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広辞苑の検索結果 (12)

わらび【蕨】🔗🔉

わらび】 コバノイシカグマ科のシダ。山地の日当りのよい乾燥地に群生。世界の温帯に広く分布。早春、地中の根茎からこぶし状に巻いた新葉を出し、これを「さわらび(早蕨)」という。食用。根茎から蕨粉をとる。〈[季]春〉。源氏物語早蕨「―、つくづくし、をかしき籠に入れて」 わらび ⇒わらび‐こ【蕨粉】 ⇒わらび‐づな【蕨綱】 ⇒わらび‐で【蕨手】 ⇒わらびで‐の‐かたな【蕨手の刀】 ⇒わらび‐なわ【蕨縄】 ⇒わらび‐のし【蕨熨斗】 ⇒わらび‐のり【蕨糊】 ⇒わらび‐ぼうき【蕨帚】 ⇒わらび‐もち【蕨餅】

わらび【蕨】(地名)🔗🔉

わらび】 埼玉県南部の市。荒川の戸田の渡しをひかえた中山道の宿駅、綿織物の集散地として発達。近年は工業地化・住宅地化が進む。人口7万。

わらび‐こ【蕨粉】🔗🔉

わらび‐こ蕨粉】 ワラビの根茎からとった澱粉。蕨糊・蕨餅の材料。近年はジャガイモ澱粉などの製品が多い。 ⇒わらび【蕨】

わらび‐づな【蕨綱】🔗🔉

わらび‐づな蕨綱】 蕨の根を乾して作った綱。 ⇒わらび【蕨】

わらび‐で【蕨手】🔗🔉

わらび‐で蕨手】 ①こぶしのように曲がり巻いた早蕨さわらび。〈[季]春〉 ②曲線の先端の巻き上がったものが、早蕨のような形をしたもの。神輿みこし・灯籠の屋根の上、高欄などに見られる。また、鋏はさみの指をかける部分。〈日葡辞書〉。→石灯籠(図)⇒わらび【蕨】

わらびで‐の‐かたな【蕨手の刀】🔗🔉

わらびで‐の‐かたな蕨手の刀】 柄頭つかがしらが早蕨の芽の形をした刀。奈良時代から平安前期にかけて用いられた。 蕨手の刀 ⇒わらび【蕨】

わらび‐なわ【蕨縄】‥ナハ🔗🔉

わらび‐なわ蕨縄‥ナハ ①蕨の根茎から澱粉をとった後の繊維を綯って作った縄。色黒く、水に強い。 ②くるくると回した形の形容。醒睡笑「書きやうは―の廻し書き」 ⇒わらび【蕨】

わらび‐のし【蕨熨斗】🔗🔉

わらび‐のし蕨熨斗】 贈物の包み紙の上書きなどに「のし」という字を蕨手の形に書くこと。また、その文字。→熨斗(図)⇒わらび【蕨】

わらび‐のり【蕨糊】🔗🔉

わらび‐のり蕨糊】 蕨粉で製した糊。粘着力強く、柿渋で溶いて傘・提灯ちょうちんなどを貼るのに用いる。 ⇒わらび【蕨】

わらび‐ぼうき【蕨帚】‥バウキ🔗🔉

わらび‐ぼうき蕨帚‥バウキ 蕨の茎葉を束ねて作った帚。露地・庭などで用いる。 ⇒わらび【蕨】

わらび‐もち【蕨餅】🔗🔉

わらび‐もち蕨餅】 蕨粉で製した餅。黄粉きなこをつけて食べる。〈[季]春〉。→岡太夫おかだゆう 蕨餅 撮影:関戸 勇 ⇒わらび【蕨】

[漢]蕨🔗🔉

 字形 〔艹部12画/15画/4747・4F4F〕 〔音〕ケツ(漢) 〔訓〕わらび [意味] 山菜の名。わらび。「蕨拳けっけん

大辞林の検索結果 (13)

わら【蕨】🔗🔉

わら 【蕨】 〔女房詞〕 ワラビ。[御湯殿上(文明一八)]

わらび【蕨】🔗🔉

わらび [1] 【蕨】 イノモトソウ科の常緑性シダ植物。疎林や日当たりのよい山地に生え,早春,先端がこぶし状に巻いた新芽が地下の根茎上から直立して生い出る。これを山菜として食用にする。葉は三回羽状に分裂。羽片の縁が下面に巻きこんで,胞子嚢(ノウ)群がつく。根茎から蕨粉をとる。[季]春。 蕨 [図]

わらび-こ【蕨粉】🔗🔉

わらび-こ [0] 【蕨粉】 ワラビの根茎からとったデンプン。蕨糊(ノリ)や蕨餅(モチ)を作る。

わらび-づな【蕨綱】🔗🔉

わらび-づな [3] 【蕨綱】 ワラビの根の繊維で作った綱。

わらび-て【蕨手】🔗🔉

わらび-て [0] 【蕨手】 (1)こぶしの形をしたワラビの新芽。 (2)先端が巻き込んだ早蕨(サワラビ)形の意匠。刀の柄(ツカ),高欄の手すりの先端などに見られる。

わらび-て-とう【蕨手刀】🔗🔉

わらび-て-とう ―タウ [0] 【蕨手刀】 古墳時代末から奈良時代・平安初期にかけて主に東日本で用いられた刀の一種。柄がワラビの芽のように屈曲している。わらびでのかたな。 蕨手刀 [図]

わらび-なわ【蕨縄】🔗🔉

わらび-なわ ―ナハ [3] 【蕨縄】 ワラビの根の繊維で作った縄。色は黒く,耐水性がある。

わらび-のし【蕨熨斗】🔗🔉

わらび-のし [3] 【蕨熨斗】 「のし」の字を蕨手に書くこと。また,その文字。

わらび-のり【蕨糊】🔗🔉

わらび-のり [3] 【蕨糊】 蕨粉で作った糊。粘着力が強い。傘や提灯(チヨウチン)を張るのに使われた。

わらび-ぼうき【蕨箒】🔗🔉

わらび-ぼうき ―バウキ [4] 【蕨箒】 露地用具の一。ワラビの根からとった繊維を束ね,青苧(アオソ)で結んだもの。露地の塵穴付近にかける飾り箒。

わらび-もち【蕨餅】🔗🔉

わらび-もち [3] 【蕨餅】 蕨粉にもち米の粉を加えて作った餅。蜜と黄な粉をつけて食べる。[季]春。《青かつし貴船の茶屋の―/佐藤漾人》

わらび【蕨】🔗🔉

わらび 【蕨】 埼玉県南東部の市。近世,中山道の宿場町として発展。宅地化が進み,人口密度は全国でも屈指の高さ。

わらび【蕨】(和英)🔗🔉

わらび【蕨】 《植》a bracken;→英和 a fern.→英和

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