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しき【式】🔗🔉

しき [2][1] 【式】 (1)一定の作法にのっとって行う行事。儀式。「祝賀の―」 (2)特に結婚式。「―を挙げる」「―の日取り」 (3)ある物事をするときの一定のやり方。「そういう―でやってみよう」 (4)数学・論理学などの諸科学で,記号を用いてある関係や構造を表したもの。「―を立てる」 (5)律令の適用の仕方を定めた細則。また,それらを編纂(ヘンサン)した書。「弘仁式」「延喜式」など。 (6)ことのわけ。ことの次第。事情。「此程の―をば身に替ても申し宥(ナダム)べく候/太平記 10」 (7)名詞の下に付いて,一定の方式・形式・やり方である意を表す。「日本―」「電動―」

しき-がく【式楽】🔗🔉

しき-がく [0] 【式楽】 儀式に用いられる音楽や舞踊。能楽は徳川幕府の式楽であった。

しき-がし【式菓子】🔗🔉

しき-がし ―グワシ [3] 【式菓子】 慶弔の儀式のときに配る菓子。

しき-がまえ【式構え】🔗🔉

しき-がまえ ―ガマヘ [3] 【式構え】 漢字の構えの一。「弌」「式」の「弋」の部分。

しき-がみ【式神・識神】🔗🔉

しき-がみ [0][2] 【式神・識神】 陰陽師(オンヨウジ)の命令に従って,呪詛(ジユソ)・妖術などの不思議な業をするという鬼神。しきじん。式の神。「かつがつ―一人,内裏へまゐれ/大鏡(花山)」

しき-け【式家】🔗🔉

しき-け 【式家】 藤原四家の一。不比等(フヒト)の第三子,式部卿宇合(ウマカイ)を祖とする。

しき-げ【式外】🔗🔉

しき-げ [0] 【式外】 「延喜式」神名帳に記載されていないこと。また,その神社。式外の社(ヤシロ)。 ⇔式内(シキナイ)

しきけん-もん【式乾門】🔗🔉

しきけん-もん 【式乾門】 平安京内裏(ダイリ)の外郭門の一。北面し,朔平門の西にある。 →内裏

しき-さんこん【式三献】🔗🔉

しき-さんこん [3] 【式三献】 ⇒三献(サンコン)

しき-さんば【式三番】🔗🔉

しき-さんば [3] 【式三番】 (1)能の「翁(オキナ)」の古称。しきさんばん。 (2)能の「翁」を歌舞伎舞踊化したもの。長唄「翁千歳三番叟(オキナセンザイサンバソウ)」,義太夫「寿式三番叟」など。 →三番叟

しきさんば-そう【式三番叟】🔗🔉

しきさんば-そう [0] 【式三番叟】 「式三番(シキサンバ){(2)}」に同じ。

しき-じ【式次】🔗🔉

しき-じ [0] 【式次】 儀式を進行させる順序。式の次第(シダイ)。

しき-じ【式事】🔗🔉

しき-じ [0] 【式事】 (1)儀式に関すること。 (2)儀式の行事。

しき-じ【式辞】🔗🔉

しき-じ [0] 【式辞】 儀式の席で述べる挨拶(アイサツ)の言葉。

しき-しき【式式】🔗🔉

しき-しき 【式式】 (1)儀式が格式・時節などにふさわしく執り行われること。「―ノフルマイ/日葡」 (2)儀式ばっていること。「中居女に口上いはせ―に仕掛けぬれば/浮世草子・文反古 2」

しき-しだい【式次第】🔗🔉

しき-しだい [3] 【式次第】 式の順序。式次(シキジ)。

しき-じつ【式日】🔗🔉

しき-じつ [0] 【式日】 (1)儀式のある日。 (2)祝日。祭日。 (3)特定の行事や用事を行うことに定めてある日。

しきし-ないしんのう【式子内親王】🔗🔉

しきし-ないしんのう ―ナイシンワウ 【式子内親王】 ⇒しょくしないしんのう(式子内親王)

しき-しゃ【式社】🔗🔉

しき-しゃ [2] 【式社】 ⇒式内(シキナイ)

しきしゃまな【式叉摩那】🔗🔉

しきしゃまな [3] 【式叉摩那】 〔梵 ikam〕 〔仏〕 未成年の女の出家者が成人になると,正式の尼僧になるため二年間,六法戒を守って修行を行うが,この期間の尼僧の称。学法女。正学女。

しき-しょう【式正】🔗🔉

しき-しょう ―シヤウ 【式正】 正しい儀式。正式。また,荘重で立派なこと。「―の庖丁人/浮世草子・一代男 8」

しきしょう-の-しょうぞく【式正の装束】🔗🔉

しきしょう-の-しょうぞく ―シヤウ―シヤウゾク 【式正の装束】 儀式などに着る正式の装束。

しきしょう-の-よろい【式正の鎧】🔗🔉

しきしょう-の-よろい ―シヤウ―ヨロヒ 【式正の鎧】 ⇒大鎧(オオヨロイ)(2)

しき-じょう【式条】🔗🔉

しき-じょう ―デウ [0] 【式条】 ⇒式目(シキモク)(1)

しき-じょう【式場】🔗🔉

しき-じょう ―ヂヤウ [0] 【式場】 儀式の行われる場所。

しき-じん【式神・識神】🔗🔉

しき-じん [0][2] 【式神・識神】 ⇒しきがみ(式神)

しき-たい【色代・色体・式体】🔗🔉

しき-たい [0] 【色代・色体・式体】 〔「しきだい」とも〕 (1)挨拶(アイサツ)。儀礼的な言葉を述べること。「後日にこそ又見参に入らめと―して/太平記 8」 (2)おせじ。追従(ツイシヨウ)。「―にて御年よりは若く見え給ふと言へばうれしく/沙石 8」 (3)他の品物で代用すること。

しき-だい【式台・敷台】🔗🔉

しき-だい [0] 【式台・敷台】 (1)玄関の上がり口にある一段低くなった板敷きの部分。客を送り迎えする所。もとは武家の住宅で,玄関の次にある,客に送迎の挨拶(アイサツ)をするための部屋。 (2)和船の反り台の下にある垣立(カキダツ)の台。

しきてい-さんば【式亭三馬】🔗🔉

しきてい-さんば 【式亭三馬】 (1776-1822) 江戸後期の戯作者(ゲサクシヤ)。本名,菊地久徳。別号,遊戯堂・四季山人など。江戸の人。版木師の子。書肆(シヨシ)に奉公し,のち薬商を営む。黄表紙・洒落本・草双紙・滑稽本などを多く著す。特に,江戸市井のさまざまな人を,会話を主に皮肉をまじえて活写した滑稽本で有名。その作「雷太郎(イカズチタロウ)強悪物語」は合巻の嚆矢(コウシ)とされる。著「浮世風呂」「浮世床」

しき-てん【式典】🔗🔉

しき-てん [0] 【式典】 儀式。式。

しき-ない【式内】🔗🔉

しき-ない [2] 【式内】 「延喜式」神名帳に記されていること。また,その神社。式内社。式社。 ⇔式外(シキゲ)

しきね-じま【式根島】🔗🔉

しきね-じま 【式根島】 伊豆七島の一。新島の属島。平坦な台地で,海岸線は屈曲し,海辺に温泉が湧き出る。

しき-ねん【式年】🔗🔉

しき-ねん [0] 【式年】 〔「式」はさだめの意〕 式年祭を行う年。

しきねん-さい【式年祭】🔗🔉

しきねん-さい [3] 【式年祭】 一定の年を定めて行う祭り。皇室では歴代の天皇・皇太后・皇后などを祭る祭祀(サイシ)。崩御の年から,3.5.10.20.30.40.50.100年と以後100年ごとに,その崩御の日に当たる日に,皇霊殿および御陵所で行われる。

しきねん-せんぐう-さい【式年遷宮祭】🔗🔉

しきねん-せんぐう-さい [7] 【式年遷宮祭】 一定の期間をおいて新殿を造営し,旧殿から新殿へ神体を移す祭祀(サイシ)。伊勢神宮では20年ごと。

しき-のう【式能】🔗🔉

しき-のう [2] 【式能】 儀式として催される能楽。江戸幕府では,将軍宣下(センゲ)・勅使下向・普請祝いなどに,江戸城内に能楽の四座一流を召して翁付き五番立てで催した。現在では,能楽協会主催の五番立ての五流能をいう。

しき-の-かみ【式の神】🔗🔉

しき-の-かみ 【式の神】 ⇒しきがみ(式神)

しき-び【式微】🔗🔉

しき-び [0][2] 【式微】 〔「詩経(風)」の「式微式微胡不帰」による。「式」は発語,「微」は衰える意〕 非常に衰えること。「文学の―亦極まれり/日本開化小史(卯吉)」

しき-ひょうじょうしゅう【式評定衆】🔗🔉

しき-ひょうじょうしゅう ―ヒヤウヂヤウシユウ [5] 【式評定衆】 室町幕府の職名。例式の評定にのみ参与した。のち御評定始・御沙汰始にのみ臨席した。

しき-ぶ【式部】🔗🔉

しき-ぶ [2] 【式部】 (1)「式部省」の略。 (2)明治初期の太政官制で,式部局(のち式部寮と改称)に属し,儀式をつかさどった官。 (3)女官の呼び名。紫式部・和泉式部など。 (4)〔(3)から〕 女房のこと。「子産まぬ―の老いの果て/梁塵秘抄」

しきぶ-かん【式部官】🔗🔉

しきぶ-かん ―クワン [3] 【式部官】 もと,宮内省の式部職の職員。祭典・儀式などをつかさどった。

しきぶ-きょう【式部卿】🔗🔉

しきぶ-きょう ―キヤウ [3][0] 【式部卿】 律令制で,式部省の長官。正四位下。平安以後,親王が任じられた。

しきぶ-きょく【式部局】🔗🔉

しきぶ-きょく [3] 【式部局】 1871年(明治4)設置された太政官の一局。儀式・図書の事務をつかさどった。翌年式部寮と改称。

しきぶ-しょう【式部省】🔗🔉

しきぶ-しょう ―シヤウ [3] 【式部省】 律令制で,八省の一。左弁官に属し,礼式および文官の人事全般をつかさどり,大学寮・散位寮を管轄した。式部。のりのつかさ。のんのつかさ。

しきぶ-しょく【式部職】🔗🔉

しきぶ-しょく [3] 【式部職】 (1)宮内省の一部局。1884年(明治17)式部寮を改称して設置。宮中の祭典・礼式・交際・雅楽などをつかさどる。 (2)宮内庁の一部局。皇室の儀式・交際・翻訳・狩猟・雅楽のことにあたる。

しきぶ-りょう【式部寮】🔗🔉

しきぶ-りょう ―レウ [3] 【式部寮】 1872年(明治5)式部局を改称したもの。式部職の前身。

しき-ふく【式服】🔗🔉

しき-ふく [0] 【式服】 儀式の際に着る衣服。礼服。

しきぶ-ぶし【式部節】🔗🔉

しきぶ-ぶし [0] 【式部節】 古浄瑠璃の一。貞享・元禄(1684-1704)頃,江戸の広瀬式部太夫の始めたもの。典雅な曲風で,河東節に影響を与えた。

しき-ぶん【式文】🔗🔉

しき-ぶん [0] 【式文】 キリスト教会の礼拝で,司式者や会衆が唱えたり歌ったりするために定められた文章。カトリック教会では固有文と通常文に分かれる。

しき-ほう【式法】🔗🔉

しき-ほう ―ハフ [0] 【式法】 儀式。作法。

しき-もく【式目】🔗🔉

しき-もく [0] 【式目】 〔「式」は法式,「目」は条目〕 (1)中世,法令・規則を箇条書きにしたもの。武家法に多く,「貞永式目(御成敗式目)」や「建武式目」はその主なもの。式条。 (2)連歌・俳諧を詠むための規則・法式を箇条書きにしたもの。連歌の「応安新式」など。

しきもく-うた【式目歌】🔗🔉

しきもく-うた [4] 【式目歌】 連歌・俳諧の式目を覚えやすいように歌に詠んだもの。

しきもり【式守】🔗🔉

しきもり 【式守】 姓氏の一。

しきもり-いのすけ【式守伊之助】🔗🔉

しきもり-いのすけ 【式守伊之助】 相撲の立行司(タテギヨウジ)の名。木村庄之助に次ぐ。 →立行司

しき-りょう【式量】🔗🔉

しき-りょう ―リヤウ [2] 【式量】 化学式の各構成原子の原子量の総和。塩化ナトリウムのようなイオン結合性物質では分子量を定義できず,代わりに組成式 NaCl の式量を用いる。化学式量。

しき-れい【式礼】🔗🔉

しき-れい [0] 【式礼】 礼をすること。挨拶(アイサツ)。

しき-れい【式例】🔗🔉

しき-れい [0] 【式例】 しきたり。慣例。

しょくし-ないしんのう【式子内親王】🔗🔉

しょくし-ないしんのう ―ナイシンワウ 【式子内親王】 (1153頃-1201) 鎌倉期の女流歌人。後白河天皇の第三皇女。1159年から69年まで賀茂斎院をつとめ,晩年に出家する。歌は俊成に師事し,「古来風体抄」を献ぜられる。千載集以下の勅撰集に一五五首入集。家集「式子内親王集」

のり-の-つかさ【式部省】🔗🔉

のり-の-つかさ 【式部省】 ⇒しきぶしょう(式部省)

しき【式】(和英)🔗🔉

しき【式】 (1)[儀式]a ceremony;→英和 rites;rituals.(2)[方式]a method;→英和 a system.→英和 (3)[型]a style;→英和 a form;→英和 a fashion.→英和 (4)《数》an expression;→英和 《化》a formula.→英和

しきじ【式辞】(和英)🔗🔉

しきじ【式辞】 an address.→英和

しきじょう【式場】(和英)🔗🔉

しきじょう【式場】 the hall of ceremony.

しきてん【式典】(和英)🔗🔉

しきてん【式典】 a ceremony.→英和

しきふく【式服】(和英)🔗🔉

しきふく【式服】 a ceremonial dress[robe];a full dress.

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