ちち【父】 名 親のうちの男性のほう。父親。男親。 ⇔母 ◇実父のほか、義父・継父・養父にもいう。 大きな業績を残した開拓者・創始者。 「近代科学の━」 キリスト教で、神。天帝。 ◇三位一体の内、子キリストに対していう。 関連語 大分類‖親族‖しんぞく 中分類‖父‖ちち 「父」の敬語表現 〔尊敬語〕 お父様_とうさま「お父様には日ごろお世話になっております」 お父さん「お父さんによろしくお伝えください」 厳父_げんぷ・御厳父・御厳父様「先般、佐藤氏の御厳父にお初にお目にかかりました」 御親父_ごしんぷ・御親父様「御親父には御壮健でいらっしゃることと拝察申します」 尊父_そんぷ・御尊父・御尊父様「御尊父様御逝去の由、謹んでお悔やみを申し上げます」 父上_ちちうえ・お父上・父上様・お父上様「父上はさぞお喜びのことでしょう」「お父上はお元気でいらっしゃいますか」 父君_ちちぎみ・お父君「父君はお変わりありませんか」「父君の申されるとおりではござらぬか」 父御_ちちご「そなたの父御に聞いてみなされ」 父君_ふくん・御_ご父君・御父君様「田中氏の父君がまだお元気でいらっしゃったころ、…」 　＊「父上」「父君」「厳父」「尊父」「令厳」などは、それ自体が尊敬の意を含む語だが、「お〜」「御_ご〜」「〜様」を添えた、より敬度の高い言い方も広く行われる。 　＊「父君」「父御」は、古風な言い方。 〔謙譲語〕 愚父「愚父のことで、大変ご心配をおかけしました」 　＊特にへりくだって言う場合以外は、一般に「父」「父親」などと言う。「親父_おやじ」はくだけた言い方で、父親を親しんでいう。「老父」は比較的高齢の父の場合に使う。 　＊「父」の続柄によっては、「実父」「義父」「養父」「岳父（＝妻の父）」「舅_しゅうと（＝配偶者の父）」などとも言う。 　＊ふつう、他人に対しては、身内である自分の父について「お父さん」「お父様」などという敬語表現は使わない。「『お父様はお元気ですか』『×はい、お父さんは元気にしております→○はい、父は元気にしております』」

ちち‐うえ【父上】_━ウヘ 名父の敬称。 ⇔母上 関連語 大分類‖親族‖しんぞく 中分類‖父‖ちち

ちち‐おや【父親】 名父である親。男親。 「私は三歳の時に━（＝父）をなくした」 「太郎君の━は医者です」 ⇔母親 関連語 大分類‖親族‖しんぞく 中分類‖父‖ちち

ちち‐かた【父方】 名父の血統に属していること。また、その親族。 「━のおば」 ⇔母方

ちち‐ぎみ【父君】 名他人の父の敬称。 ⇔母君 ◇古風な言い方。多く書簡などで使う。 関連語 大分類‖親族‖しんぞく 中分類‖父‖ちち

ちち‐ご【父御】 名他人の父の敬称。ててご。 「━さん」 ⇔母御

ちち‐の‐ひ【父の日】 名父親に感謝をささげる日。六月の第三日曜日。

てて【^▽父】 名〔古風な言い方で〕ちち。 「━御_ご」 関連語 大分類‖親族‖しんぞく 中分類‖父‖ちち

てて‐おや【^▽父親】 名ちちおや。 関連語 大分類‖親族‖しんぞく 中分類‖父‖ちち

ててなし‐ご【^▽父無し子】 名 父親がだれであるかわからない子。ちちなしご。 父親と死別した子。ちちなしご。

とう‐さん【《父さん》】 名「お父さん」のややくだけた言い方。 ⇔母さん ◇「ととさん」の転。

とう‐ちゃん【《父ちゃん》】 名 幼児などが父親を呼ぶ語。 ◇「とうさん」よりくだけた言い方。 仲間うちで、自分または他人の夫を呼ぶ語。 「うちの━」

ふ【父】 （造） ちち。 「━子・━母」 「祖━」 年老いた男性。 「漁━」

ふ‐くん【父君】 名他人の父の敬称。お父上。 関連語 大分類‖親族‖しんぞく 中分類‖父‖ちち

ふ‐けい【父兄】 名 父と兄。父や兄。 学校で、児童・生徒の保護者。

ふ‐けい【父系】 名 父方の系統。また、その系統に属していること。 家系が父方の系統によって相続されること。 「━制」 ◆⇔母系

ふ‐けん【父権】 名 父親が家長として家族を支配すること。 父親としての権利。 ◆⇔母権 関連語 大分類‖権利‖けんり 中分類‖権利‖けんり

ふ‐し【父子】 名父と子。 「━家庭」 「━相伝の秘薬」

ふ‐せい【父性】 名父親としてもっている性質。 「━愛」 ⇔母性

ふ‐そ【父祖】 名父と祖父。また、先祖。 「━伝来の土地」

ふ‐ぼ【父母】 名ちちと、はは。ちちはは。両親。 関連語 大分類‖親族‖しんぞく 中分類‖両親‖りょうしん