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かぞ【父】🔗🔉

かぞ 【父】 〔古くは「かそ」〕 父(チチ)。 ⇔いろは [和名抄]

かぞ-いろ【父母】🔗🔉

かぞ-いろ 【父母】 「かぞいろは」に同じ。「―の契りは深きつばめだに/為忠集」

かぞ-いろは【父母】🔗🔉

かぞ-いろは 【父母】 〔「いろは」は母の意。古くは「かそいろは」〕 父母。両親。かぞいろ。「よも山に木の芽春雨降りぬれば―とや花のたのまむ/千載(春上)」

しし【父】🔗🔉

しし 【父】 〔上代東国方言〕 父。 ⇔あも 「旅行きに行くと知らずて母(アモ)―に言申さずて今ぞ悔しけ/万葉 4376」

ち【父】🔗🔉

【父】 〔「ちち」「おぢ」などの「ち」〕 男子を敬っていう語。「醸(カ)みし大御酒(オオミキ)甘(ウマ)らに聞こしもちをせ我(マロ)が―/古事記(中)」

ちち【父】🔗🔉

ちち [2][1] 【父】 (1)親のうちの,男の方。実父・継父・養父の総称。 ⇔母 「二児の―となる」 (2)新しい物事の開拓者。先駆者。また,偉大な貢献をした人。「近代経済学の―」「独立の―」 (3)キリスト教で,神の呼称。三位一体内の子キリストに対して父。

ちち=父たれば子も子たり🔗🔉

――父たれば子も子たり 〔論語(顔淵)〕 父が父としての道を尽くせば子も子としての道を尽くすこと。

ちち=の恩は山より高し🔗🔉

――の恩は山より高し 〔童子教〕 父親の恩の高大であることのたとえ。

ちち-うえ【父上】🔗🔉

ちち-うえ ―ウヘ [2] 【父上】 父を敬っていう語。 ⇔母上

ちち-おとど【父大臣】🔗🔉

ちち-おとど 【父大臣】 父である大臣。「―の御筋さへ加はればにや品高く美しげなり/源氏(玉鬘)」

ちち-おや【父親】🔗🔉

ちち-おや [0] 【父親】 男である親。男親。父。 ⇔母親

ちちかえる【父帰る】🔗🔉

ちちかえる ―カヘル 【父帰る】 戯曲。一幕。菊池寛作。1917年(大正6)発表。20年前妻子を捨て愛人と出奔した父が零落して帰ってくる。母と弟妹は喜んで迎えようとするが長男だけは父を許さない。家族一人一人の複雑な心情と,憎しみを超えた肉親の愛情を描く。

ちち-かた【父方】🔗🔉

ちち-かた [0] 【父方】 父の血筋に属すること。また,その親族。 ⇔母方 「―のいとこ」

ちち-ぎみ【父君】🔗🔉

ちち-ぎみ [2] 【父君】 父を敬っていう語。父上。

ちち-ご【父御】🔗🔉

ちち-ご [0] 【父御】 他人の父を敬っていう語。ててご。 ⇔母御

ちちこ-ぐさ【父子草】🔗🔉

ちちこ-ぐさ [3] 【父子草】 キク科の多年草。山野に自生。茎は高さ20センチメートル内外で,線形の葉を互生。茎・葉裏とも白色の綿毛が密生。春,茎頂に茶褐色の小頭花を数個つける。ハハコグサに似るが,頭花の総苞片が褐色。

ちち-じま【父島】🔗🔉

ちち-じま 【父島】 小笠原諸島の主島。東京都小笠原村に属し,面積24.5平方キロメートル。小笠原の主な官公署が置かれている。

ちちじゃ-ひと【父者人】🔗🔉

ちちじゃ-ひと チチヂヤ― 【父者人】 〔「父である人」の意。「者」は当て字〕 父を敬っていう語。

ちちとこ【父と子】🔗🔉

ちちとこ 【父と子】 〔原題 (ロシア) Ottsy i deti〕 ツルゲーネフの長編小説。1862年刊。自然科学以外のあらゆる既成の権威を否定するニヒリストのバザーロフとロマンチックな旧世代との対立を通して,農奴解放前後のロシアの変動する姿を描く。「ニヒリスト」という言葉を流布させた。

ちちなし-ご【父無し子】🔗🔉

ちちなし-ご [4] 【父無し子】 (1)父と死別して,母の手一つで育った子。ててなしご。 (2)父親がだれともわからない子。私生児。ててなしご。

ちち-ぬし【父主】🔗🔉

ちち-ぬし 【父主】 父を敬っていう語。父上。父君。「二人見る程に,―ふと寄り来たり/源氏(乙女)」

ちちのしゅうえんにっき【父の終焉日記】🔗🔉

ちちのしゅうえんにっき 【父の終焉日記】 日記。一冊。小林一茶著。1801年,一茶三九歳の夏,父の発病から死去に至るまで約一か月間の看護日記。みとり日記。

ちち-の-じょう【父の尉】🔗🔉

ちち-の-じょう [2][1] 【父の尉】 能の「翁」の古い形に登場する役。世阿弥の頃には省略されるようになったが,現在も「父尉延命冠者(エンメイカジヤ)」という特殊演出の場合には登場する。また,その役に用いる面。 父の尉 [図]

ちち-の-ひ【父の日】🔗🔉

ちち-の-ひ [2][1] 【父の日】 父に感謝をささげる日。六月の第三日曜日。アメリカの J = B =ドッド夫人の提唱により1910年に始まった。 ⇔母の日

ちち-はは【父母】🔗🔉

ちち-はは [2][1] 【父母】 父親と母親。ふぼ。

ちゃん【父】🔗🔉

ちゃん [1] 【父】 〔近世江戸語以後,庶民の用いた語〕 父親を呼ぶ語。

てて【父】🔗🔉

てて 【父】 〔「ちち」の転〕 ちち。父親。「屏風の絵の男を見ては,―とてぞ恋ひきこえ給ひける/栄花(月の宴)」

てて-おや【父親】🔗🔉

てて-おや [0] 【父親】 ちちおや。父。

てて-き【父き・父君】🔗🔉

てて-き 【父き・父君】 「ててぎみ(父君)」の略。「―はうつくしうし給ふや/宇津保(蔵開中)」

てて-ぎみ【父君】🔗🔉

てて-ぎみ 【父君】 父の尊敬語。父上。ちちぎみ。「―の我を思ほしし時には/宇津保(菊の宴)」

てて-ご【父御】🔗🔉

てて-ご 【父御】 父の敬称。ちちご。「此の子は,―の四十二の二つ子にて/浄瑠璃・鑓の権三(下)」

ててじゃ-ひと【父者人】🔗🔉

ててじゃ-ひと テテヂヤ― 【父者人】 〔父である人の意。「者」は当て字〕 父を敬っていう語。ちちじゃひと。ててじゃもの。

ててなし-ご【父無し子】🔗🔉

ててなし-ご [4] 【父無し子】 「父(チチ)無し子」に同じ。

てて-はは【父母】🔗🔉

てて-はは 【父母】 父と母。ちちはは。「―,炭櫃(スビツ)に火などおこして待ちゐたりけり/更級」

とう-さん【父さん】🔗🔉

とう-さん [1] 【父さん】 〔「ととさん」の転〕 父親を敬っていう語。「とうさま」より親しみを感じさせる呼び方。「お」を伴って用いられることも多い。 ⇔かあさん

とう-ちゃん【父ちゃん】🔗🔉

とう-ちゃん [1] 【父ちゃん】 (1)幼児などが,父親を親しんで呼ぶ語。「お」を冠して用いられることも多い。 (2)親しい者どうしの間で,自分または他人の夫をさしていう語。

とっ-さま【父様】🔗🔉

とっ-さま 【父様】 〔「ととさま」の転〕 父を敬っていう語。ちちうえ。「―かか様養ひませう/浄瑠璃・丹波与作(上)」

とっ-ちゃん【父ちゃん】🔗🔉

とっ-ちゃん [3][1] 【父ちゃん】 子供が父親を呼ぶ語。「―背中を洗つてお呉れ/にごりえ(一葉)」

とっちゃん-ぼうや【父ちゃん坊や】🔗🔉

とっちゃん-ぼうや ―バウ― [5] 【父ちゃん坊や】 一人前の大人でありながら子供っぽい一面のある人をいう語。とっちゃん小僧。

とと-さま【父様】🔗🔉

とと-さま [1] 【父様】 父を敬っていう語。おとうさま。父上。 ⇔母様(カカサマ) 「いや―おれがかうして来るは/狂言記・貰聟」

ふ-いん【父音】🔗🔉

ふ-いん [0] 【父音】 「子音(シイン)」に同じ。

ふ-おん【父音】🔗🔉

ふ-おん [0] 【父音】 ⇒子音(シイン)

ふ-くん【父君】🔗🔉

ふ-くん [1][2] 【父君】 他人の父親を敬っていう語。父上。

ふ-けい【父兄】🔗🔉

ふ-けい [2][1] 【父兄】 (1)父と兄。 (2)児童・生徒の保護者。

ふ-けい【父系】🔗🔉

ふ-けい [0] 【父系】 父方から伝わる系統。 ⇔母系

ふけい-かぞく【父系家族】🔗🔉

ふけい-かぞく [4] 【父系家族】 父方の系統にしたがって子供の集団帰属を決定する家族。

ふけい-せい【父系制】🔗🔉

ふけい-せい [0] 【父系制】 父方の系統により所属する親族組織が決定される制度。地位・財産なども父系をたどり継承される場合が多い。

ふ-けい【父型】🔗🔉

ふ-けい [0] 【父型】 活字の母型製作用の型。字づらを凸型に彫ったもので,母型材に打ち込んで母型を作る。

ふ-けん【父権】🔗🔉

ふ-けん [0][2] 【父権】 (1)男がもつ家長権。 (2)父親がもつ親権。 ⇔母権

ふ-し【父子】🔗🔉

ふ-し [1] 【父子】 父と子。 ⇔母子 「―相伝」

ふ-じ【父事】🔗🔉

ふ-じ [1] 【父事】 (名)スル 父に対するように,人に仕えること。

ふし-かてい【父子家庭】🔗🔉

ふし-かてい [3] 【父子家庭】 配偶者のない男性と,その扶養すべき二〇歳未満の子供からなる家庭。父子世帯。

ふし-けいやく【父子契約】🔗🔉

ふし-けいやく [3] 【父子契約】 ⇒親子契約

ふ-せい【父性】🔗🔉

ふ-せい [0] 【父性】 父親としての本能や性質。 ⇔母性

ふせい-あい【父性愛】🔗🔉

ふせい-あい [2] 【父性愛】 子に対する父親としての本能的な愛情。 ⇔母性愛

ふ-そ【父祖】🔗🔉

ふ-そ [2][1] 【父祖】 父と祖父。また,先祖。「―の地に帰る」

ふ-ぼ【父母】🔗🔉

ふ-ぼ [1] 【父母】 〔古くは「ぶも」とも〕 ちちとはは。両親。

ふぼ=の恩は山よりも高く海よりも深し🔗🔉

――の恩は山よりも高く海よりも深し 父母の恩のきわめて大きいこと。

ぶ-も【父母】🔗🔉

ぶ-も 【父母】 〔呉音〕 「ふぼ(父母)」に同じ。「―の恩を背くにも似たり/仮名草子・夫婦宗論物語」

ぶもおんじゅうきょう【父母恩重経】🔗🔉

ぶもおんじゅうきょう ―オンヂユウキヤウ 【父母恩重経】 一巻。初唐の頃,中国で作られた偽経。父母の恩がはかりしれないことを説く。数種の異本があり,日本でも広く流布した。

ぶも-みしょういぜん【父母未生以前】🔗🔉

ぶも-みしょういぜん ―ミシヤウイゼン [1]-[4] 【父母未生以前】 〔仏〕 〔「ぶも」は「ふも」「ぶぼ」とも〕 禅宗の語。父や母すら生まれる以前のこと。相対的な存在にすぎない自己という立場を離れた,絶対・普遍的な真理の立場。「終始一貫―から只今に至るまで/吾輩は猫である(漱石)」

ふ-ろう【父老】🔗🔉

ふ-ろう ―ラウ [0] 【父老】 村の主立った老人。また,老人に対する尊称。老翁。老爺。

しっか【父母の膝下にある(を離れる)】(和英)🔗🔉

しっか【父母の膝下にある(を離れる)】 live under the (leave one's) parental roof.

ちち【父】(和英)🔗🔉

ちち【父】 a father.→英和 〜の(ような) fatherly;→英和 fatherlike;paternal.→英和 〜方の(親類) (a relative) on one's father's side.

ててなしご【父なし子】(和英)🔗🔉

ててなしご【父なし子】 a fatherless child.

ふけい【父兄】(和英)🔗🔉

ふけい【父兄】 one's parents.父兄会 a parents' association;a PTA.→英和

ふけい【父系】(和英)🔗🔉

ふけい【父系】 the paternal line.

ふけん【父権】(和英)🔗🔉

ふけん【父権】 paternal rights.

ふそ【父祖】(和英)🔗🔉

ふそ【父祖】 ancestors.

ふぼ【父母】(和英)🔗🔉

ふぼ【父母】 one's parents.〜会 a PTA.→英和

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