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広辞苑の検索結果 (61)

なずき【脳】ナヅキ🔗🔉

なずきナヅキ ①脳のう。脳髄。今昔物語集5「我が首かしらの―返りて水と成して」 ②転じて、あたま。東海道中膝栗毛2「―やアあがり申さない」

のう【脳】ナウ🔗🔉

のうナウ (brain)中枢神経系の主要部。脊髄の上端に連なり、脳膜に包まれて頭蓋腔内にある。かすかに紅い灰白色。大脳(終脳)・間脳・中脳・小脳および橋きょう・延髄に分けられ、特に大脳は人の意識活動の中心で、一般に脳といえば大脳を指すことが多い。人の脳の全重量は平均約1300グラム。脳髄のうずい。徒然草「鼻より入りて―を食むといへり」 脳 大脳 前頭葉 間脳 脳下垂体 中脳 延髄 小脳 後頭葉

のう‐あつ【脳圧】ナウ‥🔗🔉

のう‐あつ脳圧ナウ‥ (→)脳内圧に同じ。

のう‐いっけつ【脳溢血】ナウ‥🔗🔉

のう‐いっけつ脳溢血ナウ‥ (→)脳出血に同じ。

のう‐えん【脳炎】ナウ‥🔗🔉

のう‐えん脳炎ナウ‥ 脳の炎症性疾患の総称。日本脳炎・化膿性脳炎など。

のう‐かい【脳回】ナウクワイ🔗🔉

のう‐かい脳回ナウクワイ 脳の表面にある襞ひだ。脳回転。回。

のう‐かすいたい【脳下垂体】ナウ‥🔗🔉

のう‐かすいたい脳下垂体ナウ‥ 間脳底に垂下した丸みを帯びた小指頭大の内分泌腺。中頭蓋窩で蝶形骨トルコ鞍の下の下垂体窩内にあって、細い漏斗を介して第三脳室下につらなる。腺性下垂体(前葉)と神経下垂体(後葉)から成る。前葉からは成長ホルモン・生殖腺刺激ホルモン・甲状腺刺激ホルモン・副腎皮質刺激ホルモン・黄体形成ホルモンが分泌され、後葉では視床下部でつくられた抗利尿ホルモン・子宮筋収縮ホルモンなどが貯えられて分泌される。神経系と内分泌系との連接部をなす。下垂体。→脳(図)

のう‐かん【脳幹】ナウ‥🔗🔉

のう‐かん脳幹ナウ‥ 脳のうち大脳半球と小脳とを除いた部分。間脳・中脳・橋きょう・延髄を併せていう。 ⇒のうかん‐もうようたい【脳幹網様体】

のうかん‐もうようたい【脳幹網様体】ナウ‥マウヤウ‥🔗🔉

のうかん‐もうようたい脳幹網様体ナウ‥マウヤウ‥ 中枢神経系内部で明瞭な核や神経路をつくる以外の、灰白質が網目状に配列し、その間を白質が埋めている部分。脳幹全域に広がり、外界からの刺激に応じて大脳皮質の活動水準を保ち、意識をはっきりさせておく働きを持つ。この活動が低下すると睡眠状態に陥り、障害されると昏睡に陥る。網様体。 ⇒のう‐かん【脳幹】

のう‐きょう【脳橋】ナウケウ🔗🔉

のう‐きょう脳橋ナウケウ (→)きょう2に同じ。

のう‐げか【脳外科】ナウ‥クワ🔗🔉

のう‐げか脳外科ナウ‥クワ 脳の外傷・出血・腫瘍などを手術的手段によって治療する外科の一分野。

のう‐けっせん【脳血栓】ナウ‥🔗🔉

のう‐けっせん脳血栓ナウ‥ 脳の動脈に生じた血栓のため血流が妨げられて、脳組織が壊死えし・軟化し、その部分の機能が消失する疾患。

のう‐こうそく【脳梗塞】ナウカウ‥🔗🔉

のう‐こうそく脳梗塞ナウカウ‥ 脳血栓または脳塞栓の結果、脳血管の一部が閉塞し、その支配域の脳実質が壊死えし・軟化に陥る疾患。

のう‐ざしょう【脳挫傷】ナウ‥シヤウ🔗🔉

のう‐ざしょう脳挫傷ナウ‥シヤウ 脳組織の挫傷。損傷部位に応じた脳神経症状、脳圧亢進、脳脊髄液への出血などを生じ、しばしば後遺症を残す。

のう‐し【脳死】ナウ‥🔗🔉

のう‐し脳死ナウ‥ 脳幹を含めた脳全体のすべての機能が非可逆的に停止した状態。臓器移植などの医療技術の進歩に伴って問題化。脳死を即個体の死と見なし得るか否かについて、日本では意見が完全には一致していない。 ⇒のうし‐いしょく【脳死移植】

のうし‐いしょく【脳死移植】ナウ‥🔗🔉

のうし‐いしょく脳死移植ナウ‥ 脳死下で摘出した臓器を用いて行う移植。心臓・肝臓などでは、心停止前に取り出した臓器が必要なため、臓器移植法の下で、脳死判定基準に準拠して行われる。 ⇒のう‐し【脳死】 ○能事畢るのうじおわる できることはすべてなし終える。能事足る。 ⇒のう‐じ【能事】

のう‐しつ【脳室】ナウ‥🔗🔉

のう‐しつ脳室ナウ‥ 脊椎動物の脳の内部にある腔所。間脳の内腔は第三脳室、左右終脳の内腔は側脳室と呼ばれ、中脳では中脳水道、後脳では第四脳室となって下方で脊髄の中心管に連なる。中に脳脊髄液を満たす。

のう‐しゅっけつ【脳出血】ナウ‥🔗🔉

のう‐しゅっけつ脳出血ナウ‥ 脳の血管が破綻して出血し、脳組織の圧迫・破壊を来す疾患。高血圧・動脈硬化によるものが最も多い。発作的に起こり、頭痛・意識消失・悪心・嘔吐・痙攣けいれんなどを来し、出血部位により種々の神経症状を呈する。予後は出血の部位・大きさにより異なるが、しばしば半身不随などの後遺症を残す。脳溢血。→脳卒中

のう‐しゅよう【脳腫瘍】ナウ‥ヤウ🔗🔉

のう‐しゅよう脳腫瘍ナウ‥ヤウ 脳および脳膜に発生する腫瘍の総称。頭痛・嘔吐・めまい・痙攣けいれん・麻痺まひ・視力障害などの症状のほか、腫瘍の種類・部位により特有の神経症状を現す。

のう‐しょう【脳症】ナウシヤウ🔗🔉

のう‐しょう脳症ナウシヤウ 代謝疾患・膠原こうげん病・薬剤などが原因で起こる意識障害などの病状。

のう‐しょう【脳漿】ナウシヤウ🔗🔉

のう‐しょう脳漿ナウシヤウ 脳の外側や脳室内にある液体。 ⇒脳漿を絞る

○脳漿を絞るのうしょうをしぼる🔗🔉

○脳漿を絞るのうしょうをしぼる あらん限りの知恵を尽くして考える。知恵を絞る。 ⇒のう‐しょう【脳漿】

のう‐しんけい【脳神経】ナウ‥🔗🔉

のう‐しんけい脳神経ナウ‥ 脳から出る末梢神経。嗅神経・視神経・動眼神経・滑車神経・三叉神経・外転神経・顔面神経・内耳神経・舌咽神経・迷走神経・副神経・舌下神経の12対がある。主に頭部に分布するが、迷走神経は胸腹部の内臓に分布する。運動・感覚・副交感の神経線維を含む。 ⇒のうしんけい‐せつ【脳神経節】

のうしんけい‐せつ【脳神経節】ナウ‥🔗🔉

のうしんけい‐せつ脳神経節ナウ‥ 動物、特に昆虫や軟体動物などの頭部にある神経節。頭神経節。 ⇒のう‐しんけい【脳神経】

のう‐しんとう【脳震盪・脳振盪】ナウ‥タウ🔗🔉

のう‐しんとう脳震盪・脳振盪ナウ‥タウ 頭部打撲・外傷などで脳に衝撃が及んだ時に突発する一時性の脳障害。失神・めまい・耳鳴・頭痛・興奮・逆向性健忘などの症状が起こるが、多くは短時間で回復する。

のう‐ずい【脳髄】ナウ‥🔗🔉

のう‐ずい脳髄ナウ‥ (→)に同じ。

のう‐すいしゅ【脳水腫】ナウ‥🔗🔉

のう‐すいしゅ脳水腫ナウ‥ 蜘蛛膜下腔または脳室内に異常に多量の脳脊髄液がたまり脳実質が圧迫され萎縮する疾患。脳脊髄液の分泌過剰・循環障害または吸収障害によって起き、脳圧の亢進、頭囲の拡大、運動麻痺、視・聴力障害、知能不全などを伴う。先天性と後天性とがある。水頭症。

のうせい‐しょうにまひ【脳性小児麻痺】ナウ‥セウ‥🔗🔉

のうせい‐しょうにまひ脳性小児麻痺ナウ‥セウ‥ (→)小児麻痺2のこと。

のうせい‐まひ【脳性麻痺】ナウ‥🔗🔉

のうせい‐まひ脳性麻痺ナウ‥ (→)小児麻痺2のこと。

のうせきずい‐えき【脳脊髄液】ナウ‥🔗🔉

のうせきずい‐えき脳脊髄液ナウ‥ 脳室・脊髄中心管・蜘蛛膜下腔を満たす無色透明の液体。主として脳室脈絡嚢でつくられ、静脈・静脈洞で吸収される。一定の水圧を保ち脳脊髄保護に役立ち、脳のリンパ液として働く。髄液。 ⇒のう‐せきずい【脳脊髄】

のうせきずい‐しんけい【脳脊髄神経】ナウ‥🔗🔉

のうせきずい‐しんけい脳脊髄神経ナウ‥ 脊椎動物の末梢神経の主要部分を構成する脳神経と脊髄神経との総称。 ⇒のう‐せきずい【脳脊髄】

のうせきずい‐まく【脳脊髄膜】ナウ‥🔗🔉

のうせきずい‐まく脳脊髄膜ナウ‥ 脳と脊髄とを包む膜。3層から成り、外側のものから硬膜・蜘蛛膜・軟膜と呼ぶ。蜘蛛膜と軟膜との間には脳脊髄液を満たしている。髄膜。 ⇒のう‐せきずい【脳脊髄】

のうせきずいまく‐えん【脳脊髄膜炎】ナウ‥🔗🔉

のうせきずいまく‐えん脳脊髄膜炎ナウ‥ 急性の軟膜の炎症。発熱・脳脊髄液圧上昇・頭痛・嘔吐おうと・頸部強直などが現れる。細菌・ウイルス・原虫などによる感染性のものと非感染性のものとがあり、前者のうち流行性のものは髄膜炎双球菌そうきゅうきんによって起こる。このほか、結核性のもの、化膿性のものなどがある。慢性のものは梅毒で見られる。髄膜炎。脳膜炎。 ⇒のう‐せきずい【脳脊髄】

のう‐そくせん【脳塞栓】ナウ‥🔗🔉

のう‐そくせん脳塞栓ナウ‥ 心臓内膜炎・心臓弁膜症などの時に、流血中に遊離した凝血(血栓)の破片が脳血管を閉塞し、その支配域の脳組織を破壊・出血させる疾患。脳栓塞。→脳軟化症

のう‐そっちゅう【脳卒中】ナウ‥🔗🔉

のう‐そっちゅう脳卒中ナウ‥ 脳の急激な血液循環障害による症状。急に意識を失って倒れ、手足の随意運動が不能となる。脳梗塞・脳出血・蜘蛛膜下出血など。

のう‐たりん【脳足りん】ナウ‥🔗🔉

のう‐たりん脳足りんナウ‥ (脳味噌が足りないの意)人をののしる語。馬鹿。阿呆。

のう‐ちゅう【脳中】ナウ‥🔗🔉

のう‐ちゅう脳中ナウ‥ 頭脳の中。脳裏。

のう‐てん【脳天】ナウ‥🔗🔉

のう‐てん脳天ナウ‥ 頭部。また、頭のてっぺん。脳頭。東海道中膝栗毛5「―どやいてこまそかい」。「―から声を出す」

のう‐てんき【能天気・能転気】🔗🔉

のう‐てんき能天気・能転気】 (「脳天気」とも書く)軽薄で向うみずなさま。なまいきなさま。また、物事を深く考えないさま。誹風柳多留62「声色で高座を叩く―」

のう‐とう【脳頭】ナウ‥🔗🔉

のう‐とう脳頭ナウ‥ 頭のてっぺん。脳天。歌舞伎、三十石艠始「桶据おけすえから―まで縮み上る様なわい」

のう‐ドック【脳ドック】ナウ‥🔗🔉

のう‐ドック脳ドックナウ‥ 脳や脳血管疾患の早期発見・予防のため、超音波や磁気共鳴映像法(MRI)などを用いて行う脳の検査。

のうない‐あつ【脳内圧】ナウ‥🔗🔉

のうない‐あつ脳内圧ナウ‥ 頭蓋内の圧力。通常、脳脊髄液の圧力をいい、正常で水銀柱70〜160ミリメートル。脳の腫瘍・炎症、高血圧、尿毒症、頭部外傷、脳水腫などの際に上昇し、頭痛・嘔吐・痙攣・視力障害を伴う。脳圧。頭蓋内圧。

のうなんか‐しょう【脳軟化症】ナウ‥クワシヤウ🔗🔉

のうなんか‐しょう脳軟化症ナウ‥クワシヤウ 脳血管が塞栓または血栓症によって閉塞され、脳組織の一部に出血・壊死えし・融解が起こり、脳出血と類似の症状を呈する疾患。→脳血栓→脳梗塞→脳塞栓

のう‐は【脳波】ナウ‥🔗🔉

のう‐は脳波ナウ‥ (electroencephalogram)脳から自発的に発生する電位変動。頭皮上に電極をおいて誘導・増幅して記録する。精神活動・感覚刺激・意識水準に伴って変動する。脳の機能の判定、疾病などの診断に有用。EEG ⇒のうは‐けい【脳波計】

のう‐ばいどく【脳梅毒・脳黴毒】ナウ‥🔗🔉

のう‐ばいどく脳梅毒・脳黴毒ナウ‥ 脳髄が梅毒に冒されて起こる疾患。2期梅毒では急性脳脊髄膜炎の形をとり、3期梅毒では慢性脳脊髄膜炎・ゴム腫形成・梅毒性血管炎などの型があり、それぞれ脳・神経症状を現す。神経梅毒。

のうは‐けい【脳波計】ナウ‥🔗🔉

のうは‐けい脳波計ナウ‥ 脳波を記録する計器。 ⇒のう‐は【脳波】

のう‐びょう【脳病】ナウビヤウ🔗🔉

のう‐びょう脳病ナウビヤウ 脳の疾患の通称。正岡子規、筆まかせ「一人にて読む書物のなき時は―を起す位故」

のう‐びょういん【脳病院】ナウビヤウヰン🔗🔉

のう‐びょういん脳病院ナウビヤウヰン 精神病院の俗称。

のう‐ひんけつ【脳貧血】ナウ‥🔗🔉

のう‐ひんけつ脳貧血ナウ‥ 種々の原因によって脳の血液量が減少して起こる疾患。顔面蒼白そうはくとなり、冷汗をもよおし、倒れて失神状態となることもある。

のう‐ふしゅ【脳浮腫】ナウ‥🔗🔉

のう‐ふしゅ脳浮腫ナウ‥ 脳組織に水分が増加し、脳の容積が増大した病態。頭部外傷・脳出血・脳梗塞・感染症・腫瘍・薬物中毒等に伴って発生し、頭痛・嘔吐・鬱血乳頭・意識障害・徐脈・呼吸障害・脳ヘルニア等を起こす。脳細胞および脳血管内皮の障害が有力な成因とされる。

のう‐ほう【脳胞】ナウハウ🔗🔉

のう‐ほう脳胞ナウハウ 脊椎動物の初期胚で神経管前端に頭尾方向に並ぶいくつかのふくらみ。はじめ前脳・中脳・後脳(または菱脳りょうのう)の三つからなる。

のう‐まく【脳膜】ナウ‥🔗🔉

のう‐まく脳膜ナウ‥ 脳の表面を包む膜。→脳脊髄膜⇒のうまく‐えん【脳膜炎】

のうまく‐えん【脳膜炎】ナウ‥🔗🔉

のうまく‐えん脳膜炎ナウ‥ (→)脳脊髄膜炎のこと。 ⇒のう‐まく【脳膜】

のう‐みそ【脳味噌】ナウ‥🔗🔉

のう‐みそ脳味噌ナウ‥ 脳髄の俗称。転じて、頭の働き。知力。「―が足りない」 ⇒脳味噌を絞る ○脳味噌を絞るのうみそをしぼる ありったけの知恵をめぐらす。知恵を絞る。 ⇒のう‐みそ【脳味噌】

○脳味噌を絞るのうみそをしぼる🔗🔉

○脳味噌を絞るのうみそをしぼる ありったけの知恵をめぐらす。知恵を絞る。 ⇒のう‐みそ【脳味噌】 のう‐みつ濃密】 濃くてこまやかなこと。「―な味」「―な関係」「―に描く」 のう‐みん農民】 農業に従事する民。農業を生業とする人。百姓。 ⇒のうみん‐いっき【農民一揆】 ⇒のうみん‐うんどう【農民運動】 ⇒のうみん‐くみあい【農民組合】 ⇒のうみん‐せんそう【農民戦争】 ⇒のうみん‐どうじょう【農民道場】 ⇒のうみん‐びじゅつ【農民美術】 ⇒のうみん‐ぶんがく【農民文学】 ⇒のうみん‐りそん【農民離村】 のうみん‐いっき農民一揆】 封建社会において、農民が領主に対して起こす反乱。その大規模のものを農民戦争ともいう。日本では室町・江戸時代に土一揆・百姓一揆として発生、封建社会を揺るがした。 ⇒のう‐みん【農民】 のうみん‐うんどう農民運動】 農民、特に小農・貧農などの経済的・政治的利益擁護のために組織された大衆運動。 ⇒のう‐みん【農民】 のうみん‐くみあい農民組合‥アヒ 農民の社会的・経済的地位向上のために組織される組合。第二次大戦前では日農・全農、戦後では日農・全日農に代表される。 ⇒のう‐みん【農民】 のうみん‐せんそう農民戦争‥サウ「農民一揆のうみんいっき参照。 ②(Bauernkrieg ドイツ)1524〜25年、西南ドイツを中心に封建領主に対して起こった農民の大規模な蜂起。宗教改革運動とも結びついて中部ドイツまで拡がったが、農民側の敗北に終わった。大農民戦争。ドイツ農民戦争。 ⇒のう‐みん【農民】 のうみん‐どうじょう農民道場‥ダウヂヤウ 農村の更生、農民精神の作興を目的として、第二次大戦前から戦時中にかけて全国の農村に広く設けられていた施設。修錬農場。 ⇒のう‐みん【農民】 のうみん‐びじゅつ農民美術】 農民の製作した工芸品。木・竹・革などの細工物や陶磁器類など、多くは農民の生活を背景に形成されたもの。素朴で郷土色が濃い。 ⇒のう‐みん【農民】 のうみん‐ぶんがく農民文学】 農村生活の実態を農民の立場に立って描き出した文学。農民の労働体験に基づいて書いた一種のプロレタリア文学をもいう。真山青果「南小泉村」、長塚節「土」、小林多喜二「不在地主」など。農民文芸。 ⇒のう‐みん【農民】 のうみん‐りそん農民離村】 農村の青年などが郷土を離れて大都会に集中する現象。農村の極度な疲弊によって起こる場合もあるが、一国経済の工業化が進み、特に産業立地が都市部に集中する場合に顕著。 ⇒のう‐みん【農民】 のう‐む農務】 ①農作の仕事。農事。 ②農業に関する行政上の事務または政務。「―局」 のう‐む濃霧】 濃く立ちこめた霧。ふかいきり。〈[季]秋〉。「―注意報」 のう‐めん能面】 能の仮面。女・老人の役および神・霊・鬼などの役に用いる。いま、各流で使用される面は約百種で、それぞれ名称がある。演出効果を考えて彫り方・彩色が工夫され、一つの面で喜怒哀楽の変化に応じる。おもて。→狂言面→面打ち 能面の主なもの(表) 白式尉 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 小尉 撮影:神田佳明(所蔵:岩崎久人) 三光尉 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 笑尉 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 皺尉 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 石王尉 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 鼻瘤悪尉 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 重荷悪尉 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 若男 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 中将 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 平太 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 邯鄲男 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 十六中将 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 童子 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 大童子 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 小喝食 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 猩猩 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 筋怪士 撮影:神田佳明(所蔵:岩崎久人) 三日月 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 鷹 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 痩男 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 蛙 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 大癋見 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 小癋見 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 大飛出 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 小飛出 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 黒髭 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 顰 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 獅子口 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 若女 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 小面 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 孫次郎 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 近江女 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 深井 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 曲見 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 姥 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 泥眼 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 橋姫 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 増髪 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 痩女 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 山姥 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 般若 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 生成 撮影:神田佳明(所蔵:桑田能忍) 景清 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 蝉丸 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 頼政 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 弱法師 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 野干 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 小獅子 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 老女小町 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 節木増 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) 泣増 撮影:神田佳明(所蔵:岩崎久人) 万媚 撮影:神田佳明(所蔵:堀安右衞門) ⇒能面のよう

のう‐ゆ【脳油】ナウ‥🔗🔉

のう‐ゆ脳油ナウ‥ マッコウクジラ・ツチクジラ・イルカなどの頭部からとった油。

のう‐り【脳裏・脳裡】ナウ‥🔗🔉

のう‐り脳裏・脳裡ナウ‥ 頭の中。「―をかすめる」「―に浮かぶ」

のう‐りょう【脳梁】ナウリヤウ🔗🔉

のう‐りょう脳梁ナウリヤウ 左右の大脳半球を分ける深い溝の底部にあって左右の大脳皮質を連絡している強大な線維束。人で最もよく発達している。胼胝体べんちたい

のう‐りょく【脳力】ナウ‥🔗🔉

のう‐りょく脳力ナウ‥ 考える力。頭の働き。夏目漱石、彼岸過迄「彼の友の某が、自分の―に悲観して、試験を受けようか学校をやめようかと思ひ煩つてゐる頃」

[漢]脳🔗🔉

 字形  筆順 〔月(月・月)部7画/11画/教育/3930・473E〕 [腦] 字形 〔月(月・月)部9画/13画/7110・672A〕 〔音〕ノウ〈ナウ〉(呉) [意味] ①頭蓋骨ずがいこつの中にある、意識・神経活動の中枢をなす灰白色のやわらかい物質。のうみそ。「脳をわずらう」「脳髄・脳貧血・大脳・間脳」 ②記憶力・判断力などの、精神的なはたらき。「脳が弱い」「脳裏・頭脳・洗脳」 ③主要な人。「首脳」 [解字] もと、肉部。形声。「月」(=肉)+音符「」(=毛のはえた頭の象形)。 [下ツキ 肝脳・首脳・小脳・樟脳・髄脳・頭脳・洗脳・大脳・片脳油・竜脳

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なずき【脳・髄】🔗🔉

なずき ナヅキ 【脳・髄】 (1)脳・脳髄・脳蓋などの古称。「独鈷(トツコ)をもて―をつきくだき/平家 8」 (2)(転じて)頭。「百二十日の当たりは近年珍しいと,都人も―を下げぬ/浮世草子・新色五巻書」

のう【脳】🔗🔉

のう ナウ [1] 【脳】 (1)中枢神経系の主要な部分を占め,多数の神経細胞が集合し,全身の神経を支配している部分。脊椎動物では発生学的には脊髄の前方が発達して,大脳・間脳・小脳・中脳・橋・延髄に分化している。原索動物の一部は脊椎動物に似た脳をもつが,より原始的。他の無脊椎動物では頭部神経節をいう。脳髄。 (2)記憶したり,判断したりする力。頭脳のはたらき。頭脳。「近頃,―が弱くなった」「―が乱れる」 脳(1) [図]

のう-あつ【脳圧】🔗🔉

のう-あつ ナウ― [0] 【脳圧】 ⇒脳内圧(ノウナイアツ)

のう-いっけつ【脳溢血】🔗🔉

のう-いっけつ ナウ― [3] 【脳溢血】 ⇒脳出血(ノウシユツケツ)

のう-えん【脳炎】🔗🔉

のう-えん ナウ― [0][1] 【脳炎】 脳実質の炎症性疾患の総称。日本脳炎・エコノモ脳炎などウイルスによる流行性脳炎と,種々の伝染病に続発する続発性脳炎に大別される。

のう-かい【脳回】🔗🔉

のう-かい ナウクワイ [0] 【脳回】 大脳半球および小脳半球における溝と溝の間の隆起の総称。それぞれの脳回は表側に露出した部分と脳溝に隠れている部分から成る。回。

のう-かすいたい【脳下垂体】🔗🔉

のう-かすいたい ナウ― [4][0] 【脳下垂体】 間脳の前下部についている突起状の内分泌腺。前葉・中葉・後葉の三部から成る。主として他の内分泌腺の活動を支配する様々なホルモンを分泌する。下垂体。

のうかすいたい-こうよう-ホルモン【脳下垂体後葉―】🔗🔉

のうかすいたい-こうよう-ホルモン ナウ―コウエフ― [12][4]-[5] 【脳下垂体後葉―】 視床下部で合成され,脳下垂体後葉すなわち神経部に貯蔵され,分泌されるホルモン。神経性脳下垂体ホルモン。抗利尿ホルモンと子宮筋収縮ホルモンがある。

のうかすいたい-ぜんよう-ホルモン【脳下垂体前葉―】🔗🔉

のうかすいたい-ぜんよう-ホルモン ナウ―ゼンエフ― [12][4]-[5] 【脳下垂体前葉―】 脳下垂体の前葉部から分泌されるホルモン。成長ホルモン・生殖腺刺激ホルモン・甲状腺刺激ホルモン・副腎皮質刺激ホルモン・黄体形成ホルモンがある。

のうかすいたい-ちゅうよう-ホルモン【脳下垂体中葉―】🔗🔉

のうかすいたい-ちゅうよう-ホルモン ナウ―チユウエフ― [12][4]-[5] 【脳下垂体中葉―】 脳下垂体の中葉部から分泌されるホルモン。皮膚の色を黒くする働きがある。メラニン細胞刺激ホルモン。

のう-かん【脳幹】🔗🔉

のう-かん ナウ― [0] 【脳幹】 脳のうち,大脳半球と小脳をのぞく部分。延髄・橋・中脳・間脳をいう。

のうかん-し【脳幹死】🔗🔉

のうかん-し ナウ― [3] 【脳幹死】 生体機能の維持を行う脳幹の機能が停止すること。 →全脳死 →大脳死

のうかん-もうようたい【脳幹網様体】🔗🔉

のうかん-もうようたい ナウ―マウヤウ― [0] 【脳幹網様体】 脳幹内にある神経繊維が網目状となった神経系で,中脳・橋・延髄に及ぶ。筋の緊張・運動の協調をつかさどり,意識の水準を維持する。網様体。

のう-きょう【脳橋】🔗🔉

のう-きょう ナウケウ [0] 【脳橋】 ⇒橋(キヨウ)

のう-きょけつ【脳虚血】🔗🔉

のう-きょけつ ナウ― [3] 【脳虚血】 脳の循環血液量が減少し,機能障害を生ずる状態。継続すると脳梗塞になる。

のう-げか【脳外科】🔗🔉

のう-げか ナウゲクワ [3] 【脳外科】 ⇒脳神経外科

のう-けっせん【脳血栓】🔗🔉

のう-けっせん ナウ― [3] 【脳血栓】 脳の血管が血液の塊によりつまったもの。意識障害・半身麻痺(マヒ)・知覚障害などが起こる。高齢者に多い。脳血栓症。 →脳梗塞(ノウコウソク)

のう-こうそく【脳梗塞】🔗🔉

のう-こうそく ナウカウソク [3] 【脳梗塞】 脳血栓と脳塞栓の総称。脳の血管がつまり,その先に血液が流れなくなる疾患。卒中発作と運動麻痺(マヒ)・知覚麻痺・失語症などを呈する。血流の途絶えた部分の脳組織が壊死(エシ)し軟化するので,脳軟化症ともいう。脳梗塞症。 →脳血栓 →脳塞栓

のう-ざしょう【脳挫傷】🔗🔉

のう-ざしょう ナウザシヤウ [3] 【脳挫傷】 頭を強打したとき,衝撃が脳の実質にまで及んで器質的な損傷を受けた状態。意識障害・運動麻痺(マヒ)・痙攣(ケイレン)発作などが起き,治癒した場合も麻痺・失語・視力障害など後遺症の残ることが多い。

のう-し【脳死】🔗🔉

のう-し ナウ― [1][0] 【脳死】 脳幹を含めた全脳機能が完全に失われ再生不能となった状態。脳死をもって「人間の死」とみなす見解もあるが,一致をみない。 →脳幹死 →大脳死 →全脳死 →心臓死

のう-しつ【脳室】🔗🔉

のう-しつ ナウ― [0] 【脳室】 脳の内部にある腔所。発生初期の神経管の内腔が変化したもので,大脳半球の左右に側脳室,間脳の部分に第三脳室,橋・延髄・小脳の部分に第四脳室があり,第四脳室の下端は脊髄の中心管に続く。四つの脳室は互いに連絡し,髄液で満たされている。

のう-しゅっけつ【脳出血】🔗🔉

のう-しゅっけつ ナウ― [3] 【脳出血】 脳の血管が破れて出血したもの。高血圧症や動脈硬化症のある人に,過労や精神興奮,入浴・用便などが誘因となって起こる。部位によって症状が異なるが,多くは回復後も半身麻痺(マヒ)や言語障害などが残る。脳溢血。脳内出血。

のう-しゅよう【脳腫瘍】🔗🔉

のう-しゅよう ナウシユヤウ [3] 【脳腫瘍】 頭蓋腔内の組織に発生した腫瘍の総称。腫瘍のため頭蓋内圧が上がり,頭痛・嘔吐(オウト)などが現れるほか,発生部位により失語・失認・運動障害・性格変化などの症状が現れる。

のう-じゅんかん【脳循環】🔗🔉

のう-じゅんかん ナウジユンクワン [3] 【脳循環】 大動脈から分かれた内頸動脈・椎骨動脈を経て脳内を循環し,内頸静脈を介して体循環系に戻る脳組織の血液循環。

のう-しょう【脳症】🔗🔉

のう-しょう ナウシヤウ [0] 【脳症】 重篤な疾病や高熱などが原因で,意識障害が起こること。

のう-しょう【脳漿】🔗🔉

のう-しょう ナウシヤウ [0] 【脳漿】 (1)「髄液(ズイエキ)」に同じ。 (2)転じて,頭脳。脳味噌。

のうしょう=を絞・る🔗🔉

――を絞・る ありったけの知恵を出し尽くす。脳味噌を絞る。知恵を絞る。

のう-しんけい【脳神経】🔗🔉

のう-しんけい ナウ― [3] 【脳神経】 脳から脊髄を経ず直接末梢に分岐する神経。嗅神経・視神経・動眼神経・滑車神経・三叉神経・外転神経・顔面神経・内耳神経・舌咽神経・迷走神経・副神経・舌下神経の一二種類の神経が左右一対ずつある。

のうしんけい-げか【脳神経外科】🔗🔉

のうしんけい-げか ナウ―クワ [7] 【脳神経外科】 脳・脊髄・末梢神経の疾患を治療する外科の一分科。脳外科。

のうしんけい-せつ【脳神経節】🔗🔉

のうしんけい-せつ ナウ― [5] 【脳神経節】 無脊椎動物の頭部にある神経節。頭部神経節。

のう-しんとう【脳震盪】🔗🔉

のう-しんとう ナウシンタウ [3] 【脳震盪】 頭部に打撲などの衝撃を受け,一時的に意識障害が起きた状態。多くは短時間で意識を回復し,後遺症を残さない。

のう-ずい【脳髄】🔗🔉

のう-ずい ナウ― [1] 【脳髄】 ⇒脳(ノウ)(1)

のう-すいしゅ【脳水腫】🔗🔉

のう-すいしゅ ナウ― [3] 【脳水腫】 ⇒水頭症(スイトウシヨウ)

のうせい-まひ【脳性麻痺】🔗🔉

のうせい-まひ ナウセイ― [5] 【脳性麻痺】 〔cerebral palsy〕 胎児期の感染・発育障害,出生時の脳損傷・仮死,新生児期の重症黄疸や髄膜炎などにより,脳の運動中枢がおかされ,運動障害を起こしたものの総称。四肢がこわばり完全に麻痺するものから,動作がぎこちない程度のものまでいろいろあるが,病気は進行しない。機能訓練を主体とした治療が行われる。アテトージス。 →リットル病

のう-せきずい【脳脊髄】🔗🔉

のう-せきずい ナウ― [4] 【脳脊髄】 中枢神経系を構成する器官で,脳と脊髄の総称。胎生期の神経管から分化して成立。脳は頭蓋腔内に,脊髄は脊柱管内にある。

のうせきずい-えき【脳脊髄液】🔗🔉

のうせきずい-えき ナウ― [5] 【脳脊髄液】 ⇒髄液(ズイエキ)

のうせきずい-しんけい【脳脊髄神経】🔗🔉

のうせきずい-しんけい ナウ― [7] 【脳脊髄神経】 脊椎動物の末梢神経系の一。脳神経と脊髄神経からなり,運動や感覚のような動物性の機能に関係する神経系。動物性神経系。体性神経系。

のうせきずい-まく【脳脊髄膜】🔗🔉

のうせきずい-まく ナウ― [5] 【脳脊髄膜】 ⇒髄膜(ズイマク)

のうせきずい-まく-えん【脳脊髄膜炎】🔗🔉

のうせきずい-まく-えん ナウ― [8] 【脳脊髄膜炎】 ⇒髄膜炎(ズイマクエン)

のう-そくせん【脳塞栓】🔗🔉

のう-そくせん ナウ― [3] 【脳塞栓】 脳の血管に,脳以外の部位でできた血栓や塞栓が流れてきてつまったもの。心疾患や動脈硬化症に伴って起こることが多い。前ぶれなく突然卒中発作を起こし,運動麻痺(マヒ)・知覚麻痺などを起こす。脳塞栓症。 →脳梗塞(ノウコウソク)

のう-そっちゅう【脳卒中】🔗🔉

のう-そっちゅう ナウ― [3] 【脳卒中】 脳の血管の障害により,突然意識を失って倒れ,手足などに麻痺(マヒ)をきたす疾患。脳梗塞・脳出血・蜘蛛膜下(クモマクカ)出血などに見られる。一般には,脳出血と同義に用いられることがある。卒中。

のう-たけ【脳茸】🔗🔉

のう-たけ ナウ― [0] 【脳茸】 担子菌類腹菌目のきのこ。ホコリタケに近縁であるが高さ5〜10センチメートルになる。倒卵形または洋梨形で,熟すと頭部に皺(シワ)を生じ,動物の脳を連想させる。完熟すると裂け,表皮がはげ落ち,中から茶褐色の胞子を放出する。各地の林下に生える。

のう-たりん【脳足りん】🔗🔉

のう-たりん ナウ― [0] 【脳足りん】 〔脳味噌が足りない,の意〕 人をののしっていう語。ばか。うすのろ。

のう-ちゅう【脳中】🔗🔉

のう-ちゅう ナウ― [1][0] 【脳中】 頭の中。心の中。脳裏。「―ひそかに考える」「―に妙案が浮かぶ」

のう-てん【脳天】🔗🔉

のう-てん ナウ― [3] 【脳天】 頭のてっぺん。頭頂部。

のうてん=から声を出・す🔗🔉

――から声を出・す かん高い声を出すさまをいう。

のう-てんき【能天気・能転気・脳天気】🔗🔉

のう-てんき [3] 【能天気・能転気・脳天気】 (名・形動) のんきで,安直なこと。また,そのような人やさま。「―なやつだ」

のう-とう【脳頭】🔗🔉

のう-とう ナウ― 【脳頭】 頭のてっぺん。脳天。「―から台座迄,唐竹割ぢや/歌舞伎・幼稚子敵討」

のう-とうがい【脳頭蓋】🔗🔉

のう-とうがい ナウ― [3] 【脳頭蓋】 脳を入れる大きな腔所の上部をおおう半球形の丈夫な骨格。頭蓋骨の大きな部分を占め,前頭骨・頭頂骨・後頭骨などから成る。神経頭蓋。 →頭蓋骨

のう-ないあつ【脳内圧】🔗🔉

のう-ないあつ ナウ― [3] 【脳内圧】 頭蓋骨腔内の圧力。通常,髄液の圧をいう。脳圧。頭蓋内圧。

のうない-しゅっけつ【脳内出血】🔗🔉

のうない-しゅっけつ ナウナイ― [5] 【脳内出血】 ⇒脳出血(ノウシユツケツ)

のうない-まやくぶっしつ【脳内麻薬物質】🔗🔉

のうない-まやくぶっしつ ナウナイ― [8] 【脳内麻薬物質】 脳内に存在して,麻薬であるモルヒネのような鎮痛作用を示す物質。エンドルフィンなど。

のうなんか-しょう【脳軟化症】🔗🔉

のうなんか-しょう ナウナンクワシヤウ [5][0] 【脳軟化症】 ⇒脳梗塞(ノウコウソク)

のう-のうよう【脳膿瘍】🔗🔉

のう-のうよう ナウノウヤウ [3] 【脳膿瘍】 脳の実質内に細菌・原虫・真菌などの感染でできた化膿巣。中耳炎や副鼻腔炎からの炎症の波及や,体内の化膿病巣から血液循環で病原体が運ばれて生ずるものがある。

のう-は【脳波】🔗🔉

のう-は ナウ― [1] 【脳波】 脳の活動によって起こる電位変動を増幅器で増幅して記録した図。癲癇(テンカン)・脳腫瘍(シユヨウ)・意識障害など脳の疾患の診断の補助として広く応用される。EEG 。「―計」

のう-ばいどく【脳梅毒】🔗🔉

のう-ばいどく ナウ― [3] 【脳梅毒】 梅毒第三期に,主として神経系がおかされた状態。進行麻痺(マヒ)も俗にこの名で呼ばれる。神経梅毒。脳梅。

のう-びょう【脳病】🔗🔉

のう-びょう ナウビヤウ [0] 【脳病】 脳に関する疾患の総称。

のう-びょういん【脳病院】🔗🔉

のう-びょういん ナウビヤウン [3] 【脳病院】 精神病院の旧称・俗称。

のう-ひんけつ【脳貧血】🔗🔉

のう-ひんけつ ナウ― [3] 【脳貧血】 脳の血液循環が一時的に悪くなって起こる状態。気分が悪くなり,顔が青ざめ,冷や汗をかき,意識がなくなる。長時間の起立による血圧下降,下痢などで水分を失ったときなどに起こる。

のう-ふしゅ【脳浮腫】🔗🔉

のう-ふしゅ ナウ― [3] 【脳浮腫】 脳組織内の水分が増え,脳の容積が増大した状態。外傷・中毒・血管障害・腫瘍(シユヨウ)などに伴って起こる。

のう-ほう【脳胞】🔗🔉

のう-ほう ナウハウ [0] 【脳胞】 脊椎動物の発生において,神経管の前端にできるふくらみ。脳の初期のもので,浅いくびれによって,前脳・中脳・後脳の三部に分かれる。 →神経管

のう-まく【脳膜】🔗🔉

のう-まく ナウ― [1][0] 【脳膜】 脳を包む被膜。脊髄(セキズイ)膜と連結しているので脳脊髄膜とも,略して髄膜とも呼ぶ。

のうまく-えん【脳膜炎】🔗🔉

のうまく-えん ナウ― [4] 【脳膜炎】 髄膜炎(ズイマクエン)の旧称。

のう-みそ【脳味噌】🔗🔉

のう-みそ ナウ― [3] 【脳味噌】 (1)脳髄また脳の俗な言い方。 (2)頭の働き。知能。あたま。「―が足りない」

のうみそ=を絞(シボ)・る🔗🔉

――を絞(シボ)・る ありったけの知恵を出す。知恵を絞る。

のう-ゆ【脳油】🔗🔉

のう-ゆ ナウ― [0] 【脳油】 マッコウクジラ・ゴンドウクジラ・イルカなどの頭部からとった油。

のう-り【脳裏・脳裡】🔗🔉

のう-り ナウ― [1] 【脳裏・脳裡】 頭の中。心の中。「―にうかぶ」

のうり=に焼き付・く🔗🔉

――に焼き付・く 心に強く残る。強い印象として記憶にとどまる。

のう-りょう【脳梁】🔗🔉

のう-りょう ナウリヤウ [0] 【脳梁】 左右の大脳半球の間を前後に走る深い溝の底部にあり,両半球の皮質を結んでいる繊維の束。胼胝体(ベンチタイ)。

のう【脳】(和英)🔗🔉

のう【脳】 the brain;→英和 brains (知能).〜の cerebral.→英和

のういっけつ【脳溢血】(和英)🔗🔉

のういっけつ【脳溢血】 (cerebral) apoplexy.→英和 〜を起こす have a fit[stroke]of apoplexy.

のうえん【脳炎】(和英)🔗🔉

のうえん【脳炎】 《医》encephalitis.→英和

のうかすいたい【脳下垂体】(和英)🔗🔉

のうかすいたい【脳下垂体】 《解》the pituitary body.

のうげか【脳外科】(和英)🔗🔉

のうげか【脳外科】 brain surgery.〜医 a brain surgeon.

のうけっせん【脳血栓】(和英)🔗🔉

のうけっせん【脳血栓】 cerabral thrombosis.

のうこうそく【脳梗塞】(和英)🔗🔉

のうこうそく【脳梗塞】 cerebral infarction.

のうし【脳死】(和英)🔗🔉

のうし【脳死】 brain[cerebral]death.

のうじゅうけつ【脳充血】(和英)🔗🔉

のうじゅうけつ【脳充血】 congestion of the brain.→英和

のうしゅっけつ【脳出血】(和英)🔗🔉

のうしゅっけつ【脳出血】 cerebral hemorrhage.⇒脳溢血.

のうしゅよう【脳腫瘍】(和英)🔗🔉

のうしゅよう【脳腫瘍】 a cerebral tumor.

のうしんけい【脳神経】(和英)🔗🔉

のうしんけい【脳神経】 a cranial nerve.脳神経外科 neurosurgery.→英和

のうしんとう【脳震盪】(和英)🔗🔉

のうしんとう【脳震盪】 concussion of the brain.→英和

のうずい【脳髄】(和英)🔗🔉

のうずい【脳髄】 ⇒脳味噌.

のうせい【脳性(小児)麻痺(ひ)】(和英)🔗🔉

のうせい【脳性(小児)麻痺(ひ)】 cerebral palsy.

のうそっちゅう【脳卒中】(和英)🔗🔉

のうそっちゅう【脳卒中】 《医》apoplexy.→英和 ⇒脳溢血.

のうてん【脳天】(和英)🔗🔉

のうてん【脳天】 a crown;→英和 <話>a pate.→英和

のうなんかしょう【脳軟化症】(和英)🔗🔉

のうなんかしょう【脳軟化症】 《医》softening of the brain.→英和

のうは【脳波】(和英)🔗🔉

のうは【脳波】 brain waves.

のうひんけつ【脳貧血(を起こす)】(和英)🔗🔉

のうひんけつ【脳貧血(を起こす)】 《医》(have an attack of) cerebral anemia.

のうまく【脳膜】(和英)🔗🔉

のうまく【脳膜】 《解》the meninges.脳膜炎《医》meningitis.→英和

のうみそ【脳味噌(をしぼる)】(和英)🔗🔉

のうみそ【脳味噌(をしぼる)】 (rack one's) brains.

のうり【脳裡に】(和英)🔗🔉

のうり【脳裡に】 in one's mind.〜に浮かぶ flash across one's mind;occur to.

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