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広辞苑の検索結果 (10)

きぬた【砧・碪】🔗🔉

きぬた砧・碪】 (キヌイタ(衣板)の約)布地を打ちやわらげ、つやを出すのに用いる木槌きづち。また、その木や石の台。その木槌で打つことや、打つ音にもいう。砧打ちは女の秋・冬の夜なべ仕事とされた。〈[季]秋〉。源氏物語夕顔「白妙の衣うつ―の音もかすかに」。「―を打つ」 ⇒きぬた‐こつ【砧骨】 ⇒きぬた‐せいじ【砧青磁】

きぬた【砧】(作品名)🔗🔉

きぬた】 ①能。世阿弥作。訴訟のため都にいる夫を慕う妻が砧を打って心を慰めるが、待ちこがれて死に、死後まで妄執に苦しむ。 ②河東。半太夫節からの継承曲。1に取材。 ③地歌・箏曲。佐山検校作曲。→五段砧⇒きぬた‐もの【砧物】

きぬた‐こつ【砧骨】🔗🔉

きぬた‐こつ砧骨】 哺乳類の耳小骨じしょうこつの一つ。ちんこつ。→耳(図)⇒きぬた【砧・碪】

きぬた‐せいじ【砧青磁】🔗🔉

きぬた‐せいじ砧青磁】 中国、宋・元代に浙江省の竜泉窯で焼かれた良質の青磁に対する日本での呼称。名は砧の形に似た首の長い花生けの名品に由来するともいう。青磁の最高級品として日本の茶人が珍重。 ⇒きぬた【砧・碪】

きぬた‐もの【砧物】🔗🔉

きぬた‐もの砧物】 地歌・箏曲・胡弓・尺八曲のうち、砧の擬音的描写を主題とする作品群。特に地歌・箏曲では砧3をもとに技巧的に編曲され、多く作られた。箏曲「四段砧」「二重砧」「五段砧」、三弦曲「京砧」「大阪砧」「新砧」など。 ⇒きぬた【砧】

だい‐ぎ【台木・砧木】🔗🔉

だい‐ぎ台木・砧木】 ①接木つぎきで、根のある方の植物。つぎだい。 ②物の台にする木材。 ⇒だいぎ‐ぼたん【台木牡丹】

ちん‐こつ【砧骨】🔗🔉

ちん‐こつ砧骨⇒きぬたこつ

ちん‐しょ【砧杵】🔗🔉

ちん‐しょ砧杵】 きぬたとそれを打つ槌つち。きぬたを打つ槌、またはそれを打つ音。

つくり‐いし【砧】🔗🔉

つくり‐いし】 布をつくるのに用いる石。きぬた。 ⇒つくり【作り・造り】

[漢]砧🔗🔉

 字形 〔石部5画/10画/2146・354E〕 〔音〕チン(呉)(漢) 〔訓〕きぬた [意味] 布をやわらげたり、つやを出したりするためにその上にのせて打つ、石の台。きぬた。「砧声・秋砧」 ▷[碪]は異体字。

大辞林の検索結果 (9)

きぬた【砧】🔗🔉

きぬた [1] 【砧】 (1)〔「きぬいた(衣板)」の転〕 麻・楮(コウゾ)・葛(クズ)などで織った布や絹を槌(ツチ)で打って柔らかくし,つやを出すのに用いる木または石の台。また,それを打つことや打つ音。[季]秋。《声澄みて北斗に響く―かな/芭蕉》 (2)「砧拍子」の略。 砧(1) [図]

きぬた-こつ【砧骨】🔗🔉

きぬた-こつ [3] 【砧骨】 耳小骨の一。槌骨(ツチコツ)と鐙骨(アブミコツ)との中間にあり,鼓膜から内耳への音の伝導に関与する。ちんこつ。きぬたぼね。

きぬた-せいじ【砧青磁】🔗🔉

きぬた-せいじ [4] 【砧青磁】 中国,竜泉窯で焼かれた青磁の一種。日本の茶人の命名。青磁の中で最上とされる。花入れ・茶碗などが現存。

きぬた-びょうし【砧拍子】🔗🔉

きぬた-びょうし ―ビヤウ― [4] 【砧拍子】 歌舞伎囃子(ハヤシ)の一。砧の音に擬したもの。田舎の場面などに用いる。きぬた。

きぬた-まき【砧巻(き)】🔗🔉

きぬた-まき [0] 【砧巻(き)】 かつらむきにした大根やきゅうり,薄焼き卵などで海老や鶏肉などを巻いた料理。砧{(1)}をかたどったことから。

きぬた【砧】🔗🔉

きぬた 【砧】 (1)能の一。四番目物。世阿弥(ゼアミ)作。長年帰国しない夫の無情を恨んで死んだ妻が,帰国した夫の前に亡霊となって現れる。 (2)地歌・箏曲で,ゆるやかな二拍子を繰り返す砧という手を特徴とする一連の曲の総称。地歌に「三段砧」「四段砧」,箏曲に「五段砧」などがある。砧物。

だい-ぎ【台木・砧木】🔗🔉

だい-ぎ [0] 【台木・砧木】 (1)接ぎ木の台にする木。つぎだい。だいき。 →接ぎ木 (2)物の台にする木。

ちん-こつ【砧骨】🔗🔉

ちん-こつ [0] 【砧骨】 ⇒砧骨(キヌタコツ)

ちん-しょ【砧杵】🔗🔉

ちん-しょ [1] 【砧杵】 きぬたと,それを打つつち。また,きぬたを打つ音。

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