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てあしをすりこぎにする【手足を擂粉木にする】🔗🔉

てあしをすりこぎにする【手足を擂粉木にする】 《手足を擂粉木のようにすり減らすの意》親身になって世話をし、忙しく奔走することのたとえ。 《類句》足を棒にする。

ていきん【庭訓】▽中国🔗🔉

ていきん【庭訓】▽中国 家庭で行っている、親から子への教えのたとえ。「庭の訓(オシエ)」とも。 《参考》 孔子の子の鯉(リ)が庭を通ったとき、孔子が呼びとめて、詩や礼を学ぶように教えたという。 《出典》 〔論語(ロンコ゛)・季氏篇〕

ていししちしゃくさってしのかげをふまず【弟子七尺去って師の影を踏まず】🔗🔉

ていししちしゃくさってしのかげをふまず【弟子七尺去って師の影を踏まず】 七尺去って師の影を踏まず

ていしゅかんぱくのくらい【亭主関白の位】🔗🔉

ていしゅかんぱくのくらい【亭主関白の位】 一家の主人が、その家庭で関白ほどの大きな権力を持っていて威張っていることのたとえ。亭主関白。 《参考》 (イ)「関白」は、平安時代以降天皇を補佐した最高の職。 (ロ)俗に「亭主関白の位嬶左衛門尉(カカアサ゛エモンノシ゛ョウ)」という。

ていしゅのすきなあかえぼし【亭主の好きな赤烏帽子】🔗🔉

ていしゅのすきなあかえぼし【亭主の好きな赤烏帽子】 たとえ異様な事物でも、一家の主人が好むならば、家族はその好みに従わなければならないということ。 《参考》 烏帽子(エホ゛シ)の色は黒と定められていた。 夫の好む事物を妻も好むことのたとえ。 《類句》亭主の好きな赤鰯(アカイワシ)。

ていしゅはちはいきゃくさんばい【亭主八杯客三杯】🔗🔉

ていしゅはちはいきゃくさんばい【亭主八杯客三杯】 客に酒をもてなすとき、主人が客をだしにして客よりも多く飲むこと。また、客が遠慮しないように、よりたくさん飲むこと。 《類句》亭主三杯客一杯。

ていじょはじふをかえず【貞女は二夫を更えず】▽中国🔗🔉

ていじょはじふをかえず【貞女は二夫を更えず】▽中国 《貞操を守る女性は、いったん夫を持ったら二度夫を持つことをしないの意》たとえ夫と死別、離別しても生涯再婚はしないということ。 《出典》 忠臣ハ二君ニ事(ツカ)エズ、貞女ハ二夫ヲ更エズ。〔史記(シキ)・田単伝〕 《類句》貞女は二夫を並べず。貞女両夫に見(マミ)えず。

ていじょはじふをならべず【貞女は二夫を並べず】🔗🔉

ていじょはじふをならべず【貞女は二夫を並べず】 貞女は二夫を更えず

テープをきる【テープを切る】🔗🔉

テープをきる【テープを切る】 《競走などで、1着の人が決勝点に張られたテープを胸で押し切ることから》1着となって優勝する。

てがあがる【手が上がる】🔗🔉

てがあがる【手が上がる】 字が上手になる。 《例文》 「稽古(ケイコ)に励んだかいがあって、このごろだいぶ手が上がった。」 飲酒の量が増す。 《例文》 「毎晩飲んでいるうちに、手が上がって1升ぐらい平気になった。」 芸事などの腕前が上達する。 《対句》手が下がる。

てがあく【手が空く】🔗🔉

てがあく【手が空く】 仕事に切れ目ができて一時的に暇になる。「手が空(ス)く」とも。 《例文》 「ちょうどよかった。今、手が空いたところです。」 《対句》手が塞(フサ)がる。

てがあけばくちがあく【手が空けば口が開く】🔗🔉

てがあけばくちがあく【手が空けば口が開く】 仕事がなくなって暇になれば、生活が成り立たなくなるということ。 《類句》叩(タタ)き止(ヤ)めば食い止む。

てがうしろにまわる【手が後ろに回る】🔗🔉

てがうしろにまわる【手が後ろに回る】 悪事を行って警察などに捕まることのたとえ。 《例文》 「人の物を取ったりすれば、手が後ろに回るぞ。」 《参考》 捕まったとき後ろ手に縛られることから。

てがかかる【手が掛かる】🔗🔉

てがかかる【手が掛かる】 それを処置するにはめんどうなことがたくさんある。また、そうして煩わしい。 《例文》 「複雑な機械なので、修理には手が掛かる。」

てかきあれどもふみかきなし【手書きあれども文書きなし】🔗🔉

てかきあれどもふみかきなし【手書きあれども文書きなし】 字の上手な人は多くいるが、文章のうまい人は少ないということ。

てがきれる【手が切れる】🔗🔉

てがきれる【手が切れる】 縁が絶え、関係がなくなる。 《例文》 「思わぬ大金が入って、借金取りとやっと手が切れた。」

てがこむ【手が込む】🔗🔉

てがこむ【手が込む】 細工や技巧が精密であって、その事物が複雑に入り組んでいる。 《例文》 「手が込んだ見事な細工だ。」

てがさがる【手が下がる】🔗🔉

てがさがる【手が下がる】 字が下手になる。 《例文》 「長い間、筆を持たないので手が下がった。」 飲酒の量が減る。 《例文》 「年のせいか、このごろはだいぶ手が下がりました。」 仕事の技量が落ちる。 《類句》腕が落ちる。 《対句》手が上がる。

てがたなをきる【手刀を切る】🔗🔉

てがたなをきる【手刀を切る】 相撲(スモウ)で、勝ち力士が懸賞金などを受け取るときに、作法として右手で刀を使うようなしぐさをすること。 《参考》 右手で中央・右・左の順に行う。造化(ソ゛ウカ)の三神(天御中主神(アメノミナカヌシノカミ)・高皇産霊神(タカミムスヒ゛ノカミ)・神皇産霊神(カミムスヒ゛ノカミ))に対する謝意を表すものとされる。

てがつけられない【手が付けられない】🔗🔉

てがつけられない【手が付けられない】 勢いが激しかったり物事の事態がすさまじかったりしてどう処置してよいか分からない。 《例文》 「手が付けられない乱暴者。」

てがでない【手が出ない】🔗🔉

てがでない【手が出ない】 それが自分の能力以上で、自分には処置できない。 《例文》 「あの問題はむずかしすぎて手が出なかった。」

てがとどく【手が届く】🔗🔉

てがとどく【手が届く】 能力・才能や技量などが十分にあって購入・取得・参加などができる。 《例文》 「あのコートは高くて手が届かない。」 世話が行き届いて心配りが十分である。 《例文》 「幹事の手が届かない所があれば、ご勘弁を。」 ある年齢にもう少しで達する。 《例文》 「40歳に手が届こうかという年配。」

てがながい【手が長い】🔗🔉

てがながい【手が長い】 手癖が悪くて盗みをする癖がある。 《例文》 「あの男は手が長いから、注意するんだな。」

てがはなれる【手が離れる】🔗🔉

てがはなれる【手が離れる】 子どもが大きくなって親の手数が掛からなくなる。 《例文》 「この子も六つになり、やっと手が離れるようになった。」 それまで続けて来た仕事などが終わり、それに携わらなくなる。 《例文》 「雑務から手が離れたので本業に専心できる。」

てがはやい【手が早い】🔗🔉

てがはやい【手が早い】 物事をてきぱきと素早く処理する。 《例文》 「機敏な彼は、何をやらせても手が早い。」 特に、女性と関係を持とうとして働き掛けるのが早い。 《例文》 「手が早いから、もうあの女性をものにしているかもしれない。」 暴力を振るいがちである。 《例文》 「短気で手が早いから、怒ったりしているときはそばに近寄らないほうがいい。」

てがふさがる【手が塞がる】🔗🔉

てがふさがる【手が塞がる】 すでに一つの仕事に取りかかっていて他のことをするゆとりがない。 《例文》 「申し訳ありませんが、いま手が塞がっていますので明日にして下さい。」 《対句》手が空く。

てがまわる【手が回る】🔗🔉

てがまわる【手が回る】 物事をするための手配りが十分に行き届く。 《例文》 「忙しくてそんな細かいところまでは手が回らない。」 犯人逮捕のための警察の準備が整う。手配がなされる。 《例文》 「そこまで手が回ってしまえば、犯人は逃げてもどうにもなるまい。」

てきこくがいかんなきものはくにつねにほろぶ【敵国外患無き者は国恒に亡ぶ】▽中国🔗🔉

てきこくがいかんなきものはくにつねにほろぶ【敵国外患無き者は国恒に亡ぶ】▽中国 対立する敵国や外から攻められる心配のない国は、油断してついには滅びてしまうものである。 《出典》 入リテハ則(スナワ)チ法家・払士(ヒッシ)(=主君を助ける臣)無ク、出(イ)デテハ則チ敵国外患無キ者ハ、国恒ニ亡ブ。然(シカ)ル後ニ憂患ニ生キテ、安楽ニ死スルヲ知ルナリ。〔孟子(モウシ)・告子下篇〕

てきはほんのうじにあり【敵は本能寺にあり】🔗🔉

てきはほんのうじにあり【敵は本能寺にあり】 表にかかげた目的は見せ掛けであって、真の目的は別の所にあることのたとえ。「敵は本能寺」とも。 《参考》 (イ)明智光秀(アケチミツヒテ゛)が、毛利氏を攻めると称して出陣し、途中から急に「わが敵は本能寺にあり。」と言って織田信長(オタ゛ノフ゛ナカ゛)を殺すため本能寺に攻め入ったことから。 (ロ)「敵本主義」ということばはこれから生まれた。

てきをみてやをはぐ【敵を見て矢を矧ぐ】🔗🔉

てきをみてやをはぐ【敵を見て矢を矧ぐ】 《敵を近くに見てから矢を作るの意》事が起こってから慌(アワ)てて対策を講ずることのたとえ。 《参考》 「矧ぐ」は、竹に鳥の羽をつけて矢をつくる意。 《類句》軍(イクサ)見て矢を矧ぐ。

てぐすねひく【手薬煉引く】🔗🔉

てぐすねひく【手薬煉引く】 《手で薬煉(クスネ)を塗るの意》十分に準備を整えて機会を待ち構えることのたとえ。「手薬煉を引く」とも。 《例文》 「ひとつ懲らしめてやろうと、手ぐすね引いて待っているところに彼がやって来た。」 《参考》 「薬煉」は、松やにに油を混ぜた、弓弦(ユツ゛ル)を強くするために塗るくすり。

てごころをくわえる【手心を加える】🔗🔉

てごころをくわえる【手心を加える】 物事をその場の状況に応じたり、事情を考慮して寛大に取り扱う。手加減を加える。 《例文》 「取り引きの条件が厳しすぎますので、多少の手心を加えてほしいのです。」

てこでもうごかない【梃子でも動かない】🔗🔉

てこでもうごかない【梃子でも動かない】 《物が重すぎて梃子を使っても動かないの意》態度や考えが堅くて決して変えないことのたとえ。 《例文》 「あんなに強情な男性もいないね。いくら説得しても梃子でも動かないんだから。」

てしおにかける【手塩に掛ける】🔗🔉

てしおにかける【手塩に掛ける】 自ら面倒を見て大切に育てることのたとえ。 《例文》 「お前さんは、赤ん坊のときからこの伯母(オハ゛)が手塩に掛けた子ですよ。」

てじゃくびんぼう【手酌貧乏】🔗🔉

てじゃくびんぼう【手酌貧乏】 酒は、自分で酌をして飲むのは貧乏臭くてみっともないから、人に酌をしてもらって飲むのがよいということ。 《類句》手酌は恥の元。

てだしじっそうばい【手出し十層倍】🔗🔉

てだしじっそうばい【手出し十層倍】 けんかのときは最初に暴力を振るった者の罪がいちばん重いということ。

てだまにとる【手玉に取る】🔗🔉

てだまにとる【手玉に取る】 《お手玉を自由自在に操るように》人を自分の思うままに操ることのたとえ。 《例文》 「相手は海千山千だ。君なんか行っても手玉に取られるだけだ。」

てっちゅうのそうそう【鉄中の錚錚】▽中国🔗🔉

てっちゅうのそうそう【鉄中の錚錚】▽中国 《多くの鉄の中で他より少し硬いよい音のするものの意》凡人の中でいくらかすぐれている者のたとえ。 《参考》 (イ)「錚錚」は、金属のふれあう音、または楽器のよい音。 (ロ)後漢の光武帝が赤眉(セキヒ゛)の賊を破ったとき、「降服できて、慈母の所に帰ったような気持ちです。」と言った敵の大臣の徐宣(シ゛ョセン)を光武が評して言ったことば。 《出典》 〔後漢書(コ゛カンシ゛ョ)・劉盆子伝〕 《類句》傭中(ヨウチュウ)の佼佼(コウコウ)。

てっついをくだす【鉄槌を下す】🔗🔉

てっついをくだす【鉄槌を下す】 《ハンマーを打ちおろすの意》厳しい制裁や処置を下す。 《例文》 「社会秩序を乱す犯人には、いずれ鉄槌を下すことになるだろう。」

てつはあついうちにうて【鉄は熱いうちに打て】▽西洋🔗🔉

てつはあついうちにうて【鉄は熱いうちに打て】▽西洋 《鉄は熱して柔らくなっている間に打ち鍛えることから》人は純粋な心を失わない時期に人間形成の教育を施すべきであるということ。また、物事は、時機を失しては成就がおぼつかないから、人々が関心を持っているうちに遂行すべきであるということ。 《参考》 Strike while the iron is hot.の訳。

てっぷしろをかたむく【哲婦城を傾く】▽中国🔗🔉

てっぷしろをかたむく【哲婦城を傾く】▽中国 《賢い女性は国を衰えさせ滅亡させるの意》女性が賢すぎて、かえって災いを引き起こすことのたとえ。 《出典》 哲夫城ヲ成シ、哲婦城ヲ傾ク。〔詩経(シキョウ)・大雅〕

てっぷのきゅう【轍鮒の急】▽中国🔗🔉

てっぷのきゅう【轍鮒の急】▽中国 《わだちの水たまりにいる鮒(フナ)に危急が迫っているの意》危急が目前に差し迫っていることのたとえ。 《参考》 貧乏な荘子(ソウシ)が、あるとき監河(カンカ)侯に穀物を借りようとしたが、侯は、「近いうちに領地から税金を取って貸してあげよう。」と言った。荘子は、それを聞くとむっとして顔色を変えて、「昨日ここへ来る途中、わだちの水たまりに鮒がいて水をくれと言いました。そこで私が、『これから呉越の王を訪ねるから、西江の水をせきとめてこちらに押し流してやろう』と言うと、鮒はむっとした顔つきをして、『私は今すぐ少しの水がなければ生きていられないのです。そのようなことを言われるのなら、あなたは乾物(ヒモノ)屋の店先で私を捜したほうがよいでしょう』と言いました。今の私がそれです。」と言ったという。 《出典》 〔荘子(ソウシ゛)・外物篇〕 《類句》涸轍(コテツ)の鮒魚(フキ゛ョ)。涸鮒(コフ)。

てっぽうだまのつかい【鉄砲玉の使い】🔗🔉

てっぽうだまのつかい【鉄砲玉の使い】 行ったままで帰らない使いのたとえ。 《類句》鉄砲玉の飛脚。雉子(キキ゛シ)の頓使(ヒタツ゛カ)い。

てつめんぴ【鉄面皮】▽中国🔗🔉

てつめんぴ【鉄面皮】▽中国 《鉄でできた面(ツラ)の皮の意》恥知らずで厚かましいことのたとえ。 《参考》 王光遠(オウコウエン)という進士が、立身出世のためなら、むちで門前払いを食わされるという辱めを受けても平気だったので、時の人は、「光遠の顔の皮の厚さは十重(トエ)の鉄のよろいのようだ。」と言ったという。 《出典》 〔北夢瑣言(ホクムサケ゛ン)〕 《類句》面(ツラ)の皮が厚い。面の皮の千枚張り。

てつをふむ【轍を踏む】🔗🔉

てつをふむ【轍を踏む】 前車の轍を踏む

てとりあしとり【手取り足取り】🔗🔉

てとりあしとり【手取り足取り】 多人数で一人の人の手足を持ち、無理やりに体を抱えたり押さえつけたりするようす。 行き届いた世話をするようす。 《例文》 「手取り足取り教えてくれた。」

てなべさげても【手鍋提げても】🔗🔉

てなべさげても【手鍋提げても】 好きな男性と夫婦になれるなら、どんな苦労や貧乏もいとわないということ。 《例文》 「手鍋提げても添いとげたい人。」 《参考》 「手鍋」は、つるの付いているなべ。

てならいはさかにくるまをおすごとし【手習いは坂に車を押す如し】🔗🔉

てならいはさかにくるまをおすごとし【手習いは坂に車を押す如し】 《登り坂で車を押すとき油断をするとすぐに後戻りしてしまうように》学問は少しでも怠ると後戻りをするものであるから、絶えず励まなくてはならないということ。

てにあせをにぎる【手に汗を握る】🔗🔉

てにあせをにぎる【手に汗を握る】 危険な物事や勝負事などを見て緊張し、その成り行きを非常に心配することのたとえ。 《例文》 「手に汗を握って自動車レースを見物する。」

てにあまる【手に余る】🔗🔉

てにあまる【手に余る】 自分の能力を越えていて処置できず、困る。 《例文》 「これはどうも私の手に余る仕事のようです。」

てにいる【手に入る】🔗🔉

てにいる【手に入る】 《自分の手の中に入れば自由にすることができることから》その事に十分熟達している。 《例文》 「彼の落語はなかなか手に入ったものだ。」

てにいれる【手に入れる】🔗🔉

てにいれる【手に入れる】 自分の所有とする。入手する。 《例文》 「長年探していた本をやっと手に入れた。」

てにおえない【手に負えない】🔗🔉

てにおえない【手に負えない】 自分の能力を越えていて取り扱えない。 《例文》 「手に負えないいたずらっ子。」

てにおちる【手に落ちる】🔗🔉

てにおちる【手に落ちる】 その人の所有となる。 《例文》 「あの物件はA氏の手に落ちた。」 受け取る。落手する。

てにかける【手に掛ける】🔗🔉

てにかける【手に掛ける】 その人が自分で扱って行う。手掛ける。 《例文》 「(縫イ物ヲ)どうせなら汚(キタ)ならしい婆(ハ゛ア)さんの手に掛けるよりも、別嬪(ヘ゛ッヒ゜ン)さんの方がいい……」《水上滝太郎(ミナカミタキタロウ)・大阪の宿》 自分で世話をする。 《例文》 「手に掛けて育てた子ども。」 自分自身で殺す。 《例文》 「殿はついに忠臣を手に掛けてしまった。」

てにする【手にする】🔗🔉

てにする【手にする】 手で物を持つ。 《例文》 「警官がピストルを手にしてそこに立っていた。」 自分のものとする。 《例文》 「辛苦の末に一国を手にした。」

てにつかない【手に付かない】🔗🔉

てにつかない【手に付かない】 心が他に奪われていて、行うべき物事ができない。 《例文》 「祭りの準備が気になって仕事も手に付かない。」

てにつばきす【手に唾す】▽中国🔗🔉

てにつばきす【手に唾す】▽中国 《物を握る手が滑らないように、重い物を持ち上げるときなどに手につばを吐き掛けることから》物事に取り掛かろうとして、元気を奮い起こすようす。 《手につばを吐くのはやさしいことから》非常に容易であることのたとえ。「手に唾(ツハ゛)する」とも。 《出典》 〔唐書(トウシ゛ョ)〕 《類句》手に唾して決すべし。手薬煉(テク゛スネ)引く。

てにてをとる【手に手を取る】🔗🔉

てにてをとる【手に手を取る】 互いに手をつなぎ合う。 《例文》 「みんな手に手を取って踊っていた。」 男女が仲よく行動を共にする。 《例文》 「手に手を取って逐電(チクテ゛ン)した。」

てにとるよう【手に取るよう】🔗🔉

てにとるよう【手に取るよう】 すぐ目の前にあるようにはっきりと見えたり聞こえたりすることのたとえ。 《例文》 「恵那(エナ)山の方で鳴る風の音が手に取るように聞こえますよ。」《島崎藤村(シマサ゛キトウソン)・夜明け前》

てにのる【手に乗る】🔗🔉

てにのる【手に乗る】 相手の思うままになる。だまされて相手の術中におちいる。 《例文》 「相手はなかなかこちらの手に乗ってこない。」

てにをはがあわない【てにをはが合わない】🔗🔉

てにをはがあわない【てにをはが合わない】 話や文章のつじつまが合わないことのたとえ。「てにはが合わない」とも。 《参考》 「てにをは」は、日本語の助詞・助動詞などの総称。

てのうらをかえすよう【手の裏を返すよう】🔗🔉

てのうらをかえすよう【手の裏を返すよう】 態度や話などが、がらりと変わることのたとえ。 《例文》 「彼の意見は時々手の裏を返すように変わる。」 《参考》 非難して言うことば。

てのまいあしのふむところをしらず【手の舞い足の踏む所を知らず】▽中国🔗🔉

てのまいあしのふむところをしらず【手の舞い足の踏む所を知らず】▽中国 《手が舞い足が踊るのに気が付かないの意》感激して非常に喜ぶことのたとえ。 《出典》 歌ノ言タルヤ、長ク之(コレ)ヲ言ウナリ。之ヲ説(ヨロコ)ブ故(ユエ)ニ之ヲ言ウ。之ヲ言イテ足ラズ、故ニ長ク之ヲ言ウ。長ク之ヲ言イテ足ラズ、故ニ之ヲ嗟歎(サタン)ス。之ヲ嗟歎シテ足ラズ、故ニ手ノ之ニ舞イ、足ノ之ニ蹈(フ)ムヲ知ラザルナリ。〔礼記(ライキ)・楽記篇〕

ていきん【庭訓】🔗🔉

ていきん【庭訓】 家庭における教育のこと。 ◎孔子が庭を走り過ぎようとした息子の伯魚(はくぎょ)を呼びとめ、詩や礼について学ぶように教えたという故事からで、「庭での訓(おし)え」の意。 〔出〕論語

ていしゅかんぱく【亭主関白】🔗🔉

ていしゅかんぱく【亭主関白】 一家の中で亭主が絶対的権力を握っていることのたとえ。 ◎「関白」は関(あずか)り白(もう)すの意で、昔、天皇を助けて政治をおこなった重職のこと。「亭主関白の位(くらい)嬶左衛門尉(かかあさえもんのじょう)」などとも言う。 〔例〕「亭主の理屈おれをなんだと思う」(古川柳)

ていしゅさんばいきゃくいっぱい【亭主三杯客一杯】🔗🔉

ていしゅさんばいきゃくいっぱい【亭主三杯客一杯】 客をもてなそうと酒をすすめているうちに、かえってもてなす側の主人のほうがたくさん飲んでしまうこと。また、客をだしにしてふだんよりも多く酒を飲むことにも言う。 ◎「亭主八杯客三杯」とも言う。

ていしゅのすきなあかえぼし【亭主の好きな赤烏帽子】🔗🔉

ていしゅのすきなあかえぼし【亭主の好きな赤烏帽子】 たとえどんな無理難題でも、一家の主人の言うことには家族は従わなければいけないということ。 ◎烏帽子は黒塗りが通り相場だが、亭主が赤い烏帽子が好きだと言えば、人にどんなに笑われようとそれに同調しなければならないの意から。いろはがるた(江戸)。

ていじょはじふにまみえず【貞女は二夫に見えず】🔗🔉

ていじょはじふにまみえず【貞女は二夫に見えず】 操を固く守る貞淑な女性は、生涯一人だけしか夫を持たないということ。 ◎「二夫」は「にふ」とも読み、また、「貞女は両夫に見えず」とも言う。 〔出〕史記 〔類〕忠臣は二君に仕えず

ていふつ【鼎沸】🔗🔉

ていふつ【鼎沸】 多くの人がああでもない、こうでもないとひどくやかましく騒ぎ立てること。 ◎「鼎(かなえ)」は物を煮るのに用いる大きな銅器で、鼎の中の湯がぐらぐら音を立てて沸いているように騒々しいの意から。「鼎の沸くが如(ごと)し」はこの語から出たことば。 〔出〕漢書(かんじょ)

ていりつ【鼎立】🔗🔉

ていりつ【鼎立】 三者、三つの勢力などが互いに対立し合うこと。 ◎「鼎(かなえ)」は物を煮るのに用いる大きな銅器で、三本の脚で立っていることから。 〔出〕呉志(ごし)

てかきあれどもふみかきなし【手書きあれども文書きなし】🔗🔉

てかきあれどもふみかきなし【手書きあれども文書きなし】 手書き、つまり文字をうまく書く人は多いけれど、文書き、つまりすぐれた文章を書く人は少ないということ。

てがあけばくちがあく【手が空けば口が開く】🔗🔉

てがあけばくちがあく【手が空けば口が開く】 頼りないその日暮らしのたとえ。 ◎仕事が暇になって手が空けば、すぐに口が開く、つまりひもじくなるの意で、「空く」と「開く」をかけておもしろく言ったもの。

てきしゃせいぞん【適者生存】🔗🔉

てきしゃせいぞん【適者生存】 生存競争のもとでは、外界の環境に適する者だけが生き残り、そうでない者は滅んでしまうという現象のこと。 ◎英語のthe survival of the fittestから。

てきじのいっしんはきゅうしんのてまをはぶく【適時の一針は九針の手間を省く】🔗🔉

てきじのいっしんはきゅうしんのてまをはぶく【適時の一針は九針の手間を省く】 →時を得た一針は九針の手間を省く

てきにかて【敵に糧】🔗🔉

てきにかて【敵に糧】 あたかも敵に食糧を与えてしまうように、相手に利益を与えてしまうこと、相手に都合のよい結果をもたらしてしまうことのたとえ。 〔類〕寇に兵を藉し盗に糧を齎す/盗人に鍵を預ける

てきにしおをおくる【敵に塩を送る】🔗🔉

てきにしおをおくる【敵に塩を送る】 競い合っているライバルの弱点につけ込まず、かえってその苦境から脱出できるような援助の手を差しのべること。 ◎戦国時代、越後の上杉謙信が、甲斐(かい)の宿敵、武田信玄が塩不足で困っているのを知り、塩を送らせたという故事から。

てきはほんのうじにあり【敵は本能寺にあり】🔗🔉

てきはほんのうじにあり【敵は本能寺にあり】 ほんとうの目的がまったく別のところにあることのたとえ。 ◎戦国時代、明智光秀(あけちみつひで)が備中(びっちゅう)(岡山県)の毛利(もうり)攻めに出向くと見せかけておいて、突如進路を変え、京都の本能寺で織田信長(おだのぶなが)を討ったという故事から。 〔較〕He that wipes the child"s nose kisses the mother"s cheek.(子供の鼻をふいてやる者はその母親の頬(ほお)にキスする)

てきもさるものひっかくもの【敵もさるもの引っ掻くもの】🔗🔉

てきもさるものひっかくもの【敵もさるもの引っ掻くもの】 競(せ)り合っている相手もさすがにすぐれているということの形容。 ◎「さるもの」は然(さ)る者、つまりさすがな者の意で、その「さる」を引っ掻く猿(さる)に掛けたことば。

てきをみてやをはぐ【敵を見て矢を矧ぐ】🔗🔉

てきをみてやをはぐ【敵を見て矢を矧ぐ】 →戦を見て矢を矧ぐ

てぐすねをひいてまつ【手ぐすねを引いて待つ】🔗🔉

てぐすねをひいてまつ【手ぐすねを引いて待つ】 準備万端ととのえて待ち構えていることの形容。 ◎「くすね」は薬煉で、弓の弦を丈夫にするために塗る松脂(まつやに)を油で煮て練り混ぜたもの。手ぐすね引く、つまり手につばして、さあ来い、と待ち構えるの意から。

てこうよりめこう【手功より目功】🔗🔉

てこうよりめこう【手功より目功】 手先の熟練もたいせつだが、それよりも物を見る目を養うことのほうがだいじだということ。 ◎手によるわざより、目によるわざのほうを重視せよの意で、「功」を重ねて調子よく言ったもの。

てこでもうごかぬ【挺子でも動かぬ】🔗🔉

てこでもうごかぬ【挺子でも動かぬ】 どんなふうにしても、絶対にその場から動かないことや、どんな方法を使っても頑(がん)として言うことをきかないたとえ。 ◎挺子を使えば動かせるはずなのに、それでもなお動かないの意から。 〔較〕All the levers you can lay will not do it.(どんな挺子をあてがってもだめだ)

てしおにかける【手塩にかける】🔗🔉

てしおにかける【手塩にかける】 あれこれめんどうを見てたいせつに育てること。 ◎「手塩」はめいめいが手に取って好みの味つけができるように各自の食膳(しょくぜん)に添えた塩のこと。その自分の塩、つまりみずからの手で世話をするの意から。

てじゃくごごう たぼいっしょう【手酌五合 髱一升】🔗🔉

てじゃくごごう たぼいっしょう【手酌五合 髱一升】 手酌では五合しか飲めないのに、美しい女性が酌をしてくれれば一升でも飲んでしまうということ。 ◎「髱」は「つと」とも言い、日本髪のうしろのほうに張り出た部分のこと。転じて、若い女性・美人の意。 〔例〕「たぼのみか酒とはおろち味すぎる」(古川柳)

てじゃくびんぼう【手酌貧乏】🔗🔉

てじゃくびんぼう【手酌貧乏】 手酌で酒を飲むのはどうにも貧乏くさくてやりきれない。やはり酒を飲むなら人に酌を、できれば美人に酌をしてもらって飲むのがいいということ。

てせんりょう【手千両】🔗🔉

てせんりょう【手千両】 手先が器用だったり、手に技術を持っていたりすることは、千両にも匹敵するねうちがあるということ。

てっしんせきちょう【鉄心石腸】🔗🔉

てっしんせきちょう【鉄心石腸】 どんな誘惑にも負けない、きわめて堅い意志のたとえ。 ◎鉄ほどに堅い心と、石ほどに堅い腸(はらわた)の意から。 〔出〕蘇軾(そしょく) 〔較〕He is a heart of oak.(彼の心は樫(かし)である)

てっとうてつび【徹頭徹尾】🔗🔉

てっとうてつび【徹頭徹尾】 はじめから終わりまで意志や方針を変えずに貫くこと。どこまでも、あくまでもおこなうこと。 ◎頭から尾まで貫き徹(とお)すの意から。 〔出〕朱子語類

てっぷのきゅう【轍鮒の急】🔗🔉

てっぷのきゅう【轍鮒の急】 差し迫った危機のたとえ。 ◎「轍鮒」は車の轍(わだち)(車輪の跡)にできた水たまりにいる鮒(ふな)のことで、水たまりの水がなくなって、その鮒が今にも死にそうな危険な状態にあるの意から。 〔類〕焦眉の急

てっぽうだまのつかい【鉄砲玉の使い】🔗🔉

てっぽうだまのつかい【鉄砲玉の使い】 撃ったら戻ってこない鉄砲玉のように、出て行ったままいくら待っても帰ってこない使いのこと。

てつのカーテン【鉄のカーテン】🔗🔉

てつのカーテン【鉄のカーテン】 東欧の社会主義陣営と西欧の資本主義陣営の間の境界線のたとえ。 ◎第二次世界大戦後、東欧の社会主義諸国が西欧の資本主義諸国に対してとった秘密主義・閉鎖性を形容して、当時のイギリスの首相チャーチルが言ったことばthe iron curtainから。

てつはあついうちにうて【鉄は熱いうちに打て】🔗🔉

てつはあついうちにうて【鉄は熱いうちに打て】 鉄は真っ赤に焼けているときが打って鍛えるのにいちばん適している。人間も同じで、純真な心を失わない若いうちに鍛えておかないと大人になってからでは思うように効果が上がらないということ。また、ものごとは時機を逸せず、みんなの情熱が燃え上がっているときにおこなえということ。 ◎英語のStrike while the iron is hot.から。 〔類〕好機逸すべからず/矯めるなら若木のうち

てつめんぴ【鉄面皮】🔗🔉

てつめんぴ【鉄面皮】 恥知らずでずうずうしいこと。また、そういうあつかましい人のこと。 ◎鉄でできている面(つら)の皮の意から。 〔類〕面の皮の千枚張り/厚顔無恥(こうがんむち)

てですることをあしでする【手でする事を足でする】🔗🔉

てですることをあしでする【手でする事を足でする】 本来なら手ですべきことを足でしてしまう。正式・正当なやり方をせず誤ったやり方をすること。

てなべさげても【手鍋提げても】🔗🔉

てなべさげても【手鍋提げても】 好きな男性と夫婦になれるなら、どんな貧しい生活でもかまわないということ。 ◎「手鍋」は、つるのある鍋のこと。

てにあせをにぎる【手に汗を握る】🔗🔉

てにあせをにぎる【手に汗を握る】 危険なことや緊迫したことを前にして、はらはらしたり、興奮したりすること。 ◎緊張したり興奮したりすると手のひらに汗をかくことから。

てにすえたたかをそらしたよう【手に据えた鷹を逸らしたよう】🔗🔉

てにすえたたかをそらしたよう【手に据えた鷹を逸らしたよう】 だいじなものを失ってひどく落胆しているようすの形容。 ◎だいじに飼いならし、手に止まらせておいた鷹に逃げられてしまうことから。

てのうらをかえすよう【手の裏を返すよう】🔗🔉

てのうらをかえすよう【手の裏を返すよう】 急にがらっと態度を変えることの形容。 ◎今まで手の甲を見せていたのに突然、さっとひっくり返して手の裏を見せることから。 〔類〕掌を返す 〔較〕sing another song(歌をかえる)

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