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しゃ‐かい【社会】(‥クヮイ)🔗⭐🔉
しゃ‐かい【社会】(‥クヮイ)
(「近思録‐治法類」の「郷民為
社会
、為立
科条
、旌
別善悪
、使
有
勧有
恥」から出た語)
1 人々がより集まって共同生活をする形態。また、特に明治八年、福地源一郎(桜痴)が英語のsocietyの訳語としてこの語を用いてから、近代の社会学では、自然的であれ人為的であれ、人間が構成する集団生活の総称として用いる。家族、村落、ギルド、教会、階級、国家、政党、会社などはその主要な形態。
2 一般的に、家庭や学校をとりまく世の中。世間。
3 ある特定の仲間。同類の範囲。また、何人かが集まって構成する特定の場をいう。
4 =しゃかいか(社会科)
●社会の木鐸(ぼくたく)
世の中を教導し、正す人。









●社会の木鐸(ぼくたく)🔗⭐🔉
●社会の木鐸(ぼくたく)
世の中を教導し、正す人。
しゃ‐かい【沙界】
仏語。インドの恒河(ガンジス河)にある砂が無量、無数なように、宇宙に散らばっている多くの世界。
しゃかい‐あく【社会悪】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐あく【社会悪】(シャクヮイ‥)
社会に内在する矛盾から生じる害悪。貧困、犯罪など。
しゃかい‐いがく【社会医学】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐いがく【社会医学】(シャクヮイ‥)
生活環境と健康との関係を追求する医学の一分野。農村医学、工場医学、公害医学や保健衛生行政、地域医療などを含む。
しゃかい‐いしき【社会意識】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐いしき【社会意識】(シャクヮイ‥)
1 社会に対する関心あるいは認識。
2 社会の全構成員によって共通的に支持されている思考、感情、意志などの総称。
しゃかい‐うんどう【社会運動】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐うんどう【社会運動】(シャクヮイ‥)
社会の変革、改良のために、あるいは社会問題の解決のために、集団的、継続的に行われる運動の総称。労働運動、学生運動、農民運動、婦人運動など。
しゃかい‐えいせいがく【社会衛生学】(シャクヮイヱイセイガク)🔗⭐🔉
しゃかい‐えいせいがく【社会衛生学】(シャクヮイヱイセイガク)
国民の健康状態の改善、向上を図るために、その方策を探究する学問。
しゃかい‐か【社会化】(シャクヮイクヮ)🔗⭐🔉
しゃかい‐か【社会化】(シャクヮイクヮ)
1 人間の相互作用、相互影響の過程。
2 人間が既成の社会に同化してゆくこと。
3 私的な存在を公共的な存在にしてゆくこと。
しゃかい‐か【社会科】(シャクヮイクヮ)🔗⭐🔉
しゃかい‐か【社会科】(シャクヮイクヮ)
地理、歴史、倫理、社会、政治、経済などの領域にまたがる学校教育の教科名。昭和二二年に発足、戦後の民主教育の中心とされた。はじめは総合的な単元方式の学習が行われていたが、のち、次第に領域ごとに分化して系統的に指導されるようになった。分化された場合も、正式教科名として続いている。社会。
しゃかい‐かいはつ【社会開発】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐かいはつ【社会開発】(シャクヮイ‥)
生産第一主義の経済開発を改めて国民の生活環境の向上をはかる総合策。国連の一九六一年の世界社会情勢報告の中で用いられ、わが国では昭和三八年八月の人口問題審議会の答申で最初に用いられた。
しゃかい‐かいりょうしゅぎ【社会改良主義】(シャクヮイカイリャウシュギ)🔗⭐🔉
しゃかい‐かいりょうしゅぎ【社会改良主義】(シャクヮイカイリャウシュギ)
資本主義社会の不合理・弊害を漸進的に改良することにより、その体制を維持しようとする立場。また、その思想。
しゃかい‐かがく【社会科学】(シャクヮイクヮガク)🔗⭐🔉
しゃかい‐かがく【社会科学】(シャクヮイクヮガク)
人間社会の諸現象を支配する法則を解明しようとする経験科学の総称。社会学、経済学、政治学、法学、教育学など。わが国では特にマルクス主義的立場に立つ社会研究をいう場合もある。
しゃかい‐がく【社会学】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐がく【社会学】(シャクヮイ‥)
(フランスsociologieの訳語。オーギュスト=コントの造語を外山正一が訳したもの)人間の共同生活を研究する社会科学の一つ。一九世紀の前半、コントやスペンサーらによって初めて確立された。
しゃかい‐かくめい【社会革命】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐かくめい【社会革命】(シャクヮイ‥)
政治体制や経済体制だけでなく社会体制の根本的変革をめざす革命。
しゃかいかくめい‐とう【社会革命党】(シャクヮイカクメイタウ)🔗⭐🔉
しゃかいかくめい‐とう【社会革命党】(シャクヮイカクメイタウ)
ロシアの政党。社会民主労働党と共に二〇世紀初頭のロシアの社会運動を指導。テロ行為を闘争手段とする。二月革命時には多数派となり、党首ケレンスキーが臨時政府を組織したが、十月革命時には左右に分裂して勢力を失った。エスエル。
しゃかい‐がっきゅう【社会学級】(シャクヮイガクキフ)🔗⭐🔉
しゃかい‐がっきゅう【社会学級】(シャクヮイガクキフ)
成人の一般的教養のために学校の施設を利用して開催される社会教育の講座。昭和二五年から同二七年にかけて文部省が各都道府県に社会学級の講座を委嘱し、その普及に努めた。母親学級、市民学校など。
しゃかい‐かてい【社会過程】(シャクヮイクヮテイ)🔗⭐🔉
しゃかい‐かてい【社会過程】(シャクヮイクヮテイ)
社会の仕組みが変化・発展していく動態的な過程をいう。
しゃかい‐きょういく【社会教育】(シャクヮイケウイク)🔗⭐🔉
しゃかい‐きょういく【社会教育】(シャクヮイケウイク)
家庭教育、学校教育を除いた社会という場において行われる教育。広義には、無意図的に行われる教育をさすこともあるが、狭義には主として青少年および成人に対する組織的教育活動をいう。
しゃかいきょういく‐しゅじ【社会教育主事】(シャクヮイケウイク‥)🔗⭐🔉
しゃかいきょういく‐しゅじ【社会教育主事】(シャクヮイケウイク‥)
社会教育にたずさわる専門的職員。大正九年に設置。昭和二六年の社会教育法改正によって、都道府県、市町村に義務設置となった。社会教育を行う者に専門的技術的な助言指導を与えることが任務。
しゃかいきょういく‐ほう【社会教育法】(シャクヮイケウイクハフ)🔗⭐🔉
しゃかいきょういく‐ほう【社会教育法】(シャクヮイケウイクハフ)
社会教育に関する国および地方公共団体の任務を明らかにすることを目的とする法律。社会教育主事および社会教育主事補、社会教育関係団体、社会教育委員、公民館、通信教育などについて規定する。昭和二四年に制定。
しゃかい‐けい【社会型】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐けい【社会型】(シャクヮイ‥)
社会集団の基礎類型。スペンサーの軍事型社会・産業型社会、テンニエスのゲマインシャフト・ゲゼルシャフト、デュルケームの環節的社会型・有機的社会型、マッキーバーのコミュニティ・アソシエーションなど。
しゃかいけいざい‐こうせいたい【社会経済構成体】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかいけいざい‐こうせいたい【社会経済構成体】(シャクヮイ‥)
歴史的に一定の生産関係と、それを基盤として成り立つ上部構造によって特徴づけられる社会発展のそれぞれの段階の総称。
しゃかいけいたい‐がく【社会形態学】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかいけいたい‐がく【社会形態学】(シャクヮイ‥)
土地の広狭、人口の多少・密度・分布、交通手段の発達など社会の外部的な形態を研究対象とする学問。デュルケームらによって開拓された。
しゃかいけいやく‐せつ【社会契約説】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかいけいやく‐せつ【社会契約説】(シャクヮイ‥)
社会や国家は人民の契約によって成立したとする考え方。封建制を否定し、個人の権利を主張する近代的なブルジョアジーの政治思想として成立発展した。ホッブス、ロック、ルソーらに代表される。契約説。民約論。
しゃかいけいやくろん【社会契約論】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかいけいやくろん【社会契約論】(シャクヮイ‥)
⇒みんやくろん(民約論)
しゃかい‐げき【社会劇】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐げき【社会劇】(シャクヮイ‥)
劇中の事件の社会的背景や基盤、登場人物の属する社会的環境や所属する階級などを重視する演劇、戯曲。社会的関心の強い思想性のある劇。イプセンの「人形の家」「幽霊」、ハウプトマンの「織工」など。
しゃかい‐けん【社会権】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐けん【社会権】(シャクヮイ‥)
国民が生存するために、国家に対して一定の公共的な配慮を求めることができる権利。健康で文化的な最低限度の生活を営む権利、教育を受ける権利、勤労の権利、勤労者の団結権など。
しゃかい‐げんしょう【社会現象】(シャクヮイゲンシャウ)🔗⭐🔉
しゃかい‐げんしょう【社会現象】(シャクヮイゲンシャウ)
人間の社会生活ないし社会関係に基づいて発生する、法律、道徳、宗教、政治、経済、教育などのいっさいの現象。
しゃかい‐こうがく【社会工学】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐こうがく【社会工学】(シャクヮイ‥)
社会問題を解決するために用いられる社会的技術の体系。公害、国土開発、都市計画などのように総合的判断を必要とする社会問題について、予測、計画、組織、管理などを緻密に研究し、対策を立てるための学問。
しゃかい‐こうぞう【社会構造】(シャクヮイコウザウ)🔗⭐🔉
しゃかい‐こうぞう【社会構造】(シャクヮイコウザウ)
社会の諸機能を有機的に分担する機関や組織の配置の体制。生理学や解剖学の分野における構造概念を社会有機体に適用したもの。
しゃかい‐じぎょう【社会事業】(シャクヮイジゲフ)🔗⭐🔉
しゃかい‐じぎょう【社会事業】(シャクヮイジゲフ)
(明治三〇年、片山潜が用いたのが最初といわれる)=しゃかいふくしじぎょう(社会福祉事業)
しゃかいじつざい‐ろん【社会実在論】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかいじつざい‐ろん【社会実在論】(シャクヮイ‥)
社会は個人とは別の、しかも個人に優越する実在であるとみなす考え方。社会有機体説や、デュルケームの集団表象説などが代表的。
しゃかい‐しほん【社会資本】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐しほん【社会資本】(シャクヮイ‥)
国民経済発展の基盤となる公共施設。道路・港湾・空港・ダム・堤防や通信・郵便・用水など。
しゃかい‐しゅぎ【社会主義】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐しゅぎ【社会主義】(シャクヮイ‥)
(英socialismの訳語)
1 生産手段を社会全体の共有とし、個の私有を認めない社会制度。
2 資本主義を否定して、生産手段の社会的共有により階級対立のない社会を実現しようとする思想および運動。狭義には、一九世紀にマルクス、エンゲルスによって主張された科学的社会主義をさす。
3 マルクス主義で、共産主義社会の前段階をいう。能力に応じて働き、働きに応じて分配を受ける社会とされる。
しゃかいしゅぎ‐インターナショナル【社会主義インターナショナル】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかいしゅぎ‐インターナショナル【社会主義インターナショナル】(シャクヮイ‥)
一九五一年に結成された民主社会主義諸政党の国際的組織。コミスコ(国際社会主義者会議委員会)を母体にしたもの。本部ロンドン。わが国からも社会党、民社党が参加している。
しゃかいしゅぎ‐かくめい【社会主義革命】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかいしゅぎ‐かくめい【社会主義革命】(シャクヮイ‥)
プロレタリア革命をいう。
しゃかいしゅぎ‐けいざい【社会主義経済】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかいしゅぎ‐けいざい【社会主義経済】(シャクヮイ‥)
社会主義社会の、経済的基礎としての生産手段は全人民の共有となり、階級対立は解消し、生産力の増進が社会全体の物質的・文化的欲望を最大限に満たすような経済体制。具体的には社会主義国の経済をさす。
しゃかいしゅぎ‐けんきゅうかい【社会主義研究会】(シャクヮイシュギケンキウクヮイ)🔗⭐🔉
しゃかいしゅぎ‐けんきゅうかい【社会主義研究会】(シャクヮイシュギケンキウクヮイ)
わが国最初の組織的な社会主義研究団体。明治三一年村井知至、安部磯雄、片山潜、幸徳秋水らが結成。サン=シモン、ラサール、マルクスらの理論を紹介した。同三三年、実践を重視する社会主義協会に改組された。
しゃかいしゅぎ‐しゃかい【社会主義社会】(シャクヮイシュギシャクヮイ)🔗⭐🔉
しゃかいしゅぎ‐しゃかい【社会主義社会】(シャクヮイシュギシャクヮイ)
マルクス主義で、資本主義社会から共産主義社会へ移行していく前段階をいう。
しゃかいしゅぎしゃ‐ちんあつほう【社会主義者鎮圧法】(シャクヮイシュギシャチンアツハフ)🔗⭐🔉
しゃかいしゅぎしゃ‐ちんあつほう【社会主義者鎮圧法】(シャクヮイシュギシャチンアツハフ)
一八七八年ドイツのビスマルク内閣が制定した、社会主義的な傾向をもつすべての結社・集会・出版を厳禁した法律。一八九〇年廃止。
しゃかいしゅぎしんずい【社会主義神髄】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかいしゅぎしんずい【社会主義神髄】(シャクヮイ‥)
評論。幸徳秋水著。明治三六年刊。筆者が社会主義者としての立場から、社会主義とマルクス、エンゲルスの思想の大要を解説・紹介した書。
しゃかいしゅぎ‐リアリズム【社会主義リアリズム】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかいしゅぎ‐リアリズム【社会主義リアリズム】(シャクヮイ‥)
旧ソ連で採用された文学・芸術創作方法の基本的理念。ソビエト社会の現実をその歴史的具体性において追究し、勤労者の思想的な改造に役立てようとする立場。
しゃかい‐しょうせつ【社会小説】(シャクヮイセウセツ)🔗⭐🔉
しゃかい‐しょうせつ【社会小説】(シャクヮイセウセツ)
社会問題を主題とした、社会批評、政治批評の意図を含んだ小説。実際の作品としては明治二〇年ごろからあらわれたが、特に同三〇年前後に内田魯庵、高山樗牛らによって提唱され、以後の社会主義文学の土壌をつくった。代表的作品は、内田魯庵「社会百面相」、小栗風葉「政駑」、矢野竜渓「新社会」など。
しゃかい‐じん【社会人】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐じん【社会人】(シャクヮイ‥)
1 社会を構成する一員としての個人。
2 社会で職業につき、活動している人。学生、生徒などに対していう。
しゃかい‐しんか【社会進化】(シャクヮイシンクヮ)🔗⭐🔉
しゃかい‐しんか【社会進化】(シャクヮイシンクヮ)
社会有機体説に基づいて社会の動きを見たとき、それが一定の方向に向かっていく事実をさす語。スペンサーの用語。
しゃかい‐しんりがく【社会心理学】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐しんりがく【社会心理学】(シャクヮイ‥)
社会に関係した心理学。個人や集団の意識現象や行動を他の個人、または社会集団の意識現象や行動との関連で研究する。集団心理学、宣伝・流行の研究、マス‐メディアの心理的影響の研究など多くの領域を含む。
しゃかい‐じんるいがく【社会人類学】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐じんるいがく【社会人類学】(シャクヮイ‥)
文化人類学の一分野。人間社会の比較研究を行い、それを機能的、総合的に把握しようとするもの。イギリスのラドクリフ=ブラウンによって確立。未開民族の社会構造や制度を研究する方法などがとられる。
しゃかい‐せい【社会性】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐せい【社会性】(シャクヮイ‥)
1 その社会一般に広く通ずる性質。
2 集団をつくって生活しようとする人間のもつ基本的な傾向。
3 他人との関係や集団生活をうまくやっていく素質や能力。
しゃかいせい‐こんちゅう【社会性昆虫】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかいせい‐こんちゅう【社会性昆虫】(シャクヮイ‥)
同種の個体が集団をなし、分業や個体間の協力によって生活している昆虫。ミツバチ、アリ、シロアリなど。
しゃかい‐せいさく【社会政策】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐せいさく【社会政策】(シャクヮイ‥)
資本主義社会で、労働者の生活状態の改善、労使関係の合理化などを目的に、国家がとる改良的な諸政策の総称。もともと体制防衛的消極的性格のものであったが、最近では、より積極的な社会福祉政策の方向に進みつつある。
しゃかいせいさく‐は【社会政策派】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかいせいさく‐は【社会政策派】(シャクヮイ‥)
一八七二年ドイツの新歴史学派の経済学者を中心として設立した社会政策学会によって、社会政策の理論的研究と啓蒙運動を行った派。→講壇社会主義
しゃかい‐せいたいがく【社会生態学】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐せいたいがく【社会生態学】(シャクヮイ‥)
人間と地域社会の共生関係を前提として、人間の集団とその環境との関係を研究する社会学の一分野。第一次世界大戦後、アメリカのパークやバージェス、ついでマッケンジーなどによって研究がすすめられた。
しゃかい‐せいど【社会制度】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐せいど【社会制度】(シャクヮイ‥)
慣習や法によって固定化され、個々の成員の意思から独立して集団の態度や行動を規制する一連の固定的な行動様式。
しゃかい‐そしき【社会組織】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐そしき【社会組織】(シャクヮイ‥)
共通の目的を達成するために、一定の規律のもとに結合されている人々の相互依存的な共同様式。
しゃかい‐たいせい【社会体制】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐たいせい【社会体制】(シャクヮイ‥)
1 ある国民や政党の、ある特定の目標や事態に対応するあり方。戦時体制、挙党体制など。
2 ある国家の支配的な政治秩序。自由主義体制、ファシズム体制など。
3 歴史的社会の構造的なあり方。資本主義体制、社会主義体制など。
しゃかいたいしゅう‐とう【社会大衆党】(シャクヮイタイシュウタウ)🔗⭐🔉
しゃかいたいしゅう‐とう【社会大衆党】(シャクヮイタイシュウタウ)
昭和七年全国労農大衆党と社会民衆党とが合同して結成した社会民主主義政党。反資本主義・反ファシズム・反共産主義をスローガンとする唯一の合法無産政党として活動したが、日中戦争の勃発後は急速に右傾して党内に対立を生じ、同一五年七月解党。
しゃかい‐たんぼう【社会探訪】(シャクヮイタンバウ)🔗⭐🔉
しゃかい‐たんぼう【社会探訪】(シャクヮイタンバウ)
いろいろな社会を訪ね歩くこと。新聞や雑誌、テレビ、ラジオなどで、事件や風俗、現象などの真相をさぐるために現地におもむいて取材すること。また、その記事、記録。
しゃかい‐ちつじょ【社会秩序】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐ちつじょ【社会秩序】(シャクヮイ‥)
一つの社会構造で、自然的であれ、強制的であれ、一定の統制ある状態が成立していること。また、その状態。
しゃかい‐つうしんきょういく【社会通信教育】(シャクヮイツウシンケウイク)🔗⭐🔉
しゃかい‐つうしんきょういく【社会通信教育】(シャクヮイツウシンケウイク)
通信によって教育を行うもののうち、学校の単位となるものを除き、社会教育法によって文部大臣に認定された教育課程をいう。電気技術、洋裁、外国語、書道、速記、孔版など。
しゃかい‐つうねん【社会通念】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐つうねん【社会通念】(シャクヮイ‥)
社会一般に広く行きわたっている考え方。
しゃかい‐てき【社会的】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐てき【社会的】(シャクヮイ‥)
〔形動〕社会に関するさま。社会性があるさま。
しゃかいてき‐きょういくがく【社会的教育学】(シャクヮイテキケウイクガク)🔗⭐🔉
しゃかいてき‐きょういくがく【社会的教育学】(シャクヮイテキケウイクガク)
教育の目的・方法を、その基礎となっている社会の立場から決定しようとする教育学。理想主義的な伝統を中心とするナトルプ、現実的な社会的要請を軸とするベルゲマンなどドイツの哲学者が代表で、明治三〇年代のわが国の教育界に紹介され、大きな影響を与えた。
しゃかいてき‐きょり【社会的距離】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかいてき‐きょり【社会的距離】(シャクヮイ‥)
個々の人間と人間、あるいは集団と集団との間にみられる親近性または共感の程度。アメリカの社会学者スパークの用語。
しゃかいてき‐こうい【社会的行為】(シャクヮイテキカウヰ)🔗⭐🔉
しゃかいてき‐こうい【社会的行為】(シャクヮイテキカウヰ)
他の個人もしくは集団になんらかの影響を及ぼすような、意識的、もしくは無意識的な行為。
しゃかいてき‐じじつ【社会的事実】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかいてき‐じじつ【社会的事実】(シャクヮイ‥)
個人に対して外から拘束を加えるような力をもつ、いっさいの行為様式。法、道徳、宗教、犯罪、流行など。フランスの社会学者デュルケームの用語。
しゃかいてき‐そくしん【社会的促進】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかいてき‐そくしん【社会的促進】(シャクヮイ‥)
集団の中で作業することによって、達成効果が増大する現象。
しゃかいてき‐そんざい【社会的存在】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかいてき‐そんざい【社会的存在】(シャクヮイ‥)
弁証法的唯物論で、人々が相互に結ぶ物質的な社会関係の総体をいう。社会的意識がこれによって規定されるというのが弁証法的唯物論の基本的立場である。
しゃかいてき‐ちゅうたい【社会的紐帯】(シャクヮイテキチウタイ)🔗⭐🔉
しゃかいてき‐ちゅうたい【社会的紐帯】(シャクヮイテキチウタイ)
ある集団や社会に属する個人相互を結びつけているさまざまな条件。共同社会では血縁や地縁、利益社会では類似や利害など。
しゃかいてき‐ふてきおうじ【社会的不適応児】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかいてき‐ふてきおうじ【社会的不適応児】(シャクヮイ‥)
社会の生活秩序や人間関係に適応していけない子ども。
しゃかい‐とう【社会党】(シャクヮイタウ)🔗⭐🔉
しゃかい‐とう【社会党】(シャクヮイタウ)
社会主義、または社会民主主義による政党。
「にっぽんしゃかいとう(日本社会党)」の略称。


しゃかい‐とうけい【社会統計】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐とうけい【社会統計】(シャクヮイ‥)
社会現象に関する統計。人口統計、経済統計、政治統計、文化統計など。
しゃかい‐とうた【社会淘汰】(シャクヮイタウタ)🔗⭐🔉
しゃかい‐とうた【社会淘汰】(シャクヮイタウタ)
社会的諸条件に影響されて、適応性のあるものが栄え、適応性のないものが衰えていく現象。
しゃかい‐どうとく【社会道徳】(シャクヮイダウトク)🔗⭐🔉
しゃかい‐どうとく【社会道徳】(シャクヮイダウトク)
個人的内面的な道徳に対して、社会秩序の維持に関する道徳。
しゃかい‐なべ【社会鍋】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐なべ【社会鍋】(シャクヮイ‥)
救世軍が歳末に行う生活困窮者のための街頭募金運動。鍋をつるして募金を求めるところからいう。一八九四年サンフランシスコの港湾労働者のための募金運動が始まりといわれる。《季・冬》
しゃかい‐ぶ【社会部】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐ぶ【社会部】(シャクヮイ‥)
新聞社などに設けられ、社会のさまざまな出来事や事件を取り扱う部。
しゃかい‐ファシズム【社会ファシズム】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐ファシズム【社会ファシズム】(シャクヮイ‥)
社会民主主義に対してコミンテルンが与えた名称。社会民主主義は社会主義を標榜しながら、資本主義と妥協して植民地政策の承認、労働運動の分裂などを行い、経済恐慌に際してはファシズムへの道を推し進める役割を果たしたという批判による称。
しゃかい‐ふくし【社会福祉】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐ふくし【社会福祉】(シャクヮイ‥)
国民の生活の安定、医療、教育、職業などの保障を含む幅広い社会的方策の総称。社会政策、社会事業、社会保障制度などの根底に共通する政策目標、および、それらの制度的概念。狭義には生活困窮者や身体障害者、児童、老人などを対象とした社会的保護の方策で、対象者が自力で生活できるよう、必要な生活指導、更生補導、援助育成を行うことを意味する。
しゃかいふくし‐じぎょう【社会福祉事業】(シャクヮイフクシジゲフ)🔗⭐🔉
しゃかいふくし‐じぎょう【社会福祉事業】(シャクヮイフクシジゲフ)
社会福祉に関する各種の事業。社会事業。
しゃかいふくし‐しせつ【社会福祉施設】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかいふくし‐しせつ【社会福祉施設】(シャクヮイ‥)
社会福祉事業のための施設。生活保護法による保護施設、児童福祉法による児童施設、老人福祉法による老人ホーム、その他保育所、老人福祉センター、点字図書館など。
しゃかいふくし‐じむしょ【社会福祉事務所】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかいふくし‐じむしょ【社会福祉事務所】(シャクヮイ‥)
社会福祉事業法に基づいて都道府県・市町村に設置され、生活保護法、児童福祉法、身体障害者福祉法などに定める援護、育成、更生の措置に関する事務をつかさどる機関。
しゃかいふくし‐ほうじん【社会福祉法人】(シャクヮイフクシハフジン)🔗⭐🔉
しゃかいふくし‐ほうじん【社会福祉法人】(シャクヮイフクシハフジン)
社会福祉事業を目的として設立される法人。公益法人の一種であるが、その事業の経営にあてるため、収益事業を行うことができる。
しゃかい‐ぶんか【社会分化】(シャクヮイブンクヮ)🔗⭐🔉
しゃかい‐ぶんか【社会分化】(シャクヮイブンクヮ)
社会の発展に伴い、分業の発達によって社会構造が段階的に複雑に分かれてくること。
しゃかい‐へんかく【社会変革】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐へんかく【社会変革】(シャクヮイ‥)
社会の仕組みを、改良主義的な方法により、あるいは革命的な方法により計画的に変えること。
しゃかい‐ほう【社会法】(シャクヮイハフ)🔗⭐🔉
しゃかい‐ほう【社会法】(シャクヮイハフ)
市民社会における個人本位の法律原理を修正し、社会の公共的利益の増進をはかる法の総称。労働法、経済法、社会保険法、社会福祉事業法など。
しゃかい‐ほうし【社会奉仕】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐ほうし【社会奉仕】(シャクヮイ‥)
社会の利益や幸福をはかるために個人的利害を考えないでする行い。
しゃかい‐ほけん【社会保険】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐ほけん【社会保険】(シャクヮイ‥)
社会構成員の疾病、障害、老齢、失業などによる所得上の困難を救済するための保険。国家的な扶助が加えられ、原則としてその運営は国またはその代行機関によって行われる。労働者災害補償保険、国民健康保険、雇用保険などの類。
しゃかいほけん‐ちょう【社会保険庁】(シャクヮイホケンチャウ)🔗⭐🔉
しゃかいほけん‐ちょう【社会保険庁】(シャクヮイホケンチャウ)
厚生省の外局の一つ。昭和三七年設置。政府の管掌する健康保険、日雇労働者健康保険、船員保険、厚生年金保険および国民年金の事業を運営する。
しゃかい‐ほしょう【社会保障】(シャクヮイホシャウ)🔗⭐🔉
しゃかい‐ほしょう【社会保障】(シャクヮイホシャウ)
国民の生存権を守ることを目的とする保障。主として社会保険制度で、病気・傷害・失業・老齢・出産・死亡などによって生ずる生活上の諸問題を保障すること。
しゃかい‐ほんのう【社会本能】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐ほんのう【社会本能】(シャクヮイ‥)
孤立して生活することを嫌い、集団や社会をつくろうとする人間の本能。動物の場合も、群れをなして生活する先天的傾向があるといわれる。
しゃかいみんしゅう‐とう【社会民衆党】(シャクヮイミンシュウタウ)🔗⭐🔉
しゃかいみんしゅう‐とう【社会民衆党】(シャクヮイミンシュウタウ)
昭和初期の無産政党。大正一五年労働農民党から右派が分裂し、日本労働総同盟などを母体に結成。委員長安部磯雄、書記長片山哲。満州事変をきっかけに軍部と結びついた赤松克麿らが脱党したのち、全国労農大衆党と合併して昭和七年社会大衆党を組織した。
しゃかい‐みんしゅしゅぎ【社会民主主義】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐みんしゅしゅぎ【社会民主主義】(シャクヮイ‥)
暴力革命方式を避け、議会を通じて平和的に社会主義を実現しようとする立場。第一次世界大戦以前には一般に社会主義の総称として用いられたが、第二インターナショナルの崩壊後、共産主義者によって改良主義的・日和見的性格の社会主義として攻撃されるようになった。狭義にはベルンシュタインの修正マルクス主義をさしていう。
しゃかいみんしゅ‐とう【社会民主党】(シャクヮイミンシュタウ)🔗⭐🔉
しゃかいみんしゅ‐とう【社会民主党】(シャクヮイミンシュタウ)
わが国最初の社会主義政党。明治三四年社会主義協会に集まった安部磯雄、片山潜、幸徳秋水、木下尚江らが創立。即日解散を命じられ、軍備全廃、普通選挙実施、貴族院廃止などの宣言、綱領を掲載した新聞は発禁処分をうけた。
昭和二六年平野力三を中心として、社会革新党、全国農民組合などが結成した政党。翌年農民協同党と合併して協同党となった。
ドイツの政党。ゴータ綱領(一八七五)のもとで合同したラサール派とアイゼナハ派が結成した社会主義労働者党の系譜をひく政党。一八九〇年以来、社会民主党と名乗った。



しゃかい‐めん【社会面】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐めん【社会面】(シャクヮイ‥)
新聞で、新聞社の社会部が扱う社会のさまざまな雑事や事件に関する記事を載せた紙面。
しゃかい‐もんだい【社会問題】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐もんだい【社会問題】(シャクヮイ‥)
社会の矛盾・欠陥から生ずるいろいろな問題。労働問題、農村問題、住宅問題、公害問題などの類。
しゃかいゆうきたい‐せつ【社会有機体説】(シャクヮイイウキタイ‥)🔗⭐🔉
しゃかいゆうきたい‐せつ【社会有機体説】(シャクヮイイウキタイ‥)
社会を一つの有機体と考えて、社会の構成・起源・発展を有機体の概念で説明しようとする社会理論。特に一九世紀初頭以後、西欧で、近代自然法思想に対する反動として発達。フランスのオーギュスト=コント、イギリスのスペンサー、ドイツのリリエンフェルトらによって主張された。有機体説。
しゃかい‐りっぽう【社会立法】(シャクヮイリッパフ)🔗⭐🔉
しゃかい‐りっぽう【社会立法】(シャクヮイリッパフ)
社会政策的立場・方針に基づいて行われる立法のこと。
しゃかい‐りんり【社会倫理】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐りんり【社会倫理】(シャクヮイ‥)
1 人間の社会生活上の行動を規制する道徳的規範。
2 人間の社会的条件から道徳について説明する倫理学説。
しゃかい‐れんたい【社会連帯】(シャクヮイ‥)🔗⭐🔉
しゃかい‐れんたい【社会連帯】(シャクヮイ‥)
社会の一員としての人間の相互依存、相互扶助の関係。オーギュスト=コント、デュルケーム、レオン=ブルジョアらフランスの学者はこれを社会生活の原理と考え、各人の横の関係における義務を強調する社会連帯主義を唱えた。ソリダリティー。
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