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くり【栗】🔗🔉

くり [2] 【栗】 ブナ科の落葉高木。山中に生え,また果樹として栽植。雌雄同株。葉は狭長楕円形。六月頃,数個の雌花と黄白色の雄花穂をつけ,秋,いがに包まれた果実は食用。材は重硬で,腐りにくく建築土台・枕木・家具用。[季]秋。《古寺や―を埋けたる縁の下/鬼貫》 〔「栗の花」は [季]夏。《日高きに宿もとめ得つ―の花/虚子》〕

くり-あん【栗餡】🔗🔉

くり-あん [0] 【栗餡】 栗を刻み入れた白餡。また,栗で作った餡。

くり-いし【栗石】🔗🔉

くり-いし [2] 【栗石】 (1)栗の実ぐらいの小石。 (2)直径15センチメートル前後の大きさの石。地盤固めや石垣の埋め石などに用いる。割り栗石。ぐり。

くり-いろ【栗色】🔗🔉

くり-いろ [0] 【栗色】 栗の実の皮のような黒みがかった茶色。栗皮色。「―の髪」

くりいろ-ど【栗色土】🔗🔉

くりいろ-ど [4] 【栗色土】 温帯のステップ地帯に生成する暗褐色の土壌。チェルノーゼム(黒土)地帯より降水量の少ない地帯に分布する。

くり-うめ【栗梅】🔗🔉

くり-うめ [2] 【栗梅】 染め色の名。紫がかった栗色。[日葡]

くり-かた【栗形】🔗🔉

くり-かた [0] 【栗形】 打ち刀や腰刀の鞘口(サヤグチ)近くにつけ,下げ緒(オ)を通すもの。木・角・金属で作った環で,多く栗の実を半截(ハンセツ)した形。「栗形」は当て字で,緒を通す穴を刳(ク)った物の意で「刳り形」が語源らしい。下げ緒通し。

くり-かのこ【栗鹿の子】🔗🔉

くり-かのこ [3] 【栗鹿の子】 求肥(ギユウヒ)糖を小豆(アズキ)の漉餡(コシアン)で包み,周囲に栗の蜜漬けをつけた和菓子。

くり-カボチャ【栗―】🔗🔉

くり-カボチャ [3] 【栗―】 セイヨウカボチャの一種。南アメリカ山地原産といわれ,冷涼地で栽培される。果実は大きく,倒卵形ないし球形で,果皮は平滑。味が栗のようだというのでこの名がある。

くり-かわ【栗皮】🔗🔉

くり-かわ ―カハ [0] 【栗皮】 (1)栗の実の皮。 (2)栗皮茶色の革。赤黒い茶色の革。 (3)「栗皮茶」の略。

くりかわ-ちゃ【栗皮茶】🔗🔉

くりかわ-ちゃ ―カハ― [4] 【栗皮茶】 赤黒い茶色。くりかわ。

くり-きんとん【栗金団】🔗🔉

くり-きんとん [3] 【栗金団】 クリまたはサツマイモの餡(アン)に,ゆでたクリを加えて練ったきんとん。

くり-げ【栗毛】🔗🔉

くり-げ [0] 【栗毛】 馬の毛色の名。全体に明るい黄褐色。たてがみや尾も同色のものが多いが,白いものは尾花(オバナ)栗毛と呼ぶ。

くりげ-ぶち【栗毛駁】🔗🔉

くりげ-ぶち [4][0] 【栗毛駁】 馬の毛色の名。栗色でぶちのあるもの。

くり-けむし【栗毛虫】🔗🔉

くり-けむし [3] 【栗毛虫】 樟蚕(クスサン)の幼虫。白色の長毛のある緑色の毛虫。シラガタロウ。

くりこま【栗駒】🔗🔉

くりこま 【栗駒】 宮城県北西部,栗原郡の町。栗駒山南東斜面と山麓の町。旧城下町。栗駒国定公園に属し,駒湯・新湯などの温泉がある。

くりこま-こくていこうえん【栗駒国定公園】🔗🔉

くりこま-こくていこうえん ―コウン 【栗駒国定公園】 栗駒山を中心とする国定公園。火山・温泉・渓谷・原生林に恵まれる。

くりこま-やま【栗駒山】🔗🔉

くりこま-やま 【栗駒山】 岩手・宮城・秋田三県の県境にある成層火山。海抜1627メートル。高山植物の種類が豊富。岩手県側では須川岳,秋田県側では大日岳と呼ぶ。

くりさき-りゅう【栗崎流】🔗🔉

くりさき-りゅう ―リウ 【栗崎流】 南蛮外科医術の流派。肥後国栗崎の人,栗崎道喜(1582-1651)がルソンに渡り外科術を学び,帰国して長崎で始めたもの。

くり-しぎぞうむし【栗鷸象虫】🔗🔉

くり-しぎぞうむし ―シギザウムシ [5] 【栗鷸象虫】 ゾウムシ科の甲虫。体は長卵形で,体長6〜10ミリメートル。頭部は細長く伸長した吻(フン)となる。雌はクリのいがの上から吻で実まで穴をあけて産卵し,幼虫(クリムシ)は内部を食害。シギムシ。

くりしま【栗島】🔗🔉

くりしま 【栗島】 姓氏の一。

くりしま-すみこ【栗島すみ子】🔗🔉

くりしま-すみこ 【栗島すみ子】 (1902-1987) 映画女優。東京生まれ。本名,池田すみ子。ヘンリー小谷監督の「虞美人草」に主演して人気を集め,以後松竹蒲田撮影所の看板スターとして君臨。代表作「生さぬ仲」「不如帰」「船頭小唄」「水藻の花」「浪子」「受難華」など。

くりた【栗田】🔗🔉

くりた 【栗田】 姓氏の一。

くりた-ひろし【栗田寛】🔗🔉

くりた-ひろし 【栗田寛】 (1835-1899) 歴史学者。水戸の生まれ。彰考館に出仕。水戸家の「大日本史」編纂に参与。のち東大教授。主著「荘園考」「新撰姓氏録考証」など。

くり-たい【栗帯】🔗🔉

くり-たい [0] 【栗帯】 山地帯の下部で,クリ・コナラ・エノキなどを主体とする夏緑樹林帯をいう。この上部にあるブナ帯に含められることもある。

くり-たけ【栗茸】🔗🔉

くり-たけ [2] 【栗茸】 担子菌類ハラタケ目のきのこ。秋,クリ・ナラ・クヌギなどに群生。傘は径3〜8センチメートルで赤褐色ないし茶褐色。食用。アカンボウ。 栗茸 [図]

くり-ねずみ【栗鼠】🔗🔉

くり-ねずみ [3] 【栗鼠】 (1)馬の毛色の名。鼠色のまじった栗毛。 (2)栗鼠色。

くりねずみ-いろ【栗鼠色】🔗🔉

くりねずみ-いろ [0] 【栗鼠色】 栗色がかった鼠色。くりねずみ。

くり-の-もと【栗本】🔗🔉

くり-の-もと 【栗本】 (1)鎌倉時代,狂歌を詠む一派の称。無心。 →柿本(カキノモト) (2)卑俗・滑稽な連歌。俳諧連歌。無心連歌。

くりのもと-の-しゅう【栗本衆】🔗🔉

くりのもと-の-しゅう 【栗本衆】 後鳥羽院の頃,滑稽で座興的な連歌,いわゆる「無心連歌」を詠んだ人々の称。無心衆。 →柿本衆(カキノモトシユウ)

くりはし【栗橋】🔗🔉

くりはし 【栗橋】 埼玉県北東部,北葛飾郡の町。近世には日光街道の宿駅で利根川の河川交通の要地。

くりはら【栗原】🔗🔉

くりはら 【栗原】 姓氏の一。

くりはら-いね【栗原イネ】🔗🔉

くりはら-いね 【栗原イネ】 (1852-1922) 企業家。下野の人。上京し織物工場を設立。従業員の技術教育にも尽力。

くり-ひろい【栗拾い】🔗🔉

くり-ひろい ―ヒロヒ [3] 【栗拾い】 栗の実を拾うこと。また,その人。[季]秋。

くり-まんじゅう【栗饅頭】🔗🔉

くり-まんじゅう ―マンヂユウ [3] 【栗饅頭】 栗餡(クリアン)を,卵・砂糖などをまぜた小麦粉の皮で包み,栗色に焼き上げた饅頭。

くり-むし【栗虫】🔗🔉

くり-むし [2] 【栗虫】 クリシギゾウムシの幼虫。クリの実を食害する害虫。

くり-めいげつ【栗名月】🔗🔉

くり-めいげつ [3] 【栗名月】 陰暦九月一三夜の月の別名。栗を供えて月見をする風習がある。豆名月。後(ノチ)の月。[季]秋。 →芋名月

くり-めし【栗飯】🔗🔉

くり-めし [0] 【栗飯】 栗の実を入れてたいた飯。[季]秋。

くりもと【栗本】🔗🔉

くりもと 【栗本】 姓氏の一。

くりもと-じょうん【栗本鋤雲】🔗🔉

くりもと-じょうん 【栗本鋤雲】 (1822-1897) 新聞記者。名は鯤(コン)。別号,匏菴(ホウアン)。旧幕臣。学問所頭取・外国奉行を歴任。1873年(明治6)郵便報知新聞の編集主任となった。著「匏菴遺稿」など。

くりもと-は【栗本派】🔗🔉

くりもと-は 【栗本派】 蒔絵(マキエ)師の一流派。幸阿弥六代清長の子,栗本幸阿弥を祖とする。幸阿弥派。 →幸阿弥

くりやき【栗焼】🔗🔉

くりやき 【栗焼】 狂言の一。主に命ぜられて栗を焼いていた太郎冠者は,一つ食べ二つ食べして皆食べてしまい,竈(カマ)の神に進上したと苦しい言い訳をする。

くりやま【栗山】🔗🔉

くりやま 【栗山】 北海道中央部,夕張(ユウバリ)郡の町。夕張川中流域の町。

くりやま【栗山】🔗🔉

くりやま 【栗山】 姓氏の一。

くりやま-こうあん【栗山孝庵】🔗🔉

くりやま-こうあん ―カウアン 【栗山孝庵】 〔名は「幸庵」とも書く〕 (1728-1791) 江戸後期の医師。萩の人。山脇東洋に師事。日本で初めて女体の解剖を行なった。

くりやま-せんぽう【栗山潜鋒】🔗🔉

くりやま-せんぽう 【栗山潜鋒】 (1671-1706) 江戸中期の儒者。名は愿(スナオ)。山城の人。徳川光圀に招かれ,「大日本史」の編纂に従事。彰考館総裁。著「保建大記」など。

くりやま-だいぜん【栗山大膳】🔗🔉

くりやま-だいぜん 【栗山大膳】 (1591-1652) 江戸初期の福岡藩家老。「黒田騒動」の中心人物。藩主黒田忠之の行状を諫めるためあえて幕府に出訴,南部藩預かりの身となり,その地で没した。

くり-ようかん【栗羊羹】🔗🔉

くり-ようかん ―ヤウカン [3] 【栗羊羹】 栗を加えた練り羊羹。また,小豆(アズキ)のこし餡(アン)に栗を加えた蒸し羊羹。

くるすの【栗栖野】🔗🔉

くるすの 【栗栖野】 (1)山城国宇治郡山科村(現在京都市東山区稲荷山の東麓にあたる)の地名。 (2)京都市北区,鷹ヶ峰の奥の山間の古地名。古く皇室の狩猟場であった。御栗栖野(ミクルスノ)。

りす【栗鼠】🔗🔉

りす [1] 【栗鼠】 〔字音「りっそ」の転〕 (1)齧歯(ゲツシ)目リス科の哺乳類のうち,ムササビ類を除くものの総称。 (2){(1)}の一種。頭胴長約20センチメートル。尾長は16センチメートルほどで,毛がふさふさとしている。毛色は夏冬および産地で異なり,冬毛の背面は北方産が暗褐色,南方産は黄褐色,腹面は白色。夏毛は体側が橙褐色を帯びる。平地から亜高山帯の針葉樹林にすみ,木登りがうまく,泳ぎも巧み。昼行性で,種子や木の実を食べる。本州・四国・九州に分布。キネズミ。

りす-ざる【栗鼠猿】🔗🔉

りす-ざる [3] 【栗鼠猿】 オマキザル科の哺乳類。頭胴長約30センチメートル,尾長もほぼ同じ。体毛は短く,黄褐色。群れをつくり,樹上生活をする。雑食性。中南米の森林に分布。ペットや実験動物とされる。

りす-もどき【栗鼠擬】🔗🔉

りす-もどき [3] 【栗鼠擬】 ツパイの別名。

りっとう【栗東】🔗🔉

りっとう 【栗東】 滋賀県南部,栗太(クリタ)郡の町。名神高速道路の開通後,内陸工業地域として発展。中央競馬会のトレーニング-センターがある。

りつりん-こうえん【栗林公園】🔗🔉

りつりん-こうえん ―コウン 【栗林公園】 香川県高松市にある公園。高松藩主松平頼重(1622-1695)が,生駒氏の旧庭を増改築したのに始まり,四代をかけて完成した池泉回遊式庭園。1875年(明治8)公開。

くり【栗】(和英)🔗🔉

くり【栗】 a chestnut (実);→英和 a chestnut tree (木).〜色の nut-brown.〜拾いに行く go chestnut gathering.

くりげ【栗毛の馬】(和英)🔗🔉

くりげ【栗毛の馬】 a chestnut (horse).→英和

りす【栗鼠】(和英)🔗🔉

りす【栗鼠】 《動》a squirrel;→英和 a chipmunk (しまりす).→英和

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