天地有情】‥ジヤウ🔗⭐🔉
てんちうじょう【天地有情】‥ジヤウ
土井晩翠の詩集。1899年(明治32)刊。諸葛孔明の死を唱った史詩「星落秋風五丈原」は有名。
→文献資料[天地有情]
てんち‐かい【天地会】‥クワイ🔗⭐🔉
てんち‐かい【天地会】‥クワイ
〔史〕(→)三合会さんごうかいに同じ。
⇒てん‐ち【天地】
てんち‐かいびゃく【天地開闢】🔗⭐🔉
てんち‐かいびゃく【天地開闢】
(天地はもと混沌として一つであったのが分離したものとする中国古代の思想から)世界の初め。
⇒てん‐ち【天地】
てんち‐がえし【天地返し】‥ガヘシ🔗⭐🔉
てんち‐がえし【天地返し】‥ガヘシ
田畑を深く耕して、土の表層と下層とを入れ替えること。
⇒てん‐ち【天地】
てんち‐げんこう【天地玄黄】‥クワウ🔗⭐🔉
てんち‐げんこう【天地玄黄】‥クワウ
[易経坤「天玄而地黄」]天は黒色、地は黄色であること。天と地との色。「千字文」の第1句。
⇒てん‐ち【天地】
てんちこんげん‐づくり【天地根元造】🔗⭐🔉
てんちこんげん‐づくり【天地根元造】
日本の原始的な住宅建築として想定される様式で、切妻屋根を地表までふき下ろしたもの。
⇒てん‐ち【天地】
てん‐ち‐じん【天地人】🔗⭐🔉
てん‐ち‐じん【天地人】
①天と地と人。宇宙の万物。三才。
②三つに区分して、その順位・区別を表す語。
③華道で、江戸時代の生花の基本の役枝やくえだとなる3本の枝の呼称。三才。
てんち‐しんめい【天地神明】🔗⭐🔉
てんち‐しんめい【天地神明】
天地の神々。「―に誓って」
⇒てん‐ち【天地】
てんち‐そうぞう【天地創造】‥サウザウ🔗⭐🔉
てんち‐そうぞう【天地創造】‥サウザウ
①旧約聖書創世記に描かれるヘブライ人の宇宙創造神話・世界観。神は6日間創造活動をし、7日目に安息したとされる。
②(Die Schöpfung ドイツ)ハイドン作曲のオラトリオ。1798年初演。
⇒てん‐ち【天地】
てんち‐べに【天地紅】🔗⭐🔉
てんち‐べに【天地紅】
物の上下を紅で染めること。また、そのもの。
⇒てん‐ち【天地】
てんち‐まる【天地丸】🔗⭐🔉
てんち‐まる【天地丸】
1630年(寛永7)に建造された徳川将軍の御座船。艪数76梃、朱塗りで幕末まで保存された。
⇒てん‐ち【天地】
てんち‐むよう【天地無用】🔗⭐🔉
てんち‐むよう【天地無用】
運送する荷物の外装などに記す語で、この荷物を取り扱うのに、上下を逆にしてはいけないという意。
⇒てん‐ち【天地】
大辞林の検索結果 (17)
あめ-つち【天地】🔗⭐🔉
あめ-つち [1] 【天地】
(1)大空と大地。宇宙。てんち。「―のともに久しく言ひ継げと/万葉 814」
(2)天の神と地の神。「―の堅めし国そ大和島根は/万葉 4487」
あめつち-の-ことば【天地の詞】🔗⭐🔉
あめつち-の-ことば 【天地の詞】
「あめつち」で始まる平安初期の手習い歌。「あめ(天)つち(土)ほし(星)そら(空)やま(山)かは(川)みね(峰)たに(谷)くも(雲)きり(霧)むろ(室)こけ(苔)ひと(人)いぬ(犬)うへ(上)すゑ(末)ゆわ(硫黄)さる(猿)おふせよ(生ふせよ)えのえを(榎の枝を)なれゐて(馴れ居て)」。四八の仮名を重複させずに全部使って作られており,「え」が二度繰り返されるのは当時ア行のエとヤ行のエが音節として区別されていたことを示す。「いろは歌」「たゐに」に先行して作られたと考えられる。あめつちの歌。
あめつち-の-ふくろ【天地の袋】🔗⭐🔉
あめつち-の-ふくろ 【天地の袋】
女子が新年を祝って縫う袋。幸福を中に入れて,逃がさないように上下とも縫い合わせる。「―の数し多かれば,思ふことなき今日にもあるかな/一条大納言家歌合(長元二)」
〔平安時代の年頭の言寿歌(コトホギウタ)「天地を袋に縫ひて幸を入れて持たれば思ふことなし」による〕
てん-ち【天地】🔗⭐🔉
てん-ち [1] 【天地】
(1)天と地。空と大地。
(2)宇宙。世界。「―創造」
(3)自分の存在・活動の場として認識している,限られた範囲。「新しい―を求める」
(4)本や紙の上と下。また,荷物などの上面と下面。
(5)相違のはなはだしいこと。「実力の差は―ほどもある」「以前に替る事―也/浮世草子・桜陰比事 1」
てんち-かい【天地会】🔗⭐🔉
てんち-かい ―クワイ 【天地会】
中国,清代の秘密結社。一八世紀後半に福建に起こり,反清(ハンシン)復明(フクミン)・滅満興漢を唱え,その流れをくむ諸党派とともに反清排外運動に活躍した。三合会。三点会。
→会党
てんち-かいびゃく【天地開闢】🔗⭐🔉
てんち-かいびゃく [1] 【天地開闢】
天と地が開けた,世界の始まり。「―以来の大事件」
〔天地は,宇宙の始原における唯一混沌が上下に分離して形成されたとする中国古代の思想に基づく〕
てんち-がえし【天地返し】🔗⭐🔉
てんち-がえし ―ガヘシ [4] 【天地返し】
耕地の土を深く耕して表層と下層の土を入れ替えること。
てんち-げんこう【天地玄黄】🔗⭐🔉
てんち-げんこう ―クワウ [1]-[0] 【天地玄黄】
〔易経(文言)「天玄而地黄」〕
天は黒く,地は黄色である意。天と地の正しい色。天地。
てんち-こんげん-づくり【天地根元造り】🔗⭐🔉
てんち-こんげん-づくり [1]-[5] 【天地根元造り】
切妻屋根を直接地上に伏せた造りの建物。江戸時代,神社建築の原型と想定して命名したもの。
てんち-じん【天地人】🔗⭐🔉
てんち-じん [3] 【天地人】
(1)天と地と人。宇宙の万物。三才。
(2)物の順位を三段階に分けて示す語。天を最上とし地・人の順とする。
てんち-しんめい【天地神明】🔗⭐🔉
てんち-しんめい [1] 【天地神明】
天地の神々。すべての神々。「―に誓って偽りではない」
てんち-そうぞう【天地創造】🔗⭐🔉
てんち-そうぞう ―サウザウ [1] 【天地創造】
(1)創世神話の類型中,原始混沌ないし原初物質から世界が進化・生成したとするものに対し,ある創造神が何らかの方法によっておこなう世界の創造。一般には旧約聖書創世記のそれをさす。
(2)曲名(別項参照)。
てんち-まる【天地丸】🔗⭐🔉
てんち-まる 【天地丸】
1630年以来,幕末に至るまで徳川将軍の御座船の地位を占めていた七六挺(チヨウ)立ての御召関船。巨船安宅(アタケ)丸を除けば幕府水軍最大の船。
てんち-むよう【天地無用】🔗⭐🔉
てんち-むよう [1] 【天地無用】
荷物などの外側に書き記す言葉。破損する恐れがあるため,この荷物の上下を逆さまにするなという意。
てんちうじょう【天地有情】🔗⭐🔉
てんちうじょう ―ウジヤウ 【天地有情】
詩集。土井晩翠作。1899年(明治32)刊。漢詩の素養のにじみ出た格調高い詩集。代表作「星落秋風五丈原」を含む。
てんちそうぞう【天地創造】🔗⭐🔉
てんちそうぞう ―サウザウ 【天地創造】
〔原題 (ドイツ) Die Sch
pfung〕
ハイドン作曲のオラトリオ。1799年ウィーンで初演。台本はミルトンの「失楽園」による。三部三四曲から成り,合唱と管弦楽のおおらかな明るさが特色。
→「天地創造」より終曲(ハイドン)[音声]

てんち【天地】(和英)🔗⭐🔉
広辞苑+大辞林に「天地」で始まるの検索結果。