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おもい-の-たま【念ひの珠】🔗⭐🔉
おもい-の-たま オモヒ― 【念ひの珠】
〔念珠(ネンズ)の訓読み〕
数珠(ジユズ)。「草の蔭なる露の身を,―の数々に/謡曲・定家」
ねず-が-せき【念珠ヶ関・鼠ヶ関】🔗⭐🔉
ねず-が-せき 【念珠ヶ関・鼠ヶ関】
山形県温海(アツミ)町鼠ヶ関付近にあった古代の関所。出羽国と越後国の境にあたり,奥州三関の一。ねんじゅのせき。
ねび-かんのん【念彼観音】🔗⭐🔉
ねび-かんのん ―クワンオン 【念彼観音】
「念彼観音力(ネンピカンノンリキ)」の転。「異口同音に―大慈大悲と合掌し/浄瑠璃・日本西王母」
ねん【念】🔗⭐🔉
ねん [0][1] 【念】
(1)思い。気持ち。考え。「憎悪の―」
(2)気をつけること。注意。「御―には及びません/婦系図(鏡花)」
(3)かねての望み。希望。「―が届く」
(4)〔仏〕(ア)物事を記憶している心のはたらき。憶。(イ)物事を考えたり,思い描く心のはたらき。(ウ)きわめて短い時間の単位。
→刹那(セツナ)
(エ)浄土教で,称名念仏すなわち阿弥陀仏の名号をとなえること。(オ)心の中の一定の対象に精神を集中させること。
ねん=が入(イ)・る🔗⭐🔉
――が入(イ)・る
注意が行き届いている。「―・った包装」「―・ったやり口」
ねん=が残・る🔗⭐🔉
――が残・る
心残りがする。この世に思いが残る。
ねん=が晴・れる🔗⭐🔉
――が晴・れる
心残りがなくなる。
ねん=に掛・ける🔗⭐🔉
――に掛・ける
心にかける。気をつける。
ねん=には念を入・れる🔗⭐🔉
――には念を入・れる
細かいところまで十分に注意する。きわめて慎重に物事を行う。
ねん=の為(タメ)🔗⭐🔉
――の為(タメ)
信用してはいるが,いっそう確実にするために。「―調べ直す」「出発は七時です。―」
ねん=も無・い🔗⭐🔉
――も無・い
(1)物足りない。つまらない。「―・い絵などは見劣りて/浮世草子・男色大鑑 6」
(2)簡単だ。たやすい。「―・う出づる事では無い/仮名草子・浮世物語」
(3)思いがけない。とんでもない。「―・い事,やる事はならぬ/狂言・樽聟」
(4)残念だ。無念。「敵に焼き殺されてありと言はれんずるは,―・き事なり/義経記 5」
→念無し
ねん=を入・れる🔗⭐🔉
――を入・れる
十分に心をくばる。
ねん=を押・す🔗⭐🔉
――を押・す
重ねて注意する。また,何度も確かめる。
ねん-いり【念入り】🔗⭐🔉
ねん-いり [0][4] 【念入り】 (名・形動)[文]ナリ
細かい点までよく注意すること。念を入れること。また,そのさま。入念。「―な仕事ぶり」「―に点検する」
ねん-おし【念押し】🔗⭐🔉
ねん-おし [0] 【念押し】 (名)スル
念を押すこと。確認。「―(を)する」
ねん-が・ける【念掛ける】🔗⭐🔉
ねん-が・ける 【念掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 ねんが・く
〔近世語〕
思いをかける。手に入れようとねらう。「おめえを此男が―・けてゐるから油断しなさるなえ/滑稽本・続膝栗毛」
ねん-がん【念願】🔗⭐🔉
ねん-がん ―グワン [0] 【念願】 (名)スル
ひたすら望み願うこと。かねてからの願い。「成功を―していた」「―がかなう」
ねん-こう【念校】🔗⭐🔉
ねん-こう ―カウ [0] 【念校】
責了にしたあとで,念のためにさらにもう一度校正すること。また,その校正刷り。
ねん-こん【念根】🔗⭐🔉
ねん-こん [0] 【念根】
〔仏〕 五根{(2)}の一。正法を深く心中に銘記して忘れないこと。
ねん-し【念死】🔗⭐🔉
ねん-し [0] 【念死】
〔仏〕 十念{(2)}の一。人間は必ず死ぬものであることを心に念ずること。
ねん-し【念紙】🔗⭐🔉
ねん-し [0] 【念紙】
日本画で下絵を本紙に写しとるとき,下絵と本紙の間に入れる木炭の粉を付けてある紙。上から下絵をなぞると本紙に絵がそのまま写る。
ねん-じ【念持】🔗⭐🔉
ねん-じ ―ヂ [0] 【念持】 (名)スル
〔仏〕(仏の教えなどを)しっかりと心にとどめて保つこと。
ねんじ-ぶつ【念持仏】🔗⭐🔉
ねんじ-ぶつ ―ヂ― [3] 【念持仏】
〔仏〕 平生身につけたり,私室に安置したりして信仰する仏像。持仏。
ねんじ-い・る【念じ入る】🔗⭐🔉
ねんじ-い・る 【念じ入る】 (動ラ四)
ひたすらに祈る。「ひたひに手をあてて,―・りてをり/源氏(玉鬘)」
ねんじ-かえ・す【念じ返す】🔗⭐🔉
ねんじ-かえ・す ―カヘス 【念じ返す】 (動サ四)
思い直してじっと我慢する。「堪へがたきを心づよく―・させ給ふ/源氏(桐壺)」
ねん-しゃ【念写】🔗⭐🔉
ねん-しゃ [0] 【念写】
〔心〕 超心理学の用語。心の中で念ずることによって写真乾板やフィルムに感光させたり,映像を現したりすること。
ねん-しゃ【念者】🔗⭐🔉
ねん-しゃ 【念者】
〔「ねんじゃ」とも〕
念入りに事を行う人。「梶原殿は取り分けの―と申すが/浄瑠璃・ひらかな盛衰記」
ねん-じゅ【念珠】🔗⭐🔉
ねん-じゅ [1] 【念珠】
〔仏を念じながらつまぐる珠の意〕
数珠(ジユズ)。ねんず。
ねんじゅ-ひき【念珠引き】🔗⭐🔉
ねんじゅ-ひき 【念珠引き】
数珠をつくる職人。「その使,―が妻なりけり/著聞 12」
ねんじゅ-も【念珠藻】🔗⭐🔉
ねんじゅ-も [3] 【念珠藻】
藍藻類ユレモ目の淡水藻の総称。淡水中や湿地上に生育する。糸状の細胞列が多数集まって寒天質に包まれ,群体をつくる。カワタケ・イシクラゲなどは食用になる。
ねん-じゅ【念誦】🔗⭐🔉
ねん-じゅ [1] 【念誦】 (名)スル
〔仏〕 心に仏の姿を思い描き,口に仏の名や経文などをとなえること。念仏誦経。ねんず。
ねんじゅ-どう【念誦堂】🔗⭐🔉
ねんじゅ-どう ―ダウ [0] 【念誦堂】
仏を安置し念仏するための堂。ねんずどう。
ねん-しょ【念書】🔗⭐🔉
ねん-しょ [0] 【念書】
後日の証拠として,念のために作成しておく文書。「―を取っておく」
ねん・じる【念じる】🔗⭐🔉
ねん・じる [0][3] 【念じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「念ずる」の上一段化〕
「念ずる」に同じ。「成功を―・じる」
ねん-ず【念珠】🔗⭐🔉
ねん-ず [1] 【念珠】
「ねんじゅ(念珠)」に同じ。
ねん-ず【念誦】🔗⭐🔉
ねん-ず 【念誦】
「ねんじゅ(念誦)」に同じ。「―を,いと,あはれにし給ふ/源氏(夕顔)」
ねん・ずる【念ずる】🔗⭐🔉
ねん・ずる [0][3] 【念ずる】 (動サ変)[文]サ変 ねん・ず
(1)ある事柄・事態などの実現を強く思い願う。こうあってほしいと心の中で祈る。「合格を―・ずる」「子供の幸福を―・ずる」
(2)神仏の名,経文,呪文などを,心の中で唱える。「仏ヲ―・ズル/ヘボン」
(3)苦痛・悲しみなどをじっとこらえる。「中に心さかしき者,―・じて射むとすれども/竹取」
ねん-とう【念頭】🔗⭐🔉
ねん-とう [0] 【念頭】
心のうち。頭の中。「他人のことなど―にない」
ねんとう=に置・く🔗⭐🔉
――に置・く
心にかける。常に考えている。念頭にかける。「安全を―・いて作業をすすめる」
ねん-な・し【念無し】🔗⭐🔉
ねん-な・し 【念無し】 (形ク)
(1)残念である。無念である。「是を射も殺し斬りも殺したらんは無下に―・かるべし/平家 6」
(2)容易である。たやすい。「高櫓一つ,―・く攻め破られて焼きけり/太平記 17」
(3)意外である。思いがけない。「―・う早かつた/狂言・末広がり(虎寛本)」
(4)心残りがない。「亡君のうらみを報ひ,―・うこそ泉岳寺へ引きとりたり/新花摘」
ねん-にん【念人】🔗⭐🔉
ねん-にん 【念人】
平安時代以降,賭弓(ノリユミ)・歌合・詩合・小弓合(コユミアワセ)・闘鶏などの勝負事のとき,世話をした人。勝負の判定・応援なども行なった。
ねん-ねん【念念】🔗⭐🔉
ねん-ねん [0] 【念念】
〔仏〕
(1)一刹那(セツナ)一刹那。瞬間瞬間。「銭に恋着して―忘るること能はず/福翁百話(諭吉)」
(2)一刹那一刹那におこる思い。一念一念。「我等がこころに―のほしきままに来りうかぶも/徒然 235」
ねんねん-しょうみょう【念念称名】🔗⭐🔉
ねんねん-しょうみょう ―ミヤウ [5] 【念念称名】
〔仏〕
〔唐の善導の「般舟讃(ハンジユウサン)」にある句〕
一瞬も休むひまなく,一心に阿弥陀仏の名号を唱えること。
ねんねん-しょうめつ【念念生滅】🔗⭐🔉
ねんねん-しょうめつ ―シヤウ― [0] 【念念生滅】
〔仏〕 宇宙にある一切のものは,刻一刻と生じたり,滅したりして,絶えず変化していること。
ねんねん-そうぞく【念念相続】🔗⭐🔉
ねんねん-そうぞく ―サウ― [5] 【念念相続】
〔仏〕 絶え間なく続けること。多く念仏についていう。
ねん-ばらし【念晴(ら)し】🔗⭐🔉
ねん-ばらし [3] 【念晴(ら)し】
疑念など,心にわだかまっている思いを晴らすこと。「―のために,染井へ尋ねに往つた/渋江抽斎(鴎外)」
ねん-ぴかんのんりき【念彼観音力】🔗⭐🔉
ねん-ぴかんのんりき ―ピクワンオンリキ 【念彼観音力】
「法華経(普門品)」にある言葉。「観音菩薩の力を念ずれば」の意で,それによって信者にもたらされる諸功徳を列挙した部分に繰り返し用いられる。「刀尋段段壊(トウジンダンダンネ)(刃がいくつにも折れるの意)」と続く一節は,法華経の信者を迫害から守る証(アカシ)として引かれることが多い。
ねん-ぶつ【念仏】🔗⭐🔉
ねん-ぶつ [0] 【念仏】 (名)スル
〔仏〕
(1)仏の姿や功徳を心に思い描くこと。
(2)阿弥陀仏の名を唱えること。浄土教では阿弥陀仏の名を唱えることにより浄土へ救済されると説く。ねぶつ。「―を唱える」
→題目
ねんぶつ-おうじょう【念仏往生】🔗⭐🔉
ねんぶつ-おうじょう ―ワウジヤウ [5] 【念仏往生】 (名)スル
阿弥陀仏の名号を唱えて,その救いによって極楽浄土に生まれること。
→諸行往生
ねんぶつ-おどり【念仏踊り】🔗⭐🔉
ねんぶつ-おどり ―ヲドリ [5] 【念仏踊り】
太鼓・鉦(カネ)・瓢(フクベ)などを打ち鳴らして,念仏・和讃を唱えながら踊ること。また,その踊り。空也上人に始まるといわれ,鎌倉時代,一遍の時宗派僧侶の遊行(ユギヨウ)に用いられて全国に流行した。のち芸能化して,江戸時代には女歌舞伎にも取り入れられた。また,盆踊りの源流といわれる。踊り念仏。空也念仏。
ねんぶつ-こう【念仏講】🔗⭐🔉
ねんぶつ-こう ―カウ [0] 【念仏講】
(1)〔仏〕 浄土宗や真宗の信者が集まって念仏をする集い。多くは,親睦をかねて毎月当番の家に集まり,念仏を勤める一方,掛け金を積み立て,会食や葬式などの費用にあてた。
(2)〔(1)で,鉦(カネ)を打つ人を中心に人々が円形に取り巻くのに擬して〕
輪姦。「小遣銭少しくれて,―にせよ/浮世草子・御前義経記」
ねんぶつ-ざんまい【念仏三昧】🔗⭐🔉
ねんぶつ-ざんまい [5] 【念仏三昧】
一心に念仏すること。
ねんぶつ-じゃく【念仏尺】🔗⭐🔉
ねんぶつ-じゃく [4] 【念仏尺】
近世以前の竹尺の一。近江国の伊吹山から出土した,塔婆に刻まれた尺度によるという。一尺は,曲尺(カネジヤク)より約四厘長い。ねんぶつざし。
ねんぶつ-しゅう【念仏宗】🔗⭐🔉
ねんぶつ-しゅう [4][3] 【念仏宗】
極楽往生のために念仏を唱え,阿弥陀仏の救いを信ずることを説く宗派。浄土宗・浄土真宗・時宗・融通念仏宗など。念仏門。
ねんぶつ-せん【念仏銭】🔗⭐🔉
ねんぶつ-せん [0] 【念仏銭】
南無阿弥陀仏の名号を鋳出した絵銭(エセン)。通用銭ではない。
ねんぶつ-そう【念仏僧】🔗⭐🔉
ねんぶつ-そう [4] 【念仏僧】
法会その他の儀式で,念仏を行う僧。
ねんぶつ-だい【念仏鯛】🔗⭐🔉
ねんぶつ-だい ―ダヒ [4] 【念仏鯛】
スズキ目の海魚。全長約12センチメートル。体は長楕円形で側扁する。体表は淡紅色で,吻(フン)端から目を通り,鰓蓋(エラブタ)に達する黒色の縦帯がある。雄が口中に卵塊を含んで保護する習性がある。南日本以南に分布。
ねんぶつ-どう【念仏堂】🔗⭐🔉
ねんぶつ-どう ―ダウ [0] 【念仏堂】
念仏修行のために設けた堂。
ねんぶつ-もん【念仏門】🔗⭐🔉
ねんぶつ-もん [4] 【念仏門】
阿弥陀仏の名を唱えて極楽往生を願う宗門。浄土教。
ねん-ゆう【念友】🔗⭐🔉
ねん-ゆう ―イウ 【念友】
男色の関係にある相手。また,男色の関係。「我に―の数ありとや/浮世草子・男色大鑑 3」
ねん-りき【念力】🔗⭐🔉
ねん-りき [0] 【念力】
(1)〔仏〕 記憶している能力。
(2)一心に思いこむことによってわいてくる力。
(3)〔心〕 超心理学の用語。通常の物理手段を用いず,心に念じただけで物体に物理的影響を及ぼす能力または現象。念動力。サイコキネシス。PK 。
ねんりき=岩を通す🔗⭐🔉
――岩を通す
一念をこめて事にあたれば,できないことはないということのたとえ。思う念力岩をも通す。
ねん-りゅう【念流】🔗⭐🔉
ねん-りゅう ―リウ 【念流】
(1)剣術の一派。上坂半左衛門安久を祖とする。正法念流。
(2)剣術の一派。相馬四郎義元(念阿弥慈恩)を祖とする。念阿弥流。慈恩流。
ねん-りょ【念慮】🔗⭐🔉
ねん-りょ [1] 【念慮】
(1)心の中で思いめぐらすこと。思念。思慮。
(2)〔仏〕 凡夫の浅い智慧であれこれ思うこと。また,その思い。
も・う【思ふ・念ふ】🔗⭐🔉
も・う モフ 【思ふ・念ふ】 (動ハ四)
〔「おもう」の転〕
思う。「みやびたる花と我(アレ)―・ふ/万葉 852」
ねん【念】(和英)🔗⭐🔉
ねんがん【念願】(和英)🔗⭐🔉
ねんがん【念願】
one's (dearest) wish.→英和
〜する wish.
ねんぶつ【念仏(を唱える)】(和英)🔗⭐🔉
ねんぶつ【念仏(を唱える)】
(chant) a prayer to Buddha.
ねんりき【念力】(和英)🔗⭐🔉
ねんりき【念力】
psychokinesis.→英和
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