複数辞典一括検索+

広辞苑の検索結果 (63)

すじり‐もじり【捩り捩り】スヂリモヂリ🔗🔉

すじり‐もじり捩り捩りスヂリモヂリ ①性質が曲がりくねっていること。ひねくれていること。 ②曲がりくねるさま。貝おほひ「酒の酔ひや―の千鳥足」(余淋)

すじり‐もじ・る【捩り捩る】スヂリモヂル🔗🔉

すじり‐もじ・る捩り捩るスヂリモヂル 〔他四〕 ①身をさまざまにねじる。身をくねらせる。宇治拾遺物語1「舞ふべきかぎり、―・り、ゑい声をいだして」 ②あちらこちらへ曲がりくねる。浄瑠璃、冥途飛脚「里の裏道畔道を―・りて藤井寺」

すじ・る【捩る】スヂル🔗🔉

すじ・る捩るスヂル 〔他四〕 身をねじまげる。もじる。ひねりくねる。徒然草「目もあてられず―・りたるを」

ねじ【螺子・捻子・捩子・螺旋】ネヂ🔗🔉

ねじ螺子・捻子・捩子・螺旋ネヂ (ネヅ(上二)の連用形から) ①物をしめつけるための螺旋らせん状の溝のあるもの。丸棒の表面に溝のあるものを雄ねじ、これにはまるものを雌ねじという。スクリュー。「―でとめる」 ②ぜんまいを巻く装置。また、ぜんまい。 ⇒螺子が緩む ⇒螺子を巻く

ねじ‐あい【捩合い】ネヂアヒ🔗🔉

ねじ‐あい捩合いネヂアヒ ねじあうこと。格闘。

ねじ‐あ・う【捩ぢ合ふ】ネヂアフ🔗🔉

ねじ‐あ・う捩ぢ合ふネヂアフ 〔自四〕 互いにねじる。特に、くみうちする。竹斎「しばし―・ふそのひまに」

ねじ‐あ・ける【捩じ開ける・捻じ開ける】ネヂ‥🔗🔉

ねじ‐あ・ける捩じ開ける・捻じ開けるネヂ‥ 〔他下一〕[文]ねぢあ・く(下二) ねじってあける。無理にあける。こじあける。

ねじ‐あ・げる【捩じ上げる・捻じ上げる】ネヂ‥🔗🔉

ねじ‐あ・げる捩じ上げる・捻じ上げるネヂ‥ 〔他下一〕[文]ねぢあ・ぐ(下二) ねじって上へあげる。狂言、茫々頭「返さずは、この手を―・ぐるぞ」

ねじ‐あやめ【捩菖蒲】ネヂ‥🔗🔉

ねじ‐あやめ捩菖蒲ネヂ‥ アヤメ科の多年草。中国・朝鮮半島原産で、江戸時代から栽培。高さ約30センチメートル。葉はアヤメに似て質硬く、2〜3回ねじれるものが多い。春、淡碧紫色の花を開く。馬藺ばりん。〈[季]春〉

ねじ‐がい【捩貝】ネヂガヒ🔗🔉

ねじ‐がい捩貝ネヂガヒ イトカケガイ科の巻貝。殻は円錐形で、高さ約3センチメートル。殻表に強い縦肋じゅうろくがある。白色で、1本の濃褐色の色帯をめぐらす。本州中部以南の岩礁の潮間帯付近に生息。

ねじ‐かけ【捩掛】ネヂ‥🔗🔉

ねじ‐かけ捩掛ネヂ‥ 雪道用の即席の履物。外出時に足に藁を当てて沓くつの型に編みつける。

ねじ‐かご【捩籠】ネヂ‥🔗🔉

ねじ‐かご捩籠ネヂ‥ 麦わらを、ねじれたさざえ形に編んだ籠。好色一代男2「里の童部わらんべ―雨蛙の家などして」

ねじ‐がね【捩金】ネヂ‥🔗🔉

ねじ‐がね捩金ネヂ‥ ①ねじ曲がった鉄・ねじなど。〈日葡辞書〉 ②中央でねじった長方形の駄菓子。かくなわ。 ○螺子が緩むねじがゆるむ 緊張がとけてだらしなくなる。 ⇒ねじ【螺子・捻子・捩子・螺旋】

ねじ‐き【捩木】ネヂ‥🔗🔉

ねじ‐き捩木ネヂ‥ ツツジ科の落葉低木または小高木。高さ数メートル。幹は多少ねじれ、若枝は紅色で光沢がある。葉は卵形。6月頃、白色の筒状花を、一列に並んだ総状花序につけ下垂する。材は緻密で細工用、またこれで作った木炭は漆器を磨くのに用いる。カシオシミ。 ねじき

ねじ‐き・る【捩じ切る・捻じ切る】ネヂ‥🔗🔉

ねじ‐き・る捩じ切る・捻じ切るネヂ‥ 〔他五〕 ねじって切る。平家物語9「頸―・つて捨ててんげり」。「錠を―・る」

ねじ‐くび【捩じ首】ネヂ‥🔗🔉

ねじ‐くび捩じ首ネヂ‥ 刀を用いず、手で首をねじり、殺すこと。太平記29「上なる道口をかいつかんで―にせんと」

ねじ‐く・る【捩じくる・捻じくる】ネヂクル🔗🔉

ねじ‐く・る捩じくる・捻じくるネヂクル 〔他五〕 ねじる。ねじってまわす。ひねくる。花暦八笑人「これをみせてはなほなほ―・り」

ねじ‐こ・む【捩じ込む・捻じ込む】ネヂ‥🔗🔉

ねじ‐こ・む捩じ込む・捻じ込むネヂ‥ 〔他五〕 ①ねじってはめこむ。 ②無理に押し入れる。「ポケットに―・む」 ③先方の失言に乗じて詰なじり責める。文句を言いにおしかける。歌舞伎、与話情浮名横櫛「この人の主人へ―・んで、この訳をつけるのだ」。「けんかした相手の親に―・まれる」

ねじ‐ころ・す【捩ぢ殺す・捻ぢ殺す】ネヂ‥🔗🔉

ねじ‐ころ・す捩ぢ殺す・捻ぢ殺すネヂ‥ 〔他四〕 ねじって殺す。ひねり殺す。

ねじ‐じょうご【捩上戸・拗上戸】ネヂジヤウ‥🔗🔉

ねじ‐じょうご捩上戸・拗上戸ネヂジヤウ‥ 酒に酔うと理屈を並べたてる癖のある人。歌舞伎、助六所縁江戸桜「その上にまた―」

ねじ‐すく・む【捩ぢ竦む・捻ぢ竦む】ネヂ‥🔗🔉

ねじ‐すく・む捩ぢ竦む・捻ぢ竦むネヂ‥ 〔他下二〕 ねじってすくませる。続猿蓑「生酔を―・めたる涼みかな」(雪芝)

ねじ‐そで【捩袖】ネヂ‥🔗🔉

ねじ‐そで捩袖ネヂ‥ 袖の付け根を広く、袖口を狭く仕立てた仕事着。

ねじ‐たお・す【捩じ倒す・捻じ倒す】ネヂタフス🔗🔉

ねじ‐たお・す捩じ倒す・捻じ倒すネヂタフス 〔他五〕 ねじってたおす。ねじふせる。

ねじ‐つえ【捩杖】ネヂツヱ🔗🔉

ねじ‐つえ捩杖ネヂツヱ ねじまがった杖。好色二代男「風呂敷包に竹の―を持ち添へて」

ねじ‐と・る【捩じ取る・捻じ取る】ネヂ‥🔗🔉

ねじ‐と・る捩じ取る・捻じ取るネヂ‥ 〔他五〕 ねじってもぎとる。

ねじ‐なお・る【捩ぢ直る・捻ぢ直る】ネヂナホル🔗🔉

ねじ‐なお・る捩ぢ直る・捻ぢ直るネヂナホル 〔自四〕 ねじれて元へ戻る。狂言、水掛聟「―・り―・りしてとかく降りませぬ」

ねじ‐はちまき【捩じ鉢巻】ネヂ‥🔗🔉

ねじ‐はちまき捩じ鉢巻ネヂ‥ (→)「ねじりはちまき」に同じ。

ねじ‐ばな【捩花】ネヂ‥🔗🔉

ねじ‐ばな捩花ネヂ‥ ラン科の多年草。原野・芝生などに自生。高さ10〜30センチメートル。根茎は白く肉質。夏に淡紅ないし紅色の小花を多数穂状につけ、花序がゆるい螺旋らせん状に巻くのでこの名がある。モジズリ。綬草。〈[季]夏〉 ねじばな ネジバナ 撮影:関戸 勇

ねじ‐ひき【捩引き】ネヂ‥🔗🔉

ねじ‐ひき捩引きネヂ‥ ねじるようにして引くこと。ねじってひっぱること。狂言、膏薬煉「イヤイヤ―にさるることではおりない」

ねじ‐ふ・せる【捩じ伏せる・捻じ伏せる】ネヂ‥🔗🔉

ねじ‐ふ・せる捩じ伏せる・捻じ伏せるネヂ‥ 〔他下一〕[文]ねぢふ・す(下二) ①腕をねじって下向きに押さえつける。「賊を―・せる」 ②強い力で相手を屈伏させる。「強弁に―・せられる」

ねじ‐ま・く【捩ぢ捲く・捻ぢ捲く】ネヂ‥🔗🔉

ねじ‐ま・く捩ぢ捲く・捻ぢ捲くネヂ‥ 〔他四〕 ねじりまわす。ねじくる。狂言、膏薬煉「何と―・いたでは無いか」

ねじ‐ま・げる【捩じ曲げる・捻じ曲げる】ネヂ‥🔗🔉

ねじ‐ま・げる捩じ曲げる・捻じ曲げるネヂ‥ 〔他下一〕[文]ねぢま・ぐ(下二) ねじってまげる。「スプーンを―・げる」「事実を―・げる」

ねじ‐まわ・す【捩じ回す・捻じ回す】ネヂマハス🔗🔉

ねじ‐まわ・す捩じ回す・捻じ回すネヂマハス 〔他五〕 ねじってまわす。ねじりまわす。

ねじ‐む・ける【捩じ向ける・捻じ向ける】ネヂ‥🔗🔉

ねじ‐む・ける捩じ向ける・捻じ向けるネヂ‥ 〔他下一〕[文]ねぢむ・く(下二) ねじってその方へ向かせる。

ねじ‐もど・す【捩ぢ戻す・捻ぢ戻す】ネヂ‥🔗🔉

ねじ‐もど・す捩ぢ戻す・捻ぢ戻すネヂ‥ 〔他四〕 ねじって戻す。逆に戻す。狂言、膏薬煉「又都の方へ―・さう」

ねじ‐やぶ・る【捩ぢ破る・捻ぢ破る】ネヂ‥🔗🔉

ねじ‐やぶ・る捩ぢ破る・捻ぢ破るネヂ‥ 〔他四〕 ねじってやぶる。ねじってこわす。

ねじ‐よ・る【捩ぢ寄る・捻ぢ寄る】ネヂ‥🔗🔉

ねじ‐よ・る捩ぢ寄る・捻ぢ寄るネヂ‥ 〔自四〕 かき分けて寄る。ねじり込むようにじわじわ近寄る。にじりよる。徒然草「花の本には―・り立ち寄り」。浄瑠璃、孕常盤「そろりそろりと―・つたり」

ねじり‐あめ【捩り飴】ネヂリ‥🔗🔉

ねじり‐あめ捩り飴ネヂリ‥ 飴を細長くのばし、螺旋らせん状にねじったもの。 ⇒ねじり【捩り】

ねじり‐しけんき【捩り試験機】ネヂリ‥🔗🔉

ねじり‐しけんき捩り試験機ネヂリ‥ 金属材料のねじりに対する強さを試験する機械。 ⇒ねじり【捩り】

ねじり‐どうりょくけい【捩り動力計】ネヂリ‥🔗🔉

ねじり‐どうりょくけい捩り動力計ネヂリ‥ 伝動軸のねじれの角度を測って機関の出力を測定する機械。摩擦式動力計と異なり、大馬力で変動の少ないものの測定に適する。トーション‐メーター。 ⇒ねじり【捩り】

ねじり‐ばかり【捩り秤】ネヂリ‥🔗🔉

ねじり‐ばかり捩り秤ネヂリ‥ ねじれを応用して微小な偶力のモーメントを測る装置。万有引力・電気力・磁気力などの測定に用いる。ねじればかり。 ⇒ねじり【捩り】

ねじり‐はちまき【捩り鉢巻】ネヂリ‥🔗🔉

ねじり‐はちまき捩り鉢巻ネヂリ‥ 手拭をねじって額ひたいで結んだ鉢巻。ねじはちまき。「―で勉強する」 ⇒ねじり【捩り】

ねじり‐ひげ【捩り髭】ネヂリ‥🔗🔉

ねじり‐ひげ捩り髭ネヂリ‥ ねじりあげた髭。 ⇒ねじり【捩り】

ねじり‐ふりこ【捩り振子】ネヂリ‥🔗🔉

ねじり‐ふりこ捩り振子ネヂリ‥ 細い針金の一端を固定し、下端に錘おもりをつけて吊り下げ、ねじれを与えて振動させる振子。振動の周期を測ってその針金の剛性率を決定する。ねじれふりこ。 ⇒ねじり【捩り】

ねじ・る【捩じる・捻じる】ネヂル🔗🔉

ねじ・る捩じる・捻じるネヂル 〔他五〕 (上二段動詞ネヅが近世以降四段活用になった語) ①棒状・糸状のものの両端をつかんで、互いに逆の方向にまわす。一部をつかんで無理のいくほどまわす。「腕を―・る」 ②回転式のスイッチや栓をまわす。ひねる。「ふたを―・って開ける」

ねじれ【捩れ・捻れ】ネヂレ🔗🔉

ねじれ捩れ・捻れネヂレ ①ねじれること。また、ねじれたもの。ねじれた状態。「衆参の―現象」 ②〔理〕(torsion)まっすぐな棒・針金などの弾性体の上端を固定し、下端に偶力を加えて或る角度だけ回転させたとき、この弾性体に現れる変形。 ⇒ねじれ‐ぎり【捩れ錐】 ⇒ねじれ‐ばかり【捩れ秤】 ⇒ねじれ‐ばね【撚翅】 ⇒ねじれ‐ふりこ【捩れ振子】

ねじれ‐ぎり【捩れ錐】ネヂレ‥🔗🔉

ねじれ‐ぎり捩れ錐ネヂレ‥ (→)ドリル1のこと。 ⇒ねじれ【捩れ・捻れ】

ねじれ‐ばかり【捩れ秤】ネヂレ‥🔗🔉

ねじれ‐ばかり捩れ秤ネヂレ‥ (→)「捩り秤」に同じ。 ⇒ねじれ【捩れ・捻れ】

ねじれ‐ふりこ【捩れ振子】ネヂレ‥🔗🔉

ねじれ‐ふりこ捩れ振子ネヂレ‥ (→)「捩り振子」に同じ。 ⇒ねじれ【捩れ・捻れ】

ねじ・れる【捩じれる・捻じれる】ネヂレル🔗🔉

ねじ・れる捩じれる・捻じれるネヂレル 〔自下一〕 ねじられた状態になる。くねりまがる。ねじくれる。「手首が―・れる」「―・れた物言いをする」

ねじわけ‐がみ【捩分け髪】ネヂ‥🔗🔉

ねじわけ‐がみ捩分け髪ネヂ‥ 無造作にねじってわけて結った髪。 ○螺子を巻くねじをまく だらけた態度・行動などを、叱り励ましてきちんとさせる。 ⇒ねじ【螺子・捻子・捩子・螺旋】

ね・ず【捩づ・捻づ】ネヅ🔗🔉

ね・ず捩づ・捻づネヅ [一]〔他上二〕 ひねりまげる。宇治拾遺物語1「鬼、よりて、さはとるぞとて、(瘤を)―・ぢて引くに、大方痛きことなし」 [二]〔自上二〕 くねりまがる。ねじれる。日葡辞書「ハシラガネヂタ」

もじ‐ずり【捩摺】モヂ‥🔗🔉

もじ‐ずり捩摺モヂ‥(→)「しのぶずり(忍摺)」に同じ。 ②〔植〕(→)ネジバナの異称。〈[季]夏〉 ⇒もじずり‐ごろも【捩摺衣】

もじずり‐ごろも【捩摺衣】モヂ‥🔗🔉

もじずり‐ごろも捩摺衣モヂ‥ しのぶずりをした衣。夫木和歌抄14「―うちもたゆまず」 ⇒もじ‐ずり【捩摺】

もじり【捩り】モヂリ🔗🔉

もじり捩りモヂリ ①もじること。もじったもの。 ②俗曲などで詞をところどころ滑稽に、あるいは寓意的に変えたもの。→パロディー。 ③雑俳の一つ。まず題を出して一句を付け、その終りを次の題として付けること。字もじり・気もじりの2種がある。 ④男性が着物の上から重ねて着る筒袖または角袖の外套・上っ張り。

もじ・る【捩る】モヂル🔗🔉

もじ・る捩るモヂル [一]〔他五〕 ①ねじる。よじる。宇治拾遺物語1「すぢり―・り、ゑい声をいだして一庭をはしりまはり舞ふ」 ②(諷刺や滑稽化などのために)もとの文句、特に有名な詩句などを言いかえる。「古歌を―・った川柳」 [二]〔自下二〕 もつれる。入りまじる。乱れる。日葡辞書「イトガモヂルル」「ココロガモヂレタ」

よじく・る【捩くる】ヨヂクル🔗🔉

よじく・る捩くるヨヂクル [一]〔他五〕 ひねりまわす。よじる。 [二]〔自下二〕 ⇒よじくれる(下一)

よじく・れる【捩くれる】ヨヂクレル🔗🔉

よじく・れる捩くれるヨヂクレル 〔自下一〕[文]よぢく・る(下二) ねじれる。くねりまがる。

よじり‐すじり【捩り捩り】ヨヂリスヂリ🔗🔉

よじり‐すじり捩り捩りヨヂリスヂリ もだえて身をよじること。考え出そうと苦しむさま。宇治拾遺物語5「左右の手にて尻をかかへて、いかにせんいかにせんと、―する程に」

よじ・る【捩る】ヨヂル🔗🔉

よじ・る捩るヨヂル [一]〔他五〕 ねじる。ねじまげる。ひねる。浄瑠璃、本朝三国志「腰を―・らし出でて行く」。「身を―・って笑う」 [二]〔自下二〕 ⇒よじれる(下一)

よじ・れる【捩れる】ヨヂレル🔗🔉

よじ・れる捩れるヨヂレル 〔自下一〕[文]よぢ・る(下二) ねじれる。よれる。「おかしくて腹が―・れる」

[漢]捩🔗🔉

 字形 〔手(扌)部8画/11画/5764・5960〕 〔音〕レイ(漢) 〔訓〕ねじる・もじる [意味] ねじる。もじる。口調をまねた言い方をする。 [難読] 捩子ねじ・捩摺もじずり

大辞林の検索結果 (63)

すじり-もじり【捩り捩り】🔗🔉

すじり-もじり スヂリモヂリ 【捩り捩り】 (副) 身をくねらせるさま。あちらこちらへ曲がりくねるさま。「酒の酔や―の千鳥足/貝おほひ」

すじり-もじ・る【捩り捩る】🔗🔉

すじり-もじ・る スヂリモヂル 【捩り捩る】 (動ラ四) (1)身をさまざまにくねらせる。「翁のびあがりかがまりて,…,―・り,ゑい声を出して/宇治拾遺 1」 (2)あちこちへ曲がりくねる。「裏路畦路を―・りて藤井寺/浄瑠璃・冥途の飛脚(下)」

すじ・る【捩る】🔗🔉

すじ・る スヂル 【捩る】 (動ラ四) 身を曲げくねらせる。よじる。「肩ぬぎて,目もあてられず―・りたるを/徒然 175」

ねじ【螺子・捻子・捩子】🔗🔉

ねじ ネヂ [1] 【螺子・捻子・捩子】 〔上一段動詞「捩(ネ)じる」の連用形から〕 (1)物をしめつけて固定したりするのに使う機械部品。円柱の側面に螺旋(ラセン)状に一本あるいは数本の溝を刻んだ雄ねじと,それがちょうどはまるように,円筒状の穴の内面に溝を刻んだ雌ねじとがある。また,円錐の側面に溝を刻んだものもある。 (2)時計などのぜんまいを巻く装置。また,そのぜんまい。

ねじ-あ・う【捩じ合う】🔗🔉

ねじ-あ・う ネヂアフ [0][3] 【捩じ合う】 (動ワ五[ハ四]) 取っ組み合いをする。また,言い争う。「―・つた末は,悪かつた位言はせて/其面影(四迷)」

ねじ-あ・ける【捩じ開ける】🔗🔉

ねじ-あ・ける ネヂ― [4][0] 【捩じ開ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ねぢあ・く ねじってあける。こじあける。「ふたを―・ける」

ねじ-あ・げる【捩じ上げる】🔗🔉

ねじ-あ・げる ネヂ― [4][0] 【捩じ上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ねぢあ・ぐ ひねりながら上へあげる。強くねじる。「腕を―・げる」

ねじ-あやめ【捩菖蒲】🔗🔉

ねじ-あやめ ネヂ― [3] 【捩菖蒲】 アヤメ科の多年草。中国・朝鮮原産。日本では観賞用に栽培。葉は太い根茎上に左右二列につき,線形で,よじれる。春,花茎を立てて,香りのある淡青紫色の花を開く。馬藺(バリン)。[季]春。

ねじ-うめ【捩じ梅】🔗🔉

ねじ-うめ ネヂ― [2] 【捩じ梅】 模様・家紋の一。梅の花びらを芯を中心に捩じったように重ねたもの。 →梅

ねじ-お・る【捩じ折る】🔗🔉

ねじ-お・る ネヂヲル [3] 【捩じ折る】 (動ラ五[四]) ねじって折る。「木の枝を―・る」

ねじ-がい【捩貝】🔗🔉

ねじ-がい ネヂガヒ [2] 【捩貝】 海産の巻貝。殻は高い円錐形で,殻高約3センチメートル。殻表は白色で溝に沿って黒褐色の帯があり,表面に板状のうねが縦走する。イソギンチャクの体液を吸う。房総半島以南に分布。

ねじ-がね【捩金】🔗🔉

ねじ-がね ネヂ― 【捩金】 (1)ねじ曲がった鉄。[日葡] (2)長方形を中央で一回ねじった形をした駄菓子。「お市や―を借りて食ふぢやあねえか/滑稽本・浮世床(初)」

ねじ-き【捩木】🔗🔉

ねじ-き ネヂ― [0] 【捩木】 ツツジ科の落葉小高木。山中に自生。幹はよくねじれる。葉は卵形。六,七月,前年の枝から総状花序を出し,壺(ツボ)状の白花が一列に下を向いてつく。果(サクカ)は扁球形。カシオシミ。

ねじ-き・る【捩じ切る】🔗🔉

ねじ-き・る ネヂ― [3][0] 【捩じ切る】 (動ラ五[四]) 強くねじって切る。「針金を―・る」「―・るばかりに其髭(ソノヒゲ)を拈(ヒネ)りて/金色夜叉(紅葉)」 [可能] ねじきれる

ねじ-く・る【捩くる・捻くる】🔗🔉

ねじ-く・る ネヂ― [3] 【捩くる・捻くる】 ■一■ (動ラ五[四]) ねじって回す。ひねくる。「ハンカチを―・る」「身を―・る」 ■二■ (動ラ下二) ⇒ねじくれる

ねじ-く・れる【拗くれる・捩くれる】🔗🔉

ねじ-く・れる ネヂ― [4] 【拗くれる・捩くれる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ねぢく・る (1)物の形がゆがんだり曲がったりする。ねじれる。「風で―・れた枝」 (2)心が素直でない。ひねくれる。ねじける。「性質が―・れている」

ねじ-こ・む【捩じ込む・捻じ込む】🔗🔉

ねじ-こ・む ネヂ― [3][0] 【捩じ込む・捻じ込む】 (動マ五[四]) (1)ねじって中へ入れる。「木ねじを―・む」 (2)無理に入れる。強引に押し込む。「一万円札を無造作にズボンのポケットに―・む」「帽子を懐に―・んだ/俳諧師(虚子)」 (3)苦情を言いに押しかける。押しかけて行って強く抗議する。「ピアノの音がうるさい,と―・まれた」「新聞社に―・んで記事の訂正を求める」 [可能] ねじこめる

ねじ-じょうご【捩ぢ上戸・拗ぢ上戸】🔗🔉

ねじ-じょうご ネヂジヤウゴ 【捩ぢ上戸・拗ぢ上戸】 酒に酔うと,人にからむ癖。また,その癖のある人。「―句読のきれぬくだをまき/柳多留 35」

ねじ-たお・す【捩じ倒す】🔗🔉

ねじ-たお・す ネヂタフス [4][0] 【捩じ倒す】 (動サ五[四]) ねじって倒す。ねじりたおす。

ねじ-つ・ける【捩じ付ける・捻じ付ける】🔗🔉

ねじ-つ・ける ネヂ― [4] 【捩じ付ける・捻じ付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ねぢつ・く ねじって押しつける。むりやり押しつける。「女から身を―・けるやうにされて/煤煙(草平)」

ねじ-と・る【捩じ取る】🔗🔉

ねじ-と・る ネヂ― [0][3] 【捩じ取る】 (動ラ五[四]) ねじってむりやりとる。もぎとる。「梯子を―・り力任せに敵の群れる只中へ投遣りつ/鉄仮面(涙香)」

ねじ-はちまき【捩じ鉢巻き】🔗🔉

ねじ-はちまき ネヂ― [4] 【捩じ鉢巻き】 (名)スル 「ねじりはちまき」に同じ。「―する男子のそばから/たけくらべ(一葉)」

ねじ-ばな【捩花】🔗🔉

ねじ-ばな ネヂ― [0] 【捩花】 ラン科の多年草。原野や芝生地などに多い。葉は披針形。五,六月ごろ,約15センチメートルの花茎を出し,淡紅色の小花を螺旋(ラセン)状に密生する。モジズリ。モジバナ。ネジレバナ。[季]夏。 捩花 [図]

ねじ-ふ・せる【捩じ伏せる】🔗🔉

ねじ-ふ・せる ネヂ― [4][0] 【捩じ伏せる】 (動サ下一)[文]サ下二 ねぢふ・す (1)腕などをつかんで倒し,押さえつける。「どろぼうを―・せた」 (2)強引なやり方で屈服させる。「反対意見を―・せる」

ねじ-ま・げる【捩じ曲げる】🔗🔉

ねじ-ま・げる ネヂ― [0] 【捩じ曲げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ねぢま・ぐ ねじって曲げる。むりに曲げる。「針金を―・げる」「事実を―・げる」

ねじ-む・く【捩じ向く】🔗🔉

ねじ-む・く ネヂ― [0][3] 【捩じ向く】 ■一■ (動カ五[四]) からだをねじって,その方向に向く。「後を―・けば宮と面(オモテ)を合せたり/金色夜叉(紅葉)」 ■二■ (動カ下二) ⇒ねじむける

ねじ-む・ける【捩じ向ける】🔗🔉

ねじ-む・ける ネヂ― [0][4] 【捩じ向ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ねぢむ・く ねじって,ある方向へ向かせる。「ぐいと顔を―・ける」「腰を掛けたなり椅子を―・け/社会百面相(魯庵)」

ねじり【捩り】🔗🔉

ねじり ネヂリ [3] 【捩り】 (1)ねじること。 (2)糸(カセイト)をねじってひとくくりとしたもの。

ねじり-ばかり【捩り秤】🔗🔉

ねじり-ばかり ネヂリ― [4] 【捩り秤】 ねじれの角度が加わった偶力のモーメントの大きさに比例することを利用して,微小な力のモーメントの大きさを測定する装置。金属や石英の細い糸で物体をつるし,これに偶力が加わったときのねじれの角度を測る。

ねじり-はちまき【捩り鉢巻き】🔗🔉

ねじり-はちまき ネヂリ― [5] 【捩り鉢巻き】 (名)スル 手ぬぐいをねじって頭に巻き,額の横で挟んでとめた鉢巻。ねじはちまき。「―した若い衆」

ねじり-ふりこ【捩り振(り)子】🔗🔉

ねじり-ふりこ ネヂリ― [4] 【捩り振(り)子】 細い針金の上端を固定して鉛直につるし,下端に錘(オモリ)をつけ鉛直線を軸としてねじって放し,ねじれ振動を行わせる装置。その針金の剛性率を求めるのに使われる。ねじれ振り子。

ねじり-あ・げる【捩じり上げる】🔗🔉

ねじり-あ・げる ネヂリ― [5][0] 【捩じり上げる】 (動ガ下一) 「ねじあげる」に同じ。「相手の腕を―・げる」

ねじ・る【捩る・捻る・拗る】🔗🔉

ねじ・る ネヂル [2] 【捩る・捻る・拗る】 ■一■ (動ラ五[四]) 〔上二段動詞「捩(ネ)づ」の四段化。近世以降の語〕 (1)細長い物の両端を,互いに逆の方向に力を加えて回す。また,一方を押さえて他方に力を加えて回す。ひねり曲げる。「腕を―・る」「体を左右に―・る」 (2)栓などを右または左に回す。ひねる。「ガス栓を―・る」 [可能] ねじれる ■二■ (動ラ下二) ⇒ねじれる

ね・じる【捩じる・捻じる・拗じる】🔗🔉

ね・じる ネヂル [2] 【捩じる・捻じる・拗じる】 (動ザ上一)[文]ダ上二 ね・づ (1)「捩(ネジ)る(五段活用){■一■(1)}」に同じ。現代語では,「ねじ切る」「ねじこむ」「ねじ曲げる」など,主として複合語の中で用いられる。「雁の頸を―・ぢて殺して/今昔 10」 (2)「捩(ネジ)れる」に同じ。「柱ガ―・ヂタ/日葡」

ねじれ【捩れ・捻れ・拗れ】🔗🔉

ねじれ ネヂレ [3] 【捩れ・捻れ・拗れ】 (1)ねじれること。また,ねじれたもの。「綱の―を直す」 (2)〔物〕 一端を固定した柱状の物体に,中心軸を軸とする偶力が加えられたとき,その物体に起こる変形。

ねじれ-ぎり【捩れ錐】🔗🔉

ねじれ-ぎり ネヂレ― [3] 【捩れ錐】 ⇒ツイスト-ドリル

ねじれ-の-いち【捩れの位置】🔗🔉

ねじれ-の-いち ネヂレ―チ 【捩れの位置】 〔数〕 空間の二直線が同一平面上にないこと。

ねじれ-ばかり【捩れ秤】🔗🔉

ねじれ-ばかり ネヂレ― [4] 【捩れ秤】 ⇒捩り秤

ねじれ-ふりこ【捩れ振(り)子】🔗🔉

ねじれ-ふりこ ネヂレ― [4] 【捩れ振(り)子】 ⇒捩り振り子

ねじ・れる【捩れる・捻れる・拗れる】🔗🔉

ねじ・れる ネヂレル [3] 【捩れる・捻れる・拗れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ねぢ・る (1)ねじった状態になる。「ネクタイが―・れている」 (2)人の心が素直でなくなる。ひねくれる。ねじける。「―・れた根性」 (3)筋の通らない状態になる。「文脈が―・れている」

ね・ず【捩づ・捻づ・拗づ】🔗🔉

ね・ず ネヅ 【捩づ・捻づ・拗づ】 (動ダ上二) ⇒ねじる(動ザ上一)

もじ-ずり【捩摺】🔗🔉

もじ-ずり モヂ― [2][0] 【捩摺】 (1)ネジバナの別名。捩摺草(モジズリソウ)とも。[季]夏。 (2)「忍ぶ摺(ズ)り」に同じ。

もじり【捩り・り】🔗🔉

もじり モヂリ [3] 【捩り・り】 〔動詞「捩(モジ)る」の連用形から〕 (1)著名な文句などを変えて,滑稽な,または風刺的な言い回しにしたもの。 →パロディー (2)言語遊戯の一。言葉の語句や音調を同音または音の近い他の語に言いかけること。地口・語呂などの類。 (3)雑俳で,笠付けの一。中七文字に掛詞的技巧を加え一句を仕立てる形式。「下手の的あたりにくいぞ置き火燵(ゴタツ)」の類。 (4)男性が和服の上に着る角袖の外套(ガイトウ)。 (5)「錐(モジギリ)」に同じ。《》 (6)袖搦(ガラ)みの別名。《》「手ん手に取り巻く鼻捻(ハナネジ)・突棒(ツクボウ)さすまた・―・琴柱(コトジ)/浄瑠璃・関八州繋馬」

もじり-そで【捩り袖】🔗🔉

もじり-そで モヂリ― [3] 【捩り袖】 筒袖の一種。袂(タモト)の部分を斜めに折り上げた袖。

もじ・る【捩る】🔗🔉

もじ・る モヂル [2] 【捩る】 ■一■ (動ラ五[四]) (1)笑いや風刺のため,他の著名な文句などに似せて表現する。「『古今和歌集』を―・って『故混(ココン)馬鹿集』という」 (2)ねじる。よじる。「すじり―・り,えい声を出して/宇治拾遺 1」 [可能] もじれる ■二■ (動ラ下二) ⇒もじれる

もじ・れる【捩れる】🔗🔉

もじ・れる モヂレル 【捩れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 もぢ・る 〔中世・近世語〕 ねじれる。よじれる。「十二筋の縄たて横に―・れて/三冊子」

よじ-く・れる【捩くれる】🔗🔉

よじ-く・れる ヨヂ― 【捩くれる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 よぢく・る 〔近世江戸語〕 ねじれる。よじれる。また,ひねくれる。「―・れた挨拶をしなさらずと/洒落本・船頭部屋」

よじり-ふどう【捩り不動】🔗🔉

よじり-ふどう ヨヂリ― [4] 【捩り不動】 背後の火炎がよじれている不動像。

よじ・る【捩る】🔗🔉

よじ・る ヨヂル [2] 【捩る】 ■一■ (動ラ五[四]) ひねり曲げる。ねじる。ひねる。「こよりを―・る」「身を―・って笑う」「縄ヲ―・ル/ヘボン」 [可能] よじれる ■二■ (動ラ下二) ⇒よじれる

よじれ【捩れ】🔗🔉

よじれ ヨヂレ [3] 【捩れ】 よじれること。ねじれ。

よじ・れる【捩れる】🔗🔉

よじ・れる ヨヂレル [3] 【捩れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 よぢ・る ねじれ曲がる。ねじれる。「帯が―・れる」「腹の皮が―・れる」

ねじ【捩子】(和英)🔗🔉

ねじ【捩子】 a screw.→英和 〜で締める screw up[down].〜釘 a screw.→英和

ねじあける【捩じ開ける】(和英)🔗🔉

ねじあける【捩じ開ける】 ⇒こじ開ける.

ねじおる【捩じ折る】(和英)🔗🔉

ねじおる【捩じ折る】 break[twist]off.

ねじきる【捩じ切る】(和英)🔗🔉

ねじきる【捩じ切る】 twist off.

ねじこむ【捩じ込む】(和英)🔗🔉

ねじこむ【捩じ込む】 (1)[ねじを]screw in;thrust(押し込む).→英和 (2)[抗議]protest.→英和

ねじふせる【捩じ伏せる】(和英)🔗🔉

ねじふせる【捩じ伏せる】 holddown;subdue.→英和

ねじまげる【捩じ曲げる】(和英)🔗🔉

ねじまげる【捩じ曲げる】 twist.→英和

ねじまわし【捩子回し】(和英)🔗🔉

ねじまわし【捩子回し】 a screwdriver.→英和

ねじる【捩る】(和英)🔗🔉

ねじる【捩る】 twist;→英和 screw (ねじを);→英和 distort (ゆがめる).→英和 栓を捩じって水を出す(止める) turn on (off) the faucet.→英和

もじり【捩り】(和英)🔗🔉

もじり【捩り】 parody.→英和 捩り歌[文]a parody.→英和

もじる【捩る】(和英)🔗🔉

もじる【捩る】 (make a) parody (of).→英和

よじる【捩る】(和英)🔗🔉

よじる【捩る】 ⇒拗(ねじ)る.

広辞苑+大辞林で始まるの検索結果。もっと読み込む