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かた【片】🔗⭐🔉
かた 【片】 (接頭)
〔「かた(方)」と同源〕
名詞に付く。
(1)(ア)二つそろったものの一方の意を表す。「―親」「―思い」「―敷く」(イ)すくない,わずかである意を表す。「―時」(ウ)完全でない意を表す。「―言(コト)」(エ)中心より離れ,一方に寄っている,へんぴである意を表す。「―田舎」「―山里」
(2)〔上代の用法〕
動詞に付いて,ひたすらそれをするさまを表す。「―待つ」「―設(マ)く」
→片や
かた=が付・く🔗⭐🔉
――が付・く
「方が付く」に同じ。
〔「片付く」からの類推表記〕
かた=を付・ける🔗⭐🔉
――を付・ける
「方を付ける」に同じ。
〔「片付ける」からの類推表記〕
かた-あらし【片荒らし】🔗⭐🔉
かた-あらし 【片荒らし】
中世,地味が悪いため一年おきまたは数年おきに耕作した田。律令制下では易田(エキデン)と呼んだ。休田(ヤスミダ)。「山がつの外面の小田の―/新撰六帖 2」
かた-いじ【片意地】🔗⭐🔉
かた-いじ ―イヂ [0] 【片意地】 (名・形動)[文]ナリ
頑固に自分の考えを押し通す・こと(さま)。「―な男」「―を張る」
かた-いっぽう【片一方】🔗⭐🔉
かた-いっぽう ―イツパウ [3] 【片一方】
二つのうちの一つ。片方。
かた-うた【片歌】🔗⭐🔉
かた-うた [2][0] 【片歌】
〔二つ組み合って完全になる歌の片方の意〕
(1)古代歌謡の一体。五・七・七の三句で一首をなす歌で,多くは問答に用いた。二つ合わせると旋頭歌(セドウカ)の形となる。「はしけやし我家(ワギエ)の方よ雲居立ち来も/古事記(中)」の類。
(2)江戸時代の俳人建部綾足が,俳諧の起源を{(1)}に求めて提唱した一九音(五・七・七)の発句形式。
かた-おか【片岡】🔗⭐🔉
かた-おか ―ヲカ 【片岡】
一方が他方よりなだらかに傾斜している岡。また,孤立している岡。「―にしば移りしてなく雉子(キギス)/山家(春)」
かたおか【片岡】🔗⭐🔉
かたおか カタヲカ 【片岡】
(1)奈良県北葛城郡王寺町付近の丘陵。かたおかやま。((歌枕))「霧立ちて鴈(カリ)ぞなくなる―の朝(アシタ)の原はもみぢしぬらむ/古今(秋下)」
(2)京都市北区の上賀茂神社本殿の東にある小山。海抜170メートル。片岡の森。((歌枕))「郭公(ホトトギス)こゑ待つ程は―の杜のしづくに立ちやぬれまし/新古今(夏)」
かたおか【片岡】🔗⭐🔉
かたおか カタヲカ 【片岡】
姓氏の一。
かたおか-けんきち【片岡健吉】🔗⭐🔉
かたおか-けんきち カタヲカ― 【片岡健吉】
(1843-1903) 政治家。土佐藩出身。立志社を創立し,自由民権運動を指導した。また,国会期成同盟総代として活躍。国会開設後衆議院議員,同議長。
かたおか-ちえぞう【片岡千恵蔵】🔗⭐🔉
かたおか-ちえぞう カタヲカチ
ザウ 【片岡千恵蔵】
(1903-1983) 映画俳優。本名,植木正義。群馬県生まれ。歌舞伎から映画に転じ,時代劇を中心に長く第一線のスターとして活躍。代表作「国士無双」「赤西蠣太」「血槍富士」など。
ザウ 【片岡千恵蔵】
(1903-1983) 映画俳優。本名,植木正義。群馬県生まれ。歌舞伎から映画に転じ,時代劇を中心に長く第一線のスターとして活躍。代表作「国士無双」「赤西蠣太」「血槍富士」など。
かたおか-てっぺい【片岡鉄兵】🔗⭐🔉
かたおか-てっぺい カタヲカ― 【片岡鉄兵】
(1894-1944) 小説家。岡山県生まれ。横光利一らと「文芸時代」を創刊,新感覚派の提唱者となるが,プロレタリア文学に転じた。のち転向,以後大衆文学に進んだ。代表作「綱の上の少女」「綾里村快挙録」
かたおか-にざえもん【片岡仁左衛門】🔗⭐🔉
かたおか-にざえもん カタヲカニザ
モン 【片岡仁左衛門】
上方の歌舞伎俳優。屋号,松島屋。
(1)(初世)(1656-1715) 元禄期(1688-1704)に敵役(カタキヤク)・実事・武道の名人といわれた。
(2)(七世)(1755-1837) 文化・文政期(1804-1830)に大坂を中心に活躍,幅広い芸風を示した。
(3)(一一世)(1857-1934) 大正・昭和初期の名優。晩年は東京に移り,和事や新作物の老け役を得意とした。
(4)(一三世)(1903-1994) 一一世の三男。上方歌舞伎の復興に貢献。
モン 【片岡仁左衛門】
上方の歌舞伎俳優。屋号,松島屋。
(1)(初世)(1656-1715) 元禄期(1688-1704)に敵役(カタキヤク)・実事・武道の名人といわれた。
(2)(七世)(1755-1837) 文化・文政期(1804-1830)に大坂を中心に活躍,幅広い芸風を示した。
(3)(一一世)(1857-1934) 大正・昭和初期の名優。晩年は東京に移り,和事や新作物の老け役を得意とした。
(4)(一三世)(1903-1994) 一一世の三男。上方歌舞伎の復興に貢献。
かたおか-やすし【片岡安】🔗⭐🔉
かたおか-やすし カタヲカ― 【片岡安】
(1876-1946) 建築家。金沢生まれ。東京帝大卒。関西建築協会(現・日本建築協会)の初代理事長。大阪市中央公会堂,大阪毎日新聞社などを設計。
かた-おろし【片下ろし】🔗⭐🔉
かた-おろし [3] 【片下ろし】
古代歌謡のうたい方の一。本(モト)と末(スエ)に分かれてうたうとき,一方の調子を下げてうたうこと。また,そのようなうたい方をする歌謡の曲名。
かた-かお【片顔】🔗⭐🔉
かた-かお ―カホ 【片顔】
顔の半分。片面。「ほうかぶりはづれて―の少し見えたるを/太平記 29」
かたかお-なし【片顔無し】🔗⭐🔉
かたかお-なし ―カホ― 【片顔無し】
心が一徹で他を顧みないこと。また,そのような人。「入道はさる―の人にて/盛衰記 12」
かた-か・く【片掛く】🔗⭐🔉
かた-か・く 【片掛く】 (動カ下二)
(1)片方を寄せかける。「山に―・けたる家なれば/源氏(手習)」
(2)頼みにする。当てにする。「かの殿の御蔭に―・けて/源氏(松風)」
かた-かげ【片陰】🔗⭐🔉
かた-かげ [3] 【片陰】
(1)日陰。特に夏の夕方の日陰。[季]夏。
(2)何かに隠されて,ある方角からは見えない所。物かげ。「―へ呼んで,紙に包んだ物を手に握らせて/雁(鴎外)」
かた-がっしょう【片合掌】🔗⭐🔉
かた-がっしょう ―ガツシヤウ [3] 【片合掌】
片手だけで合掌のかっこうをすること。
かた-かど【片才】🔗⭐🔉
かた-かど 【片才】
わずかな才芸。「(女ノ)―を聞き伝へて(男ガ)心を動かすこともあめり/源氏(帚木)」
かた-かな【片仮名】🔗⭐🔉
かたかな-ご【片仮名語】🔗⭐🔉
かたかな-ご [0] 【片仮名語】
片仮名で表記される語。主として,外来語。
かた-かま【片鎌】🔗⭐🔉
かた-かま [3] 【片鎌】
(1)鎌槍の左右へ突き出た三日月形の枝のうちの一方の枝。
(2)「片鎌槍」の略。
かたかま-やり【片鎌槍】🔗⭐🔉
かたかま-やり [4] 【片鎌槍】
鎌槍のうち,穂の枝が片方のみのもの。かたかま。
片鎌槍
[図]
[図]
かた-がわせ【片為替】🔗⭐🔉
かた-がわせ ―ガハセ [3] 【片為替】
特定国との間で,貿易不均衡のため為替の受け払いが,一方に偏った状態。
かた-かんな【片仮名】🔗⭐🔉
かた-かんな 【片仮名】
「かたかな」に同じ。「一には―,ひとつは葦手/宇津保(蔵開中)」
かた-ぎし【片岸】🔗⭐🔉
かた-ぎし [0] 【片岸】
〔古くは「かたきし」とも〕
(1)川などの一方の岸。
(2)〔「岸」は崖(ガケ)の意〕
片方が高く切り立ってがけになった所。「遥なる―より馬を丸ばして落ちて/今昔 19」
(3)傍らの場所。隣。「左近の馬場を―にしたれば/蜻蛉(上)」
かたぎり【片桐】🔗⭐🔉
かたぎり 【片桐】
姓氏の一。
かたぎり-かつもと【片桐且元】🔗⭐🔉
かたぎり-かつもと 【片桐且元】
(1556-1615) 安土桃山・江戸初期の武将。通称市正(イチノカミ)。近江の人。豊臣秀吉に仕え,賤ヶ岳七本槍の一人。秀頼の後見役。方広寺鐘銘事件で大坂城を去る。大坂冬・夏の陣では徳川方についた。
かたぎり-せきしゅう【片桐石州】🔗⭐🔉
かたぎり-せきしゅう ―セキシウ 【片桐石州】
(1605-1673) 江戸初期の茶匠。名は貞昌。石州流茶道の開祖。大和国小泉城主。石見守(イワミノカミ)。千道安の高弟桑山宗仙に学び,小堀遠州の後継として将軍家の茶道師範となった。
かた-くち【片口】🔗⭐🔉
かた-くち [0] 【片口】
(1)鉢で,取っ手がなく一方に注ぎ口の突き出ているもの。
⇔両口(リヨウグチ)
(2)一方の人だけの言い分。「―の御裁断/浄瑠璃・反魂香」
(3)かたわら。片一方。「酒飲む―に案じつつ/義経記 4」
(4)馬の口取り縄の左右の一方だけを引くこと。
⇔諸口(モロクチ)
「或は―に引かせ/平家(一六・長門本)」
片口(1)
[図]
[図]
かたくち-いわし【片口鰯】🔗⭐🔉
かたくち-いわし [5] 【片口鰯】
ニシン目の海魚。全長15センチメートル内外。下顎が小さい。体色は背側が青黒色,腹側が銀白色。しらす干し・煮干し・ごまめなどの材料とし,食用のほかカツオ釣りの生き餌とする。日本各地に分布。ヒシコイワシ。セグロイワシ。シコイワシ。シコ。タレクチ。
→イワシ
かた-くり【片栗】🔗⭐🔉
かた-くり [2] 【片栗】
(1)ユリ科の多年草。林下に生じ,早春,二葉を開く。葉は楕円形で厚く,紫斑がある。葉にやや後れて長い花茎の先に紫紅色のユリに似た花を一個下向きにつける。根茎は白色・多肉の棒状でデンプンを蓄え,片栗粉にする。古名,カタカゴ・カタカシ。カタコ。
〔「片栗の花」は[季]春。《―の一つの花の花盛り/高野素十》〕
(2)「片栗粉」の略。
片栗(1)
[図]
[図]
かたくり-こ【片栗粉】🔗⭐🔉
かたくり-こ [4][3] 【片栗粉】
カタクリの地下茎から製した白いデンプン。市販の多くはジャガイモから製し,葛(クズ)粉の代用として菓子・料理に用いる。
かた-ぐるし【片苦し】🔗⭐🔉
かた-ぐるし 【片苦し】 (形動ナリ)
片思いで,心ぐるしいさま。「―なるめな見せそ神/蜻蛉(上)」
かた-こと【片言】🔗⭐🔉
かた-こと [0] 【片言】
〔「かた」は不完全の意〕
(1)幼児や外国人などのたどたどしい話し方。「―の英語を話す」
(2)方言や俗語。「さるといふをはるといふ,すべて―はさつしたまへ/人情本・梅児誉美(初)」
かたこと-まじり【片言交じり】🔗⭐🔉
かたこと-まじり [5] 【片言交じり】
片言をまじえて話すこと。
かたこと【片言】🔗⭐🔉
かたこと 【片言】
方言集。安原貞室著。五巻。1650年刊。愛児に言葉遣いを教えるため,主に京都の方言・訛語(カゴ)を集めて正しい語と対比したもの。片言なおし。
かた-さがり【片下(が)り】🔗⭐🔉
かた-さがり [3] 【片下(が)り】
(1)片方が下がっていること。
(2)着物の裾の一方が下がっていること。
かた-さしなわ【片差縄】🔗⭐🔉
かた-さしなわ ―サシナハ 【片差縄】
馬の口に付けて引く差縄を,左右に付けず,片方(右)にだけ付けたもの。四位以下の者がこれを行なった。
⇔諸差縄(モロサシナワ)
かた-さ・る【片去る】🔗⭐🔉
かた-さ・る 【片去る】 (動ラ四)
(1)一方に寄る。よける。「枕―・る夢に見え来し/万葉 633」
(2)遠慮する。「いづ方も皆こなたの御けはひには,―・り憚るさまにて/源氏(若菜上)」
かたし【片足・片し】🔗⭐🔉
かたし 【片足・片し】
〔「かたあし」の転〕
(1)片方の足。「お里は踏脱(クツヌギ)へ―おろして/人情本・閑情末摘花」
(2)対になっているものの片方。また,半分。「くろ箱のふたも―落ちたる硯/枕草子(二一九・能因本)」
(3)ほんのわずかの物。少しの物。「食物等―なければ/四河入海 14」
かたし-がたし【片し片し】🔗⭐🔉
かたし-がたし 【片し片し】
履物など対になっているものの片方が違っていること。「―の奈良草履/浮世草子・五人女 3」
かたし-めぬき【片し目貫】🔗⭐🔉
かたし-めぬき [4] 【片し目貫】
(1)もともと,裏表一対あった目貫が片方だけになったもの。
(2)一対の目貫の片方が造りを異にしているもの。
かた-しゃぎり【片しゃぎり】🔗⭐🔉
かた-しゃぎり [3] 【片しゃぎり】
歌舞伎の下座の一。松羽目物や口上などの幕開き,大時代物の幕切れなどに用いる。太鼓・大鼓・小鼓・能管などを用い,太鼓を右ばちの片方で流す手法が特徴。
かた・す【片す】🔗⭐🔉
かた・す [2] 【片す】 (動サ五[四])
物を他の場所に移す。どける。また,かたづける。「おもちゃを―・す」「其所を―・して盥(タレイ)をあげろ/塩原多助一代記(円朝)」
かた-すみ【片隅】🔗⭐🔉
かた-すみ [3][0] 【片隅】
中央部から離れた目立たない所。すみっこ。「部屋の―」「大都会の―」
かた-そぎ【片削ぎ】🔗⭐🔉
かた-そぎ [0] 【片削ぎ】
(1)片方をそぎ落とすこと。また,そのもの。「―の月を昔の色と見て/新後撰(秋下)」
(2)神社の屋根に交わしてある千木(チギ)の両端を斜めにけずり落としたもの。
かた-ちぐ【片ちぐ】🔗⭐🔉
かた-ちぐ 【片ちぐ】 (名・形動)
対をなすものが,ふぞろいな・こと(さま)。ちぐはぐ。ふぞろい。「―に片枝は蕾,片枝は開きそめたる花衣/浄瑠璃・五十年忌(中)」
かた-つ-かた【片つ方】🔗⭐🔉
かた-つ-かた 【片つ方】
(1)二つ一組のもののどちらか一方。片一方。片側。「御手,―をばひろげたるやうに/更級」
(2)いま一つの方。他方。「きびしき―(=本妻)やありけむ/堤中納言(このついで)」
(3)かたすみ。かたはし。「御たたう紙の―に/源氏(空蝉)」
かた-つきみ【片月見】🔗⭐🔉
かた-つきみ [3][4] 【片月見】
八月十五夜と九月十三夜のどちらか一方だけ月見をすること。忌むべきこととされる。
かたっ-ぱし【片っ端】🔗⭐🔉
かたっ-ぱし [0] 【片っ端】
「かたはし」の促音添加。
かたっぱし-から【片っ端から】🔗⭐🔉
かたっぱし-から 【片っ端から】 (副)
はしから次々に。手当たり次第に。無差別に。かたはしから。「―投げつける」「―けちをつける」
かたっ-ぽう【片っ方】🔗⭐🔉
かたっ-ぽう ―パウ [2] 【片っ方】
「かたほう」の促音添加。かたっぽ。
かた-ど【片戸】🔗⭐🔉
かた-ど [0] 【片戸】
扉一枚の開き戸。片開きの戸。
かた-なき【片泣き・片鳴き】🔗⭐🔉
かた-なき 【片泣き・片鳴き】
(1)一人で泣くこと。ひたすらに泣くこと。「下泣きに我が泣く妻―に我が泣く妻/日本書紀(允恭)」
(2)鳥の鳴き声がまだ整わないこと。《片鳴》「おのづからまだ―のひなどりの/新撰六帖 6」
かた-に【片荷】🔗⭐🔉
かた-に [0] 【片荷】
(1)天秤棒(テンビンボウ)で前後に分けて担った荷物の片方。
(2)荷物が片方に寄ってしまうこと。
(3)船舶・トラックなどで,積み荷が往路または復路のどちらか一方しかないこと。
(4)責任の一半。「―を下ろす」
かた-は【片羽】🔗⭐🔉
かた-は [0] 【片羽】
(1)片一方の翼。かたはね。
(2)対になっているものの一方。転じて,不完全なさま。「鎮西八郎為朝の箭(ヤ)の根あり。…―の長さ八寸ばかり/読本・弓張月(残)」「名を知って物を知らぬ―になった/サフラン(鴎外)」
かた-ばかま【片袴】🔗⭐🔉
かた-ばかま 【片袴】
(1)袴の足の片方。
(2)山伏などがはく短い袴。また,袴の下にはく防寒用の袴とも。
かた-はずし【片外し】🔗⭐🔉
かた-はずし ―ハヅシ [3] 【片外し】
(1)江戸時代の女性の髪の結い方の一。束ねた髪を根の前に水平に挿した笄(コウガイ)に巻きつけ,片方を笄からはずし後ろへ垂れ下げたもの。笄を抜き取ると,下げ髪となる。諸侯の奥女中などが結った。
(2)歌舞伎の鬘の一。「伽羅先代萩(メイボクセンダイハギ)」の政岡,「鏡山」の尾上など御殿女中や武家の奥方に扮する女形が用いる。
片外し(1)
[図]
[図]
かた-はぶたえ【片羽二重】🔗⭐🔉
かた-はぶたえ ―ハブタヘ [3] 【片羽二重】
普通,筬(オサ)一羽にたて糸を二本入れるのに対して,たて糸一本で織った軽い羽二重。
かた-ひ・く【片引く・方引く】🔗⭐🔉
かた-ひ・く 【片引く・方引く】 (動カ四)
えこひいきする。「け近き人思ひ―・き/枕草子 135」
かた-ひじ【片肘・片肱】🔗⭐🔉
かた-ひじ ―ヒヂ [0] 【片肘・片肱】
片一方のひじ。
かた-びらき【片開き】🔗⭐🔉
かた-びらき [3] 【片開き】
開き戸が一枚で,一方だけに開くこと。
⇔両開き
かたふた-ばしら【片蓋柱】🔗⭐🔉
かたふた-ばしら [5] 【片蓋柱】
装飾として壁面に取り付けた柱。壁面より多少突き出ている。つけ柱。
かた-ぶり【偏降り・片降り】🔗⭐🔉
かた-ぶり [0] 【偏降り・片降り】
日照りのあと,雨降りばかり長く続くこと。
⇔偏照り
かた-べり【片減り】🔗⭐🔉
かた-べり [0] 【片減り】 (名)スル
片側または片一方だけが減ること。はき物の底や車のタイヤなどにいう。
かた-みせ【片見世・片店】🔗⭐🔉
かた-みせ [0] 【片見世・片店】
店の一部分で,本業とは違う商品を副業的に並べ商うこと。また,その店。
かた-むすび【片結び】🔗⭐🔉
かた-むすび [3] 【片結び】
帯やひもなどの結び方。一方に輪を作り,その輪に他方を輪にして入れ,はじめの輪を引き締めて結ぶもの。解けやすい結び方。
かた-や【片屋・傍屋】🔗⭐🔉
かた-や [0] 【片屋・傍屋】
(1)片流れの屋根。また,その造りの建物。片屋造り。
(2)母屋の傍らにある建物。
かた-や【片や】🔗⭐🔉
かた-や 【片や】 (連語)
(1)片一方は。「―五期連続の名人,―新進気鋭の四段」
(2)相撲で,行司が力士を土俵上で名を呼び上げて,名指す時に用いる語。
かた-よ・せる【片寄せる】🔗⭐🔉
かた-よ・せる [4] 【片寄せる】 (動サ下一)[文]サ下二 かたよ・す
一方へ寄せる。一方にまとめる。「四辺(アタリ)に散りたる雑籍を―・せつつ/社会百面相(魯庵)」
かた-より【片寄り・偏り】🔗⭐🔉
かた-より [0][4] 【片寄り・偏り】
(1)一方にかたよること。「栄養の―がひどい」
(2)〔物〕 偏光。
(3)(「かたよりに」の形で)ただ一方に寄って。ひたすら。「明日の夕(ヨイ)照らむ月夜は―に今夜(コヨイ)に寄りて/万葉 1072」
かた-よ・る【偏る・片寄る】🔗⭐🔉
かた-よ・る [3] 【偏る・片寄る】 (動ラ五[四])
(1)中心や標準からはずれて一方に寄る。「進路が東に―・る」「―・った考え方」「栄養が―・る」
(2)ある部分にだけ集まって,全体の釣り合いを欠く。「人口が都市に―・る」
(3)一方に味方をする。不公平な扱いをする。「―・った判定」
(4)あるものの方に近づき寄る。「浦野の山に月(ツク)―・るも/万葉 3565」
かた-われ【片割れ】🔗⭐🔉
かた-われ [0][4] 【片割れ】
(1)仲間の一部。「盗賊の―」
(2)器などの割れた一片。また,ひとそろいのものの一部。
(3)分身。「清をおれの―と思ふからだ/坊っちゃん(漱石)」
かたわれ-づき【片割れ月】🔗⭐🔉
かたわれ-づき [4] 【片割れ月】
半月。弓張り月。弦月。
ひら【片・枚】🔗⭐🔉
ひら 【片・枚】 (接尾)
〔「ひら(平)」と同源〕
助数詞。花弁・葉・紙などのような,薄くて幅広く,平らなものを数えるのに用いる。枚(マイ)。「一―の花弁」
へん【片】🔗⭐🔉
へん 【片】 (接尾)
〔促音・撥音のあとに付くときは「ぺん」となる〕
助数詞。物の切れはし,花びらなどを数えるのに用いる。「牡丹散て打かさなりぬ二三―/蕪村句集」
へん-うん【片雲】🔗⭐🔉
へん-うん [0] 【片雲】
ちぎれ雲。一片の雲。一かけらの雲。「―の風にさそはれて漂泊の思ひやまず/奥の細道」
へん-えい【片影】🔗⭐🔉
へん-えい [0] 【片影】
(1)物のわずかな影。姿のほんの一部分。
(2)人の性格などの一面。「父の―を伺わせる」
へん-がん【片岩】🔗⭐🔉
へん-がん [1] 【片岩】
⇒結晶片岩(ケツシヨウヘンガン)
へん-ぐう【片隅】🔗⭐🔉
へん-ぐう [0] 【片隅】
かたすみ。すみ。
へん-げつ【片月】🔗⭐🔉
へん-げつ [1] 【片月】
かたわれ月。弓張り月。弦月。
へん-げん【片言】🔗⭐🔉
へん-げん [0][3] 【片言】
(1)わずかな言葉。ちょっとした言葉。一言。「―隻句」
(2)一方の人の言い分。
へんげん-せきご【片言隻語】🔗⭐🔉
へんげん-せきご [5] 【片言隻語】
ほんのちょっとした言葉。片言隻句。
へん-ご【片語】🔗⭐🔉
へん-ご [1][0] 【片語】
ちょっとした言葉。片言。
かたかな【片仮名】(和英)🔗⭐🔉
かたかな【片仮名】
the square form of kana[the Japanese syllabary].
かたくりこ【片栗粉】(和英)🔗⭐🔉
かたくりこ【片栗粉】
(dogtooth violet) starch.→英和
かたすみ【片隅(に)】(和英)🔗⭐🔉
かたすみ【片隅(に)】
(in) a corner.→英和
かたっぱし【片っ端から】(和英)🔗⭐🔉
かたっぱし【片っ端から】
⇒片端(かたはし).
へんげんせきご【片言隻語】(和英)🔗⭐🔉
へんげんせきご【片言隻語】
a single[every]word;words.
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