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あとあしですなをかける【後足で砂を掛ける】🔗🔉

あとあしですなをかける【後足で砂を掛ける】 《犬や馬が後足で砂をけって走り去り、飼い主に砂を掛けるの意》世話になった人の恩を裏切り、別れぎわに迷惑を掛けることのたとえ。 《例文》 「番頭さんは旦那(タ゛ンナ)様に後足で砂を掛けるようなことをして店を出てしまいました。」

あとがまにすわる【後釜に座る】🔗🔉

あとがまにすわる【後釜に座る】 後任として前の人が退いたあとの地位に就くことのたとえ。 《例文》 「先輩の部長を追い出して後がまに座るとは信義に欠ける。」

あとさきになる【後先になる】🔗🔉

あとさきになる【後先になる】 物事の順序が入れ替わって、後になるべきものが先になり、先になるべきものが後になる。 《例文》 「話が後先になりましたが、……。」

あとのかりがさきになる【後の雁が先になる】🔗🔉

あとのかりがさきになる【後の雁が先になる】 後から進んだ者が先に進んでいる者を追い越すことのたとえ。また、仕事・研究・学問などで、後輩が先輩を追い越すことのたとえ。 《参考》 追い越されることを「先の雁(カリ)が後になる」と言う。

あとのけんかをさきにする【後の喧嘩を先にする】🔗🔉

あとのけんかをさきにする【後の喧嘩を先にする】 後でもめごとが起こらないように、初めに十分に論議をしておくということ。

あとのまつり【後の祭り】🔗🔉

あとのまつり【後の祭り】 《祭りの済んだ後では、御輿(ミコシ)などは役に立たないことから》その物事が時機に遅れて間に合わないことのたとえ。 《例文》 「不勉強を悔やんでももう後の祭りだ。」 《参考》 軽く非難して言うことば。

あとはのとなれやまとなれ【後は野となれ山となれ】🔗🔉

あとはのとなれやまとなれ【後は野となれ山となれ】 当面の物事がうまく済めば、その先のことやその結果はどうなろうとかまわないということ。

あとばらがやめる【後腹が病める】🔗🔉

あとばらがやめる【後腹が病める】 《出産後の腹痛に苦しむの意》物事が終わったのちも、その影響が残って苦労することのたとえ。

あとへもさきへもゆかない【後へも先へも行かない】🔗🔉

あとへもさきへもゆかない【後へも先へも行かない】 物事が行き詰まってどうにもできないことのたとえ。 《例文》 「家財を使い果たして後へも先へも行かなくなってしまった。」

あとぼうをかつぐ【後棒を担ぐ】🔗🔉

あとぼうをかつぐ【後棒を担ぐ】 主謀者の手助けとして参加することのたとえ。 《例文》 「先日の事件はお調子者の彼が後棒を担いでいたそうだ。」 《参考》 (イ)「後棒」は、二人で駕籠(カコ゛)を担ぐとき、後ろのほうの棒、またはそれを担ぐこと。先棒と力を合わせて駕籠を担ぐことから。 (ロ)お先棒を担ぐ。

あとをおう【跡を迫う】🔗🔉

あとをおう【跡を迫う】 追いかけてついて行く。 《例文》 「子どもが泣きながら母親の跡を追って来た。」 死んだ人を慕ってその人の死んだすぐあとに死ぬことのたとえ。 《例文》 「一七日(ヒトナヌカ)を済ませて、妻は亡き夫の跡を追った。」 物事をするとき、先人の手本に従うことのたとえ。

あとをたつ【跡を絶つ】🔗🔉

あとをたつ【跡を絶つ】 その物事がすっかりなくなってしまうことのたとえ。 《例文》 「法律を強化しても暴力事件は跡を絶たなかった。」

あとをにごす【跡を濁す】🔗🔉

あとをにごす【跡を濁す】 立ち去ったあとを乱雑にしておく。また、関係がなくなったあとに不始末や悪いうわさなどを残しておくこと。 《参考》 (イ)多く、打ち消しの形(「跡を濁さず」)で用いられる。 (ロ)立つ鳥跡を濁さず。

あとをひく【後を引く】🔗🔉

あとをひく【後を引く】 終わるべき物事が終わらず、いつまでも続いてきまりがつかないことのたとえ。 《例文》 「うまい物は後を引いて、つい食べ過ぎになりがちだ。」

あとあしですなをかける【後足で砂をかける】🔗🔉

あとあしですなをかける【後足で砂をかける】 その人から受けた恩義に報いるどころか、去りぎわにかえって迷惑をかけたり、裏切る行為をしたりするたとえ。 ◎犬や馬などが駆け出すとき、後足で砂を蹴散(けち)らしていくようすから。 〔類〕恩を仇で返す

あとからはげるしょうがつことば【後から剥げる正月言葉】🔗🔉

あとからはげるしょうがつことば【後から剥げる正月言葉】 うわべだけ飾ったよそいきのことばや体裁だけのお世辞は、言った後、じきに化けの皮がはがれてしまうということ。 ◎「正月言葉」は、正月にだけ用いる体裁ぶったことばの意から、上品ぶった使い慣れないことばのこと。

あとのかりがさきになる【後の雁が先になる】🔗🔉

あとのかりがさきになる【後の雁が先になる】 後からやってきた者が先の者を追い抜いてしまうこと。先輩を後輩が追い越したり、年上の者より年下の者が先に死んだりすることに用いる。 ◎雁が一列に並んで飛ぶ、いわゆる雁行(がんこう)のようすから生まれたことば。「雁」は「がん」とも言う。 〔較〕Last in bed best heard.(いちばん朝寝の者がいちばん聞いてもらえる)

あとのけんか さきでする【後の喧嘩 先でする】🔗🔉

あとのけんか さきでする【後の喧嘩 先でする】 後日いざこざが起こらないように、ものごとはあらかじめよく話し合いをしておくべきだということ。 ◎後で喧嘩をすることのないように、前もって先に喧嘩をしておけの意から。

あとのまつり【後の祭】🔗🔉

あとのまつり【後の祭】 もはや手遅れであること。 ◎祭の済んでしまった後の山車(だし)や祭事用具の意から。一説に、死後どんなに手厚く故人を祭ってもしようがないことからとも言う。 〔類〕六日の菖蒲十日の菊/証文の出し遅れ 〔較〕a day after the fair(市の翌日)

あとはのとなれやまとなれ【後は野となれ山となれ】🔗🔉

あとはのとなれやまとなれ【後は野となれ山となれ】 目前の問題さえかたづいてしまえば、以後どうなろうと知ったことではない、なるようになれという気持ちを言うことば。 ◎事が済んだ後はそこが野となるならなれ、山となるならなれの意から。 〔較〕After us the deluge.(私たちの死後になら洪水よ来い)

あとばらがやめる【後腹が病める】🔗🔉

あとばらがやめる【後腹が病める】 ものごとが終わった後、それに関連したさまざまな費用がかさみ苦しむこと。 ◎「後腹」は出産後の腹のことで、子供を生んだ後もしばしば腹に痛みがあるの意から。

あとぶつ【阿堵物】🔗🔉

あとぶつ【阿堵物】 金銭のこと。 ◎「阿堵」は「この」「あの」の意。中国晋(しん)の王衍(おうえん)という人が金銭をけがらわしいものとしてことばとして使わず、「この物」と言ったという故事から。 〔出〕世説新語

あとへもさきへもいかぬ【後へも先へも行かぬ】🔗🔉

あとへもさきへもいかぬ【後へも先へも行かぬ】 ものごとが行き詰まって、引くことも進むこともできず、どうにも動きがとれない状態の形容。 〔類〕にっちもさっちもいかない/進退これ谷まる 〔較〕Dun is in the mire.(馬はぬかるみの中―dunは「川原毛の馬」)

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