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かた【片】🔗🔉

かた【片】 二つのうちの一つ。一方。 「━や江戸、━や上方」 物事の始末。 は「方」とも。 (造) 一対のものの一方。 「━目・━手・━えくぼ」 (中心から離れて)一方にかたよっている。 「━田舎・━意地・━恋・━貿易」 完全でない。また、わずか。少ない。 「━言・━時・━手間」

片が付・く🔗🔉

片が付・く 物事の決着がつく。落着する。 「遺産争い[仕事]の━」 「片」は「方」とも書く。

片を付・ける🔗🔉

片を付・ける 物事の決着をつける。 「片」は「方」とも書く。

かた‐いじ【片意地】━イヂ🔗🔉

かた‐いじ【片意地】━イヂ 名・形動がんこに自分の考えを押し通すこと。 「━を張る」 「━な性質」

かた‐いっぽう【片一方】━イッパウ🔗🔉

かた‐いっぽう【片一方】━イッパウ 二つあるもののうちの一方。片方。かたいっぽ。 「━の靴が破れた」

かた‐いなか【片《田舎》】━ヰナカ🔗🔉

かた‐いなか【片《田舎》】━ヰナカ 都会から遠く離れた辺鄙へんぴな土地。 関連語 大分類‖国‖くに 中分類‖田舎‖いなか

かた‐うで【片腕】🔗🔉

かた‐うで【片腕】 片方の腕。 ⇔両腕 補佐役として最も信頼できる人。 「知事の━となって県政につくす」

かた‐うらみ【片恨み】🔗🔉

かた‐うらみ【片恨み】 名・他サ変一方的にうらむこと。また、そのうらみ。

かた‐え【片方・傍え】━ヘ🔗🔉

かた‐え【片方・傍え】━ヘ 〔古い言い方で〕かたわら。 「道の━」

かた‐おもい【片思い(片想い)】━オモヒ🔗🔉

かた‐おもい【片思い(片想い)】━オモヒ 一方的に恋い慕うこと。片恋かたこい。 関連語 大分類‖愛‖あい 中分類‖愛情‖あいじょう

かた‐おや【片親】🔗🔉

かた‐おや【片親】 両親のうちの一方。 ⇔二親 死別するなどして、両親のうちの一方がいないこと。

かた‐かげ【片陰】🔗🔉

かた‐かげ【片陰】 ちょっと身をかくすほどの物陰。 日陰。特に、くっきりと濃い夏の午後の日陰。

かた‐かた【片方(片片)】🔗🔉

かた‐かた【片方(片片)】 〔古い言い方で〕片一方。かたほう。 「━の手を差しだす」

かた‐かな【片《仮名》】🔗🔉

かた‐かな【片《仮名》】 かなの一つ。「ア(阿)」「イ(伊)」「ウ(宇)」のように、多く漢字の一部をとって作りだされた表音文字。ひらがなに対応する体系を持ち、現在は外来語・動植物名・擬声語・擬態語などを書くのに用いられる。 ◇「かた」は完全でないの意。

かた‐がわ【片側】━ガハ🔗🔉

かた‐がわ【片側】━ガハ 一方の側。 「塀の━を黒く塗る」 「━通行」 ⇔両側

かたがわ‐まち【片側町】カタガハ━🔗🔉

かたがわ‐まち【片側町】カタガハ━ 道の片側だけに家が建ち並んでいる町。片町。

かた‐くち【片口】🔗🔉

かた‐くち【片口】 一方だけに注ぎ口のある鉢はち。また、長柄の銚子ちょうし

かたくち‐いわし【片口🔗🔉

かたくち‐いわし【片口 日本各地の沿岸に分布するカタクチイワシ科の海魚。マイワシより小さく、上あごが下あごよりも長い。しらす干し・煮干し・ごまめなどの材料にする。セグロイワシ。ヒシコイワシ。シコ。

かた‐くり【片栗】🔗🔉

かた‐くり【片栗】 早春、花茎の先に紅紫色の花を一つ下向きにつける、ユリ科の多年草。鱗茎りんけいから「片栗粉」をとる。 「片栗粉」の略。→片栗粉

かたくり‐こ【片栗粉】🔗🔉

かたくり‐こ【片栗粉】 カタクリの鱗茎りんけいからとる良質のでんぷん。料理・菓子などに使う。 ◇市販の「片栗粉」の多くは、代用としてジャガイモのでんぷんを使う。

かた‐こい【片恋】━コヒ🔗🔉

かた‐こい【片恋】━コヒ 片思い。 関連語 大分類‖愛‖あい 中分類‖愛情‖あいじょう

かた‐こと【片言】🔗🔉

かた‐こと【片言】 ことばの一部分。 「━も聞きもらすまいと耳を傾ける」 不完全で、たどたどしいことば。 「━のドイツ語で買い物をする」

かた・す【片す】🔗🔉

かた・す【片す】 他五かたづける。整理する。 「部屋を━」 ◇東日本の方言から。

かた‐すみ【片隅】🔗🔉

かた‐すみ【片隅】 一方のすみ。また、中央から離れた目立たないところ。 「町の━に小さな公園がある」 関連語 大分類‖所‖ところ 中分類‖‖すみ

かた‐ちんば【片跛】🔗🔉

かた‐ちんば【片跛】 名・形動対になるものの片方が、一方とそろっていないこと。 ◇身体障害を比喩として使った、差別的な語。

かた‐づ・く【片付く】🔗🔉

かた‐づ・く【片付く】 自五 散らかっていた場所がきちんと整えられる。また、散らかった物やじゃまな物が取り除かれて、納まるべき所にきちんと納まる。整理整頓せいとんされる。 「机の上がきちんと━・いた」 「散乱したおもちゃが━」 「がらくた類が物置に━・いて部屋が広くなった」 (面倒な)物事がきちんと解決される。決着・収まりがつく。片がつく。 「事件[借金]が━」 「仕事が━」 「金で━問題ではない」 娘が嫁いでゆく。 「末娘も━・いた」 嫁く」とも当てる。 身内の立場からいう。 〔俗〕邪魔者や裏切り者などが取り除かれる。消される。殺される。 「邪魔者が━・いたら、おれの天下だ」 ◆片方につく意から。 「片づく」と書くことも多い。 「かたずく」は誤り。 関連語 大分類‖終わる‖おわる 中分類‖結末‖けつまつ

かた‐づけ【片付け】🔗🔉

かた‐づけ【片付け】 片付けること。 「居間の━をする」 「片づけ」と書くことも多い。

かた‐づ・ける【片付ける】🔗🔉

かた‐づ・ける【片付ける】 他下一 散らかっている場所をきれいに整える。また、散らかっている物やじゃまな物を取り除いて、納まるべき所にきちんと納める。整理整頓せいとんする。 「書斎[食卓の上]をきれいに━」 「身の回りを━」 「布団を押し入れに━」 (ある仕方で)物事をきちんと解決したり済ませたりする。 「急いで宿題を━・けてから遊ぼう」 「話は手短に━・けたい」 「金銭で物事を━わけには行くまい」 「管轄が違いますの一言で━・けられる(=すげなく処理される)」 娘を嫁に行かせる。嫁がせる。 「御嬢さんを早く━・けた方が得策だろう…漱石嫁ける」とも当てる。 身内の立場でいう。 〔俗〕邪魔者や裏切り者などを取り除く。消す。殺す。また、手ひどくやっつける。 「裏切り者は直ちに━・けよ」 「一発のパンチであっさりと━」 食事を余すところなく食べてしまう。 「三膳さんぜん飯をぺろりと━(=平らげる)」 ◆「片づける」と書くことも多い。 かたづ・く(下二) 片付け 関連語 大分類‖死‖し 中分類‖殺す‖ころす

かたっぱし‐から【片っ端から】🔗🔉

かたっぱし‐から【片っ端から】 順序を問わず、何にでも行為を及ぼすさま。手当たり次第。次から次に。 「友人に━声をかける」 「本屋という本屋は━当たってみたが、見つからなかった」 ◇「かたっぱし」は、「かたはし」の促音化。 関連語 大分類‖所‖ところ 中分類‖はし‖はし

かた‐て【片手】🔗🔉

かた‐て【片手】 片方の手。 ⇔両手 〔俗〕五・五〇・五〇〇など、五のつく金額をいう語。 ◇片手の指の数から。

かたて‐おけ【片手桶】━ヲケ🔗🔉

かたて‐おけ【片手桶】━ヲケ 片方だけに取っ手のついているおけ。

かた‐ておち【片手落ち】🔗🔉

かた‐ておち【片手落ち】 名・形動配慮や注意が一方だけにしか及ばず、公平さを欠いていること。 「企業の責任だけを問うのは━だ」

かた‐てま【片手間】🔗🔉

かた‐てま【片手間】 本業の合間。また、本業の合間にする仕事。

かた‐とき【片時】🔗🔉

かた‐とき【片時】 わずかの間。へんじ。 「子供から━も目が離せない」 「━片時へんじ(=「かたとき」を強めていう語)」 ◇一時ひとときの半分の意。 関連語 大分類‖時‖とき 中分類‖一とき‖いっとき

かた‐ながれ【片流れ】🔗🔉

かた‐ながれ【片流れ】 屋根の棟むねから一方の軒までの斜面。 棟から軒まで、一方にだけ傾斜している屋根。 ⇔両流れ図:屋根の種類

かた‐は【片刃】🔗🔉

かた‐は【片刃】 刃物で、片側にだけ刃がついていること。また、その刃物。かたば。 ⇔諸刃もろは両刃

かた‐はい【片肺】🔗🔉

かた‐はい【片肺】 片方の肺。 双発の飛行機で、エンジンの片方しか動かないこと。また、そのエンジン。 「━飛行」

かた‐はし【片端】🔗🔉

かた‐はし【片端】 物の一方のはし。かたっぱし。 わずかな部分。一部分。 「話の━を聞いただけだ」 関連語 大分類‖所‖ところ 中分類‖はし‖はし

かた‐はだ【片肌】🔗🔉

かた‐はだ【片肌】 片方の肩のあたりの肌。 「━を脱ぐ(=着物の片そでをぬいで、肩のあたりをあらわにする。転じて、人を助けるために力をかす)」 ⇔諸肌もろはだ

かたはら‐いた・い【片腹痛い】🔗🔉

かたはら‐いた・い【片腹痛い】 実力もないのに思い上がっている相手の態度がこっけいで、ばかばかしく感じる。ちゃんちゃらおかしい。笑止千万だ。 「あれで真打ちとは━」 ◇文語形容詞「傍かたはら痛し」の「かたはら」を「片腹」と誤ったことからできた語。

かた‐びさし【片庇・片廂】🔗🔉

かた‐びさし【片庇・片廂】 屋根の一方だけ差し出ているひさし。片流れのひさし。

かた‐ひじ【片肘(片肱)】━ヒヂ🔗🔉

かた‐ひじ【片肘(片肱)】━ヒヂ 片方のひじ。 「机に━を突く」

かた‐ほ【片帆】🔗🔉

かた‐ほ【片帆】 横風を受けるように、帆を一方に傾けて張ること。また、その帆。 ⇔真帆まほ

かた‐ほう【片方】━ハウ🔗🔉

かた‐ほう【片方】━ハウ 二つあるもののうちの一つ。片一方。かたっぽ。かたっぽう。 「仁王像の━に傷がある」 ⇔両方

かた‐ぼう【片棒】🔗🔉

かた‐ぼう【片棒】 二人で駕籠かごなどをかつぐときの、一方の一人。 「━をかつぐ(=仕事や企ての一部を担って協力する。特に、悪事に荷担する)」

かた‐ぼうえき【片貿易】🔗🔉

かた‐ぼうえき【片貿易】 輸出または輸入のどちらか一方にかたよった貿易。

かた‐ほとり【片辺】🔗🔉

かた‐ほとり【片辺】 中心部から離れたへんぴな場所。片いなか。

かた‐まえ【片前】━マヘ🔗🔉

かた‐まえ【片前】━マヘ 洋服の上衣やコートなどの前を浅く合わせて、ボタンを一列につけたもの。シングル。 ⇔両前

かた‐み【片身】🔗🔉

かた‐み【片身】 魚を二枚におろしたときの、片方の身。 衣服の身頃みごろの片方。片身頃。

かた‐みち【片道】🔗🔉

かた‐みち【片道】 行きか帰りかの、どちらか一方。 「━切符」

かた‐め【片目】🔗🔉

かた‐め【片目】 一方の目。 「━が明く(=相撲で、二日目以後に初めて白星を得る)」 片方の目が不自由であること。また、その人。

かた‐めん【片面】🔗🔉

かた‐めん【片面】 表裏あるうちの、一方の面。 「━印刷機」 ⇔両面

かた‐や【片や】🔗🔉

かた‐や【片や】 連語片一方は。 「━ルーキー、━首位打者の対決」

かた‐よ・せる【片寄せる】🔗🔉

かた‐よ・せる【片寄せる】 他下一一方に寄せる。また、一つの所にまとめる。 「荷物を━・せて布団を敷く」 「テーブルの食器を━」 かたよ・す(下二)

かた‐よ・る【偏る・片寄る】🔗🔉

かた‐よ・る【偏る・片寄る】 自五ある基準から外れて一方に寄る。また、一方に寄って均衡や公平を失う。偏する。 「あの人の考え方は管理主義に━・っている」 「専門に━・った本」 「栄養が━と健康を害する」 「知育に━・った教育を批判する」 「判定が一方に━」 普通、マイナスに評価していう。

かた‐わ【片端・片輪】━ハ・━ワ🔗🔉

かた‐わ【片端・片輪】━ハ・━ワ 名・形動体の一部に障害があって、機能が十分に働かないこと、また、その人をいう、差別的な語。

かた‐わき【片脇】🔗🔉

かた‐わき【片脇】 左右どちらか一方の、わき。 かたわら。かたすみ。 「道の━に寄る」

かた‐われ【片割れ(片破れ)】🔗🔉

かた‐われ【片割れ(片破れ)】 割れたものなどの一片。また、対になったものの一方。 「足袋たびの━」 仲間の一人。 「銀行強盗の━」

ひら【片・枚】🔗🔉

ひら【片・枚】 (造)薄くてたいらなものを数える語。 「一ひと━の花弁」

びら【片・枚】🔗🔉

びら【片・枚】 広告・宣伝のために文字や絵をかいてはり出したり、人に配ったりする紙片。 「━をまく」

へん【片】🔗🔉

へん【片】 (造) 二つに分けたものの一方。 「━務」 きれはし。 「━鱗」 「断━・肉━・破━」 わずか。少し。 「━言・━時」

へん‐うん【片雲】🔗🔉

へん‐うん【片雲】 一片の雲。ちぎれ雲。

へん‐えい【片影】🔗🔉

へん‐えい【片影】 わずかの影。わずかに見えた物の姿。 人の人格などの一面。 「師の━を語るエピソード」

へん‐げん【片言】🔗🔉

へん‐げん【片言】 ちょっともらしたことば。一言。 「━隻句せっく

へんげん‐せきご【片言隻語】🔗🔉

へんげん‐せきご【片言隻語】 ほんのわずかな言葉。片言隻句せっく。一言いちごん半句。 「━も聞きもらさない」

へん‐じ【片時】🔗🔉

へん‐じ【片時】 ちょっとの間。ほんのわずかな時間。かたとき。 「━も忘れられない人」

へん‐ずつう【偏頭痛・片頭痛】━ヅツウ🔗🔉

へん‐ずつう【偏頭痛・片頭痛】━ヅツウ 発作的に頭部の片側に起こる激しい頭痛。へんとうつう。片かた頭痛。 「片頭痛」は学術用語集による新しい表記。

へん‐せきうん【片積雲】🔗🔉

へん‐せきうん【片積雲】 ちぎれたような形をした、小さな積雲。

へん‐そううん【片層雲】🔗🔉

へん‐そううん【片層雲】 層雲からちぎれて生じた不定形な雲。

へん‐ぺん【片片】🔗🔉

へん‐ぺん【片片】 形動トタル 切れ切れになっているさま。また、切れ切れになったものが軽くひるがえるさま。 「━と舞う桜花」 取るに足りないさま。 「━たる知識」

へん‐む【片務】🔗🔉

へん‐む【片務】 契約の当事者の一方だけが義務を負うこと。 「━契約(=契約当事者の一方だけが債務を負担する契約)」 ⇔双務 関連語 大分類‖仕事‖しごと 中分類‖務め‖つとめ

へん‐らんうん【片乱雲】🔗🔉

へん‐らんうん【片乱雲】 乱層雲からちぎれて生じた雲。多く雨や雪が降り始めるころの低空に現れる。

へん‐りん【片鱗】🔗🔉

へん‐りん【片鱗】 きわめてわずかな一部分。一端。 「大器の━を示す」 「実力の━がうかがえる」 ◇一片のうろこの意。

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