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まいきょにいとまがない【枚挙に遑がない】🔗🔉

まいきょにいとまがない【枚挙に遑がない】 一つ一つ数え挙げていてはきりがないほどたくさんあること。 《例文》 「公害による不幸な事件は枚挙にいとまがない。」

まがさす【魔が差す】🔗🔉

まがさす【魔が差す】 魔が人の心に入り込んだように、ふと悪い考えを起こす。 《例文》 「日ごろまじめな彼があんな悪いことをするなんて、きっと魔が差したんだろう。」

まがぬける【間が抜ける】🔗🔉

まがぬける【間が抜ける】 反応が遅い。 《例文》 「なんだ、その間の抜けた返事は。」 愚かに見える。 《例文》 「間の抜けた顔だ。」 大事な点が欠けている。ぬかりがある。 《例文》 「間の抜けた処置。」

まかぬたねははえぬ【蒔かぬ種は生えぬ】🔗🔉

まかぬたねははえぬ【蒔かぬ種は生えぬ】 原因を作らなければ結果は生じない。少しの努力もせずに好結果を期待しても無理であることのたとえ。

まがらねばよがわたられぬ【曲がらねば世が渡られぬ】🔗🔉

まがらねばよがわたられぬ【曲がらねば世が渡られぬ】 正直なだけでは世の中暮らしてゆくことはできない。 《類句》商人(アキント゛)と屏風(ヒ゛ョウフ゛)は直(スク゛)には立たぬ。商人と屏風は曲がらねば立たぬ。商人と屏風はゆがまねば立たず。

まがわるい【間が悪い】🔗🔉

まがわるい【間が悪い】 物事が悪い時機になされたり起こったりして都合が悪い。 《例文》 「給料日の前に集金に行ったのは間が悪かった。」 その場にふさわしくなくて気まずい。 《例文》 「私の噂(ウワサ)をしているところへ行き合わせて間が悪い思いをした。」 《対句》間がいい。

まぎれもない【紛れもない】🔗🔉

まぎれもない【紛れもない】 まちがえようがないほどはっきりしている。明白である。 《例文》 「それは紛れもない事実であった。」

まくがあく【幕が開く】🔗🔉

まくがあく【幕が開く】 《幕が開いて芝居が始まることから》その行事や催し物などが始まる。 《例文》 「高校野球大会の幕が開く。」 《類句》幕が上がる。 《対句》幕が下りる。幕を閉じる。

まくらをかわす【枕を交わす】🔗🔉

まくらをかわす【枕を交わす】 男女が肉体関係をもつ。 《例文》 「とうに枕を交わした仲だ。」 《類句》情を交わす。情を通じる。同衾(ト゛ウキン)する。

まくらをたかくする【枕を高くする】▽中国🔗🔉

まくらをたかくする【枕を高くする】▽中国 《普通の枕をしてもゆったりと眠れるのであるから、高い枕をして寝ればさらによく眠れるであろうということから》心配事がなくなって安心し、ゆったりと眠ったり生活したりすることのたとえ。 《例文》 「借金取りに責められることもなく、今日からは、枕を高くして眠れる。」 《出典》 楚(ソ)韓(カン)ノ患(ウレ)イ無クバ、則(スナワ)チ大王枕ヲ高クシテ臥(フ)シ、国必ズ憂イ無カラン。〔史記(シキ)・張儀伝〕

まくらをならべる【枕を並べる】🔗🔉

まくらをならべる【枕を並べる】 男女がともに寝て情を交わす。 闘って死傷し、その戦場で大ぜいの人がいっしょに倒れ伏すことのたとえ。 《例文》 「全員枕を並べて討ち死にした。」 大ぜいの人が同時期に病気になっていっしょに寝込むこと。 《例文》 「あっちで病気をしたと聞いた時の私の心持ったらなかったよ。あの時は、こちらでも家中枕を並べている有り様でねえ」《宮本百合子(ミヤモトユリコ)・伸子》

まくをきっておとす【幕を切って落とす】🔗🔉

まくをきっておとす【幕を切って落とす】 《芝居で、浅葱(アサキ゛)幕を一気にふり落として演技を始めることから》行事や催し物などを勢いよく始める。 《例文》 「博覧会の幕を切って落とす時がきた。」

まくをとじる【幕を閉じる】🔗🔉

まくをとじる【幕を閉じる】 《幕を閉じて芝居を終えることから》その行事や催し物などを終える。 《例文》 「オリンピックもいよいよ幕を閉じることになった。」 《類句》幕を下ろす。 《対句》幕を開ける。

まけずもうのこまたとるごとし【負け角力の小股取る如し】🔗🔉

まけずもうのこまたとるごとし【負け角力の小股取る如し】 《相撲に負けそうになった者が、それでも相手のまたを内側からすくい上げて倒そうとするように》負け惜しみが強くて潔くないことのたとえ。

まけばくちのしこりうち【負け博打のしこり打ち】🔗🔉

まけばくちのしこりうち【負け博打のしこり打ち】 ばくちは、負けるとかえって夢中になるものであるということ。「負け博打のしきり打ち」とも。 《参考》 「しこり打ち」は、熱中して打つこと。

まけばらのごうにやし【負け腹の業煮やし】🔗🔉

まけばらのごうにやし【負け腹の業煮やし】 負けて腹をたて、非常に残念がること。

まけるがかち【負けるが勝ち】🔗🔉

まけるがかち【負けるが勝ち】 相手に勝ちを譲って無理に争わないことが、結局は自分を有利にするということ。 《類句》負けて勝つ。逃げるが勝ち。

まごにもいしょう【馬子にも衣装】🔗🔉

まごにもいしょう【馬子にも衣装】 つまらない人間でも見なりを整えるとりっぱに見えるということ。「馬子にも衣装髪形(カミカタチ)」とも。 《参考》 「衣装」は、「衣裳」とも書く。 《類句》人形にも衣装。切り株にも衣装。猿(サル)にも衣装。木偶(テ゛ク)も髪形。

まごのかわいいとむこうずねのいたいのはこらえられぬ【孫の可愛いと向こう脛の痛いのは堪えられぬ】🔗🔉

まごのかわいいとむこうずねのいたいのはこらえられぬ【孫の可愛いと向こう脛の痛いのは堪えられぬ】 《孫は非常にかわいくて、向こうずねの痛いのを我慢できないように、孫をかわいく思う気持ちは我慢できないものであるの意》祖父にとって孫が格別にかわいいことのたとえ。

まごはこよりもかわいい【孫は子よりも可愛い】🔗🔉

まごはこよりもかわいい【孫は子よりも可愛い】 祖父母にとっては孫は自分の子よりもかわいいものであるということ。「子よりも孫が可愛い」とも。 《類句》孫は目の中へ入れても痛くない。孫のかわいいと向こう脛(ス゛ネ)の痛いのは堪(コラ)えられぬ。

まさかのときのともこそしんのとも【まさかの時の友こそ真の友】▽西洋🔗🔉

まさかのときのともこそしんのとも【まさかの時の友こそ真の友】▽西洋 危険や困難に遭ったときに逃げずに親身になって援助してくれる友達が本当の友達であるということ。 《参考》 A friend in need is a friend indeed.の訳。

ましゃくにあわない【間尺に合わない】🔗🔉

ましゃくにあわない【間尺に合わない】 割に合わなくて損になる。 《例文》 「あんなに働かされてこれっぽちの報酬じゃ間尺に合わない。」 《参考》 「間尺」は、間(ケン)と尺(シャク)で、建設工事の寸法のこと。転じて計算・割合の意。

ますではかってみでこぼす【升で量って箕で零す】🔗🔉

ますではかってみでこぼす【升で量って箕で零す】 爪で拾って箕で零す

ますではかるほどある【升で量るほどある】🔗🔉

ますではかるほどある【升で量るほどある】 《一つ一つ数えればきりがなくて、升で一括して量るほどあるの意》非常にたくさんあることのたとえ。 《例文》 「皆が欲しがる古銭の類なら、うちの土蔵に升で量るほどある。」 《類句》掃(ハ)いて捨てるほどある。

またにかける【股に掛ける】🔗🔉

またにかける【股に掛ける】 広く各地を歩き回る。また、広い地域にわたって活躍する。 《例文》 「大西洋を股に掛けて暴れ回った大海賊。」

またぬつきひはたちやすい【待たぬ月日は経ちやすい】🔗🔉

またぬつきひはたちやすい【待たぬ月日は経ちやすい】 期待して待ち焦がれているときには月日はなかなかたたないが、待ち望むものがないときには月日は知らぬまに過ぎてしまうということ。

まだはやいがおそくなる【まだ早いが遅くなる】🔗🔉

まだはやいがおそくなる【まだ早いが遅くなる】 まだ早いと思って油断し、何もしないでいると時機を失って失敗するということ。

またれるみよりまつみはつらい【待たれる身より待つ身は辛い】🔗🔉

またれるみよりまつみはつらい【待たれる身より待つ身は辛い】 人に待たれる立場よりも、人を待つ立場のほうが待ち遠しくていらいらするものであるということ。「待たれる身より待つ身」とも。

まちぼうけをくう【待ち惚けを食う】🔗🔉

まちぼうけをくう【待ち惚けを食う】 会う約束をして、待っている相手が来ないで、むだに待つ。 《例文》 「昼過ぎまで待ったが、とうとう待ちぼうけを食ってしまった。」

まつうちがはな【待つ内が花】🔗🔉

まつうちがはな【待つ内が花】 待つ間が花

まっせきをけがす【末席を汚す】🔗🔉

まっせきをけがす【末席を汚す】 集まりに出席・参加することを謙遜(ケンソン)して言うことば。 《例文》 「私も選ばれて、その委員会の末席を汚しています。」

まつだいかならずおる【末大必ず折る】▽中国🔗🔉

まつだいかならずおる【末大必ず折る】▽中国 《枝葉が大きくなれば必ずその根幹が折れるの意》下の者の勢力が強大になって上下のつり合いがとれなくなると、上の者は必ず滅びることのたとえ。 《出典》 末大ナレバ必ズ折レ、尾大(ヒ゛タ゛イ)ナレバ悼(フル)ワズトハ君ノ知ル所ナラン。〔春秋左氏伝(シュンシ゛ュウサシテ゛ン)・昭公十一年〕 《類句》尾大悼わず。

まつまがはな【待つ間が花】🔗🔉

まつまがはな【待つ間が花】 物事は、結果がどうなるだろうかと考えて待っているうちが楽しいということ。「待つ内が花」とも。 《類句》成らぬ中(ウチ)が楽しみ。見ぬが花。

まつるにはいますがごとくす【祭るには在すが如くす】▽中国🔗🔉

まつるにはいますがごとくす【祭るには在すが如くす】▽中国 祖先を祭るときには、まるで祖先がそこにいらっしゃるように心をこめてうやうやしく祭る。「祭ること在ますが如し」とも。 《出典》 〔論語(ロンコ゛)〕

まてどくらせど【待てど暮らせど】🔗🔉

まてどくらせど【待てど暮らせど】 何かを期待しながら、いつまでも待っているようす。いつまで待っても。 《例文》 「予約した本が待てど暮らせど発売されない。」 《参考》 下に打ち消しのことばを伴う。

まてばかいろのひよりあり【待てば海路の日和あり】🔗🔉

まてばかいろのひよりあり【待てば海路の日和あり】 《待てばやがて航海に好適な天気がやって来るの意》焦らずにがまんして気長に待っていれば、やがてよい時機が巡ってくる。 《参考》 「待てば甘露(カンロ)の日和あり」を変えて言ったものという。 《類句》待てば甘露の日和あり。果報(カホウ)は寝て待て。

まてばかんろのひよりあり【待てば甘露の日和あり】🔗🔉

まてばかんろのひよりあり【待てば甘露の日和あり】 待てば海路の日和あり

まないたにのせる【俎板に載せる】🔗🔉

まないたにのせる【俎板に載せる】 俎上に載せる

まないたのうえのうお【俎板の上の魚】🔗🔉

まないたのうえのうお【俎板の上の魚】 俎上の魚

まなじりをけっする【眦を決する】🔗🔉

まなじりをけっする【眦を決する】 大きく目を見開く。怒りや決意などを表すさま。「眦を裂く」とも。 《例文》 「わたしの話が痛いところを突いたらしく、彼は眦を決して怒り出した。」 《参考》 「眦」は、目じり。

まなびておもわざればすなわちくらし【学びて思わざれば則ち暗し】▽中国🔗🔉

まなびておもわざればすなわちくらし【学びて思わざれば則ち暗し】▽中国 学問をして学んでも、それを主体的に思索しなければその知識は確かなものにならない。 《出典》 子曰(イワ)ク、学ビテ思ワザレバ則チクラシ。思イテ学バザレバ則チ殆(アヤウ)シト。〔論語(ロンコ゛)・為政篇〕

まなべばすなわちこならず【学べば則ち固ならず】▽中国🔗🔉

まなべばすなわちこならず【学べば則ち固ならず】▽中国 学問をすれば、視野が広くなって偏った判断にとらわれなくなる。 《参考》 「固」は、「かたくな」の意。 《出典》 子曰(イワ)ク、君子重カラザレバ則チ威アラズ。学ベバ則チ固ナラズ。忠信ヲ主トセヨ。己ニ如(シ)カザル者ヲ友トスル無カレ。過チテハ則チ改ムルニ憚(ハハ゛カ)ル勿(ナ)カレト。〔論語(ロンコ゛)・学而篇〕

まにうける【真に受ける】🔗🔉

まにうける【真に受ける】 相手の言ったことを本当であると思い込む。 《例文》 「冗談を真に受けるやつがあるか。」

まねかざるきゃく【招かざる客】▽中国🔗🔉

まねかざるきゃく【招かざる客】▽中国 待ちうけていなかった客。不意の客。また、歓迎しにくい客。「速(マネ)かざるの客」とも。 《出典》 速(マネ)(=招)カザルノ客三人アッテ来(キタ)ル。之(コレ)ヲ敬(ツツシ)ムトキハ終(ツイ)ニ吉ナリ。〔易経(エキキョウ)・需卦〕

まめでっぽうをくったはとのよう【豆鉄砲を食った鳩のよう】🔗🔉

まめでっぽうをくったはとのよう【豆鉄砲を食った鳩のよう】 鳩に豆鉄砲

まめをうえてひえ【豆を植えて稗】🔗🔉

まめをうえてひえ【豆を植えて稗】 よい結果を得ようとして行動して、かえって悪い結果に終わることのたとえ。期待はずれ。「豆を植えて稗を得る」とも。

まめをにるにまめがらをたく【豆を煮るにまめがらをたく】▽中国🔗🔉

まめをにるにまめがらをたく【豆を煮るにまめがらをたく】▽中国 《豆を煮るのにその豆のまめがらを燃料としてたくの意》兄弟や仲間同士が互いに害しあうことのたとえ。 《参考》 (イ)「まめがら」は、豆を取ったあとの茎や枝のこと。 (ロ)七歩の才。 《出典》 〔世説新語(セセツシンコ゛)・文学篇〕

まゆにつばをぬる【眉に唾を塗る】🔗🔉

まゆにつばをぬる【眉に唾を塗る】 《まゆにつばを付けると、狐(キツネ)や狸(タヌキ)に化かされないという俗信から》疑わしく思い、だまされないように用心することのたとえ。「眉唾(マユツハ゛)」「眉に唾を付ける」とも。 《例文》 「どうも、その話、眉に唾を塗ってからでないと聞けないようだ。」

まゆにひがつく【眉に火が付く】🔗🔉

まゆにひがつく【眉に火が付く】 危険な物事や急いで処置しなければならない物事が差し迫っていて猶予がないことのたとえ。「眉毛に火が付く」とも。 《例文》 「急に転勤が決まり、引っ越しの準備で家中は眉に火が付いたような騒ぎとなった。」 《類句》尻に火がつく。焦眉の急。

まゆをひそめる【眉を顰める】🔗🔉

まゆをひそめる【眉を顰める】 他人の不愉快な言動を見聞きしたり、心配事があったりして、顔をしかめる。「眉根を顰める」とも。 《例文》 「だれもが眉をひそめる無作法な振る舞いであった。」 《類句》眉根を寄せる。眉を寄せる。眉を集める。 《対句》眉を開く。

まゆをひらく【眉を開く】🔗🔉

まゆをひらく【眉を開く】 《今まで心配してひそめていた眉を伸ばすの意》心配事がなくなって安心する。 《例文》 「友人の病気も小康を取り戻した由で、眉を開く思いである。」 《類句》愁眉(シュウヒ゛)を開く。眉を伸(ノ)べる。 《対句》眉を顰(ヒソ)める。眉根を寄せる。

まよわぬものにさとりなし【迷わぬ者に悟りなし】🔗🔉

まよわぬものにさとりなし【迷わぬ者に悟りなし】 悩み迷わない者は悟りを得ることができず、救われることもないということ。 《類句》大疑(タイキ゛)は大悟(タイコ゛)の基(モトイ)。

まるいたまごもきりようでしかく【丸い卵も切りようで四角】🔗🔉

まるいたまごもきりようでしかく【丸い卵も切りようで四角】 物事は、そのやり方によって円満になったり穏やかでなくなったりするということのたとえ。 《参考》 後に「物も言いようで角が立つ」と続けて言うこともある。

まるくともひとがどあれやひとごころ【丸くとも一角あれや人心】🔗🔉

まるくともひとがどあれやひとごころ【丸くとも一角あれや人心】 人は、性格が円満であっても、すぐれた人であるためには多少の気骨を持つべきであるということ。 《参考》 古い道歌「丸くとも一角あれや人心あまり丸きは転びやすきに」から。 《類句》丸くとも少し角(カト゛)あれ。

まわたでくびをしめる【真綿で首を締める】🔗🔉

まわたでくびをしめる【真綿で首を締める】 直接でなく、遠回しにじわじわと苦しめたり責めたりすることのたとえ。 《例文》 「信頼する部下を次々に左遷させられ、真綿で首を締められる思いだ。」 《参考》 (イ)「真綿」は、屑繭(クス゛マユ)を引きのばしてつくった綿。柔らかくて軽いが強い。 (ロ)「締める」は、「絞める」とも書く。 《類句》真綿で喉を締める。

まわたにはりをつつむ【真綿に針を包む】🔗🔉

まわたにはりをつつむ【真綿に針を包む】 表面は親切そうに見えるが、内に人を害そうとする意地の悪い心を包み持っていることのたとえ。 《類句》笑中に刀(トウ)有り。

まいきょにいとまがない【枚挙に遑がない】🔗🔉

まいきょにいとまがない【枚挙に遑がない】 あまりに多すぎて数えあげることができないほどだということ。 ◎「枚挙」は一つ一つ数えあげること。「遑」は暇のこと。一つ一つ数えあげる暇がないほど多いの意から。「枚挙に遑なし」「枚挙に遑あらず」とも言う。

まえじゅうりょうにうしろさんりょう【前十両に後ろ三両】🔗🔉

まえじゅうりょうにうしろさんりょう【前十両に後ろ三両】 美しい顔にくらべて、後ろ姿がひどく見劣る人のこと。 〔対〕後ろ弁天前不動

まかぬたねははえぬ【蒔かぬ種は生えぬ】🔗🔉

まかぬたねははえぬ【蒔かぬ種は生えぬ】 原因がなければ結果はないということ。なにかを得ようとするなら、それなりの努力がまず必要だということ。 ◎種を蒔かなければなにも生えてはこないの意から。いろはがるた(京都)。 〔類〕打たねば鳴らぬ 〔較〕Harvest follows seedtime.(収穫は種を蒔いたあとに来る)/You cannot make an omelet without breaking eggs.(卵を割らずにオムレツを作ることはできない)

まかふしぎ【摩訶不思議】🔗🔉

まかふしぎ【摩訶不思議】 どう考えても不思議であること。 ◎「摩訶」は梵語(ぼんご)の音訳語で、大きいの意。

まがらねばよがわたられぬ【曲がらねば世が渡られぬ】🔗🔉

まがらねばよがわたられぬ【曲がらねば世が渡られぬ】 道理にかなった正しいことだけでは世の中をうまく渡ってはいけない。時には相手のすることや言うことがまちがいだとわかっても、自分の意を曲げて迎合したり、見て見ぬふりをしたりしなければならないということ。 〔類〕人と屏風は直ぐには立たぬ/水清ければ魚棲まず

まがれるえだにはまがれるかげあり【曲がれる枝には曲がれる影あり】🔗🔉

まがれるえだにはまがれるかげあり【曲がれる枝には曲がれる影あり】 原因が悪ければ、当然、悪い結果を生むということ。 ◎曲がった枝には、その曲がった枝と同じ形の影ができるの意から。 〔較〕A crooked stick will have a crooked shadow.(曲がった棒には曲がった影ができる)

まくらをたかくしてねる【枕を高くして寝る】🔗🔉

まくらをたかくしてねる【枕を高くして寝る】 気にかかることがなく、心安らかに眠ること。心配事がなにもないことを言う。 ◎「枕を高くして眠る」とも言う。 〔出〕史記

まけおしみのへらずぐち【負け惜しみの減らず口】🔗🔉

まけおしみのへらずぐち【負け惜しみの減らず口】 負けた者が、くやしさのあまり憎まれ口をたたくこと。

まけるがかち【負けるが勝ち】🔗🔉

まけるがかち【負けるが勝ち】 時には、あえて争わずに相手に負けたことにしておいたほうが、結果的には有利になり、勝ちに結びつくことがあるということ。 ◎いろはがるた(江戸)。 〔例〕「負けて勝つとは引き分けの実母」(古川柳) 〔類〕逃げるが勝ち 〔較〕He stoops to conquer.(勝たんとて身を屈する)

まこそうよう【麻姑掻痒】🔗🔉

まこそうよう【麻姑掻痒】 かゆいところに手の届くように親切なことのたとえ。 ◎「麻姑」は中国伝説の仙女で、鳥のように長い爪を持ち、この爪で痒(かゆ)い所を掻(か)いてもらうとたいへんよい気持ちであったということから。 〔出〕神仙伝 〔対〕隔靴掻痒

まさかのときのともこそしんのとも【まさかの時の友こそ真の友】🔗🔉

まさかのときのともこそしんのとも【まさかの時の友こそ真の友】 苦境に陥り、苦しんでいるときに、力になり助けてくれる友こそ、かけがえのないほんとうの友だちということ。 ◎「困った時の友こそ真の友」とも言う。英語のA friend in need is a friend indeed.から。

ましゃくにあわない【間尺に合わない】🔗🔉

ましゃくにあわない【間尺に合わない】 割に合わなくて損になること、引き合わないことの形容。 ◎「間尺」は尺貫法の間(けん)と尺。転じて、計算・寸法の意。

ますではかってみでこぼす【枡で量って箕でこぼす】🔗🔉

ますではかってみでこぼす【枡で量って箕でこぼす】 →爪で拾って箕でこぼす

まずかいよりはじめよ【先ず隗より始めよ】🔗🔉

まずかいよりはじめよ【先ず隗より始めよ】 →隗より始めよ

またぬつきひはたちやすい【待たぬ月日は経ちやすい】🔗🔉

またぬつきひはたちやすい【待たぬ月日は経ちやすい】 月日というものは、心待ちにしていることがあるときはなかなか経たないくせに、ぼんやりとなにもしないでいるとまたたく間に過ぎ去ってしまうということ。

またるるともまつみになるな【待たるるとも待つ身になるな】🔗🔉

またるるともまつみになるな【待たるるとも待つ身になるな】 人を待つのはつらくいらだたしいもの。だから、人に待たれる身にはなっても人を待つ立場にはなるなということ。 〔較〕A watched pot never boils.(見つめるなべは煮立たない)

まだはやいがおそくなる【まだ早いが遅くなる】🔗🔉

まだはやいがおそくなる【まだ早いが遅くなる】 まだじゅうぶん時間があるからとのんびり構えていると、気がついたときにはもう遅く、手おくれということになりかねない。なにごとも、たかをくくってはならない、油断は禁物であるということ。

まちゅうのよもぎ【麻中の蓬】🔗🔉

まちゅうのよもぎ【麻中の蓬】 →麻の中の蓬

マッチポンプ【マッチポンプ】🔗🔉

マッチポンプ【マッチポンプ】 自分で火を付けて問題を起こしておき、その問題を自分でもみ消してやると言って金品を得ること。 ◎マッチで火を付けてポンプで消すの意から。

まつうちがはな【待つうちが花】🔗🔉

まつうちがはな【待つうちが花】 →待つ間が花

まつかさよりとしかさ【松かさより年かさ】🔗🔉

まつかさよりとしかさ【松かさより年かさ】 なんといっても年上の者は経験豊富で、その知識はやはり役に立つということ。 ◎「年かさ」と「松かさ」の「かさ」を重ねて語呂を合わせて言ったもの。 〔類〕亀の甲より年の劫/烏賊の甲より年の劫

まつのきばしらもさんねん【松の木柱も三年】🔗🔉

まつのきばしらもさんねん【松の木柱も三年】 一時しのぎなら、どんなものでも役に立つということ。 ◎腐りやすいので普通使わない松の柱でも、三年ぐらいはもつということから。「松の柱も三年」とも言う。

まつまがはな【待つ間が花】🔗🔉

まつまがはな【待つ間が花】 なにごとも、ああだろうかこうだろうかとあれこれ考えて、期待に胸をふくらませながら待っている間がいちばん楽しいということ。 ◎「花」は最もよい時期の意。「待つが花」「待つうちが花」とも言う。 〔類〕祭より前の日/添わぬうちが花 〔較〕Easter so longed for is gone in a day.(長い間待ちこがれた復活祭も一日で過ぎ去る)

まつみよりまたるるみ【待つ身より待たるる身】🔗🔉

まつみよりまたるるみ【待つ身より待たるる身】 早く来ないかと待っている人もつらいだろうが、むしろ待たせている者のほうが早く行かなければと、相手のことが気になってつらいものだということ。

まつりのわたったあとのよう【祭の渡った後のよう】🔗🔉

まつりのわたったあとのよう【祭の渡った後のよう】 にぎやかだったのが、急にひっそりと静まりかえるようすの形容。 ◎にぎやかな祭の行列が通り過ぎたあとのようだの意から。

まてばかいろのひよりあり【待てば海路の日和あり】🔗🔉

まてばかいろのひよりあり【待てば海路の日和あり】 いま思うようにいかなくても、じっと待っていれば、そのうちにチャンスがきっとめぐってくるはずだ。だから、辛抱強くあせらずに待てということ。 ◎「海路の日和」は航海によい穏やかな天候のこと。仮にいま海が荒れていてもじっと待っていれば、航海に適したよい天気の日がやがてやってくるの意から。「待てば甘露の日和あり」の転じた語と言われる。なお「甘露」は、中国の伝説で天が降らせるという甘い露のことで、日照りを耐え忍んでいればやがて甘露のような恵みの雨が降るの意。 〔類〕果報は寝て待て 〔較〕Everything comes to him who waits.(待つ人に来ないものなし)

まないたのこい【俎板の鯉】🔗🔉

まないたのこい【俎板の鯉】 自分ではどうすることもできず、相手の思うままになるよりしかたのない運命にあることのたとえ。 ◎俎板の上に載せられて料理される寸前の鯉の意から。「俎板の魚」「俎上(そじょう)の魚」ともいう。

まなびておもわざればすなわちくらし【学びて思わざれば則ち罔し】🔗🔉

まなびておもわざればすなわちくらし【学びて思わざれば則ち罔し】 いくら学んでも、自分なりにじっくり考えてみなければ、ほんとうの理解にはつながらないということ。 ◎「罔し」は暗いの意。 〔出〕論語 〔較〕Learning without thought is labor lost.(思考を伴わぬ学問は徒労である)

まなびてときにこれをならうまたよろこばしからずや【学びて時に之を習う亦説ばしからずや】🔗🔉

まなびてときにこれをならうまたよろこばしからずや【学びて時に之を習う亦説ばしからずや】 学んだことを、折にふれて復習するということは、学んだことをいっそう深めることになる。これはまた、なんと心楽しくうれしいことであろうかということ。 〔出〕論語

まなぶかどにふみきたる【学ぶ門に書来る】🔗🔉

まなぶかどにふみきたる【学ぶ門に書来る】 好きで打ち込んでいることには、おのずから機会がめぐってきて、道が開けていくということ。 ◎学問が好きな人のところには自然と本が集まり、増えていくの意から。

まなぶにいとまあらずというものはいとまありといえどもまたまなぶあたわず【学ぶに暇あらずと謂う者は暇ありと雖も亦学ぶ能わず】🔗🔉

まなぶにいとまあらずというものはいとまありといえどもまたまなぶあたわず【学ぶに暇あらずと謂う者は暇ありと雖も亦学ぶ能わず】 勉強したくても暇(ひま)がないなどと言うのは言いわけで、そういう人はもともと意欲がないのだから、たとえ暇があったとしてもやはり勉強することはできないということ。 〔出〕淮南子(えなんじ) 〔較〕Idle folks have the least leisure.(怠け者がいちばん暇がない)

まなぶのにとしをとりすぎたということはない【学ぶのに年をとり過ぎたということはない】🔗🔉

まなぶのにとしをとりすぎたということはない【学ぶのに年をとり過ぎたということはない】 ものを学ぶのに年を取りすぎたなどというのは言いわけであって、いくつになろうと学べるはずだということ。また、勉強にはこれでよいという限界などないのだから、一生勉強することが人間には必要であるということ。 ◎ローマの哲学者・詩人セネカのことばとされる。英語はNever too old to learn.

まゆげにひがつく【眉毛に火がつく】🔗🔉

まゆげにひがつく【眉毛に火がつく】 もはや一刻の猶予もならないほど、危険な事態が差し迫っていることのたとえ。 ◎眉毛に火がつき、たいせつな目がおびやかされるほど危急な状態にあるの意から。「眉に火がつく」とも言う。 〔類〕焦眉の急/轍鮒の急

まゆげをよまれる【眉毛を読まれる】🔗🔉

まゆげをよまれる【眉毛を読まれる】 知られたくない自分の考えや心の動きを相手に見抜かれてしまうこと。 ◎「読まれる」は数えられるの意。相手に自分の眉毛の本数を数えられてしまうように、心の中を見通されるの意から。「眉毛を数えられる」とも言う。

まゆつばもの【眉唾物】🔗🔉

まゆつばもの【眉唾物】 いかがわしくて、信用できないもの。 ◎「眉唾」とも言う。→眉に唾を付ける

まゆにつばをつける【眉に唾を付ける】🔗🔉

まゆにつばをつける【眉に唾を付ける】 だまされないよう用心すること。 ◎狐(きつね)や狸(たぬき)に化かされないためには眉に唾をつけるとよいという俗信から。「眉に唾を塗る」「眉に唾(つば)する」とも言う。

まゆをのぶ【眉を伸ぶ】🔗🔉

まゆをのぶ【眉を伸ぶ】 心配事がなくなり、ほっとしてはればれとした顔になること。 ◎心配事がなくなって、しかめていた眉を伸ばすの意から。「眉を開く」とも言う。 〔出〕漢書(かんじょ) 〔類〕愁眉を開く

まよえるひつじ【迷える羊】🔗🔉

まよえるひつじ【迷える羊】 迷いの多い無力な者のたとえ。 ◎『新約聖書・マタイによる福音書』にあることばから。英語はa lost[stray] sheepと言う。

まよわぬものにさとりなし【迷わぬ者に悟りなし】🔗🔉

まよわぬものにさとりなし【迷わぬ者に悟りなし】 世の中や自分自身になんの疑問も感じず迷いもしないような人は、悟ることもまたない。迷うからこそ悟りも開けるのだということ。 〔類〕大疑は大悟の基(もとい)

まるいたまごもきりようでしかく【丸い卵も切りようで四角】🔗🔉

まるいたまごもきりようでしかく【丸い卵も切りようで四角】 話し方、やり方ひとつで、ものごとは穏やかに円満にいくこともあるし、逆に角が立つこともあるということ。 ◎「物も言いようで角が立つ」とあとに続けても言う。

まるくともひとかどあれやひとごころ【丸くとも一角あれや人心】🔗🔉

まるくともひとかどあれやひとごころ【丸くとも一角あれや人心】 性格が柔和で温厚なのは結構だが、時には自分の意地を通すような強い面もあったほうがよいということ。 ◎「一角」は性格がちょっと角立っていること。「あまりまろきは転び安きぞ」とあとに続けても言う。

まわたでくびをしめる【真綿で首を締める】🔗🔉

まわたでくびをしめる【真綿で首を締める】 動きがとれなくなるように、遠まわしにじわじわと責めつけること。 ◎やわらかくて強い真綿で首を締めるとじわじわとよく締まるところから。「締める」は「絞める」とも書く。

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