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しゃ-かい【社会】🔗⭐🔉
しゃ-かい ―クワイ [1] 【社会】
〔福地桜痴による society の訳語〕
(1)(ア)生活空間を共有したり,相互に結びついたり,影響を与えあったりしている人々のまとまり。また,その人々の相互の関係。「―を形成する」「―の一員」「全体―」(イ)同種の生物の個体間の相互関係や,それらのまとまり。「ニホンザルの―」
(2)同じ傾向・性質,あるいは目的をもつ人々のまとまり。「上流―」「都市―」
(3)(自立して生活していく場としての)世の中。世間。「学校を卒業して―に出る」
(4)「社会科」の略。
しゃかい-あく【社会悪】🔗⭐🔉
しゃかい-あく ―クワイ― [2] 【社会悪】
社会のもつ矛盾から発生する悪。貧困・犯罪・売春など。「―に立ち向かう」
しゃかい-いがく【社会医学】🔗⭐🔉
しゃかい-いがく ―クワイ― [4] 【社会医学】
社会的要因と健康との関係について追究する医学の一分野。農村医学・工場医学・地域医療など。
しゃかい-いしき【社会意識】🔗⭐🔉
しゃかい-いしき ―クワイ― [4] 【社会意識】
(1)一定の社会の成員が共通してもつ,思考・感情・意志などの総体。慣習・道徳・イデオロギー・階級意識など。
(2)社会の一員であるという自覚。集団意識。
しゃかい-いどう【社会移動】🔗⭐🔉
しゃかい-いどう ―クワイ― [4] 【社会移動】
異なった時点間で,社会成員が世代間あるいは世代内で社会階層を移動すること。主たる指標として職業をとり,移動度の高低によって当該社会の構造を把握しようとする。
しゃかい-うんどう【社会運動】🔗⭐🔉
しゃかい-うんどう ―クワイ― [4] 【社会運動】
社会問題の解決を目的として行われる大衆運動。社会主義運動・慈善運動などを含め,広い意味に用いられる。
しゃかい-か【社会化】🔗⭐🔉
しゃかい-か ―クワイクワ [0] 【社会化】
(1)個人が所属する集団の成員として必要な,規範・価値意識・行動様式を身につけること。
(2)個人の相互作用によって集団や社会が形成される過程。
(3)生産労働や育児などが,私的・個別的なものから共同・集団的なものになること。
しゃかい-か【社会科】🔗⭐🔉
しゃかい-か ―クワイクワ [0] 【社会科】
小学校・中学校の教科の一。社会生活に関する知識を学習し,社会的な問題に対する解決能力を養い,民主主義社会を形成する社会人の育成を目的とする。
しゃかい-かいけい【社会会計】🔗⭐🔉
しゃかい-かいけい ―クワイクワイ― [4] 【社会会計】
⇒国民経済計算(コクミンケイザイケイサン)
しゃかい-かいはつ【社会開発】🔗⭐🔉
しゃかい-かいはつ ―クワイ― [4] 【社会開発】
経済開発の進展に伴う国民生活への有害な影響を除去,または緩和するために,保健衛生・住宅・雇用・教育・社会保障などの公共的サービスの増進を図ること。
しゃかい-かいりょうしゅぎ【社会改良主義】🔗⭐🔉
しゃかい-かいりょうしゅぎ ―クワイカイリヤウ― [8] 【社会改良主義】
資本主義体制を前提として,その部分的改良によって矛盾・問題を解決しようとする立場。改良主義。漸進主義。
しゃかい-がく【社会学】🔗⭐🔉
しゃかい-がく ―クワイ― [2] 【社会学】
〔(フランス) sociologie〕
人間の社会的行為と関連づけながら,社会生活・社会組織・社会問題などのしくみを明らかにしようとする学問。
しゃかい-かくめい-とう【社会革命党】🔗⭐🔉
しゃかい-かくめい-とう ―クワイ―タウ 【社会革命党】
⇒エス-エル( SR )
しゃかい-がっきゅう【社会学級】🔗⭐🔉
しゃかい-がっきゅう ―クワイガクキフ [4] 【社会学級】
住民の生涯学習のために学校や公民館などの施設を利用して開設された講座。
しゃかい-かん【社会館】🔗⭐🔉
しゃかい-かん ―クワイクワン [2] 【社会館】
社会福祉法に規定されている,セツルメント運動を行う施設のこと。隣保館・市民館・生活館などとも呼ばれる。
しゃかい-きじ【社会記事】🔗⭐🔉
しゃかい-きじ ―クワイ― [4] 【社会記事】
世の中のさまざまな出来事に関する新聞・雑誌の記事。政治・経済・文化の記事を除いた雑記事をいう。
しゃかい-きはん【社会規範】🔗⭐🔉
しゃかい-きはん ―クワイ― [4] 【社会規範】
人と人との関係にかかわる行為を規律する規範。習俗や法など。
しゃかい-きょういく【社会教育】🔗⭐🔉
しゃかい-きょういく ―クワイケウ― [4] 【社会教育】
学校教育以外の場で,青少年・成人に対して行われる組織的な教育活動の総称。
しゃかい-きょういくしゅじ【社会教育主事】🔗⭐🔉
しゃかい-きょういくしゅじ ―クワイケウイク― [8] 【社会教育主事】
社会教育法に基づき,社会教育を行う者に専門的・技術的な助言と指導を行う者。都道府県および市町村の教育委員会事務局におかれる。
しゃかい-きょういく-ほう【社会教育法】🔗⭐🔉
しゃかい-きょういく-ほう ―クワイケウイクハフ [7][0] 【社会教育法】
社会教育に関する国および地方公共団体の任務を定める基本的な法律。1949年(昭和24)制定。社会教育主事・社会教育委員の設置および職務,公民館・学校施設の利用,通信教育などについて定める。
しゃかい-けい【社会型】🔗⭐🔉
しゃかい-けい ―クワイ― [0] 【社会型】
社会集団または社会的諸関係の基礎的類型。社会類型。集団類型。
しゃかい-けいかく【社会計画】🔗⭐🔉
しゃかい-けいかく ―クワイ―クワク [4] 【社会計画】
人間生活の福祉向上を目的として,経済・文化・社会などにわたって総合的に設定された計画。
しゃかい-けいざい-がく【社会経済学】🔗⭐🔉
しゃかい-けいざい-がく ―クワイ― [6] 【社会経済学】
⇒ソシオ-エコノミックス
しゃかい-けいざい-こうせいたい【社会経済構成体】🔗⭐🔉
しゃかい-けいざい-こうせいたい ―クワイ― [4]-[0] 【社会経済構成体】
社会発展の諸段階を生産関係の下部構造と,それを土台とする上部構造の総体として区分するマルクス主義の概念。経済的社会構成体。
しゃかい-けいざい-せいさんせいほんぶ【社会経済生産性本部】🔗⭐🔉
しゃかい-けいざい-せいさんせいほんぶ ―クワイ― 【社会経済生産性本部】
1994年日本生産性本部と社会経済国民会議が統合されてできた財団法人。社会的諸システムの改革,生産性向上と経済構造の改革,国際経済社会の発展と地球環境の保全などを課題とする。
しゃかい-けいたい-がく【社会形態学】🔗⭐🔉
しゃかい-けいたい-がく ―クワイ― [6] 【社会形態学】
人口の動態・密度・分布,家屋の様式など社会現象・社会意識を形成する社会の外的形態を研究する学問。デュルケームなどによって提唱された。
しゃかい-けいやくせつ【社会契約説】🔗⭐🔉
しゃかい-けいやくせつ ―クワイ― [7] 【社会契約説】
社会・国家形成の原理を自由で平等な個人間の契約,あるいは人民と主権者の契約によるものとする学説。主な論者はホッブス・ロック・ルソーら。契約説。民約論。国家契約説。
しゃかい-げき【社会劇】🔗⭐🔉
しゃかい-げき ―クワイ― [2] 【社会劇】
主題を社会問題に置いた劇。個人と集団・社会,または集団と集団との矛盾・衝突を描く。イプセンの「人形の家」,ハウプトマンの「はた織りたち」など。
しゃかい-けん【社会権】🔗⭐🔉
しゃかい-けん ―クワイ― [2] 【社会権】
個人の生存,生活の維持・発展に必要な諸条件を確保するために,国家に積極的な配慮を求める権利の総称。現行憲法は生存権・教育権・勤労権・勤労者の団結権・団体交渉権・争議権を規定している。
しゃかい-げんか【社会原価】🔗⭐🔉
しゃかい-げんか ―クワイ― [4] 【社会原価】
⇒社会的費用
しゃかい-げんごがく【社会言語学】🔗⭐🔉
しゃかい-げんごがく ―クワイ― [6] 【社会言語学】
〔sociolinguistics〕
言語を人間社会のさまざまな事象に関係づけて研究する言語学の一分野。言語を抽象化せず現実の言語の差異や多様性に注目する。
しゃかい-げんしょう【社会現象】🔗⭐🔉
しゃかい-げんしょう ―クワイ―シヤウ [4] 【社会現象】
人間の社会生活・社会関係によって生じる,経済・道徳・法律・芸術・宗教などのすべての現象。
しゃかい-こうがく【社会工学】🔗⭐🔉
しゃかい-こうがく ―クワイ― [4] 【社会工学】
社会問題の解決や社会システムの制御を工学的方法を用いて行おうとする学問。
しゃかい-こうぞう【社会構造】🔗⭐🔉
しゃかい-こうぞう ―クワイ―ザウ [4] 【社会構造】
社会および集団を構成する諸要素が一定の原理に従って有機的に配置・統一される体系。
しゃかい-し【社会史】🔗⭐🔉
しゃかい-し ―クワイ― [2] 【社会史】
歴史学の一思潮。政治史・法制史などに対して,民衆の日常生活や習俗を具体的にとらえ,特に人間の多様性を重視して社会全体の生き生きとした歴史叙述をめざす。
しゃかい-じぎょう【社会事業】🔗⭐🔉
しゃかい-じぎょう ―クワイ―ゲフ [4] 【社会事業】
庶民の生活救済のみならず,積極的に福祉を向上させ健全な社会を築くことを目的とした国および公私の団体による組織的な事業。社会福祉事業。
しゃかい-システムろん【社会―論】🔗⭐🔉
しゃかい-システムろん ―クワイ― [7] 【社会―論】
システムという考え方を,人間行為を要素として,社会に適用する研究分野。
しゃかい-しほん【社会資本】🔗⭐🔉
しゃかい-しほん ―クワイ― [4] 【社会資本】
国民福祉の向上と国民経済の発展に必要な公共施設。公共的便益を生産する固定資本。道路・港湾・工業用地などの生産関連と,住宅・公園・上下水道などの生活関連に大別される。社会的間接資本。社会共通資本。
しゃかい-しほん-せいび【社会資本整備】🔗⭐🔉
しゃかい-しほん-せいび ―クワイ― [7] 【社会資本整備】
社会資本の維持と蓄積を推し進めること。
しゃかい-しゅうだん【社会集団】🔗⭐🔉
しゃかい-しゅうだん ―クワイシフ― [4] 【社会集団】
共通の関心・目的に向けた役割分担とそれに対応した規範および連帯感をもった人間の集合体。家族・学校・企業・政党など。
しゃかい-しゅぎ【社会主義】🔗⭐🔉
しゃかい-しゅぎ ―クワイ― [4] 【社会主義】
〔socialism〕
(1)資本主義の生み出す経済的・社会的諸矛盾を,私有財産制の廃止,生産手段および財産の共有・共同管理,計画的な生産と平等な分配によって解消し,平等で調和のとれた社会を実現しようとする思想および運動。共産主義・無政府主義・社会民主主義などを含む広い概念。
(2)マルクス主義において,生産手段の社会的所有が実現され,人々は労働に応じて分配を受けるとされる共産主義の第一段階。
しゃかい-しゅぎ-インターナショナル【社会主義―】🔗⭐🔉
しゃかい-しゅぎ-インターナショナル ―クワイ― 【社会主義―】
1951年,コミスコを母体として,各国の社会民主主義政党が結成した国際組織。本部はロンドン。正式名称は社会主義労働者インターナショナル。日本からは社会党などが加盟している。
しゃかい-しゅぎ-かくめい【社会主義革命】🔗⭐🔉
しゃかい-しゅぎ-かくめい ―クワイ― [6] 【社会主義革命】
資本主義制度を廃止して,社会主義制度の確立をめざす革命。プロレタリア革命。
しゃかい-しゅぎ-けいざい【社会主義経済】🔗⭐🔉
しゃかい-しゅぎ-けいざい ―クワイ― [6] 【社会主義経済】
生産手段の公有,中央計画当局による経済の計画的な制御,労働に応じた分配を柱とする経済制度。1930年代のソ連でつくられ,第二次大戦後東欧・中国などに広がった。
しゃかい-しゅぎ-けんきゅうかい【社会主義研究会】🔗⭐🔉
しゃかい-しゅぎ-けんきゅうかい ―クワイ―ケンキウクワイ 【社会主義研究会】
1898年(明治31)創立された社会主義研究団体。会員は安部磯雄・片山潜・幸徳秋水・木下尚江ら一三名。1900年社会主義協会に改組され,1904年解散を命じられた。
しゃかい-しゅぎ-しじょうけいざい【社会主義市場経済】🔗⭐🔉
しゃかい-しゅぎ-しじょうけいざい ―クワイ―シヂヤウ― [9] 【社会主義市場経済】
社会主義の枠内で私営や市場機構を認め,商品生産・流通を活発化させることを目的とする経済体制。
しゃかい-しゅぎ-しゃ【社会主義者】🔗⭐🔉
しゃかい-しゅぎ-しゃ ―クワイ― [5] 【社会主義者】
社会主義を信奉し,その実現に努力する人。
しゃかい-しゅぎしゃ-ちんあつほう【社会主義者鎮圧法】🔗⭐🔉
しゃかい-しゅぎしゃ-ちんあつほう ―クワイ―チンアツハフ 【社会主義者鎮圧法】
1878年,ビスマルクが社会主義勢力を弾圧するため制定した法律。しかし,社会主義者の勢力は着実に伸長した。90年廃止。
しゃかい-しゅぎ-リアリズム【社会主義―】🔗⭐🔉
しゃかい-しゅぎ-リアリズム ―クワイ― [8] 【社会主義―】
現実をその革命的発展において,歴史的具体的に描くリアリズム。1934年の第一回ソビエト作家大会で採択された文学理論で,日本のプロレタリア文学運動にも大きな影響を与えた。
しゃかい-しょうせつ【社会小説】🔗⭐🔉
しゃかい-しょうせつ ―クワイセウ― [4] 【社会小説】
社会問題を材料または主題とした小説。特に,明治30年前後に現れた一連の小説をいう場合があり,内田魯庵の「くれの廿八日」がその例。
しゃかい-じん【社会人】🔗⭐🔉
しゃかい-じん ―クワイ― [2] 【社会人】
(1)学校や家庭などの保護から自立して,実社会で生活する人。「卒業して―となる」
(2)社会を構成している一人の人間。
しゃかい-しんかろん【社会進化論】🔗⭐🔉
しゃかい-しんかろん ―クワイシンクワ― [6] 【社会進化論】
ダーウィンの生物進化論を,社会的諸関係に適用し,弱肉強食・適者生存の原理によって人間社会も次第に進歩すると考える理論。その代表者はスペンサー。社会ダーウィニズム。
しゃかい-しんり【社会心理】🔗⭐🔉
しゃかい-しんり ―クワイ― [4] 【社会心理】
(1)社会的影響のもとにある個人の心理。
(2)一定の社会・集団・階層に属する成員に共通してみられる心理状態。
しゃかい-しんりがく【社会心理学】🔗⭐🔉
しゃかい-しんりがく ―クワイ― [6] 【社会心理学】
社会の中で行動する個人または集団の意識や行動を研究対象とする心理学。対人関係,グループ間の関係,制度・習慣・文化などとの関係を個人または集団の心理的反応と関連づけて研究する。
しゃかい-じんるいがく【社会人類学】🔗⭐🔉
しゃかい-じんるいがく ―クワイ― [6] 【社会人類学】
文化人類学の中で,特に社会制度や社会構造を中心に研究する分野。未開社会の研究を目的としたが,現代では文明社会をも対象としている。
しゃかい-せい【社会性】🔗⭐🔉
しゃかい-せい ―クワイ― [0] 【社会性】
(1)集団をつくり他人とかかわって生活しようとする,人間の本能的性質・傾向。社交性。
(2)社会生活を重要視する傾向。
しゃかい-せいかつ【社会生活】🔗⭐🔉
しゃかい-せいかつ ―クワイ―クワツ [4] 【社会生活】
社会の一員として行う生活。
しゃかい-せいぎ【社会正義】🔗⭐🔉
しゃかい-せいぎ ―クワイ― [4] 【社会正義】
社会生活を行う上で必要な正しい道理。
→正義
しゃかい-せい-こんちゅう【社会性昆虫】🔗⭐🔉
しゃかい-せい-こんちゅう ―クワイ― [6] 【社会性昆虫】
同種の個体が集団となり,形態・働き・習性のうえで個体間に分業がおこり,それぞれの個体の協力によって種族全体の生活を維持する昆虫。個々の成員は自由に行動できるが,集団を離れて単独では生活できない。ミツバチ・アリ・シロアリなどに見られる。
しゃかい-せいさく【社会政策】🔗⭐🔉
しゃかい-せいさく ―クワイ― [4] 【社会政策】
資本主義社会で,その体制に生じた社会問題を解決するために国家が行う政策。主に労働問題の解決と勤労者の生活福祉の向上を目的としている。
しゃかい-せいど【社会制度】🔗⭐🔉
しゃかい-せいど ―クワイ― [4] 【社会制度】
その社会の政治・経済のしくみ。また,その社会で支持される行為様式が法・習慣として組織化されたものにもいう。
しゃかい-せいぶつがく【社会生物学】🔗⭐🔉
しゃかい-せいぶつがく ―クワイ― [7] 【社会生物学】
〔sociobiology〕
生物の社会的行動および社会構造の進化を現代の遺伝学や生態学の知見を基盤にして解明しようとする研究分野。E = O =ウィルソンは生物社会の考察を人間社会にも適用しようとしたが,これに対しては批判も多い。行動生態学。
しゃかい-ぞうか【社会増加】🔗⭐🔉
しゃかい-ぞうか ―クワイ― [4] 【社会増加】
移入など社会的条件によって人口が増えること。
しゃかい-そしき【社会組織】🔗⭐🔉
しゃかい-そしき ―クワイ― [4] 【社会組織】
共通の目的を達成するために,社会の諸要素を一定の秩序のもとに有機的に構築した体系。
しゃかい-ダーウィニズム【社会―】🔗⭐🔉
しゃかい-ダーウィニズム ―クワイ― [7] 【社会―】
⇒社会進化論(シヤカイシンカロン)
しゃかい-たいしゅう-とう【社会大衆党】🔗⭐🔉
しゃかい-たいしゅう-とう ―クワイ―タウ 【社会大衆党】
1932年(昭和7),社会民衆党と全国労農大衆党の合同により成立した政党。委員長安部磯雄。唯一の合法的無産政党として発展したが次第に右傾化し,40年解党。
しゃかい-たいせい【社会体制】🔗⭐🔉
しゃかい-たいせい ―クワイ― [4] 【社会体制】
(1)社会がある特定の支配原理・政治理念によって維持され,秩序づけられている状態。封建体制・資本主義体制など。
(2)ある国家・社会の特定の段階における状態。ファシズム体制など。
しゃかい-ちつじょ【社会秩序】🔗⭐🔉
しゃかい-ちつじょ ―クワイ― [5][4] 【社会秩序】
社会を構成する諸要素が調和のある状態にあること。
しゃかい-つうねん【社会通念】🔗⭐🔉
しゃかい-つうねん ―クワイ― [4] 【社会通念】
社会一般に行われている考え方。「―に照らして判断する」
しゃかい-てき【社会的】🔗⭐🔉
しゃかい-てき ―クワイ― [0] 【社会的】 (形動)
社会にかかわりがあるさま。社会性があるさま。「―な問題」「―に認められる」「―信用」
しゃかい-てき-きょり【社会的距離】🔗⭐🔉
しゃかい-てき-きょり ―クワイ― [6] 【社会的距離】
〔心〕 個人と個人,個人と集団,集団と集団の間における親疎の程度。これが小さいほど親近感が強く,好意的な態度となる。
しゃかい-てき-こうせいかんすう【社会的厚生関数】🔗⭐🔉
しゃかい-てき-こうせいかんすう ―クワイ―クワンスウ [10] 【社会的厚生関数】
社会を構成する個々の成員の経済的な厚生をもとにして,社会全体としてどのような厚生の水準にあるかを導き出す関数。ある経済政策の実行が望ましいかどうかを判定する価値基準として用いられる。
→厚生経済学
しゃかい-てき-じじつ【社会的事実】🔗⭐🔉
しゃかい-てき-じじつ ―クワイ― [6] 【社会的事実】
〔(フランス) fait social〕
個人に対して外から社会的に拘束を加えるもの。法・道徳・宗教など。デュルケームはこれを社会学固有の対象とした。
しゃかい-てき-スキル【社会的―】🔗⭐🔉
しゃかい-てき-スキル ―クワイ― [7] 【社会的―】
⇒ソーシャル-スキル
しゃかい-てき-せいかく【社会的性格】🔗⭐🔉
しゃかい-てき-せいかく ―クワイ― [0] 【社会的性格】
ある集団や階層に共通する社会的役割や生活様式を通じて類型化された性格特性。多くの人がある特定のイデオロギーを受け入れたり,共通の行動様式などをとる際の中核として働くもの。男らしさ,母親らしさ,日本人らしさなど。
しゃかい-てき-そくしん【社会的促進】🔗⭐🔉
しゃかい-てき-そくしん ―クワイ― [0] 【社会的促進】
〔心〕 集団で同種の作業を行うと,他の存在が刺激となり,単独で行う場合に比べて作業量が増大する現象。
しゃかい-てき-そんざい【社会的存在】🔗⭐🔉
しゃかい-てき-そんざい ―クワイ― [0] 【社会的存在】
史的唯物論で,社会意識がそれによって規定される,物質的・生産的諸関係の総体。
しゃかい-てき-ひよう【社会的費用】🔗⭐🔉
しゃかい-てき-ひよう ―クワイ― [6] 【社会的費用】
個人や企業による私的経済活動の追求の結果,第三者あるいは社会が被らなければならない損失。公害・失業や独占による弊害など。ソーシャル-コスト。社会原価。
→外部不経済
しゃかい-てき-ふてきおう【社会的不適応】🔗⭐🔉
しゃかい-てき-ふてきおう ―クワイ― [7] 【社会的不適応】
おかれている社会環境に順応できないこと。その社会での役割分担ができず,うまくやっていけないこと。
しゃかい-てつがく【社会哲学】🔗⭐🔉
しゃかい-てつがく ―クワイ― [5][4] 【社会哲学】
社会生活を全体的に把握しようとする考察。哲学の一分科としては倫理学に接近するが,社会科学の一環としてはその基礎づけの学となる。
しゃかい-とう【社会党】🔗⭐🔉
しゃかい-とう ―クワイタウ [0] 【社会党】
(1)社会主義または社会民主主義を綱領としてかかげる政党。
(2)「日本社会党」の略。
しゃかい-とうけい【社会統計】🔗⭐🔉
しゃかい-とうけい ―クワイ― [4] 【社会統計】
社会的大量現象の量的側面を考察する統計学の領域。また,その対象となる社会事象の統計的観測。人口統計・経済統計など。
しゃかい-とうた【社会淘汰】🔗⭐🔉
しゃかい-とうた ―クワイタウ― [4] 【社会淘汰】
社会的な諸条件によって,人間の出生率・死亡率・寿命が左右される現象。
しゃかい-どうとく【社会道徳】🔗⭐🔉
しゃかい-どうとく ―クワイダウ― [4] 【社会道徳】
社会秩序を維持するために守るべき道徳。
しゃかい-なべ【社会鍋】🔗⭐🔉
しゃかい-なべ ―クワイ― [4] 【社会鍋】
救世軍が年末などに,通行人から慈善金を入れてもらうために街頭に置く鉄鍋。また,その募金活動。慈善鍋。[季]冬。
しゃかい-の-ぼくたく【社会の木鐸】🔗⭐🔉
しゃかい-の-ぼくたく ―クワイ― 【社会の木鐸】
社会の人々をめざめさせ,教え導く人。
しゃかい-はたおり【社会機織】🔗⭐🔉
しゃかい-はたおり ―クワイ― [4] 【社会機織】
スズメ目ハタオリドリ科の小鳥。大きさも姿もスズメに似る。一本の木に三〇〇つがいもの鳥が草で小屋ほどもある集団の巣を作るので有名。アフリカ南西部に分布。集団機織鳥。
しゃかい-びょうりがく【社会病理学】🔗⭐🔉
しゃかい-びょうりがく ―クワイビヤウリ― [6] 【社会病理学】
犯罪・非行・自殺・離婚・家出・失業・スラム・貧困などの問題を社会の病気ととらえ,これらの現象を社会学的方法を用いて研究する学問。
しゃかい-ファシズム【社会―】🔗⭐🔉
しゃかい-ファシズム ―クワイ― [5] 【社会―】
第一次大戦後,資本主義と妥協してその延命に手を貸し,事実上ファシズムの先導となったとして社会民主主義にコミンテルンが与えた名称。
しゃかい-ふくいん【社会福音】🔗⭐🔉
しゃかい-ふくいん ―クワイ― [4] 【社会福音】
〔Social Gospel〕
社会改革により救いをもたらそうとするキリスト教の運動。一九世紀後半にアメリカで興った。
しゃかい-ふくし【社会福祉】🔗⭐🔉
しゃかい-ふくし ―クワイ― [5][4] 【社会福祉】
貧困者などの生活を保障し,心身に障害のある人々の援助などを行なって,社会全体の福祉向上をめざすこと。教育・文化・医療・労働など,広い分野に関係する組織的活動で,生活保護法・児童福祉法・身体障害者福祉法・社会福祉事業法などの法律に基づき,原則として国・地方公共団体・社会福祉法人の行う第一種社会福祉事業と,その他の者が知事に届け出て行う第二種社会福祉事業がある。
しゃかい-ふくし-きょうぎかい【社会福祉協議会】🔗⭐🔉
しゃかい-ふくし-きょうぎかい ―クワイ―ケフギクワイ [9] 【社会福祉協議会】
社会福祉事業法に基づき,地域の福祉向上を目的として,住民と福祉関係機関・団体により構成された民間福祉団体。国・都道府県・市区町村単位に設置。
しゃかい-ふくし-し【社会福祉士】🔗⭐🔉
しゃかい-ふくし-し ―クワイ― [6] 【社会福祉士】
社会福祉士及び介護福祉士法に基づき,福祉に関する相談を受け,助言・指導を行う者。
しゃかい-ふくし-しせつ【社会福祉施設】🔗⭐🔉
しゃかい-ふくし-しせつ ―クワイ― [7] 【社会福祉施設】
⇒福祉施設
しゃかい-ふじょ【社会扶助】🔗⭐🔉
しゃかい-ふじょ ―クワイ― [4] 【社会扶助】
社会保障の扶助方式の一。資産調査・必要即応などを特徴とする公的扶助に対し,所得調査・定額給付などを特徴とする。社会手当・社会的補給金とも。
→公的扶助
しゃかい-ふっき【社会復帰】🔗⭐🔉
しゃかい-ふっき ―クワイフク― [4] 【社会復帰】 (名)スル
病気や事故などで従来の社会活動が困難になった人が,身体的な訓練や職業訓練によって再び社会人として活動できるようになること。
しゃかいけいやくろん【社会契約論】🔗⭐🔉
しゃかいけいやくろん シヤクワイ― 【社会契約論】
〔原題 (フランス) Du contrat social〕
ルソーの著作。1762年刊。近代政治思想史上の代表的作品で,常に正しく共通の利益のみを志向する一般意志に基づく共和政治を主張。日本では中江兆民の「民約訳解」によって紹介され,自由民権運動に大きな影響を与えた。
しゃかいしゅぎしんずい【社会主義神髄】🔗⭐🔉
しゃかいしゅぎしんずい シヤクワイシユギ― 【社会主義神髄】
評論。幸徳秋水著。1903年(明治36)刊。科学的社会主義の大要を紹介し,明治期社会主義の礎となる。
しゃかい【社会】(和英)🔗⭐🔉
しゃかい【社会】
society;→英和
the public;→英和
the community;→英和
social studies (教科名).〜的 social.→英和
〜の social.〜の為につくす work for the public good.〜を毒する do harm to society.‖社会悪 social evils.社会運動(問題,政策) a social movement (problem,measure).社会科学(教育,工学,事業,生活,正義,福祉,復帰,奉仕,保障) social science (education,engineering,work,life,justice,welfare,rehabilitation,services,security).社会学 sociology.社会主義 socialism.社会人 a member of society.社会党 the Socialist Party;the Socialists.社会鍋 a charity pan.社会面 a social column[page](新聞の).上流(中流,下層)社会 the higher (middle,lower) class.
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